
エスニック雑貨を売っている店(チェーン・ショップではない)に、例の中国産火山瑠璃(人工ガラス)
などに混じって、なぜか鉱物を置いていて、思わずがさごそ
宝探ししてしまいました。
そんな中から見つけたのが、今日の石。
メキシコ産の「砂漠の薔薇」。花弁状に結晶した
ジプサム(石膏)です。
よく見かける山地は、モロッコ、モンゴルそしてメキシコ。
メキシコ産の砂漠の薔薇は、白っぽく、「花弁」部分が薄くて、小さな「薔薇」がたくさんくっつきあっていたりして、繊細な印象を受けるものが多いです。
そんな中で、これは、「花弁」が
肉厚でたくましい。厚みの部分には光沢があり、光沢の様は、まるでビロードの端切れで作った薔薇のコサージュのよう。
透明感がある部分はなるほどジプサム(セレナイト)だと思える表情をしています。
そのうえ、ジプサムらしく大きさの割に
ずしりと重い。このような表情の砂漠の薔薇は、はじめて見ます。
見る方向を変えると、薔薇と言うより、
別の生物のようです。

砂漠の薔薇は、砂漠でかつてオアシスなどがあった場所で見つかると言われています。
つまり、水のない砂漠に、かつて水があったことを物語る石の花。
立体的な造形もおもしろく、もろいのだけが難点で、そのために持っている数はすくないものの、
実は好きな石の一つです。
なので、「縁切り石」などと言われ、怖がられているのを見ると、文句たらたら。
最近も、砂漠の薔薇は、すべての縁を切るとても恐ろしい石なんです、と力説しているのを見かけましたが、そういうときには、
「海外サイトでの説明では
『幸運の石』『人生における突然の出来事の際に持ち主を支えてくれる石 』でしたよ」
と 言うことにしています。さらには、最近こんな説明も見かけました。
「表面的なことと内部の真実を見分ける手助けをする」 http://www.dreammakershop.com/loaded61a/rock-shop-desert-rose-c-22_37.html(海外サイト)
なかなかすてきな意味じゃありませんか。
どうせ一つの石にいろんな意味がつけられているんですから、意味を選ぶとしたら「縁切り」なんかより絶対こっち。
楽しい方です。
私は意味で石を選びませんが、自分が選んだ石にすてきな意味が付いていたら、やはりおまけでラッキーな気分なので、選ぶなら楽しくておめでたい意味を希望。
ふと思い立って国内サイトも見てみましたが、
石言葉は
「愛と知性」。働きとして
「悪習を絶つ」「悪縁を絶つ」「邪気祓い」「願いを叶える石」……etcが出てきましたが、いいも悪いもお構いなしにぶちぶちと縁を切りまくる、困ったちゃんな石だなんて説明は見あたりません。
「悪縁を絶つ」が略されて「縁切り」ですか? もしかして。
ちょっとでも長いと何でも略すのは日本人の癖(?)みたいなものですが、
こんな略し方は、はた迷惑にもほどがある。お店の人がいっていた、実際そういう実例があったそうだ、などといういかにもな話もくっついていたりしますが、目の前で店員さんがそういう話をしてきたら、
「どうしてそれ(縁が切れるようなアクシデント)が砂漠の薔薇のせいだとわかるんですか?」
……と、びしっとツッコミをいれるかもしれません。
(←性格悪い)パワーストーンは縁起物みたいな側面があるから、悪い話にはびんかんなんだ……といいますが、誰かが言い出した「縁切石」呼ばわりが『広まっていくのは、「うわさ話は悪口の方が盛り上がる」と、どっっこいどっこいのような感じがします。
盛り上がりはしても、それだけ。
ろくなことじゃありません。
そんなことを気にして、この魅力的な石の美しさを楽しめないなんて、もったいない。