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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
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サンド・ガーデン

サンド・ガーデン

ブラジル産の水晶です。
特筆すべきは、その内包物の多さ。多いというか、ほとんど内包物です。

ネパールのヒマラヤ水晶などでは、それこそクローライトの塊! といいたいような全部みどりの水晶があるにはありますが、これはブラジル産。
内包物の色は、砂のようなうす茶色。先端だけが透明です。

透明な部分に見えている内包物は、ちょっと紫色を帯びているので、普段見かけるガーデン・クォーツの内包物にも似ています。
紫色っぽい内包物も緑泥の一種だと聞いたことがあるので、あるいは、砂の色に見えている部分も緑泥の仲間なのかもしれません。

しかし、「透明」というイメージがある水晶が、そのままの形でこういう色になると、受ける印象がかなり印象が違います。

柔らかいような、重いような、水晶なのに水晶ではない、変な感じ。
緑の緑泥たっぷりの水晶も見ているし、さまざまなへんてこ水晶も見てきたけれど、こういう水晶を目の前にすると、「水晶っぽくない……」と思ってしまう。
そのつもりでなくても、いかに自分で作り上げたイメージで石を見ているかを自覚させられます。

秋クラスター

秋クラスター

全体が(たぶん)酸化鉄で色づいた、秋っぽいクラスターです。
結晶の並び方も、なんだかごちゃっとしていて、ますます山の木々っぽい。

別の人が見たら、色づいていると言うよりは土が付いたままでほこりっぽい、結晶も欠けた感じできれいじゃない、と思うかもしれませんが、この石がいいんですねえ……。

KURO的に「いい!」と思ったポイント。

まず、この土っぽさ。
きれいに洗ってぴかぴかのクラスターはふつうに見かけても、「掘ったまま」のワイルドさを感じさせてくれるクラスターは意外に少ないです。

この「ワイルドさ」は、店でほこりを被っているのとは違います。
ぼきぼき結晶が折れていてもお構いなしの「扱いの悪さ」「何でもいいから売っちゃえ」でもありません。

事実、このクラスターは、結晶に欠けがあっても、見所の中心となるべき部分は欠けていません。欠けて見える部分も、実は結晶の欠けではなく、何かに成長を阻害された部分だったりします。

それにしてはなんだかきれいに見えない……そこにもう一つのポイントが。
欠けてないといいつつ、なんだかそれぞれの結晶にダメージがあるように見えませんか?
これ……欠けじゃないんです。

アップにしてみます。

エッジ

一番特徴が現れている結晶の先端部分を拡大しました。
やっぱり欠けている!……いえいえいえ。結晶先端のエッジ(面と面の合わせ目)が、何らかの理由で成長しそこねているのです。
割れているのではなくて、これが完全な結晶面です。
こんな変な結晶が一つではなくてクラスター全体に広がっています。

その部分はギザギザしているので、いっそう土や酸化鉄が挟まりやすく、色づきの原因にもなっています。
こんな変な結晶、見たことがありません。
不思議!

ついでに、このタイプはこの石を買ったときだけの入荷で、後続の石を見かけません。
もしかして、目立たないだけで、ほんの一部だけで産出した、珍しい結晶だったのかも……?

さらにもう一つ。上の写真をよーくご覧下さい。
なんとファントム入り。結晶の大部分にファントムが入った、ファントム・クラスターなのです。

クラスターは、どうしても大きくなりがちで、置き場所も財布の中身も問題になるので、選ぶとなると「ここがいい」「ここが珍しい」「この石がいい」「この石でなければだめだ」……と、選ぶ目が個人的趣味全開になります。

そのため、我が家には、ある程度の大きさで、透明ぴかぴか端正さがウリのスタンダードなクラスターはありません。
わはは。

Al2 SiO5、その可能性はあるか?

内包


先日、ムーンストーンのような光のスポットが現れるタイプのミルキー・クォーツ玉を集めていると書きました。
ふつう、ミルキー・クォーツは細かい気泡や液胞などが内包されるために白濁していると説明されていることが多いですが、この光のスポットや、方向を問わないスターが出るタイプのミルキー・クォーツは、細かい針状結晶が縦横無尽に内包されていて、それに光が反射しているらしいのです。

それがわかってくると、興味はいっそう深まります。
この針状結晶の大きさで、光の反射の具合の具合が変わり、スターやスポットの表情も変わってきます。

「これはどうだ?」「こっちは?」……と、針状結晶に的を絞って集めていて、見つけたのがこれ今回の石。
水晶をミルキー・クォーツに見せる針状結晶は、ふつうは肉眼で見えるか見えないか程度の細さ&小ささなのですが、これは中の針状結晶が、肉眼ではっきりわかるほどに大きいのです。
針状結晶が大きくなると、反射したときの光の粒が粗くなりすぎて、スターがぼやけてしまいますが、光に好かしてみたら、針状結晶そのものが虹色に輝いていました。

これはこれできれいかも♪

さて、問題はこの針状結晶が何かということです。
針状……ということでまず浮かぶのがルチル(金紅石)
しかし、ルチルの細かい結晶が内包……ということになると、それはローズクォーツの発色原因として見かける説明です。
しかし、ピンクではない白だからこそ、ミルキー・クォーツ。
……だったらルチルではないかもしれない。

次に透閃石(トレモライト)
見かけ的に可能性がありそうなんですが、トレモライトの場合短い針状で縦横無尽……というよりは、ある程度まとまって毛並み状になっているものが多いような気がするんですが。
ただ、アクチノライトでは針状で縦横無尽に内包されていたりするので、可能性は残ります。
(アクチノライトとトレモライトは鉄分の含有量の差によって分けられます)

3つめ、新たな候補はシリマナイト
ジラソルの説明で、シリマナイトの細かい結晶が含まれている……という説明を見かけたかです。

……で、シリマナイトってなんだっけ。

調べてみると、和名は珪線石。カイアナイトやアンダリュサイトとは同質異像……つまり、成分は同じであるものの、結晶の仕方がちょっと違っているために別の鉱物となっている、兄弟石です。
でも……カイアナイト? アンダリュサイト?
なんだかイメージが違うなあ……。
でも、カーボナイト(石墨)とダイアモンドの例もあるくらいなので、成分が同じでも結晶の仕方が違えば全く違う見かけになることもあるわけです。
画像を探してみると、岩っぽいのもありますが、中には透明でカットされたりキャッツアイ効果を示すものもあるようす。
では、透明にもなるし繊維状になる可能性もあるわけです。

ここで目にとめたのが、その成分。
シリマナイトの化学組成はAl2 SiO5
水晶はSiO2
水晶の成分プラスさらなる酸素とアルミニウム……といえます。

さらにはミルキー・クォーツの一種であるメタモルフォーゼスは、アルミナがコロイド状に内包されているのだと言います。
アルミナは酸化アルミニウム。……つまり、酸素とアルミニウム。

これが、コロイド状になるのではなく、アルミニウムと珪素と酸素が組み合わさって、水晶が結晶するのと競うように、シリマナイトになったりしないだろうか。

ついでに言えば、ルチルはTiO2
トレモライトは、Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2

水晶は基本SiO2ですが、微量にいろんなものを含んでいることが多いのだそうで、何でもありと言えばありなんですが、チタンやマグネシウムやカルシウム……よりは、含んでいることがはっきりしている珪素や酸素・アルミニウムの鉱物の方が可能性は高いのではないでしょうか。

連山

連山

IMAGE2008の戦利品です。
最終も最終、閉会を告げる「蛍の光」が流れる中、「えーい、買っちゃえ!」と買ってしまった……というか、「買っちゃえ!」の石と一緒に値引きをお願いし、結果的にはおまけにいただいたような石と言いますか。

水晶そのものは白濁し、透明感はほとんどありません。
目を引いたのはその形DT(両錐)の結晶がいくつもくっついた……というか、セルフヒールドの、再結晶した部分だけを上下にくっつけたような、実際は違うと思いますが、見た目そんな感じの「セルフヒールドの再結晶部分だけ」のような水晶です。

しかし、こうやって写真に写せば、峨々たる山並みのよう。
産地であるアフガニスタン(もしかしたらパキスタン)の、ヒマラヤ山脈につながる険しい山々を彷彿とさせるその表情。

結晶がいくつかくっつき、底面がある……というのが、個人的クラスターの条件なので、これもクラスターと言うことになるんですが、そうとも言い切れないような、実に不思議な形。
しっかりした大きさがあるのに、透明感のなさと形のために、ワインコイン・プライスだった模様。
そのへんてこぶりが気に入ったのですから、これはもう需要と供給の見事な一致であります。

いらっしゃい、へんてこ水晶!
そこがいいのだ、それでいい、そのままがいいのだと、自信を持って言ってあげましょう!

生々しく迫る

生々しく

おなじみ、Vidoro na Terraです。
何かと言えば50~60年ほど前、ブラジルで大規模なストライキが起きた際に、ガラス会社が釜の中でガラスが固まってしまわないよう、投棄したものが地中深くに埋もれ、今になって掘り出された……というもの。
もともとは人工のガラスなんですが、アメリカ人バイヤーが買っていって、「アンダラ」と言って売っているとかいないとか。

私はこのガラスを「投棄された人工ガラス」として手に入れましたし、石屋さんも「人工ガラス」として仕入れられたものでした。
「アンダラ」として売られていて、実は……というのならともかく、一度もアンダラと呼ばれたことがないこのガラスは、由緒正しき(?)……もとい、正統派「Vidro na Terra」。

まあ、ただのガラスと言えばそうなんですが、被写体としてはかなり興味をそそります。

私はたいてい小ぶりな石を大きく拡大して撮っています。
たまに、石がはみ出すぐらい大きくマクロで迫ります。
あんなこんな角度でいろいろ撮っていると、たまにとても「生々しく」撮れることがあります。

「生々しい」という言葉は、時にマイナスイメージを含みますが、私が言う「生々しい」は、言うなれば存在感、気配……とでも言うべきもの。
その石を選んだときの「これはいいぞ!」という思い、手で触れた重量感や触感、本来なら視覚だけの写真には写り込まない部分が写せたような満足感が表れる一枚なのです。

今回の写真もかなり満足度高し。

原石好きの私としては、結晶面の輝きがかなり魅力を感じるポイントなんですが、以前、ぶっかき状のピンク・メタモを撮ったとき、割れた破断面もいいじゃないかと思い直し、以来破断面も石の(今回はガラスですが)表情の一つとして写しています。

今回はガラスの透明感よりも、割れた面の荒々しく、それでいて凍り付いた水面のような静謐さが撮れたような、そんな気がします。
自分の目で、石の表情をとらえて選ぶ。選んだ石をカメラを通して見て、新たな表情を見つけて、さらにのめり込んでいく……石は底なし……。

ふわふわ、もこもこ♪

ふわふわ

ブラジル産の……一応、ガーデン・クォーツと言っておきましょう。
ファントムも入っているのですが、なんといっても真っ白のガーデン部分が一番目立つので。

以前に比べて、「ガーデン・クォーツが好き」という意見をよく目にするようになってきました。
内包物が作り出す、石の中の世界の良さがわかる人が増えたのは、うれしいような、ライバルが増えたような。

ところで、ガーデン・クォーツは一昔前はさほど「好き」という人が少なかったことでもわかるように、無条件で「きれい」といえるものは少ないです。
中にはきれいなものもありますが、内包物というのは要するに「不純物」であるので、10人の人が10人とも「きれい」と思える、きらきらぴかぴかのわかりやすさではなくて、ある程度水晶を見慣れた人が見いだす「趣深さ」というか「渋い美しさ」。

わびさびの抹茶茶碗を「きれい」という人は少ないでしょうが、茶道なり美術なり、陶芸なりに興味のある人であれば、「美しい」と表現する……そういう感覚に似たものがあります。
そして「美しい」ならまだしも「かわいい」となるとさらに少ない。

しかるに、今回の石は、ガーデンの中では珍しい「かわいい系」。

真っ白……それも無機質な純白ではなくて、ほんのりピンクのニュアンスを感じる白い内包物(まさか、緑泥ではないと思うんですが、なんでしょう?)が、もこもこ丸く内包されています。

白いだけでもかわいいの印、それが丸くなるとかわいさ倍。
白いだけに、一番きれいに見える角度で写真を撮ろうとすると、白い部分が光りを反射して、うまく写真が撮れません。
右手でカメラを構え、左手を上にかざして(画面に手が写らないようにしながら)日よけをしながら撮影しました。

謎のレムリアン

コロンビアン


比較的珍しい……とされているらしい、コロンビア産の水晶です。
水晶は世界各地で産出し、どこで出てもおかしくないはずで、もちろん、コロンビアで出ても驚くことはありません。
まあ、たとえばバチカン市国産水晶なんてのがあったら、いったいどこを掘ったんだ!? と驚くかもしれませんが。
それはさておきコロンビア産。確かにお隣ブラジル産よりは、見かける機会は少ないようす。

でも、我が家にもエピドートまたはアクチノライト入りといわれるほんのり緑のコロンビア水晶があるし、「コロンビア水晶」で検索してみたら、エレスチャル(層状なのでスケルタル?)や透明で細い結晶が林立するクラスターも産出しているようです。

ところが……ちょっと奇妙なことに、「コロンビア産レムリアンシード」なるものがあるようなのです。
いつものごとくの繰り返しになりますが、
レムリアンシードというのはブラジルのカブラル山脈産の、表面が磨りガラス状マットでうっすらピンク、柱面にくっきり横筋付き水晶に対して、ヒーラーのK・ラファエル氏が名付けたもの。
もうひとつ、遠くロシアのウラル山脈(のブルーエンジェル)産の水晶には、キャサリン・クラコリーチェ氏がロシアン・レムリアンと名前を付けました。

スピリチュアル(?)的にいえば、レムリア人の魂または記憶(記録?)が宿っているのがレムリアンシードなのだそうですが、そういう摩訶不思議なものは確認しようがないので、とりあえず、最初に名付けられたものと同じ産地の、同じような見かけの水晶や、名付け親が「これだ」と認めているものがレムリアンシードなんだろうと判断するのが妥当であろうと思われます。

ところが、コロンビア産のレムリアンシードが、誰が言い出したものなのか今のところ不明。
少なくとも私は知りません。(情報募集中!)
最初に見たのはネットショップで、画面で見る限りはぴかぴか透明、すっきり細いスマートな結晶で、なるほど柱面には一面おきに横筋くっきり、要するにブラジル産のレムリアンシードの形のよいものをぴかぴか透明にした感じの美しい水晶でした。

しかし、この横筋というのは水晶としては珍しくありません。
ブラジル産レムリアンシードの表面上の特徴で一番目立つ「横筋」が一人歩きし、横筋が入っていれば産地を問わずレムリアンシード、挙げ句の果てには横筋のことをレムリアンシード呼ばわりする説明まである始末。
(レムリアンシードは水晶そのもののこと。レムリアンシードの横筋はレムリアン・リッジ、それ以外は成長線または条線、バーコードと呼ぶ場合もあります)

横筋付きでヒマラヤ水晶のレムリアンシード、ひどいときには国産レムリアンまであるので、コロンビア産も見た目がレムリアンシードのノリじゃないの? と思っていましたらば、先だってのIMAGE2008でやっとコロンビア産レムリアンシードの実物を見ることができました。

「コロンビア産レムリアンシード」の表示があり、「エメラルド鉱山で発見されました」とのことなんですが。
見た目ふつうの透明水晶。横筋がほとんどないのもかなり混じっています。
たしかにコロンビアはエメラルドの一大産地。エメラルド鉱山で水晶が見つかることもあるかもしれないけれども、一大産地なだけに鉱山は一つではありません。

実物を見れば何かわかるかと思っていましたが、やっぱり謎。
しかし、実物があるということは、売り主(店の人)もそばにいるわけで。
聞いてみました。
「コロンビア産のレムリアンシードということですが、どうしてレムリアンなんですか?」
……困らせてしまったようです。
お店の人は頭をかきかき
「えーと……ちょとよくわからなくて。でも仕入れの時に手に取ったら、すごいパワーを感じたんですよ」
……ごめんなさい。それでは私はわかりません。

レムリアの……という、具体的な名称を脇に置くとしても、レムリアンシードと呼ばれる水晶に、ほかの水晶とは違う何らかのパワーなり気配があるのであれば、それがわかるのがヒーラーだけだとしても、パワー(気配)は元々その水晶がもっているものであるはずです。
それならば、これこれこういう場所の、あるいは形や色などこういう条件を満たしたものにパワーが宿っているのだ……という規定があるはず。
産地にも形にも特徴がなく、突然変異的にある水晶に特異な力が宿るというなら、そのように説明されるでしょう。
しかし、レムリアンシードなど、ブランド的に扱われる水晶には「これは特に力が強い」と説明されることはあっても「同じ産地のものでもパワーがあったりなかったりする」という説明は見かけません。

つまり、レムリアンシードにはパワーがある……という説に従うならば、逆にパワーがわからなくても、産地や形からレムリアンシードが特定できるはずではないかと思うわけです。
そういう、パワーがわからない見地からも特定ができてこそ公平というものです。
どこのどんな水晶ともわからない、誰が言ったかもわからない、ただ「レムリアンシード」「パワーがある」では、それはちょっと。

結局私は、その「コロンビア産レムリアンシード」を買わず、後日いつもよくおじゃまする石屋さんに直行しました。
実は、そこに何年も前から透明ぴかぴかのコロンビア産水晶の小さなポイントがあるのを知っていたからです。
ここの水晶ならばラベル付き。ばっちり産地がわかります。

……で買ったのが写真の石。3センチほどのミニポイントです。
産地は、画像にあるとおり「Alto de Cruzes, Santandar, Colombia」。
Santanderはサンタンデール州で、ここまではすぐにわかりましたが、残念ながらAlto de Cruzesがどこかまではわかりませんでした。
コロンビアのエメラルド産地は、ムゾーやチボール、ガチャラなど有名なところが何カ所もありますが、エメラルド・ベルトとも呼ばれる産地帯は……どうもサンタンデールの方にはのびていない……かも。

しかしながらぴかぴか透明で、レムリアンシードっぽい模様は、この石にはありませんが、ほかの結晶では側面に横筋も見られましたし、見かけ上はそっくり。この中にコロンビア産レムリアンシードと呼ばれていた水晶を混ぜても見分けがつきません。

やっぱり謎だ……。

さて、写真の石はすでに申し上げたように、透明ぴかぴか。
柱面には一面おきに横筋ではなく蝕像のような模様を刻み、どちらかというと「スターシード」と呼びたい特徴を示しています。
内部にミスと(白い霧状のくもり)はほとんどなくて、代わりに破片状のクラックがあり、光を反射して銀色に輝き、この石ならではの表情を作っています。
いくつもあった透明水晶の中から、このクラックを決め手に選びました。

レムリアンシードでなくても、私はこの石でいいや。

奇妙な一致

レムリアン玉

水晶玉です。
レムリアンシードを削ったものなんだそうです。

この石は、たくさんの方にご参加いただいた参加型実験企画「そっくり博覧会」にも登場した石。
レムリアンシードといったら、あの「外見」が最大の特徴であって、それを削り取ってしまったら、どう見たってふつうの透明水晶玉。
石を判別するのにはかなりの部分を視覚に頼る私にとって、これはかなりの難関!

自分自身で「コレはレムリアンシードだ」とわかって買い、同じサイズの透明水晶玉はこれだけという状況によって、やっと「これはレムリアンシード玉」と、出題することができた……という代物なのです。

なのに。

名前なし・説明なし・写真のみの「意地悪・ブラインドテスト」の「そっくり博覧会」において、石の名前当てチャレンジで寄せられた5回答中4回答までが「レムリアンシード」。残るひとつも「水晶玉」という結果はオドロキ!

石の名前候補にはレムリアンシードのほかにも、ヒマラヤ水晶やブラジル水晶、ロシアンレムリアン、パキスタン水晶など、透明な丸玉がとれそうな水晶があがっています。
レムリアンシードの名前が候補にあっても、「この中にレムリアンシードはない」という選択肢もあるはずです。
写真でもほかに丸玉が何個もあり、透明なガラス玉、内包物入りのガラス玉もそろえました。

なのにこのレムリアン一致率はなにごと。

48枚の写真の中には見た目でわかってしまうもの(モルダバイト)とか、一生懸命そっくりに撮ったので、だまされてますね~とほくそ笑んだものとか(Vidro na Terraなど)、予想範囲内の回答もあるなかで、このレムリアン一致は、「もしかして、やっぱり何か感じるんだろうか?」と思わせます。

お答えくださった皆さんに、「なぜ?」「どうして?」「どこらへんが決め手でしたか?」とインタビューしたい気分。
「そっくり博覧会」の前書きで書いたように、「石のパワーなんて、あるわけない」と頭から否定するよりも、あった方が楽しいと思っているので、希望コミで「ある」ということにしておきたいですし、できることなら自分で感じられたらもっと楽しいと思ってます。

ちまたでいわれているような「石の意味」や「石のパワー」のようなものではなくて、「気配」や「雰囲気」のようなものであったとしても、それらが存在するのなら、それも石の表情の一つだと思うので、是非とも感じてみたいと思うのです。

お寄せいただいた回答をみながら、改めて見てみましたが……。うーん。

ファントム・レムリアン

ファントム・レムリアン

レムリアン・シードです。

パワーストーンの見地から言えば「レムリアの記憶が宿る水晶」がレムリアン・シード。
でも、私にはそんなものがわかるわけがないので、産地と見かけからレムリアンシードの条件を規定しています。

つまり、私には次に述べる産地と見かけの条件を満たした石がレムリアン・シードです。

産地はブラジルミナスジェライス州のカブラル山脈。
確認はなかなかできませんがコルヴァイル鉱床、簡単に言うと風化して砂状になった……カブラル山脈の場合は白い砂状だと言うことですが……ところで採れた石。

見かけは、柱面に明確な成長線(レムリアン・リッジ)を刻み、表面が鉄分の影響でうっすらピンク~オレンジに見えている、すっきりスタイリッシュな水晶。

これまで何度もまとめてきた条件ですが、いろいろ紆余曲折を経て、現段階ではこんな感じに落ち着いています。

産地および採掘される地質を規定するのは、そもそも白い砂状の地層に埋もれて出てきた様子を見たヒーラーが「まるでレムリアの遺跡のようだ」というインスピレーションを得て名付けたものだから。

見かけにこだわるのは、普通の(一般的な)水晶とは違う、「これは何かありそうだ」と思わせる美しい水晶だったからこそ、特別に名前が付けられたのだろうと思うからです。

別にレムリアンではなくアトランティスでもムーでも、パンゲアでもいいんですが、たまたま付けられた名前がレムリアンシードだったので、レムリアン。
「ミナスジェライスのカブラル山脈の……(中略)……という水晶」と長々言うよりは「レムリアンシード」の方が短くて、雰囲気があるじゃないですか(笑)。

それはさておき、レムリアンシード。
長さは10センチほど、細長いレーザー・タイプの結晶です。
色はピンクと言うよりはオレンジ。側面には細かくレムリアン・リッジを刻むために、内部は透明度が高そうですが、磨りガラス状に曇って見えます。

この磨りガラス状のテクスチャは、写真に撮るとひときわ美しく、変な水晶好きであるはずの私が、「かっこいい……」と買ってしまう水晶なのです。
写真の石も「かっこいい……」で買ったものですが、よーく見ると、内部にファントムが!
ファントム入りとは表示されていなかったので、なんだか得した気分!

レムリアン・リッジの面はひときわ磨りガラス状不透明なために、レムリアンリッジのない幅の狭い面から見なければ気が付きません。
無理矢理写してみましたが、真ん中あたりにファントムの頭が見えるのがおわかりいただけるでしょうか。

思わずラッキーを持っていたこの石は、一番最初に出回ったレムリアンに比べるとかなりオレンジ色。
うわさでは一番最初の産地では素遺書が掘り尽くされ、徐々に採掘地が移動しているといいます。

そのせいか、色合いがかなりオレンジのもの、白や緑のファントムが入ったもの、最近はルチル入りの「レムリアンシード」も見られるようになりました。

前述したように、ヒーラーにインスピレーションを与えた採掘状況と「ほかとは違う特別な水晶」と感じさせた外見がポイントだと思うので、後続の「レムリアンシード」をどこまで「レムリアンシード」と呼ぶかはかなり微妙。
私としては常に疑問を持ちつつ「……レムリアン」と呼んでいます。

このように「○○○という特徴を持つものが○○石」という規定は、はっきりさせておきたいポイントではありますが、その規定の言葉にこだわりすぎるのも問題です。
実物を見て、しっかり覚えておくことをおすすめします。

……というのも、「レムリアン・シードで、中に白いファントムを持つものをレムリアン・ドリームシード」というのだそうです。
写真の石は、レムリアンシードで、中に「白い」ファントムを持っている。
ではこれはドリームシードか……。私は、違うと思います。

私がドリーム・シードとして覚え、その名前で呼ぶのはこういう石。

言葉にすればどちらも「白いファントム」ですが、ドリームシードは、ガーデン・ファントムといえそうなくっきり白いファントム入りだと思うのです。
記号的に用いている名前ですが、それでもいい加減な仕様は混乱の元なので、個人的にこだわります。

1000万年の大地の音

色や形(私の場合は産地も)は、石の魅力の大きな割合を占めます。
パワーストーンの場合は「意味」がありますが、やっぱり色や形でしょう。
そして今回もう一つくわえてみたいのが「音」

音が魅力という風変わりな石……それがコレ。

サヌカイト1

カンカン石とも呼ばれるサヌカイト(讃岐石)です。
見かけはこのように黒っぽい、普通の……地味~な石。

サヌカイトは、香川県で産出する火山岩で
1500万年~1000万年前(説明に諸説あり)瀬戸内海地域の火山岩でできた安山岩の一種です。
色は黒く、ほとんどガラス質の緻密な構造であるため、
つるして固いものでたたくと別名の通り「カンカン」という感じの金属音にも似た高い音がします。
(しないものもあるそうです)

ひょんなことからこの石を知り(……というか、名前だけは知っていたので、たまたま興味を持ち)、
一つ買ってみました。
つるすか、浮かした状態でたたくのがよい……ということで、こんな台が付いていました。

サヌカイト2


いざ、たたいてみると、まさしくカンカンという高い音。
ティンシャのように長く残響をひく音ではありませんが、これが石から出た音だと思うと、
それだけで感動~!

買ったのは小さい石だったので、もっと大きな石や石と石を打ち合わせる風鈴、
音階で調節した石琴だったら、もっと感じが違うと思われます。

金属入り

アルセノ

アフガニスタン産水晶です。
表面は磨りガラス状マットでややクリーム色、明るめグリーンのトルマリンがくっついています。
この特徴はアフガニスタンのクナル産の特徴です。
言葉ではわかりにくいかもしれませんが、実物を見れば何となく見当が付きます。

トルマリンの色合いはなかなかきれいで、そのトルマリンがくっついた水晶となればそれだけで魅力的なのですが、この石にはさらにもう一つ特徴があります。
画面左上の方をよくご覧ください。
何か内包されていませんか?

アップにしてみます。

arsenopyrite2.jpg


なにやら金属っぽいものが内包されています。
肉眼で見ても、溶けた金属っぽいものがちょっとファントム状に内包されています。

水晶の外見は上で書いたように、「これならクナル産」と見当がつけられるものですが、こういう金属っぽいものが内包されているのは初めてです。

いったいなんだろう……。

最初は、緑泥とか泥とか、よく見かける内包物がたまたまそんな感じに見えるのかと思っていました。しかし、見れば見るほど金属、それも溶けた金属がしずく状に入っている感じ。

長らく「なんだろう~」状態でしたが、石屋さんに見ていただいたところ、アルセノパイライト(硫砒鉄鉱)ではないかと言われました。
初めて聞く名前です。
調べてみたらヒ素と鉄からなる黒っぽい銀色の鉱物でした。

そういえば、単独の結晶を見たことがあるような。
中国産で、水晶やフローライトにくっついたものが出るようなので、可能性はあるわけです。
ただし、同じアフガニスタン産で、同じようなタイプまたは表面にくっついたタイプを見ていないので、そうかもしれないということで「?」付きに。

「ほかでは見かけないと」いう点は、珍しいもの好きの心をくすぐりますが、欠点は、調べようとすると、資料が見つからない……という点です。

オーロラ……水晶

石をどこで買うか……といえば、最近一番多いのはミネラルショーなどの石イベント。
おなじみの石屋さんの即売会。そして、石屋さん(店舗)……なんですが。

石屋さんといえば、パワーストーンショップ(ヒーリング系ショップ含む)と鉱物ショップがあります。
個人的には鉱物ショップがおすすめ。
なんてったって原石が多いし、加工(加熱や放射線)は《比較的》少ないし(ないとは言えません)、産地がはっきりしているものが多いからです。

ただし、私個人としては、パワーストーンショップでも買います。
石に興味を持ち始めた頃は、安全を期して鉱物ショップに行っていましたが、「いい」と思う石を「安く」買おうとすると、安全ショップばかりでは少々物足りない。
パワーストーンショップでも、意外におもしろい石を売っていたりするので、加工などの危険性や産地の不明は、これまでの経験と知識(思いこみや山カン混じり)で補います。

そのノリで、一番楽しいのは「天然石屋さん」。
ヒーリング系のショップも、鉱物ショップも、数ある原石の中から店側がセレクトして仕入れていることが多いです。
ただいまはやりのブレス中心のパワストショップは、ちょっと素通り。
目指すは、原石を売っているけれど鉱物ショップではない、パワーストーン的表示をしているけれど、ブレスだけではない、ビミョーなショップ。当然ラベルなし、玉石混淆、それが楽しい。

先日もそんな石屋さんに突撃しました。
「うわ~。見事に《ドラム缶石》~」
……とひそひそ言いながら、それでも隅から隅までチェック。
《ドラム缶石》というのは、ドラム缶や木箱にそのままごつごつ詰められて持ってきた石です。
鉱物標本や美しさを売りにする石は、もちろんきちんと梱包されて持ってきますが、後で磨く予定だったり、「マイナスイオンのトルマリン」みたいに、かけらでも何でもかまわないような場合は、そのままドラム缶詰輸送だったりします。
当然、欠けるわ、こすれるわで石は大変悲しい状態になります。
そういう石をなぜかそのまま売っている場合もあって、そんな中で比較的ダメージが少ない、そしておもしろい石があるので、一応チェック。
こちらのレッド・ファントムアメジスト・エレスチャル水玉内包物入り水晶渋いけどルチル……は、そういう石の中から探しました。

このとき、目をとめたのは「赤水晶」とだけ書かれた水晶の籠。
例によってあっちが欠け、こっちが欠け、表面がこすれた水晶が一山入っていました。
水晶には赤……というより、パステルオレンジ色の付着物がついていて、それが「赤水晶」の名前の由来かと思われました。

表面付着(コーティング)系で、ダメージのある結晶はちょっとつらいものがあります。
でも一応チェック。付着系にまじって内包系のものがまじっていることがあり、内包系(ファントムやガーデンなど)であれば、中の表情がおもしろくて表面のダメージが気にならない場合もあるからです。

箱の中をがさがさ探索……そして見つけました内包系。
表面についているのではなくて白っぽいオレンジ色のものが中に入って色づいています。

オーロラソース

同じ水晶を方向違いで写しています。
左側は光に透かしているので、まだらに内包されているのがおわかりいただけるかと思います。
繊維状のものは見えませんが、この内包具合は、角閃石っぽいなあ……。
残念ながら欠けがある部分からは内部が見えて、内部も同じような色をしているのがわかります。

欠けはあるけれど、この色合いは見かけないぞ……ということでチョイス。
見かけない→珍しい、で選ぶことができるのは、この手の石屋さんではたいていグラム10円とか20円で売っているからです。

赤っぽいと言えば赤っぽいけれど、赤水晶というにはちょっと……。
この色合いは……「オーロラソース」
ケチャップとマヨネーズを混ぜて作る、アレです。あの色!
(本当のオーロラソースはベシャメルソースに裏ごししたトマトとバターを加えて作るそうです)

だからといってオーロラ・クォーツというとアクアオーラと間違えられるので、
やっぱりここは「オーロラソース・クォーツ」……。

やわらかイエロー

やわらかイエロー

先日と同じくマダガスカル産水晶、「ふんわり赤」の黄色バージョンです。
やはり表面が磨りガラス状マットで、黄色く天然コーティングされています。
これもたぶん鉄だろうと思うんですが、色は違えど「ふんわり赤」とよく似た表情の石で、同じ箱に入っていたのだから同じ産地、同じ場所から出た石である可能性が大きいです。
(店のほかの石を見ても、違う産地で見かけが似ている石を集めている感じではありません)

鉄の付着で黄色くなるもの、赤くなるもの、オレンジになるもの……いろいろありますが、同じ産地で同じ鉄分の影響で、赤と黄色が出るものか? そこがちょっと謎ではありますが……。

赤と同じく遠目にも目立っていたこの黄色、表面が磨りガラス状マットなだけに、ふんわり柔らかな感じ。表面が天然コーティングで黄色い水晶は、「ゴールデン・ヒーラー」と呼ばれることがありますが、「あらゆるレベルでの癒し……云々」という華々しい効能書きが付く「ゴールデン・ヒーラー」よりは、ずばり「のんびり黄色水晶」と呼びたい、癒し系です。

そうもこの産地の水晶はDT(両錐)が多いらしく、箱の中の水晶はほとんどDTで、もちろん、この石もDT。
だたし、部分的に二つの結晶がくっついたように見えるところがあり、すっきり単結晶ではないところがポイントです。

人工的に金属を蒸着させたアクアオーラのシリーズに比べると、「きれい」という点では確かに劣りますが、自然が作り出した揺らぎのある色合いは、光に透かすとやさしくて深く、美しい。

黄色……でも、ちょっとどこか渋みの聞いた色合いは……うん、「マーマレード風味」!

ふんわり赤

ふんわり赤


マダガスカル産水晶です。
表面は磨りガラス状で半分がマット。
画像では裏側になっている面は、ややつやつやしています。
このマットな面は、マットであるだけでなく、おそらく鉄分と思われるものでふんわり赤

決して濃い色合いではないのに、特から見ても「あ、赤」とわかる上に、半透明磨りガラス状の色合いなのでむちゃくちゃかわいいのです。
私も遠目で見つけてそのかわいらしさに惚れ込みました。箱にたくさん入れられていたのですが、遠くから見てもその箱のところだけが「かわいい色合い」なのです。
鉄分で赤くなった水晶は、さほど珍しくはありませんが、どちらかというと……特にマダガスカル産では、ワイルドな感じになりがち。

それがこんなにかわいいなんて♪

裏側のつやのある面から見ると、結晶越しに赤い色合いがちょっと濃いめに見えるので、ふんわり赤と言うよりゼリーっぽいかも。
通常言うところのストロベリー・クォーツではありませんが、あえて「いちご水晶」と呼びたい。

……もしくは「いちご風味水晶」。

鋼色ブレス

なんとな~く続いているブレスづくりです。

larvikite.jpg


金ルチルブレスとその「お供」のヌーマイト・ブレスの兄弟ブレス。
使っている石はラルビカイト。
石の並び、使っている金属パーツは同じで、前記二つのブレスで4ミリビーズを使っているところに、カレン・シルバーを使っています。

これで、このデザインのブレスは三兄弟になりました。

最近このブレスがお気に入りです。
ラルビカイトという石は、この名前で売られていることが少なくて、たいていラブラドライトとして売られています。
マシなところでも「ブラックラブラドライト」。
私が買ったところでは、こともあろうに「大理石」。全く違います……(涙)
「ブラック・フェルドスパー」の名前も見かけました。

まあ、フェスドスパー(長石)と言えばそうなんですが……。
ラルビカイトの和名は月長石閃長岩。
おおざっぱに言えば大部分がムーンストーン(カリ長石)に、ラブラドライトと同じ長石(斜長石)、石英、雲母が混じった深成岩……岩石なのです。
もっと簡単に言えば、見た目ラブラドライトに似ているのに、成分としてはほとんどムーンストーン(カリ長石)という石。

そうとわかってみてみると、ラブラドライトとして売られていても、その輝きはシルバー~シルバーブルー。
本来のラブラドライトのように鮮やかな青や金、オレンジなど朝や金色、暖色系の光は見えません。
黒(たぶんこれが雲母)混じりの灰色にシルバー~シルバーブルーの輝きが浮かぶさまは、とてもクール。
このクールさが今の季節に合います。

三兄弟ブレスの割に、金ルチルブレスとはちょっと合わなくて、合わせるとしたら三本一緒か黒いヌーマイトブレス。
ヌーマイト・ブレスもいろいろ色が混じった真っ黒ではないニュアンス・ブラックなので、灰色に光が浮かぶラルビカイトと合わせると、黒っぽくありながら黒すぎない、微妙な表情が楽しめます。
8ミリ玉が中心のブレスですが、もう一段大きめのビーズで作れば、もっとハードな感じになって、男性でもいけるかも。

さて、ラルビカイトはビーズとして見かけるようになったのはここ1、2年ですが、決してレアで珍しい石ではないようです。
なんと、最高級の御影石と呼ばれる建材でもあるのです。
つまり建材に使えるくらい大量に産出する石だということ。
ときどきビーズを買いに足をのばす御徒町に、ラルビカイトと思われる建材を外壁に使ったビルがあり、「お~、ラルビカイト」と、まじまじ壁を見つめてしまったことがあります(←怪しい)。

……緑?

アメグリーン

アメジストです。
大きさは長さ4.5センチ、幅3センチほどのエッグ型のプレートです。
某ショップの移転・リニューアルオープンで新たな店舗に行ってみたとき、原石好きで、いろいろ原石があったにもかかわらず、手に取ってしまったのがこの石。

なぜならば……なんだか、緑が、混ざっていませんか。
紫の中に、緑。……深い緑が。

お店の照明にかざし、窓からの太陽光にかざし、
「……緑、だよねえ……?」
一緒にいた石好きさんは
「たまたま緑に見えてるだけじゃない?」
と、ちょっと懐疑的。
たまたま……って、紫がどうやったら緑に見えるのか。
もしかして、緑泥が混じっているためか。緑泥っぽい深緑でもあるし。

緑泥なら緑泥で、こんな風に混ざっているのは見たことがないし、どうにも気になって買ってしまいました。
買って帰り、強いライトを当ててみると……やっぱり緑!
しかも、透き通った緑であるところを見ると、緑泥とは思えません。
繊維状の内包物も見えないのでアクチノライトでもないようです。

次に疑ったのは
「これ……本当にアメジストだよね? フローライトだったりしないよね?」
IMAGE展で水晶と思っていた石を長石と言われ、やっぱり水晶でしょうと思いつつ、びっくりしたばかりなので、どうも自分の判断に揺らぎが。
でも、いっしょにあったほかの石は、水晶らしいファントム模様がありましたし、手触り、重さ(フローライトは水晶よりも重いです)は水晶っぽい。

産地はというと、詳しくはわからないものの、アフリカの方らしい。
だとしたら、ちょっと心当たりがあります。
たしか、アフリカからはアメグリーンと呼ばれる緑と紫が一緒になった石が出るそうだからです。

以前グリーン・アメジストのタンブルの中でちょっと紫が混じったものを見つけたことがあります。海外サイトでもアメグリーンの名前で紫と緑が混じったものを見たことがあります。
ただ、こんな濃い紫と濃い緑のものは見たことがありませんが……。
アメジストとシトリンが混じったアメトリンでも紫と黄色が斑に混じったものがありますから、このように紫と緑が斑に混じってもおかしくないかも。

ピンクトルマリン・プチブーム

先だってのIMAGE2008で「複数個」買ってしまったピンクトルマリンず、その2。

ピンクトルマリン2

「わーい、ピンクトルマリン!」
と机の横の箱にかがみ込んで、掘りあさったトルマリンは、石英や長石の母岩の上にピンクの結晶が「乗った」ものがほとんどでしたが、中にはちょっと内包されているタイプがありました。
今回の写真は「内包」というキーワードで選んだ一つ。

水晶に巻き付くようにトルマリンがくっついているように見えるのですが、光に透かしてみるとピンク・トルマリンが内包されています。
水晶自体が白濁しているために、ピンク・トルマリンははっきり見えませんが、好かしてみると内部がほんのりピンク。
たとえ、見えているのはほんのりでも、ピンクだけにそれもかわいい~。

考えてみると、トルマリン付き、トルマリン内包の水晶は数あれど、ピンク・トルマリンが内包されている水晶は、目立って少ないような気がします。
水晶に内包された標本があったとしても、末端までは流通してこないのか。
それとも、ピンクトルマリン自体がきれいなので、水晶を割ってでも取り出してカットしていたりするのでしょうか。
それともほかのトルマリンとは成長環境が違うので、水晶にない方されること自体が少ないとか。
少なくとも私が見知っている限りでは、ショールや緑、青に比べて少ないのは確かです。

インディゴライトの細い結晶入りで、青く見える水晶があるなら、ピンクトルマリンでピンクになった結晶があればきれいなのに。

ゴールデンラブラドライト!

IMAGE2008。アート&ジェム展ということでルーツやアクセサリーに特化したイベントのはずなのに、アクセサリーを一つも買わなかったので、代わりに買ったルースでアクセサリーを手作りしてみました。

ゴールデンラブラドライト


石はミャンマー産の「ゴールデンラブラドライト」。
カーキ色っぽいような褐色の地に、名前の通りのきらきらした金色の光がモザイク状に見える、なかなか楽しい石です。
ネットで見かけるものはもうちょっと明るい色みですが、今回手にしたのは、シックで濃いめの色合い。その分金色のきらきらが映えます。

「ラブラドライト」とのことですが、鉱物として本当に曹灰長石(ラブラドライト)であるのかどうかは不明です。
私が見るに、光の色はともかく、モザイク状に輝く感じ、輝きの色がほぼ単色、黒い部分が混ざっている点から、ラルビカイトのように成分はほとんど長石ながら、分類状は岩石になるのではないかと思われます。

でも、個性的で美しい石であることに代わりはありません。
直径3センチ、ルースと言うには分厚くて大きいこの石を、ワイヤーで巻いてみました。
これまで破片状原石や単結晶、クラスターは巻いてきましたが、ルースは初めて。
何しろ、つるつるした石をワイヤーで巻くのは難しいのです。
せっかくきれいな石なので、なるべく石の表面をワイヤーで隠したくない。
そこで、石の側面だけを巻こうとすると、石がつるりと滑ってはずれてしまう。

そこで、ワイヤー・アクセサリーを作ろうとした一番はじめで使ったろうびき紐を持ち出し、ルースの側面に巻いたワイヤーをさらに紐で巻いて滑り止めにしてみました。
最初使ったときは、ワイヤーが金属光沢だったので、巻ききれなかった部分が目立ってしまいましたが、今回はつや消し革ひもカラーのワイヤーなので、ワイヤーが出ていても気になりません。

気を配るのは、石をなるべく隠さないようにしつつ、すっぽ抜けないようにすること。上部の渦巻きも、一応すっぽ抜け防止の役目を果たしています。
ろうびき紐のおかげで、石の産地にふさわしい、アジアンな感じになりました。

星を集める

spheres

先日紹介したスター・ミルキー・クォーツの丸玉たちをころころと。
複数あると、単に白くて半透明なだけではなくて、
当メイトや色合いにもバリエーションがあることがわかる。

写真一番奥はマダガスカル産の、スター・ミルキー・クォーツ1号。
一番大きく、ほかのものと比べて飴色がかった色合い。
その手前もマダガスカル産。一番不透明でスターが確認しにくい。
一番左はイエロー・ジラソル。マダガスカル産。
左から2番目の大きい玉はブラジル産。ほかと比べると、
なんとピンクがかっている。……ローズ……ではないと思うのだが。

一番小さいものはマダガスカル産。ほぼ透明。でもスターが出る。
一番右のものが今回紹介した石。

ミルキーなだけに透過光で輝いて、まるで星のよう。

揺らめき立つ炎

原石好き、ゴツい石好き、ワイルド石好き。
……のわりに、気が付いたら結構ローズクォーツ玉を持ってます。
「気が付いたら」なので、自分では「集めている」気はなかったのです。
しかし、同じ見かけはやさしい石で、丸玉で、「集めている」石があります。
こっちは意識しています。

スター・ミルキー1

それは、ミルキー・クォーツ玉
それも、ただミルキーなだけでなく、まるでムーンストーンのような光のスポットが現れるタイプ、その中でも方向を問わずスターが出る石を捜して集めています。

こちらのフレア・ミルキークォーツイエロー・ジラソル、そのほかこちらこちらも、すべて光のスポット&方向を問わないスターが出るタイプ。

私としてはこれらの特徴を備えたミルキー・クォーツは”ジラソル”と呼びたいんですが、この場合はブラジルの石も含まれてしまいます。
一般的にジラソルはマダガスカル産のミルキークォーツのことだとされているので、混乱なさらぬよう……。

今回のIMAGE2008でも、箱にころころたくさん入れられた石を「掘って」いると、その中にミルキー玉が。
手に取ってみれば、好みのタイプ♪(注:ブラジル産)
念のために複数あるミルキー玉を照明の下で転がして確認しても、光のスポットやスターが出ることを予感させる光の筋が現れないものもあります。

探す目印の第一は、”ムーンストーンのような光のスポット”。
がんばって写してみました。

スター・ミルキー2

実物ではもっとムーンストーンに似て見えます。
丸玉にこのようなスポットが出ていると「お!」……と思わず注目。
このようなタイプだからと言って、区別して売られているわけではないので、探したもの勝ちです。

次に手当たり次第に確認して、一番スターが出そうなものを選びます。
ローズクォーツで見られる、現れる場所がほぼ決まっているスターと方向を問わないスターの違いは、石の表面に走る光の筋の感じで見分けがつきます。

ところが……「こういう変なスターが出る石を集めてるんです」と話していたところ、石屋さんに
「水晶でそういうスターは考えられない。長石じゃないの?」
と言われてしまいました。
「え? 石英ですよ~」
と言いつつも、思わず動揺する私。
長石(ムーンストーン)の丸玉……ルース・グレードの丸い玉を見せてもらいましたが、光の筋の感じは似ているといえば似ているけれども、だがしかし。
イエロー・ジラソルと言われた石は、マダガスカル産のオーソクレースにそっくりな色だけれども、だがしかし。

「長石に詳しい人がいるから、聞いてみてあげる」
その結果、なんと長石説にさらに1票!
石好きさんの中でも「そういわれると長石っぽい気が……」という意見が。

でもでもでも。

その場で測っていただいたら、硬度は7。長石は6~6.5のはず。
それに、ムーンストーンの光のメカニズムは、(おおざっぱに言えば)ミクロサイズの層状構造に光が反射するから。
でもこの丸玉は、中に細かい針状結晶が縦横無尽に内包されていて、それに光が反射しているから。

やっぱり私は石英だと思います~!

詳しく分析したわけではなく、イベント会場での見た目判断ですが、パワーストーンではなくルースを扱う石屋さんですら長石か、石英か迷う石があるわけです。
なるほど、某バイブルでジラソルをオパールと言い切るような事態が起こるわけだ……。

さて、話は戻って写真の石。
いくつも持っているのに、またしても買ってしまったこのミルキー玉は、手頃な大きさ(直径約3センチ)で、光のスポットもかなりはっきり出ます。
残念ながら無傷ではなくて、内部にクラックがあり、それも表情としておもしろいかも……と写したのが一番上の写真。

ところが、このクラックがこの石に別の表情を与えていました。

上で述べたように、私が集めているミルキー玉は、中に細かい針状結晶が無数に内包されて、それに光が反射してスターが出るタイプ。
そのスターを写そうと、いろいろ角度を変えていたら……

スター・ミルキー3

クラックに反射した光が、この針状結晶を思わぬ部分で輝かせ、まるで石の中に青白い炎が揺らめき立つような、不思議な感じになりました。
左上から右下にかけてうっすらと伸びる光のラインがこの石のスターなので、全く別の部分が輝いていることがわかります。

ミルキー・クォーツは、その見た目からふんわり優しい石であると説明されていることが多いですが、スターが出るミルキー玉は、ちょっと違うような……。
少なくとも、私にとっては、
「この不思議な光を写さなければならない」
「もっと不思議な光が現れるかもしれない」
と、どきどき、そわそわさせ、
「on」と「off」で言えば「on」の気分にさせる石なのです。

あでやかルチル

友人を待ちつつ、つい探してしまった「ちり積も」戦利品第2弾!

ルチルと言えば金!とおっしゃる方も多いかと思われますが、私は、鮮やかな赤もなかなかいいぞと思います。
特に、こういう赤ならば。

あでやかルチル

2.5センチほどの小さな磨きポイントですが、磨いた結晶面から結晶内部に向かって吹き出すように「生えた」ルチル。
しかも鮮やかな赤。
写真で白く見えている部分は、色変わりしているのではなくて、赤いルチルが、ルチルの特徴である金属光沢を示して銀色に輝いているからです。
赤いルチルが角度によってちらちらと銀色に輝く様は、まるで火の粉が舞い散っているよう。

おまけに、結晶の形がしっかりわかる貫入つき。

ルチルの色合いだけでもかなりの高得点石ですが、どのように成長したのかわからないルチルの形状、貫入つきとくれば、見所満載。
10個ほどの石を籠(皿)に入れ、「減らさなきゃ~、どれを残すか、あきらめるか」と、取捨選択をしていたときに、真っ先にお買いあげ決定組に入りました。

ルチルかほかの鉱物かを見分ける際、個人的にルチルならではの強い金属光沢を、目印の一つにしています。
赤ルチルは、赤とは正反対の銀色に輝くので、金属光沢の表れがひときわよくわかり、この石のような鮮やかな赤では、魅力の一つとなっています。

ソリッド・ファントム・ホワイト

MAGE2008の「ちり積も」戦利品。

最終日、会場で待ち合わせした友人を待っている間に、ついつい石屋さんで「掘り」始めてしまい、ちり積もってしまいました。
一つおもしろいのを見つけると、「ほかにもないか」という気分になって、やめられない止まらない。
「これもおもしろいよね」
「あ、これも」
……と「買わない買わない」と言いながら籠の中へ。一時は、籠の中に10個以上ありました……(汗)。

こうなると、声をかけてくださった石好きさんにも、当然、「これおもしろいよ~」とささやき。
大変失礼致しました~!

だって……IMAGE展は、6月の新宿ショーに比べると人出が少なく、平日の最終日となればさらに少ない。
……となれば、じっくり品定めをするには最適で、そんなときに玉石混淆の石をころころ箱に山盛っているあのお店は、ミネラルショーの魔物の罠。
罠に落ちるのは一人では寂しいじゃないですか。

さて、今回の石は、そんなこんなでちり積もってしまった石。
磨きがほとんどのお店なんですが、ファントムやルチルが格安。
よーく探すと、原石好きのはずの私もハマる、おもしろい石、すてきな石が見つかります。

ソリッド・ホワイト

ファントム、いくつ持ってるんだろう……と思いながらそれでも選んでしまったこの石は、透明な中にくっきりはっきりかっきりな純白のファントム。
ファントム(幻影・幽霊)という名前が不似合いなほどのこのタイプは、「ソリッド・ファントム」と呼ばれることもあるそうです。

白いファントムは数あれど、かつての錐面どころか、そのエッジまでも明確にわかるファントムは、少ないです。
その姿は、まるで雪をいただく霊峰。
よく見ると、柱面の成長線(横筋)もうっすらファントムになっています。
以前から、レムリアンシードがファントムになって内包されたような、横筋入りファントムを探していたので、希望がちょっぴりかないました。

この石を買ったお店では、値段ごとに箱に入れられていて、際限なくちり積もってしまうのが怖くて、一番安い価格帯の箱ばかりを掘っていたのに、こういうのがあるんですから、油断できない。

IMAGE2008 戦利品その1

ピンク・トルマリン


今回の第一陥落戦利品。
ミャンマー産のピンクトルマリンのクラスターです。
幅2センチほどしかないけれど、それでも母岩付きでクラスター。
しかも母岩は長石&水晶。どちらも白っぽいのでトルマリンの母岩としては最適。
トルマリンそのものの表面はつや消し、もしかしたら内部も半透明ですが、
それでもピンクがかわいくて、この石では先端が無事で色が濃くなっています。
(実は複数個買っちゃいました……汗)

この、先端の色の濃さがこの石のポイント。
おかげで全体が濃く見え、つや消しでぼやけがちな全体の印象を引き締めてくれます。

トルマリンは宝石鉱物で、たいてい値段は高め。
しかもピンクは人気。原石そのものも比較的見かける機会は少ないです。
今回も「希望価格はもう一声!」の気分だったのですが、
一般的な価格よりはお得だったので、つい……。
初日で、贅沢に選べる状態だったので、つい……。

このトルマリンに引っかかるまでは「はずれ?」と思っていたのに。
石ベントには魔物が潜む。
危険です。

IMAGE2008!

行ってきましたIMAGE2008。
第一印象は、「はずれ?」ざっと会場を一周した程度では、「おお!」とかぶりつきになるようなものはありませんでした。

しかし、そこはそれ、石好きの祭典。
会場をうろちょろしていれば、顔見知りの石好きさんに会います。
会えば「どうだった~?」「おもしろい石あった~?」は合い言葉。
自分には見つけられなくても、他の人が発見している可能性はあるわけで。

めでたく掘り出し物を教えていただいて、そこで陥落。
やっぱり、「お店の隅」は宝の巣。掘り甲斐あります。

中国産のモリオンを大量に持ってきてるお店があり、黒水晶好きの私としては悩む所なんですが、石がでっかくて量り売りでも高い。
そのお店の人が気になることを言っていました。

「ここの水晶は鑑別で『モリオン』と結果が出るんです。
ブラジルのはモリオンとはならなくて黒水晶になります。
アメリカのは放射線で焼いてたりします」

……アーカンソーの黒が放射線照射だというのは有名な話。
でもブラジルの黒がモリオンじゃないとは?
それよりモリオンと黒水晶の区別って何だ?
「黒水晶」という場合、スモーキーの濃いのだけでなく、内包物などで見た目黒いのも含めることがありますが、ブラジルのは内包物の黒ではないし、真っ黒なのもあります。
『ブラジル産のそろばん型の黒いの以外はモリオンじゃない!』という意見もあったりします。
そのブラジル産がモリオンでないとは。

聞いてみました。
「モリオンと黒い水晶は違うんですか?」
お店の人は言いました。
「鑑別するとそうなるんです。レベルが違うんだそうですよ」

レベル?
黒さのレベルなら、ブラジル産だってカザフ産だって負けてない。
もうちょっと突っ込んで聞いてみたかったのですが、お忙しそうだったので断念しました。

でも……。アホーアイト入り水晶を鑑別(どうやら宝石の鑑別っぽい)に出して、「アホーアイト入り」という結果が出るようになったのが最近だというショッキングな話を聞いたので (つまり、最近以前は「アホーアイト入り」という鑑別結果が出なかったと言うこと!?) 「鑑別」という言葉にいまいち首をかしげてしまいます。

その鑑別機関や精度を疑うわけではありませんが、鑑別と聞いて思い浮かべるものと、実際の鑑別とは違うかも。

今日は、あのアクリル絵の具とアップリケの鞄を持っていきましたらば、何人かの方に声をかけていただきました。
ありがとうございます。

たぶん複数日出撃しておりますので、見かけたら捕まえてみてください。
ただし、会場ではお祭り気分でハイになっておりますので、初対面でも「悪魔のささやき」の危険ありです。
今日も「ささやき」しちゃいました……。

ルビーじゃないよ

ルビー・イン・ゾイサイトという石があります。
緑の中に赤いルビーが混ざり込んだ石で、緑の部分には黒いぽつぽつが混じります。

この石としょっちゅう間違えられている石に、ルビー・イン・フックサイトというのがあります。
この石も緑の中に赤い部分が混じります。

緑と赤の組み合わせは似ていても、フックサイトの方には白い部分や、やや青みがかった部分があり、黒いぽつぽつは混じりません。
よく見ると透明感やつやも違います。持ってみると重さも違います。

……だけど、なんだかお約束のように間違えられているので、緑に赤の石が混じったものは全部「ルビー・イン・ゾイサイト」ということになってしまっているのでしょうか。(ルビー・イン・ゾイサイトがルビー・イン・フックサイトに間違われている例を見かけないのが何だかなー)
「緑に赤い石」という意味で商品管理的名称なんでしょうか。
なんだか「水晶の中に青いトルマリンが内包されたものを藍ルチルといいます」という、それはどう見ても違うでしょう、といいたい説明のようです。
これを根拠にパワーストーンの説明をされたら……どうなるんでしょう。

なんだかねえ……と思っていたら、もうひとつ「ルビー・イン・ゾイサイト」を見つけてしまいました。
スピネル・イン・グラナイト

……違う~!
全然緑じゃないし。
ルビー・イン・ゾイサイトの別名として「アニョライト」という名前を見かけます。
アニョライトとはアニョリ(anyoli)、すなわちマサイ語で「緑」を意味する言葉を語源に持つ名前で、ルビー・イン・ゾイサイトの別名ではなくて、この石の緑の部分のことです。

それが全く緑じゃないんですから、見るからに違うでしょう。

この石はスピネル・イン・グラナイト
グラナイトとは花崗岩のこと。花崗岩は長石と石英と雲母が主成分の岩石で、この石の黒い部分は黒雲母(バイオタイト)らしいです。
つまり雲母の部分がむちゃくちゃ多い花崗岩……ということで、スピネル・イン・バイオタイトの名前も見かけたことがあります。

赤い石の母岩の部分は緑じゃなくて黒なんだから、ゾイサイトではないことはすぐわかるとして、では、赤い石はルビーではないのか。

これは実際に確認することができます。
……というのは、ルビーは紫外線で蛍光するので、紫外線を当てれば一発解決!。

やってみました。
ルビー・イン・ゾイサイト
ルビー・イン・ゾイサイトに紫外線。
ルビー・イン・ゾイサイト2
全体が青く写っているのは、紫外線ライトを当てているから。
青(青紫)の光を当てているのに、ルビーの部分は赤い。
これは、ルビーが赤く蛍光しているためです。

ルビー・イン・フックサイトも試してみました。
ルビー・イン・フックサイト
紫外線照射!
ルビー・イン・フックサイト2
ちょっと紫外線の当て方がまずかったみたいですが、蛍光しています。

では、この石は。
スピネル・イン・グラナイト
紫外線照射!
スピネル・イン・グラナイト2
はい、蛍光いたしません。よって、ルビーではない。

ルビー・イン・フックサイトをルビー・イン・ゾイサイトと間違えるぶんにはともかく「ルビー」の部分だけは合っているわけです。
ところが、赤い部分はルビーじゃない、母岩の部分はゾイサイトじゃない。
どっちも全く違うものが「ルビー・イン・ゾイサイト」として売られている。

買ったこの店が特別いい加減な店ではなくて、どちらかというと「より正しい表示をします」と、アマゾナイトとしてきた石を「クォーツァイト染め」と表示してる店なんですが。

ビーズの名前というのはいろいろあれこれ危険に充ち満ちています。

ブレス改変

えーい、連続ブレス!
腕は2本なのにいくつあるんでしょう。全部つけたら重いだろうなあ……。
一度につけるのはせいぜい2本(ひとつだけ3本セットがあるのでそれだけは3本)ですが。

原石同様、数えたら怖いので数えていませんが、かなりの数になっているのは確か。
それだけあっても一つとして願掛けもしていなければ、
「金運のブレス」などの石の意味で作ったブレスもありません。
ひたすら石を楽しむため、石を身につけるため、
石だ! ものづくりだ! 楽しいぞ! ……がKURO式ブレス。

でも、石(ビーズ)を買う時にはいろいろきっかけがあって、
「……という、すごい説明がくっついている石らしいけど」とか、
「すごくかっこいい名前と見かけ~♪」とか、
「原石でああいう石がビーズになるか!?」とか、
「(おなじみの石だけど)この色、ちょっと珍しい」とか、
原石の時とよく似た感じで、ちょっと変なビーズも買ってしまいます。

ビーズのくせに高いものもあるので、「お試し」で2,3粒だけ買ってしまうことも。
……すると、ビミョーな色、質感、半端な数のビーズが溜まってきます。
今回登場するのは、そんな石のブレス。

まず、ラピスネバダという石があります。
ラピスと聞くとラピスラズリを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、
ラピスとは「石」の意味。要するにネバダ石という名前で、その名の通りネバダ産。
チューライト、スカポライト、セリサイト、ダイオプサイト、エピドート、フェルドスパー、クォーツ……など、結構いろいろな鉱物が混じった岩石です。
見かけは、何というかとても和風な「桜餅カラー」。


確か、とてもすごそうな意味が付いていて、
いったいどんな石なのだろうと興味を持ったのがきっかけで探してみたら、
見かけは和風な桜餅!
「わーい、かわいい。おいしそう」……それで、意味はきれいに忘れました……。

……という具合で手に入れた「ラピスネバダ」ですが、
石としては「桜餅~」でも、ビーズとしては、シックというか、意外に渋い。
「お試し」で買ったので、それだけでブレスを作るほどの数はないし、
ラピスネバダだけではちょっとぼやけた感じになってしまいそう。
透明な水晶もあわないみたいだし……。

……と思考錯誤して作ってみたのがこのブレス。


ちょっとグレーのムーンストーンに、
「シルバー・アイ」の名前で呼びたい、深緑に銀の縞が入ったサーペンティンを使っています。
色あわせはなかなか良い感じだと思っているのですが、
独立したブレスとしては、何か一つ足りない感じで、あまり身につけることもなく、
「要改良」だと思っていました。
その改良に、とうとう着手。

ラピスネバダとシルバーアイ(サーペンティン)、グレームーンストーンの取り合わせは
悪くないので、ここに何かアクセントが欲しい。

あまりにくっきりした色合いでは悪目立ちしすぎるし……。

そこで取り出したのが、
「この石がビーズになったらどんな感じになるんだ!?」という興味で買ってしまった
パープライト。完全不透明でマットな感じの紫の石です。
これもお試しで5粒だけ。

もっとも、この石だけでブレスを作るのは難しいと思うので、元からポイント的に使うつもりでした。

そのうえで、形のポイントとして紫がかったグレーがきれいだと思った紡錘形のジャスパー。
並べてみるとちょっと数が少ないので、オレンジムーンストーンを2つ。
オレンジと名前が付いていてもオレンジではなく、かなり赤く、
そのくせムーンストーンらしい銀の光が浮かぶ、
ちょっと珍しいと思った色のムーンストーンです。

これらのラインナップを、ああして、こうして……ああでもない、こうでもない。

結果、こうなりました。
三分割

なんだかみごとに三分割。
それぞれのパーツは左右対称ですが、全く違うパーツが3つ。

できあがったときは、自分でも「あら~?」と思いましたが、
はめてみると全然気になりません。
実は、ブレスレットを実際腕にはめてみると、見えているのは全体の三分の一ほどなのです。
ですから、それぞれのパーツのバランスと、
パーツとパーツの境目がそれなりにきれいに見えていれば、
「実は三分割」デザインであろうと、問題ないというわけです。

このブレスは、三分割デザインではありますが、全体がちょっとクラシカルというか、
「煙ったような」スモーキーな色合いで統一されているので、
思った以上にまとまりがいいのです。
この並びに行き着いてからは、それ以外に動かせなくなりました。

豊かな色合いの「秋」ブレス。
先日の「朧月夜」ブレスともなぜか相性がいいようです。


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KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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