今度はちゃんと入ってる
昨日に続いてアナターゼ入り。
今回はばっちりガンメタ色。形もとんがり鋭錐石。
やはり全体磨きの水晶に内包されているものですが、全体的なバランスはとれているので、固まりの石英から削りだしたのではなくて、ある程度結晶の形をしているものを磨いたのだと思います。
なぜかというと、結晶の形というのは結構微妙で、一から形を削って作ったり、結晶の先端が大きく壊れているものをそれらしく削ったりすると、どうしても不自然な感じになるからです。
たぶん、原石好きさんならなんとなーく変だと思うはず。
それがないからには、元の結晶の形がある程度あったのだろうと想像するわけです。
もうちょっと説明すると、茶色いもやもやした内包物の中に埋まるようにアナターゼが結晶していて、それが見事に水晶の中に入っています。
茶色い内包物の下も透明な水晶なので、水晶が結晶していく途中で、アナターゼが結晶したんだと思います。(もしかしたら、他から流れてきてくっついたのかも)
昨日も言いましたが、アナターゼは低温で結晶するらしく、そのために水晶の表面にくっついていたり、表面に半分埋もれたようにくっついていることが多いです。
それが、こうもすっぽり内包されるかなあ……。
アナターゼじゃないのかなあ……。
どう見ても、アナターゼに思えるんですけど……。
鉱物好きさんには、磨きというのはちょっと敬遠されてしまうことがあり、磨きもOKな石好きさんには、見た目地味に写るかも知れないこの石、実はちょっとおもしろい。
磨きも実は侮れません。