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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
写真を撮ったり、調べてみたり、日々、石を相手に奮闘しながら、
知れば知るほど、見れば見るほど深みにハマる石の世界へとご案内します。
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ラブリー(?)・フェイク

実は天珠好き
ただし、老天珠……つまり遙か昔、何世紀も前に作られたような古い天珠は、逆立ちしても手に入らないので、見かけ重視で「いい雰囲気」「丁寧な作り」の天珠がいいなあ……と個人的基準で楽しんでいるわけですが、今回はその基準無視で。

ちょっとお遊び気分で作ってしまったこういうの……。

fake-dzi

初・石なしブレス。
ひとつも石を使っていません。
天珠は瑪瑙製のはずなのに?
はい、瑪瑙製ではありません。使ったのはすべて石ではない天珠。言ってみればフェイク
小さい天珠はヤクの骨製。大きいものは……なんでしょう、樹脂か木のようです。

近所の雑貨店で、ビーズとして売っていたのを見つけて買ってみました。
ヤクの骨製天珠は、材料を別にすれば色合いも、大きさもなかなかいい感じ。とても軽いビーズです。
大きい天珠は、フェイクですけど瑪瑙と変わらぬ大きさ、重さ。だたし透明感は全くなくて、かっちりくっきり白黒。

(瑪瑙製の)レギュラー・サイズの天珠はブレスのパーツとしては大きくて、ちょっと使い勝手が悪いです。
かといって小さいサイズのものは細すぎたり、ずんぐりころりすぎて、なかなかちょうどいい大きさがありません。
ところが、ヤク天珠はジャストサイズ。これで瑪瑙製の色のいいのがあったらなあ……。

ちょうどいい大きさ、色、模様だったので、ぐるり一周天珠ブレスに挑戦!
色だけは天珠のいいところをもっているので、それに負けないよう金属ビーズを挟みました。本当は一周ヤク天珠にするつもりが、ちょっと数が足らなかったので、大きいフェイク天珠をひとつ。
これをつけて出歩くのは、ちょっと冒険ですが、家の中でつけてる分にはいいでしょう。

しかし、これで瑪瑙製だったらかなり重いブレスになってしまったかも……その点、ヤク天珠は軽い軽い。
ぐるり一周プラス金属ビーズでも、石ブレスより軽いです。
その点はヤク天珠の勝利。

さて……天珠とは何かと言えば、チベットに古くから伝わるお守りビーズで、瑪瑙(正確にはカルセドニー)に特殊な方法で模様を描いたもの……と言えます。
天珠=瑪瑙(カルセドニー)製と規定すれば、ヤクの骨や樹脂(たぶん)製のこの天珠は模造天珠、あるいは偽物ということになります。

しかし、そのように割り切ってしまっていいものでしょうか。
確かに、これを古い天珠である、骨董的価値があると言って売ってしまえば偽物です。
骨董的価値があるかと言えば、そんなものあるわけがありません。
しかし、お守りとしてみた場合は?

たとえば、十字架(クロス)はキリスト教徒にとって大切なシンボルですが、だからといってそれが古いものでなければならないとは言わないでしょう。
十字架あるいはロザリオをプラスチックで作ったから、だから偽物だとは言わないでしょう。
材料ではなく聖別されたかどうか、正しく扱われたものであるかが問われるはずです。(間違っていたらごめんなさい)

天珠の場合も、お守りビーズとして、その模様に意味があるのであれば、ヤクの骨製のこのフェイクにも全く意味がないとは言えない。
どういう価値観の元で、どう見るか。それによって違うのだと思います。

さて……ちょっとおふざけ気味に作ってしまったこのブレス。
瑪瑙製天珠であれば値段と重さの関係で、実現にはちょっとためらいがありますが、軽いフェイクなら可能。
そして、作ってみてわかったぐるり一周天珠のインパクト。
ほとんど色味なしなのに、かなり強烈に目立ちます。
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アイス・ブルー

アイス・ブルー

暦の上では春。
花粉症シーズンも始まって、実際春はもうすぐそこ……かと思っていたら、なんとこの冬一番の寒さですと?
実際雪も降りました。

う~、寒いっ!

……ということで、思わず冷たくも美しい氷のようなこの石を。
パキスタン産のアクアマリンです。
一時期は、局地的ブームと化していたアフガニスタン・パキスタン石も、ちょっと小康状態。
これは、そのブームの初期に手に入れた石です。

直径約4センチ。
「アクアマリンのカテドラル」と密かに呼んでいる、アクアマリンにしては複雑な形。
このような石に出会って、アクアマリンは単純な六角柱の結晶だけじゃない、なかなかどうしておもしろいじゃないか……と認識を改めたものです。
ひっかかっていた点……形が単純……が解消されてみると、アクアマリンという石はかなり魅力的。
色もきれいだし、強度的にも問題ないし。(柔らかい石は、やはりちょっと二の足を踏みます)

アクアマリン=水色のイメージですが、パキスタン産のアクアマリンは色の淡いものが多く、それがいっそう氷のようなイメージをかき立てます。
そのうえ、この産地では、いろいろな鉱物と強制している場合が多いので、それも魅力の一つ。
今回の場合はちょこっと白雲母を背負っています。

この石を見つけた当時は、まだまだアクアマリン初心者でしたので、これが付いていなければ……
などと思っていましたが、今見るとやっぱり雲母がくっついていて正解。
石の産状を示すものでもあるし、この雲母があることでアクアマリンの透明感や形が引き立つからです。

寒い日にあえて寒色の石で。

顔面(?)博覧会

たしか、以前、魚を真正面から写した「顔面博覧会」という本があったはず。
今日の写真は、その気分。

フンザ・ガーネット

パキスタンはフンザ産のガーネットです。
ガーネットは、12面体や24面体の結晶を作ります。
これは……どちらの結晶の形を取ろうとしたのか、わかりませんが、ガーネットのエレスチャル(骸結)というのでしょうか、なんともごつごつ、荒々しい表情をしています。
大きさは1センチちょっとですが、この形は魅力的。

かくして、カメラにマクロコンバージョン・レンズを装着。
小さい結晶の真正面に陣取り、結晶の鼻先(真ん中のとがったところ)にピントが合うよう、カメラのオートフォーカスと、手でカメラを微妙に前後させる人力フォーカスを駆使して、とにかく「数打ちゃあたる」戦術でぱちぱちぱちぱちぱち……ピンぼけ写真の山。
その中でなんとか撮れた一枚です。

うーん迫力!

もしかして?

ハンドメイド……というか、リメイク。

アニョライト

もとは、一昨年のIMAGE展で買ったブレスレットです。
石はルビー・イン・ゾイサイト
この石は、ビーズではたいてい8ミリ以上の大きさで、黒い斑点が入った緑のゾイサイト部分が多くて、時にはルビー・インではなくゾイサイトだけビーズの場合もあるものが一般的です。

同じ赤と緑の組み合わせなら、強度にやや難ありだけどルビー・イン・フックサイトの方がかわいいぞ。
……ということで、あまり積極的に手に取ることのない石でした。
ところが、今回のリメイク元となったルビー・イン・ゾイサイトは、小さいけれど、いや、小さいからこそ? ルビーが多め。緑のゾイサイト部分にも角閃石の黒い斑点が入っていなくて、かわいい感じ。
実は、ゾイサイト部分の中の黒い斑点が、いまいち好きになれないポイントでした(中途半端に斑点が入るくらいなら、角閃石たっぷりで黒いルビー・イン・ゾイサイトの方が好み)。

同じようなものが、いつも覗く石屋さんにあるのは知っていましたが、ルビー・イン・ゾイサイトのいいところを削ったビーズであるためか、大きさ(直径5~6ミリ)の割にお高めで、手を出さずにいたのです。
ところが、このブレスは意外にお値打ち。
見ると、いくつか欠けたり原石の時のくぼみによるへこみがあるビーズが混じっているためのようです。

だけど、きれい。

腕にはめてみると、ちょっときつく感じるぴったりサイズ。
かわいいけれど、ぐるりルビー・イン・ゾイサイトではきついかんじもするし、このサイズならリメイク決定。
よっていくつか傷ビーズが混じっていても問題なし!
……ということで買って帰り、ためらいもなくゴムを切断。
傷ビーズを抜き出し、大きさの合いそうな、ビーズの個性を邪魔しないような金属パーツを選び、バランスだ何だと細かいことも考えず、まさしく「適当」にパーツを挟んでサイズを合わせてできあがり♪

この個性の強い色合いのビーズは、難しく考えるよりも、無造作な感じが合います。

私がブレスに使うビーズは、メインが8ミリ。
最初のころは10ミリを使ってましたが、不透明で色の黒い石が多いので、実際身につけるとなるとさすがにゴツい。
かといって6ミリでは石の色、模様を楽しむには物足りない。
そこで8ミリ……だったのですが、今回のルビー・イン・ゾイサイトは6ミリでも存在感十分。
むしろこのくらいのサイズの方が上品です。
ラウンドカットでキラキラしているのも、なかなかきれい。
同じような色合いでもルビー・イン・フックサイトでは、石が柔らかいのでカットを入れると角の部分が甘くなったりこすれて白くなってしまいます。
ラウンドカットのビーズで楽しむなら、ルビー・イン・ゾイサイトの方。

実際はめてみて気が付いたことがあります。
実は、ルビーは蛍光します。そのせいでしょうか、室内の蛍光灯で見るよりも、太陽光で見た方が色がきれい。ルビーの色が映えます。
もしかしたら、太陽光の紫外線でうっすら蛍光しているのかも。

最後に……ルビー・イン・ゾイサイトの別名でアニョライトの名前が出てくることがありますが、正確には緑の部分がアニョライト。緑のゾイサイトの別名です。
なので、ルビー・イン・アニョライトならわかるけど、ルビー・イン・ゾイサイト=アニョライトではちょっと変。

ファースト・キャンドル?

今日は溶けてない水晶で……いや、別の意味で溶けているかも。

DT-キャンドル

マダガスカル産のキャンドル・クォーツです。
白濁し、柱面(側面)が小さな結晶に覆われているさまが蝋燭が溶けたようすを思わせることから、その名があります。
……と言うことで、ある意味「溶けて」いる(ように見える)。

こちらのキャンドルクォーツを「初」だと書きましたが、記憶をたどるとコイツも古株。
もしかしたら、こっちが初・キャンドルだったかも……。

当時ちょくちょく顔を出していた石屋さんで
「今ちょうど入荷したところだよ~」
と箱ごと見せていただいて、ほくほく掘らせてもらい、見つけたもの。
そうか、当時から「掘って」いたんだ、私……。

大きさも値段もまちまちだったので、手頃な大きさ・値段のものを……と探したキャンドルは、なんとDT(両錐)。
私は、キャンドル水晶は初期のころ、エレスチャルと似た、珪酸分、つまり水晶の原料がたくさんとけ込んだ熱水の中であちこちいっせいに結晶を始めてしまい、その段階で「溶けた蝋」の部分が結晶し、後に珪酸分が少なくなった段階で先端の大きな錐面ができたのではないか……と推理しましたが、その推理だと、両錐の成長具合がうまく説明できません。

しかも、DTだというのに柱面の小結晶群には重なりの向きがあって、それに従うと、結晶の上下関係は写真のようになります。
写真で上になっている錐面は、小結晶の安価から飛び出した状態ですが、下の錐面はちょっと埋もれているのです。
両側に大きな錐面があるのに、側面の結晶には向きがある。
しかも、どこかで母岩に接触していたようすがない。
いったいどうやって結晶したのか……。水晶には意外にそういう不思議が多いです。

”浄化された”

ピュア


溶けてる水晶第3弾!
ついでに「これも実はトライゴーニック」としても第3弾。
そう……、これもトライゴーニックなのです。

実はこの石、ちょっと訳あり。
お店の人曰く、
「お客さんがトライゴーニックが欲しいと言うから仕入れたんだけど、同じロットでもトライゴーニックが出ていないのが多いのよね~」
とのことで、箱の中から選ばせていただきました。

ブラジル産、そしてロット……要するに箱売り、まとめてこのお値段!という売り方です。
私たちが小売りで買うように、たくさんある中から選んで買わせてしまうと、ダメージがあったり、透明度などがいまいちだったりする石は売れ残ってしまうので、卸元ではごそっと一箱まとめ売りするところが多いのだそうです。
一つ一つ選んで買わせるところもあるけれど、箱売りと比べると一つ一つの単価は高くつきます。
当たりはずれありでも安く仕入れるか、ちょっと高く付いても売れ筋石を選ぶか……ということです。

それはさておき、箱売りの場合、たいてい同じ産地……もっと言えばほぼ同じ場所で取れた石がひとまとめになっています。
ということは、選ばせてもらったこの箱は、トライゴーニックが取れたその場所の石。
ほんのちょっとの溶け具合の多い少ないが明暗を分けた石ということになります。

さて、この場合どう考えるべきでしょう?
この石は、トライゴーニックか否か。

トライゴーニックは、ちょっと溶けたらどの水晶にも出るものではないそうです。
ちょっとした結晶の癖が影響していて、溶けてもトライゴーニックが出ない石もあります。
その点、今回の場合は、同じはこの石でトライゴーニックが出ているものもあったそうですから、出る石か出ない石かではなくて、出るけれどちょうど逆三角形が現れているところでストップしたか、それ以上状に溶けてしまったかという違い。
結晶構造としては、トライゴーニックを表す資格ありなのです。

結晶構造(格子欠陥)としては資格ありでもちょうど逆三角形が見えるところで溶けがとまったという、タイミングという要素も、「トライゴーニックであること」に影響するのか?

私は自他共に認める「パワーわからない人、重視しない人」なので、トライゴーニックの名前で呼ぶならば、その名前を使うならば、「(溶けてできた)逆三角形が見えている」水晶に限定したい感じです。
つまり、ちょっとさじ加減を間違えて溶け過ぎてしまっていたら、トライゴーニックではなくて溶け水晶だと割り切ります。
もうちょっとわがままを言わせてもらえば、それがその石の第一の個性であるか否かで分けるかも。
逆三角形があっても、それ以上に溶けてできた形のおもしろさが際立っていたら、トライゴーニックよりも、触像水晶と呼ぶかもしれません。

しかし、ここにパワーが絡むとことはややこしくなります。
溶けてできた逆三角形を持つ水晶がトライゴーニック。
または、その逆三角形そのものがトライゴーニック。
それはそれでいいけれど、ちょっとの溶け具合で見えたり見えなかったりするタイミングはどうしよう。

そして……もう一つ、事態をややこしくしましょう。
トライゴーニックが見えないと言うけれど、同じ場所の石なんだからひょっとして。
そう思ってルーペで確認したら、ありました、極小逆三角形がたくさん。

トライゴーニック付のレアな水晶として売られるわかりやすい石の他に、今回のようにお店の人が気が付かなかっただけでトライゴーニックではないことにされてしまった石も、実はたくさんあるのかもしれません。
それってちょっと微妙……。

私の場合は、水晶を溶かしていった熱水の流れさえ見えるようなこの溶けっぷりがすばらしいと思うので、トライゴーニックよりも触像水晶と判断します……。





光の蕾

連続溶け水晶で失礼します。

蕾1

やはり、ブラジル産です。
大きさは4センチほど。
溶け水晶は、おそらく世界各地で少しずつ産出するのだと思いますが、産出量がわずかで流通ルートが確立していないところは、「見た目きれいじゃない」と最初にはねられたり、店の仕入れの段階ではねられたりしてしまい、ブラジルのように大量に産出し、大量に出回るところ、ヒマラヤ水晶のように産地そのものがブランド的扱いを受けているところのものが、結果として目に付くところに出てくるのではないでしょうか。

今日の水晶も、実は「トライゴーニック」。
 や 逆三角2
のように、わかりやすく逆三角形が現れる段階よりも、ちょっとよけいに溶けてしまっています。

その結果、逆三角形の下の頂点だけが深く残り、まずで透明な花びらがいくつも重なる蕾のような表情になりました。

溶けたくぼみに泥が入り込んで色づいているけれど、溶けているために形はがたぼこしているけれど、それでもなお透明できらめくこの石は、私にはとても美しく見えます。
「そうよ、この石はきれいなの!」と力説すべく撮ったのが、上の写真。
いかがでしょう。

そしてこの石にはもう一つ魅力が。

蕾2

内部に、かなり大きく虹が出ます。
その色合いは溶けてぼこぼこした表面を通してなお、はっきりわかる鮮やかさ。
見つけるつもりがなくても見えるので、ふと見た拍子にびっくりすることがあります。

トリハダ・サメハダ(注:褒めてます)

たしか……2006年頃から、「溶けてる水晶マイブーム」続行中です。
すっきりシャープで透明な水晶は、もちろん美しいけれど、一端結晶したものが溶け、くずれ、生き物めいた怪しい姿になったおもしろさ。
溶けて初めて現れる、結晶の癖、水晶の個性。

うん、きれいだね、わかるわかると同意してくれる人は少ないかもしれないけれど、私は溶けている水晶が(……も?)好き。
白状してしまえば、溶けている水晶に興味を持つきっかけは「トライゴーニック」でした。
トライゴーニックとは、水晶がちょっと溶けたときに現れる凹状逆三角形の触像のこと。
パワーストーン、あるいはクリスタルヒーリング的に言えば、なにやらとてもパワフルでレアですごい石らしいのです。
すごいパワーというのは、私の場合は、あればいいな感じられたらおもしろいというおまけですが、「レア」と聞けば心がくすぐられます。

もちろんレアと言われるからには、探してもなかなかないわけで、できることなら名無しで売られている水晶の中から自力で探したいところでしたが、ついに我慢しきれず「トライゴーニック」として売られていた石を一つ購入。
ところがそれで縁が通じたのか、ついに、自力で発見トライゴーニック!
……それがアイス・クリスタルでした。
 

ご存じ、アイスクリスタルは、錐面が残っていれば高確率でトライゴーニックが連打されていますが、それよりも目立つ特徴は、凸凹、ごつごつ、めったやたらに溶けていること。
その荒々しくも奇妙な造形にびっくりし、「溶けてる水晶」にのめり込んだのです。

それからもうすぐ3年。
すでにトライゴーニックだけでは、物足りなくなっている私……。
そこで、こんな石。

鱗・触像1

ブラジル産の触像水晶です。
長さ13センチ、太さもしっかりあって、しっかり片手で握れるサイズです。
溶けているだけに、内部は透明ですが表面は凸凹、ちょっと雲って見えています。

実はこの石、某石屋さんのトライゴーニック・コーナーの片隅にありました。
その割にトライゴーニックの札は付いていないし、トライゴーニックでこのサイズだったら、この石屋さんでも値段が上がるはずなのに、妙に安い。

溶けつながりで、ここに置かれているのかな……? と手に取り、確認。

先ほど、一つトライゴーニックを手に入れたら、縁ができたように自分でアイスクリスタルのトライゴーニックを見つけることができた……と書きましたが、これには不思議とそういう巡り合わせが起きたと言うことともう一つ、実際に手に取り、じっくり眺め、トライゴーニックとはこういう物であるかと知ることで、見つけるコツ、トライゴーニックが現れていそうな水晶の雰囲気がわかるようになったという点も関係していると思います。

話は戻って写真の石。
溶けているぞ。
雰囲気からしてトライゴーニックが出ていそうな石なんだけど。

鱗・触像2

あるじゃん。
錐面アップの写真の半分より下、灰色っぽい斑点状にたくさん写っているのがトライゴーニック……凹状の逆三角形です。
普通は浅くてもうちょっと大きいんですが、この石の逆三角形は小さく、深く、ちょっと見にはわかりにくいものでした。
でも、逆三角形がいっぱい。

他の面にも出ていないかと石をさらにひっくり返し……そこで、私の頭から逆三角形が吹っ飛びました。
注:ブツブツ系が苦手な方は、ご覧にならない方がいいかと思います……。




鱗・触像3

なんじゃこりゃあ!
まるでサメハダ!

水晶は、柱面が溶けても特徴的な触像があらわれることは少ないようで、だからこそ錐面の逆三角形が注目されるわけですが、この石は、柱面に無数の六角形の凸凹が!

こんなのは初めて見ます!
おもしろい!
水晶はサメハダ状ですが、私はトリハダ立ちそうです。
気持ち悪くてトリハダではなくて、おもしろくて、興奮して、トリハダ立ちそう!

石屋さんに話を聞いたところでは、すべての水晶に溶ければトライゴーニック(逆三角形)があらわれる
のかと言えば、そうではなく、ある種の結晶の癖のようなものが合って初めてトライゴーニックが出るとのことで、まれには逆三角形以外の触像が見られる場合もあるのだと言います。
この柱面の六角形サメハダ状テクスチャーも、その、珍しい触像ではないか……ということなのですが、どうだろう?

私は、結晶の癖がこのような触像として現れたのではなく、もしかしたら表面に雲母が付着していて、その部分だけが溶け残ったのではないかと推理します。
友人所有の水晶に、小さな六角形の雲母が表面にラメのようにくっついたものを見せてもらったことがあります。あれが溶けたらこんな感じになるかもしれない。
じっくり見ると、トライゴーニックが凹状の逆三角形であるのに対し、こちらは六角形が凸状です。
実は、錐面に逆三角形以外の触像が現れているのを見たことがありますが、それは凹状でした。
それ以外にも、触像と言われているのは凹状、溶けてくぼんでいるものが多いので、ここで凸状ということは、何かがくっついていて溶け残ったと見た方が納得できます。
ただ、どこにも雲母が残っていないので、いまいち説得力に欠けるのですが……。

しかし、どちらにしてもこの水晶のおもしろさには変わりがありません。
なんて個性的。
なんと不思議。
私は、こういう石が好きなのです。

これも出るのか!

ここ2日ほど、他ではあまり見かけない「超・個性派水晶」を登場させました。
ああまで個性的でなくても、うーん、この形ならこの産地かも……と、形を産地判別の手がかりにすることがあります。

透明で細い結晶が林立したクラスターなら中国産では?……とか。
キャンドル・クォーツだったら、マダガスカル……とか。
ところが、今回の石は最初見たときに、産地を聞いて耳を疑いました。

カクタス・チャイナ

……え、中国!?
ルーマニアとかじゃなくて?

キャンドルと言いましょうか、松ぼっくり型、あるいはアーティチョーク型。
途中までは小さい結晶が集まったようになっていて、先端は通常の大きなファセット(錐面)になってる、乳白色半透明のクラスターです。
何も言われずに産地を当てろと言われたら、迷うことなくルーマニアの名前を挙げます。
頭ではこの水晶やその仲間の形を思い浮かべます。↓


「ブーッ、はずれ!」と言われたら……今度はロシア……かな?
同じく頭の中で思い浮かべるのはこちら。


それでもダメなら国産・尾太水晶。

……でも、これは上の写真ほどごつごつしているのは少ないようですし、こんなに真っ白ではなくてロードクロサイトやパイライトを伴うので、似ているけど、違うだろうと判断するかな?

そのほかでは、マダガスカルとか……ブラジルだったら出るかもしれないとか……中国の名前はまず出てこないでしょう。

しかし、お店の人に聞いた産地は中国。
詳しい地域はわからないけれど、チベットの方だと言います。
真っ白半透明で、形もユニークで、佇まいも美しくて、だからこそ買ったんですが、中国!?

あまりに意外で、つい検索して確認してしまいました。
結果……こういうのも出るらしい。(参考・:海外サイト

さすが、中国。
もはや、何が出ても驚きません。
それにしても……各地に似た形があるということは、このユニークな結晶を作り出す環境が決まっていて、その環境を満たせば似た形になる……と言うことなのでしょうか。

水晶だと忘れてる?

ロシア、そしてダルネゴルスクと来たら、私の中では「へんてこ水晶」!
普通の水晶を見かけたら、そちらの方が「変」。
……そんな感じの産地です。

だって……こんな水晶が出るんですから。

ダルネ白

おそらく中は半透明、外側一層が不透明白の結晶がごちゃごちゃくっついた……クラスター……じゃないし、キャンドルというのも違うし、なんと言おうか悩む形。

この水晶のすごいところは、ご覧の通り変な形なんですが、別の角度から見ると全く別の変な形に見えること。

ダルネ白2

さらに違う角度から。

ダルネ白3

最初にこの石お店で見つけたとき、同じ種類で形の違うもう一つの石があり、どちらにしようかかなり悩んだ覚えがあります。買わなかったもう一つがどんな形だったのかは、すでに記憶の彼方ですが、この石を選んだ理由ははっきり覚えています。

「初志貫徹! 生き物っぽいからこっち!」

そう……もしかして、この石、生き物になろうとしたんじゃないか、そんな変なことを思ってしまう形なのです。
水晶なのに、水晶のはずなのに、体をつくり手足を生やし、のてのて、もたもた動いてどこかに移動しようとしていたんじゃないだろうか。

個性的な形の水晶は世界各地に多々あれど、「……本当に、水晶?」「水晶だってことを忘れてるんじゃない?」と言いたくなるのは、ダルネゴルスクだけ。

ちょっと残念なのは、ここしばらくダルネゴルスク産の水晶を見かける機会が減っていることです。
そんな中で、昨年末の池袋ショーは、久しぶりにロシアものが豊作でした。
聞くところによれば、天然ガスなどの資源開発が忙しくて、石まで手が伸びていないのだとか……。仕方がないのかもしれないけれど、石好きとしては残念。
ダルネゴルスク産のラベンダー色のアメジストが欲しいんですけど……。


”畳鰯”

最近なんだかネパール産ヒマラヤ水晶が個人的にはずれです。
たまにある仕入れ不調期か……いや単にまだ山から新しい石が下りてきてないだけ?
値段も高くなってるようなので、こんな時に「おお!」という石に出会ってしまっても困るかもしれないんですが。

本日登場しますのは、2年ほど前に買ったもの。
見つけて即決、とても軽い石なので、量り売りだと非常におトクでうれしい石でした。

tatamiiwasi

なんと言ってもこの造形美。
細い、緑泥入り結晶が絡み合い、へんてこりんな具合になっております。
どうして普通にクラスターにならなかったんでしょう。
こんな変なのは、他ではまず見かけません。
へんてこ水晶のメッカ、もしかしたら自分が水晶だと言うことを忘れてるんじゃないかと疑っているダルネゴルスクの水晶でさえ、ないんじゃないかと思います。

どれくらい変かを証明すべく、この石を横から見た画像をもう一枚。

tatamiiwasi

わかります?
この石、細い結晶が平面上に絡み合っているのです。

そこで命名。

「畳鰯」

小さい魚が縦横無尽にシート状になったアレです。
あれを思い浮かべていただけば、この水晶の構造がおわかりいただけるはず。
だからどうして普通のクラスターじゃなくて……(以下略)。
上の写真の裏側は、白っぽい泥のようなものがかぶったようになっているので、もしかしたらそのような柔らかいものの表面に浮かぶような、半分沈むような状態で結晶したのでしょうか。

大きさは一番長いところで12センチほど。厚みは7~8ミリしかありません。
「おもしろ~い!」と選んだものの、持ち帰るのにはちょっと緊張しました。

ところで、この水晶の産地ネパールは、面積140,800km²。
これは、北海道の約1.8倍です。
おなじみ・ガネーシュ・ヒマール(山域)がそのごく一部であることを考えると、狭い地域から実にいろいろな水晶がでているものだとびっくりします。

向こう側の輝き

先日のオーロ・ベルディに続いてワイヤーラップ。(作ったのは今回の方が先ですが)
写真は、同じペンダントヘッドの両面を写しています。

ワイヤー・ガネーシュ

石は、ガネーシュ・ヒマール産水晶水晶。
大きさ縦約4センチ、横約2.5センチ、厚み約1センチ。
まさにペンダントヘッドサイズ!

しかもこの石、かけらではなくて、非常に扁平に結晶したDT(両錐)。
母岩に接していた痕がない、完全結晶です。
表面(左側)は比較的なめらかなんですが、裏面(右側)は、ちょっとカテドラル風味な凸凹あり。
この凸凹が表面から透けて見えて、おもしろい模様ときらめきをプラスしています。

こうやって白い背景で写真に撮ると、薄汚れて見えてしまうんですが、ガネーシュ・ヒマール産らしい、緑泥かぶり。肉眼で見ると、写真ほどには目立たないので、ワイルドヒマラヤ水晶好きとしては、マイナスポイントにはなりません。
むしろ、原石好き、ヒマラヤ水晶好き、しかもガネーシュ・ヒマール産好きな私の目の前に現れた、「大好き石」の奇跡のひとしずく。

ヒマラヤ水晶を原石のままペンダントヘッドにしたものはあります。
しかし、それらはポイント(単結晶)にシルバーをかぶせたものがほとんどで、形はやはりスタンダード。中にはちょっと変わったものもあるにはありますが、変な……もとい、個性的な結晶好きとしては、自分がこれぞと見込んだ超・個性派水晶をみにつけたくなるものです。

この石を見つけたときは、「ワイヤーラップ決定!」と即断しましたが……実際巻き巻きしてみると、意外に難しい形でした。
原石第一ですから、なるべく石を隠したくない。かといって身につけているうちに石がぽろっなんてのは論外。
透明ですから、裏にワイヤーを渡すと透けて見えてみっともないので、これもだめ。
二度、三度とやり直し、やっと留めることができました。

最小限のワイヤーで留めているので、とてもシンプル。
オーロベルディと違って、さりげなく(たぶん)身につけられるところが魅力です。

……そうそう、先日ぶちっとキレた合皮の紐でぶら下げていたのは、コレです。
落とさなくて、本当に良かった!

ミスティック・グレイ

パキ・グレイ

昨年末の池袋ショー戦利品です。(今頃、まだある……)
大きさ7センチほど、お値段かわいく数百円。
おそらく傍目から見ればそのお値段なりの「きれいじゃない石」。
でも、私はそこが気に入って選びました。

透明じゃなくて、何か灰色の濁りが内包されていて、おまけに表面は泥のようなものに部分的に覆われています。
そんな石に目をとめ、会場の照明にかざし、あちこちひねくりまわすことしばし。

ちょっとダメージはあるけど、形はなかなかいいぞ。

灰色のは泥か何か? ちょっと繊維状にも見える。

この表面の泥(?)は、硬いものでつつけば取れるかも。

透明ピカピカももちろんきれいだけど、この石のように光は通しても向こうは見えない半透明で、部分的に不透明な石は、なかなか写真写りがいいことが多いのです。

家に帰って最初のもくろみ通り、とがったものでつついてクリーニング。
表面を覆う泥のような皮膜は思ったよりも硬く、ぺりぺりはがれるところもあれば、頑固にくっついているところもあります。
取れないところはそのままにしましたが、これも表情になっているようです。

黒い背景を前に慎重に光を当てて、角度を調整すると……。
ほら、7センチサイズなのに、この堂々たる姿。

角度を変えると……。

パキ・グレイ2

全体がちょっとかすんだような、水墨画風の色合い。
最初に見つけた繊維っぽい感じが見えるでしょうか?

荒々しい一面と、かすんだように柔らかい一面と。
石の新しい表情を見つける、それも石の楽しみ方の一つです。

さっそくワイヤーラップ

昨日の「ビタミン2」色オーロ・ベルディを、さっそくワイヤーで巻き巻きしました。

オーロ・レモン3

石の大きさは縦4センチ、幅3センチ、厚み1.5センチ。
アクセサリーとして売られている普通のペンダントヘッドとしてみると、明らかに「巨大」で「重量級」なんですが、すでに9センチクラスのクラスターをペンダントヘッドにしてしまったくらいなので、
「ま、いいんじゃない?」
と思ってしまうのは、ちょっと感覚が狂ってるんでしょうか。

ただし、色が色なので、目立つ目立つ。
石の大きさ=パワーがあるということだとは思いませんが、このような石の場合、ぷちっとかわいく……と、小さくすれば透明な石だけに必然的に色味は薄くなります。
同じくらいの大きさでも、重いからと薄めの石を選んでも同じでしょう。
思わず「ん!?」と目が惹きつけられる存在感……派手さは、この大きさと厚みがあってこそ。

石のパワーを、「○○という効果」「願いが叶う」ではなく「惹きつけられる」「他とは違う」という存在感と解釈するならば、石の大きさや質に、ある程度左右されるのかもしれません。(個人の好みという大きな要素があるので、大きさや質がすべてとは言えません)
と同時に、この場合の「パワー」は、オーロ・ベルディという種類全体に適用されるのではなくて、この石、他よりも明らかに明るい、鮮やかな色をしていたこの石ただ一つのもの。
同じ「パワー」という言葉を使っても、意味するところは違います。

自分にとってただ一つの「この石」のパワーを身につけようとすれば……重さに(……と、もしかしたら周囲の好奇の目にも)耐えなければなりません。
慣れるまではちょっとずっしりきます。


ビタミンB2石

半透明白だったものが放射線照射と加熱でグリーンゴールドになる……。
大変身の石として知られているのがメタモルフォーゼス(変色前)とオーロ・ベルディ(変色後)です。
なんだか最近、この金緑色のオーロ・ベルディが個人的にプチ・ブーム。

春間近、(……今日は春そのものの暖かさでしたが)太陽がいっそう輝く季節を思わせる、ほんのり緑かがった金色が、とても美しいと思うのです。
これで、コレは天然の色!……とか言って売られていたら、頭を抱えてしまいますが、堂々と加工であることを明かしているのがいっそ潔し。

さて、一言で金緑色といいますが、実は石によって微妙に色が違います。
メタモルフォーゼスにはピンクもあり、とてもかわいい色合いなのですが、このピンクの色味は不純物になってしまうので、変色後は半透明白よりも鈍い色になってしまうと聞いたことがあります。
しかし、半透明白でも、同じように放射線を照射しても真っ黒不透明になる物と透明感のあるスモーキーそっくりの色合いになる物があるようす。これを加熱すると、やはり色味が違うようです。

まさしくグリーン・ゴールド! といいたいきれいな色もあれば、緑っぽさがかなり少なく薄い黄色に近い物もあります。中には、スモーキーシトリン?といいたい、ちょっと茶色の風味が残っているものも。
だからといって、注意深く見れば天然のシトリンの色味とはやはり違います。

先日、そろそろツーソン入荷情報が入っているかと、なじみの石屋さんに言ってみたところ、ツーソン物はまだだったのですが、そこにあったオーロ・ベルディに目がいってしまい、思わず手に取ってしまいました。

先ほども言ったように、ぶっかき氷状のかけらでも、ひとつひとつ色が違います。
その中で「これ!」……と選んだのは、この石。

オーロ・レモン

数ある中でひときわ明るい色合いが、目をひきました。
メタモルフォーゼスの時は「オパレッセンス(乳白色にふわっとにじむような輝き方)」といいたい半透明ですが、放射線+加熱で変色したオーロベルディになると、ほぼ透明になる物がおおいようなのですが、これはわずかに半透明っぽさが残っていて、それが色の明るさを引き立てているようです。

一緒に買った透明できれいなグリーン・ゴールドと比べるとこんな感じ。
色の明るさが違うのがおわかりいただけるかと思います。

オーロ・レモン2

金緑というか……えーと、その、「栄養ドリンク色」?
ちょっと蛍光グリーンっぽい、そんなニュアンスもある、目をひく明るさ。
栄養ドリンクというと、いかにも人工的な薬っぽいというイメージがありますが、あれはなんとビタミンB2の色なんだそうです。

ビタミンB2といえば、美肌とかエネルギーの代謝とか、すごいところでは赤血球の形成にも必要な栄養素。蛍光性が強い……ということは、もしかして栄養ドリンクって紫外線で蛍光したりして……。

黄緑と言うには黄色(金色)に近いこの色は、太陽光を浴びて若葉色になる前の、芽吹いたばかりの若芽の色。
春を間近にしたこの時期に、ふさわしい色なのかもしれません。

とてもきれいなので、さっそくワイヤーラップでペンダントにするつもり。


ぎゃああ!

石が割れました。
石好きですから、それなりに扱いは気をつけているつもりなんですが、それでも「やっちゃったあ……!」という場合があります。
高いところから落として割れた、箱に無理に押し込んでいて割れた、そういう場合は、「やっちゃったあ……」と後悔しきりなんですが、それ以外でも悲鳴を上げるときがあります。

ご存じ水晶(石英)は劈開がありません。
劈開とは、ある一定方向に割れやすい結晶の癖のこと。
カルサイトやフローライトは劈開があり、それを利用して斜めにひしゃげた直方体や八面体に成形されています。
これら劈開がある石は、逆に言えば、当たり所が悪いとぱかっと割れてしまう危険をはらんでいます。

劈開がない水晶(石英)は、当たり所が悪くて……という割れ方はないと言えばないんですが、原石の場合は油断できません。
細い結晶は無理をすれば折れますし、すでにひびが入っていれば欠けやすい。

わかっちゃいるけど、立てようとしてぱたんと倒れただけ、とか2センチほどの高さからフローリングの床に落としただけでくっついていたはずの結晶がはずれてしまうと……それはそれは大ショック。

そして今回の悲鳴石は、納得できない状況で割れました……というか、割れてました。

まずは、在りし日の姿を……。
オーストラリア産のモララ・クォーツです。
前のブログで一度登場しています。

モララ2


1号は、セプター形の分離結晶でしたが、今回は晶洞の一部がくっついた、母岩付き。
しかも母岩部分に結晶している小さな水晶はうっすらアメジスト。
スモーキー部分も1センチちょっとのとてもかわいい水晶です。

こういう小さい水晶は、ころんとどこかに転がってなくしそうなので、100円ショップの薬ケースに入れています。1週間分、朝昼夕夜・7×4=28マスに分けてあるプラスチック製のケースです。
ふたが半透明で中が見えるし、しきりの数が多いし、プラスチックで丈夫です。
ルースや、タンブル、小さな結晶の整理には大活躍します。

この中に入れておいたんですが……、今日、ふと見てみたら、その中で割れている!
スモーキーの結晶が根本からはずれたというより、母岩に一部残して、割れてます!
ケースを落としたわけではないし……、上に積み重ねてその圧迫によって割れた……にしては、そんなぎりぎりの大きさじゃないし。

なーぜー!?

ちょっと小さな破片がこぼれましたが、割れたところを合わせると、ぴったりくっつきます。
……セルフ・リペア(接着)すべき……?

記憶を拝借!(追記、判明しました)

昨日の、「色混じりガラス」を見たときに、「天然っぽくない混ざり方だなあ……」と思った理由石をひとつ。

透明黒曜石

オブシディアンです。
うっすらスモーキーっぽい色合いの透明な地に、墨流し風に黒い色が混じってます。
黒が幅広になっている部分には、ちょっと茶色も混じります。

このように、透明であってもモノトーン~茶色系の色合いです。
そして、墨流し風……と言いましたが、この模様、実は立体なのです。

細く黒い筋もように見えますが、これはたとえて言えば黒いフィルム状のものをたなびかせて、それを横から写している感じ……といえばわかるでしょうか。
黒い部分は細い筋ではなくて、厚みは薄いけれど幅がある、平面なのです。
そのため、角度を変えると黒い筋は太さが変わって見えてきます。
色の混じり具合がかなりシャープなので、スタイリッシュな感じがします。
これで、ペンダントトップにしたらかっこよさそう……。

この混ざり方は、Vidro na Terraのとは違う……。
あと、色いろいろ混じりの黒曜石がありますが、やはりどれも違います。
(詳しくはこちら

ところで……困ったことが一つ。
実は、このオブシディアンの産地を忘れてしまいまして……。
ヨーロッパ、東ヨーロッパの方だった……と漠然と記憶しているんですが、その先が記憶の彼方。
(※産地判明。アルメニア産でした)

同じようなオブシディアンが一時期いくつか売られていたように思うので、むちゃくちゃレアな物ではないと思うのです。
どなたか、同じようなオブシディアンをお持ちの方、産地に心当たりのある方、教えてください~。

混ざってる

色混じり

他では見かけないかもしれないけれど、このブログ及び別館サイトではすでにおなじみ、Vidro na Terra。
ブラジルはミナスジェライス州の地中から見つかる、人工ガラスです。
50~60年ほど前、ストライキが起こった際、ガラス会社が火を止めた窯の中でガラスが固まるのを避けるため投棄したガラスが地中に埋もれ、最近になって出てきたもの。
おそらく溶けて柔らかい状態で投棄したのでしょう。塊で産出(?)するうえ、土や石が食い込んでいたり、ガラス中の成分がまるで天然の内包物のようになっていたりします。

このガラスのことを教えてくださった石屋さんのご厚意でいくつか持っているのですが、このたびまた一つ増えました。

小さなかけらで、色混じり。
ご覧のようにちょっと緑がかった水色のガラスの中に筋状に別の色が混じっています。
先日紹介した「インドネシア産 天然ガラス」にも、色は淡いものの、同じように色混じりのピースがあって、それも「個人的人工ガラス判定」の要因の一つになっています。

オークションなどで見かけるアンダラなどで、よく似た具合に色が混じっているものが、色混じりであることが天然の証のように紹介されているのを見かけることがありますが、私にとっては逆に見えてしまう……。(すべてのアンダラを人工だと決めつけるわけではありませんが)

いったい、どうしてこんな色混じりになるのだろう?

最初の色混じりガラスを見たときは色の異なるガラスを一緒に捨てたので、混じったのだと思いました。


その後、インドネシア産の色混じりや今回のものを見ると、混じり方が筋状で異なるガラスが混じった……というには、ちょっと無理があるようにも見えます。

そこでもう一つ考えました。
(Vidro na Terra の場合)窯の中でガラスが固まらないように捨てたのだから、ガラスはどろどろ状態で捨てられたのではないか。
→土が中に食い込んでいるようなものがあります。
あるいは、熱い窯を外に持ち出すのが不可能なら、一度工場内で窯の外に出し、固めてから割って捨てたのか。
→割れた破断面に土がこびり付いているようなものもあります。

どちらにせよ、何か形にするための工程を経ずに窯の外に出されたはず。
捨てたのですから、かなりぞんざいに扱われたのではないでしょうか。だったら、窯の外に出した際に砂などが混ざり込んだ可能性もあるかもしれません。
どろ~りと流し出されたときに砂が混ざり込み、たまたまそれが溶け、ガラスに色を付けながら、流れ形を変えるガラスの動きとともに移動したら、ちょうどこんな具合になったりするかも。

色混じりのオブシディアンもいくつか見たことがありますが、こんな混ざり具合のものは、見かけないように思うんですが……。





黒柘榴

池袋で見つけてわーい、と飛びついた石です。

黒ザクロ

カザフスタン産のメラナイト。
不透明な漆黒のガーネットです。
2.5センチほどのクラスターで大きくはありませんが、不透明黒にもかかわらず、きらきら。
そして大きさの割にずっしり。
さすが、ガーネット。
かっちりした結晶で光沢のある黒は、スタイリッシュでかっこいい!

メラナイトとは、アンドラダイト(カルシウムと鉄を主成分とするガーネット)がチタンを不純物として含んだため、不透明黒になったもの。

そう……不透明黒=メラナイトなのです。

しかし、某バイブルの作者による「クリスタル百科事典」では、「赤とオレンジ色のクリスタル」の項目にメラナイトが掲載されているのがすごく不思議です。

買ったのがミネラルショーだったので、ガーネットのルースをたくさん扱っておられて、ガーネットに詳しい石屋さんに見ていただいたところ、
「うーん、惜しい」
え? 惜しい?
「ここのところ、ちょっと赤く透けてるね」
なるほど、強いライトで照らすと、結晶の端っこのところが赤黒くちょっと光を通します。
「でも、これだけ黒ければいいんじゃない?」
はい、太陽光程度では全く透けません。

不透明黒……ということで特別に名前が付けられたメラナイトそして水晶のモリオン。
昔は不透明黒に見えたのかもしれないけれど、今、強力なライトで照らすと、実は赤かったり(赤い部分があったり)、不透明ではなくてちょっと光を通したり、実は不透明黒でないとばれるに至ったのか、昔は本当に不透明黒のものがあったのか。
ちょっと判断が難しいところです。

でも、このメラナイトのように、強い光で照らすと、角の部分が赤く透けるから「赤とオレンジ色のクリスタル」の項目に……というのはちょっと。
やっぱりメラナイトは黒の項目に入れて欲しかった……!

「水晶も、ガーネットも本当に黒くて不透明なのは少ないんだよ……」
黒好きの私としては、そうか、黒は実はレアなのか! と喜ぶべきか、うわ~条件厳しい……と頭を抱えるべきなのか。
とりあえず、「なるべく不透明黒」を探してうろうろしてみます。


ピンク・ファントム

パワーストーン好きさんではご存じの方も多いと思われる、某バイブルの続編本に、「ピンク・ファントム」なる水晶が掲載されています。

まあ、要するに見た目ピンクなファントムが入っている水晶……なんですが、ちょいと鉱物の方にも足を突っ込んでいる身としては、ブルー・ファントムだのイエロー・ファントムだのピンク・ファントムだのといわれると、いったい何が内包されているのか気になります。

赤、オレンジ、イエローは、酸化鉄系でしょう。
黒なら、鉄もありだし、マンガンや石墨もありそうです。
緑はまず、緑泥。フックサイト、セラドナイト……もしかしたらアクチノライトとか。
ここまではわかります。

問題はその後。
ブルー・ファントムはどうでしょう。
本にはデュモルチェライトの名前が出てますが、デュモルチェライト入りの名前は聞いたことがあっても、おそらくそれはクォーツァイトか塊状石英。結晶形になっているのを見たことがないです。
ましてやそれがファントムなんて。
「青」で、ファントムらしいファントムを作る内包物といえば、パパゴアイト、ギラライト、クロシドライト……ちょっとムラあり、緑っぽいけれどアホーアイト……クロシドライト以外は、そろいもそろってレアな石。

そしてピンク。
本の写真は、ちょっと淡めの赤でピンクという感じのファントムなんですが……赤のファントムといえば、鉄系で、ファントムになる場合は結構赤黒い感じになりがちなんだよなあ……なんだかピンクのファントムは難しそう。
……と思っていたら、いました、これならピンクといえそうな、ファントム。


リチウム・ファントムです。
濃くなるとこちらのような小豆ういろう・カラーになってしまいますが、淡く内包されると、かわいいピンク!

ピンク・ファントム

産地はブラジル、おそらくバイア。
2センチちょっとのポリッシュのポイントです。
淡い色合いのリチウム・ファントムが無数に内包されてふわふわ柔らかそう。

これならピンクで文句はありますまい。
しかし、一つの難点は、かわいいピンクは意外に少ないこと。内包具合のちょっとの差で、渋い色になったり、小豆色になったりします。

リチウム水晶そのものも、「多い」とは言えない種類の石なので、その中からかわいいピンクの石に出会うのは、ちょっと運が必要かも……。

その名前はどんな姿を指すか。

ネパール産ヒマラヤ水晶で特徴的に見かける水晶で、個人的に「かき揚げ水晶」と呼ぶ、個性的な水晶があります。緑泥で深緑になった水晶の細い結晶が縦横無尽に絡まり合い、まるでかき揚げの天ぷらのよう。
普通は母岩からちくちく生えるはずなのに、いったいこれはどうしたことか……と言いたい、おもしろい形状をしています。

他の産地では、あまり……というかほとんど見かけないので、ガネーシュ・ヒマール産らしい水晶の一つに数えています。

ところが……思わぬところに、似た水晶がありました。
場所はアメリカ。
アーカンソー州。
少し前に、透明シンプルなアーカンソー産水晶を持ってなかった……と書きましたが、スタンダードなタイプでなければ持ってます。

ソリューション

ご覧の通りの、見事なかき揚げ。
ただしこちらはアーカンソー産にふさわしく(?)ピカピカの透明です。

さて……別館サイトの雑学辞典のために、水晶の用語を探していたときのことです。
ちょうどこのような形状の水晶を……というか、産地も同じ、ズバリ同じ水晶が「ソリューション・クォーツ(Solution Quartz)」と紹介されていました。
検索すると、国内ショップでもヒットします。

複数サイトでそのように紹介されていたので、ふーん、そうなんだー、さっそく収録しておこう……とサイトを編集しかけて、あらら?
ソリューション・クォーツはすでに収録した単語でした。
しかし、名前が示す形がまるで違う。

先に収録していた意味では、先端がいくつものとんがりに分岐した「マルチ・ターミネーション」とか「ET」と呼ばれる水晶の別名でした。



一応、単語を収録するときは、例外もありますが、まるべく海外のサイトなど複数で掲載されている説明を集めています。
ですから、ソリューション・クォーツも(収録したときは)同じように複数サイトで確認したはず……でも、もしかして間違えた?

そう思って、あわてて検索し直しました。
この単語を見かけたのは、ニューエイジ系の水晶のフォーメーションを説明しているページだったのを思い出したので、「Solution Quartz formation」で検索です。すると……やはり、こちら(海外サイト)やこちら(海外サイト)などで、マルチターミネーションやET(エクストタ・テレストリアル)の別名として紹介されています。

マルチターミネーションの別名か。
それともかき揚げ水晶のことなのか。

この水晶はカテドラルにもエレスチャルにも見えるので、サイトによって呼び名が違う……と解釈するにはちょっと形が違いすぎます。

うーん。

しばらく頭をひねって、思い出しました。
この透明水晶の産地、たしかジェフリー鉱山だったはず。そして同じジェフリー鉱山産で、水晶の先がちくちく剣山状になった水晶があるよと教えてもらったはず!

先端が剣山状ということは、マルチ・ターミネーション。

ひょっとして……と写真の石を確認してみると、この複雑な形状だけに、採集する際どうしてもダメージが出てしまうんだな……と思っていた部分、つまり、折れているのだと思っていたところが、(実際折れているところもありましたが)マルチ・ターミネーションになっていました。

これで、この透明かき揚げ水晶とソリューション・クォーツの名前がつながります。
ソリューション・クォーツの名前で透明かき揚げ水晶の写真が出ていても、その名前はかき揚げ状態を指しているのではなくて、実は小さな結晶のさらに先端の形状を示していたのか!

剣山状の先端のことを教えてくれた石屋さんは、水晶が成長していく途中で柔らかい泥のようなものに刺さるかたちになったため、こうなったのだと教えてくれて、珍しいよ、と言っていましたっけ。

一つや二つではなく、剣山状の先端を持つ結晶がまとまって出るのは比較的珍しくて、たまたまその珍しい結晶が、さらに珍しくかき揚げ状になっていて……ああ、ややこしい。

でも、もう一度調べてみて良かった……と思いながら、念のために今度は「ソリューション」の意味を調べてみました。
最初の時には「問題の解」という意味だと出てきたのですが……ここでちょっと気になる意味が。

ソリューション(solution)の元の意味は「束縛から解放されたもの」。ラテン語で「束縛から解放された」を意味する形容詞 solut(us) に名詞化語尾 -ion をつけた英語の名詞。具体的には以下のような用法で使われ、各分野の専門用語として日本語にも取り入れられている。

※溶液、溶解状態。分子やイオンが結晶など固体の束縛された状態から解放されて、溶媒の中で自由に遊離している。
※方程式などの解。物事の解決方法。未解決という束縛状態から解放されている。
o システムソリューション。さまざまな物事、ビジネス、サービスにおける問題、課題を解決するためのコンピュータシステムおよびサービスの総称。ソリューション(コンピュータ)を参照。
※債務履行。債務を負っている状態からの開放行為。
(wikipedhiaより http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3)


私が最初に見つけたのは、二つ目の※印の意味だったようす。
気になるのは一つ目です。
「溶媒の中で自由に遊離している。」
そして語源。
「束縛から解放されたもの」

何が気になるかというと……水晶は地下の熱水の中で成長します。
熱水というと、ふつう、温泉のようなさらさらした液体を想像しますが、水晶が成長する熱水は必ずしもそうではなくてゲル状……つまり、どろどろゼリー状であることもあり、そのような熱水の中で成長した水晶は、小さい結晶がくっつきあい、しかもどこにも接触した痕がない結晶になるのだというのです。(以前ブログで紹介しました

小さな結晶の集合。
どこにも接触していない不思議な結晶の仕方。
これは、まさしくかき揚げ状結晶にも当てはまります。

なぜ、こうなるかというと、周りのどろどろ熱水に支えられて浮かんだ状態で結晶したからだ……というのですが、これは、「(重力という)束縛から解放されたもの」と言えないでしょうか?

いったい、ソリューション・クォーツはどちらの形状を指しているのでしょう?

かき揚げ状の全体像?
剣山状になった結晶の先端?
どちらかが正しいのなら、どうしてもう一つの説明があるのかが不思議。

もしかして、先端が剣山状になった結晶を含む透明かき揚げクラスターのこと?

雑学辞典の説明をどうしよう!

変なところで悩みがつきません……!

キレた。

実は……昨日、2度ほどキレました。

ムカッ → がまんできーん! → キーッ! ではなくて、物理的に。

某陥落必至の石屋さんに行こうとして、ここのところ愛用しているガネーシュヒマール産水晶のワイヤーラップペンダント(自作)を首にかけて、石を整えようとちょいちょいと引っ張ったら、ぶちっ。

合皮の紐が切れました。
だいぶ使ってましたが……切れるんだ、コレ。

慌てて別のチョーカータイプのものに取り替え、(当日、クラスターのワイヤーラップをつけていたのは、このせいです)出かけたのですが……。

一日楽しく過ごし、夕方、ふと上着のポケットに手を入れたら、何も入れていないはずなのに何か
入ってる。

「?」

取り出してみると、携帯のストラップ(自作)。
フェルトで作った半立体くぉーつくんのストラップの紐がぶっつり。

え~? 携帯をポケットに入れた覚えはないのに、どうしてこれがポケットのなかにあるわけ?
それに、これもかなり使ってましたが、結構丈夫な紐のはずなのに、切れるんだ、コレ。

いや、だからといって別に変なことが起こったわけでもないんですが。
何か「危機一髪」だったわけでもないし。

こういうことがあると、パワーストーンでは「何かの前触れ」「身代わり」「何か悪いことが」と考えることがありますが、私の場合は、合皮の紐が切れたのが、出かける前(直前)でよかったなーと考えました。だって、外に出てからだったら、切れたのに気が付かないでペンダントヘッドを落としていたかも。
ストラップの場合も同様で、不思議にポケットに入っていたし。
こっちはなおすのが面倒だけど、落としてくるよりは断然ラッキー。

でも、1日に2回もキレるとは。

煙が邪魔だ!

今日も今日とて(昨日と同じ)石屋で陥落。
いけば無傷で帰れまい……このお店はもう、ミネラルショー並の危険区域。

ブラジル石を扱う石屋さんなのですが、普段はネパール~、ロシア~、と騒いでいる私でも、やはりブラジル石の底力は侮れないと唸ります。
ブラジル産水晶といえば、透明で、大ぶりなのが多くて、水晶と言えばまずブラジル、水晶のスタンダードという感じですが、そこは世界に冠たる一大産地。
私好みの「普通じゃない」水晶もざっくざっくと出るのです。

ふー……(満足のため息)。

今回その迫力に負けた石は、まだ写真に納めていないので、同じお店で以前に買った石を登場させましょう。

えるも2

このブログでも2回目の登場……「セントエルモの火(St.elmo's Fire)」。
(最初のセントエルモはこちら

気に入った石は同じ種類でも何個も買っちゃう、これは私が学術的(?)鉱物好きではない証拠。
ついでに、今回も同じタイプに落ちました。

セントエルモについてさくっとおさらいします。
セントエルモの火とは、悪天候時に静電気などによって、とがったものの先端に発生することがある発光現象のことで、石のセントエルモは、形は一見ふつうの赤黒い「エレスチャル」なのに、光に透かすと石の中心部から赤いゲーサイトが放射状に内包されていて(中心部にアメジストのファントムがあることも)、石の中に炎が燃え上がるように見える石のこと。

おなじみの名前で言えば、「スーパーセブン」でもあるんですが……産地と、流通の具合と、内包物の量(種類ではなくてたくさん入っている)で、これは、メロディ氏がいうところのスーパーセブンと見ていいんじゃないかという石でも、ちゃんと結晶の形をしているものは少なくて、その中でもさらに内部に赤いゲーサイトの「炎」を持つものは少ないです。
……「こういう石、もっと欲しいです~」と騒いだところ、「同じところに仕入れに行っても、いつもあるとは限らない(ない方が多い)」と言われてしまいました。
つまりスーパーセブン=セントエルモではなくて、ごく一部、贅沢な条件を満たした石に、石屋さんがつけたオリジナル・ネームがセントエルモなのです。

※エレスチャルは、ごつごつした形に対する名前、スーパーセブンは産地と内包物に関わる名前で形は関係ありません。

見たところ、残念ながらスーパーセブンの条件で有名な七つは入っていないようですし、この石にはまった石好き仲間内では、
「スーパーセブンであってもなくても関係ない。これはセントエルモ!」
ということで意見が一致。よってこれは「セントエルモ」なのです(笑)。

珍しもの好き、ワイルド石好き、内包物好き、そして石を見るには光に透かすのが基本。
そんな私にとって、ごつごつ石の中にこのような「炎」に燃え上がられては、夢中になるなと言われる方が無理。

うわ~い、と飛びついてはみるものの、写真に撮ろうとするとこれがなかなか難しい。

まず、この手の石は、表面がすりガラス状になることがあります。それが第一関門。
これについては、部分的には内部が見やすい場所があって、そこからきれいに「炎」が見える石を選んではいるのですが……。

次なる難関は内部にあります。

炎があれば煙があるとても言うのでしょうか。なぜかこの種類の石、まるでたなびく煙のような白い濁りが石の中を漂っていて(もちろん、動きませんが)、これが炎の鑑賞を邪魔します。
しかも、写真に撮ろうとすると、肉眼で見る以上に白い濁りが光を反射し、その部分が真っ白に!

写真では石の先端が真っ白に写っていますが、これはそのせい。
肉眼ではもうちょっと内部が見えて、「炎」が上まで立ち上っているように見えているのに!

石によってはこの「煙」がおもしろい石もあるんですが、私の石は「煙」が邪魔!
思い出したように、カメラを構えて石に迫るのですが、そのたびに「煙」に邪魔され、歯がゆい思いをしています。




原石好きのはずなのに。

今日は某石屋さんの即売会へGO!
撃沈されるのが目的のようなものなので、もちろん石を買ってしまったわけですが、気が付いてみると、原石好き! と自認しているにもかかわらず、5つ(汗)買ったうち、結晶形の石が一つだけとはなにごと。

11時スタートスタートに滑り込んだはずがフライングでスタートしていて、わずか10分が勝敗を決めたようです。
まあ、買うぞと決めていた石はゲットしたので、悔いはありませんが、見ている間に次々石が消えていく様は壮観でした。
何でこんなに人が多かったんだろう?

私好みの石を扱っている石屋さんなので、あぶない罠がいくつかあります。
ひとつは、すでに持っている種類なのに、それが並んでいると欲しくなること。
2種類ほどそれにやられかけたんですが、一つはなんとか振り切りました。
もうひとつは、どんどん買う石が大きくなってしまうこと。
以前はつまめるサイズの石ばっかりだったのに……。

今日お会いできた皆さん、ありがとう!
楽しかったです。

ミスティック・マウンテン(一歩手前)

ミスティック・マウンテン

ブラジル産の磨きのポイントです。
中にうっすら、ファントムが入ってます。

……ところが、このファントムは、普通に見かける「山入り」、つまりとんがった結晶の形をしているのではなくて、なんだか先端が丸いです。
これは、この結晶が、成長の途中のある時期、溶けたか、何らかの理由で破損して、ファントムとなって残っている、先端が丸いような平らなような、変な形になっていたということです。

そこから再び成長をはじめ、おそらくはきちんと先端がとがった結晶になったのでしょう。
磨きなので、ちょっと定かではありませんが、磨きとは言え、面の大きさのバランスや角度が自然なので、この石は削って形を作ったのではなく、表面が曇っていたものを磨いてきれいにした程度の成形だろうと思っています。

ファントムの様子を見るに、欠けた、折れたのならば、もっとごつごつ斜めになりそうなので、一度溶けたのかもしれません。
丸坊主状からとんがりへ。これはもう、一種のセルフヒールド?

ファントムは、色によって区別されていることが多いですが、実は形状によっても区別する言葉があるようです。

ファントム……幻影の名の通りぼんやりしているのではなくて、エッジまでくっきりはっきりしているものを、ソリッド・ファントムといいます。

そして、この水晶のように一度破損した形状を残すものを……「ミスティック・マウンテン」と読んでいるのを見たことがあります。
一度破損したごつごつを「山入り」の山を越えて山脈と見なす、ちょっと心憎いネーミング。
見えているのに届かない、いつも雲の向こうにそびえているような神秘の山。
……そういうイメージでしょうか。

残念ながら、写真の石は普通のファントムではないけれど、マウンテンと呼ぶにはちょっと足りない。
山脈と言うより……丘?

微妙にハズレ?

基本実物買いなんですが、ネットでも石を買います。
周りの実店舗やミネラルショーでは見かけない石もあるし、ショーまで待てない時もあります。

ネットで買う場合は、ちょっとコツが要ります。

まず、大きさ。写真を見て「おおっ、欲しいぞ」と思った石は、説明に○センチと書いてあっても、たいてい大きく感じるものです。
パソコンの画面に映っているその大きさであって欲しいという、欲目が入ると言いましょうか……。
なので、まずは定規を準備。説明をじっくり見て、○センチの大きさを実際定規で確認します。
高さ、幅……定規で確認したら、指で輪を作ってその大きさをもう一度確認。
手持ちの石で似た大きさのものがあれば、それを手にするのもいいです。
とにかく、画面ではなくて自分の手で大きさを確認……ほとんどの場合、思ったよりも小さいことが多いです。
数字だけでは大きさがイメージしにくいので、是非とも手に持ったカットを入れていただきたいものです。

次に色。もうひとつ、輝き。
趣味で石の写真を撮っているとわかるのですが、石は写真で化けます。化かすつもりがなくても化けてくれます。
昼と夕方、太陽光と蛍光灯では同じ石でも色が違って写ります。
ちゃんと商品写真を撮るための設備を備えたショップならともかく、中には太陽光で、しかも夕方、黄色っぽくなった光を補正もせず、濃い影が落ちたままの写真を載せているところもあります。
黄色くなった夕方の光では、微妙な色が完全に狂います。

それでなくても、色は微妙な問題。
青や赤などは派手に写りがちですし、金ルチル入り水晶は、いくらホワイトバランスを調整しても、とったそのままでは全体がわずかに黄色がかって、金色が派手に見えてしまう。
光に透かしてとったものと好かさないものでは印象が違うし、カラーチェンジするものは、光によるチェンジ以外にも、デジカメでさらにカラーチェンジする場合もあったりします。

また、水晶のように、表面がなめらかで光を反射する石の場合、カメラを通すと反射が強調される場合があります。
ピカピカ、つやつや……と思っていたら、実物はそうでもなかったり。

そういうことがあるので、ネットで石を買う場合には、しつこく大きさをチェック、色や照りは実物だとやや落ちるだろう……と、自分の経験を元に脳内補正します。
そのため、「全然ちがーう!」とショックなことはほとんどないんですが……今回はちょっと微妙。

そもそも買った動機があまりよろしくない。
買ったのは……インドネシア産の「天然ガラス」なるもの。

いんどねしあん・青

インドネシアで天然ガラスといえば、「インドネシアン・アンダラ」というのがありますが、これは、アンダラではありません。
何たって扱っていたのがインテリア・エクステリア雑貨の店。
豪快に1キロからの販売です。

インドネシアン・アンダラが頭をかすめなかったと言えば嘘になりますが、先だっての池袋で手に入れたタイ産の人工ガラスのパート2いってみよう! という気持ちです。
「天然ガラス」と書かれていても、頭の中ではきっぱり「人工」扱いしてます。

なぜなら、赤、黄色、濃い青、青、スカイブルー、緑、ブラウン。不透明タイプで黄色やオレンジ、赤もあり。
こんな色とりどりの「天然」ガラスはないでしょう……。残念ながら。
1キロからの販売とはいえ、1キロのかたまりがどーん、てはなくて、数センチのかけらの詰め合わせということだったので、ワイヤーラップの材料にするつもりでした。

色は、スカイブルー。
ネットで見たときは、タンブルなどで見かける「ブルー・オブシディアン(人工ガラス)」みたいなちょっと緑がかった水色だと思ってました。
……が、やってきたのは薄い青。確かに透明で青くて空っぽいけれど、緑がかっているわけではない青。

これ……やっぱり人工ガラスでしょう。

中には、ちょっと色が混じっているものもありましたが、
いんどねしあん2
この手の混ざり具合は、私としてはとても人工っぽく見えます。

風化したような面を持つものもあります。
huuka
ところがこれは、ブラジルで見つかる人工ガラスVidro na Terra(ヴィドロ・ナ・テーハと発音します)にそっくり。天然の証にはなりません。

地中から見つかるのかもしれないけれど、何かの理由で廃棄された人工ガラスっぽいです。

おそらく人工だろうと思っていたので、その点はショックでも何でもありませんでしたが、色の違いはちょっと当てがはずれました。
なんだかとっても安っぽく見える色……なのに、写真写りはきれい。
もう一つ大きさ。数センチのかけらの詰め合わせということでしたが、やってきたのは十数センチ。
大きすぎです。

自分で割ってみようかな。
最後に、一応お店に問い合わせてみました。
「インドネシア産ということですが、詳しい産地がわかれば教えてください」
「(インドネシアの)メーカーに問い合わせましたが、各地で採れるとのことで詳しい場所はわからないそうです」
うーん、各地で出るのか。

ちなみに、白背景で撮るとこんな感じ

白背景ー青






”Tower”

3日ほど結晶形でない石が続いたので、ここはやっぱり結晶形で。

タワー

ブラジル産の水晶です。
ご覧の通り、全体的には6面の錐面、6面の柱面の水晶のスタンダード形。
しかしながら表面はごつごつ、やや骸晶風味。
色はほぼ白濁、表面がうっすらスモーキー・シトリン。
大きさは高さ約13センチ、しっかり太さがあるので、かなりのボリュームを有します。

さて、いつものように、なんとか・クリスタルのようなパワーストーン系ネーミングが付いていない石を買っているので、いったいこの形状は何であるかと、自分で判断しなくてはなりません。
意味やパワーを無視するなら、名前を使わなければいいではないかと思われるかもしれませんが、それをやると、我が家では押しも押されもせぬ第一勢力である水晶はあれもQuartz、これもQuartz、Quartz、Quartz、Quartz……味気ない上にこんがらかります。

変な水晶好きで、個性的な形を集めているのに、使える名前がQuartzとかクラスターだけでは、とても足りない。そこで、パワーストーン分野の名前にもお出まし願うわけです。
……ところが、へんてこ水晶侮るべからず、それでもときどき名前が足りません。

今回の石も、そう。
シルエットはシンプルで、表面はやや骸晶風味のコレをなんと呼ぼうか。
個人的にはエレスチャルとは、「あっちこっちで一斉に結晶をはじめたために、複数の結晶がごちゃっとひとかたまりになったような、ごつごつ複雑な形の水晶」だと思っているので、シルエットがシンプルなこの石はエレスチャルとはいいにくい。

一方、スケルタルは、エレスチャルと同じようなエネルギッシュな結晶をする環境下で、層状に結晶した水晶……とオリジナル規定。
それに照らすと、ちょっと層状っぷりが足りない。しかし、今度はだからといって、エレスチャルでもスケルタルでもない普通の水晶と言うには無理があるので、部分的には層状であることだし、一応スケルタルということに。
おまけで、すっきりしたシルエットにちなんで「タワー」(塔っぽいから)とあだ名を付けておきました。

エレスチャルとスケルタルはこれがこっち、あれがあっちと明確に区別はされていなくて、ちょくちょく「普通の水晶よりもずっとゆっくり時間をかけて結晶した」とか「外から向かって結晶した」と説明されていますが、これはちょっと……。

パワーストーンではなく、結晶という分野で調べていくと、どうやら事態は逆転。ゆっくりどころか水晶の成分がたっぷりとけ込んだ濃~い(?)熱水の中で、普通の水晶よりも早く成長したようなのです。

しかも、順序よくきれいな結晶を作ることさえ待ちきれず、あっちこっちで好き勝手に結晶したため、ごつごつや層状になってしまった、慌てっぷり。

水晶の長老どころか、かなりのやんちゃ坊主という感じ。
ですから、ゆっくり成長した長老だからパワーがあると説明されるよりも、エネルギッシュに忙しく結晶したから、パワーがあると説明された方が、納得できるのではないでしょうか。

瑪瑙じゃないしましま石

フリント

ザ・地味石選手権!に登場していたしましま石。
この見かけで、成分は二酸化珪素です……というと、出てくる答えはアゲート(瑪瑙)。
だって、アゲートは、二酸化珪素(SiO2)の微罪な結晶が沈殿してできた石。模様も縞々がスタンダードです。

……が違います。
産地はポーランド、フリントという名前で売られていたこの石は、チャートという「岩」なんだそうです。
二酸化珪素は水晶(石英)やカルセドニー/アゲートなどの成分でもありますが、放散虫などのプランクトンにも殻などに二酸化珪素の成分を持つものがあり、これらの殻や骨片などが海底に堆積してできた堆積岩です。

成分はほぼ純粋な二酸化珪素でだけれども、生物の残骸が堆積してできた堆積岩。(生物由来でないものもあるらしい)
火山活動などで二酸化珪素を含む熱水が岩の間に入り、そこで小さな結晶を作ってできたカルセドニー/アゲートとはでき方が違うので、成分は同じでも、一方は鉱物、一方は岩石に分類されると言うわけです。(岩石は複数の鉱物が混じったもの……この場合はどうなんでしょう?)

成分が二酸化珪素で、微細な粒が固まってできた石には、もう一つあります。インド翡翠のフォールス・ネームで知られる、グリーン・アベンチュリンです。

グリーン・アベンチュリンの名前で売られているけれど、全くきらきらしていない、淡い緑の石……と言った方がわかりやすいかもしれません。最近これを「アベンチュリン」ではなくて「グリーン・クォーツァイト」と呼ぶところも出てきて、名前はちょっと味気ないかもしれないけれど、正しい呼び方で良いと思ってます。

ちょっとおさらいしますと、グリーン・アベンチュリン、もといグリーン・クォーツァイトの「クォーツァイト」は、「珪岩」。
いったん水晶(石英)として結晶した二酸化珪素が風化によって細かな粒となり、それが海や湖の底に堆積し、地殻変動によって圧力や熱が加わったことで再結晶(……ちょっと溶けて砂状だったものがくっついたという感じ?……と想像中)したものです。

このとき「フックサイト(クロム白雲母)が含まれる」という説明通り、フックサイトが含まれてきらきらしていれば堂々のアベンチュリン。
あいにくきらきらしていなければ、クォーツァイト。
アベンチュリンは、その昔イタリアのガラス工房でガラスの中に銅を落としてしまって偶然できた、きらきらガラスに由来する名前。キラキラしていることが最大の条件なのです。

クォーツァイトは、二酸化珪素が堆積してできたと言うところまではチャートと同じ。
でも、チャートの二酸化珪素が生物由来であるのに対し、クォーツァイトの方はいったん鉱物として結晶した石英由来であることが違います。
またチャートは堆積して固まった堆積岩ですが、クォーツァイトは堆積してから熱や圧力を受けてできた変成岩。堆積してからもう一手間かかってます。

ついでに、石英の微細な粒の集まりという点は同じでも、カルセドニー/アゲートは顕微鏡サイズの小さな結晶が集まったもの。
クォーツァイトは肉眼サイズの石英が粉々に風化してできているので、集まっている粒は大きな結晶のかけら。結晶して、風化して、再び集まって固まった、自然のリサイクル石なのです。

さて、写真の石です。
私が買った時はフリントという名前でした。
フリントとは「火打ち石」のこと。

ただし、チャートだけがフリントではありません。
どちらかというとフリントにはチャートも使われる、と理解しておいた方がいいです。

かちっかちっと打ち合わせて火花を散らせ、それを燃えやすい火口に移して火をおこす発火装置である火打ち石は、石だけでは火をおこせません。
鋼鉄のかけら、江戸時代では木に特別な焼き入れを施した鋼鉄をはめ込んだ「火打ち鎌」やもっと簡単には鎌や鍬などの鉄製品に「火打金」に火打ち石を打ち付け……正確には鋭くとがらせた硬い火打ち石で、鉄の表面をこするように叩くと、石に削られた鉄のかけらが摩擦熱で火花となって飛びちるので、それを燃えやすい繊維の塊である火口(ほくち)に燃え移らせるのだそうです。
石と石をかちかち言わせてもダメなんですね~。

で、この火打ち石ですが、チャートでなければいけないと言うことはなく、石英質の硬い石、石英や瑪瑙、珪岩などが使われているのだそうです。つまり、火をおこすのに使う石が火打ち石。
ちょっとややこしい。

この石は、どうやらビーズにもなっていて、モカラインシリカとも呼ばれているようです。
モカといえば、茶色~ベージュの色味を指すようですから、モカ色のライン模様の二酸化珪素(シリカ)。……けっこうそのまんまな名前なんですねえ……。


秘めたる深紅

しまった! 昨日、1月中に登場させれば良かったかも!
1月の誕生石……ガーネットです。

ガーネット・ワイン

ガーネットは、色と結晶の形のバランスで買うことが多い石ですが、この石に限っては色で買いました。
結晶形ではなくて、ぶっかきのかけら風。遠目に見れば黒い。
しかし、光に透かせば赤……ワイン・レッド。
強いライトで照らせば完全に透けてくれる透明感です。

でも、この石本来の色の美しさを写したくて、ライトで照らすのはやめて、太陽光を選びました。
いつものようにミネラルタックで立ててもうまくいかない。
太陽光程度で透けてくれる部分はほんのり赤く写るものの、厚みがあって透けない部分は影になって真っ黒。
それでは画面がのっぺりしてしまう。

いろいろ試したあげく、以前、ルースを写すのに用いた方法を試してみました。
つまり、白い布を敷いた上に、5センチくらいの高さの箱を二つおき、その上に透明アクリル板を渡して、アクリル板の上に石を置く。
下に敷いた布に反射した光で石を透かそうというのです。

「撮影装置」(笑)を置く場所をちょっと微調整し、布になるべく直射日光が入るようにします。
いつものように、直射日光が入らない明るい日陰では光が弱すぎるからです。

この方法を用いたのは、布からの反射で下から光が入ると同時に、上からも光が当たるので、ミネラルタックで立てて撮影したときのように、影になって黒くのっぺりした部分が出るのを防ぐことができるからです。

ごつごつした黒い塊に秘められた深い赤。
大きさの割にずっしりとした重さ。
これぞ、ガーネット。

強い光だと、写真では黒く写っている部分まで、この赤に透けるんです~!
プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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