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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
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瑪瑙じゃないしましま石

フリント

ザ・地味石選手権!に登場していたしましま石。
この見かけで、成分は二酸化珪素です……というと、出てくる答えはアゲート(瑪瑙)。
だって、アゲートは、二酸化珪素(SiO2)の微罪な結晶が沈殿してできた石。模様も縞々がスタンダードです。

……が違います。
産地はポーランド、フリントという名前で売られていたこの石は、チャートという「岩」なんだそうです。
二酸化珪素は水晶(石英)やカルセドニー/アゲートなどの成分でもありますが、放散虫などのプランクトンにも殻などに二酸化珪素の成分を持つものがあり、これらの殻や骨片などが海底に堆積してできた堆積岩です。

成分はほぼ純粋な二酸化珪素でだけれども、生物の残骸が堆積してできた堆積岩。(生物由来でないものもあるらしい)
火山活動などで二酸化珪素を含む熱水が岩の間に入り、そこで小さな結晶を作ってできたカルセドニー/アゲートとはでき方が違うので、成分は同じでも、一方は鉱物、一方は岩石に分類されると言うわけです。(岩石は複数の鉱物が混じったもの……この場合はどうなんでしょう?)

成分が二酸化珪素で、微細な粒が固まってできた石には、もう一つあります。インド翡翠のフォールス・ネームで知られる、グリーン・アベンチュリンです。

グリーン・アベンチュリンの名前で売られているけれど、全くきらきらしていない、淡い緑の石……と言った方がわかりやすいかもしれません。最近これを「アベンチュリン」ではなくて「グリーン・クォーツァイト」と呼ぶところも出てきて、名前はちょっと味気ないかもしれないけれど、正しい呼び方で良いと思ってます。

ちょっとおさらいしますと、グリーン・アベンチュリン、もといグリーン・クォーツァイトの「クォーツァイト」は、「珪岩」。
いったん水晶(石英)として結晶した二酸化珪素が風化によって細かな粒となり、それが海や湖の底に堆積し、地殻変動によって圧力や熱が加わったことで再結晶(……ちょっと溶けて砂状だったものがくっついたという感じ?……と想像中)したものです。

このとき「フックサイト(クロム白雲母)が含まれる」という説明通り、フックサイトが含まれてきらきらしていれば堂々のアベンチュリン。
あいにくきらきらしていなければ、クォーツァイト。
アベンチュリンは、その昔イタリアのガラス工房でガラスの中に銅を落としてしまって偶然できた、きらきらガラスに由来する名前。キラキラしていることが最大の条件なのです。

クォーツァイトは、二酸化珪素が堆積してできたと言うところまではチャートと同じ。
でも、チャートの二酸化珪素が生物由来であるのに対し、クォーツァイトの方はいったん鉱物として結晶した石英由来であることが違います。
またチャートは堆積して固まった堆積岩ですが、クォーツァイトは堆積してから熱や圧力を受けてできた変成岩。堆積してからもう一手間かかってます。

ついでに、石英の微細な粒の集まりという点は同じでも、カルセドニー/アゲートは顕微鏡サイズの小さな結晶が集まったもの。
クォーツァイトは肉眼サイズの石英が粉々に風化してできているので、集まっている粒は大きな結晶のかけら。結晶して、風化して、再び集まって固まった、自然のリサイクル石なのです。

さて、写真の石です。
私が買った時はフリントという名前でした。
フリントとは「火打ち石」のこと。

ただし、チャートだけがフリントではありません。
どちらかというとフリントにはチャートも使われる、と理解しておいた方がいいです。

かちっかちっと打ち合わせて火花を散らせ、それを燃えやすい火口に移して火をおこす発火装置である火打ち石は、石だけでは火をおこせません。
鋼鉄のかけら、江戸時代では木に特別な焼き入れを施した鋼鉄をはめ込んだ「火打ち鎌」やもっと簡単には鎌や鍬などの鉄製品に「火打金」に火打ち石を打ち付け……正確には鋭くとがらせた硬い火打ち石で、鉄の表面をこするように叩くと、石に削られた鉄のかけらが摩擦熱で火花となって飛びちるので、それを燃えやすい繊維の塊である火口(ほくち)に燃え移らせるのだそうです。
石と石をかちかち言わせてもダメなんですね~。

で、この火打ち石ですが、チャートでなければいけないと言うことはなく、石英質の硬い石、石英や瑪瑙、珪岩などが使われているのだそうです。つまり、火をおこすのに使う石が火打ち石。
ちょっとややこしい。

この石は、どうやらビーズにもなっていて、モカラインシリカとも呼ばれているようです。
モカといえば、茶色~ベージュの色味を指すようですから、モカ色のライン模様の二酸化珪素(シリカ)。……けっこうそのまんまな名前なんですねえ……。


プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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