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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
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本当に少ないか?

シトリン玉

天然シトリンの丸玉です。
白背景で撮るとこんな感じ。見た目はこんな感じの色合いです。
黒背景だとこんな感じ。

シトリン玉

内部のミストの感じが良くわかるでしょうか。


「天然のシトリンは少ない(まず見かけない)」
「シトリンのほとんどはアメジスト(またはスモーキー)を加熱したもの)」
……という説明をよく見ます。
(※この場合の「天然」は、加熱などの加工をしていない「未加工シトリン」の意味です)

私も別館サイトのシトリンのコーナー「天然のシトリンは少ない」と書いてますが、ネットで見かけるような「滅多にない」「シトリンはほとんど全てアメジストの加熱」というほど少ないとは思いません。

アメジストやスモーキーに比べれば圧倒的に少ないけれど、少ないなりにあることはある。

だからといって「天然シトリンは希少」という説明を「間違いだ」と言うつもりはありません。
いろんな説明がありますが、いったいそれはどういう分野(範囲)のことかが問題なのです。

もちろん、私は原石……磨きも含む「ビーズ以外の分野」での話をします。
原石を追いかけ、ミネラルショーにも出入りすると、天然シトリンは少ないなりにあると言いたくなります。

それも加工ではないのかといわれるかもしれませんが、、売られている値段、種々雑多な石の中に紛れ込んでいるものもある、一つ一つの色がかなり違う、意外に渋い色が多い……そういう状態を見ていると、加工ばかりとは思えません。

加工するからには一つ二つでなくまとめて加工されます。
だったらやはりまとめて取引されて、ミネラルショーなどではまとめて並ぶでしょう。
一品ものとしての扱いではなく、いろんなものがごちゃ混ぜに並ぶ状態では、加工ものと未加工ものが混ざることは少ないです。
鉱物ショップが集まるミネラルショーでは、そのお店の人がたまたま知らなくても、どこかのお店の人が「あれは加工」という情報を持ってます。
そんなこんなで「これは天然でしょう」と判断できるものが、確かにある。

それも一時期のアホーアイト入り水晶のように、例えミネラルショーでも会場に一つあるかないかというレベルの希少さではなくて(最近は新たな採掘があったらしく数が増えました)、どの店にもあると言うものではないけれど、探せば確実にある。

よって、天然シトリン、あるでしょう。(アメジストやスモーキーよりは少ないけど)

ネットショップを見てみても、実物を見るのに比べて判断は微妙になるのは確かですが、磨きのポイントなど、「天然と見ていいんじゃないかな」と思えるものはあります。

また、天然のシトリンは渋い色合いのものや、スモーキーと区別は付かないものがあります。
今回の写真の石も、黄色とは言いかねるような色合いですが、他と比べで場明らかにに黄色い。

たとえば

のような色あいを単独で見ると「スモーキー?」と思うかもしれませんが、スタンダードなスモーキーと比べると、黄色みがあることがわかるものがあります(スモーキー・シトリン)。


このような見極めの難しさもあって、シトリンはますます少なく見られているのではないでしょうか。


一方、ビーズとなると天然のシトリンは一気に「希少」になります。
最近は「天然シトリン」をうたった、渋い色合いのビーズも見るようになりましたが、これが本当に天然(未加工)の色なのかどうかは、判断を付けかねます。
原石であれば、産地やその店の品揃え、石そのもののようす(根本の色合いなど)を状況証拠として
「天然といえるだろう」という判断ができる場合もありますが、ビーズではそのような判断が不可能です。

また、天然のシトリンは確かにあるけれど、それをビーズに加工するとなると問題もあります。
「もったいない」……というのもありますが、最近はけっこうレアな石でもビーズにされてしまうので、少ないからビーズにならないとは言い切れません。

しかし、ビーズは基本的に見た目勝負のもの。
原石ではきれいな淡いシトリン(シャンパン・シトリン)でも小さなビーズにすると色合いはほとんど見えなくなってしまいます。
写真のような渋い色合いのシトリンは、小さくするとさらにスモーキーっぽく見えてしまうのではないでしょうか。
さらに、天然シトリンは原石を見る限りけっこう色の差があります。
スモーキーも色の差が大きく、そのために放射線で色を変え、色をそろえたスモーキーが多いと聞きます。
天然シトリンもビーズで色味をそろえるのに加工する必要があるなら、アメジストを加熱した方が華やかな黄色が手に入ります。

つまり天然シトリンが確かにあったとしても、ビーズになるのは難しいということ。

私はどんなにレアなビーズと言っても、ビーズになる時点で原石の「レア」よりは産出量が多いと考えます。

「レア」「少ない」「加工や偽物がある」そのような説明は、それが原石の話なのか、ビーズの話なのか、注意して聞く必要があります。

広がる黒い輝き

変な水晶の産地は数あれど、このパキスタン北部という土地は、水晶以外で変な産地。
まっすぐすっきりスタイリッシュな結晶が多いアクアマリンは放射状になるし。
アクアマリンの中にガーネットが入ったりするし。

アクアマリンだけじゃありません。

放射状ショール

ショール(黒トルマリン)だって、このとおり。

つやつや、黒々、そして放射状!
ちょっとエピドートを疑ったんですけど、先端も黒いし、結晶の断面がトルマリンかと。

ユニークな形なのに、ものが黒いためなかなか写真に撮れませんでした。
手前に白いタオルを置いて、反射光を当てて放射状の感じを浮かび上がらせてぱちり。

”mythogenesis"

スカラベ

スカラベを手に入れました。
どれくらい古いのかはわかりませんが、一応アンティークだという、薄青いスカラベです。
大きさは長さ15ミリ、幅11ミリほどと小さいのですが、さすがに作りは丁寧で、裏面には象形文字も掘ってあります……が判読不能。

どうしようかと考えて、ブレスにしました。

色が淡い水色(石の粉を練ったもの……練り、むしろ陶器かも)なので、濃い色、強い色味は合いません。
そこで、先日の天珠地味ブレスの濃い茶色のジャスパーを、オフホワイトのリバー・ストーンに置き換え、ちょっとくすんだナチュラルカラーでまとめてみました。

mythgenesis

エクロジャイトやベージュのジャスパーがリバーストーンのやさしい白と相まって、アンティークな雰囲気でぴったり。
石の大きさは6~7ミリ。この大きさもスカラベにぴったりです。

淡い色合いで、そこが良さでもあるのですが、もうちょっとボリュームが欲しくなったときのために、同じ石でスカラベ無しのものも一本作りました。
もしかして、2本のブレスを一つにして、ネックレスにもできるようにしてもおもしろいかも……と思いましたが、ブレス2本の方がボリュームの調整ができるので、やはりこのまま。

これまでにない、微妙な色合いになりました。
こういうのもいいかも。

最初は、”myth”(伝説)というタイトルを付けようと思ってましたが、綴りを確認していたら"mythogenesis”という単語を発見。「神話の発生」という意味だそうです。
これも何だかぴったりで、いろいろぴったりが重なったうれしいブレスです。

"on the earth"

天珠は、それだけでコレクター・アイテムになりますが、ビーズであるからには身につけたくなります。
ところが、天珠は、たいてい36ミリ~40ミリで、ブレスにするには大きいです。
それもそのはず、天珠は本来は首飾り(ロングタイプのネックレス)にされているらしいので、無理矢理ブレスにしようとすれば、大きいのは当たり前。

一段小さいサイズになると、今度は小さすぎ細すぎ。丸みを帯びた「樽型」タイプは、4センチタイプと形が違うので模様の感じが違ってしまうし、模様のバリエーションも少なめ。
大きさがちょうどいいものは、こんどは模様の描き方や色合いがよろしくない。
しかも、好きなタイプの天珠は、天然石と合わせるのがかなり難しい。

そんなこんな悩ましい状況に、やきもきしている中で、これは!と思う天珠を見つけました。
長さ28ミリ、太さ11ミリ。しかも染料がしっかり焼き付けられて模様はくっきり。模様の線も丁寧でシャープ。表面はつやつやすぎない、いい感じ。

雰囲気も、大きさもちょうどいい天珠の登場に、これならいろいろ石をあわせて楽しめる!……と喜んでいたのですが。

何の気なしに合わせてみた濃い茶色のジャスパー(木目のような縞模様入り/7ミリ)が、妙に合う。
色合いは天珠の茶色い部分と対合うし、大きさも天珠とバランスがとれる。

何だろう、この合いっぷり。

気が付いたら、ものすごく、地味でおとなしい雰囲気のブレスができていました。

9眼

使っているのは、濃い茶色のジャスパー(7ミリ)、ベージュのジャスパー(6ミリ)、エクロジャイト(7ミリ)、ブラウンのルチル(7ミリ)。
見かけの割に種類が多いですが、同じような色味でそろえたので、「茶色のジャスパーで作りました」と言ってしまっても良さそうな感じです。

6~7ミリの小さいビーズを使う場合は、色が鮮やかめで、小粒でも存在感のあるビーズが似合いますが、今回のはそれにあたらない地味な石。

でも、天珠とのバランスがやたらに良く、腕にはめると意外すぎるくらい感じがいい。
ブレスは、はめてきれいに見えるのが正解だと思うので、この地味ブレスはこれで正解なのです。
それも、他に組み替えようという気が起こらないほど、大正解。

しばらく6~7ミリビーズにはまりそうです。




薄ピンク

クル・ピンク

インド、ヒマチャルプラデッシュ州、クルの水晶です。
ヒマラヤ水晶でインドと言えば、多くはこの産地。

ただ、以前はざくっとインド産ヒマラヤ水晶はクルにされていて、最近はもうちょっと詳しくバルバティとかマニカランとかいわれるようになってきているようです。

マニカランの地名を見かけるようになったのは、アイスクリスタルの登場以後で、一時期はマニカランと言えばアイスクリスタルという感じでしたが、産地に気をつけてみると

のようなグリーン・クォーツがあったり、意外にこれまでインド・ヒマラヤ産として見てきたのとそっくりな水晶があるようす。

クルやマニカランの位置は、私が調べた限りでは




こんな感じ。ヒマラヤと言うからにはインドの北部で、クルは街の名前でもありますが、水晶の産地としてはクルを含む渓谷全体を指しているようです。
同じ渓谷にマナリという街があり、そのため、クル・マナリ産と言われていることもあります。

インド・ヒマラヤ水晶の産地として見かけるパルバティは、どうやらクル渓谷と平行する隣の渓谷。
マニカラン(マニカラン村)は、その一角……らしいです。
このあたりは地図にもほとんど出てこなくて、小さな地図でやっと確認したので、位置がずれている可能性があるのでご注意を。
平行する渓谷と言っても、どのくらい独立しているかはわからなくて、この周辺全体がクル渓谷と称されているかもしれないです。

そう考えると、これまでクル産として見てきた水晶にも、マニカラン産があったかもしれないですね。

さて、写真の石は、一応クル渓谷産とラベルが付いていましたが、いったいクル渓谷のどこなのかはもちろん不明。
インド・ヒマラヤらしい、酸化鉄による薄ピンクがきれいな石です。
このピンク色は、淡いと目立たないし、ちょっと濃くなると要するに「鉄さび」なので、透明感が失われ、さびっぽく見えてしまう微妙なもの。
最近は、きれいなピンクを見かけないのが悲しいです。

この石は、2005年の池袋ショーで買ったもので、絶妙な具合の薄ピンク。
四方八方につきだしたような結晶のくっつき方もおもしろい感じです。
同じ産地の水晶をたくさん並べている中で、ひときわ目をひいたピンクでした。

そうそう!
ネットショップをあちこち見ていたら、ちょっとがっくりな説明を見つけてしまいました。

「チベット・クォーツ(ヒマラヤ水晶)」ということなんですが……。
そこで紹介しているのが、チベット水晶に見えません。

「チベット・クォーツ(ヒマラヤ水晶)」の表記もどうかと思いますけど。
なぜならチベット自治区にはヒマラヤ山脈が通っているけれど、チベットと言ったって広い。ヒマラヤ山脈から遠く離れた場所もチベットです。

チベットで取れた水晶=ヒマラヤ水晶とは言えない。

まあ、チベット水晶として見かけるのは、カイラスなどヒマラヤ山脈に近いあたりのものが多いようなので、ヒマラヤ水晶としてもいいかもしれませんが……そのショップで紹介されている水晶そのものが、カイラスと言うよりガネーシュ・ヒマールっぽい。

これも、ガネーシュ・ヒマール(山域)はネパールとチベットの境にあるので、中国(チベット)側のガネーシュ・ヒマールもあるかもしれません。

しかし……どう見てもインド・マニカランのアイスクリスタルまでチベット水晶にされているのは、どうしたものか。

見かけもアイスクリスタル、名前もアイスクリスタル。
そのくせ場所はチベット自治区だと言ってるし。
上の地図を見てもらえばわかるように、マニカランはインド国内です。
どうみたってチベット・クォーツとは言えないでしょう……。
「チベット・クォーツは密教の知識と共鳴していると言われています」とか説明されていますが、アイスクリスタルでインドなのに、共鳴しているでしょうか?
……違うと言いたい。

雷雲

溶け水晶のように継続しているわけではありませんが、「おっ」という石を見つけるとすぐさま再燃するのが「ライトニング・クォーツ」。

ライトニング・クォーツ(も)、好きなのです。

このたび「おお!」と、惹きつけられたのはこんなライトニング。

雷雲2

雷雲3

ライトニング・クォーツは透明水晶が多いですが、スモーキーもあります。
そういえば、スモーキー・ライトニングは大ぶりなものが多いかなあ……。

今回の石も、長さ16センチ、幅6センチ、厚み4.5センチ。
堂々の大きさは、我が家で最大!
そして、初のスモーキー・ライトニングです。

単にスモーキーであるだけでなく、中にかなりの内包物あり。
どうやら、上部の白く見えている部分は、内包物の上に新たに結晶したようです。
内部はあまり見えないので「ガーデン」とは言いませんが、濃い淡いの色むらや内部が見通せないようすは、まるでもくもくと湧き上がり、黒々と空を侵略する雷雲を思わせます。

2枚目の写真で良くわかるように、どてっ腹……柱面にばしっと落雷痕!

う~ん、迫力!

雷雲5

クラックや内包物など、ライトニングでなくてもワイルドな風情のスモーキーですが、ここに落雷痕が加わると、なんだか「なるほど」と頷いてしまいそうな説得力。

さらに。

2枚目の写真で、左斜め上のあたりが白く輝いていますが、これは膜のようなクラックが光を反射しているため。角度によっては虹も出ます。

この虹が出るあたりは、結晶が欠けています。
ところが……その欠けた部分が妙になめらか。

雷雲4

ひょっとして、ここも落雷痕じゃないだろうか。
この「欠け」につづくエッジ(結晶の角)にも、ややなめらかな欠けがあり、柱面中程の大きな落雷痕に続いています。
二筋の電流が合流したか、それとも複雑な経路で駆け抜けたか。

ライトニングを手に取ると、その落雷痕を指でたどりながら、雷の電流がどのように駆け抜けていったのか、想像してみます。





ホワイト・ガーデン

緑のモスに続いて白いガーデン・クォーツ

ホワイト・ガーデン

同じパキスタン産です。
これはワジリスタンではなく、おそらく北部ギルギット周辺産。
同じ時期に入荷したたくさんの石の中に、二つしかなかった石の一つです。
(別の日に、もう一つの石が売れていくところも、偶然目撃しました)

根本の方はうっすら黄緑、上部は真っ白な内包物。
ふわふわした感じは緑泥と同じ感じなので、これも緑泥なのでしょうか。
水晶部分は透明感抜群で、ふわふわ内包物がよく見えます。

これはこれで内部に「風景」があるように思えるので、「モス」とは呼べないけれど「ガーデン・クォーツ」と呼びたい。
白い内包物なので、「ホワイト・ガーデン」というところでしょうか。

「モス」なら緑だけれど、「ガーデン」なら特に色は問わない……その一例です。

内包物が白いので、他の石と並んでいると目立つ&さわやか。
店で見つけたときも、周りからひときわ浮いていました。
実は、もう一つの大きい方を先に見つけて「きれい~、でも大きくて高そう」と思ってしつこく探したところ、同じように白くてきれいで小ぶりなこの石を見つけて、即、乗り換え。

でも、別の日に売れていった大きい方の石も、きれいだったんですよね~。
ちょっとだけ、未練。

じっくり見てみると、側面は大きく剥離面です。
ということは、大きい方の石も同じクラスターの一部だったのかもしれません。写真の石で7~8センチくらいあるので、クラスターとしたら、かなり大きく見事なクラスターだったはず。
欲しい……とはとても言えないけれど、見てみたい~!

モス・クォーツ

ワジリスタン


パキスタン産の水晶です。
水晶部分は驚くほど透明、そこにやや淡めの緑泥がふわふわと内包され、結晶の一部には茶色の付着物(シデライト?)がくっついていて、ワイルドにして繊細、なかなか美しい石です。

特にふわふわ緑泥の風情は絶品で、ついつい手が伸びてしまい、この石の他にもすでに二つほど登場しています。

産地は、買ったときに聞いたところではワジリスタン
ふつう、パキスタン産として見かける北部、ギルギット周辺よりももっと南、ファーデン・クォーツの産地に近いあたりです。

さて……話はちょっと変わりますが、別館サイトのアクセス解析を見ていると、「モス・クォーツ」(注:モス・アゲートではない)で検索してくる方がちょいちょいいらっしゃいます。
もちろん、たくさんの単語で検索されているようなんですが、「モス・クォーツ」は、一日のヒット数は一つ二つではあるものの、長期に渡ってずっと検索されている単語です。

わたしは「モス・クォーツ」と言われたら「ガーデン・クォーツの中で特に緑の緑泥が内包されたもの」と理解しています。
なぜならモス・クォーツは呼んで字のごとく「苔水晶」

緑泥と言えば緑ですが、実はかなり黒いのがあったり、灰紫色や白っぽい灰緑色があったりします。
でも普通にガーデン・クォーツというなら、色はともかく、内部に(庭園のような)風景があるものということになりますが、「苔」というなら緑でしょう、と思うからです。

そりゃ、確かに「ガーデン」よりも「モス」という方が圧倒的に少ないですが、それでもその名前を見れば、すぐに見当が付くだろう……と勝手に思いこんでいました。

問題は同じ「モス・クォーツ」の名前で別の石があることです。

モス・タンブル

……クォーツって……これ、石英じゃないと思うんですけど。
クォーツという言葉では自形結晶のもの塊状のもの両方を指すので、結晶の形をしていないから違うとは言えませんが、見るからに複数の鉱物が混じった「岩石」です。
クォーツというなら、写真ではやや灰色に見えている粗い粒状の部分がそうかもしれませんが、そんなことではこの石全体を「~クォーツ」とは呼べません。

素人判断では花崗岩の一種(長石・石英・雲母類)のように見えます。

石英じゃない石が「~クォーツ」で売られちゃってるよ~。……ということで、こちらのモス・クォーツだけを別館サイトの石の雑学辞典にのせていました。ところが、アクセス解析で「モス・クォーツのヒットが細々と続いていることに気づき、慌てて緑の緑泥入り水晶を追加した経緯があります。

そして……このたびもう一度「モス・クォーツ」で検索してみたら……。

……モスクォーツという石がふえてる。

なんだかジャスパーっぽいのもあるし、「ブルー・モス」なんて真っ青な石も出てくるし……水晶とわかる石のヒットの方が少ないぞ!

天然石分野の石の名前は、「商品名」が多くて必ずしも正しくない、名前の規定もはっきりしていないものが多いのは知っていますが、せめて「~クォーツ」というなら水晶(石英)にしていただきたい。
アゲートも、ものすごくおおざっぱに言えば水晶族ですが、ほかでアゲートやジャスパーを区別して呼ぶなら、水晶(石英)ではないものを「~クォーツ」と呼ぶのはいかがなものか。

実は人工ガラスの「チェリー・クォーツ」もクォーツの名前は何とかしていただきたいと思っています。

最近は、水晶の中に内包物というか、すでに知られている名前の石に水晶が混じったもの、あるいは水晶(石英)にっまじったもの、特にそのことで透明な部分がある石が「~シリカ」と呼ばれていることがあるようで、シリカという呼び方はどうかと思いましたが、水晶(石英)じゃない「~クォーツ」よりはよっぽどマシです。

シリカとは二酸化珪素のこと、水晶(石英)は二酸化珪素が結晶したものなので、間違いではないんですが。

「~シリカ」の例としては、このようなものがあります。
クォンタム・クアトロシリカ:スモーキー・クォーツにクリソコラ、マラカイトなど水色~青)の銅の二次鉱物が混じったもの
エンジェル・シリカ:水晶(石英)とチャロアイトが混じったもの
ロードナイト・シリカ:水晶(石英)とロードナイトが混じったもの

いろいろあれこれある石の名前ですが、その名前を丸ごと固有名詞として覚えてしまうより、その名前が意味するところを理解して、石の色や形に反映させ、だからこういう名前なんだと覚えた方がいいんじゃないか……そんな気がします。

モス・クォーツの場合も、「苔水晶」なんだから、もちろん水晶(石英)であるべきで、苔が入っているように見えるもの。
そう考えると、どう見たって水晶ではない石に「モス・クォーツ」の名前は、おかしいと言うことがわかります。

たとえば「カテドラル・クリスタル(クォーツ)」
カテドラルとは、おおざっぱに言えば西洋の大規模な教会です。
いくつもの塔を供えた、堂々とした大きな建物のようだ……その形に似ているというので「カテドラル」と呼ばれます。
ここで「カテドラル」という建物がどういうものか、一度は見ておかないと、その石がカテドラルかどうか判断するのも難しくなります。
ストロベリー・クォーツも「苺のような」「水晶」の意味ですから、それに基づいて判断すればストロベリーと呼べるかどうかも判断できます。

石の名前と石そのものを、しっかり結びつけて覚えることをおすすめします。

石の中の秘密

フェザー

ブラジル産のエレスチャルです。
スケルタルと言うべきか、ちょっと迷ったんですが、錐面はちょっと層状でスケルタルっぽいものの、中は層状ではないし、全体的にはごつごつしているので、KURO的にはエレスチャル判定。

色合いは淡いスモーキー。
隙あらば(しつこく)繰り返しますが、エレスチャルは形に対してつけられた名前。
ビーズで、色混じり内包物ありのビーズのことを、その見かけを理由にエレスチャルだと言っているのは、正しくないです。

……というわけで、この水晶は、内包物はほとんど無いけれど、形からしてエレスチャル。
内包物がほとんど無いといいましたが、ちょっぴり入った内包物がこの石のポイント。

内包物をずずいとアップ。

ふぇざー・2

円の中をじっくりごらんあれ。
なんだかタンポポの綿毛のようなものが見えませんか。

お店の人が名付けて「フェザー・インクルージョン」。

羽根のようなクラックでも入っているのかと思ったら、ふわり、インクルージョン。
しかもごつごつした石でありながら、一部なめらかな部分からその様子がばっちり見える心憎さ。

ごつごつボリュームのある外見と内包物の繊細さが絶妙のバランスです。

でも……フェザーというと、羽根のこと。
こういう綿毛はダウン。

とはいえ、ダウン・インクルージョンでは様にならないのでフェザー・インクルーージョンのままにしました。

買って困った石

ルチル入り水晶は、石好きさんにとってはおなじみの石ですが、この石がどうやって成長したのかというと、最初にルチルが結晶していて、それを飲み込むように後から水晶が結晶し、結果として水晶の中にルチルが内包されることになると考えられています。

水晶の中に小さな水晶が生えているように見える貫入水晶を「インターグロウン」(直訳すると内部に成長する)と言ったりしますが、いったん結晶した水晶に、後から別の水晶や鉱物が結晶したりはしません。
……かなり前、トルマリンは後から水晶を溶かして成長する……というトンデモ説明を見たような記憶がありますが。

とにかく、ルチルの場合はルチルが先、水晶が後。
その証拠に、水晶の結晶表面からルチルがつきだしている水晶もあります。

今日の石も、先にルチルが結晶していたところにあとから水晶……なんですが。

困った

いや、ルチルが結晶したところに、ルチルを避けるように水晶と言うべきか。
そんな場合派、ルチルが剥き出しで残るはずなんですが。

……ルチルの表面が覆われてます。

水晶?
……にしては、先端が丸くなってます。

私は先にルチル後から水晶の場合、水晶は、ルチルがあってもなくても同じように結晶していくのだと思ってましたが、写真の、ルチルを覆っているのが水晶だとしたら、先にルチルを覆ってしまい、さらに水晶がその上に被さるように結晶する……という場合があるのでしょうか。

それとも先にルチル後から水晶、さらにその後でカルセドニーか何かが覆ったのでしょうか。
その割に、水晶表面には何かがさらに成長した痕跡はありません。

何だろう、初めて見るぞ、おもしろいぞ。
……と、買ってしまってから、さて困った。
買ったのはミネラルショー。海外の人のお店です。

こういうところでは、新聞紙にくるっと包んでビニール袋にポイと入れて渡されてしまいます。
この、ぽきぽき折れそうなのを、それで渡されても!

ど、どこか標本箱を売ってるお店!……ない!(見つけられない)
思わず、箱に入れて石を売っているお店で、箱のために石を買おうかと思ってしまいました。
結局は、知り合いのお店で箱をいただき(ありがとうございます!)、事なきを得ました。
ああ、どっきり。

……で、これは何だろう。謎はまだ謎のままです。

石の中の世界

もこもこ


マダガスカル産です。磨きです。
しかし……、これなら、磨きもありでしょう!

透明度の高い水晶の中に、角閃石と思われるふわふわ、そしてそこに計算して置いたように両錐の結晶が!
もちろん、完全に内包されているので、これは「マニフェステーション」。(小さな結晶が、完全に内部に取り込まれているもの)

表面が磨いてあるとはいえ、面の角度や形を見ると、もとの結晶の形をそのままに、薄皮一枚磨いたもののようなので、好感度が高いです。
おそらく、原石の状態では表面が磨りガラス状だったため、磨いて中を見せたのでしょう。

理想は未加工ですが、この石の最大の特徴&魅力は、この内包物なので、磨かずに内包物がよく見えないのと、加工になってしまうけれど内部がきれいに見えるのと、どちらを選ぶかと言われたら……。
この石ならば、磨きでしょう。

磨いた人も、内部が見えてきたときは
「おお~!」
と声を挙げたに違いない。
そんな気がします。

ずんぐり、ライトニング

ライトニング・カテドラル

ライトニング・クォーツです。
ご存じのように、落雷の……正確には落雷で地中に流れた電流の痕跡を残す水晶です。
まるで稲妻のような、独特の傷跡を刻んだワイルドな姿。
実に好みです。

ライトニング・クォーツは、落雷の強力な電流によって、部分的に溶けているともいえるわけで、溶け水晶好きの無意識に、響くところがあるのかもしれません。

ところで上の写真は、ライトニング・クォーツと言いながら落雷痕を写していません。
落雷痕は裏側。

ライトニング・カテドラル2

このように、柱面の真ん中、斜めにざっくり刻まれています。

せっかくのライトニング・クォーツなんだから、落雷痕が主役だろうと思うんですが、この石は上の写真の向きから写した方がさまになるうえ、内部に向かって爆発……はじけたようなクラックとミスト(白い曇り)がおもしろい感じなのです。
石の内部に破片のように散らばるクラックは、ありそうでいてあまり見かけず、ライトニング・クォーツの一部に特徴的に現れるもののような気がします。

その一部とは、単に電流が走っただけでなく、それによって内部にも大きな邀撃を受けたのではないかと思われる石です。
こちらの石は、錐面に点状の落雷恨があり、そこから内部に向かってミストやクラックが流れているように見えます。

今回の石は、点状の落雷恨はありませんが、よく似た特徴を示すミストやクラックが、2枚目の写真に写っている落雷恨から発生しているようにも見えるのです。
もしかしたら、この石も落雷によって、強い衝撃をうけたのかも。

また、長細いレーザー状の結晶が多いライトニング・クォーツの中では、こういうずんぐりした形も珍しめ。
カテドラルとまでは言えませんが、それに近い形状です。

そうそう、ずんぐり系のライトニング・クォーツは少ないと書こうとして、一応画像検索で確認していたら、とんでもないものを見てしまいました。

磨きの人工クラックの水晶を、ライトニング・クォーツと言って売っている!?

やめましょう。

ライトニングでもないし、天然のクラックですらない。
第一、落雷痕は水晶の表面に刻まれ、わずかな傷跡のものも多いのですから、表面を磨いたライトニングなんてあり得ません。


母岩コミ

スフェーン

スフェーンです。
典型的なくさび形じゃないようなんですが、スフェーンでしょう、たぶん。

鉱物名として正式なのはチタナイトだそうですが、スフェーンとして覚えてしまい、名前もこちらの方がきれいだと思うので、個人的にはスフェーンといいたいです。
が、調べてみたら鉱物としてはチタナイト宝石名としてはスフェーンが用いられるとのこと。
だったらやはりここはチタナイトと呼ぶべき?

しかし……。
スフェーン(正式にはチタナイト)、和名は楔石
と紹介しているところが結構あります。

楔(くさび)石とは、結晶の形がくさびのようだと言うことでつけられたもの。
宝石名だというスフェーンの語源もギリシャ語のくさび(sphenos)です。

チタナイトは、この石の化学組成がCaTiSiO5で、チタン(Ti)を含むことにちなみます。
ずばりチタン石と表記されることもあります。

となると、
スフェーン/楔石
チタナイト/チタン石

という対応であると考えた方がすっきりします。

チタナイトと呼んだときに和名は楔石と言ってしまうと、ちょっと違う?
でも、楔石というのが宝石名というのは苦しい……。

宝石名と鉱物名があり、なぜか鉱物分野でも宝石名が使われることが多い石に、アイオライト(←宝石名。鉱物名はコーディエライト)がありますが、こちらは和名は菫青石で統一です。
アイオライトの語源がギリシア語の“ion(菫色)”+“lithos(石)なので、アイオライトの方が近いですが。

さて、写真の石は、あるお店でおまけにいただいたもの。
もうちょっと正確に言うと、二人で店に行き、それぞれおまけをいただいて、私がもらったのはスピネル。
もう一人がもらったのがこの石でした。
私はスピネルを持っているけどスフェーンは持ってない、相手はその逆。
……と言うことで、交換。
そんな出来事を経てやってきました。

スフェーンは透明黄緑の結晶ですが、この石は、表面に緑泥が被さっているのかつや消し。
しかし、綿棒で押しのばしたパイ生地のかけらっぽい母岩の端っこに結晶したようすは、なかなか景色が良く、母岩コミでお気に入り。

正式に何と呼ぶべきかわからないんですが、緑泥やキラキラした雲母が練り込まれたようなこの母岩は、なんだかとても「ヒマラヤっぽい」と思っています。





てんこ盛り

原石に戻ります。

福建省1

中国産です。
長石主体の母岩の上にスモーキー、そこにイクラのごとき透明感ありのオレンジ色のガーネットがくっつくとなれば、これは、中国・福建省産でほぼ間違いなしと言えるくらい、特徴的な水晶です。

いくつか持ってますが、今回のは、そのガーネットの多さでは一番!
色が淡めのスモーキーを覆い尽くそうとせんばかりに、てんこ盛りでくっついています。

このオレンジ色のガーネットはスペサルティン。成分にマンガンを含むガーネットです。

そして……

表面だけではなく、何と内部にも入ってます。
スモーキーの中には実はファントムがあり、その表面に乗っかるように、スペサルティン!

福建省2

最初、この手の石は、水晶が成長した後にガーネットが結晶したのだと思ってましたが、こうやって水晶内部に入っているのをみると、ガーネットの結晶したタイミングは思ったよりも早かったようです。

見えないだけで、てんこ盛りになっている部分でも、水晶の内部にガーネットが食い込んでいるのでしょうか。

ガーネット付きでは、見た目のバランスはもっとスモーキーが色濃い方が好きですが、

こんなにきれいにガーネットが入っているとわかるのは、スモーキーの淡い色のおかげ。

ガーネット付きはあるけれど、ガーネットが内包されているものはレアらしいです。
その割に区別されて売られていることが少ないので、気になる人はじっくり探せば見つかるかも。

使える?

ふと思いついて作ってみました。

携帯待ち受け画面サイズ。
(ネットで待ち受け画面を一つダウンロードして、その大きさで作りました)

mobi-1

mobi-2

mobi-3

使えるかな?


”Spring Breeze"

限られた色で、(自分なりの)バランスを突き詰めていくと、思いがけない「自分の好み」を発見することがあります。
これはつまり「新たな石の見方」

リバーストーンと透明ではないちょっぴり色つき(細いルチル入りのため)水晶との組み合わせをいじっていたら、もしかしたら、ストロベリー・クォーツに合うのではないかと思いつきました。

「かわいい」「きれい」、同時に「(水晶と思えないほど)高い」ストロベリー・クォーツですが、私が持っているのは原石を最大限生かしたタンブル型。
色が淡かったり、ミストで白く濁っていたり、スモーキーがかっていたりで、実は透明な水晶やほかの「きれい」な石とあわせると意外に負けてしまうものです。
そのため、石ではなくて蓮の実と合わせてみたりしました。
パドマ


しかし、「宝石質」的きれい石とはあわないかも知れないけれど、リバー・ストーンのようなナチュラルな色混ざりのある石ならどうだろう。
私らしからぬ「かわいい系」になりそうですが……。

色はさらに絞ってリバーストーンと例のルチル入り水晶だけ。
すでに作ったブレスト一緒にはめられるよう、デザインは似た感じに。
……と考えてリバーストーンと水晶を一部交互に並べていたら。

うーん。
私、やっぱり2種類の石を交互に並べるパターンは好きじゃないみたい。

ブレスレットは原石と違っていろいろな石を組み合わせて楽しむことができる点が魅力ですが、2種類の石を交互に並べるのは、どうも印象が混ざりすぎる感じです。
例えて言うなら、白も黒も好きだから、シマウマ模様はどちらの色味もはっきり感じられていいけれど、混ざりすぎて灰色に見えるような細かい縞柄はちょっと……という感じに似ています。
ただでさえビーズは小さいので、交互に並べると一気に混ざってしまいます。

もちろん、それがいいと言う方もいらっしゃるでしょうが、これはどうも私の好みではないらしい。
交互に並べるならせめて二つずつ。それもそのパターンをあまり続けすぎない感じで……と並べ替え、試行錯誤していたら、やっぱりいつも通りのランダムな並びになりました。

いちご

いちご2

並べ替えるついでに、赤みを帯びた濃いめベージュ地のムーンストーンを追加。これは、リバーストーンとルチル入り水晶に赤みがないので、ストロベリー・クォーツの赤とバランスを取るため。
もしかしたら、アフリカン・ストロベリー(ブッシュベリー)・クォーツと呼ばれているビーズとリバー・ストーンを組み合わせてもいいかも。


"zephyr"

今日はまとめて。

先日の水色ブレスでは、アマゾナイトの色合いを生かすため、これまであまりメインにはならなかった淡い色を多用しました。
今まで全く使わなかったわけではありませんがたいてい黒やそれに準ずる濃い色と合わせていたので、これほどまでに全体が淡い色調のブレスは……久しぶり。
(初めて、と書こうかと思ったら、以前透明水晶とハウライトの透明~白ブレスを作ってました)

……で、作ってみたらメインのアマゾナイトではないところにハマりました。
つまり、オフホワイトのリバーストーンと、それよりちょっぴり濃いめのジャスパーとの組み合わせ、アクアマリンとほんのり白濁のミルキー・クォーツの組み合わせです。

アマゾナイトがメインだったはずなのに、アマゾナイト以外のところが何だかいいぞ。

そう思ったが吉日(?)。いいぞと思った組み合わせを利用して別ブレス。

そよ風2

そよ風2-2

リバーストーンと、細いルチル(角閃石の可能性もあり)が内包されて、ほんのり色づいて見える水晶ビーズをあわせました。
アマゾナイト・ブレスよりもさらに色味が淡くなってしまったので、ジャスパーのベージュ色をもうちょっと強くしたようなエクロジャイトのオーバル(楕円)ビーズをプラス。

エクロジャイトは、褐色と灰緑色が混ざったような色合いのビーズで、褐色の部分はガーネット、緑の部分はオンファス輝石だそうです。
オンファス輝石とはあまり聞かない名前ですが、あれですよと聞けば、「ああ!」と思い出す人も多いはず。……白と緑が混じった翡翠の「緑の部分」です。
ちょっと拡大解釈していえば、ガーネットと翡翠が混じった岩石……でしょうか。
(ただし、店でつけられていた名前は「グリーン・ガーネット」。ちがいます。グリーンの部分はガーネットじゃない)

大変おもしろい岩だし、色もおもしろいと思って買ったものの、なかなか使えずにいたビーズがここで生きました。

作ってみると、おお、今度はリバーストーン+ほんのりルチル水晶+ベージュのジャスパー+エクロジャイトの組み合わせが良いではないか。

いつになく淡い色合いの流れになったので、こうなったらとことんのってみることにしました。
一つのブレスを大切にする方にはなじめないかもしれませんが、石を見ることとブレスレットを作ることが、感覚的に近いと感じているので、ブレスレットで新しい組み合わせを、納得いくまで試行錯誤することは、私にとって石の新たな見方(感じ方)を形にして確かめる……という側面があります。

原石だったら、今まで興味がなかった石に急に惹かれるようになり、いくつか趣の違うものを買ってじっくり眺め、いったい自分はこの石のどこに惹かれたんだろう、漠然と感じたこの雰囲気は何だろうと写真を撮りながら考えているところです。

そよ風1

そよ風1-2

アクアマリンの部分が消えて、リバーストーン+水晶が増え、アクセントにちょっぴりターコイズ。
着用写真を見ると、全体の「白さ」がわかるかと思います。

これまで、ブレスレットは手首で存在感を放ち、アクセントになってくれるものという意識でしたが、この淡い色のブレスは、肌にとけ込み、それでもたしかにそこに在るもの。

目立たないけれど、そこに在る。
そのぎりぎりの空気のような存在感のバランスを探る……そんなイメージがあります。

これらのブレスの影の主役はリバー・ストーン
天然石らしい色の揺らぎがあるやさしいアイボリー・ホワイトの石で、かなり軽く、時々樹脂のような手触りにも感じられて、もしかしたら、樹脂で練られた人工的な石ではないかと疑ったこともあります。

もちろん、「リバー・ストーン」という鉱物があるわけではないので、何らかの石、あるいは岩石につけられた商品名。
いったい鉱物としてはどういう石なんだろうか……調べてみましたがよくわかりません。
ミシシッピー川で採れた石だとか、大理石だとか言われていますが、大理石となると主成分はカルサイト。けっこう重い石のはずなので、色はともかくこの石を「大理石」とは思えまぜん。

国内サイトで見かけるのは、アイボリー・ホワイトばかりですが、「River Stone 」で検索すると、海外サイトではグレーなど別の色もあるようす。

最初に丸ビーズを買い、その後ラウンドカットのビーズを買ってみたところ、色むらのようすから何らかの石を粉にして樹脂で練った可能性は低いと思われました。多孔質で、樹脂を含浸している可能性もありますが……。

やっぱりマーブル(大理石?)
どういう石かご存じの方は教えて下さい!

"on cloud nine"

デュモルチェライトの青の次に目をひいたのは、アマゾナイトの青。
アマゾナイトには水色に近いものから、ロシアン・アマゾナイトのように鮮やかな緑のものまであって、さらにビーズではクォーツァイトを染めたものまであって、アマゾナイトと言えばこんな石、というイメージが固まりにくい石でもあります。

そのうえ、デュモルチェライトの青もそうですが、アマゾナイトの水色も個人的に肌に併せにくい色だなと思っています。
化粧品のファンデーションなどでブルーベース、イエローベースというのがありますね。
ピンクっぽい肌か、黄みを帯びた肌かということです。どうも私はイエローベース(ある店ではグリーンと言われましたが……)らしくて、肌に合う青を選ぶようなんですね。

そのうえ、青の石は、色としては綺麗だけれど、一つ間違うとおもちゃっぽくなってしまう。
実はもっと色鮮やかなアマゾナイトもあったのですが、やや色合いがおとなしく透明感のあるこのビーズを選んで、あえてチャレンジしてみました。

cloud-nine

これだけ淡い色のブレスは、私にしては珍しいかも。

水色とは言ってもけっこう濃い色合いだと思うので、これに暗い色合いのビーズを合わせると、ちょっとくどそう。
そこで、さらに淡い水色のアクアマリンと、それにあわせたミルキー・クォーツで透明感を、リバー・ストーンの不透明さと金属パーツで全体を引き締めました。
淡い色であっても押さえ無しでふわふわさせてしまうと、まとまりません。
(注:私の腕ではまとめられません)

でも、今まで使っていない色、石を使うと、新たなおもしろさや、自分の意外な好みが見えてきます。



cloud-nine-2


追記です。
タイトルの「on cloud nine」とは、「とても幸せな」という意味だそうです。
古代、ユダヤ教などでは、天は9層または7層になっていて、一番上の9層めに神や天使が住んでいると考えていたそうです。
つまり、神々の世界(天国)に行ったような気持ち→幸せと言うことでしょう。

文字通り「天にも昇る心地」かも。
でも……私のイメージとしては最上層の雲の上、地上と宇宙の境目の成層圏の色。

ちなみに、昨日の”blue time”は薔薇の名前です。

"blue time"

原石好きブログのはずなのに、実は多いブレスネタ。

どうも石をその雰囲気コミで眺め、近づいて写真を撮ることと、石ビーズを意味や効能ではなく色、質感バランスで選んで一般的デザインそっちのけでブレスにすることは、KURO的には同一線上にあるらしく、石の写真とブレス作りの感覚は意外に近い気がしています。

さて、このところ色が濃いめ、黒め、ゴツめのブレスが続いていましたが、このたび新たな流れに乗りました。

まずやってきたのは「青」ブーム。

手に取ったのはデュモルチェライト。
この石は色味に幅がありますが、使ったのはラピスラズリよりも淡い、青をミルキーにしたような柔らかな色合いの石。

このビーズは、少し前から持っていて、すでにフィーリング・ブレスに使いましたが、自分用には使っていませんでした。

奇しくも季節は秋の気配を感じる頃だという「白露」。
夏真っ盛りには、くっきりかっちりした青の気分ですが、秋は、もうちょっと淡い、あるいは他の色が混じっているような、曖昧なニュアンスの青が気分。
たとえて言うなら、夏はかっちり青いラピスラズリ、秋は同じラピスラズリでも「デニムラピス」と呼ばれていたりする、ちょっとくすんだ青。そんな感じです。

手元にあったデュモルチェライトは、長途秋の気分に似合う、曖昧ニュアンスの柔らかな青。
この青を、最初はこちらのブレスのように、金属ビーズをお供に、一種類の石だけでシンプルに仕上げるつもりでした。

ところが、ヂュモルチェライトは一種類でブレスにすると、その不透明さ故にちょっと息苦しい感じに思えます。
ラルビカイトも不透明ですが、ラブラドライトに似た輝きがあるので、さほど息苦しさを感じないんですが、石が違うとやはり雰囲気も違います。

デュモルチェライトの場合は、どこかに「抜き(透明感や淡い色の部分)」を作りたい。
そう思ってアクアマリンなどを引っ張り出してみましたが、曖昧ニュアンスの柔らかな青に、さらに淡い色を入れると全体が弱くなります。

そこで今度は反対に濃い色を入れて押さえにすることにしました。

「抜き」だの「押さえ」だの、私の作るブレスは、全く石の意味ではなく、一にも二にもバランスと雰囲気なのです。

そしてできあがったのがこれ。

デュモルチェ青

「押さえ」に入れたのはこれまた不透明なパープライト。
「抜き」の部分にはカイアナイトとアクアマリンとムーンストーン。
さざれやタンブルカットの形で変化をつけています。

パープライトの紫は、メインに持ってくると、せっかくの柔らかな青が暗く沈みがちになるので、位置をずらして脇役に。
このブレスは、着け方にもちょっとコツがあります。
ひとつだけ10ミリのデュモルチェライトが一応メインなので、それを手の甲に持ってきた場合、親指側(内側)にアクアマリン-ムーンストーン、小指側(外側)にパープライトが来るように着けるのがポイント。
普通ではパープライトが見えないんですが、手を動かしているとときどきちらりと紫が目に入り、それがこの青いブレスに色の深みをプラスしてくれるような気がします。

デュモルチェ青2
(※この写真ではパープライトが見えるよう、わざと位置をずらしています)

いつになく華やかな色合いのブレス誕生。
手ところが、青はこれだけでは終わりませんでした。



なぞの「アパタイト・ベリル」

アパタイト

アパタイトです。たぶんメキシコ産かなと思うんですが、産地は不明。
5年ほど前、まだ石好き初心者マーク付きの頃、パワーストーンショップで買ったので。

アパタイトという石は、何か別の石に似ていることがあって、薄いピンクならモルガナイトと間違うし、アクアマリンとそっくりな水色のものもあったりします。
(パキスタン産のは、そのために「いったいどっちだ!」と迷うことがあります)

この石は、色といい形といい、「お、アパタイト!」という感じで、なかなか素直。
なかなか「アパタイトを買うぞ」と探すことは少ないので、我が家では少数派の原石です。

そして……、忘れられないエピソードを持つ石でもあります。

繰り返しになりますが、この石を買ったのはパワーストーンショップ。
別にパワーストーンショップに含みがあるわけではありませんが、(意外な石が安く手に入ったりするので、パワーストーンショップもチェックは欠かせません)望むべくはもうちょっと石の知識を持っていただきたいものです。

別に、お客に必ず鉱物的なことも説明せよと言うわけではなく、石を扱う者の常識として。

最低限でも、お客に大間違いな説明をしないでいただきたい。

実はこの石、お店では「アパタイト・ベリル」という謎の名前で売られてました。

そのころの私でもベリルと言えばエメラルドとかアクアマリンのことで、アパタイトとアクアマリンが別の石(鉱物)だということくらい、知ってました。

で、アパタイト・ベリルって何?

お店の人に聞いたらば、帰ってきた説明がスゴイ。
「六角形になっているのをベリルと言うんですよ。水晶も鉛筆みたいに六角形でしょう、これをベリルと言うんです」
数年経っても覚えているくらい、衝撃的な説明でした。

そういえば、「これはシベリアで採れる、珍しい石なんですよ」と言っていた赤みがかった紫の石のかけらは、今思えばトルマリン、シベライトと言われる種類では。
紫のトルマリンをシベライトと言いますが、その名前でシベリア産と勘違いしたんじゃないかと想像します。

石の説明は難しく、複雑な話をわかりやすくと思ったら、結果間違いになってしまったとか、いつの間にか名前が変わっていたとか、色々ありますが、明らかにトンデモ間違いな説明は困ります。
これで私が、ベリルとアクアマリン(ベリル)もよくわかっていない頃だったら、この説明によって「六角形=ベリル」と思いこみ、しばらく勘違いしたままだったかもしれません。

今ではそんな変な説明をしていないとは思いますが……ある意味思い出深い出来事でした。

産地に疑問浮上

エッチングガネーシュ2号ー2

先日登場した「エッチング・ガネーシュ」の第2号!

ふふふふふ、2ついっちゃってました、ハイ。
1号に比べると小ぶり、そしてこちらの方がインドのアイス・クリスタルにとてもよく似ています。
これで、色がうっすらピンクなら、たぶん見分けがつきません。

さて、1号登場当初から「え? ガネーシュ(・ヒマール産)?」と産地に「?」をつけていたんですが、このたび、産地に疑問浮上。

ひとつは、知り合いの石好きさんが同じ店で同じ種類の石を買い、そのとき同じ箱に入っていたというトパーズも一緒に買われたそうです。

ネパールでトパーズ? 初耳です。

見せていただくと、……これ、パキスタンのトパーズに似てるんですけど。
ネパール産のトパーズは見たことがないし、むしろこのトパーズはパキスタン産と言われた方が納得できます。
それが同じ箱に入っていたということは?

もうひとつ。
別の石屋さんで、パキスタン産のエッチング・クォーツを勧められました。
パキスタンでエッチング・クォーツが出るのは知っています。
何回か見たことがあります。それぞれタイプがちょっとずつ違うエッチングでしたが、今回見た石は1号にそっくり。

さらにもうひとつ。
これまた別の石屋さんで「パキスタンでスモーキーのエッチングがあるんだって」と、ちらりと聞いた覚えが。
スモーキーと聞いて、アルプス・スモーキーのような色合いのエッチングを思い浮かべてしまい、それはすごい! と騒ぎましたっけ。
でも、そのときは「どんな色合いのスモーキー」という話は出なかったし、今回の疑惑浮上エッチング・クォーツも、一応は(ちょっぴり)スモーキー。

それもこれもパキスタンを示しているぞ!
真相はいかに!?

最後に……、ボリュームのある1号があれば事足りるのにもう一つ買ってしまったのはなぜかというと、2号は、柱面に現れた溶け模様が魅力なのです。

柱面の溶けたところを、裏側から結晶越しに見ると、何とも不思議な感じ。
これは1号では見えなかったので、悩んだあげくに二つ買ってしまいました。

ああ、溶け水晶ブーム、継続中……。

エッチングガネーシュ・2号

コーヒー色

昨日とエチオピアつながりで、オパール。
数年前から見かけるようになった、エチオピア産で、地色がブラウン、そこに緑や赤の遊色がうかぶ、何ともおもしろいオパールです。

その色合いからチョコレート・オパールの名前もあります。

チョコレート・オパール

オパールというと半透明に遊色、または遊色がなくてもゼリーのような半透明、ファイアー・アゲートのように鮮やかな色でも。みずみずしい感じに見えるもの……というイメージがあります。
ところが一見不透明にさえ見える茶色に、鮮やかな遊色。
意外で、奇抜で、おもしろい!

ところが……この石、意外に値段が強気。
最初見かけた店で値段を聞いて、即座に退却と相成りました。

その後調べてみると、このオパールの産地は標高2000メートル以上の場所で、交通が大変不便なところらしいのです。
今はとうかわかりませんが、一時期はヘリコプターでなければいけなかった時期があるとか。

そりゃー、高いはずだわ。

きれいなものはそれに輪をかけてさらに高い(私にとっては)なのですが、そこはそれ、抜け道あり。グレードが高くなければ手にとどくものを探すことができるはず。
虎視眈々とねらっていたら、ある年のミネラルショーで箱の中にころころ入れられて安売り!
見ればかなり豪快に割れていたり、遊色がいまいちだったりしています。

でも、こういうところで探すのに燃えます!
箱を隅から隅まであさって、写真の石を見つけました。

白い筋がはいっていますが、他の部分はチョコレート色。しかもちょっぴり、でもはっきり遊色あり。
それになによりこのオパールの産状を示す形。

……というのも、このオパール凝灰岩の丸い塊の中に入っているのです。
そのようすは何かの果物の果肉か、お菓子のよう。
見つけたこの石は、そのようすが難とかわかる形をしています。

チョコレート色と遊色と形。ここまでそろったらちょっとくらいの白い筋が何だ!
満足!

ところで、このオパールはメキシコ産ファイアー・オパールと同じ火山性のオパール。
乾燥に弱いらしいです。
今は特に手を打っていないんですが、何か策を講じるべきか。
箱に入れてそのままにしていたら、オレゴン・オパールがぱっくり二つに割れちゃったんですよね……。

あ、最後にひとつ。
チョコレート……でもいいけど、コーヒー・オパールでもいいんじゃないかと思います。
だって、エチオピアはかのモカ・コーヒーの産地なのですから。

石じゃないけど

最近のお気に入り。

エチオピアン・クロス

エチオピアン・クロスです。
文字通り、エチオピアの十字架。
ただし、現在ヨーロッパなどで信仰されているキリスト教ではなく、紀元2世紀にエジプトで独自に発展したキリスト教の一派であるコプト教のものです。
(エチオピアのコプト教はエジプトのものとはさらに微妙に違っていて、独自の「エチオピア教」と言ってもいいかもしれないという説もあります)

エチオピアの人々が身につけているというクロスは、手作り感たっぷり。
金属の板を大胆に切り出し、所々にドリルで穴を開け、そこに糸鋸を入れて透かし部分を抜いて、たがねで模様を刻み込んでいったんだろうな……と、作るようすが、作った人の手の動きが想像できるような気がします。

さて、このクロス、ひょんなことで手元にやってきました。
エチオピアン・クロスのことは以前から知っていて、欲しいと思ってネットで探したことがあります。
ところが、折悪しくその時はあちこちで売り切れ。
それで何となく気が殺がれて、それっきりになっていました。

先日のこと、地元でイベントがあり、その一角で小さなフリー・マーケットをやってました。
服や雑貨(不要品ぽい)などの店が10軒ほどの小さなものだったんですが、その中の一見、鞄や雑貨を置いているところ、机の上に普通のプラスチックのブレスやミサンガ、ヘンプものに混じってひとつだけ、これが。

どうしてここに、これが?

思わず顎に手を当てて考えてしまいました。
そう言えば以前探したんだったと思いだし、ネットで探せばあるだろうけれど、ここで見つけたのも縁。
……と言うことで買ってしまったのでした。

古いものに見えますが、エチオピアン・クロスの古いものは、純銀でもうちょっと丸っこいデザインらしいです。
これは真鍮か何かの上に銀をメッキしたもので、純銀製よりは時代が後。
銀がほとんどはがれているので、現代物よりはちょい古でしょう。
大きさはクロス部分だけで縦5センチ幅4.5センチほど。

でかいです。
でも、私、大きいの好きなんです。
ぷちっと小さくかわいいものより、大きくて大胆なのが好き。

これ一つでシンプル・ユニクロTシャツでも、妙な感じに無国籍風になります。
金ぴか・ラインストーン付きのクロスがこれだけ大きかったら大変ですが、ご覧の通りの素朴な作りなので、大きくてもどうだ!という感じに目立つのではなくて、いい具合に存在感あり。

と言うわけでお気に入り決定!

改めてみると、綺麗じゃなくても好き!と連呼している、ワイルド石、変な石に通じるものが……。
やっぱりそういうのが好きなんだ、私。

アーカンソーの黒

黒を白と言い、白を黒と言う……嘘を誠であるかのように相手を説得する技術に長けたさまをそういいますが、水晶には実際、それを地で行くものがあります。

ご存じ水晶には色がいろいろがあり、黄水晶(シトリン)、紫(アメジスト)などと呼び分けられます。
色のない(根本が白い場合はありますが)水晶は、それらに対して「白水晶」と呼ばれることがあります。

「白」というと透明ではなく白色のイメージがあって、白濁ミルキー・クォーツをイメージさせるためか、さほど広くは使われないようですが、透明水晶を白水晶と呼ぶ用法はあります。

この「白」水晶に放射線を照射すると「黒」水晶になります。
水晶は二酸化珪素という成分が結晶した鉱物ですが、天然水晶では、二酸化珪素の珪素の一部がアルミニウムに置き換わっている場合が多く、これに放射線(ガンマ線)を照射するとスモーキーに、放射線の量が多いと真っ黒になるのだそうです。

実は天然のスモーキーも同じメカニズムで色が付いているといわれ、放射線でスモーキー~黒になったものは、成長した環境が(天然の)放射線がない環境だったということになります。

白を黒という……それを実際やってしまっているのが、「アーカンソーの黒水晶」です。
根本が妙に白く、結晶面はピカピカでエッジがシャープな「黒水晶」はたいていアーカンソーの放射線照射水晶。



これも、産地は詳しくわかりませんでしたが、たぶん、アーカンソー産でしょう。

パワーストーンでは加工物を嫌う傾向があり(風水系はそうでもないようですが)、人工的に色を変えてあると聞くと「染め」「偽物」と言われますが、第一に染料で染めているわけではないので「染め」とは言えません。言いません。

「偽物」呼ばわりも微妙です。
誠に遺憾ではありますが、ベースが天然である石を加工した場合、これは天然石扱いされます。
天然水晶の上に緑を人工的に結晶させた「緑水晶」も、天然の緑ではありませんが、「天然水晶」の範囲に入ります。

もちろん、放射線照射のピカピカ黒も、天然石扱いで、見た目が黒いので「天然黒水晶」と呼んでも、ダメとは言えない(黒いけど)グレーゾーン。
白を黒にし、天然と言ってしまう、何とも巧みな戦法です。

かくいう私も、初めての「黒水晶」は放射線で黒くしたものでした。
わかったときはけっこうショックで、そのため別館サイトの「煙水晶と黒水晶」のコーナーには、「アーカンソー産 黒水晶」だったら天然かどうかを確認した方が良いと書いてあります。
(そのときは「天然水晶ですか?」ではなく、「天然で黒い水晶ですか? 放射線照射ではありませんか?」と聞きましょう)

……が。
何事にも例外というのはあるもので。

なんと、アーカンソーにも天然で黒い水晶があるんですねー。
そのうち別館サイトを修正せねば。

それはこれ。
アーカンソー黒

ラベルではスモーキーですが、これだけ黒けりゃモリオンと言ってもいいんじゃないでしょうか。
表面はつや消しだし。

手前にある破断面で青く光を反射してるのはアナテーズ。
同じ成分で結晶のしかたがちょっと違う、ルチルの兄弟石です。


ポーラー・ウラル

プイバ


ロシアはウラル山脈の北の方、最高峰ナロードナヤのほど近くにあるという、プイバの水晶です。

何年か前のミネラルショーで見つけ、即決した水晶です。
後になって
「この石見たよ、どうしようかと思って一周してきたらなくなっていて……KUROさんが買ったのか!」
と言われました。
何人かに目をつけられていたようで、即決ラッキーだったというわけです。

鰹節のような形をした母岩の端の方に、明るいスモーキーが、扇のように絶妙のバランスでくっついていて、結晶の接合面には虹も見えます。

そのうえ、これはこの産地の特徴なんですが、雲母か緑泥のようなものが微細なラメのように水晶や母岩を覆っていて、全体が上品にキラキラ!
母岩は粘土っぽく柔らかそう、そこに結晶した透明感のある水晶とのコントラスト。
その双方がこのキラキラで一つになって美しさ倍増です。

ところが、お気に入り度が高いだけに、写真がなかなか撮れません。
こっちから撮れば? それともこっちの角度?
あちこちからばしばし撮りまくってはや数年。やっとアップしてみました。


プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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