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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
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水晶のでき方(注:試験運用中)

別館サイトに「水晶のでき方」で検索してくる方が、ちょくちょくいらっしゃいます。
実は「それってどこに書いたっけ?」状態なんですが……。
自分で自分のサイトを検索してみたら、、確かにちょこっと書いている。
……かなり前の記事だし、ちょっと誤解されそうなコーナーだし。

ほんのちょろっと書いたことを検索していらっしゃるくらいなので、「水晶のでき方」について説明しているところは少ないようす。

そういえば、私が調べたときも、肝心なところは人工(合成)水晶の話になってしまって歯がゆい思いをしましたっけ。
誰も自然界で水晶が成長している現場なんて見たことがないので、説明できないと言えばそうですが、ざっくりおおざっぱに、基本的な考えくらいは説明できるんじゃないか?
ということで、チャレンジ!

ただし、これで間違ってしまうとたいへん迷惑なことになってしまうので、
今回は試験運用ということにします。

これは正しくない、誤解を招く!という点がありましたら、ご指摘下さい!

では。

できかた1
(1)水晶は、地下で成長します。
地下深くの岩の隙間、そこが何百度という高温の熱水で満たされたところが、水晶のふるさとです。
ときどき、買ってきた水晶がいつの間にか成長した、という話がありますが、残念ながら水晶は空気中では成長できません。

できかた2
(2)熱水の中には成分の元となる成分がとけ込んでいます。
その成分は、珪素(Si)と酸素(O)。
この二つが規則正しく組み合わさって(結晶して)水晶となります。

できかた3
(3)水晶の成分は、熱水が十分熱い間は水の中にとけ込んでいますが、温度や圧力が下がるととけ込んでいられなくなり、まず、まわりの岩の壁にくっついて小さな結晶を作ります。

できかた4
(4)結晶は、周りの熱水から成分を取り込みながら、成長します。
なにぶん自然界のことなので、環境の変化によって成長が早く進んだり、成長が止まったりすることも考えられます。
何億年、何万年もかかって成長するとも言われますが、果たして本当はどれくらいかかるのか、正確なところはわかりません。
人工的に作る合成水晶は、オートクレーブという専用の機械で40日~数ヶ月ほどかけて作られるそうです。

できかた5
(5)成長する環境であれば、水晶はどんどん成長します。
成長したりとまったりする間に、結晶の表面に不純物が付着すると、ファントムになります。
成長を続けるうちに、岩の隙間が狭いところでは反対側の結晶とぶつかったり、隙間がぎっしり水晶で埋まってしまったりするところも出てきます。

できかた6
(6)成長するのに必要な成分がなくなってしまったり、熱水が抜けてしまったりすると、水晶は成長できなくなります。
このとき、まだ空洞部分が残っている部分は結晶の形が残っていますが、狭い部分はぎっしりうまってしまい、結晶の形が見えなくなっています。
この、結晶の形が見えている部分を水晶、結晶の形が見えない部分を石英と呼び分けることが多いです。

おまけ、ルチル入りの場合。

ルチル入りの場合
(1)地下の熱水には、水晶の成分が溶け込んでいますが、それ以外の鉱物の成分もとけ込んでいることがあります。

ルチル入りの場合2
(2)鉱物は、種類によって結晶する温度が違うことがあります。
水晶の成分がまだ溶けていられる温度でも、とけ込んでいられなくなり、結晶し始める鉱物もあります。
たとえば、ルチルなどは、水晶より先に結晶していたようです。
(水晶/石英と同時に結晶するものもあります)

ルチル入りの場合3
(3)その後、先に結晶した鉱物を包み込むように水晶が成長すると、内包物入りの水晶となります。
水晶が結晶してしまったあとで、内部に別の鉱物が成長することはできません。(ひびに染みこむのは別)

……という感じなんですが、いかがでしょう?



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緑針2

パキ・アクチノ

ネパール産では持ってないけれど、パキスタン産なら持っている、大型アクチノライト入り水晶!
IMAGE2008の最終版、蛍の光が流れる中で「安くして~」と交渉して、買ったもの。

初日から目を付けていたこの石が、よくぞ最終日まで残っていたものです。

すっきりスタイリッシュな形。
13センチと充実の大きさ。
十分な透明感。
その中に乱舞する、アクチノライト!

その大きさと透明感のために、なかなか写真に撮れなくて、今ごろの登場です。

パキ・アクチノ2


惜しむらくは、先端にダメージがあるように見えること。
これが最終日まで残留の原因でしょうか?

しかし、ガツッと折れ欠けているように見える先端は、実は接触痕。
つまり、にょきにょき成長していって、(たぶん)向こう側の壁にがつんと頭打ちされてしまっただけなのです。(これを私の仲間内では「(何かに)あたっている」といいます)

実は、私も
「うう、惜しい。先端が……」
と最終日まで二の足を踏んでいたのですが、やはり、アクチノライトの美しさに軍配。
逆に先端が「あたっている」ことで、アクチノライトの表情に目が向く、「怪我の功名」かも。

中にはアクチノライトだけでなく、黒い六角形の薄片もはいっています。
たぶん、これは緑泥……?


パキ・アクチノ3










緑針

アクチノヒマラヤ

ガネーシュ・ヒマール産のアクチノライト入り水晶です。

これを、グリーン・ルチルと呼ばないようにしましょう!

アクチノライト入り水晶を「グリーン・ルチル」と呼んでいるところは多く、下手をすると本ですらそう書いている始末なので、人によってはアクチノライト入り=グリーン・ルチルは市民権を得てるんじゃないか、それで通じるんだからそれでいいじゃないかとおっしゃいますが、私は賛成できません。

だって、どう考えたってアクチノライトとルチルは別物だし、ルチルは針状内包物のことではない。

ショール(黒いトルマリン)と黒いルチルは見分けにくくて、間違えるかもしれないけれど(……トルマリンである場合の方が多いのですが)、ルチルにはっきりとした緑はないとわかっているのだから、「見た目でわからないからとりあえずルチル」は通用しません。

アクチノライト入りなんて難しそうで使えない、というなら「緑針入り水晶」といえばいいでしょう。
ずばり、「緑の針状のものが入っている」という名前ですから、これなら難しくありません。

「本にルチルは緑もあると書いてある」……といいますが。
「緑」じゃないです。
よくご覧ください。「帯緑色」と書いてありませんか?
帯緑色は「はっきりとした緑色」の意味ではありません。「緑を帯びている」ということです。

つまり、何となく緑っぽいものもあるよ、ということ。
これはその色だ!と写真を挙げている説明にはお目にかかったことがないので、たぶん……と前置きした上で、こういう物を指しているのではないでしょうか……。





2枚目の写真は「金ルチル」ではないか? と思われるかもしれません。たぶん、金ルチルに入れられることが多いでしょう。
しかし、はっきりとした金ルチルと並べてみると、微妙に緑っぽいのです。

このように、「言われてみれば」という微妙な色合いなので、ちゃんとしたルチルの緑(帯緑色)は、他と区別されることが少ないのでしょう。
その代わりに、赤の他人(石)であるアクチノライト入りがグリーン・ルチル呼ばわりされているのです。

「呼ばわり」と、穏やかでない言葉を使いましたが、そういいたい。
細い針状のアクチノライトが舞う、そのようすは、こんなにもきれいなのに。
その美しさを作っているのは、アクチノライトなのに。

それを、なぜ違う名前で呼ぶか。
わからなかったのなら知らず、わかっていてなぜ呼ぶか(>ショップ)。
わかりやすいものなのに、見分けることすらしないのか(>ショップ!)。

だって、ルチルといった方が売れるんだもん。
……そんな本音が透けて見えるような……。
そんな、売らんかなの本音が透ける名前で呼ぶのは、さらに反対!
「ルチルといった方が通りがいい、わかってもらいやすい」というのはいいわけです。
そもそもいい加減な名前で売ってばかりいるから、間違った名前の方が知名度が上がってしまったのですから、順序が逆!

パワーストーンだからいいじゃないか?
……では、緑針入り水晶に「グリーン・ルチル」の意味をはめたら、本来の帯緑色ルチルはどうしましょう。別の鉱物なのに、同じ意味にしますか?

そりゃ変でしょう。

ルチルの「帯緑色は微妙な色だから金ルチルと言うことにしておけば?
……本家を差し置いて、別物を取りますか?

それも変でしょう。

ルチルじゃなくてアクチノライトで……という話をすると、鉱物の、難しくてわかりにくい専門的な話だと言われてしまうんですが、難しくも何ともないです。
ルチル・クォーツというならルチル入り。
ルチルじゃなかったら違うでしょう。
それだけのことです。


「タラコニギリ」という商品名のおにぎりがあったとして、食べてみると梅干し入りだったら。
いくら商品名だ!といっても、その名前ならばどう考えてもたらこ入りであるべきで、梅干し入りだったら違うでしょう。
それと同じことです。

それに、鉱物として見るのなら「違うじゃないか」だけで済みますが、パワーストーンとして見る場合は意味や効能もかかってくるので、そちらの方が問題ではないでしょうか。

ルチルは「針状の」という意味ではありません。
それを針状の内包物の総称だと言っているのは、どこかで正式に決められたことでも何でもなく、単に「店の都合」と「なりゆき」です。

見た目似ているし、流通名だから……というなら、「ヒマラヤ水晶」は流通名だから、中国や他の産地の水晶でもかまわないというでしょうか。
言わないですよね。
私だったら、絶対反対! 断固抗議しますとも!

ヒマラヤ水晶はダメだけど、「グリーン・ルチル」はOK……なんて、ムシが良すぎです。

パワーストーンだから鉱物的なことは厳しくなくても、というなら、ジェーン・アン・ドゥなどのクリスタルヒーラーが、ルチル入りとトルマリン入りを区別して解説しているのも変ですね。彼等がしっかり見分けているかというと不安ですけど、とにかくわかるところではルチルとトルマリンを区別しようとはしているわけです。

わかるからそれでいいと使い続けることで、誤解する人は減らないし、中にはがっかりする人もいる。それでなくても偽物? 本物? という心配の種は尽きないのですから、わかりやすいものだけでも正しく呼んでおけばいいのに。

ですから、ここはすっきりアクチノライト入り水晶で!

思わず熱くなりました。

ネパールのヒマラヤ水晶でアクチノライト入りは、少数派(たぶん)。
時には緑泥と一緒に内包されていたりしますが、しょっちゅう見かけるというほど多いものではないと思います。

……というのも、どうもこのアクチノライト入り、レアに分類されるうっすらアメジストと同じ、あるいは近くで採れるのではないかと思うのです。
稀に、根本がアクチノライトで緑、先端付近がうっすらアメジスト……というのもあるからです。

残念ながら、この石はアメジストではないし、とても小さい石だけれど、アクチノライトの美しさは十分!

もっと大型できれいなアクチノライト入り……ネパール産でないかなあ。
パキスタンならあるんだけど。

にじりよる。

レインボー・パキ

パキスタン産の水晶です。
はば、高さ約2センチ、厚み1センチ強の小さな水晶で、スケルタル!と言い切るには少ないものの、少し層状になっている部分がある……スケルタル「風味」。

ワイヤー用に買ってみたものの、ワイヤーでくくるにはもったいない魅力に、あっさり目的変更。

その魅力に迫るため、カメラを構えて石に向かいます。

私にとって石の写真を撮るのは、石を見ることであり、石に向かい合うことでもあり、さらに、石だけに集中して、石の新たな表情を見つけることでもあります。

たとえ、え、これがあの石!? というバケた写真になったとしても、それは私が見つけた石の表情だと思ってます。

石の透明感を写そうと試み、エネルギッシュに成長した証である骸晶の痕跡を写し(上の写真)、そして、この石最大の魅力ににじり寄る。

微妙な角度と、光の加減と。
何枚も写真を撮り、石の角度を調整し、写し取ろうともがくさまは、気分的に「にじり寄り」。

しつこくしつこくアプローチして、やっと石は、それを少し写すことを許してくれます。

レインボー・パキ2

石に閉じこめられた、

本当は、もっと広範囲に、もっと鮮やかに、一カ所だけでなく思いがけないところに虹が出ます。
それをワイヤーで隠してしまってはもったいない。

燃える色

ラグナロク


マラマンバ・タイガーアイを思いっきりアップで。

なんだか、筆で描いた絵画のようです。


ビーズショップでタイガーアイにしては赤い(茶色い)、レッド・タイガーアイにしては黄色い微妙な色のものを見かけました。

これは……ブルー・タイガーアイ(ホーク・アイ)とタイガーアイの中間種であるという、ウルフ・アイのように、微妙な酸化具合なのでしょうか。

だとしたら、それは天然の酸化? それとも人工的な加熱?
個人的には……やや人工加熱を疑います。
理由は、普通の環境では(天然の)レッド・タイガーアイはまれにしかないらしいのに、それは連で売られていたこと。
もし、天然でほんのりレッドになりかけたのなら、それはとても微妙な環境だと思うので、ブルー・タイガーアイ(ホーク・アイ)とタイガーアイが斑に混じったミックス・タイガーアイのような状態のものがあっても不思議ではないのに、それがなかったから。

どんどん新しいビーズが出てくるので、油断できません。

近いか、遠いか、混ざるのか

dharaクラスター1

インドはヒマチャルプラデッシュ州、Dharaの水晶です。
IMAGE2009で「アイスクラスター」としてお目見えした、あの水晶。

……今回の石だと「アイスクラスターのクラスター」という悲しいだじゃれになってしまうので、Dhara水晶と呼ぶことにします。

New!と売り出され、会期中にかなり売れていったので、ショップやブログで見かけるようになるかと思っていたら、意外に見かけません。
あの会場ではかなりの数が動いたように思ったけれど、そういうものか……と思っていたら、意外なところで今回の石を見つけてしまいました。

見つけたところはビーズショップ。ちょっとおしゃれめのビーズが中心、ちょっぴり原石あり……という感じの店です。
お店の隅バンザイである私は、石がありそうなら一応覗いてみることにしているので、このショップにもふらりと立ち入りました。
すると、店の隅に水晶、しかも原石、クラスター。

見るからにインドという感じの、透明でほのかにピンクなクラスターが並んでいます。
その中に……コレ。

「む?」
……と思い、手にとってチェック。

がっちりとした全体の形。へこみ部分に見られる鉄分らしき付着物。

錐面の、大きくて明瞭なレコードキーパー(しかも全部の結晶に)。
dharaクラスター4

一見溶けたように見られる、複雑な表情の柱面。
dharaクラスター3


全て、IMAGE展で見かけたDhara水晶にうり二つ。
ほかに同じ特徴を示す石はないものの、インド産と見て間違いなさそうだし、これは似ていると言うよりそのものじゃないか。

IMAGE展では手頃なクラスターがなくて見送ったけれど、これは、掌ジャストサイズ。
価格は……KURO基準ではやや高め、でもIMAGE展のDhara水晶は強気値段だったし、わずかにネットで見かけたものよりは安い……ということで。

いちおう、お店の人にも産地を聞いてみました。
「産地はわかりますか?」
「ヒマラヤ水晶です」
「ヒマラヤのどこか、わかりませんか? ヒマラヤは複数の国にまたがってますよね。
インドだと思うんですが」
「……ちょっと、そこまではわかりません」
まあ、そんなものだろうと思いつつ、ふと傍らを見て……天を仰ぎたい気分になりました。

なぜなら……レジカウンターにもクラスターが少し置いてあって、そこにはインドヒマラヤ水晶、クル産としっかり書いてあったからです。
だったら、産地はクルだと……せめてインドくらいは言えるでしょう。目の前に書いてあるのに!

それはさておき。
じゃあ、これはクル産だというのでしょうか。
これには、いくつかの可能性が考えられます。

まず……、インドのヒマラヤ水晶の産地は、その多くがクルクル渓谷となっています。
この渓谷にはマナリという街があり、そのために、クル・マナリ産と言われることもあります。
そのほか、クルよりは見る機会が少ないものの、パルバティーパルバティー渓谷の名前もありました。
そして、2006年にアイスクリスタルが登場し、ここにマニカランの名前が加わりました。
このマニカランについては、しつこく地図を検索した結果パルバティー渓谷の一角であることがわかっています。
さらに今回のDharaも加えると、位置関係はこうなります。



さらに、マニカランはアイスクラスターの産地として有名ですが、アイスクラスター以外にも淡い緑泥入りや、クル産と見分けが付かないタイプの水晶も出るようす。
また、値段のところで参考にした、ネットショップのDharaの水晶も、クル産とうり二つ。

……ということは。

(推理・1)クル、マニカラン、Dharaすべてで同じような水晶が出る。
……とにもかくにも、マニカラン産、Dhara産と明記された水晶で、クル産そっくりのものが……うっすらピンクで素直な形のものが出ているのですから、可能性はあります。

しかし、アイスクリスタルをクル産としている例は見かけないように思うので、希望もコミで、このあたり一帯でいわゆるクル産ぽい水晶が出るけれど、マニカランやDharaでは、それに加えてアイスクリスタルや「アイスクラスター」のような個性的な水晶が出る……と考えたい。

すると、今回Dhara産としか思えないものがクル産として売られていたのは、どう見るべきか……。
ちょっと考えたくないんですが、

(推理・2)産地が混じる売られ方をしている
全部とは限りませんが、クルやその周辺の水晶がかき集められ、区別されることなく売られる、そういうところがあるとすれば……。

これまでクル産、マニカラン産、Dhara産といってきましたが、たぶん、これは集積地、良くても本当の産地の「最寄りの街」です。
クルに至っては、クル-マナリといわれたように、クルやマナリがある渓谷一帯の水晶と考えられます(たまにバシル鉱山産なと、鉱山名までわかっているのもありますが)
ショップの説明で言われる、水晶が見つかった4000メートル以上の高地の地名がマニカランやDharaではないでしょう。
もしかして、掘った人がどこに持ち込むかで、売られるときの産地が変わってしまう……そういうことがあるのかもしれません。……あったら、あまりありがたくないなあ。

この手の話は、ネパールものでも聞いたことがあるので、産地は重要な情報だけれども、できる限りはいろいろな店の表示を見、石の表情(特徴)も見て、自分でも判断を試みたいと思っています。

今回の石は……ご覧の通りの特徴の一致率なので、KURO判定でDhara産。
IMAGE展でアイスクラスターとして売られていたものと、同じ産地であると思います。

インド・ヒマラヤ水晶(いわゆるクル産の)は、明るく素直な形で、さわやかなイメージがあるのですが、今回お目見えのこのタイプは、がっちりたくましく、「中身が詰まった」感じ。
錐面の大きなレコードキーパーが、ぐんぐん成長していた「活きの良さ」を感じさせます。
そんなところが何だか好き。

dharaクラスター2

※追記:買ったビーズショップの別店舗(チェーン店なので)でも売られてました。
買い損ねた~という人はインド産ヒマラヤ水晶をこつこつ当たってみるのも手。




インターフェレンス・キャンドル

ロシア・キャンドル

お久しぶりですロシア産。
今年の池袋も、ロシア産が豊作でありますよう……。

さてさて。写真の石は、ロシアはプリモーリエ産。
プリモーリエと言うのはロシアの沿海地方のこと。
個人的にへんてこ水晶のメッカと仰ぐダルネゴルスクもここにあります。

ダルネゴルスク産だけど、いまいちはっきりしないからプリモーリエ産になっているのか、ダルネゴルスク以外でも超個性的水晶が出るのか、詳しいことはわからないんですけど、私の中ではほぼダルネゴルスクと同一視されてます。

その石はといえば……えーと、先端に大きい錐面があり、柱面を「溶けた蝋のような」小結晶が覆っているんだから……キャンドル・クォーツというべき?

何だかピンぼけしてるように見えますが(実際してるかも)、石の表面が、ドゥルージーと言うよりもっともっと細かい粉のような結晶に覆われていて、まさしく「溶けたように」見えてます。
色合いは、グレーのような、ちょっぴり紫がかっているような微妙な色。

たぶん、こちらの石と、よく似たところで採れたんじゃないでしょうか。

それにしても、こういう粉ふきっぽい水晶は、あまりみかけません。
そのうえ、根本の方を見るとなにやら切れ目が……これは、インターフェレンス?
カルサイトか何か別の鉱物に成長を邪魔された、あれ?

キャンドルにインターフェレンスの組み合わせも、まず見かけないけれど、インターフェレンスという点は、ダルネゴルスクっぽい。
こんな変な水晶が出るという点もダルネゴルスクっぽい。

へんてこ水晶の産地、ダルネゴルスク。
ダルネゴルスクらしい水晶、お待ちしておりまする。

虹玉

アメジスト玉

残念ながら産地不明のアメジスト玉です。
淡い色合いで透明感抜群。
そしてレインボー入り。

レインボーが見えるということは、そこにクラック(ひび)がある、つまり割れている(割れかけている)ということ。
石にとっては傷ですが、そこにこんなに美しい色合いが現れるんですから、ちょっと皮肉かもしれないですね。

ちなみに、透明感のある石なら、水晶以外にも虹は出ます。(ガラスでも)

さて、このレインボー、写真に写らない~という声を良く聞きます。
ごらんのように写らないことはないんですが、写すには要・根気。
ホイと置いてパシャッと撮れば出来上がり~というわけにはいきません。

私が虹を写すときには……

(1)まず、石をじっくり見る。
写真を撮る場所において、どこに虹がでるか、どこから見た虹がよいか観察。
このとき、カメラはいつでも撮れるようにして、そばに置いておきましょう。

(2)目と虹の間にカメラを
虹が出る場所を確認したら、その虹を見ながら、目から虹への視線の間にカメラを入れる感じで構えましょう。

(3)カメラ越しに虹が見えるか最終確認。
カメラを通して虹が見えていなかったら、写りません。

虹を撮る場合は、光が自分の後ろから来る感じになります。
そのため、ちょっと角度が違うと、虹が出るはずのクラックが白く光を反射してしまったり、石の表面の反射が虹を邪魔したり、自分の影が映ってしまったりします。
幅広のくラックの場合、肉眼では全面に虹が出ても、なかなかカメラ越しには見えない場合もあります。

そんなときも、石の向きやカメラの位置を微調整しながら、少しでも虹がきれいに見えるポイントを探しましょう。
微調整はなるべくカメラ越しに石を見ながら。カメラ越しに虹が見えなくてはならないからです。

逆に言うと、石の角度が微調整できるセッティング方法を考える必要があります。
今回は手作りピラミッドクッションを敷き、上に黒い布をかぶせてアメジスト玉を置きました。
平らなところにころっと転がしたのでは、任意の角度で静止させることが難しいですが、これなら微調整も簡単です。

めんどくさいですけど、きれいな虹を撮るためならば!
一度、チャレンジしてみて下さい

けっこう好みのはずなのに

オレンジリバー

南アフリカはオレンジリバー産の水晶です。

見た目は野性的で力強い……キラキラと素直に美しい石ではないけれど、おお、大地からやってきたぞと思わせる力強い石。

こういうのは大いに私の好みのはずなのに……意外に我が家では少数派。

ご覧の通りのうっすらアメジスト、その根本付近が鉄分に覆われて赤く染まり、何だか微妙な色合いとなっております。

そういえばミネラルショーでも見かけないし……。
そのせい?
いや、ショーでこそ見かける確率は少ないけれど、ネットショップで扱っているところもあり、手が届かないわけじゃない。
事実そのネットショップでは何度も見かけています。

でも……小さいのはいくつか持っているけれど、気合で買いそうな個性派や大きめ石がない。
そういうのも過去には見かけているはずなのに、
「おお!、これは!」と飛びつく機会が少ないのは、なぜ~?


オレンジリバーとは、南アフリカのほぼ中央部を流れ、ナミビアとの国境で海に注ぐ川です。


このエリアからは、まるでペンキで染めたかのようなまっ赤っかな赤水晶とか、奇妙な色合いのファントムとか、いかにも、私が好きそうな石がでます。
好きな産地に数え上げ、探していたって不思議ではないはずなのに。

今回改めてショップで見てみてちらりと思いました。ビミョーに値段が高いから……?

更新記録

別館サイトのKuro's Handmadeに、フィーリング・ブレス石グッズをアップしました。

今回は、いつになくカラフルなブレスが多いです。









石グッズはさざれ入り。




よろしければ、ちょっと覗いてみて下さい~。

砂漠の花びら

メキシコ薔薇

エスニック雑貨を売っている店(チェーン・ショップではない)に、例の中国産火山瑠璃(人工ガラス)などに混じってなぜか鉱物を置いていて、思わずがさごそ宝探ししてしまいました。

そんな中から見つけたのが、今日の石。
メキシコ産の「砂漠の薔薇」。
花弁状に結晶したジプサム(石膏)です。

よく見かける山地は、モロッコ、モンゴルそしてメキシコ。
メキシコ産の砂漠の薔薇は白っぽく、「花弁」部分が薄くて、小さな「薔薇」がたくさんくっつきあっていたりして、繊細な印象を受けるものが多いです。

そんな中で、これは、「花弁」が肉厚でたくましい。
厚みの部分には光沢があり、光沢のさまは、まるでビロードの端切れで作った薔薇のコサージュのよう。
透明感がある部分はなるほどジプサム(セレナイト)だと思える表情をしています。
そのうえ、ジプサムらしく大きさの割にずしりと重い。

このような表情の砂漠の薔薇は、はじめて見ます。

見る方向を変えると、薔薇と言うより、別の生物のようです。

メキシコ薔薇2

砂漠の薔薇は、砂漠でかつてオアシスなどがあった場所で見つかると言われています。
つまり、水のない砂漠に、かつて水があったことを物語る石の花。

立体的な造形もおもしろく、もろいのだけが難点で、そのために持っている数はすくないものの、
実は好きな石の一つです。

なので、「縁切り石」などと言われ、怖がられているのを見ると、文句たらたら。

最近も、砂漠の薔薇は、すべての縁を切るとても恐ろしい石なんです、と力説しているのを見かけましたが、そういうときには、
「海外サイトでの説明では『幸運の石』『人生における突然の出来事の際に持ち主を支えてくれる石 』でしたよ」
と 言うことにしています。さらには、最近こんな説明も見かけました。

「表面的なことと内部の真実を見分ける手助けをする」
http://www.dreammakershop.com/loaded61a/rock-shop-desert-rose-c-22_37.html(海外サイト)

なかなかすてきな意味じゃありませんか。
どうせ一つの石にいろんな意味がつけられているんですから、意味を選ぶとしたら「縁切り」なんかより絶対こっち。楽しい方です。

私は意味で石を選びませんが、自分が選んだ石にすてきな意味が付いていたら、やはりおまけでラッキーな気分なので、選ぶなら楽しくておめでたい意味を希望。

ふと思い立って国内サイトも見てみましたが、
石言葉は「愛と知性」。
働きとして「悪習を絶つ」「悪縁を絶つ」「邪気祓い」「願いを叶える石」……etcが出てきましたが、いいも悪いもお構いなしにぶちぶちと縁を切りまくる、困ったちゃんな石だなんて説明は見あたりません。

「悪縁を絶つ」が略されて「縁切り」ですか? もしかして。
ちょっとでも長いと何でも略すのは日本人の癖(?)みたいなものですが、だとしたらこんな略し方は、はた迷惑にもほどがある。

お店の人がいっていた、実際そういう実例があったそうだ、などといういかにもな話もくっついていたりしますが、目の前で店員さんがそういう話をしてきたら、
「どうしてそれ(縁が切れるようなアクシデント)が砂漠の薔薇のせいだとわかるんですか?」
……と、びしっとツッコミをいれるかもしれません。(←性格悪い)

パワーストーンは縁起物みたいな側面があるから、悪い話には敏感なんだ……といいますが、誰かが言い出した「縁切石」呼ばわりが『広まっていくのは、「うわさ話は悪口の方が盛り上がる」と、どっこいどっこいのような感じがします。
盛り上がりはしても、それだけ。
ろくなことじゃありません。

そんなことを気にして、この魅力的な石の美しさを楽しめないなんて、もったいない。





気分で選ぶ

ふふふー、セールという名の宝箱出身ヒマラヤ水晶第3弾! 
いくつ買ったんだ!……とつっこまれそうですが、これで最後です~。
いや、セール価格は偉大です。大好きです。ありがたや。

3つめ、トリはコレ。

ころりん

ガネーシュ・ヒマール産らしい、ころりんとした形。
ガネーシュ・ヒマール産らしい形は実はたくさんあるんですが、透明(淡いスモーキー含む)で、緑泥を含まないタイプでは、このころんとした形が特徴的。

らしい形ではあるけれど……どこか変わったところがあるの?
……ないです。(きっぱり!)

透明度がなかなかよくて、底部の白濁したところと透明なところがちょっとはっきり目に分かれているところ、その当たりに小さな虹がでるところ(写真はその境目を写している感じになります)が、特徴と言えば特徴なんですが、同じ時に買った先細りタビーや、かけらに見えて実は完全結晶と比べると、平凡で当たり前な感じではあります。

でも……そこが良かったんですよ。
何だか全体がいい雰囲気。ちょっと斜め加減に自立するので、パソコンの傍らにころっと置いておきたい。

私は、ここが変、ここが珍しい、こういうところがポイントなのよ!……と、特徴ある石、よく言えば個性の強い石、何か買う理由があるだけを買っているイメージがありますが、実は「何だかいいんだよね~」と雰囲気で選んでいたりもするので、時には「当たり前」がステキに思えたりすることもあるんです。
とにかく、その時の気分はこの石。一番重くて値段が高かったのも、この石……。


ああ……、今、気が付きました。
白濁部分と透明部分が二層になっているんだから、イン・ヤンと言ってもいいかもしれない。

クリスタル用語……クリスタルヒーリングの分野では、透明な水晶を男性的、白濁した水晶を女性的と見ているらしく、

透明度が特徴の水晶をマスキュリン(男らしい、雄々しいと言う意味)クリスタル、

白濁した水晶を、フェミニン・クリスタルと呼んでいる例を見たことがあります。

そして男性的・女性的という対照的な要素が一つになったものがイン・ヤン。


国内サイトの説明では、たいてい白濁部分と透明部分が分かれている水晶のことだと説明されていることが多いようです。(広い意味でのイン・ヤンは対照的な形や見かけが一つの石にあるものを指します)
でも、たいていの水晶は根本が白いもの。
これを全部イン・ヤンと言ってしまっていいものか……?

水晶の名前(クリスタル用語)は、他とは明らかに違うから名前を付けて区別する、が基本だと思うので、ただ、白いところ透明なところがあると言うだけではイン・ヤンと呼べません。
「おお、これは」と思えるくらいに他とは違っていなければ。

この石の透明-白濁部分を違う角度から写すとこんな感じ。

ころりん2

ちょっとファントムっぽい?と 思えるような(ファントムではありませんが)別れっぷりなので、イン・ヤンでもいいんじゃないかなあ……。



はじめてかもしれない。

アメ・エル

アフガニスタン産の、アメジスト・エレスチャルです。

昨今は、「違うだろう!」と叫ばずにはいられない「間違い・エレスチャル」ビーズが増殖しすぎて、非常に苦々しい思いが先に立ちます。

もちろん、エレスチャルは形の名前。
骸晶と呼ばれるタイプの、二酸化珪素がたっぷりとけ込んだ大地のスープの中で、エネルギッシュに成長したごつごつ水晶のことです。
(※以下、エレスチャルとはごつごつ形のもの、中が層状になったタイプはスケルタルと区別します)

なのに、なぜ内包物いろいろ水晶のビーズがエレスチャル呼ばわりされて、それが疑問も抱かれず広まったかと想像すると、実はエレスチャルには内包物入りのものがままあるからです。

エレスチャルは大地のスープの中で成長したと書きましたが、このスープの中には水晶の原料である二酸化珪素だけでなく、他の鉱物もとけ込んでいることが多いようです。
だから、自動的に内包物を含んでいることも多い。
そのためにエレスチャル=内包物入りにあまり疑問が持たれないのでは……。
(……というよりこれがエレスチャル、といわれてそれをそのまま信じ、疑問を持つ人が少ないのが問題だと思いますが)

実は、内包物を持たないエレスチャルも多いんですけども。
しかしごつごつ系エレスチャルは、たいてい色が混じってます。
スモーキーの場合が多いです。

アメジストとスモーキーが混ざっていることもありますね。

しかし、不思議なことに、普通のポイント(結晶)の形でスモーキーとアメジストが混ざっていると、スモーキー・アメジストと呼ばれるのに、エレスチャルでスモーキー&アメジストの場合は、アメジスト・エレスチャルと呼ばれていることが多いような気がするんですが……。

その理由は、たぶん、エレスチャルできれいなアメジストの色合いを持つものが少なく、さらにアメジストだけの色合いのものが少ないから……。
ごつごつ・エレスチャルはもちろん、層状のスケルタルを含めても、少ないような……?

改めて思い返してみると……もちろん、ビーズは論外です。
小さい結晶が群れたクラスターでちょっとごつごつしたのも省きましょう。

そうすると……マダガスカルで、それっぽいのがあるかな? あとはネパールで大きめのものならば、エレスチャルといえなくないものを見たことがありますが、立派にレア。

やっぱり少ない?

そこで、写真の石。
色は淡くてきれいなラベンダー・カラー。
形はちゃんとエレスチャル(ごつごつ・スケルタル複合系)。

そうか、少なかったか、実は。
もっと気合いを入れてお仲間を捜したくなってきました。



インカの白

インカ

ペルーはナスカの水晶です。
うっすらピンクに写ってしまってますが、実際は真っ白……わずかにグレーのニュアンスがあるかな?と言う色です。
いくつもの結晶がよじれるようにくっつき、無数の柱面と錐面を重ねた複雑で魅力的な形。
どこか、ダルネゴルスクの水晶を思わせます。

どこだったかが、これを「カテドラル」と言ってましたが、違うでしょう~。

これを単にカテドラルの名前に押し込めてしまってはもったいない。

そもそもカテドラルという形じゃありません。
「複数の結晶がくっついて、いくつもの先端を持ち……」というカテドラルの説明を文字だけで判断すれば、そりゃ、いくつもの先端がありますけど、でも全体の形は違うでしょう。
そもそも形の説明を文字だけで表面的に判断すると、結局、似ても似つかない形のものまでカテドラルやエレスチャルにされてしまうので、名前を使うにあたっては、是非ともご一考いただきたいものです。

これまでペルー産水晶といえば、ちょっと白濁して(あるいは透明・磨りガラス状などもありますが)、細い結晶で、時にパイライトがくっついていたりして……というイメージでしたが、こういうタイプもあるんですねえ……。
いや、どういう水晶が出てきたって驚きはしませんが、ペルーではあまり見かけないタイプです。

さて、産地にあるIcaという所は、おもしろあやしいIca Stoneの産地ではないでしょうか。
Ica Stone……イカの石、国内ではカブレラ・ストーンという名前の方が知られているかもしれません。
1961年に、イカ川で見つかったというごろんと丸い石で、恐竜の姿や恐竜と戦う人間の姿、太鼓の大陸の地図、なんど、心臓の摘出・移植とも見える手術のようすなど、あり得ない模様が線堀されている、いわゆるオー・パーツです。

年代測定の結果1万年以上前のものと解ったとか、いやねつ造であることが判明したとか、いろいろオー・パーツらしい謎と情報が錯綜してます。
オー・パーツとしてIcaの名前を見たときは、ふーんそういうところがあるんだな……と、どこか遠い不思議の国のようなイメージでしたが、なんと、そのIcaの水晶がやってくるとは。

ナスカと言えば地上絵ですが、IcaといえばIca Stone。
どちらにしても、オー・パーツ。

しまった……この水晶まであやしく見えてきそう……。

出会いピンポイント

パープル・アパタイト

パープル・アパタイト付き水晶!
アフガニスタン産だそうです。
その後パキタンでもパープル・アパタイトが出てましたが、どっちだろう……と、ちょっと不安。
その時入荷していた他の石がアフガニスタン産だったので、アフガニスタン産なのでしょう、たぶん。

最近はやや落ち着いてきましたが、アフガニスタン・パキスタンもの全盛期だったころに、さほど珍しいとは思わず、「ほほ~、はじめて見る~♪」というノリで買いました。

でも……今になって振り返れば、パープル・アパタイト付き、見かけません。
「付き」といっても水晶の表面に土のような付着物がつき、その上にパープル・アパタイトがポチポチポチとくっついているので、たまたま水晶の上……という感じなんですが、それでもアパタイト付き、しかもパープル。

この際、水晶は母岩扱いですけど、塊状石英ではなく結晶のかたちをしているのがミソ。

アホーアイト入りやパパゴアイト入り水晶はレアといわれますけど、そういえば見かけないね、という点では、こういう石だってたぶんレア。

自分がレア(かもしれない)石を持っているのはうれしいけれど、パープルアパタイト付きはきれいなので、もっと出てきて欲しいなあ……と、いささか複雑な気分の石好き心です。

これで完全!

ごつごつ

先日のタビュラーと一緒に、セールという名の宝箱から掘り出したガネーシュ・ヒマール産ヒマラヤ水晶です。
ふふふふ……いいですねえ~。(←あやしい)
……と、掘り出したお気に入りなので、思い入れいっぱいに撮れてしまい、実物よりもずいぶんかっこよく写っております。

実物を正直に描写しますと、実に変な形
大きな結晶の柱面(側面)の角のあたりを、がつっと打ち欠いた、そのかけらのような感じ。
水晶の基本スタイルは六角柱ですが、その面は2つしかありません。

くるっと裏返すとこんな感じ。

ごつごつ2

がつっと打ち欠いた、破断面……。
どこからどう見ても、かけら……一見、そう見えます。

だけど、違うんですねえ~!

ごつごつ3

ごつごつの破断面に見えていたのは、実は全部結晶面!

しかも両端を見れば、見慣れない形に変形しているものの、ちゃーんと錐面が。
じっくり眺め回すと、ダメージはただ一ヶ所のチップ(小さな欠け)だけ。

つまり……この水晶、この奇妙きわまりないけったいな形で、全面が結晶面に覆われた、完全結晶! 四周完全!

すっごく変でステキ!

どこにも母岩や他の結晶に接触していたとおぼしき所はないし、いったいどうやって成長したんだろう。
それより、どんなようすで地面から出てきたんだろう。

形のおもしろさと、実は完全結晶という意外さと、成長の謎。
ツッコミどころ、いや、見所満載の石なのです。

つかめ、名前の首根っこ

原石スキーでありながらブレスも作る私ですが、時にはルースも買ったりします。
それを加工する技術はないし、加工してもらう予定もないんですけれど、ルースしかない、あるいは石の一番きれいなところを見るにはルース……という場合があるからです。

で、ルースで買っちゃった石はコレ。

キラキラローズ

ローズ・クォーツです。

なぜに今ごろローズ・クォーツかというと……写真にも写っていますがこのキラキラ!
なにコレ!
こういうの、はじめて見ました~。

拡大してみます。

キラキラローズ

白……というか透明ぺらぺらの破片のような内包物が縦横無尽。
黒っぽくぷちぷち見えているのは別の内包物か、キラキラ見えている内包物が分厚く見えると黒っぽく見えるのかは、今の段階では不明です。

光がきれいに当たれば、キラキラして普通のローズにはない魅力なんですが、キラキラが光を反射しないと……「ホコリ入りローズ」みたいで、きれいという点ではやや微妙?
このキラキラを別にすると、ブラジルともマダガスカルとも言えそうな色合い&透明感です。

いったいキラキラの正体は何だろう?

キラキラはほぼ透明で、とても薄く破片のような不定形。
大きさもバラバラのようです。

この様子を見ると、雲母……には思えません。内包物としては有名なルチルやトルマリンや角閃石ではなおのこと、こんな破片状キラキラにはならないだろうし……。
もしかしてこちらで考えたシリマナイト?

これでタンブルや丸玉があったらそちらを買っちゃったんですが、ルースしかなかったのでルースをゲット。贅沢な悩みですが、ルースならではのカットのおかげで内包物が見えにくいかも……。

さて、このローズクォーツ、お店では「サンストーン・ローズクォーツ」の表示でした。
でも、根本的な理由でこの名称は却下

なぜなら「サンストーン」は、長石にヘマタイトや銅などの小片が内包され、暖色のアベンチュレッセンス(内包物によるラメのようなキラキラ効果)を示す石のことだから。
一気に言うとすっぽ抜けそうなので、もう一度サンストーンの条件を箇条書きにします。

○長石である(もっと詳しく言うと、長石の中でも斜長石に属す、オリゴクレースやアンデシン)
○アベンチュレッセンスを示す(ヘマタイトや銅の小片が内包されている)
○暖色の色合いである(……だって、サン=太陽ですから。和名を日長石、別名をへリオライトと言います)

なので、サンストーン・ローズクォーツという名前は、ローズクォーツが長石ではない時点でペケ。


mixiの某コミュでも、サンストーンやムーンストーンは、いろいろ名前があって何が何だかわからない……という話が出ていたので、ちょっと思うところを書いてみます。

確かにビーズでブレスが人気になればなるほど、新しい石が登場し、それを上回る勢いで耳慣れない名前が増殖します。

たとえば、

sunmoon sunmoon2

こういうビーズがサンムーンストーン、ゴールデンシャインブラックムーン(色合いによってはブラウンムーン)、ブラックムーンストーンなどいくつかの名前で呼ばれています。

コレはサンストーンなのかムーンストーンなのか。
違う名前で呼ばれているけど同じものか、違うのか。
そのうえ、そろいもそろって字数の多い名前なのでたしかにごちゃごちゃです。

そのうえ、長石というのはタダでさえ巨大グループでややこしい石なので、ごちゃごちゃ度

まあ、細かいことはさておき、おおざっぱに聞いて下さい。
このビーズのように名前ごちゃごちゃでわけわからん!と頭を抱える場合は、名前のごちゃごちゃさに負けて逃げ出す前に、いっちょその名前をふんづかまえ、ネーミングの首根っこを捕まえることをおすすめします。

新しい名前が増殖する舞台裏には、ビーズが人気なのでどんどん目新しい見かけの石がビーズに加工されていくという事情があります。
お店にしたって、他の店が扱っていないような石を扱うことで他店との差別化になりますし、使う方だって楽しい。
それがおなじみ石だったとしても、見かけが違えば違う名前をつけたほうがそれらしく見えますし、商品管理の面からしても便利。
……と言うことで名前が増えるわけです。

今までは紫色の水晶だったら「アメジスト」で済んでましたが、淡いアメジストが加工されて人気が出れば従来のアメジストと区別してラベンダー・アメジストと呼ぶ。さらに淡い中でもピンクっぽく見えるのをピンク・アメジストと区別してみたり。白いところ紫のところが混じったタイプはずばりミックス・アメジストだったり、産地の名前でケープ・アメジストと呼ばれたり。

こんな具合ですが、どこぞのヒーラーが摩訶不思議な直感で名前を付けたのでない限り、新しく登場する名前はたいてい
○実は鉱物名(岩石名・宝石名)
○実は見た目を描写
○産地がらみの名前

の3パターンです。

たとえば、最近「シリシャスシスト」という紫がかったピンクのビーズを見かけますが、これは
シリシャス=シリカ(二酸化珪素の)+シスト(片岩)という意味で、漢字で書けば珪質片岩という岩石の一種のこと。シリシャスシストがこういうピンクのきれいな岩なのではなくて、たまたま珪質片岩の中にきれいな色のものがあってそれをビーズにしたのだろうと思います。
これは、「実は鉱物名(岩石名)」の例。

上であげた「ゴールデンシャインブラックムーン」は、
ゴールデンシャイン=金色にキラキラした
ブラック=地色が黒っぽい
ムーンストーン
……ということで、見慣れないムーンストーンの見かけを描写したもの。

同じくちらっと名前が出たケープ・アメジストは産地の名前。
私が好きなヒマラヤ水晶もそうです。

もうちょっと例を挙げれば

のような瑪瑙のビーズは、
目玉模様に磨いたという形状に注目すれば「天眼石」
産地に注目すれば「チベットアゲート」
産地や目玉模様ではなく縞模様の瑪瑙であることを重視すれば「バンデッド・アゲート(縞瑪瑙)」
……と、一つの石がどこを重視するかによっていろいろに呼び分けられる場合もあります。

……とまあ、こういう具合なので、「げ、何だか耳慣れない長い名前が!」とうろたえるよりも、まずはその名前がどのパターンなのか、じっくり眺めて分析してみるのが吉。

最近「レピドクロサイトインクォーツ」などが、それ自体ひとかたまりの名詞扱いされている節がありますが、「レピドクロサイト・イン・クォーツ」であり、レピドクロサイト入り水晶であるとわかれば、石の正体はつかみやすくなります。
呼んで字のごとくレピドクロサイトというものが入った水晶ということ。もうちょっと詳しく調べたければレピドクロサイトで検索すれば何かしら出てきます。
カタカナばかりの長い名前にうろたえちゃいけません。
カタカナだから何だかすごそう~、と、特別扱いするのはもっと考えものです。

それと同時に、名前が雨後の竹の子のごとく増殖をはじめる以前からある基本的な名前については、それがどういう石を指すかを覚えておくと便利です。

たとえばサンストーン(宝石名)はすでに挙げたとおり、
○長石である(もっと詳しく言うと、長石の中でも斜長石に属す、オリゴクレースやアンデシン)
○アベンチュレッセンスを示す(ヘマタイトや銅の小片が内包されている)
○暖色の色合いである

ムーンストーン(宝石名)は
○長石である(長石の中でもカリ長石に属す)
○アデュラレッセンスを示す(層状の構造をしていて、そこで光が散乱し、丸く磨くと月の光のような白~青の簿億とした光が浮かぶ)
○普通は地の色は透明~白

……となり、ここでオレンジムーンストーンやブラックムーンストーンは、ムーンストーンの条件の2つ目まではそのままだけれど、地の色が違うという特徴があるので、オレンジ、ブラックと地の色を加えて区別しているのだな、と理解できます。

ラブラドライトはムーンストーンと違って鉱物名
そのため、成分と結晶の仕方(結晶系)がちゃんと決まっていますが、ビーズなどで見かけるラブラドライトらしいラブラドライトは、
○長石である(長石の中でも斜長石に属す。本当はもっと細かい条件があります)
○ラブラドレッセンスを示す(層状の構造をしていて、そこで光の干渉がおこるので、虹色の光が生まれる)
となります。

ムーンストーンとラブラドライトを比べると、長石は長石だけども種類の違う長石に属していて、光の仕組みも違う。
そのため地の色が白くてムーンストーンという名前で呼ばれていても、レインボー・ムーンストーンはラブラドライトであってムーンストーンではない。
最近見かけるペリステライトという見た目ブルー・ムーンストーンそっくり石も、長石の一種で、光の仕組みはムーンストーンと似ているけれど、成分は斜長石……ラブラドライトより。だから厳密にはムーンストーンとは言えないのです。

ただ……サンストーンやムーンストンは宝石名。要するに見た目重視の名前なので、見た目ムーンストーンだったらペリステライトもラブラドライトもムーンストーンじゃないか!……といっしょくたにしているお店もあったりするのでややこしいです。

基本を押さえれば、あとはある程度自分で判断できます。
上のゴールデンシャンブラックムーンストーン(長ッ)が、いったいムーンストーンかサンストーンなのか。
sunmoon sunmoon2

確かにムーンストーンっぽい光もサンストーンぽいキラキラもあります。
本当はこれが斜長石なのか、カリ長石なのかわかればいいんですけど、それは見た目では判断できないので……。

まず、どちらの印象が強いか。

たまたま私が買った連がそうなのかもしれませんが、サンストーン的キラキラよりはムーンストーンっぽい輝きが強いような。
よってムーンストーンに一票。

またサンストーンと言うからには暖かい色味であって欲しいのに、地の色がグレーっぽいのもいかがなものか。ムーンストーンっぽいような気がする。

だから私は、グレー(ブラック)ムーンストーンにちょっぴりサンストーンの要素が入ったもの。
ムーンストーン>サンストーンと位置づけます。

これで、もっと金色ぎらぎらなら「黒い太陽」と言っちゃうんだけどなあ……。
(そういいたいのも見かけます)

ショップや卸が好き勝手に名前を付けるなら、買った人が自分で名前を判断するのもありじゃないでしょうか。

最後に……今回例に出したビーズのような石を、個人的には「サンムーンストーン」とは呼びたくないです。
なぜなら、私にとってサンムーンストーンは、ロシア産のこちらの石。



こちらの方がサンムーンストーンとして登場した時期は早いです。(ビーズは見かけないですが……)



違ーう!

先日、マラマンバ・タイガーアイのところで、ブルー・タイガーアイ(ホークアイ)とタイガーアイの中間種、全体が微妙に酸化して、緑(灰緑色)になったものを「ウルフ・アイ(狼目石/狼眼石)」と呼ぶ……と紹介しました。

この呼び方は天然石検定の教科書「天然石がわかる本」に載っていた物で、ここで見たのが初見、しかも本には写真が載っていなかったので、手持ちの中から厳密には青(ブルー・タイガーアイ/ホーク・アイ)ではない石を選んで載せました。

ウルフ

よーく見ると違うんですが、左側(↑)の石などは、普通にブルー・タイガーアイの中に入れられています。事実、この二つの石もブルー・タイガーアイとして買いました。
言われなければ青くも見えるわけで、このあたりの微妙さが、ウルフ・アイの名前がメジャーではない理由でしょう。

名前はカッコイイのにな~と思いながら、思わずいやな予感がしました。

本などで新しい名前が出ると、すかさずその名前を使うお店が出ます。
ちょっと前までキャンドル・クォーツだったところが突然、新しい名前のセレスティアル・クォーツに乗り換えたりするのを見ると、個人的には……あんまりいい気持ちはしませんね。

……で。
ブルー・タイガーアイ(ホークアイ)とタイガーアイの中間種、全体が微妙に酸化して、緑(灰緑色)になったもの……この「緑」というのを都合良く解釈して、染めて緑にしたタイガーアイをウルフ・アイと
して売っていそうだな……。
ウルフ2←染めのグリーン・タイガーアイ

あるかもしれない、いや、あるだろうきっと。

検索。

やっぱりある。

検索する前からあるだろうと思ってましたが、実際目にするとげっそりします。
こういうのがあると、どんどん名前がルーズにいい加減になっていくんですよね……。

そりゃあ、文字にすれば「緑」ですけれど。
だからといって同じに扱っていいとは思いません。

色、違うと思います。
ウルフ1←左が天然の色、右が染め

やはり、狼の目というなら微妙に青く微妙に金色のような、天然の色でしょう!

すでに、レッド・タイガーアイに「ブルズ・アイ」という名前が付いていますが、人工的に加熱したとはいえ、、石がもともと持っていた成分で変化するのと、外部から染料を入れて色を変えるのでは、同じ加工でも意味合いが違います。

まだ、ウルフ・アイと呼んでいるところは少ないようなので、ここは声を大にして意思表示!
染めて緑にした物を
ウルフ・アイと呼ぶのはおかしい!

それこそ、色名をつけて、グリーン・タイガーアイ(染め)で十分です。

染めであるとわかっている分には、まるでマラカイトのような鮮やかなグリーン、しかもマラカイトにはないつややかな輝きを持っているので、ビーズとしてはきれいだと思いますが、だからといって天然の色と同じ名前で呼ばないで欲しい。


タイガーアイの染めバージョンにはこのほかにもピンクがあります。
 マリン

ピンクは見た目でわかる人工的な色。
わかっていればポップでかわいい感じです。

青は天然でブルー・タイガーアイ(ホーク・アイ)がありますが、それとは微妙に違う色。
それは意識されているようで、これをブルー・タイガーアイと呼んでいるところは見かけていません。
マリンブルー・タイガーアイとか、セルリアンブルー・タイガーアイの名前で見かけます。

それでも、この色合いが出てきたせいで「ブルー・タイガーアイには染め(または偽物)がある」という噂も出てきているようで……困ったものです。

これをブルー・タイガーアイ(ホーク・アイ)として売っている、いい加減なお店があるのでしょうか。
それとも「よそには染めがありますが、うちのは本物ですよ」と妙な宣伝をする店があるのでしょうか。

それとも、染めと表示されていないために、名前が違っても青いからブルー・タイガーアイだと早とちりした人が、あとで染めと知って「ブルー・タイガーアイに染めがある!」と言ったりしたのでしょうか。

偽物情報というのは、時に買う人の勘違いからも発生するので、そんなことが少しでも少なくなるよう、ショップには「染め」というきちんとした表示と説明をお願いしたいです。

……で、買う側としても「色が違う」ことをしっかり見分けましょう。
マリン2
左の、矢印で示した方が、染めのマリンブルー・タイガーアイです。

マリン3
上の例より、もっと青いブルー・タイガーアイ(ホーク・アイ)を並べてみました(左)。
矢印で示した真ん中が染めのマリンブルー・タイガーアイです。

今度はかなり似ていますが、天然のブルー・タイガーアイは青黒い(紺色)。
染めのマリンブルーはそれに比べると若干緑のニュアンスのある「青」。
実物で見ると、いちだん「明るい」色合いです。
また、連の場合、染めたものは全部が同じような色合いですが、天然の場合は右のビーズのように部分的にタイガーアイが混じったり、色むらがあるものが混じることが多いので、これも目印になります。

染めのタイガーアイは、連など、まとまった量で見ると、光の筋が見えていない、黒っぽく見える部分まで染めた緑やマリンブルーがかって見えます。
マリン4

言葉で説明すれば、緑であり青であるわけですが、実物をじっくり見れば確かに違う。
(上の4つは、矢印で示した石が染め、上二つは天然の色)

本を買って石の勉強を……という場合でも、やはり実物を見て、言葉では説明しきれないニュアンスをしっかり見極めることが大切です。


最後に……染めのタイガーアイは非常に色落ちしやすい物があるようです。
ブレスで腕にはめていただけで、肌に色が付いたりする物もあるほど。

買う場合には、色落ちしないかどうかお店の人にしっかり聞いてみて下さい。
それでも色落ちした場合って返品可なのかしらん……?


追記:さらに後日、緑っぽいのを買いました。
G-タイガー2

G-タイガー




かわいいけれど

水玉クラスター

マダガスカル産の水晶クラスターです。
底面の直径4センチほど、高さもたぶん4センチほど。
こんもり丸い、とてもかわいらしい群晶です。

しかも、結晶にはこんな水玉ファントムが入っていたり。
このようすだと、ゲーサイトかな?

水玉クラスター2

姿良し、大きさ手頃、小技も効いている、なんとも、心憎い石なんですが……。
ただ一つ、困ったことが。

このクラスター、裏側が砂でざりざりなんです。
しきりのあるプラケースに入れてますが、その区画だけ砂だらけ
まるで海岸の砂のような、石英質のざらざらした砂です。

ものは水晶なんだから、洗えばいいじゃないか?
ところが……このクラスター、結晶と結晶のくっつきが弱いらしくて、無理に砂を落とすと、ばらけそうなのです。(端っこの小さい結晶がひとつとれました。ひええ……)
これでは怖くて洗えません。

ばらけたりしないで~!

セール箱は宝箱

久しぶりに石好きさんと石屋へGO!

おじゃました石屋さんに「セール」と書かれた箱があり、その中にガネーシュ・ヒマール産の水晶!
これは、掘らねば。

身も蓋もなく言ってしまいますと、セールとか安売りの箱に入れられるものは、お店的にはB級品。
一つ一つ値段を付けられて、棚に並んでいる石に比べると、やや押しが弱い地味めの石が多いです。

しかし、そんなところにこそお宝あり。

誰が見てもすごい石、きれいな石ではないかもしれないけれど、ここがいいぞ、これは変だぞという個人的にいい石はあるのです。

値段が高い石=いい石という方程式は成り立たない。
「いいと思った石=その人にとっていい石」なのです。

なんたってセールなのでグラム単価が安く、小さい石が多いので一つあたりの値段も安い。
形はイマイチだけど、内包物がいい。……というような選び方もでjきちゃいます。

で、掘って見つけたこんな石♪
ガネーシュ・タビー1

ガネーシュ・ヒマールのタビュラー。
箱の中にがさがさ入れられていたのに、先端にダメージなし。
見事に平べったく、平べったくても先細り。先端付近に不思議な模様を刻んだ憎い奴。

この「模様」は、おそらく「エレスチャル風味」。
熱水の成分が変わったか、温度の変化かわかりませんが、水晶がゆっくりじっくりきれいな結晶を作る条件と、骸骨結晶……結晶の角など、成長しやすいところからどんどん成長し、そのために形がごつごつ不定型になっていく条件の、ちょうど境目になっていたのではないかと想像します。

厚みの割合はこんな感じ。
ガネーシュ・タビー2

大きさをきっちり合わせてあるので、厚みの割合もかなり正確です。
横から見ると、先細りであることがよくわかります。

タビュラーとは、「板状、テーブル状」という意味。
だったらやはり平べったくなくては!






あるのがわかるとないとは言えない

マラマンバ

西オーストラリア、マラマンバのタイガー・アイです。

赤いです。

レッド・タイガーアイは加熱である……と言われていますが、これは天然の色です。


本当に天然の赤か?
天然の赤であると判断する理由は二つ。いや、三つ

マラマンバ・タイガーアイで検索すると、さまざまなタイプのタイガーアイがヒットしてきます。
一見普通のタイガーアイのような色のもの。赤茶色のもの、「赤い」もの。

人工的に加熱しているならば、タイガーアイのようなものは大量に加工されます。
だったら、同じような赤がたくさん出回っているでしょうが、マラマンバ・タイガーアイは赤は一部のものにとどまります。赤の色合いもさまざまです。
全部が赤ではないこと、さまざまな赤があること。
これが理由の一つ。

二つめ。ビーズでは見かけないこと。
マラマンバの赤は(今のところ)ルースや丸玉などで見かけます。ビーズでは見かけません。
(※これについては但し書きがあります。後述します)
加工であれば赤がたくさんできるはずですが、それがない。

三つめ。
さまざまな色合いがあると書きましたが、色が混ざっているものもあります。

ここでタイガーアイ族の色合いについておさらいです。
タイガーアイはクロシドライトという石綿の一種に石英が染みこんだもの。(石英ががっちり固めているので、石綿でも危険はありません)
このクロシドライトは青石綿とも言われ、もともとはブルー・タイガーアイ(ホーク・アイ)の青黒い色。

このクロシドライトに含まれる鉄分が、天然の状態で酸化、つまりさびると黄色~茶色のタイガー・アイになります。

これを人工的に加熱すればレッド・タイガーアイ(ブルズ・アイ)です。


ところで、ブルー・タイガーアイ(ホーク・アイ)とタイガーアイは色が混じることがあります。
全体が微妙に酸化して全体が緑っぽく(灰緑色)になったり(これをウルフ・アイと呼んだりします)、
ウルフ

まだらに混じって部分的に青く、部分的に黄色かったり(ミックス・タイガーアイ)します。
ミックス

ところが、人工加熱のレッド・タイガーアイ(ブルズ・アイ)はこのように色が混じることはありません。

それに対して、マラマンバ・タイガーアイは色混じりが存在します。
たまたま私が買ったのは赤一色だったのですが、赤と黄色(タイガーアイの色)が混じったり、赤と青(青黒)がまじっているものもあります。
人工加熱ではこれはあり得ないでしょう。全部赤くなってしまうはずです。

……ということで、マラマンバの赤は天然だろうと思うわけです。


話は変わって、マラマンバにビーズはない……というところに但し書きがあると書きました。
実は、ビーズがあるかもしれないのです。

というのも、マラマンバ・タイガーアイはヘマタイトとジャスパーが混じった美しい模様の石であるとも言われるんですが、私がマラマンバと言われてイメージするものは、ヘマタイトは入っていてもジャスパーって入っていたっけ……と思うものが多かったのです。
今回の石で言えば、石の上下と、真ん中やや下を斜めに走る黒い筋はヘマタイトです。でもジャスパーらしき部分はありません。
変だなあ……と思っていたら。


タイガー・アイアン(アイアン・タイガー)と呼ばれるこの石も、マラマンバ・タイガーアイと呼ばれているのを見てしまいました。
この石は黒~ダークグレーに見えている部分がヘマタイト、赤い部分がレッド・ジャスパー、黄色い部分がタイガーアイ。
……マラマンバの説明そのままです。
これもマラマンバ・タイガーアイなら、ビーズがあるんですよねえ……。
鉄虎

タイガー・アイアン(アイアン・タイガー)でも、タイガーアイの部分が多いもの、少ないものがあるので、想像するに、採れる場所場所でヘマタイト・ジャスパー・タイガーアイの三種が混じっているところと、タイガーアイが多くてヘマタイトが混じるだけの所、ヘマタイトが多いところがあるのではないでしょうか。

私は最初にタイガーアイが多くて、赤い色が印象的なものを「マラマンバ・タイガーアイ」と認識してしまったので、マラマンバと言われればそれを思い出してしまいますが……。

何しろ、マラマンバの名前で見かける天然赤のタイガー・アイの美しいこと。
インパクト大です。

この石が採れるのはオーストラリアの西。
西オーストラリアのピルバラ地区というところです。
ここは大変古い地質の場所で、世界最古の生命化石が出る土地としても知られています。
この地でアイアン・タイガーやマラマンバ・タイガーアイは採れます。……というより、この地には縞状鉄鉱を採掘する鉱山がありました。
上の、アイアンタイガーの写真を見てもらうと、黒いヘマタイトの層が縞になっています。
まさに、「縞状」鉄鉱。
BIFbanded iron formation)とも呼ばれます。
たぶん、ヘマタイトが多いところが鉄鉱石として採掘され、見た目が美しいものがアイアンタイガーやマラマンバ・タイガーアイとして出回ったのでしょう。

ところで、このピルバラ地区は、ものすごく暑いところでもあります。
なんと冬でも日中の温度が40度を超し、夏になると気温何と55度以上。
あまりの熱さ、いや暑さに冗談半分に付けられた「ノースポール(北極)」と言う地名があるほど。
「それくらい寒い名前を付けないと、やってられないくらい、とにかく暑いんだよッ!」
というところでしょうか。

そんな土地、しかも鉱山となるといかばかりか。
何でも、ピルバラの鉱山で働いていた経歴があると、世界中どこの鉱山でも「あそこで働いていたんなら、根性あるだろう」……と無条件で雇ってもらえたのだとか。

気温で55度。
世界中の鉱山が認める(?)根性の暑さ。
地面はもっと熱いはず。

もしかして、マラマンバ・タイガーアイはそんな暑さで酸化されて赤くなったんじゃ……思わず想像してしまいます。

KURO的 信頼できるお店の探し方

天然なのか加工されているのか見分けにくい石の話題になると、
「信頼できる店で買った方がいいですね」
という話になることがあります。

それはそのとおりなんですが、ふと、疑問。

……信頼できる店って、どのように探せばいいんだろう?

まず、信頼できる店とは。(注:KURO基準)

◇実はガラスなどのフェイクを「天然」と言って売らない
◇加工されていれば明記。あるいは説明してくれる。
◇石の名前を間違わない。(もちろん、ごまかさない。産地情報の重要性を知っている)
◇鉱物的な基本を理解している


次にもうちょっと贅沢を言えば。

◇産地ラベルを完備
◇卸の情報を丸飲みにせず、確認している
◇産地の情報をつかんでいて、教えてくれる

スピリチュアルな側面についても

◇筋道立てて理解している

さらにわがまま言っちゃうと

◇鉱物学やヒーラーなど、さらに専門的な人とのネットワークを持っている

……というところでしょうか。
人によってはお店の雰囲気がいいとか、店員さんの人柄だとか、ブレスが流行の昨今では自分に合う石を選んでかわいいブレスを作ってて、そのブレスで効果があった……などの点が入ってくるかもしれませんが、私の場合は第一に石。

石を買うんだから、ちゃんと石を売ってくれないと話にならないでしょう。
オーダーで素敵なブレスを作ってくれても、そもそも石の名前を間違っていたら、この石はこういう意味で、だからこんなブレス、という説明も間違いになっちゃいます。

わがまま条件はさておき、すくなくとも、「これが私の信頼できる店の条件だ」という場合、最初の4項目は決定だと思いませんか?
……ということは「信頼できる店で買いましょう」というときは、この4項目を満たす店を探すということになります。

石の見分け方が難しいという流れから信頼できる店で……なのですが、これでは店を探すとき、その店の品揃え(フェイクをごまかして売っていないか)や表示の正確さを判断するために、逆に石の判断ができなければならない……という「タマゴとニワトリ」の事態になってしまいます。

しかし……、

お店の人がたくさん説明してくれた……それが正しいとは限りません。
中には大変自信満々にツッコミどころ満載の説明をしてくださっちゃう店もあります。
パワーストーンの意味をたくさん説明してくれた、悩みの相談に乗ってくれた、人当たりが良かった……残念ながら、それは石そのものとは直接関係ありません。

パワーストーンショップに比べると、鉱物ショップの方が産地がはっきりしているものが多く、加工についても表示してある可能性は高まりますが、鉱物ショップだから大丈夫!……ということでもないようで。
南インドの水晶を「ヒマラヤ水晶」として売っていたり、染めのオケナイト、人工結晶、放射線照射の黒水晶……いろいろ置いてます。時には表示してない場合もあるので(たぶん聞けば教えてくれるでしょうが)、鉱物ショップだから安心♪と、確認もせずに買うとハマります。

もちろんパワーストーンとしての名前では売っていないことが多いので、レムリアンシードとかカテドラル……を探すと、名前が頼りでは見つからなかったりします。
もちろんブレスレットなどは品薄です。

じゃあ、どうすれば……?

私は、まず信頼できる店ありきではないと思うんですね。
初心者だから、難しい石だから、
まず、信頼できるお店を探しましょう、ではないんです。

天然石信頼マークが店の入り口に貼ってあり、その店で買えばどんな初心者さんでも安心!……そんな便利な話はないんです。

行きつけの店ランキングならばたぶん一位にランクインするお店であっても、「あれ?」と思ったことはありますし、石のすばらしさ、情報の確かさは、ある産地に限られます。
残念ながら私の好きなネパール産は範囲外で、それは他のお店でカバーすることになります。
このお店で全部の石を網羅!というわけにもいかないんですね。

鉱物的なことにしろパワーストーンの分野にしろ、重要視するポイントはそれぞれ違うわけですから、十人十色の「信頼」を一発クリア!……というのは無理な話です。

自分の興味のあるところからいろいろ聞きかじり、覚え、ラッキーも失敗も山ほど重ねて、そんな中から、うん、なかなかいい石を置いているぞ……あるいはこの店好きだなーというお気に入りの店ができてくるはずで、そこが結果として「信頼できる店」になる。
信頼は結果、まずは結果を積み重ねなければなりません。

もちろん石の情報を得るにはショップの存在は大きいです。
そこで新たな石を知り、説明を聞いて、そうかそうかと思う。
そうなんですが……私は、ショップで聞いたことを、たいてい自分で調べ直します。

これは、疑っているからではなくて、自分なりに理解するため。

せっかく説明して頂いたのですから、できるだけ正確に理解しなければ申し訳ない。
わずかな時間の説明で理解できればいいんですが、意外なところで知っていなければならないはずの情報がすっぽ抜けていて、理解できていないことも多いです。
それだって、調べてみてはじめて「私、理解できてない」とわかったりします。

結局しっかり理解しきれなくても、これは理解半ばであるとわかっているだけでも違います。

初心者だし……誰だって最初は初心者です。
最初から詳しい人はいないし、最初から詳しくある必要はないです。
まず、詳しくなりましょう、でもないです。

ただ、石が好きなら、好きなものはくわしくなっちゃおうよ、
(鉱物的なこともパワーストーン的なことも)
そっちの方がおもしろいよ……ということです。


初心者のころは、「わからない」だらけ。
「わからない」状態は不安です。そんな不安なときには、ここで買えば大丈夫、この意味に従えば大丈夫、「○○してはいけない」に気を付ければ大丈夫……そんな「安心」に飛びつきたくなります。

でも……「安心」にとびついて目先の不安は解消できても、不安の元はそのままなので、次々にわき出す「不安」や「疑問」を埋めてくれる安心を探し続けることになってしまいます。
ここで買えば誰でも失敗なし!という、都合のいい店なんてないからです。

「これは?」「あれは?」「これでいいの?」「これは偽物じゃない?」……なんて、不安とのイタチごっこっをしていたって、おもしろくない。

石は楽しむもの、おもしろいもの。
だから、考え方をチェーンジ!

わからない、知らない……それをおもしろい、と思ってしまおう!

私は、石で「え? これ、どういうこと?」という事態に出会うとわくわくします。

たとえば、IMAGE2009でもみかけた、虹の皮膜がファントム状に入ったレインボー水晶。
店の人の説明も聞きつつ、やっぱり自分でも心当たりを総まくりしてみたり。
調べる、つまり積極的に「わからない」「知らない」に向かい合ってみると、不思議と情報がやってきたりするもので、思いがけないつながりが出てきたりで、わくわく、どきどき。

「もしかして、これか!」

……という答えを見つけたりすると、まさしく「アハ体験」
(※ひらめきや気づきの瞬間に「あっ!」と感じる体験。わずか0.1秒の間に脳内の神経細胞が一斉に活性化するという)

積極的に「わからない」「知らない」に向かい合ってみると、不思議と情報がやってきたりする……と書きましたが、わからないから聞く(注、これなんですか、と質問を丸投げするのではなく、調べたことの確認をする)、聞いて知る。知ったことで、店の善し悪しを判断する。
さらに新しい疑問を抱く、さらに調べる、聞く、新たな知識で判断する……というように、常に新しい疑問と情報に触れて、広がっていくことでもあります。

石を好きであること。
「わからない」も楽しんでしまうこと。


実はそれが「信頼できる店」を探す方法かもしれません。

つまり、「信頼できるお店」があってそれを教えてもらって買えば安心、ではなくて、
試行錯誤し、自分で見極めた店に「信頼できる店」の称号を与える。
そういうものなのです。



ツラを覚える

マダガ・ルチル

マダガスカル産です。
軽く表面が磨かれています。

中にはセピアピンク……どこかリチウムの色を思わせるルチルがぎっしり。
ルチルの集まりは何となくファントムを形作っているようでもあります。

この石を買ったのは、ミネラルイベントの会場。
そういうところでは、買い付けた箱のまま並べられたりもしていて、たいてい産地のラベルが付いていません。
(頼めば付けてくれたり、口頭で教えてくれるところもあります)

この石は、ルチルでまとまっていたわけではなく、いろんな内包物系磨き水晶がまとまって箱入りでした。
なんとなく、中国か、ブラジルか……と思いながら、がさごそあさっていて、この石に目を留めました。
磨きだけれど、何ともいい色合いのルチル!

「……あ」

一緒に石を捜していた友人と同時に声を挙げました。

これ、マダガスカル産だ。
聞けば友人も同意見。店の人に確認したら、やっぱりマダガスカル。

はっきり覚えていたわけではないんですが、このルチルの色、ファントム状の内包状態をみたとたん、ちーんと脳裏にはじき出された産地がマダガスカル。

石好きも年季が入ってくると結晶の形や内包物のようすで、何となく産地がわかるようになります。
これは、言葉では説明しにくいです。
このように言葉にしにくい特徴を、コレクターさんの間では、石の「ツラ」といい、特徴を覚えることを「ツラを覚える」というそうです。

この「ツラ」というのは、言葉にしにくいだけに、本を読んで勉強するにもしにくく、覚えようと意識するものでもないようで、好きが高じて石をしみじみ見続けるうちに、いつの間にか頭に入ってくるものです。
「おまえのツラは覚えたぜ」……とばかりに、自分の目で自信を持って石を見分けるおもしろさ。

それを知ることは石好きの深みへの第一歩かもしれません。

リバーストーンに関する覚え書き


リバーストーンというビーズがあります。
軽くてニュアンスのあるオフホワイトで、なかなか使いでがあるビーズなのですが正体不明。

ミシシッピー川で採れるマーブル(大理石)という説明を見かけましたが、大理石にしては軽すぎる。
妙に樹脂っぽい手触りだし、それにしては見た目は天然石で、これが樹脂製のフェイクならば精巧すぎる。

……なんだろうと思っていたところに新たな出来事が。
さきほどリバーストーンでブレスを作っていたら、連の中に二つくっついたビーズが出てきました。
力を入れてみると「パキッ」という軽い音とともに割れてはがれた感触があり、分離されました。
くっついていたところを見ると、わずかにバリのようなものが見えます。

そこで推測。

これは、樹脂コーティングされているのではないか。

樹脂コーティングであれば手触りが樹脂っぽいのは当たり前ですし、コーティングの乾きが悪いときに連にしてしまい、たまたまくっついたのではないか。

ベースは天然だけれど、がっちり樹脂コーティングの可能性があります
そう考えてみると丸ビーズの方はつやつやですが、ラウンドカットの方はややつや消し。
コーティングの有無、あるいは厚さに差があるのかも。

中身は相変わらず不明です。

「黒」

黒い水晶も好きです。
かつてはモリオンと言えばブラジル、あるいは見かける頻度が低いけれどカザフスタン、もしくは岐阜県蛭川産でした。

ところが、近年見かけるようになった新たな産地……中国
中国チベット産とも、山東省産とも、内モンゴル産とも言われていて、その全てで産出するのか、どれかの産地が違っているのか、良くわかりません。
産地名として上がっている三カ所は、きっぱりはっきり離れている三カ所なので、おおざっぱに言うとあのあたりだけど……とまとめることもできません。

そのうえ「中国産」と聞くと、「ひょっとして加工してあったりして……」と疑いそうになってしまう自分と、そう思ってしまうのも無理はないあれやこれやの事例が悲しいです。

いやいや、中国産と言うだけで疑いの目を向けてはいけない。
あの広大な国土からは、何が出たって不思議ではないのですから。
それに、石はやはり実物を見て判断するもの。

……というわけで実物チェック。
この石です。

中国モリオン

実はこの石、最近染め疑惑が再浮上した青い砂漠の薔薇と一緒に買ったもの。
よく言えばおおらか、悪く言えばあやしい……鉱物ショップではない中国系鑑賞石ショップ。
天然未加工もありますが、あやしい石も置いてます。質の良いものも悪いものも、名前が間違っているものも。

そこで買った黒水晶。

なかなかの黒、結晶の形も良し、長石の母岩も付いている。
一応クラスターと言っても差し支えないでしょう。
これでこの値段は……なかなかやるな、おぬし。
以前、モリオンのクラスターが欲しかったのに値段の高さに涙をのんだ敵を、ここで取った気分です。
ただ、残念なのは、中国という以上詳しい産地がわからないこと。

中国産で、あやしい点があるショップ。
この状況では、「放射線照射では?」と疑う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、まず見るのは石。
第一にこの石を、第二に一緒に売られていた他の石を見て判断。
それで判断できなければ店の品揃えやフェイク品の扱い方を参考にします。
参考程度の状況証拠を、判断の決定打にしてはいけません。

そこでこの石。
立派に黒くて、根本まで黒。がっちりと太い結晶もなるほどと思わせます。
モリオンはつや消し不透明……と言われますが、つやつやとは言えないまでも、つや消し以上のつやはあります。
ここで目を付けたのはピンク色に見える長石部分。

国産で黒水晶を産出する岐阜県蛭川産のものも長石を伴うものが多く、最近見かける中国産は、黙ってみせられたら間違うようなそっくりなものもあります。

岐阜県産はペグマタイトの中から見つかるそうで、ペグマタイトの鉱脈には放射性鉱物も含まれていて、だから天然の放射線を浴びて黒くなったスモーキーやモリオンが出る……ということなのだそうです。
では、見た目そっくりな中国産も、ペグマタイトから見つかるのかもしれず、ならば、天然で真っ黒な可能性もあるわけです。

中国産だから加工してあるのでは……?
というのなら、
特徴がペグマタイトっぽいから、天然で黒い可能性だってあるんじゃないか?
と言えるでしょう。

そして私は天然黒に一票。

黒水晶が好きだから、買えなくても見るだけはあれこれ見ているので、その「目に焼き付け資料」に照らして見れば、これは天然黒の表情に見えます。

最近黒水晶のビーズも増えてきて、その多くが中国の黒水晶をけずったものらしいです。
(残念ながら、原石の時は大きくて不透明黒に見えていても、小さいビーズでは透けてしまう場合があります)
そのビーズを見て、天然? 放射線照射?と疑問を持つ人もいらっしゃるようす。

この場合は、ビーズでも産地を気にして、原石がどのようなものであるかを知ることが大切です。


いろとりどり

mix

……ブラジル産トルマリンです。
色美しく、結晶の形もなかなかにおもしろく……しかし、ハマると怖い宝石鉱物。
それがトルマリン。
だって、きれいなものは、小さいくせに高いんですもん。

だから、結晶は頭(先端)がなければ、とか、単結晶はおもしろくない(失礼……)とか、できれば水晶とくっついて、とか、いろいろ条件を付けて、手を出さないようにしてるのに、それでも時々負けます。

今回のトルマリンは、速攻で陥落しました。
大きさは2.5cmほどですが、この色!

一応説明しますと、途中まで芯はピンク。その上を青と緑のグラデーションの層が覆い、(ここまではウォーターメロン?)さらにその上を黒……またはそれに近い濃色が覆っているようです。
一番外側の濃色層のために、普通に見ると、色合いはあるけどどす黒い感じに見えてしまってます。

しかし、私は透明感のある石は、一応透かして見る癖があるので、透かしてみて一発KO。
だって、写真のように見えるんですよ~。

この色の変化は、水晶にはありません。
これはもう、トルマリンの勝利。フローライトならちょっとは張り合うか……いやトルマリンの勝ちかも。

さて。
腐っても鯛、小さくても宝石鉱物。
財布にはかわいげのないこの手の石を、少しでも安く買おうとするなら、策を講じなければなりません。
一品ものの石をセレクトして仕入れてくるようなお店は、きれいな石に出会える確率は高いけれど、比例して値段も高い。
玉石混淆でごそっとまとめて仕入れてくるような店は、きれいな石率は低いけれど、値段も低め。

高確率をねらうか、可能性に賭けるか。

それとは別に「専門外」をねらうという方法があります。

たとえば、化石や翡翠を主に扱う店が、ついでに仕入れてきた他の種類の石。ルース屋がたまたま持っていた原石。エスニックのアンティークショップが石を売っていた例もあります。
それらは主力商品ではないので、店はそれで儲けようとは思っていません。
それでも、石を扱う店の人が目を留めて仕入れてくるので、玉石混淆よりはグレード高め。
その割に安いことが多いのです。(逆に相場を知らなくて高く付けてしまう場合も)

これらの場合はここに石ありと掲げているわけではないので、とりあえず覗いてみるこまめさと、自分で石の質と相場を見分ける労力が問われます。
そして時の運も。

実はこの石も「専門外」の裏技で見つけた石。
手間と時間と労力はかかるけれど、見つけたときの喜びは最大級です。

絹の輝き

シルキー

ブラジル産のシルキー・クォーツです。
名前の由来は一目瞭然。

水晶の中に絹糸のような繊維状のふわふわ内包物が入っているから。

このふわふわは角閃石(アンフィボール)と言われてますが、アンフィボールも細かく分ければいろいろなので、詳しくはどういう鉱物になるのかはかなり不明。

たいてい日記を書く前には、「間違いないよね?」という確認の意味を込めて、ネタにする石を検索してみることにしています。
たとえばファーデンのクラスターを登場させようとして、個人的にはあんまり見かけないように思うので、「珍し目のクラスター」と書くつもり……でも本当に珍しいのか一応は検索、というわけです。
たまたま私が見てないだけで、実はたくさんあったりするかもしれないし、最近どっと出た(だから自分も買えた)のかもしれないし。

今回もシルキー・クォーツで検索。
……意外に、というか、やはり……というか、少ない

意外に、というのはアンフィボール(角閃石)入りというと、けっこうあちこちで見かけるために、少ないという印象がないから。
やはり、というのはシルキー・クォーツは我が家でふたつめ。(ひとつめはこちら
好きな内包物なのにふたつめで、思い返してみればブラジル産水晶を扱うあのお店でもこのお店でもミネラルショーでも、見かけないことの方が多いような……そんな記憶があるからです。


角閃石入り水晶は、さほど珍しくもないはずなのに、シルキー・クォーツはどうして少ないか。

思うに、「シルキー」の名前の幅が、思ったよりも広くない……逆に言うと「シルキー」は、けっこう条件の厳しい名前なのだと思います。

まず。
ルチルと間違われるくらい、しゃっきりした針状では、シルキー……絹とは言えない。


ラン水晶と呼ばれるタイプは、色が付いていることが多く、質感もフェルト状に見えることが多いので、これもシルキーの範囲外。
そもそもシルキー(絹のような)ではないから、ラン(ポルトガル語で羊毛)という名前で呼ばれているのでしょう。


つまり「シルキー」の条件は、針状ではなくあくまでも繊維状で、しなやか。
色は白~クリーム色。あまり濃い色は不可。


しかし、柔らかそうで白かったらそれでいいかというと、もうちょっと条件が厳しそうです。


白くて柔らかくて角閃石だけれど、こういう状態では「シルキー」な繊維っぽい質感が足りません。
これはエンジェル・クォーツとかエンジェル・ファントムと呼ばれてます。

ヒョウ柄
細くて淡い色でも、太さがバラバラでまとまりがないと「シルキー」っぽくないし。

このほどさように「シルキー」の条件は微妙。
個人的なわがまま条件も入ってますが、「シルキークォーツ」の名称でヒットしてくるものが意外に少ないのは、やはりシルキーの条件が厳しいことを意味しているのではないでしょうか。
(産出量も少ないのだと思いますが)

その点、今回のシルキーは、かなりシルキー度高し。

白さ、細さ、しなやかさ、柔らかさ、上品なかがやき。
うむ、シルキー。


ところで、シルキー・クォーツを検索していて、いくつか「?」なものも見かけました。
ひとつは
イエロー・ミルキークォーツとも呼ばれるこれ。(……に見えるもの)
イエロー・ミルキー

スターが出るので、細かい細かい針状結晶が内包されているようですが、繊維状ではないし。
ふわっとにじむような輝きがシルキーだとでも?
でも……これはミルキーであってシルキーではないと思います。

もうひとつは……
オパルセント

オパルセント・ガラス。
オブシディアンオパールとかオパライト、変なところでは人工ムーンストーン(←人工と言えるほど似てないので、これをムーンストーンの人工ものとは認めたくありません)。
これのどこがシルキー!

ああ、チェリー・クォーツ(ストロベリー・クォーツではない)をシルキー・クォーツと呼んでいたところも……。



隕石伝説

メテオラ

”メテオラ・クォーツ”です。
コロラド州Ouray郡で採れる個性的なミルキー・クォーツで、1997年コロラド上空を通過した隕石が地上に落下したように思われたので探したものの、隕石は見つからず、代わりに水晶の露頭を発見し、その晶洞をメテオ・ポケットと名付け、そこで採れた水晶がメテオラ・クォーツと呼ばれるようになったようです。

最初にメテオラ・クォーツが見つかったのがこのメテオ・ポケット。
他にないかと探した第2次の採集で見つかったのがバーガーキング・ポケットオハイオ・マイン
今回の石は、オハイオ・マイン(鉱山)のものです。

ところが……隕石が落ちたかも、という話と「メテオ・ポケット」という名称が一人歩きしたらしく、私がこの水晶を知った当初は、隕石のクレーターから見つかった。アリゲーター・スキンと呼ばれる独特の表面のようすは、隕石の衝撃に起因するものだ……という何ともわくわくする説明でした。

まあ、クレーターを作るほどの隕石が墜落したら、いかに地中の水晶でも割れてしまうでしょうし、クレーターができたずっとあとに水晶が成長したのなら(そんなことはないと思いますが)、隕石と結晶の個性を結びつけることはできません。

コロラド州にクレーターなんかないみたいだけど……?から始まって、実は隕石の代わりに見つけた水晶ということがわかり、コロラド州よりさらに詳しい山地がわかり、同じ産地でメテオラの名前が付いていない、そのためにずっとお値打ちな水晶を探すことができたり、この水晶にはいろいろ楽しいエピソードがたくさんあります。


さて、海外サイトの説明では「アリゲーター・スキン」と表現されていたこのミルキー・クォーツの表面は、実はいくつかタイプがあります。
一つは今回のように小さな米粒状結晶が表面を覆ったドゥルージー・タイプ

もう一つは小さな錐面ががぎゅっと固まって一続きの面を作っているような「鱗風」


さらにもうひとつは、きめ細かいキャンドル状というか、柱面を半透明の小さな結晶が羽毛のように覆っているタイプ。


ふつう、ミルキー・クォーツというと白は白でも半透明、例えて言えばカルピスのような半透明白であることが多いんですが、メテオラと呼ばれるこの水晶たちは、際立って白いです。
20センチを越えようかというビッグ・ポイントの写真を見せていただいたり、お店にあった実物をしみじみ見たことがありますが、それだけの大きさの純白のポイント、しかも表面が前述したような鱗やドゥルージーや羽毛のような結晶に覆われている……という風情は、隕石云々の話をきれいさっぱり忘れても十分以上に魅力的。

目指せ、いつかはビッグ・ポイント!なのです。
メテオラ・クォーツの正体追跡行のおかげで、Ouray郡のメテオ・ポケットやオハイオ・マインだけでなくだけでなくその周辺や、お隣のサン・ジュアン郡などでも個性派ミルキー・クォーツが出ることがわかっているので、ちょくちょく水晶の産地に注目しています。

ただ……なぜだか高いんですよ、この水晶!

新たな希望は、キシコでも同じような水晶が出るメこと。
そっちにも期待です。





ワイルド・ルチル

荒ルチル

ルチルの輝き、華やかさ、繊細さ。
それらをすべて裏切るように……それでもルチル(入り)。

荒ルチル2

ルチルにあるまじきつや消しグレーのルチルは、やや灰色がかった水晶の中に埋もれ、光に透かすことでやっとルチルらしい姿を現します。

そのようすの、なんと荒々しいこと。

一般的基準で言えば、決してきれいではないけれど。
この荒々しさがこの石の魅力。

持ち主の思いが石のパワーになるのなら、堂々と言っちゃおうじゃありませんか。

カッコイイ……。

私が石の浄化をするとしたら

注:ものすごーく長い、まとまりのない話なのでご注意下さい


私は、石の浄化をしません。

しない理由は、まず、私の石の入り口はパワーストーンだったけれど、石に興味を持った頃は浄化という概念はなかったので、なじみがないから。
私にとっては「浄化」は、いつの間にか持ち込まれた後発の概念で、あとからやってきたのに「必ず浄化しましょう」「浄化が足りないから○○だ」といわれたって、まったくピンとこないのです。

もうひとつは、石の鉱物としての側面にも興味があるので、物理的に石にダメージがあるかもしれない行為は嫌だということ。
私の石は、時に土が付いていたり、しかもそのワイルドな風情が好きだったりするので、物理的に浄化という行為が無理な石もあります。

そして……これが最大の理由かもしれないのですが、ちまたで言われている浄化の説明が、どうも納得できないのです。

最初に「浄化しない」と言っておいて「納得できない」というと、私が鉱物系石好きだから否定しているのだと思われるかもしれないので、逆説的に「私が浄化をするとしたら」という方向から話を進めてみます。
その方が「納得できない」と思う理由がはっきりすると思うので。
どちらかというとイメージ的な理由なのです。


私が浄化をするとしたら。
なぜだか知らないけれどそんな気分になって、やってみるとしたら。

まず。
浄化は「洗浄」ではありません。指紋がついたから拭こう、ワイルド好きといってもこの土だらけは困るから洗おう。
そんなことなら今でもやりますが、これは「浄化」ではないでしょう。
水で洗い流すという行為は同じだったとしても。

第一条件として、浄化は、どのような行為であれ、本人がこれは浄化であるという認識を持っていてはじめて浄化である。
そういうことにします。

当然、実際の行為を伴っていても「浄化」はイメージに根ざす行為です。
ですから、こうすれば「浄化」できる。本人がそう思う、思えなければ浄化にはなりません。
「これでいいのかなあ……」と迷いながらやったり、やったあとで「あああ、石にダメージが!」では、浄化も何もあったものじゃない。

ここで第二条件。納得できる方法で。

私の場合は、石にダメージが出る方法は論外。
塩はだめ、塩水などもってのほか。直射日光も避けたいです。
しっかり浄化するなら塩で! と力説されたとしても、だったら少々浄化しきれなくてもいいから塩は避けます。
他人事ながら、塩水に長時間つけ込みはやめましょう!と逆・力説します。
そんなコトしたらクラックに塩水が染みこみます。塩が中に入ります。
へたすると「塩吹き石」になっちゃいますよ。
※ずっと昔、塩の結晶を作ろうと黒い陶器の器に塩水を作って蒸発させたら、陶器の器のひびに塩水が染みこんでしまい、洗い流したあとも、ひびに添って塩が吹き出てきて困ったことがあります。

私が浄化に持ち出すとしたら水晶ですが、石によっていろいろダメージが出ることが考えられるので、とにかく調べて、やばそうな方法は避けます。

石好き危うきに近寄らず。

まあ、ダメージがないだろうと思われる方法で、一般的なものは、
(1)セージ
(2)音(シンギングボールなど)
(3)月光
(4)クラスター
……でしょうか。

ここで、第二条件の「納得できる方法」をさらに掘り下げます。
ダメージが出たら嫌だ、というほかに「これなら浄化できるだろう」「なるほどこれは浄化だろうと納得できるのも第二条件のうちだからです。

そこで、ちょっと順序が前後してますが、改めて考えます。考えてみなければなりません。

「浄化」って何を浄化するんだろう?

えーと、これは、私だったら、何を浄化したくてその気になるんだろう……という意味です。
たいてい以下のケースでは「浄化しましょう」と言われていますが、どのケースでその気になるか。


●石が手元にやって来るまでにいろんな人に触れられて影響を受けているから。

……石が手元にやってくるまでには、誰かが掘り出し、運ばれ、売られてこなければなりません。
当たり前です。
逆にたくさんの人が関わってくれたからこそ、私の手元にやってきてくれたんです。
そんなことを気にするなんて、触れただけで(悪い)影響が出るなんて。
そういうことがあったとしても、ここはひとつ、ハッタリ込みで……そんなことに私、負けません、と言いたい。
どっちかというと、これは、皆さんのおかげでこの石を手に入れることができました。ありがとう。
……じゃないでしょうか。浄化しなければという気分にはなりません。
ま、軽く洗い流すぐらいはしますけど、浄化と思っていないので浄化ではありません(第1条件)。

お店に並んでいる間に、いろんな人にさわられて……。
いろんな人が気になって取り上げた。それは、それだけその石が気になるいいい石だったということ。
でも、そういう人たちの所に行かずに、私の所に来てくれた。……ラッキーじゃありませんか。
「欲しい~でも買えない」そう思われたことが何だと言うのでしょう。どっちかというと褒められたに等しいような気がします。(みんなにそう思われた石を買っちゃった~←性格悪いかも)


●石を買ったら体調が悪くなった、悪いことが続く。
 何か良くないものが入っているかもしれないから浄化しましょう。
 
……以前にも述べましたが、私の場合、新しい石が手元に来て体調が悪くなったら、
「さあ、お近づきになりましょー! それでも好きなのよー!」
と、逆にべったり身につけちゃうので、浄化対象にはなりません。
買ってすぐぴったりフィットする石ばかりではないでしょうし、それくらいのことに適応できなくてどうするか。「石が」合わないではなくて、「人が」合わせるもありなのです。
こういう場合は、人間の方が小回りがきくでしょう。

悪い出来事が……そんなもの、「石のせい」にしなければいい。
石があってもなくても運が悪いことはあります。
……ということで、だから浄化しなければという気分にはなれません。
下手に石のせいにすると、石が「悪いことの記念品」になりそうです。そんなのは大却下。


●いきなり他人にさわられて。あるいは嫌な人にさわられて邪気が入ったかも。

……私、自分から人に手渡す口なので、さわられて嫌と言うことはないです。
だからこれも浄化対象ではない。
そもそも「きれいね」とさわったことを、悪意のようにとらえてしまうのは失礼です。

邪気が……についてははっきり反対
邪気が入ったかも、というのは「邪気は存在する」「自分の石は邪気に負けてしまう弱い石だ、さあ大変」と考えること。持ち主がそう思っていたら、世の中は邪気に満ち、石はとても弱い虚弱石になってしまうでしょう。
そんなことでいいのでしょうか?
私は嫌なので、邪気が……とは考えません。自分で自分の石を邪気まみれの虚弱石などにしたくない。


さて、世間一般で「~だから浄化しましょう」「こんな時は浄化しましょう」というケースがことごとく当てはまりません。
「浄化しましょう」「とにかく浄化しましょう」では納得できないし、納得せずにやったのでは第一、第二条件に反します。

ああ、こういうのもありました。


●石が疲れている
●持ち主のマイナスの気を吸ってしまった。


……石は疲れるもの、と考えることこそが石を「お疲れ石」にしてしまうと思うんですが……誰だってどんより落ち込んだり、ぐったり疲れたりすることはあるわけで、そんな持ち主のそばにいたら、石だってお疲れしちゃうかも。
本来なら持ち主が元気になることが石を元気にすると思うんですが、思いっきりヘコむことだってあるし、ここはひとつ石に元気になってもらって、それに釣られて自分もすっきりしたい。
そんな気分転換式浄化なら……まあ、やってみようという気になるかもしれない。

ということで、私がやるとしたら、持ち主のせいでお疲れかもしれない石に気分転換浄化

そこでさらに考えます。
考えるのはタダ。浄化もパワーストーンもイメージの話ですから、考えることこそ真髄です。

この場合の石のお疲れは、どうやったら回復するだろう?

ここで話は先に挙げた
(1)セージ
(2)音(シンギングボールなど)
(3)月光
(4)クラスター
に戻ります。

店でセージを勧められた。誰それが月光がいいと言っていた……そんなのは選ぶ理由にはなりません。

浄化の第二条件は「納得できる方法で」です。

ここでしつこく、さらに突っ込んで考えます。

「石の何を浄化するか」を考えたのですから、次なる問題は、「浄化の方法」として知られる行為は、どうして浄化できるのか、ということ。

たとえば、他人の影響を受けている(かもしれない)から……という、「外的要因を浄化」という場合と、かろうじて私がその気になるかもしれない、持ち主がどんより気味だから石もしんどいかもしれない……という「内的要因を浄化」という場合では、同じ浄化でも違うと思いませんか?
内科と外科では治療方法も薬も違いますって。

だから、どんな方法だったら私がやりたい浄化に適しているか。
そのためには、その行為がどうして浄化になるかを考え、それに納得できなければなりません。

まず、セージ
何でもインディアン(ネイティブ・アメリカン)が行うスマッジングという浄化の儀式に由来するんだそうですが……。

うーん、実際に行われた浄化の儀式ではあるけれど……。
ここで「う~ん」と唸るのは、それで本当に浄化になるのか、という疑いではなくて、ネイティブアメリカンのスマッジングの儀式がどのようなときにどのように行われる儀式であるか全く知らないのに、へー、ネイティブアメリカンがやったんだって、という軽いノリでセージを炊いても、私自身がそれでは効き目はないだろうなと思ってしまうだろうからです。

調べてみると、この儀式ではいくつかのセージが使われ、「清める」意味での浄化にはシダー・ウッドが使われるのだそうです。
どうせだったら、セージよりシダーウッドをつかってみたいし、それになにより、(ネイティブアメリカンの儀式を体験する機会などたぶんないけれど、少なくともイメージとして、クリアに思い描けなければ……ああ、こうやってネイティブアメリカンの人々たちは浄化されるという実感を得たのだろうな……としっかり想像できなければ、私は自分がやるセージの浄化に効力を持たせることができないだろう。

あ、これは第三条件かもしれません。
行為だけでは浄化にならない。

私は、思えばそうなるというのがイメージの世界だと思っています。
石にはパワーがある。それが心に影響を及ぼす。そう考えるから石はパワーストーンになり得るし、「うわ~、これはすごい!」と心ふるわせる石ほど、パワーがあるということになる。
イメージ的な「実感」が力になり得る。

だから、逆にどんな著名なヒーラーががこれはすごい石だと言おうとも、ふ~ん、と思って興味がなければ、その人にとってその石のパワーは存在しない。
同じようにその行為を行うことで石が浄化されていくのだとイメージできる行為、あるいは行為によってイメージすることで、それは浄化になり得る。
イメージできない形だけのまねごとは、同じ行為でも浄化の効果は期待できない。

イメージという点を注目すれば、そうなります。

話を元に戻します。
セージによる浄化は、たぶん私がそのイメージ的な力をまだ実感できない。だから私がやっても浄化にならないでしょう。
それにスマッジングという儀式を考えるに、これは「心身の浄化」。むしろ持ち主が自分自身を浄化することで元気になり、そのことで石も元気になる。そういうイメージがあります。
だから、「石を」浄化するのに適しているかどうかは、KURO的に微妙。
一番儀式っぽくはありますが。

次に
シンギングボールやティンシャ(チベタン・シンバル)などは有名ですね~。
クリスタルチューナーという専用の音叉もあるそうです。
音叉は持ってないですがシンギングボールやティンシャの音は好きで、持ってます。
あの何とも言えない音が浄化になるなら、いいですねえ~。

ただし。
これについてはとても個人的な思いで納得しきれません。自分でも惜しい~と思ってるんですが。
だって……シンギングボールは、仏教の法具です。
木のスティックで縁をこすって音を出すのは、ニューエイジの人々が勝手にやっている方法だそうで、現地では普通にごーんと打ち鳴らすのだそうです。
人間が自ら作り出した宗教のための用具を、これまた宗教とは関係ない人が勝手に使って出した音は、果たして浄化に役立つや否や。
すごくきれいな音なので、使う人がこれを元に浄化されていくイメージを思い描けるなら、十分浄化になりえると思います。
しかし個人的には、浄化……今回の場合の石のお疲れ解消というよりも、石を何かの目的のためにチューニングするイメージがあります。
法具は祈りの道具です。祈りは願いでもあるでしょう。
音とともに祈り、心を深め、神(仏)に祈り(思い)を届けるのなら、これを用いることは、石の中に自分の思いを響かせることではないか。
そんなイメージがあるからです。

石のお疲れ解消のためには……別の方法はないかな。

ここでもう一度改めて。

持ち主のどんより気分のせいで疲れてしまった「お疲れ石」を元気にするために、気分転換になる浄化をしたい。そういうことであれば、私も浄化をしてみようとい言う気分になるかもしれない。

目的は「石が元気」になるように。

石が元気になるためには……逆に石が元気な状態とは、どんなものだろう?

私の答えは単純です。
持ち主が石を手にしてうれしく思い、心が生き生きとしていれば、石も元気。
極端に言えば、「きれいだね~、今日も一緒にがんばろう!」のような状態であれば、石も輝いている。そう思ってます。
だから、本当は持ち主が気分一転ヘコみから脱却して元気になれば、それが一番なんですが、とりあえず、今回は持ち主が自前ではどんよりから抜け出せない状態だったら……ということで。

持ち主の要因抜きで石が元気な状態……それは「自然な状態」……まだ大地に抱かれ、人の手に渡る前の状態ではないでしょうか。

掘り出されて、人間の世界にやってきて、いろんな人に触れられたり、持ち主のどんより気分につきあったり、そういうことで浄化が必要になるというなら、それ以前は石は元気だったということになるのではないでしょうか。
今さら、石が生まれた土地に戻すことはかなわないけれど、石と大地をもう一度(イメージ的に)つなぐことができるなら、それは石の力になるのでは……。
人(持ち主)のためにお疲れならば、自然の力で回復する……なんだかいいかも。

いいかも、と思えることは、(私にとって)意味があること。

では、石と大地を(イメージの力で)つなぐには、どうしたら。

そういう視点で考えると月光やクラスターは自然物を使うという点で、石と大地をつなぐと言うイメージに近そうです。

もっと言えば、月もいいけど、月は空のものなので、大地ということで今回の場合は、クラスターが良さそうです。
石は……私の場合はたぶん水晶はたいてい、クラスターの状態で産出します。
クラスターはより産出状態に近いと言えるわけで、そんなクラスターと一緒にしておくことで石も元気になったりしないかなあ……(乗せるのは、ダメージの危険があるので、そばに置く方法を採用)。

思う力がパワーとなるなら、クラスターはできれば大きめ、なるべくワイルドで「採りたて」っぽいの。
違う鉱物と共生していたりすると、なおいい雰囲気ですねえ……。
たとえばこういうの。

これは国産の尾太水晶です。(パイライトと共生してます)

浄化(元気回復)しようとする水晶と産地をそろえてもいいけど、大変そうですね。

……なんだか、いつもの石選びになってきたので、私が石の元気回復に何かしようと考えるなら、クラスターのそばに置く方法かな……と。
それを一応の結論にしておきます。

とりとめもなく書いてしまいました。
何をぐちゃぐちゃ考えてるんだと思われたかもしれません。
でも、私はやるなら考えてやりたい。

浄化というのは鉱物趣味とは違う、イメージの世界。
だったらイメージを大切にするのは当たり前です。

正しい、間違いというのではなくて、私は自分自身が納得したい。
イメージの世界でそれが力になるはずだからです。

「浄化というものが必要です」
「浄化には○○という方法で」
と言われて、浄化が何かもわからず、その方法が何を意味するかもわからず「浄化」なるものを行ったとしたら。

私は、自分の石に何をすることになるんでしょう?
それがわからないのがとても怖い。


だから、やるとしたら、何をどうするか、それはなぜかとしつこく考えました。

「元気回復」なので、石と大地をつなぐためにクラスターと考えましたが、違う浄化が目的なら、違う方法がふさわしいと考えるでしょう。
同じ石の元気回復でも、別の人だったら別の方法を良しとすることでしょう。

でも……「やるとしたら」という前提なのがすでに変。
私の考えはこうです。

まず、「石好き!」であること。
持ち主の「好きだよ~」という心が、何より石を元気にするでしょう。
元気な石に、浄化が必要なものが入り込む隙などないはず。


なので、私は浄化をしない。
石の元気には自信があります。
プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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