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今年最後のご挨拶

今日は御用納めの日。
……ということでこのブログも御用納め。

帰省しちゃうので、しばらく冬休みに入ります。

今年一年、いろいろ思いつくまま気の向くままの石雑記におつきあいいただき、ありがとうございました。
休み明けはゆっくりですが、来年も石三昧でいきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

2010年が、良い石との出会いの年でありますように。
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”パワースポット・ヒマラヤ”(試験運用中)

以前、私が石の「浄化」をしないのは、鉱物的な理由ではなく、意外にイメージ的な理由であるということを、逆説的に「私が石の浄化をするとしたら」と言う話として述べましたが、今回も似たような話です。

「ヒマラヤ山脈には範囲がある」
「ヒマラヤ水晶とはヒマラヤ山脈の範囲内で採れた水晶であるべき」
「売られているヒマラヤ水晶には、ヒマラヤ外のものもあったりする」

……こういうことを言っていると、「だから鉱物好きの人は」というニュアンスの反論が返ってくることがあります。
曰く、「いいと思ったら、それでいいんじゃないですか」。
もちろんです。好きならヒマラヤ内だろうと外だろうとそんなの関係ありません。
ヒマラヤ水晶だからいい、ヒマラヤ水晶じゃないから価値がない。誰もそんなことは言ってません。

細かく産地にこだわるのは、成分や結晶系に決まりがあってこれは●●ではなく▲▲という鉱物だ……という、パワーストーンとは違う鉱物的な見方なのだと思われているのかもしれませんが。
確かに、鉱物標本は、産地がしっかりわかっているかいないかで価値が変わりますが、その場合はヒマラヤ山脈なんておおざっぱなことは言いません。ネパールの何郡のどこ、できれば鉱山名まで知りたいところです。

パワーストーンの分野では、「……という流通名だし」「それで通じるし」と言う理由で、鉱物的にも、時にはパワーストーンとしても正しくない、あるいは意味がズレている名前がまかり通っていますが、それはいかがなものか。
(ビーズのエレスチャルなどがいい例です)

「好きだったらそれでいいんじゃない?」「通じるから細かいことを言わなくても」というのがパワーストーンの立場からの意見だというなら、私はこう反論します。

「好きな石を正しくない名前で呼ぶの? それでいいの?」

石の名前は人間が勝手に付けたもので、どんな名前で呼ばれようと、石には変わりがないかもしれないけれど、鉱物名でもパワーストーン名でも何らかの理由があって、その石を示す名前が決められたのだから、好きなら正しく読んであげる、それが自然じゃないでしょうか。

鉱物趣味の立場から見えれば、ヒマラヤ水晶も普通に水晶(Quartz)で、産地がネパールやインド(北部)であるというだけです。それなりに外見に特徴はあるけれど、だから特別とはいいません。

一方、パワーストーンでは、ヒマラヤ水晶は特別視されます。
曰く、ヒマラヤはパワースポットだから。

以前ヒマラヤが「三大パワースポット」と言われたときには、あと二つは何?と思って調べてみたら、世に言う「三大パワースポット」にはヒマラヤが含まれていなかったというオチがつきましたが、単にパワースポットというなら、そうかもしれないし、反対する理由は見あたりません。

ヒマラヤ水晶がパワーストーンとして特別視されるのは、パワーがあるから。
なぜ、パワーがあるのかと言えば、ヒマラヤがパワースポットだから。

では、ヒマラヤがなぜパワースポットなのか。
「地球の地力は、内側にある三角錐の力学的構造によって支えられており、そのて最も強い力の一辺上にヒマラヤのがある」という説明を見かけましたが、いったいどんな三角錐なのか、どうして三角錐なのか大いに謎。

むしろ、「世界で最も高い大山脈だから」というのが、誰もが納得する理由ではないでしょうか。

パワーストーンとして特別視されるのは「他とは違うから」

たとえば、他よりもずっと珍しい石である。
(同じ種類の石の中で)他にはない色・形をしている。
これまで見たこともないほど内包物が多い。
何らかの「違い」によって区別され、特別視される。
ヒマラヤの場合は、その高さ。

地上で一番高い山、一番天に近いエベレスト(チョモランマ/サガルマータ)を擁する山脈で採れた石

昔々レムリア人が……という、難しい話ではなく、だれもが「うむ、そうだ」と大きく頷くであろう、わかりやすい理由です。
ヒマラヤは世界最大の龍脈であるという説明も、ヒマラヤが世界の屋根と言われる大山脈だから。

ヒマラヤがなぜ大山脈になったかといえば、大きな力が加わってユーラシア大陸の端っこを天高く押し上げたから。
逆に言えば、大地をそこまで大きく動かす力が加わった土地にはぐくまれた水晶だからパワーがあると考える、そういうことでしょう。

ここで、ヒマラヤ山脈の歴史と誕生のメカニズムを見てみます。
注:説明によって時代区分の年数に差があったり、ヒマラヤの誕生メカニズムにも違う説があります。
いろいろ見ていく中でなるほどと思ったもの、図を書くにあたり資料のそろいが良かったものを集めました。
なので、とりあえず試験運用中ということで。間違いが見つかれば修正します。


まずは歴史。
時は大きくさかのぼり、約2億5000万年前。
インド移動1
この時代はペルム紀と呼ばれています。恐竜はまだ誕生しておらず、地上には大きな両生類や爬虫類がいる時代でした。
地球上の陸地は、今とは全く位置が違い、全ての陸地が一カ所に集まっていて「パンゲア」という超大陸を作っていました。

もちろん、それまでにも大陸はくっついたり離れたりを繰り返し、3億年前くらいにすでにウラル山脈が誕生していたようです。
もちろんまだヒマラヤ山脈は影も形もありません。

インド移動2
続く時代は三畳紀。約2億年前くらいです。
実は、ペルム紀(Permian period)と三畳紀(Triassic period)の境目(P-T境界)では、地球の歴史上最大の生命の大量絶滅があったといわれています。
絶滅というと恐竜の絶滅が有名ですが、それよりもずっと古い時代。なんと地球上の生命の90~95%が絶滅したと考えられています。

90%~95%と言えば「ほとんど全部」と言いたいくらいの規模。
なぜ、そんなとんでもないことになったのか。

……ペルム紀と三畳紀の地図を見比べてみてください。
ペルム紀にはひとかたまりだった大陸が、三畳紀にはかなりばらけはじめ、パンゲア大陸はなくなり、北のローラシアと南のゴンドワナに分かれています。
後のインドになる部分も、ゴンドワナからちょっぴり分離しはじめていたようです。

このように大陸を分裂させたものは何か。
それは地球の奥深くから、大陸の真下に湧き上がってきた、大規模なマグマです。

巨大な大陸をバラバラにしてしまうくらいの大規模な火山活動……それが、P-T境界での大絶滅の原因だとする説があります。

ともあれ、ペルム紀に栄えていた大きな爬虫類が絶滅し、そのあとを埋めるように恐竜が誕生したのがこの時代です。

インド移動3

お次はジュラ紀約1億3500年くらい前です。
かの有名映画ジュラシックパークの「ジュラシック」はジュラ紀のこと。(ただし、映画に登場する恐竜は、このあとの時代の白亜紀のものらしい)
三畳紀に誕生した恐竜は巨大化し、まさに「恐竜の時代」でした。

大陸の位置を見てみると、インドは完全にゴンドワナから分かれ、ゴンドワナとローラシアの間に広がるテチス海を北上していました。インドの北上によって、テチス海は狭まり、変わりにインド洋が生まれはじめます。

ゴンドワナ本体もさらに分裂し、くっついていたアフリカと南アメリカが分かれはじめ、間に大西洋が生まれることになります。
このように、もともとブラジル(南アメリカ)とアフリカはくっついていたので、双方で同じような鉱物が採れることがあります。
たとえば、「パライバ・トルマリン」
銅を含むために鮮やかなネオンブルーになるこのトルマリンは、ブラジルの沿岸の州パライバ州で見つかったことからパライバ・トルマリンと呼ばれます。
その後、アフリカ出も同じようなトルマリンが見つかりました。
こえrは、ブラジルとアフリカがかつて地続きだったためと言われています。……ということは、パライバトルマリンは、ヒマラヤ水晶よりもずっとずっと古い(まだヒマラヤ産山脈はない)石なんですね……。

インド移動4

お次、白亜紀。
これも恐竜の時代。大型肉食恐竜が現れた……ティラノサウルスがいた時代というと、イメージしやすいでしょうか。
図の6500万年前は、白亜紀の末期。
ちょうど恐竜が絶滅したといわれるころです。
アフリカと南アメリカは完全に分かれ、大西洋が生まれています。
インドはさらに北上し、テチス海はますます狭くなります。
アフリカからマダガスカルが分離し、南極大陸からオーストラリアも離れます。

恐竜の絶滅の原因には諸説あり、巨大隕石が激突したためだという説が有力ですが、ひとつ気になるのは「デカントラップ」
レインボー水晶のところで引き合いに出した、インドのデカン高原に残る広大な溶岩台地です。
このデカントラップは、中生代白亜紀末からその後に続く新生代第三紀初期(6800万年前~6000万年前)の間に何回かの噴火によって形成されたとされています。
これは、北上するインドが、地球深くからマグマが吹き出す地点(ホットスポット)の上を通り過ぎたからで、その時の火山活動が環境を激変させ、絶滅の要因の一つになったとする説もあるのです。

白亜紀の後に続くのは、第三紀
この第三紀の5000万年前~4000万年前くらいにインドはついにユーラシアに衝突し、テチス海は消え、ヒマラヤ山脈が生まれます。

言ってみれば、ヒマラヤ山脈は恐竜よりも若い。
世界で最も新しい大山脈なのです。

インド移動5


続いてインドがユーラシアに衝突するあたりを、横から見てみます。

ヒマラヤ誕生1

すでに述べたように、ローラシア(後に分裂してユーラシア)の間にはテチス海がありました。
インドはマグマの流れに乗ってテチス海を北上。
まず、インドが乗っかっているインド・オーストラリアプレートがユーラシアにぶつかり、下に潜り込む形になります。

ヒマラヤ誕生2

インドの北上の動きは早く(年15センチほど)、インド・オーストラリアプレートはますますユーラシアの下に潜り込みます。
プレートとプレートが擦れ合うことでプレートを構成する岩は変成作用をうけ、一部は溶けて溶岩となり、ユーラシアの端には火山もでき、全体が隆起します。

テチス海はますます狭くなり、海の底の堆積物が隆起してきます。

ヒマラヤ誕生4

テチス海の堆積物(堆積岩)は、あまり重くないのでプレートと一緒に深く引きずり込まれることはなかったようですが、二つのプレートに挟まれる形となり、その圧力によって変成作用を受け、変成岩となっていきます。

一方、ユーラシアに潜り込んだインド・オーストラリアプレートは……これは、おおざっぱに言えば分厚い岩の板のようなもので、どんどん潜り込んでいくうちに、途中で折れ、折れた部分はマントル(地球の内部)へと落ち込んでいきます。

ヒマラヤ誕生5

途中で折れたことで軽くなったインド・オーストラリアプレートは、自重でたわんでいたのが戻る形で、一気にユーラシアの端を持ち上げます。
このときチベット高原が生まれ、逆にそれより奥のタリム盆地(タクラマカン砂漠のあたり)が沈下して盆地になったといわれています。

ヒマラヤ誕生6

インド・オーストラリアプレートがユーラシアを押し上げる形になると、二つの間に挟まれていた元・テチス海の堆積物は、さらに強く押しつぶされることになります。

ヒマラヤ誕生7

ぎゅうぎゅうと押しつぶされ(変成作用)た堆積物部分はついに二つのプレートの境目から押し出される形になります。

ヒマラヤ誕生8

ヒマラヤ山脈は、インドがユーラシアにぶつかり、ユーラシアの端を持ち上げるようにしてできた……と簡単に言えばそうなんですが、厳密にはその間にあったテチス海の堆積物が二つのプレートに挟まれ、ぎゅうぎゅうと押しつぶされ、ついに押し出されて盛り上がった部分と言うことになります。
もと、海底の岩なのでヒマラヤからはアンモナイト……海の化石が出土します。

ヒマラヤ山脈は二つの大地がぶつかり、その間にあった海(の堆積物)を押しつぶし、その圧力によって作り替え(変成作用)、天高く押し上げてできたもの。
今もなおインドを載せたプレートは動き続けているので、ヒマラヤを作った力は現在進行形。

これをヒマラヤ水晶が持つ(かもしれない)パワーとしてとらえるのなら、ヒマラヤ水晶のふるさとであるヒマラヤ山脈の範囲は、この大地の衝突で最も大きくうごめき盛り上がったあの山脈でしょう。

ヒマラヤ水晶というなら、ヒマラヤ山脈で採れたもの。
そしてそのヒマラヤ山脈には範囲がある。

鉱物の話でも何でもなく、パワーストーン的見地でもやはりヒマラヤ山脈をどうとらえるかは重要だと思います。







ヒマラヤのかけら

ガネーシュ・クラスター

ガネーシュ・ヒマール産水晶のクラスターです。
クラスターと言っても、私が買うのは(値段の関係もあって)たいてい小さいんですが、これは意外に大きめ。
幅こそせまいものの、長さは12~13センチあります。
手に乗せれば掌オーバーサイズ。

「(ネパールの)ヒマラヤ水晶は、高いのだけが残念だ~」
……と嘆いていましたが、今思えば当時はまだ破格。
がんばって買っておいて良かった……。

しっかり母岩付きで、先細り結晶が群れていて、結晶の中には白い角閃石が羽毛のように内包されています。
母岩&結晶が斑に緑泥で緑になっていて、おもしろい景色になっています。

ガネーシュ・ヒマール産は、単結晶でももちろんおもしろくてワイルドで魅力的ですが、やっぱり、クラスターもいいなあ……。
ヒマラヤ山脈の一部を切り取って掌にのせている気分です。

さて、何度も繰り返して来ましたが、ヒマラヤ水晶好が深みにはまると、単に
「ヒマラヤ水晶」「ヒマラヤ産」
と書かれているだけでは、満足できなくなります。
少なくとも、店が「ヒマラヤ水晶」と売っていても、素直に信じなくなります。
「ヒマラヤ水晶は、世界最古の山脈の……」
という説明に、
「一番新しい大山脈が世界最古とはなぜ」
と、ついツッコミしてしまう症状も出ます。(←問題)

でも、ヒマラヤ水晶と言うからにはヒマラヤ山脈の範囲内で採れた水晶であるべきです。
レムリアが、パワーが……という「難しい」石と違い、その水晶の産地がわかれば、ヒマラヤ山脈の範囲内か範囲外か、私のような一般人でも判断が付けられます。

まず、ヒマラヤ山脈の範囲とは。
以前、一度取り上げたことがある話題ですが、新しく地図を作ったので、もう一度。

himalayan-range

実は、ヒマラヤ山脈には、広義の範囲と狭義の範囲があります。
一般的にヒマラヤ山脈という場合は、狭義の意味の方が多いです。

狭義……狭い意味のヒマラヤ山脈は、エベレストやガネーシュ・ヒマールが属する高く険しい一続きの山脈のこと。
その範囲は、東はブラマプトラ川が大きく曲がっているあたりまで。
一番端の山は中国、チベット自治区のナムチャバルワ
西はパキスタンのインダス川が大きく曲がっているあたりまで。
一番端の山は、ナンガバルバット

つまり(狭い意味での)ヒマラヤ山脈は、インダス川とブラマプトラ川に「(カギ括弧」)」のように囲まれているといえます。
大きな川があるのならば、そこは。山脈が途切れているわけで、そこを区切りとしてヒマラヤ山脈と考えるのは、なるほど納得です。

ここで、これも何度も繰り返してきましたが、四川省や雲南省産と思われる、エピドート付きの水晶がヒマラヤ水晶と呼び得るか否か。
四川省アメ

地図には四川省・雲南省も入れてあります。
もちろん上記で、ヒマラヤ山脈の範囲としたブラマプトラ川やナムチャバルワよりも西、長江やメコン川、タンルウィン川、エーヤワーディー(イラワジ)川など、上流とは言え4つもの大河を間に挟んでいます。
これでは、山脈は分断され、ヒマラヤ山脈の延長上とさえ言えません。

もし、それでもあのエピドート付き水晶がヒマラヤ水晶であるというのならば、産地が実は四川省や雲南省ではなく、ちゃんとヒマラヤ山脈の範囲内であることを明らかにするか、四川省や雲南省がヒマラヤ山脈の範囲内であると納得できる説明がなければ素直に頷くことはできません。

これまでは、厳しく言えばヒマラヤの範囲外、でもちょっと甘めに広くとらえればヒマラヤ山脈の延長上といえないことはないのかも? と思っていましたが、こうやって川を書き入れてみると、延長とは言えないとはっきりわかります。

一方ガネーシュ・ヒマールは「ヒマラヤ山脈」の文字の「ヤ」のあたり。
ど真ん中です。

一方、広い意味でのヒマラヤ山脈は、地図に記してある崑崙山脈やカラコルム山脈、ヒンズークシ山脈、天山山脈など、多くの山脈を含むそうです。
Wikipediaで「ヒマラヤ山脈」を検索すると、まず、この広い意味のヒマラヤ山脈が説明されていますが、この範囲は、ちょっとなじみがないかもしれません。
なにしろ、天山山脈をヒマラヤに数えてしまうと、かのカザフスタン産のストロベリー・クォーツもヒマラヤの範囲内で採れたヒマラヤ水晶になってしまいます。
それはいくら何でもと思われるかもしれませんが、ストロベリー・クォーツの産地を地図上で見れば、四川省や雲南省をヒマラヤ産というくらいなら、ストロベリー・クォーツ(シムケント産)も天山山脈産と言えます。

まあ……天然石でヒマラヤという場合は、やはり狭い意味のヒマラヤ産でしょう。

この際言っちゃいますと、個人的にヒマラヤ水晶の産地として眼にする産地で、ネパールの地名ならばほぼOK。
(他の産地をネパール産とごまかして売っているものは別)。
山の名前ならば、ガネーシュ・ヒマールカンチェンジュンガガウリシャンカールアンナプルナカンジロバサイパルダウラギリエベレスト
山か街かちょっと不明の地名だと、ティプリング
おそらく山域の名前だろうと思われるジュゴール・ヒマールクーンブ・ヒマール
郡や県に当たる地名ではダディンラスワサンクワサバタプレジュンジャジャルコットバジュラドルパなど。
追記:2012.2.16
 どんどん新しい産地名が出てきています。
 新たに加わったのは、ヒンドゥンラパリー。これらはガネーシュ・ヒマールに近く、これまでガネーシュ・ヒマール産として扱われてきた可能性が高いです。
ちょっと離れたあたりでゴルカ
 ガウリシャンカールとカンチェンジュンガの間のマカルー
新しい産地の地図はこちら

インドだと北部ならばOKですが、時々かなり南のものまで「ヒマラヤ」として売られることがあるので耳慣れない地名や産地は、どのあたりかをチェックする必要があります。
有名なのはクル、マナリ、パルバティ、マニカラン、Dhara(ダーラ)、ヒマチャルプラデッシュ(州)
あまり耳にしないけれど範囲に含まれるのは、ウッタランチャル(州)(※2007年にウッタラーカンド州に改名)、ナイニタール、ラダック、レー、カシミール
追記:2012.2.16
どんどん新しい産地が加わっています。
パルギ、バシール(鉱山)、バンジャール、スピティ渓谷
地図はこちら

パキスタンも北部はヒマラヤの範囲内ですが、ヒマラヤ水晶として売られていることは少なく、パキスタン水晶の扱いのことが多いかも。
ギルギットシガール、スカルドゥはヒマラヤの範囲といえそうですが、これらは産地名でもあると同時に集積所でもあるうえ、すぐ近くにカラコルム山脈があるため、ひょとするとカラコルムの石(厳密にはヒマラヤ外)である可能性もあります。
地図はこちら


注意したいのは中国
ヒマラヤ山脈は中国にもかかっています。だから中国産ヒマラヤ水晶もあるはずです。

ただし、すでに挙げたように四川省や雲南省産とそっくりに見えるものがヒマラヤ水晶として売られていたり。
最近見かける中国産モリオンには産地がシャングリラとされているものがあり、ヒマラヤの東端だと説明されていることがあります。
シャングリラは雲南省。位置は、上の地図で言うとヒマラヤの東端としたナムチャバルワよりさらに東、「横断山脈」と書いてある「山」と「脈」の間、文字一つ分下(南)。
ヒマラヤの範囲とするにはちょっと厳しいです。

このように、「ヒマラヤです」という説明に対し「本当に?」と確認する一手間を掛ける必要があります。
何も騙そうとしているのではなくて、おおざっぱにヒマラヤといっているわけなので、それでも良しとするか、私のようにヒマラヤ山脈の範囲はここまでだから、残念ながらヒマラヤ水晶とは言えない、と、一線を引くか、自分で判断しなければならないということです。

私の基準で言うと「中国側のヒマラヤ」はチベット自治区の範囲内。
ただし、「チベット産」だからヒマラヤ水晶と言っても大丈夫だ! と、早合点しないようご注意を。
「チベット」という場合、「チベット自治区」の範囲内なのか、「チベット高原」なのか、あるいは「チベット人が住むところ」という意味でも「チベット」なのか……いずれにせよ、狭い意味でのヒマラヤ山脈に接しているところだけでなく、特離れた崑崙や青海省・四川省のあたりも「チベット」なのです。
チベット産で詳しい産地が記されているものは少ないので、特に注意が必要です。

チベットでもうちょっと詳しい産地がわかるものと言えばカイラス産ですが、まさか聖地カイラスを掘り返したわけではないと思うので、「そのあたり」と考えておくのが正解でしょう。

(※以上、産地をごまかしているものは、この限りではありません)

チベット展

上野で開催されている「聖地チベット~ポタラ宮と天空の至宝~」を見てきました。
天珠好きとしてははずせないだろうと思ったからです。

もちろん、展示品に天珠があるわけではなく、チベットやチベット仏教を物語るものを、見てみたかったから。
展示は吐蕃王国のチベット統一から始まります。

ところが、仏像の手の表情の美しさにほくほくしながらも、ソンツェンガンポ王や文成公主、ランダルマ王の名前を見たとたん、天珠の歴史をしらべたときのことが思い出されて、頭の中は天珠モード。

ところで、天珠は、チベット仏教で大切なものだとか、高僧が持っているとか説明されているのを見かけますが、私は天珠はチベット仏教のものだと考えていません。
仏教以前のチベットの宗教であった(らしい)ボン教にとけ込んでいた土着のもので、仏像に天珠がはめ込まれていても、それは仏教上大切なものだからではなく、価値あるもの、美しいもので仏道を装飾しようとした、その素材であろうと思っています。

今回の展覧会も、その考えと矛盾しませんでした。
日本で言うなら国宝クラスの仏像が展示されているのですが、そこには天珠の姿はありませんでした。
天珠を見かけたのは、ただ一カ所……。
チベットの暮らし・民俗を紹介するコーナーにあった、女性の首飾り(胸飾り)でした。
確かに、チベットの民俗は仏教の影響を強く受けているけれど、これでは「だから天珠は仏教にとって大切なものだ」と言う理由にはならないでしょう。

天珠が載っているという医学書・四部医典も展示されていました。
天珠のページはでていませんでしたが、載っているとしても多くの薬草などが紹介されている、その一つとして「一応出ている」程度ではないかと思われました。

天珠の説明はとにかく天珠中心で、「一応載っている」程度のものが、さも重要であるかのように取り上げられてしまいます。
石でも同じことで、一方の見方だけでなく違う方向からの情報も集めて、多面的に判断することが重要だと思いました。

出口付近のショップには天珠や天然石ブレスやネックレスが売られていましたが、天珠ではなく天眼石として売られているし、ミャンマー産であるはずのパムテックも天眼石扱いされているし。
ここらへんの説明は、話半分に聞きましょう。

ルチルでも角閃石でもなかった (再録)

エピディディム1

再録です。
アフリカはマラウィの水晶です。

2005年の一時期、集中的に集まったことがある石です。
今回の石はその時にやってきたもので、2005年に一度、ブログに登場しています。

透明感抜群のスモーキー、表面もつやつや。
それだけでも十分美しいのですが、なんだか「枯れススキ」っぽい内包物が。

2005年当時は細長い……針っぽく見えるものは、何でもルチルに見えてました。
その後、ルチルっぽくないことがわかり、では角閃石? と思ってましたが、どうも違っていたようです。

先だっての池袋ショーで、石好きさんに教えていただいた同じマラウィ産の水晶に「エピディディマイト入り水晶」と書かれていました。
見ればよく似た「枯れススキ」

ちょうど、鉱物科学研究所の堀秀道氏の「堀秀道の水晶の本」が出たので買ったところ、ここにも載っていて、写真を見ると枯れすすきっぷりがうり二つ。

エピディディム2

……やっぱり、エピディディマイト?

本によると、ベリリウムを主成分とする珍しい鉱物なんだそうですが。

珍しい鉱物ならば、やった、ラッキー!と喜ぶ所なんですが、なんだかあまりの「枯れすすき」に「本当に珍しいの、これ?」という感じがぬぐえません。
エピディディマイトを調べようにも、あまり情報が出てこないのも悲しい……。

Epdidymiteで検索すると、白い六角形板状の鉱物がヒットしてきます。
池袋ショーで見た石の中には「枯れすすき」ではなく細い細い六角柱状のものもありました。これならばなんとかそれっぽく見えるかも。
もうひとつ、内包物入りマラウィ・スモーキーがあるので、そのうちアップで撮ってみます。
そちらならば、もっとエピディディマイトに見えるかも。







虹幻想

虹ファントム

昨日のなが~い記事にも登場したレインボー水晶です。
(読んでくださった皆様、ありがとうございます。お疲れ様でした)

今回池袋ショーで大量に出回ったものの、レインボーがきれいにファントム状に、結晶の深いところに内包されているタイプはさすがに少なく、ほとんどが表面近くの虹のタイプでした。
(表面が虹色に輝いているように見えますが、ごくわずかに内包されています)

この結晶は、登場した初期、内包タイプが入荷したときに、
「大粒の結晶が『ぽろっ』といっちゃったら教えてください~」
……と、とんでもないお願いをして巡り会った石。

クラスターはとてもとても手が出なかったので、かけらだけでも。

結晶表面がごつごつなので、中の虹をクリアに見ることはできませんが(見えるものもあります)、しっかり虹ファントムが結晶奥深くに内包されています。

写真は同じ石をわずかに角度を違えて撮ったもの。
ある角度では赤っぽく見えていたファントムが、わずかに角度を変えると青に。

不思議です。

そのほか、石によってはまさしく七色に見えているものがあるかと思うと、ある石は緑の光が目立ち、別の石ではピンク系が目立つ……という具合に、石によって光り方にばらつきがあったりします。

これはおそらく、虹のメカニズムである光の干渉を作り出す層(この場合は微細なファントムの層?)の厚みのちがいによるものではないでしょうか。

この石は、遠目に見ても文句なしに美しい!……というよりは、掌にのせ、近々と眺めて楽しむのにふさわしい輝きの石。
掌サイズコレクターとしては、非常に危ない。

だって……こんなにタイプがあると、ついつい集めたくなってしまうじゃありませんか。
デカン・トラップが、この虹に一役買っているならば、その広さにものを言わせ、安定供給されますように

虹水晶考。

冬至
夜が最も長い日。(@北半球)
この日を境に太陽が力を取りもどす一陽来復の日。(@北半球)

池袋ショー後のちょっと特別な日には、気合いを入れた石を取り上げたくなります。
ここ数年は、その時期に心惹かれた「おお!」という石を登場させてきましたが、今回は心惹かれたというか……惹かれたいることは惹かれているんだけれど、どちらかというとこのタイミングでいっちょまとめておこうかいという、タイミング重視の石。

レインボー水晶(インド産)でいってみたいと思います。

ajanta1
※……グレードの高いものには手が出ないので手頃グレードで。きれいなものはもっと鮮やかに虹が出ます。


池袋ショー以後、ネットで見かける機会がぐぐっと増えました。
私は実物を手に取る機会がありましたが、ネットで見かける説明をざっと見渡してみると、情報が古いもの、説明不足のもの、いろいろ気になるところもありまして、ここで一つまとめておいた方がいいのではと考えた次第です。

この石については、天然未加工なのか、加工ものなのかで説が分かれていて、私も完全には決断を下しかねています。
今の時点でまとめておけば、また、新たな情報が集まるかもとの期待もあります。(情報募集中!)

まずは、現在ある情報をまとめてみます。

●名前
この水晶には、現在統一した名前は付けられていません。
最初に入荷したショップでは「レインボー水晶」という名称で呼んでいますが、これでは従来のクラックに虹がでる水晶と混同してしまうため、ショップによって「レインボー・ロータス・クォーツ」「イリデッセンス・クォーツ」「虹彩クリスタル」「天然オーロラクォーツ」「セブンカラー・ストーン」などと独自の名前で呼び始めています。
たいてい、最初に見つけたショップの名称を見て「コレは虹彩水晶というのか!」……と頭に焼き付いてしまうケースが多いと思いますが、正式名称はなく、ショップごとに独自ネーミングをしている段階です。
今後ヒーラーなどが別の名前を付けることも考えられます。

●外見
外見は、ブラジル南部~ウルグアイ産のアメジストのような短柱状。。
要するに結晶のとんがり部分だけが群れたような「つくつくタイプ」のクラスターです。
ajanta7
そのつくつくクラスターに「虹」がでます。

名前が「レインボー水晶」と言うくらいですから虹が出るのは当たり前ですが、この名前と「虹」という説明でいろいろ誤解を招いている面もあるようす。

まず、虹、レインボー・クォーツというと内部のクラック(ひび)に虹が出るものを連想しますが、この石の虹はクラックの虹ではありません。

ajanta3
↑のような、虹が写っている写真を見ると、アクアオーラのように人工的に金属を表面に蒸着させたものや、あるいは天然の状態で薄い酸化被膜ができて虹色に見えている水晶と間違われますが、このような被膜系の虹とも違います。

この「レインボー水晶」は、石の内部に、ファントム状に虹が出ます。
皮膜状の虹がファントムになっている感じです。

このレインボー水晶、見た目は申し分なくきれいなんですが、どうにもこうにも写真に撮りにくい!

虹が出ている結晶をアップで撮ってみました。

ajanta4

虹が結晶面の一層下に出ているのがおわかりいただけるでしょうか。
また、結晶面と同じ形で、結晶面と平行に出ていることから、クラックによる虹ではないことがわかります


●タイプ
よく見ると、いくつかのタイプがあります。
虹の出方の多い少ないもありますが、私が見たところでは、

(a)色がグレーっぽく、結晶が大粒
  このタイプは虹が深めに内包されて、虹がファントム状になっていることがよくわかるタイプですが、数は少なめ。

(b)色は無色~クリーム色、結晶は小粒
  このタイプは虹の層が浅めで、ほとんど結晶表面が虹色に輝いているように見えるので、一見すると表面蒸着系レインボーに見えます。
  今回池袋ショーで見かけたのは大半がこのタイプ。

レインボー水晶は、だいたいこの2タイプに分けられ、少数派タイプとして

(c)無色、小粒結晶、虹の被膜はけっこう深め
ajanta8

(d)淡いアメジストタイプ
  他のものが形は「つくつくタイプ」アメジストに似ていても、色はほぼ無色であるのに対し、淡いアメジストの色をしているものもあります。

(e)母岩に色が付いているタイプ
  水晶の下の母岩が灰青色~濃灰色のカルセドニー系であるため、結晶に色が付いて見えます。
  濃い色をバックにしているため、虹色が映えます。結晶は中くらい~小粒め。

(f)細かいドゥルージータイプ
粒々虹 つぶつぶ虹2



があります。

ただし、私が見るところでは、ウルグアイ~南ブラジルのアメジストにも大粒、小粒、色の濃淡、母岩の瑪瑙層の厚さに差があるように、同じような環境で結晶した水晶のバリエーションの範囲内だと思われます。


●虹の特徴

最初は、表面蒸着系の虹が内包されたものかと思っていました。

天然の状態で表面に薄い酸化皮膜ができて虹色に見える水晶があります。
被膜1 被膜2
(↑上の二つは、表面に酸化皮膜が付着して虹が出ている水晶です)

天然のアクアオーラとも言うべきものですが、さらにその上に結晶が成長したら、今回の「レインボー水晶」のようになるのでは?……と考えたのですが、違うようです。

なぜなら、「レインボー水晶」の虹にはこのようなものがあります。
ajanta6

あじゃんた・ふち

酸化被膜による虹であれば、このように面の一部、しかも面のふちだけが虹色になるとは考えにくいです。
(一番最初の写真も、面のふち部分がレインボーになっているタイプです)

また、アクアオーラを思い出してもらえばわかるように、酸化被膜による虹ならば、結晶全体が虹色になります。
しかし、「レインボー水晶」の虹は、どうも一面おきの錐面に虹が出ているようす。
(そのせいで、虹が出る面が限られ、しかもバラバラなので写真に撮りにくいのです)

ajanta8 ajanta9

これも酸化被膜の虹では考えられないことです。


●虹のしくみは?

では、この虹の仕組みは?

今回新たに発見されたとのふれこみでしたが、1980年代にすでに同じような虹彩を持つアメジストが発見され、論文も発表されています。

棗さんのブログに論文へのリンクが紹介されています

私のあやしい英語力&ネット情報によると、「双晶による微細なファントム状のラメラ構造」が虹のメカニズムではないかと思われます。
ウルグアイなどでも同じような仕組みでイリデッセンス(虹色の効果)を持つアメジストが見つかっているようで、その仕組みは今も研究中だとか。(詳しくは※棗さんのブログで)

論文の原文(PDFファイル)
参考(海外サイト)
概要を紹介しているサイト(ショップ)

しかし、双晶で一面おき、ラメラ構造……とくると、思い浮かぶのが「ブラジル式双晶」です。(以下は想像です)

水晶には結晶の螺旋構造が右回りと左回りのものがあり、右回りと左回りの水晶が結晶軸を共有して重なって結晶した……一つの結晶に見えて実は双子結晶……ものがブラジル式双晶です。

ブラジル色双晶を輪切り状にして調べると、右水晶か左水晶かいずれか一方の部分と右と左が入り交じった(双晶した)部分が交互に入り交じっていて、その特有な組織の代表例はブリュースター・フリンジと呼ばれます。

概要図に表すとこんな感じです。

図はアメトリンものなのですが、こちらの方が色がわかりやすいと思います。
図では、紫の部分がしましまになっています。
これは専門的には「ブリュースター・フリンジ」と呼ばれるもので、このしましまの部分が左水晶と右水晶が交互に重なっている部分、黄色い(アメトリンの場合はシトリン、写真の石の場合は薄い色の部分)が単結晶(右か左のどちらか)なのだそうです。
肉眼ではこのようなしましまは見えませんが、特別な方法で見るとこれが見えるのだそうです。

複数のサイト様が指摘しているように、この「虹」はレインボー・ガーネットの虹にも似ているようです。
そして、その仕組みはラメラ……薄い層が幾重にも重なった構造によるものです。

ブラジル式双晶では、このラメラ構造が一面おきに現れているわけなので、「レインボー・水晶の虹の現れ方と合致します。


●加工? 未加工?
問題なのがここ。
今回のレインボー水晶登場直後から、加工されているのか未加工天然ものなのか、諸説紛々、私もあっちむきこっちむき、「え?」「ええ?」「そうなの!?」と右往左往。

私の身の回りでも加工派、未加工派両方いらっしゃいます。

まず、天然未加工派の意見。

根拠1:先に挙げた論文の存在。
根拠2:虹が内部に発生している(人工的な蒸着ではない)
根拠3:鑑別書が出ており、「天然」と書かれている

ここで私見。この鑑別書は日本彩珠宝石研究所で発行されたもので、私もそれを見ています。
そこには、虹の位置(内部であること)から天然の要因由来であると思われるが、現時点では詳細不明(原文そのままではありませんが)というようなことがかかれており、人為的に何か加えて出した虹ではないかもしれないけれど、全く未加工かどうかの根拠にはなり得ない(加熱などの加工なしかどうかまでは特定されていない)と思います。

次に加工派の意見

意見1:淡い色のアメジストを2度加熱すると白濁し遊色が出るものがある(本に記載あり)
意見2:論文が出ているが、加工された後に研究者の元に持ち込まれている可能性もぬぐえない
意見3:実物を見ると、母岩のようすから、加熱の痕跡がうかがわれる
意見4:ミネレコ(ミネロジカル・レコード/海外の鉱物専門誌)に出てこない

ここでも私見
意見3は、採集派石好きさんからお聞きした意見。
この意見を頭に置き、今回大量に登場したレインボー・クォーツを手当たり次第に手にとって思ったのは、この意見にも一理ある、ということ。
なぜならば、ウルグアイやブラジルのアメジストを見ると、母岩等に緑色のセラドナイトなどの鉱物の付着が見られます。同じような形状で似たような環境で結晶したと思われるレインボー水晶(インド産)では、これが見られません。母岩や付着物は茶色系。ウルグアイ~ブラジルの加熱シトリンのようすに似ているのです。
産地が違うので、決定的な根拠にはなり得ませんが、実際の石を見て感じた点は無視できません。

さらに、中間派というべき? こんな意見もあります。

●虹そのものは加工されて出たものではないが、色が濃くて見えにくかったのではないか。
 それが、人工的に加熱することで色が消え(薄くなり)虹がはっきり見えるようになったのでは?

ここで、現時点の私の考え。(全くの私見です)。
虹のメカニズムについては、漠然とブラジル式双晶との関わりを連想します。
そして(虹の仕組みとは関係なく)石そのものが加工か、未加工かについては、今回大量に登場したレインボー水晶については、加熱などの加工の可能性があるのではと思っています。
ただ、全てがそうとは言い切れません。
少数派レインボー水晶の中には、加熱の痕跡(と思われるもの、たとえば母岩の茶色っぽさなど)が見られないものもあるように思うからです。

まあ、勘違いの大間違いという可能性も大ですが……、ここまで来たらやっちゃえやっちゃえ。
好き勝手言いたい放題できるのが、素人コレクターの特権というもの。
さらに考えを進めます。

●産地
実はこれについても諸説あり。

ここであらためて、今回のレインボー水晶の登場過程を整理します。
まず、今年(2009年6月)の新宿ショーでひっそり初お目見えし(大々的に表に出していなかった)、まとまってデビューしたのはIMAGE2009(入荷は一店舗のみ)。
かのアホーアイト入り水晶に挑戦するような超強気値段にクラクラしていたら、今回池袋ショーでどどんと大量に登場(複数店舗)、手の届く値段まで何とか下りてきてくれた……というわけです。

実は、最初にレインボー水晶を紹介したお店ではインド産という以外、詳しい産地を聞くことができませんでした。
次にネット上でインドのカーヴィー産という情報が流れ、すぐいにカーヴィーは間違い、または集積地の名前で産地ではないといううわさが流れました。

そして今回見かけた産地名
インド産
Ajanta mine, Maharashtra, india(インド、マハラシュトラ州、アジャンタ鉱山)
Ajanta mine, Ellora, Maharashtra, india(インド、マハラシュトラ州、エローラ、アジャンタ鉱山
Madhya Pradesh(インド、マディヤプラデッシュ州)
Jalgaon(ジャルガオン)

これ以外の産地もあるという噂も聞こえてきましたが、その産地で実際に今回と同じレインボー水晶が出ているのか確認できていないので、ここでは名前を伏せておきます。

こういう場合、私は見つけた地名を地図に落としてみることにしています。
地図の上で位置関係を見ることで、わかってくるものもあるからです。

では地図で。

マハラシュトラ・マディヤ

マハラシュトラ州、マディヤプラデッシュ州はインドのまんなかあたり。
このあたりは……忘れてはいけません。インドにはデカン高原があります。

デカン高原は白亜紀末期に噴出した洪水玄武岩で形成された溶岩台地。
デカントラップとも呼ばれます。
何層もの玄武岩の層からなり広さは50万km2、その厚みは何と2000m以上
玄武岩とは、簡単に言うと溶岩からできた岩。つまりデカン高原には50万km2×2000mの溶岩が吹き出したということになります。
形成された時期が白亜紀末期であることから、このときの火山活動、あるいはそれによって噴出したガスが恐竜絶滅要因のひとつになったのでは……という説があります。
また、この大規模な溶岩は、地球深部からもたらされたものと考えられています。

このデカントラップには前々から注目していたのですが、その範囲が地図上ではどのあたりになるのか、はっきり把握していませんでした。
この際だから調べてしまおう。

ついでに、レインボー水晶の山地として聞いた名前や、インドの鉱物の産地として聞くおなじみの地名も落としてみます。

デカン

…灰紫色のシミのようなものがデカントラップ……あふれ出した大量の溶岩からできた玄武岩の範囲です。
(注:調べる資料によって範囲の図は色々ありました。これは概要図としてご覧ください)

レインボー水晶の産地(と思われる場所)は、見事デカントラップのど真ん中!

なるほどなるほど。
この結果は、とても納得できるものでした。
やはりこの水晶には玄武岩が絡んでいたか。

というのも……思い出してください。レインボー水晶の虹のメカニズムについて発表された論文で、ウルグアイでも同じように虹彩を持つアメジストが見つかっていたという話を。

そしてこのレインボー水晶の形のを説明するのに引き合いに出したのは、ウルグアイ~ブラジルのつくつくタイプのアメジスト。
 

これらも玄武岩の中にできたアメジストだからです。
ここの玄武岩は遙か太鼓、パンゲア大分裂の際に吹き出した溶岩によるもの、つまりはデカン高原と同じ、地球深部からの溶岩だと考えられています。

ウルグアイ・バサルト
(注:これもいろいろな資料を総合しましたが、正しいとは限りません)

玄武岩の中にできるアメジストは、比較的低い温度で結晶したと言われ、そういう水晶にはブラジル式双晶が多く現れるのだそうです。

どちらも、地球深部からの溶岩でできた玄武岩の中に結晶した水晶。
そこに「虹」が出る。
何か関連があるのでしょうか。

ひょっとしてウルグアイのアメジストは加熱すると黄色くなるけれど、インド・デカンの水晶(たぶんアメジスト)は加熱すると虹が出る、そんなオチだったら嫌だなあ。

想像や憶測で悩んでも仕方がないので、ここは後続情報待ち。

むしろ地球深部からもたらされた黒い岩がはぐくんだ虹の色……そう考えて楽しみます。


最後に、アジャンタやエローラは石窟寺院があるので有名な場所です。
なぜかと言えばここが大変な厚みを持つ硬い玄武岩からなるデカントラップだから。厚みのある玄武岩を川が削り、川沿いには玄武岩の崖が露出します。
(トラップとはスウェーデン語で「階段」の意味)
だから、川沿いに石窟寺院が造られることになった(作るのが可能な環境があった)と言うことなんですね~。

ちょっと気になるのは、地図で見る限りアジャンタとエローラはやや離れていること。
産地としてAjanta mine, Ellora,……と表記されうるものかどうか、やや疑問が残ります。

虹水晶記事いろいろ
虹幻想※ファントム状にレインボーが入ったもの
ドゥルージー・レインボー※レインボー水晶のドゥルージー版
虹水晶考・追加編
月虹※半濁レインボー水晶
月虹2※半濁レインボー水晶
出た!※人工蒸着レインボー水晶


追記:
minndatで虹水晶についてあれこれ。
http://www.mindat.org/article.php/1335/

サイパル・ヒマール (池袋戦利品)

ネパール水晶に新産地登場!

サイパル

かつてはネパール・ヒマラヤ水晶のコンプリートをもくろんだこともありますが、考えが甘かった……。
ガネーシュと、ガウリ(ガウリシャンカール)と、カンチェン(カンチェンジュンガ)とアンナプルナ、イレギュラーでエベレスト……それだけでおさまるわけがなかったのです。

ラスワ、ティプリング、サンクワサバ、カンジロバ(ビーズのみ)、ダウラギリ、ジャジャルコット……あれよあれよという間に耳慣れない産地の水晶が出てきて、でてきたと思ったら消えてしまい、新産地かと思ったらもしかしてガネーシュ・ヒマールと同じ場所?というものもあり……。

「あー、もう、わけわかんな~い!」

と、白旗を振っていたんですが、新しい産地となると、ついつい手が伸びてしまいます。
今回であった新産地は、サイパル。

「バジュラ サイパル・ヒマール」と書いてあるのをちらりと見て、「サイパル」の名前に引っかかりました。
サイパルって……ネパールの西の端っこの方じゃなかったか。



今まで持っているネパール水晶で一番東はカンチェンジュンガ、西はカンジロバ(ビーズ)、持っていないけれど聞いたことがある産地はジャジャルコット。
地図を見てわかるようにサイパルはそれよりさらに西!

どれどれどれ。
のぞき込み、お店の人に聞いてみると、バジュラとはサイパルがあるネパールの行政区で、言ってみればバジュラ郡
もちろんサイパル産と言ってもその山頂ではなくサイパルの山域産であろうとのことでした。

ふーむ。
手にとってみると、ネパール産と言うより、インド産に近い。

店頭には3~4個しかなかったけれど、とりあえず全部を見てみます。
買うのは(買うとして)一つでも、情報は全ての分を総合して手に入れます。

形は水晶らしい素直な形。
内部の透明度は高そうだけれど、表面は磨りガラス状マットな感じ。
緑泥の付着はなし。
表面に条線あり。
お店の話ではDT(両錐)が多い。
……とのこと。

たしかに、ガネーシュ・ヒマールでこういう形のDTは少ないように思うし、DTが多く表面マットという点では、インドにも近いけれど、カイラスにも近いかも。



ネパールだけでなく、さらに範囲を広げてみてみると、ネパールの西隣はすでにインド。
地図で見ると、ガネーシュヒマールよりもカイラスの方がサイパルに近い。

なるほど、それならば似ていても不思議ではないかも。

もちろん、たとえばガネーシュ・ヒマール山域でもいろいろなタイプの水晶がでるので、おおざっぱに地図上で近いから似ていると判断するのは正しくないでしょうが、実際手に取った感じでは、イメージがつながります。

何が近いんだろう。
何が違うんだろう。

石を通してヒマラヤ山脈という大物ににじり寄る。そんな気分になります。









アレがコレになりますか。(池袋戦利品)

以前、知り合いの石好きさんと
「インドは不思議の国だから」
……としみじみ話したことがあります。

普通は四角いフローライトがぐにゃんと丸くなってるし、沸石王国だし、そのほかいろいろと。

そういう自然の形だけでなく、人の手が加わって変になったものもあります。
「加工」と言えばそうだけど。

スコレ玉

スコレサイトの丸玉です。
スコレサイトですよ、スコレサイト!

原石は、小さいのしか持ってないので、イメージがつかみにくいかもしれないですが、こんな石です。

スコレ小

細い結晶がしゅびしゅびと放射状に伸びている石なんです。
きれいでもう少し大きいものが欲しいと思っているんですが、結晶が太いものは高いし、
大きくても細いのが多いので、パキポキ折れそうで、なかなか手を出せずにいます。

それがどうして丸玉になるか!

タネを明かせば、放射状結晶の根本部分、結晶が密集した「芯」の部分を磨いたということになります。

スコレサイトはルースも持ってますし、大きめタンブルも持ってます。知り合いの石好きさんが以前に丸玉を買ったのを見せていただいたこともあり、原石ではあんなパキポキ放射状の石が、丸玉にも加工されるのだと、知っていましたが、見るたびに「アレがコレになるわけ?」と思ってしまいます。

今回買った丸玉は、直径4センチほど。
最初、直径8センチほどの大玉を見つけ、「もっと小さいのありませんか?」と聞いて出していただいたものです。
大玉の方が、原石磨き残しのくぼみがあったりして、放射状の石を無理矢理丸く磨いた風情が良く現れているのですが、さすがに置き場所に困ります。

かといって小さすぎると、元は放射状の結晶だったようすが良く見えないし。いろいろ考えて4センチサイズにしました。
それでもこれだけの大きさの「芯」を得るためには、もとの結晶全体がそれだけ大きかったことか。
そんなばかでかいスコレサイトは、間違っても変えないけれど、もとの形を知っていれば、丸玉を通して
「さぞかし、でかかったんだろうなあ……」
……と、想像することはできます。

見る方向を変えればこの通り、たくさんの細い結晶が密集している断面も見ることができます。

スコレ玉2

最初に、磨いてみようと思った人はスゴいかも……。


まだ変だ……

ブログ拍手、まだ変です。
一度は直ったかと思ったんですが、またしても管理画面とズレてます。

おなじみ石の違う顔 (池袋戦利品)

おなじみ石でも、姿形が違うとおもしろいものです。
「なにがどうしてこうなるの!?」という驚きが、へんてこ水晶好きの原動力でもあるわけですが、「へんてこ、おもしろい!」は水晶だけにとどまりません。

今回の池袋ショーのテーマ(傾向)のひとつはインドもの。
いつになくインド産石が多かった……インドと来れば水晶以外もおもしろいのです。

今回見つけてほくほくしたのは、おなじみアポフィライト~
……なんですが。

アポフィライト横

これを見て、即
「あ、アポフィライト」
と拾い上げることができたのは、つい先日、こちらの「たぶんアポフィライト」が話題になったからです。

別館サイトにアップしたスコレサイトに(たぶん)アポフィライト付きのアポフィライトに対して、「レビ沸石では?」と掲示板にてコメントをいただき(ありがとうございます~!)、「レビ沸石?」「それともやっぱりアポフィライト?」……と検索しながら唸っていたのです。

話題になったのは、スコレサイトに透明薄板状の石がざくざくくっついたもの。
アポフィライト・ざくざく
産地のインドとスコレサイトでしつこく検索し、同じような石を見つけて、この薄板状透明石を「アポフィライトだろう……」と見当を付けた石でした。

それにしても、アポフィライトと言えば
アポフィライト普通
普通はこんな感じ。

アポフィライト・束3
先日のアポフィライトのように、先端がとがってない場合もありますし、

アポフィライト・キューブ
一見フローライト!?といいたいようなキューブ状でころころの場合もあります。
このキューブ状のものは、ペンでラインを引いたように、濃く緑になっている面が結晶の先端。
なぜか、キューブ状だと横向き、つまり柱面で母岩にくっつく傾向があるようなのです。

ですから、アポフィライトが横向きにくっつくことはあり得ないわけではないけれど、うす~くなるのはあり得るのだろうか。
話題になった石は、ネットで見つけたそっくり石に「スコレサイト/アポフィライト」と書いてあったのと、形が四角の角を落としたような形で、何となくアポフィライトにもありそうな形……というただそれだけで「たぶん、アポフィライト」と判断したので、自信は全くありません。

キューブ状になるのはわかっている。
それ以上に薄い(上下に短い)状態のものが、それでいてちゃんとアポフィライトとわかるものがあれば心強いのに。
そう思っていたところにちょうど池袋ショー。
「ま、ダメもとで探してみるか」
と軽い気持ちで探してみたら、あるじゃありませんか、最終日!

グッドタイミング!

今回のは、スコレサイトではなく、インドでよく見かける鍾乳石状のドゥルージー/カルセドニーを芯にくっついているようです。

形は前と同じ、四角形の角を落としたような八角形。
透明なところも同じです。

やや厚みがあるので、縦方向の条線が確認できます。

これならアポフィライトの可能性大!
(実は違う!……と言われても驚きませんが)

つまり、アポフィライトは薄板状になるし、横向きにざくざくくっつくこともあるということ。
それにしても……あんまりアポフィライトには見えません。
私も、気を付けてみていなければ、別の沸石だろうと見逃していたでしょう。……というより、アポフィライトっぽくないから最終日まで残っていたとか?

形もバリエーション豊か、色も(淡いけれど)いろいろあり。(紫もあるとのことなので見てみたい!)
内包物によってさらに色合いに幅あり。
個性豊かな沸石類と共生するし、実は見どころたっぷりアポフィライト。





ビバ! へんてこ (池袋戦利品)

まず。
IMAGE2009で「アイスクラスター」という名前でお目見えした水晶を、今後「Dhara水晶」と呼ぶことにします。
アイスクラスターという名前はちっとも水晶っぽくないし、(クラスターとは群晶という意味で、水晶以外にも普通に使います)ネーミングとしてもいまいち。言うたびに気が抜けます。

そのうえ、IMAGE2009と同じ業者が池袋に持ってきていたんですが、すでにアイスクラスターとして売らず、他のインドヒマラヤ産水晶と混ざってました。
ショー以外でも、ビーズショップで見かけましたが、やっぱり他の特徴を示す水晶と混じってます。

だから、ことさらに「アイスクラスター」と呼ぶ必要はないのでは。

混ざってしまっているので、「Dhara」と区別しなくてもいいんじゃないか?……と思われるかもしれませんが、一見溶けたようなテクスチャ、錐面に刻まれた大ぶりなレコードキーパーなど、他とは区別できる特徴があるので、できるのならば、区別しておきたい。

それに……どうやら「Dhara水晶」は、私好みの「変」を含んでいるようなのです。


今回池袋の最終日、見つけちゃった……というより見つけてもらった石。
ある意味、今回の池袋戦利品のテーマ(傾向)、「アクロバット」に分類されそうです。

ダーラ1

「KUROさん、ほらほら、変な形だよ~」
……とささやかれてしまいました。
確かに変な形です。

別の角度から見ても、実に変!

ダーラ3

ごつごつした土台から、鎌首をもたげたような……。

このごつごつ部分は、溶けているようにも見えますが、あちこちに結晶面が見えること、微妙な凹凸の感じから、いくつかの結晶がはずれた痕によってごつごつしているようにも思えます。

そして……圧巻は、くびれ、えぐれた「鎌首部分」。

ダーラ2

やっぱり、溶けてない!
この妙ちくりんな形でありながら、ちゃんとなめらかな結晶面から成っているのです。
つまり、溶けて変な形になったのではなく、変な形に結晶したということ。

IMAGE2009のときから、溶けてえぐれたように見える部分も結晶面であることをチェックしていましたが、ここまでくるとは!








ブログ拍手がまた変です……

前にもぼやきましたが、ブログ拍手がまた変です。
管理画面で見る数値とブログに表示されてる表示が違ってます。
昨日の「あぶない。あぶない。」は管理画面で見ると7拍手いただいてるんですが(21時50分現在)、ブログで見ると0拍手。
どうなってるんだ?

どうも昨日からの拍手数が反映されてないようです。

拍手下さった皆様、ありがとうございます!

あぶない、あぶない。(池袋戦利品)

終わってみると、今回の池袋ショーはいくつかテーマがあったようです。
テーマというのは、戦利品の傾向です。

一つは、インドもの。
ここ数回元気がないなあと思っていたインドものが復活?
特に目立って元気だったようには思えないけれど、終わってみるとインドものが多い……。

二つめは、ウロコもの。
柱面が鱗状になった水晶を、国を違えていくつかゲット。
ウロコ水晶に弱いのです。

三つめは、アクロバット。
「なんじゃこりゃあ!」といいたいアクロバティックな水晶を、これまた複数個。

四つめ……、国産。
国産水晶は、やはり押さえたい。
よく見ると、じみながらに個性的です。
それが今回、やはり複数。

(注:国産でアクロバット……とか、いくつか兼ねているものがあります)

国産はすでに戦利品で登場していますが、今回二つ目。

山口

山口県の水晶です。
水晶です、というよりむしろこれは母岩の長石も主役。
波打つような長石の中から顔を出すスモーキー。母岩込みで全体のバランスが良い!
大きさも底面幅5センチほどと小さく手頃です。
裏返すと、そこもおもしろい。

山口3

長石の中にちりばめたようにスモーキー。表面に見えるスモーキーは多くないので、実は長石の中に埋もれたスモーキーがたくさんあるということです。
地球の地殻に占める割合のワンツートップを飾る長石と石英の組み合わせ……いかにもペグマタイト鉱物っぽいこの感じが、けっこう好きです。

戦利品第1弾の宮崎県産水晶とともに写真に撮り、急いでプリントアウトして最終日に持ち込んだのですが……。
ここで一つ出来事が。

この石を買ったのとは別の店を覗いていたときのことです。
そこは、いかにも「鉱物標本!」という品揃え。しかし、こういうところにもお宝ありなので、チェックは欠かしません。

するとお店のおじさんが
「ここは、鉱物標本を売っているんですよ……」
ううっ、女性だとやはりアクセサリーとか、パワーストーン目当てだと思われるのでしょうか。
でも、めげてはいられません
「私、原石が好きなので。それに、以前ここでローズ石をいただいたことがあります」
自分の好きな範囲をしっかりアピールします。

こうして地道にアピールを続けると、そのうち顔を覚えてもらえて、いろいろ教えていただけたり、お薦めの石を見せてもらえたりします。
アピールを強化すべく、写真を見ていただいたりもします。
その時持っていた写真は、ちょうど国産水晶。
さっそく見ていただくと……。

「この産地は行ったことがありますよ。ここに付いているのはフォイト電気石ですね」
……と、宮崎県産水晶にさっそく情報をいただきました。
そして今回の石、山口県産。
「あ、これは産地が違っていますよ、『城』じゃなくて……」
「……市町村合併で、変わってしまったんですか?」と私。
「それもあるんですけどね」

平成の大合併のおかげで、あちこち住所が変わってしまい、新しい住所にすべきか、古い地名のままにしておくべきかは悩むところです。
とりあえず、住所が変わっていると言われたのですから、調べておこう。
帰宅して検索してみると……、なるほど合併で山口市になっている。

……おや?

画像に「吉敷郡」と入れてありますが、これは修正されています。
ラベルには別の表記がされていました。

山口2

吉城郡……実は、これが間違いでした。お店の人が「城じゃなくて……」といっていたのは、「吉城」ではなく「吉敷」ということだったのです。
読みはどちらも「よしき」ですが、「吉城郡」は岐阜県の地名でした。

あぶない、あぶない。
全く疑問にも思ってませんでした。

そしてもうひとつしらべてわかったこと。
「秋穂」は「あきほ」ではなく「あいお」と読むのだそうです。
これも調べてみないとわからなかったことです。


グリーン・フォルム (池袋戦利品)

アポフィライト・束

インド産のアポフィライトです。

アポフィライトはいくつか持っているけれど、きれいなものには手が伸びてしまいます。
今回手に取ったのは、透明なアポフィライトの結晶が、やや放射状に束になったもの。
先端は切りそろえたように平らです。

アポフィライトと言えば、断面が四角で先端がピラミッド上にとがった結晶が思い浮かびますが、こういう平らなものもあります。

アポフィライトとして、特におかしい点はないはずなんですが、やっぱりちょっと気になる点が。

……というのも、こういうフォーム、結晶がやや放射状に束になり、頭(先端)が平ら……は、グリーン・アポフィライトではよく見かけるけれど、透明アポフィライトでは見ないように思うんですけど。

アポフィライト・束3

念のため画像検索してみたところ、やはり少ないようす。
会場で見かけたときも、
「あれ、形は緑なのに白い」
と首をかしげましたが、直感は間違っていなかったようです。(たぶん)

形の他にも、照りはいいし、魚眼石の名前の由来であるぎらりと輝く反射光も見えます。

そして。

アポフィライト・束2

虹♪

アポフィライトは、結晶軸に対して垂直に、つまり結晶を輪切りにする方向に劈開(決まった方向に割れやすい結晶のくせ)があります。
この劈開のクラックにきれいに虹がでているというわけです。

ちなみにこの石、初日には見かけませんでしたが、最終日に並んでいました。
このように、あとになって別の石が登場するショップもあるので、気になったショップは、帰る前にもう一度、複数日訪れるのであれば何度でも、覗いてみることをおすすめします。




にょき? (池袋戦利品)

今日も日差しがいまいち~。
よって戦利品は写真が撮れたものから。

にょき

ブラジル産水晶のポリッシュ。高さ2センチちょっとのおちび石です。
底部にメタリックグレーのルチルが内包されていて、その上に白いファントムが形成されてます。
よく見ると、ファントムからルチルがぴょんぴょん飛び出しています。

そして……白いファントムからにょっきり飛び出すへんなもの

にょき2

これ……なんだろう?

よく見ると、細いルチルが芯のように入っていて、そこにファントムを形成したのと同じ白い不純物(正体は不明)がひっかかっているようです。

この不純物を埃のようなものと考えれば、なんとなく「そういうこともあるかも」と思えるんですが、でも、こんなの今まで似たことがありません。
本当に埃ならまだしも、ここでは水晶が絡んでいるのですから、このにょっきり白いものが、ファントムが形成されたのと同じ時期にできたとすれば、その時期この水晶の結晶面からはルチルを芯にした角のようなものが飛び出ていたことになります。

ファントム形成時に飛び出たルチルには何も付いていなかったとすると、あとからルチルのまわりだけに白い不純物がくっついたことになり、これも不自然です。

うーむ。

やはり、ファントム形成時に角……こちらの石のように、ルチルの部分だけ先に水晶(たぶん)に覆われていたのでしょうか。

にょき3




池袋ショーで見かけたもの

買わなかったけれど、池袋ショーで見かけた変なもの。

えーと、シヴァリンガムと呼ばれる石があります。

灰色と褐色の斑の色合いでたいていはラグビーボールのような形で売られています。(大小さまざまあります)
インドのナルマダ川で採れる石だそうで、ところによっては自然にこの形で産出するのだと説明されてますが……人工的に成形されてます。

その証拠に、IMAGE2009で、シヴァリンガムがラウンドカットのビーズに加工されてブレスになってました。
そのうえ、今回はブレスだけでなくペンジュラム(円錐形に成形)、細長いマッサージワンドにまで。
……それでもやはりシヴァリンガムと呼ぶのだろうか。

別の店では、真っ黒なシバリンガムが山盛りになってました。

もうひとつ。
「セミ アイスクリスタル」なるもの。
お店の人曰く、アイスクリスタルの産地の近くで見つかったもので、アイスクリスタルほどごつごつしていないから「セミ」なんです……とのことですが。
普通に透明水晶の分離単晶で、剥離面が多いためにごつごつに見えているだけに見えます。
しかも、この剥離面の多さは、普通の長柱状の結晶を分離したのではなく、ブラジルやウルグアイのアメジストのようなつくつく短柱状タイプの水晶をばらしたもののように思われます。
そして、インドでそんな形状の水晶となると、アイスクリスタルが産出する北部よりもむしろ中部~南部のデカン高原地帯。
つまり、アイスクリスタルの産地の近くで見つかった……という説明すらも実はあやしい。

池袋ショー、閉幕

行ってきました最終日。

今日は4時までとあって、午前中から片づけはじめる業者さんもあり、それを見ると何だかそわそわ、買いそびれがあったんじゃないか、アレもコレも買っておくべきじゃなかろうかと危ない考えが頭をよぎります。
聞くところによると「安いものしか売れない~」という悲鳴があちこちであがっていたとか。
買う側としては安く買いたいというのは、譲れない本音なんですが、「ツーソンの方が売れるからそっちに力を入れることにするよ」というのは困ります~。

厳しき折柄、なるべくセーブしたつもりですが、そこはそれ、ミネラルショーなのでいろいろとちり積もるものが。
ちょっとおもしろいアポフィライトとか、またしても国産とか(珍品コミ)、カクタス・クォーツ、中国の石……。
(↑どこがセーブ!?)

「最終日に見つけてしまったあ!」……という身ミネラルショーの罠にははまりませんでしたが(そのはず)、「あ、落ちた」と思ったものが、ヒマラヤ水晶。
ネパール産です。おなじみがネール・ヒマール産ではなく、滅多に見かけない産地と、はじめて見る産地のものがあって、ヒマラヤ水晶コンプリート願望がむくむくと。
いや、コンプリートは無理とわかっているんですが、それでも大好きな水晶の産地を理解するために(理解したつもりになるために)、このあたりではこんな石が!……という驚きは、とても重要なのです。
それも、できれば実物を手に取り、パワーなど感じないまでもひねくり回し、カメラを構えてにじり寄る、その過程が。

産地名を聞いて、「あっ、ネパールのこのあたりですね!」と返すことができたのは、ネパールの地図をちまちま作っていたおかげ。
意外に役に立ちました。

お話しを聞いてみると、意外なところで私のホームページを見てくださっていたりで冷や汗しきり。
検索するとたいていヒットするんだそうなんですが、何がどのあたりでヒットしているのやら。
ホームページのアクセス解析を見る限りでは、さほどでもないように思えるのですけど……。
ちなみに、「○○(石の名前) 意味」で検索して来られる方が多いですが、パワーストーン的意味は意図的にはずしております。あしからず。

さあ、明日からは写真撮るぞ!







池袋戦利品

ミネラルショーときたら戦利品!
……なのに、なぜでしょう。6月の新宿ショーも10月のIMAGE展も12月の池袋も、戦利品だ!写真だ!というときに限って天気がいまいち。
それでもチャレンジしてみました。

いくつか撮った中でなんとかきれいに撮れたトップバッターは。

日之影町

国産!

国産であるということもポイントなんですが、それより何よりこの形。
メインの結晶の根本を小結晶が取り巻く、キャンドル……でなくスプレー・クォーツといいたい水晶が二つ、根本でくっついたような形。

一応、DT(両錐)……ではあるんですが、くっついているところはくびれてるし、変なところでくっついて宙に浮いたみたいになってるし。

日之影町2

いろいろへんてこで素敵すぎ。
その上、お値段500円でいっそお見事。

最初はスプレー・クォーツ式の水晶が片方だけの石を見つけて手に取ったのですが、超へんてこDT(両錐)のこれを見つけて、即座にターゲット変更!
これを見逃すわけにはいきません。

追記:向かって右側の結晶に付着しているものはフォイト電気石だそうです。

ラベルなしで見せられたら、アゼルバイジャン産?と答えてしまうかも。
こちらこちらの水晶と似ていると思いませんか?
アゼルバイジャンにも、今回の宮崎産のようにスプレー・クォーツが根本でくっついたものがあります。

「アゼルバイジャン産みたい~!」
と騒いでいたら、お店の人も
「似てますよね~」
と同意してくださいました。

ルーマニア産と青森の尾太産が似ていたり、マダガスカル産でしょう!と言いたいキャンドルがアメリカ産だったり、
いろいろそっくりさんがありますが、これもそっくり。

こういう個性的な水晶は、特異な環境で突然変異的にできたものだと思っていたんですが、離れた場所でそっくり水晶が出るということは、こんなへんてこな形に成長する環境(条件)がちゃんとあるということ?
それはそれで不思議……。
水晶をこんな形にしてしまう、その環境(条件)とはどんなものなんでしょう。

そういえばこの形、ダルネゴルスクのこれにも似ている。
先日紹介したようにダルネゴルスクにはスカルンの環境があるようなので、これもスカルン?
(ダルネゴルスク全体がスカルンとは限らないので想像ですが)


名前を知る

今日は家でおとなしく。……というかいろいろと所用でした。

さて、初日にはいろいろな人とお会いすることができました。
いつもおなじみの石好きさんから、ショーでないと会えない人、お店の人。
そして初対面の人。

いろんな人とお話しできるのは楽しいです!

初対面の人は、ホームページをご覧になっている人が多く、大変ありがたく、恐縮してます。
ここで改めて。

ホームページやブログは、あとから修正をし続けておりますので、ご注意下さい。

「本を出さないんですか~」と聞かれることがありますが、「げっ、やばい!」と冷や汗かきかき修正現在進行形の身としては、「出せるわけがない~」が本音です。

さて、今回お話しした中で、「この水晶は、何という名前ですか」と聞かれたり、特定の石を探しているケースに多く遭遇しました。
いつになく多かったので、ちょっと思うことを書いてみたいと思います。

その石が何であるか(水晶か?カルサイトか?など)という判別をするのは、どうしても慣れや知識が必要になりますが、○○石を探したい、買った水晶が何と呼ばれているかを知りたいという場合は、ちょっとしたコツというか、考え方の筋道を整理すると、ああそうかとすっきりする場合が多いのです。

まず、知っておきたいのは私たちが日々目にする石の名前はいろいろごちゃ混ぜごった煮状態だということです。

鉱物名(英名、和名)
習慣的な通称
鉱物学・結晶学用語
宝石名
パワーストーン名
(ヒーラーなどが付けた名称)
現地名(ジャカレーなど現地の人が呼んでいる名前)
流通名(取引上付けられた名前)
商品名(店補人が勝手に付けた名前)

軽く思い出しただけでもこれだけの種類の名前が混在し、一つの石が異なった名前で呼ばれることもしょっちゅうです。上に挙げただけでなく、正規の鉱物名・鉱物学用語がパワーストーンの中で用いられ、本来の意味からずれて広まってしまったもの、ヒーラー付けた名前がいい加減に使われているものなど、かなりややこしい事態になっています。

こんな混沌の中にポイと放り込まれたら、そりゃー、頭ぐるぐるになりますよ。

私が初心者だったころは、今より石の名前の種類が少なかったと記憶しています。
思えばそれがラッキーだったかもしれません。鉱物名や宝石名が中心で、パワーストーン名も今ほど多くはなく、店が勝手につける商品名もおとなしいものでした。
だから、新しい名前が出てきても、これは従来のこの石のちょっとタイプ違いのものを、区別して付けた名前だな、と自然と理解できていました。

つまりそれと同じこと……まず、この石は鉱物としてはこういう石で、色や形がこうだから○○と呼ばれていて、最近ヒーラーが△△と呼び始めたな……と名前の区分けを整理できると、かなりわかりやすくなるのです。

例を挙げてみましょう。

シトリン・セプター

たとえばこの石。

これを何と呼ぶか。

まず、これは水晶です。
鉱物としてはQuartz(石英)ですが、結晶の形がきれいに見えているので、習慣的に「水晶」と呼ばれます。

色を見ると、かなり黄色。そのためシトリンとも言えます。
先端がややスモーキーがかっているので、スモーキー・シトリンでもいいかもしれません。
この場合どちらが正しいのではなく、どちらでも良いのです。

天然のシトリンは水晶の色としてはやや少ないので、ともかくも黄色であると言うことを強調すればシトリンと呼ぶでしょうし、いや、部分的には茶色いという全体像を表せばスモーキー・シトリンと表現する人もいるでしょう。

次にです。
一番目に付くのは左側の結晶。よくみると軸になった結晶の上に被さるように二次的に結晶が成長して、先端が蕾のように複雑にふくらんだ形になっているようです。



このように軸がありその上に被さるように軸より大きな結晶が成長しているものをセプターといいます。
セプターは「「王笏」」の意味。先端に豪華な飾りの付いた王の権威を表す杖のことです。
国内ではその見かけから「キノコ水晶」「松茸水晶」と呼ばれたりします。

ここでもいくつかの名前が出てきましたが、これも、英語圏の名前……セプターという場合はパワーストーン系の説明である場合が多いです……で呼ぶか、国内、たとえば鉱物採集などをする石好きさんが使う呼び名で呼ぶかという違いで、どちらが正解というものではありません。

この石の場合は、もうちょっと複雑です。
普通、セプター/キノコ水晶という場合は、上に上げた図のように上部のふくらんだ部分がもっと単純な形ですが、写真の石は、まるで開きかけた蕾のような複雑な形。
この部分だけに注目するとエレスチャルとも言えそうです。

エレスチャルというのはパワーストーン名で、アメリカのヒーラー、カトリーナ・ラファエル氏がごつごつした形の水晶に対して付けたもの。つまり、純然たるパワーストーン名です。

……と、ここまではメインの結晶について見てきましたが、全体像を改めてみてみるとセプターで先端エレスチャルな結晶以外にも結晶がくっついているので、人によってはクラスター(群晶)と見るかもしれません。

このように、写真の石一つについて、言い表す言葉がたくさん出てきました。
まとめてみます。
シトリン・セプター2

これだけ見ても鉱物名、色で分けた名前、形で分けた名前など、色々あることがわかります。

あとは、必要に応じてどれを表に出すかです。

たとえば鉱物としてラベルを付けるならば、おそらく
「水晶(石英)、ブラジル産」でしょう。(実はもうちょっと詳しい産地が知りたいところ)
「黄水晶、ブラジル産」かもしれません。

「鉱物」として扱う場合は、水晶は、たくさん種類がある鉱物の中の一つです。
そこでセプターが、エレスチャルが……のように形まで細分化した名前にしてしまうとややこしいし、個人の基準で左右されない名前がふさわしいです。
だから、少々そっけなく「水晶」どまり。

採集も自分でやっちゃう鉱物系石好きさんなら「キノコ水晶」と呼ぶでしょう。

採集ということになると、同じ種類の石をいくつも持つ可能性が高まり、同じ種類であれば形で区別する必要も出てきます。また、そういう点に注目する楽しみ方もあるわけなので、ズバリ見た目でキノコ(型)水晶。

世界各地の水晶を集めるぞ!……と産地にこだわるならブラジル水晶になるでしょう。

パワーストーンでは見た目きれいで手に入りやすい石がメイン。水晶はその代表格です。
水晶が多くなると、色や形で名前を付けて区別する必要が出てきて、いろんな人がいろんな名前で呼ぶわけです。


原石の場合は形が重要な要素になるので、セプターになるかもしれないし、天然のシトリンは珍しい部類にはいるので、それを強調する意味でシトリン・セプターと言うかもしれない。

私は、第一にこの「形」に惚れ込んだので、セプターで先端エレスチャルという点を強調し、画像にはセプター・エレスチャルと入れました。


このように、水晶を買って、これは何と呼ぶべき?と思ったのなら、その石に見て取れる特徴とそれを表す名前を列記し、自分はその中のどの特徴に一番注目したのかを考えて名前を決めればよいと思います。

エレスチャルと名前が付いていたけれど、別の所ではセプターと呼ばれた、どっち?
……という場合は、エレスチャル、セプター、両方の名前が何を示しているのかを調べ、自分としてはどちらがふさわしいか(どちらの名前で呼びたいか)を決めましょう。もちろん、どちらもなるほど!なら私のようにセプター・エレスチャルでもいいわけです。

この特徴が何と呼ばれているかわからない……という場合は、石の雑学辞典がありますよ!
雑学辞典が「色」「面の形」「表面のようす」「基本的な形」……などのように分けてあるのはそのためです。
何をどう見たらいいのかわからなくても、色、面……と目次が示すポイントで見ていけば、何かポイントがつかめるはず。

この場合は「わからない」ではなく「何だろう?」と楽しむのがコツ。

パワーストーンの名前は、見た目を表す名前だったり、現地名だったり、何人ものヒーラーがそれぞれ自分の考えで付けたものだったりいろいろです。どのような水晶をどの名前で呼ぶかの基準も、実はかなりいいかげん。
店によって付ける名前が違うのは、「なぜ?」というより当たり前なんですね~。

むしろ、ショップが「エレスチャル」と名前を付けて売っていたからエレスチャル、ではなくて、改めて自分で確認して、いや、これはエレスチャルと言うよりカテドラルだ。と買った人が名前を付け直すことがあってもいいと思っています。

……あ、もうひとつ押さえておきたいポイントを。
それは
全部の水晶が何かしら名前が付くとは限らない
ということです。

水晶、としか呼べない、名前が付けられた特徴がない石もある。
(個性的だけど、個性的に過ぎて名前が付いていない場合もある)
売る側(店)としては、何か名前が付いていた方が付加価値が付けやすいので、拡大解釈気味にイシスとかエレスチャルとか名前を付けて売りがちですが、むしろ、他とは違うから名前が付けられ他と区別されたのですから、名前が付いている水晶の方が少ないのは当たり前、むしろむやみやたらに名前が付くと考えない方が正しいと思います。

……ということで、「え?」と思ったら情報整理。
最初は面倒くさいですが、これこそ急がば回れ、です。



池袋ショー行ってきました!

行って来ました池袋

10日は日はその準備(楽しむためにいろいろと……)、昨日の初日は、石仲間での忘年会(?)でさぼってました。

ともあれ池袋

今年最後の (大)石イベント!

今回の目玉……というか、きたか! というものは、初見は6月の新宿ショー、10月のIMAGE2009でも出ていたレインボー・クォーツ

まるでアクアオーラのように表面が虹色にかがやく、もしくは虹の皮膜がファントム状に内包されているあの水晶です。
IMAGE2009では
……願わくば、もうちょっと値段が財布にやさしくなりますように。
と言っていたんですが、その願いが実現!

グラム40~60円の価格でどっと出ました。

ただ、IMAGE2009で見たような大粒で虹の皮膜がファントム状のものはほどんどなく、表面虹色タイプばかりでしたが。(うわさでは業販日に売れてしまったらしい)
それでもほどほどお手軽値段(大きくなると高いけど)で出たんですから、ラッキー!
複数店舗で売ってます。(2階も3階も)

天然か加工してあるかについては両方向からいろいろ聞こえてくるので、心の中では思うところがありますが、ここでの判断は保留中とします。
もうちょっといろんなところの意見を聞いてみたい感じです。

万が一加工であったとしてもきれいなことはきれいなので、お安くなるのはうれしいです。
そういえば、IMAGE2009では「アイスクラスター」として登場した水晶は、今回他のインドヒマラヤ水晶と区別されることなくごちゃ混ぜで売られてます。値段も同じなので探すならお得。

ただ、今回はファーデン・タイプは見かけませんでした。

ビーズ、アクセサリーは、あるにはあるけれど以外に目立たず、少ない印象。

100円均一など、低価格帯の品が多い感じもしました。
ただ、安い安いと浮かれてしまうと「ちりも積もれば山となる」ということわざが現実となります(意味が逆ですが)。
ここは、たくさんの石が一堂に集まっているという利点を生かして、安くてもしっかり選び、これぞという石を選びたいものです。

私は、ミネラルショーというのは、普段のリサーチや勉強が試される場だと思ってます。

そのほか、傾向としては久しぶりにインド業者がやや息を吹き返した感じ。中国ものもじっくり探すといいものがあります。
ロシアものは元気なし……(残念)。
逆にブームが続いていたアフガニスタン・パキスタンものは低調?
……これは本当に低調なのか、私の方がマイブームで熱狂しすぎたために、目が贅沢になってしまっているのかは微妙ですが……。

私は、ロシア産でラベンダークォーツをゲット。
色がきれいなものを!と言い続けているのに、またしても形に負けました。

あと……500円均一の国産水晶に陥落。形が秀逸なのです。

中国ものは、水晶と思えない不思議な品を。
産地は四川省と聞いたんですが、四川~雲南のエピドート付き水晶としか見えないものをブラジル産として売っていたお店なのでやや不安……

アイスクラスターからさらに一つ、とても変な形のものを。

あとは……そうそう、超・アクロバットなガネーシュ・ヒマール産水晶を!


今回もいろんな人とお会いすることができました。
ありがとうございます~。


今回のショーはあとは最終日に行く予定。


流れのマジック

ファントム・クラスター・アフガン

10月のIMAGE2009の戦利品♪
アフガニスタン産の水晶クラスターです。

底面の幅4.5センチ、高さ3センチほどの小さいクラスター(それにこれだけ結晶が林立しているということは、結晶も細い)ですが……。

よーくご覧ください。

全ての結晶に多重ファントム!

きれいなファントムの結晶を見ると、
「これがクラスターになっているところを見たい!」
と言い続けてきましたが、これですよ、これ!

結晶が一本だけ独立して成長するというのはあまりないので(ネパール産などにはある)、たいていはクラスターになっているはずで、さらに、ファントムの成長過程を考えれば、クラスターの中で一本だけファントムとは考えにくいため、まわりの結晶全部が同じようにファントムであると思っていました。

まさに、想像通り~!
ファントムがクラスターになると、このほどさように迫力!

さて、ファントムの成長過程と言いましたが、ファントムはこのようにできると考えられます。

ファントムできかた1

水晶は、地下深くの熱水で満たされた岩の隙間で成長しますが、一定の速度で成長し続けるわけではありません。
まわりの環境(熱水の温度の変化など)によって成長が早くなったり、遅くなったり、あるいは一時的に停止することもあると思われます。

ファントムできかた2

水晶の成長が遅くなった、あるいは一時的に停止しているとき、水晶の表面に不純物がくっつくことがあります。

ファントムできかた3

その後再び水晶が成長をはじめると、途中、水晶の表面にくっついた不純物はそのまま水晶に覆われてしまい、ファントムになります。
つまり、ファントムは成長途中の水晶の形をとどめているというわけです。
中には、外形とファントムの形がことなるものもあり、成長過程で結晶が姿を変えていることもわかります。


ところで、不純物は、結晶全体に均一にくっつくとは限りません。
熱水に流れがあったり、結晶が岩の壁から生えているその向きによって偏りが出る場合があります。

ファントム片側

今回の写真の石は、この(↑)図のように、一方方向からファントムができた例です。
つまり、写真ではファントムができなかった方向から、ファントムの断面を見ていることになります。
これで、全面均一に不純物(この場合は緑泥)がくっついていたら、ファントムどころが全体が緑の水晶に見えていたかもしれません。

偏りがあるというと、ちょっとマイナスなイメージですが、この場合は偏りバンザイ。


ところで、天然石ビーズのブレスレット全盛の昨今、特に思うのですが、ビーズの本物・偽物、名前の妥当性を問題にするなら、例え興味がなくても一応は原石を見ておくことをおすすめします。

たとえば、パワーストーンショップでガーデン・クォーツやファントムと名前を付けられたブレスレットを見ると、ちょくちょく「単に緑泥入りであって、ファントムでもガーデンでもないだろう」と言いたいものに出会います。

ビーズは小さく削ってしまうために、必ずしも名前が示す特徴を一粒の中に残せない場合も多いです。

それはなぜか。
全体像がどのようなもので、それをビーズに削るとどうなるか。
ビーズでどう見えていれば、その名前にふさわしいと言えるのか。

ビーズと原石の関係を思い浮かべることでわかることは多いです。

また、原石の状態が想像できることで「これ、偽物?」という疑問や不安を払拭できることも多いです。

ですから、ビーズの本物・偽物、名前の妥当性を問題にするなら、一応は原石を見ておくことをおすすめします。


買っちゃう

アメ・エピドート

中国産の……水晶です。
盛りだくさんで、何と説明したものか悩みます。

いろいろバリエーションがある石なので……まず、一番スタンダードなタイプを説明すると、ブラジルやウルグアイなどに多い、短柱状のアメジストの上を赤いヘマタイトが覆い、その上に透明な水晶が成長して……言ってみればレッド・アメジストがファントムになったものに、エピドートと言われている緑の鉱物がくっついたもの。
こういうの

石によっては、赤いヘマタイト部分が薄い、あるいはなくて、アメジストの色合いがはっきり見えるものがあったり(→こういうの、逆にアメジスト部分が見えなかったり(→こういうのこういうの)、全体が真っ赤だったりします。

それでも一つの仲間にまとめてしまうのは、外形が短い柱状で、ファントムになっているなってないにかかわらず鉄が絡んでいて(一部が赤くなったりしている。アメジストも鉄イオンによるもの)、たいていエピドート(と言われる緑の鉱物)がくっついているという、共通点があるからです。

私はこれらは四川省産として見かけることが多いのですが、雲南省と言っているところもあります。

もしかしたらやはり同じ範囲内になるのかもしれないものに、もうちょっと柱面が長く、ヘマタイトがなく(赤い部分が見られない)、エピドートがくっついている水晶があります。これがヒマラヤ水晶として売られているのを見かけることがあるのですが……個人的には非・ヒマラヤ水晶認定。四川省や雲南省は一般的なヒマラヤ山脈の範囲内とは言えないし、ヒマラヤ水晶というなら産地はどこだと聞いても、たいていはっきりしないからです。

……ということで、私はこれをヒマラヤ水晶とは思わないですが、ついつい買っちゃうのは、やはりおもしろい石だから。
この石には、すでに挙げた特徴以外に、白や黄色、時には赤の丸~もこもこ状のインクルージョンを含む、非常ににぎやかなタイプがあります。
きれい!というよりやや毒々しくもある、ちょっとブキミニギヤカ系……といいたい超・個性派。

ところがこの石、けっこう強気値段で、一時は値崩れした(このときは質も崩れてました)かと思ったら最近密かに強気復活。中でも内包物入りは、強気お値段をキープし続けているのです。

ミネラルショーや石イベントで見かけることは見かけるものの、値段を聞くとたいてい私の範囲外。
何度も何度も見送り、やっと手に入れました。

片手に握り込めるベストな大きさ。形良し、照り良し、ダメージは軽微。
インクルージョンはささやかめですが、メインの結晶に入っているので、OK!

アメ・エピドート2

ところで、エピドートと言われている緑の鉱物、とまだるっこしい書き方をしてきたのにはわけがあります。

この緑の鉱物、たいていはエピドートとされているのですが、一部でパイロキシン(輝石)やダイオプテースではないかという人がいるからです。

たしかにエピドートっぽい緑なんですが、言われてみれば形がエピドートっぽくないような……?……とも思えるので、一応「?」付きであることを覚えておきたいと思います。


ここでもう一つ。この緑の鉱物がエピドートであれ、パイロキシンまたはダイオプテースであれ……いずれも「スカルン鉱物」に数えられる鉱物です。
色鮮やかな内包物も「カルサイト」であると言われていて(実際は不明)……だとすると、この水晶のふるさとは、もしかしてスカルン?

昨日の今日で、思わず想像しちゃいます。

試験運用中:スカルン

ペグマタイトに続いて、スカルンも。
やっぱり、図を書きながら確認・勉強してるので、自信を持ってお届け!……というわけにはいかず、試験運用で。


マグマ8

地下深く深くから、熱々どろどろのマグマが上がってくると、その高い温度によってまわりの岩が影響を受けます。

一部は溶けたり、溶けないまでも岩石を構成する鉱物の組み合わせや、構造が変化してしまいます。
熱や圧力で岩が変化してしまうことを変成作用といい、そうしてできた岩を変成岩、マグマの熱で変化したものを特に接触変成岩といいます。

このとき、まわりにある岩が石灰岩の場合は、ちょっと特殊な事情になります。

スカルン図

おなじみの図で言うと、真ん中あたりの「スカルン」と書いてあるところ。
やはり地下から上がってきたマグマが途中で止まっちゃったあたりのお話です。

「スカルン」とは……スウェーデン語で『ロウソクの灯芯』意味をする鉱山用語だそうです。


スカルン

さて……ペグマタイトの時と同じように、深いところからマグマがやってきて……地上に吹き出して火山になり損ね、途中で止まってしまったとします。

そしてそこがたまたま石灰岩のあるところだったら。

石灰岩とは炭酸カルシウム主成分とする堆積岩のこと。炭酸カルシウム(CaCo3は鉱物で言えばカルサイトアラゴナイトのこと。
つまりカルサイトやアラゴナイトからできている岩です。

炭酸カルシウムの殻を持った生物の化石が堆積したり、水の中の炭酸カルシウムが沈殿してできたもので、微細なカルサイトの結晶がぎっしり集まっています。


スカルン5

もちろん、マグマは熱々です。
その熱によって、そばにあった石灰岩は「やけど(つまり、変成作用を受ける)」します。

このとき石灰岩を構成する炭酸カルシウムが再結晶化し、結晶構造を成長させることがあります。
つまり、小さい小さい粒々の集まりだった石灰岩が、熱せられることで粒の大きな構造になったということです。

このような石灰岩を結晶質石灰岩といいます。
わかりやすく言うと、大理石のことです。


スカルン2

石灰岩をやけど(変成作用)させたマグマは、石灰岩などまわりの岩に熱を奪われ、冷えていきます。

ペグマタイトのところで述べたようにマグマの内部いろんな鉱物が押しくらまんじゅう状態で結晶していき、中に含まれていたガスや水が行き場を失って押し出されてきます。

それらは岩の割れ目などにしみこみ、押し広げ石灰岩の中にも入ってきます。


スカルン3

マグマから押し出されてきた水(熱水)は、まだまだ鉱物の材料をたくさん溶かし込んでいます。

熱水に含まれているマグマ由来の成分である珪酸アルミニウムなどが石灰岩の方に入ってくると、石灰岩の成分であるカルシウムなどと反応して、鉱物を作ります。

マグマから押し出された熱水が他の岩の割れ目などに入り込んでも鉱物を作りますが、まわりが石灰岩の場合は、カルシウムが含まれるので、そこにできるものもカルシウムを含む鉱物が多くなります。


スカルン4

スカルンで見られる鉱物の代表選手は
ガーネット(アンドラダイト/灰鉄柘榴石、グロッシュラー/灰礬柘榴石……
ベスビアナイト
エピドート(緑簾石)
ダイオプテース(透輝石)
ヘデンベルガイト(灰鉄輝石)
など。
スカルン鉱物には数えられませんが、もちろん水晶もあります。

アンドラダイト/灰鉄柘榴石、グロッシュラー/灰礬柘榴石の和名に含まれる「灰」はカルシウム、「礬」はアルミニウムの意味。
つまり、アンドラダイトはカルシウムと鉄、グロッシュラーはカルシウムとアルミニウムを含むガーネットとで、よく見るとカルシウム:石灰岩の成分、鉄・アルミニウム:マグマ由来の成分ということで、両方の成分が混ざってできた鉱物であることがよくわかります。

スカルン6

え~、なんだか難しいし、専門っぽくて関係なさそう……とおっしゃらず~。

いえ、私も「水晶には、あんまり関係ないかも」と思っていたんですけど、さにあらず。
なんと、かのへんてこ水晶の聖地、ロシアのダルネゴルスクがスカルン!

言われてみれば、ヘデンベルガイト(灰鉄輝石)で緑になった水晶が出ますねえ!

いやいや、関係ないどころの騒ぎじゃないのです。














ジオラマ石

バダクシャン


先日のペグマタイトのところで登場した石です。

この地方でのアクアマリンというと、たいていはパキスタンの北部、ギルギットとかシガール、スカルドゥあたりのものが多いのですが、これはアフガニスタンのバダクシャン産。

ほぼ掌サイズで、白い長石をベースに、やや緑がかって見える六角形の雲母がざくざくとくっつき、その真ん中にアクアマリン。
パキスタンのアクアマリンにくっつく雲母はもっと薄っぺらなので、こちらの雲母がとてもたくましく見えます。

雲母の立体感やアクアマリンの位置を見ていると、まるで誰かが、それぞれの鉱物が効果的に見えるよう、しかも全体的に美しくまとまるように盛りつけたようです。

お店の人(外国人)も、「バダクシャン(産)」といいつつ、「いい石だろう?」と言いたげなジェスチャーをしていました。
もしかしたらこの石を掘り出した人も、「なかなかきれいに採れたぞ」と思ったかもしれません。


このように内容良し、姿良しの石なのですが、写真に撮るとなると少々話が違います。
この雲母の立体感がきれいなのに、その立体感を写すのが難しい。
ほどほどの大きさなので、どうしてもマクロ気味になり、絶対にどこかがピンぼけるからです。

単結晶であれば、いろんな角度に置いて取ることもできますが、こういう母岩付きのクラスターは、置くポジションが限られてきます。
雲母の色が濃いので、その影の部分を写そうとすると、アクアマリンの色が飛んでしまうし~。

そんなこんなで、実は買ってから登場までに意外に時間が経ってます。

背後に見えてくる

ここ数日、図を書くのにはまってました。
最初に調べたとき、これはどういうことを言っているんだ? もっと図が欲しい~! と、やきもきした覚えがあったので、図たっぷりの説明を試みたのですが、いかがでしたでしょうか。

ほかにも図入りでやってみたいことが色々あるんですが、今度は頭の中がおいついてかないので、今日は久しぶりに石写真。

パキスタン/トパーズ

パキスタン産のトパーズです。

トパーズの和名は黄玉。トパーズと聞いて「黄色い石」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、パキスタン産のトパーズは、淡いクリーム色や、時に淡い青、まるでピンクトルマリンのようなピンク、そして意外に透明なものが多いです。

透明なトパーズは、シルバー・トパーズと呼ばれることもあるようす。
トパーズ→「黄色(金色)」のイメージに対して透明だからシルバー(銀)ということなんでしょうか。

このトパーズは、大きさわずかに5,6ミリ。
でも、端正なトパーズらしい結晶の形をしていて、小さいだけに透明感ばっちり。
くっついている白いブロック状の母岩は長石。トパーズの根本の方に見える黒い針状のものはショール(黒トルマリン/鉄電気石)です。

ここで、ちょっと昨日のペグマタイトのを思い出してみてください。

地中深くでマグマが冷えて花崗岩になったその中、マグマに含まれていたガスなどが作った空間で結晶することが多い鉱物をペグマタイト鉱物といいます。
代表的なものは、石英、長石、雲母、蛍石、トパーズ、ベリル、トルマリン、ガーネットなど。

おお、ちゃんと代表選手が顔をそろえています。

パキスタン北部は、ペグマタイトの鉱脈があるらしく、このようにいろいろ贅沢にくっついた石がたくさん出ます。
それまではトパーズというと母岩から分離したものが多く、しかも宝石鉱物だけに高い! というイメージでしたが、アフガニスタン・パキスタンものは、色が淡いせいか、いろいろくっついてごちゃごちゃなせいか(そこがいいんですが)、意外に安いし、小さいものもあるので財布と相談して買うことができます。

パキスタンものを買いだしたころは、「ペグマタイト?、なんじゃそれ」状態だったのですが、先輩石好きさんや石屋さんとの話の中で、それがどういうものか知っておく必要に迫られ、調べてなんとなく理解してみると、なるほど、だから長石にトパーズでトルマリン付きか!……と石の背景が見えてくるのがおもしろいのです。

さらにつっこんで、調べてみると、ルースなどで「ルチル入りトパーズ」というのがあるけれど、トパーズはルチルより先に結晶するので、ルチルは内包されない(ルチルに見えるのはトパーズの結晶のズレに褐鉄鉱などが染みこんだもの)という説明を見つけ、ならば、長石にトパーズがくっついているのだから、長石はトパーズよりも先に結晶したのだろうか、とか、ルチルは水晶よりも先に結晶しているはず。だから、長石→トパーズ→トルマリン/ルチル→水晶となるはずで(トパーズと長石の前後はちょっと自信がありませんが)、トパーズに水晶がくっついたものはあっても、水晶にトパーズがくっついたものはないはず。
本当にそうなのか、今度、ミネラルショーで見てみよう……となるのです。

ペグマタイトとか、そういうのは難しい……と思われるかもしれませんが、「それって何だろう」「それがわからないと、他もよくわからない」という時は、おっくうがらずに一度取り組んでみることをおすすめします。
わかると意外におもしろい。

そう思います。

試験運用中:ぺぐまたいと。

11月30日の「水晶のでき方」に、

>(水晶が成長するのは)「岩の隙間」と言うより、どうも「溶岩中で過飽和状態の水蒸気の気泡」らしいです。

というコメントをいただきました。(ありがとうございます!)
コメントでいただいた内容は間違いではないんですが、水晶(結晶の形をした石英)ができるためには、温度と(圧力も?)水晶(石英)の成分がとけ込んだ熱水と、結晶の形が残るための空間が必要で、それは溶岩の中にもできるし、それ以外の場所もあるんですね~。

そういえば、私が最初に水晶のでき方を調べたときも、出てきたのは溶岩の中にできる例で、あとになってそのほかの例を知り、頭の中が「???」でした。

では、逆に溶岩の中で水晶が成長するというのはどういうことか、ちょっと見てみます。

あ、ちょっとお断りを。
私はこの手のことは、とりあえず知っている程度で、詳しいわけではありません。
むしろこうやって図を起こし、記事として形にすることで、わかってない部分に気が付き、調べ直し、(時に勘違いに気が付いて冷や汗をかき)、むしろ書くことで勉強してます。

なので、勘違いや間違いがあったら、教えてください。

……ということで、「わからなかった私」にもわかるようにおおざっぱにいってみます。


岩石図
さて……上のような図を見たことはありませんか? 鉱物の本を見ると、たいてい出てくるもので、鉱物(水晶含む)や岩石は、こういうところでこういう種類ができているんだよ~という説明をしてます。
ここまで来ると、「うわ、鉱物」「難しそう」と尻込みしちゃいますね。(私もそうでした)

でも、考えてみればこれは「水晶のふるさと」のお話
水晶っていろんなところで育ってるんですよ~……と考えれば興味が湧くし、わかってみると意外におもしろい。

尻込みされてしまうのは、きっと文章が多いから? だったら図たっぷりでいきましょう。

溶岩の中で水晶が成長する……それは、上の図で言うと左端の方、「火成岩(深成岩)」と書いてある当たりの話になります。

マグマ1
マグマは地下深く深くで岩石が溶けてどろどろになったもの。それが地下から上がってきて、地表に出たところが火山であり、あふれ出したマグマが溶岩となります。

でも、地下から上がってきたマグマ全部が地表に吹き出すわけではなく、上がっては来たものの、途中で止まってしまうものあります。

マグマ2
熱々どろどろのマグマも、途中で止まってしまうと、周りの岩などに熱を奪われ、冷えていきます。

とはいえ、地下のけっこう深いところなので、溶岩として地上にあふれ出したものに比べ、ゆっくりじっくり冷えていきます。

マグマは岩石が溶けたもの。……ということは石(鉱物)の材料の塊です。

熱水に溶けていた水晶の成分が温度が下がることで溶けていられなくなり、結晶になるように、マグマも冷えるとそこに含まれていた成分がどろどろの状態ではいられなくなり、いろんな鉱物がいっせいに結晶し始めます。

マグマ3
六角柱の頭とんがりの水晶や、さいころみたいなパイライトのように、鉱物にはそれぞれ独自の結晶の形があって、できることならその形になりたいんですが、マグマのような材料の塊の中でいろんな鉱物がいっせいに結晶し始めると、そんな悠長なことは言っていられません。そんな余裕もスペースもありません。

ごちゃごちゃの押しくらまんじゅう状態で、いろんな鉱物が入り交じります。このようにたくさんの鉱物がモザイクみたいにぎゅうぎゅうに混じったもの……それが岩石です。

マグマが冷えてできる岩を火成岩といい、その中で地下深くでじっくりゆっくりマグマが冷えてできる岩を深成岩といいます。
ずばり「熱々のマグマからできた岩」「深いところでできる岩」。意外にそのまんまな名前ですね。
ゆっくりじっくり冷えるので、鉱物の粒は比較的大きめ。

花崗岩はその代表選手です。

granite
花崗岩をアップにしてみました。(これは一例で、もっといろいろな混ざり方、色があります)

複数の鉱物がモザイクのように混ざっているのがわかります。

花崗岩は、長石・石英・雲母などから成ります。
(地球の地殻:一番外側の岩盤の薄い層には、長石が一番多く、2番目に石英が多く含まれているそうなので、長石や石英が多く含まれるのもなるほどです)
同じようにマグマからできる石でも、成分の違う岩石もあります。

マグマ4
マグマは、周りの岩に熱を奪われて冷えていくので、冷えて結晶していくのは当然、外側から。
焼き芋が外が冷えても中が熱々だったりするように、真ん中は冷えにくく、外側よりもさらにゆっくりじっくり冷えていきます。
その分、それそれの鉱物が成長できるので、ぎゅうぎゅうモザイク粒が大きくなります。

これを巨晶花崗岩といいます。

いきなり見ると何じゃこりゃですが、要するに「粒(それぞれの鉱物の結晶)がでっかい花崗岩」
これもやっぱりそのまんまな名前ですね~。
そして、これを英語ではペグマタイトというのです。

マグマ5
意外なことに、どろどろ熱々のマグマにもガスや水が含まれています。

マグマが冷えて中の成分が結晶していくと、ガスや水蒸気はそこには入ることができなくて、徐々に押し出され、あるいは集まり、まだ完全には固まっていない(結晶していない)中心部当たりにぽこっと泡(隙間)を作ることがあります。
※これがコメントでいただいた「溶岩中で過飽和状態の水蒸気の気泡」です。

マグマ6
そのような隙間を、やはりまわりから押し出されてきた水(熱水)が満たします。
言ってみれば、まわりの岩の残りですが、そこはそれ、鉱物の材料の塊の中から出てきた水なので、まだまだ鉱物の材料をたっぷり溶かし込んでいます。

マグマがすっかり固まってしまう最終段階なので、先を争っておしくらまんじゅうで結晶することもありません。
最後に残った空間で、鉱物はのびのび成長し、本来の結晶の形を残します。
美しい結晶とたくさんの種類が一堂に集まった豪華なものになることが多いです。

ペグマタイト鉱物
上記のようなペグマタイトの中の晶洞(結晶が成長している岩の隙間)で見つかる鉱物をペグマタイト鉱物と言います。
石英、長石、雲母、蛍石、トパーズ、ベリル、トルマリン、ガーネットなどが代表的です。

マグマ7
マグマからできた花崗岩は、微量の放射性鉱物を含んでいることがあります。

その場合、ペグマタイトの中で結晶した水晶は、地下に埋もれていた長年の間に天然の放射線を浴び、スモーキー化することがあります。

放射線で黒
これが天然の放射線を浴びて真っ黒になった水晶。産地は中国で、ペグマタイトかどうかはっきりとはしていないんですが、国内で有名なペグマタイトの産地(岐阜県)で、そっくりな長石と黒水晶の組み合わせが出ます。
産地を聞かなければ間違えそうなほど似ているので、おそらくペグマタイトの中から見つかったのだろうと思います。

ペグマタイトは粒の大きな花崗岩。代表的な花崗岩の成分のトップ2は長石と石英
この標本も長石と石英のコンビネーションなので、組み合わせとしてもばっちりです。


溶岩の中にできる、を、もうちょっと詳しく言うと、溶岩が冷えてできる岩石の中の隙間(気泡)で成長するということになります。

水晶をはぐくむ熱水が、マグマが冷えてできた花崗岩の中ではなく外へ押し出されていったり、マグマから出た水ではなく、マグマによってそばの地下脈が熱せられて、そこにも水晶の成分がとけ込んでいると、花崗岩ではないところでも水晶は成長します。

前回の「水晶のでき方」の図は、どちらかというと花崗岩の「外」の方を表しています。
(簡単に説明するにはそちらの方がわかりやすかったので……)











ローズクォーツの疑問、その2 (ちょっと追記)

WEB拍手コメントにて
「もし(私の仮説通りに)、隙間が丸ごと短期間で結晶したら、隙間全体が大きな一つの結晶になってしまうんだろうか?」という趣旨の疑問をいただきました。

まず、念のためも含めて……ここで考えているのは「結晶している」前提です。固まっただけ、ではありません。
固まっただけならガラスです。水晶(石英)と言うからには結晶していなければ。

それに、とにもかくにもローズクォーツは、鉱物として一応は調べられて、成分や結晶系(結晶の基本パターン)からして水晶(石英/Quartz)であるとされているんですから、結晶しています。大丈夫です。

もし、どかっと出てくるローズクォーツが、隙間まるごと一つの結晶だったら、すごいことになるでしょうねえ……。
それはそれで楽しそうなんですが(?)、私はある理由でそれは違うと思ってます。

その理由とは「スター」
ローズクォーツにはスターが出るものがあります。

スターローズ

このスター、もとの(あったはずの)結晶との関係を見てみると、下図のようになるんだそうです。(概要図)

アステリズム


このため、スターは丸玉のほぼ決まった位置に現れ、一つが見つかると、たいていその反対側にもスターが出ます。(見えないものもありますが)

追記:スターは、目に見えないくらい小さなルチルの針状結晶が規則正しく内包されているものを適切な向きに磨くと出ます。簡単に言うと、キャッツ・アイ(効果)が3つ組み合わさった感じだと言えます。
キャッツ・アイ(効果)が石をある程度動かしても見えているように、スターもある程度石を動かしても見えていますが、だからといって真横(側面)から見ると、さすがにスターには見えません。

ところが、ミルキー・クォーツの一種にはスターを生み出す内包物が規則正しくではなく、縦横無尽に内包されているものがあり、これはスポットでライトを当てないと見えませんが、丸玉でどの方向からもスターのような光の筋が見えるものがあります。(光の筋が6本ではなかったりする)


私の理解が正しいならば(どうも不安なんですが)、一つのスターにはそれぞれ一つの結晶の軸が通っていることになります。
隙間が丸ごと一つの結晶だったら、隙間に結晶軸は一本。それに添って切り出し、磨いたとしても限りがあるはずで、スター・ローズクォーツは貴重品になるんじゃないでしょうか。
それが、スターの見えないものよりはややお高めとはいえ、それなりにあるので、塊状ローズクォーツにも、見えないだけで結晶の軸は複数あるはず。だったら結晶も複数で、隙間全部が一つの結晶なのではなく、たくさんの結晶の集まり……と考えられます。

では、隙間全部が一気に結晶したとして中が実は複数の結晶……ということになるのかどうか。
不思議ではありますが、考えてみればカテドラルやエレスチャルも一つに見えて実は複数の結晶が一つになってます。
大きなエレスチャル(層状のスケルタルではなく、ごつごつ型のエレスチャル)の表面の凸凹を削り落とし、たとえばそこから丸玉を作ったとして、それはひとかたまりの水晶(石英)に見えるかもしれませんが、実際は複数の結晶の集まりのはずです。

一気に結晶する(仮説)とすれば、それは水晶の成分がたくさんあったためにあっちこっちで一斉に結晶が成長しはじめてゴツゴツ型になったエレスチャルとも似ているわけで……一つに見えて実はたくさんの結晶、だからスター・ローズもたくさん採れる。

そう考えてみたんですけれど、だとすると新たな疑問が出てきます。

たとえば、スターは磨いてはじめて見えるわけで、磨く前のぶっかきかけら状では見えません。
なのにどうしてローズ・クォーツの丸玉にはスターが中心に入ってるんだろう?

結晶軸とずれたところで磨いてしまったら、スターが偏ったところに出たりしないだろうか?
ローズ疑問2

ローズ・クォーツが普通の水晶と同じように成長した、あるいは大きな塊が実は複数の結晶が押し合いへし合い状態でぎっしり一つになっていたとしたら、結晶が途中で二つに分かれていたりするところもあるはずです。
そういう枝分かれのところが磨かれてしまったら、片側にスターが二つ(以上)、反対側に一つ……というおいしいスターだってあるはずだ。
ローズ疑問

なのにどうして、スター・ローズのスターは律儀に両側一つずつなんだろう?

これは、私のローズ・クォーツの結晶の仕方の理解が違っているから?

それとも、どなたかそういうおもしろすてきなスター・ローズをお持ちではありませんか!?


不思議だったので、ご自分でルースの研磨をされるお店の人に聞いてみたことがあります。

何でも、慣れとちょっとした裏技で削る前にスターの位置がだいたいわかるらしいです。
片側にスターが二つ、裏に一つというものも「あるよ」とおっしゃるんですが……。

そんなステキなものなら、実物が見たい!

それに、ルースのように「きれい」前提ならスターの位置もきっちり見極めるでしょうが、タンブルや量産丸玉なら、その当たりがいい加減なものもあるんじゃないかなあ……。

謎が謎を呼ぶ、石世界。
情報、お待ちしております。

続・試験運用 だったらローズは?

え~、昨日の続きというか、疑問というか。

地下深くの岩の隙間が、水晶の成分を含む熱水で満たされていて、温度が下がるとともにとけ込んでいられなくなった成分が周りの岩に結晶して、だんだん大きくなる。

隙間が広いところでは、水晶が成長を終えても隙間が残り、結晶の形を残しますが、狭いところでは結晶でぎっしり埋まってしまい、塊状になってしまう。

鉱物としてはQuartz(石英)ですが、習慣的に結晶形を残したものを水晶、結晶形が見えなくなっている塊状のものを石英と呼ぶことが多いです。
(透明度が高いと、塊状でも水晶と呼んだりします)

……そういわれてます。

では、ローズクォーツは?

ローズ・クォーツはほとんどが塊状で産出します。
なので、紅水晶ではなくて、厳密には紅石英。



結晶の形をしたものもあるにはありますが、全体の割合からすれば微々たるものです。


ローズのでき方?1

なぜか、ローズクォーツは成長した岩の隙間をぎっしり埋め尽くしてしまう性質があるのだ……ということのようなんですが、「ふーん、そうなんだ~」で終わらせてしまうには、腑に落ちない点があります。

「埋め尽くしてしまう」「そういう性質がある」としても、ローズクォーツは塊状ならたくさん産出します。
その中に、少しくらい埋め尽くし損ね、結晶の形が残っているローズクォーツがあっても良さそうなものです。

ローズのでき方?3

結晶形のローズ・クォーツは、少ないもののあるにはあります。
しかし、その大きさは総じて小さく、よく見るとスモーキーの上などにちょこちょこちょこっと結晶しているもので、岩の隙間を埋め尽くすはずが埋め尽くし損ね……というものとはタイプが違います。



埋め尽くしそこねタイプならば、もっと大きくりっぱな結晶形のはずですし。

……ローズクォーツは、ほかの水晶のように小さな結晶から徐々に大きくなり、挙げ句の果てに隙間をぎっしり埋め尽くした……そういう成長の仕方をしたのだろうか? 本当に。

ローズのでき方?2


だとしたら、もっと色むらがあってもいいし、ファントムなど、かつての結晶を物語る痕跡を持ったものが、少しはあってもいいじゃないか。

……でも、ファントム入りローズ・クォーツって見たことあります?
私はないです。

これはジラソルやメタモルフォーゼスにも言えます。

これら半透明塊状水晶は、ファントムも見かけなければ、ルチル入りなど明確なインクルージョンを持つものも、滅多にありません。

……なぜだろう。

そこで、想像してみました。

過冷却水というのがあります。
水を静かに静かに冷やしていくと本来なら氷になってしまう温度になっても液体のままの水のことで、それを注いだり振動を加えると、一気に凍ってしまうのです。

それと同じように、本来なら結晶してしまう環境なのに結晶せず、何らかの刺激で一気に……瞬間的とは言わないまでもかなり短期間で岩の隙間まるごと結晶してしまう……そんなことはおこらないでしょうか。
もし、おこるとしたらファントムなどがないわけも、埋め残しがないわけも説明できるんですけど……。

まあ、これは想像に過ぎませんが、実は水晶には結晶の仕方にもバリエーションがあるんじゃないか……、そんな気がします。
プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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