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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
写真を撮ったり、調べてみたり、日々、石を相手に奮闘しながら、
知れば知るほど、見れば見るほど深みにハマる石の世界へとご案内します。
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きしめん・ライン?

知らぬ間に……いや、結構買ってることは自覚してましたが、改めて見てみるとかなりの勢力となっております、ファーデン。

大きさも手頃なのが多いし、変だし、アフガニスタン・パキスタン石のお店が増えたおかげで、コンスタントに目にする機会が増えたし、よく見ていると、いろいろバリエーション&パターンがあるし。
何ともはや、コレクター魂をくすぐる石なのです。

ちょっとずつようすの違うタイプが次々に出てくるので、油断していると比較的スタンダードな石を登場させるタイミングを逸してしまう!

横

……というわけで、この石。
比較的、スタンダードなファーデンだと思います。

ただひとつ、変わっている……というか、ややスタンダードからはずれていると思う点は、ファーデン・ラインが太いこと。

「どこがライン?」
……と思われますか?
写真に白く曇って写っている全部がラインなのです。これ。

以前、ファーデンのラインは

ではなく

のように、短い線状のものが積み重なったような構造だと図解しましたが、これが長く伸びれば、今回のようなラインに見えない幅広ラインになるわけです。

もはやラインとは言えない感じですが、くっつき合った板状結晶を貫く「芯」であり、これらの結晶はその芯から左右に成長していった……ライン上の成長の芯を持つことがファーデンだとするなら、これは、まぎれもなくファーデン。

全体のようすを見ていると、なんだか「むっちり」と言いたくなります。
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エンジェル・ピンク

「天使につながる石」とか言われている石(個人的には土鍋ストーン)、ペタライト。
透明原石を手にしたのと同時期に、ピンクのタンブルも見つけました。

ぴんくぺたる

写真の石は、その時店にあった中では比較的色が濃いもの。ほとんど色味が感じられないものもあったので、色の幅は広そうです。

ローズクォーツよりは不透明、ピンク・オパールよりは透明度あり。
ふんわり柔らかな印象の石で、透明タイプと同じ石とは思えません。ネットで見かけたタンブルではないかけら状原石は、まだしも透明原石と似ていたんですが……。
もしかして、このタンブルは先日のグリーン・カイアナイトのように細かな結晶が絡みあうように固まっているタイプなのでしょうか。

ところで、透明原石を分けていただいた石屋さんは、ピンクのペタライトと聞いて首をかしげ、
「ピンクってあったかなあ、本を見てもピンクって出てないような気がするんだけど」
「え~? そうなんですか」
……と、これまた首をひねる私。

水晶中心の石好きなので、水晶以外になると石の知識は穴だらけ(水晶も?)。

とりあえず、疑問が出たら検索、検索。
うーん、ネットで調べると普通にピンクが出てきます。

タンブルの産地はアフリカとしかわかりませんでしたが、mindatなどで見てみると、ナミビアやジンバブエなどでピンク色が出てるようす。

それ以外に茶色や青もあると書かれています。
これも検索してみます。

……というのも、英語の「bluish」が「青」と訳されていて、見た目はっきりな「青」を連想してしまい、勘違いしたケースがあるからです。

「青」なのか「(なんとなく)青っぽい」なのかでは、大きく違います。

結果……茶色は何だかスモーキーっぽい透明茶色。
青は……ブルーグレーといいたいのもありますが、結構真っ青(若干セルリアンブルー)なのもあるぞ。
それに鮮やかな若草緑も。これ、ホントにペタライト?

茶色の色合いは想定内でしたが、青は予想を裏切る鮮やかなものありとわかりました。
今度は青も探してみよう。






土鍋石、再び。

パワーストーンの分野では、「天使に繋がる石」とか、ファンタジーな意味がつけられているペタライト。
陶芸を(ちょっと)かじったことがある私にとっては、土鍋に使われる「土鍋ストーン」。

ギャップありすぎ……と思っていたら、ひょんなことで、大きめ原石を手にする機会がありました。
ペタライトは、意外に産地が限られている上、風化すると薄めの板状に割れて、白っぽくなってしまうので、カットできる透明なものは少ない……と聞きました。

最初に手に入れた南アフリカ産のかけらは、油断すると「これ、何だっけ」になりそうな「普通に透明な石のかけら」でした。

しかし、今回手にしたのは、タテヨコ2.5センチ、厚み2センチほどのボリュームのあるもの。
しかも、カット可能な透明な石です。

ぺたる

透明差がよく分かるアングルだと、写真としては面白くないので、割れ口の表情がある部分を写しましたが、石越しに指が透けてはっきり見える透明感です。

虹も出ていて、その様子は透明カルサイトに似て、淡く軽やかな美しい虹。
カルサイトが見た目を裏切る重さであるのとは対照的に、こちらは水晶よりも軽いです。

この透明感、軽さ、虹。
そこで浮かんだイメージは「空気」あるいは「空気感」。
そんなあたりが、多くの人に天使のイメージを与えたのでしょうか?

もういっちょ緑

アフガン。グリーン・カイアナイト第2弾!

g-kyanite1

えへへ、2つ買っちゃいました。
安かったし、一つに絞れなかったので。

昨日のカボションは雲母(フックサイト)に間違えた質感が素晴らしかったので。
そして、今日の石(タンブル)は、色の濃さと透明感が印象的だったので……そしてもうひとつ。
よく見るとグリーンとブルーのカイアナイトが混ざってるんです。

つまり、縦横無尽に絡まり合ったカイアナイトのあるものはグリーン、あるものはブルーだったということです。
おもしろい!

ところで、数ある中から一生懸命選んでいると、お店の人(外国の方)は、
「これ、ビーズにはならないんですよ~」
と何度もくりかえしておっしゃいます。
……よほどいろんな人からビーズのことを聞かれたんでしょうか。

うーん、小さなビーズにしたらぱりぱりはがれてきそうだし、穴を開けたら割れてしまいそうな感じが濃厚です。

でも、私はこの石のビーズ……8㎜とか10㎜のビーズが欲しいとは思わないですね~。
雲母と間違えた質感は、小さいビーズでは充分に味わえないような気がしますし、青と緑が微妙に混じり合う様子も大きさがないと無理です。
昨日のカボションに金具を着けるための穴が開いてれば便利ですが……。

むしろ……
「産地、アフガニスタンのどこなのか、聞いておきますネ~」
そちらをよろしくお願いします。

大まじめに間違えた

g-kyanite2

画像に名前を入れてしまったのでクイズにはなりませんが、ちょこっと名前の部分を手で隠していただいて、石の部分だけ見た場合、何の石だと思いますか?

最初に見たときは、(他の石もそうですけど)石の名前は全く表示されてない店だったので、手がかりはまさしく石のみ。
写真のようなオーバルのカボションやハート型のものがありました。

見た目はごらんの通りの緑……で、なんというかモザイク状態?
実物では、なんだか薄いぺらぺら状のものが重なり、固まっているように見えたので、最初、
「お、色鮮やかなフックサイト?」
……と大違いしてしまいました。

そう、これはフックサイトではありません。
カイアナイトです。

カイアナイトと言えば和名を藍晶石というくらい、青が有名。
でも、最近はオレンジも出てきたし、何と黒もあります。
それを思えば青と緑なんて近い色だから不思議でも無いような気がしますが、グリーン・カイアナイトと言えばもっと色が薄くてこちらのような色合いしか見たことがありませんでした。

それが、こんな濃いグリーンがあるなんて!
産地はアフガニスタンとしかわかりませんでしたが、初めての産地、初めて見る色です。

カイアナイトと解ってみれば、ブルーのカイアナイトも薄い層状のものが重なり、絡まった感じのがブラジルで出ているので、なるほどと思えます。

ルベリッタ

実に様々な色合いがある石、トルマリン。

いちおう、宝石鉱物であり、美しいものは立派に宝石として扱われます。
そのせいもあってか、私の石コレクションのなかには、あるにはあっても「トルマリン!」と飛びついて集める石ではありません。

でも、その華やかな色合いは水晶にはない魅力。
興味はあるので、隙を見てお値打ち掘り出し品をねらいます。

そんな中で見つけたのはコレ。

ルベライト

ルベライト~!

トルマリンの中で赤~赤ピンクの色合いのものをルベライトといいます。
検索してみると由来はラテン語で「赤」を意味する「ルベリウス」。
これはルビーと同じ由来で、つまりはルビーのように赤いトルマリン、とイメージするとわかりやすいです。

これら宝石としても……というか宝石・トルマリンで使われる名前が示す色合いは、買える、買えないにかかわらず、機会があれば見ておいた方がいいかも。
私はルベライトでそれを実感しました。

ルベライトという呼び方は知っていても、パワーストーンとして売られているものや、鉱物標本(私の財布が許す範囲のもの)ばかりを見ていると、どうしても石の質としては低い~ほどほどのものばかりになってしまい、結果として名前が示す色を誤解してしまうことになります。

ルベライトの場合は、最初、私はかなりピンクのものまでルベライトだと思っていました。
ピンク・トルマリンというのは淡いパステルピンクのもので、はっきりピンクに見えるものがルベライトなんだろうと思っていたのです。
……が、宝飾展などで扱われているルベライトを見て、なるほど、ルビーだと納得。

まあ、コランダムのルビーはまさしく「赤」ですが、トルマリンの場合は濃い紫ピンクというか、黄色み赤ではなく紫系赤なので色味は若干違うのですが、色の濃さはまさしくトルマリンの中のルビー色。

そうか、これくらい濃くないとルベライトとは言えない。
なるほど、と見事なルースを前に唸ったのを覚えています。

実は今回の石もルベライトといえるかどうかは、ちょっと微妙。

なんでもかなり狭い範囲の色合いのものしかルベライトを名乗ることは許されていないのだそうで、ルースなどでは放射線処理を施されているものが多いのだと言います。(しかも放射線照射かどうかは判別不能だとか)

その点、写真の石は色合いはやや淡いし、透明度はあまりないけれど、逆にその生で放射線処理を免れているのではないかと推理します。
わざわざ一手間かけて処理するなら、削ってルースに出来るものを選んで処理するでしょう。
使えないものまで処理したらその分無駄ですから。

……というわけで、未加工だったらいいな、ルベライト。

金斗雲

南アフリカはメッシーナ産の水晶です。

めっっしーな3

メッシーナと言えば、かのアホーアイト入り水晶の産地。
最近、新たな産出があったおかげで、目にする機会が増えてうれしい限りです。
まだまだ値段は強気ですが……。

ときどき、パワーストーンは値段が高すぎ、ぼったくりだと非難する声がありますが、いやその、アホーアイトやパパゴアイト入り水晶の値段を見ると、パワーストーンだけを非難できないんじゃないかと思います。いくらレアだとしても。(←もうちょっと値崩れして欲しい)

さて、産地はアホーアイトの産地と同じなんですが、この水晶はアホーアイトが入ってません。
もしかして、ちょびっとくらい入ってないかな~……とじろじろ眺め回してみましたが、入ってません。

それでも、表面の土っぽい感じはメッシーナ産らしい表情です。

そして……写真にも写っていますが、根本(DTなのでどっちが根本かわかりませんが)の方に、丸いものがころころくっついてます。
カルサイト……?

いまいちなにかわからないんですが、この丸い鉱物のおかげで、なんとなく金斗雲に見えてきます。


石写真の裏技(と言うほどでもないけれど)

このブログや別館サイトを「石の写真の」ということで覚えてくださっている方も多いようです。
最近はイベントでお店の人と話をしていると、ネットショップの写真が大変で~という話もよく聞きます。

今や石のネットショップは林立し、個人でも、携帯にカメラは当たり前、ホームページを作っていなくても、ブログやmixiのようなSNSなど、石の写真を人に見せる機会も増えました。
というわけで、石を写真に撮るやり方の話題も増えるわけです。

私がどうやって撮っているかは別館サイトのPhotoのコーナーにレポートをアップしてるので、くわしくはそちらをみていただくとして……。
改めてごく簡単にまとめてみると。

石をきれいに撮りたい

そのためには……ある程度セッティングしましょう。

思い立って、机の上に石をホイとおいて、ぱちり、ではいまいちです。

そのためには……石が綺麗に見えるように置きましょう。
きれいに見えなければ、きれいに撮れません。

そのためには……
●余分なものが写り移り込まないようにしましょう。

 小物と一緒に綺麗に撮るのは慣れてから。まずは、無地背景で。
 机まわりの小物が写らないだけでも違います。

●なるべく明るいところで(明るすぎてもダメ)
 肉眼では明るいと思っても、カメラを通して見て、あるいは撮った写真が暗かったら、そこは暗いです。
 電気スタンドなどがあれば光を補いましょう
 逆に直射日光では、肉眼では綺麗に見えるけれど、カメラで撮るには明るすぎ。
 カメラを通して確認しましょう。

●石が一番綺麗に、かっこよく見える角度を探しましょう。
 原石だったら、机の上にごろりと転がすだけでなく、立てたり斜めにしたり、いろいろ試してみてください。
 ブレスレットも斜めから撮るか、真上から撮るかでちがいます。

●石を任意の角度で固定できる方法、綺麗に見える背景を探しましょう
この石、立てて置けないんだもん……だから机にころり、ではなくて、だったら立てられる方法を探しましょう。
ブレスも、机の上にぽん、ではなくて下に何かを引く手間を惜しんではいけません。それは、ブレスの色を邪魔してませんか? ふわっとした質感は石を引き立てることが多いようです。

このように「そのためには」を考えていくと、いろんな方法が見えてきます。
まずは、ぱちりと撮った写真、大好きな石がきれいに写っていますか?
撮れないから仕方ない……ではなくて、どうしたらきれいに撮れるか、そこから始まりです。

前置きが長くなりましたが、最後の、石を任意の方向で固定できる方法についての新技。(技と言うほどでもないですが)

原石で、自立しない石は多いです。
だからといって机の上ころりは却下。
では、「手持ち」……?
裏1 裏7

石の大きさを示すとか、透明度を見せる方法として臨時にはありでも、自立しないから手で、というのばかりではちょっと。(逆にネットショップの写真では、大きさを見るために、1カットくらい手持ち写真が欲しいです)

ということで、私は円錐形の木の先端をちょっと切ったものにミネラルタック(標本固定用粘土)をつけ、そこに石をくっつけてます。

裏9

見た目にはやや難ありですが、土台を写さず、石をぎりぎりいっぱいに大きく写せば……何とか。

裏10

しかし、最初の手持ち写真のような大きめ石は不安定だし、やはり土台が気になることも。

裏2
(この写真、撮った直後に石がぐら~っ。あぶない、あぶない)

そこで登場、ハンドメイド商品としても出しているピラミッド・クッション(写真のものは私用の特大サイズ)。
裏11

これなら大きめ石も立てられますし、角度もある程度自由になります。
裏5 裏12

クッションの色や形状が気になるなら、この上に大きめの黒い布を掛ければ、大丈夫。
見えてもあまり気になりません。
裏14 裏8

しかし、このクッションでも立てられないもの、微妙な調整ができないものもあるかもしれません。
そんな場合は……

手に、大きめの黒い布を掛けちゃいましょう!
布越しに石を持って微調整!

(背景が白い場合には、それに合わせた布を掛けましょう)

このとおり。わかりやすいよう、明るく調整した画像も並べます。
裏16 裏15

こっちはピラミッドクッションに立てたもの(右は明るく調整した画像)
裏14 裏13

左の画像同士を比べてみても、遜色なし。手で持っているとはバレません!

このとき、石を指でつかむと、石が隠れてしまうので、
(↓こちらの写真は、布のようすがわかりやすいよう、明るい色のものを使いました)
裏3

掌に石を乗せ、指は背後で支える感じにするといいでしょう。
裏4

さあ、石写真にチャレンジ!










キモカワイイ? いや、キモ……なんだ?

キモカワイイという言葉が流行ったようですが、私としては語呂……というか字面が悪いので、あんまり好きではありません。
「癒される」と同じで、人によって見方は色々あるはずなのに、ざくっとまとめて「キモカワイイ」にされてしまう傾向があるのも、いただけません。

でも、今日の石にはあえて「キモカワイイ」……じゃなくて、「キモなんとか」と言う言葉を使ってみたい気分。

こんな石です。

ウルグアイ2

えーと、何と説明しましょうか。
それぞれが5ミリ弱の凸凹が群れていて、それがさらに微細な結晶で覆われている。
なんだか生き物の一部のように見えてきて、ちょっと間違うと気持ち悪く、それでいて細かい造形にわくわくしてしまう……好悪の微妙なライン上にある石です。(私の場合は「おもしろい」に傾きます)

アメジストのジオードの中には、ときどき細い細いつらら状に結晶しているものがありますが、これもその一種でしょう。

さらなる驚きは、この石が単なるジオードのかけらではなくて、きれいに成形されていること。
……ルース?
ルースだとしたら、これは何にするんでしょう。

ウルグアイ

ヤク・ウールで考える

ここ数日やたらに寒くて、何か暖かいものが欲しいなあ……という気分になります。
ネットショップを見ていると、マフラーやストールが気になる。
その中で「ヤク・ウール」というのを見つけました。

ヤクというのはヒマラヤの高地で飼われている牛の仲間。
その毛は軽くて暖かいのだそうです。

おお、ヒマラヤとな?
こんな所でもヒマラヤ水晶好きが発動してしまい、いいじゃないの、欲しいじゃないのと俄然探す気満々になりました。

ところが……その値段の差の大きいこと。
1000円、2000円台のがあるかと思えば、数万円するのもある。
万を超えるようなものに手はでないし、別に安くたっていいけど、安いヤク・ウールって、エスニック雑貨店などで売ってるマフラーにそっくりじゃない?
そう思ってなおも見ていると、とても変な記述を見つけました。

「ヤクショール……素材:アクリル100% 原産国:ネパール」

ヤクショールといったらヤクでしょう。100%じゃないかもしれないけど、ヤクの毛を使ったショール。
アクリル100%だったらヤクじゃないぞ!

なおも調べていくと、

ヤクの毛は剛毛でショールなどには適さない(ちくちくして肌触りが良くないとか)。
ヤクといいながら実際は山羊だったり、ひどいときにはアクリルだったりする。

現地でもヤク・ウールをよく知らない店屋店員がそれっぽいもの(時にはそれっぽくないものも)「ヤク・ウール」として売っていて、よく知らない日本人が仕入れて「ヤク・ウール」として売ってしまう。

……という話が出てきました。

どこかで聞いたような話だなあ……。

アクリル製品をヤクと言って売ってる(らしい)現地の人も、「騙してやろう」ではなくて、こういうのを(素材に関係なく)「ヤク」って言うんだろう? くらいの意識ではないでしょうか。
誰もが悪意を持って騙そうとしてるんじゃなくて、おなじ「ヤク」という言葉でありながら、それに対する意識が全然違う。

かと思うと、ヤクの毛は、長くて硬い毛と柔らかい下毛があり、下毛なら柔らかなニットができるという説明もあったり、フェアトレード商品として、現地の一階とを紡ぐところから関わって作られたヤクのニット製品も売られています。

欲しいとなったら、自分で調べて、納得のいくものを探すしかないか……。
そこらへんも同じだなあ。

ガーデン・ファーデン

連続ファーデン!

ガーデン・ファーデン

こちらは一転、形状としてはスタンダードなファーデンです。
が、ご覧の通り大きな特徴が一つ。

ファーデン・ラインがグリーン。

普通は白いファーデンのラインに、クローライト(緑泥石)が内包されて、はっきりグリーン。
そのほかの部分の透明度が高いので、クローライトのグリーンが際立ちます。

これまで、ファーデンといえば白いラインで、水晶は透明(白濁してるのもありますが)。
中には鉄分と思われるものでうっすらクリーム色のもありますが、まずは透明水晶の部類にはいる石ばかりでした。
ファーデンにクローライトが絡むこのバージョンは、最近見かける機会が多くなったもの。
ここ1年くらいで新たに見つかったとのことですが、たしか、2008年くらいにちらりと見かけたような記憶があります。

ただし、クローライトが絡むと言っても、これまたいくつかのパターンがあります。
一つは、今回の石のようにファーデン・ラインにクローライトが内包されたグリーンのラインを持つもの。

もう一つはファーデン・ラインは白だけれども、表面や表面近くにクローライトを伴うもの。

そして、もうひとつ、ファーデン・ラインも見えないくらいクローライトぎっしりのもの。
この場合はラインが見えないので、形状などからファーデンであろうと推測したものです。

お店の人は、
「ラインが緑のと、表面にクローライトが被っているのとでは違うと思うんだけど、どちらもグリーン・ファーデンとしか言いようがないんですよ~」
と言ってましたが、確かに。

でも、ラインが緑の場合と表面が緑泥まぶし(ラインは白)では、見た目の感じも違うので、できることなら区別したいところです。

では、表面が緑泥まぶしのものをグリーン・ファーデン、今回のようなのをグリーンライン・ファーデンと呼びましょうか。それともガーデン・ファーデンの方がいいかなあ。
でも、そのうちラインが緑で表面も緑のファーデンも出てきそうで、そうなると……グリーン・ガーデン・ファーデン……長すぎる。

天然石は、いろいろなバリエーションがあって当たり前。
たとえばアメジストと一口に言ったところで、色の薄いもの、濃いもの、ま紫のもの、赤みの強いもの……など、色の幅があります。
宝石などで価値があるとされてきたのは、濃く鮮やかな紫のものでしたが、天然石ブームでいろいろな色合いのものが出回り、淡い色のものも人気が出てくると、「ラベンダー・アメジスト」などと細分化されるようになります。
(これを、かつては見向きもされなかった価値の低い石に、最もらしい名前を付けて売りつけているという言い方をすることがありますが、名前で売りつけているのではなくて、流行によって……流行が仕掛けられたものだとしても……淡い色に人気が出たから区別されるようになったのだと思います)

ここでパワーストーンの分野になると、アメジストとラベンダー・アメジストの意味(効果)は同じなのか違うのかと疑問を覚える人が出てきます。

ここですっぱり言っちゃいましょう。
……どちらもありです。
同じなのか違うのかではなくて区別して考えているかいないのかという違いなのです。
区別しない人は、どちらもアメジストだから同じでしょ、と言うでしょうし、淡い色のアメジストをラベンダー・アメジストと呼ぶ人は、これは違うと思うから名前を別に呼び分けているのですから、意味も区別する傾向が強いでしょう。

どちらかが間違っているのではなくて、どちらもあり。
だったら自分の考えに近い方の説に従えばいいんじゃないでしょうか。

このグリーンのラインを持つファーデンが、もっと出回るようになると、おそらく従来のファーデンと区別して、新たな意味をプラスした説明を付ける人が出てくることでしょう。

そんなときに困らないヒント。(注:KURO的独断と偏見による)

●パワーストーンの説明に正解なし
どれかが正解、その他が間違いというわけではないし、どこかに一つの正解があるわけでもない。
いろんな考えがあってどれもが正解、どれを選ぶかはその人しだい。

●天然石には無数の中間種あり
ガラスビーズではないので、ローズクォーツだったらどれも同じピンクということはあり得ない。
違っていて当たり前、割り切れなくて当たり前。

●どちらなの? 迷うのではなくて選ぶ自由
色々あってどれが正しいのかわからない(←どれかが正しいというわけでもないんですが)
色々あってどれを選べばいいのかわからない
……それを「さあ困った」と思うのではなくて「いろいろ選べてラッキー」と楽しみましょう。

好きに考えていいんだ!……と思うと、楽しくなりませんか?






アクロバット・ファーデン

スタンダードでも「変」。スタンダードからずれると筋金入りに「変」
変な水晶好き心をスマッシュヒットしてくれる水晶……それが「ファーデン」

こちらのファーデンも、すごく変でステキだと思ってましたが、さらに上がいましたよ。

うりゃっ!

アクロバット・ファーデン

こちらもファーデン・ラインにタテヨコの結晶が連なって、とんでもないことになってます。

「アクロバット・ファーデン」と呼んじゃうぞ。
こうなると、「いったん結晶した板状結晶が地殻変動によって割れ、割れ目が修復されたところがファーデン・ラインになった」という説明は、自信を持って「あり得ない!」と断言できちゃいそうです。
どうがんばったって、結晶がタテヨコにすっぱり割れて、それが一本のラインでつながるなんてあり得ない。

そう、一本のライン
私はファーデン・クォーツは、ファーデン・ラインが後になってできたのではなく、このラインを中心に結晶が成長したのだと考えていて、名前の由来である糸状のラインが見えなくても、ライン状の芯を中心に成長したと考えられる水晶はファーデン・クォーツだと考えています。

しかしながら、このアクロバットなヤツは、紛れもなく、疑いようもなく、ファーデン。

ごらんあれ。

アクロバット・ファーデン

はっきりとファーデン・ライン!
タテヨコ・アクロバットな形状なのに、ほそーいラインがくっきりと!

このラインを見たとき、思わず
「なんて、けなげなんだ……!」
と思ってしまいました。

思いがけない青

この石の産地といえば、まずアフガニスタン。それ以外ではロシアとかチリがあるのは知っていたけれど、ここでも産出するとは知りませんでした。

先日の「癒してぃーず」で見つけてびっくり。お世話になっている別の石屋さんにも聞いてみたら
「噂には聞いたことがあるけど」
……やっぱり、聞かない産地ですよねえ。

その石というのはこれ。

モゴック・ラピス

……ラピスラズリ
産地はミャンマーのモゴック。

買ったお店の人の話によると、パイライトは伴わず、カルサイトに巻き付くように産出するのだそうで、宝飾品、あるいは鑑賞品として加工できるものは少ないそうです。

例によってその場にあった石をチェックしてみると、なるほど、白い母岩(カルサイト)がたくさん混じっています。アフガニスタン産には見られる金色のパイライトが混じっていません

これを磨いたら、確かに白の母岩の割合がかなり多くなるだろう。
多分、以前に買ったロシアのラピス・ラズリみたいな感じ。
……これはこれで綺麗だと思うんだけどなあ……。

バイカル・ラピス

一般にラピスラズリは、白が混ざらず、濃い青で、パイライトが綺麗に混じっているものが良いとされますが、結局はその石のバランスの問題。
白が混じっていたって、綺麗だったらいいのです。

ミャンマー産のラピスは、青い部分が薄くとがって割れている場合、光に透かすとわずかに光を通すものがありました。
それにも惹かれたんですけど、産状がわかるピースをチョイス。

モゴック・ラピス

ラピスラズリ以外の鉱物の結晶が見えます。

カルサイト……にしては若干エッジの感じが違うような。

何だろう?

地道に自分で

別館サイトのweb拍手でコメント&質問をいただきました。(ありがとうございます!)
web拍手からはお返事できないのでこちらで。

●ネット通販の真偽のほどはどのように判断すればよいでしょう。

とのご質問です。
自分で見分けるといっても自信がなくて……とのことですが、残念ながら

やはり、自分で見分けるしかないのでは。

……とお答えします。
自信がないのは皆同じ。
素人だから……といいますが、逆に、天然石全般の専門家なんているんでしょうか。
天然石……つまり、鉱物としても宝石としても、パワーストーンとしても、という意味で。

宝石鑑別、鉱物学ならば、ないことはないかもしれませんが(大学とか、専門学校とか)、それにパワーストーンのジャンルや、宝石の扱いにはならない岩石系ビーズが加わると、宝石鑑別や鉱物学の知識があっても「大丈夫、まかせとけ!」とは言えないような気がします。

宝石は、宝石としての基準で石を見ることになりますが、共通しているように思われる鉱物とでも、やや基準がずれていることがあります。
それに統一基準がないパワーストーンが加わったら……。

ときどき「石にくわしい人、教えてください」「専門家に選んでもらった方が」という意見がありますが、私は密かに「天然石(パワーストーン込み)の専門家って……?」と疑問に思っております。
宝石鑑別の人は、宝石の専門家かもしれないけれど、その専門知識はパワーストーン分野には及びません。
いくら宝石のスペシャリストでも「「鑑別結果レムリアンシード」はあり得ないのです。
鉱物も同じ。(鉱物分野では超有名な某氏も、たとえば水晶に限ると、さほどくわしくないらしいという噂も)

ヒーラーや占い師といわれる人は、ヒーリングについてはくわしいかもしれないけれど、石をかっちり見分けられるかと言われたら……どうでしょう。
パワーストーン協会とかなんとか麗々しい名前を冠した人の本で「トルマリン入りをルチルという」とか書かれていて、あきれたことがあります。

「くわしい人」についても、ちょっと余計に知っているというだけで、この人の言うことならば右ならえ……ではない。

しかも石のどういう点に重きを置くかは人それぞれに違います。
本物、偽物の判断も(微妙なところでは)異なります。
そういうことを考えると、ビーズショップの「鑑別に出しました」も、「この石、本物でしょうか」と聞いて返ってくる答えも、判断材料ではあるけれど、最終決定は自分です。

どんなに情報があふれていても、「自分」というピンポイントにカスタマイズされた、「あとは買う!」という決定だけでOK! という情報が、はいどうぞ、とさしだされることはあり得ません。

昨日の「○○に効果がある石は何ですか」も同じです。
あなたに適した石はコレ、このお悩みにはコレ。
細かいことを言わなくても、あるいは自分自身すら気が付いていないことまで見抜いたような、そんなおすすめなどあるはずがない。いや、ない、とは言いきれませんが、私だったら、そんなおすすめが出されたら、まずはストップ。それを受け入れるか否かをじっくり検討しなければ。
パワーストーンだから~と飛びつく気にはなれません。

面倒くさくても、難しそうに思えても、地道に「自分で」。
それが結局近道なんですね~。
「信頼できる店で買いましょう」という意見もありますが、では、「信頼できる店」か否かをどうやって判断しましょう? 他人のおすすめ?
お店の言い分が正しいかどうか、おすすめならば自分が重視する点の信頼度かどうか、やっぱり自分で要判断なのです。

「自分で」ではありますが、石の真偽判断はややこしいのは確か。
いくつか手がかりを挙げてみます。(以前に言ったことも繰り返します)

●自分の興味のある石から
 自分で判断だ! 石についてくわしくなるぞ!……その意気込みは素敵ですが、、まったく興味がない石からはじめてしまうと後がつらいので、まずは興味のある石から

●原石も見ましょう
 ビーズ派の人も、原石も見てください。「この石をビーズにすればこうなるか」これも重要な手がかりなのです。

●必要なら鉱物的な知識も
 本物、偽物、加工の有無、これらを気にするならば鉱物的な知識も必要になります。
 たとえば「この石の加工されていないものはどんな色・模様なのか」を調べようとすると、鉱物サイトを見てみる方法が有効です。そのために、石にはたいてい和名があり、和名で調べると鉱物サイドの情報が得られる確率が高いと覚えておくと、絶対便利。

●周辺情報も有効
 「欲しい石」だけでなくそのまわりの石も見ましょう。
 他の石に名前や説明の間違いや加工のごまかしはないでしょうか。
 他の店で売られている同じ種類の石と比べて、何かが違っていたり、不自然だったりしないでしょうか。
 ついつい欲しい石だけを見て、これは本物か、それとも……と悩んでしまいますが、「それ以外の石」「他の店の石」から判断することもあります。
 宝石や鉱物としての判断は「その石」をピンポイントで見ますが、天然石全般ならば状況証拠も含めて推理が有効です。

●慣れておきましょう。
 「誰でも簡単に見分けられる方法」はありません。誰にでも見分けられるなら、「本物?偽物?」と悩むこともないわけです。
 実は、慣れれば見分けられるものも多く、わかってしまえば以外に簡単なんですが。
 ですから、実物を見る機会があったら、じっくり見て、触っておきましょう。ガラスと水晶の手ざわり触ったときの冷たさの差)などは体験しておくと、有利。

●推理しましょう
 この原石を削ってビーズにするとこうなる。 あるいはこんな風になるはずがない。
 偽物というけれど、これをガラスで作ったら……コストがかかりすぎるんじゃないだろうか。
 レアと言うけど、だったら削って無駄が出てしまうのにビーズにしちゃう?
……など、推理してみることも大切です。

●本や店が間違っていることもあると心得よ 
思いっきり間違っている例をいくつも見ているので、失礼ながら申し上げます。
端から疑えとまでは言いませんが、異なった説明がバッティングしたら、要確認。
「どちらとも言える」場合もあるけれど、どちらかが勘違いしている可能性もあります。

●情報の芋ヅルをたどれ!
調べてみたけど異なる説明が出てきて、どっちが正しいかわからない~。
そこであきらめちゃいけません。説明の中に出てきた単語、外国のヒーラーがかんでいるなら海外サイトを検索し、たどれる情報はたどりましょう!

私はこれらのことをやってますので、ここで声を大にしてひとこと。
石好きさん、ガンバレ! わかると楽しいぞ!

癒してぃーず行ってきました。

今回が第一回目となるイベント「癒してぃーず」に行ってきました。

APECの為に警備がされていて、列車内では長崎県警を、駅では富山県警を、会場そばでは愛知県警の皆様を目撃。ご苦労様です。

「癒してぃーず」、タイトルからして癒しフェアとか、そういうイベントに近いのかと思っていたら、あらら、ミネラル・ザ・ワールドなどと同じように、鉱物ショップあり、アクセサリショップあり、ビーズショップありのミネラルイベントです。
オーラ写真のコーナーもありましたが、パーテーションで完全に仕切られているのでしばらく気が付きませんでした。

意外に人手が少なかったのは、平日だからというより、池袋の前月であることと、このイベントタイトルが誤解を招いたせいではないでしょうか。
そしてもう一つ、イベントのタイミングでしょうか、新しく入荷した石を持って来たお店が少ないように思われました(話を聞いていて、これは新しく入ってきたんです、というところがなかったようなので……)。

お店の人も「お客が少なくて~」と悲しそうでした。
いろいろお話を聞いていると、やはり「これは最近新しく出てきた石」というものは売れていくようす。
それはまあ、私たち買う側も知り合いと顔を合わせると「何かいい石あった?」と情報交換するので、目新しい石の情報は素早く広がるからです。

「原石は厳しいです~」という声についてはちょっと思うことがあります。
石全体ということになると興味を持つ人は少なくないと思うんですが、その中ではブレスレット人気が強いです。いい悪いではなくて、人気がある方が目に付く機会や話題が増え、楽しみ方も紹介されます。
話題が少ない……というのは、魅力や選び方がなかなか伝わらないということです。

「原石人気がいまいち~」というなら、売る側もその魅力を伝える手を打つべきでは。
私がHPを作り始めたきっかけは、直接には当時使っていた楽天ブログの画像容量が少なくて、その保存対策でしたが、水晶の基本的知識を説明しているところが意外に少なくていろいろ不自由だった……という点もあります。
素人が個人でやるよりは、イベント主催側がショップを集めれば、もっと情報発信できそうなものですが。

(原石を)好きになってもらうのを待っているんじゃなくて原石好きを増やす努力を!

さて、私は、こういうイベントではかなり隅つつき的チョイスを試みます。

今回は……まず、ウルルズ・チルドレンの未研磨原石。
流紋岩のノジュール(丸い塊)の中に乗車場にアゲートが結晶したものを半割にし、アゲートのようすを見せたものを「サンダー・エッグ」といいますが、

これの小ぶりなもので割らずに丸ごとのものがウルルズ・チルドレン。
オーストラリア石を見かける機会はあまり多くなく、ウルルズ・チルドレン(丸ごとサンダーエッグ)もあまり見かけません。見かけても全体を軽く磨いてあったりします。


しかるに、今回は完全未研磨、しかも重さからして中身はアゲートではなくオパールっぽい。

そのほかでは、何とミャンマー産のラピスラズリ。
ミャンマーで出るなんてはじめて聞きます。

あとは……いくつ持ってるんだ~と自分にツッコミを入れながらファーデン・クォーツ。
しかも違う店で複数買いました。
ファーデン・ラインに緑泥が入ったのとか~。
全体がカーブしてるのとか~。
またしても全体にクラックが入りまくってパリパリになってるのとか~。
笑っちゃうくらいアクロバティックなのとか~。

だっておもしろいんだもん。




ほんのり染まる

先だってのミネラルフェア in 赤レンガ倉庫やIMAGE2010で見かけていたのに買い損ねていた石があります。

それがこれ……

ほんのりエメ

パキスタンはSwat渓谷のエメラルド。
この産地は、もっとエメラルドらしい色合いのも出ていますし、持ってますが、今回のはひときわ違う色合いです。
ベースは、アクアマリン? と思ってしまうほど淡いグリーン(グリーンがかったアクアマリンもあります)。
そして、結晶の角の部分だけが、そこだけに絵の具を染みこませたようにグリーンに色づいているのです。

写真でも手前の角の部分がほんのり色が濃いのがおわかりいただけるでしょうか。
肉眼ではもうちょっとはっきり見えているのに、写真に写し切れません~。

色づいている部分はアクアマリンではなくエメラルドの色だと思うし、お店の人もエメラルドだと言っていたので、エメラルドと呼びますが、今まで見たことがない色合いです!
万が一、これはエメラルドじゃなくてアクアマリンだったとしても、初の色合い。

一つの結晶でモルガナイト(ピンク)とアクアマリンが同居した石があるので、アクアマリンとエメラルドのバージョンもありそうに思えますが、エメラルドの場合は、ほかのベリルとは成長する環境が違うようなので、アクアマリンとエメラルドではなく、エメラルドの濃淡、またはアクアマリンかグリーンベリルの色変わりだと思われます。

ところでこの石は、ミネラル系のイベントではなく「代々木クラフトフェア/アースガーデン」で買いました。
まさか石を売っていると思わなくて、クラフト作品を見て、材料があれば買ってくるつもりだったのに、そこに石が! しかもこれが。

お店の方は外国の方でしたが、私を見て
「ミネラルショーに来てましたよね?」

……へ?
そりゃ、毎回行ってますけど、この方は……お見かけしたような気がするけど、石は買っていないはず。
それなのに覚えられてる私って!(汗)




「○○に効果がある石」に思う

自分にとって石の意味は「おまけ」で~す。と公言してはばからない私が言うのも何ですが。

「○○に効果がある石って何ですか?」
……について思うこと。

まず最初に、例によって「否定するわけではありません」と申し上げておきます。
否定するつもりも、否定できる立場でもないですが、疑問に思うことはあります。
時に、石を信じていない(石の効果を信じてない)奴が何を言うという意味合いのことを言われたりもしますが、パワーストーン=意味と考えない立場から見ることで逆に見えてくることもあるかもしれないし、何より石(の効果)を信じるというのは、ちまたで言われているあれこれをそのまま受け入れることではないでしょう。

そもそも、石の意味というのは人や国によって言ってることが違うことが多いので、言われていることをすべて受け入れていたら頭がこんがらかります。
そこで「わからな~い」と白旗を振るか、とりあえず自分が納得がいくまで理屈をこねるか……で、私は後者を選んでいるわけです。

さて、
「○○に効果がある石って何ですか?」
という質問は、あちこちで実にたくさん見かけます(パソコンなので「見る」)。

「○○」に入るのは、ちょっと思い出しただけでも
恋愛、復縁、金運、試験合格、就職活動、健康関係(頭痛など個別の症状あり)、試合で成果、人間関係(会社で苦手な人がいる、あがり症……など)……実に多種多様。
まあ、人がいればその人の数だけ悩みもあるわけで、悩みに直面すれば、石の力を借りられたら……と思うのもわかります。

ただ、気になるというのは、悩みがあったとして
その悩みにダイレクトに効果がある石って何?という質問であること。

「就職活動がうまくいく石って何ですか?」
「恋愛/復縁に効果がある石を教えて下さい」
「大切な大会を控えているので、成果が出せる石を知りたいです」
などなど。

「困った」→「助けて欲しい」(何か助けになるものが知りたい)」は、誰にとっても本音ですけど、本音であることと、それを他人に聞いて解決するかというのはではないでしょうか。

たとえば「恋愛」ひとつにしても、まず出会いを求める場合と、すでに思う人がいる場合では違うでしょう。
まずは出会いから、に絞ったところで積極的な性格の人、引っ込み思案の人、学生、社会人……人それぞれに性格も状況も違うわけで、そうなると「出会い」をサポートするにも個人個人で必要なものが違ってきます。

恋愛というとローズクォーツやロードクロサイトなどが有名ですが、状況や必要なサポートも違うのに十把一絡げで「恋愛だったらローズクォーツでしょう!」……でいいんでしょうか。
いや、その、いいか悪いかは、「石の意味はおまけ」の私には判断できないですが、少なくとも私だったら個人の状況に関係なく恋愛だったらこれよ、とおすすめされてしまうのには納得しかねると思います。

逆に答える立場からすれば「恋愛に効果のある石は?」としか聞かれてないので、細かい状況はわからないし(多分、事細かに説明されても困るでしょうし)。とりあえず一般的に言われているこれ、ということになるのでしょう。

でも、それでいいんだろうか。
恋愛だったらローズクォーツ……みたいな一般論では納得できないし、かといってプライベートを事細かに説明する気にはなれないし。

だったら、自分の方でもう一歩踏み込んで
「こういう結果を得たい」→「だったら何が必要か」
を考える必要があるのではないでしょうか。

たとえば、求める結果が「恋愛(彼/彼女が欲しい)」で、「出会い募集」だとします。
ここでざくっと「恋愛に効果のある石」を求めるのではなくて、「そのためには」を考える。

自分はどうも引っ込み思案で話し下手だ。でも自分から話しかけられたら出会いの機会が生まれるかもしれない。
そうなれば、コミュニケーションをサポートする石という選択肢がでます。

あるいは、もうちょっと自分の容姿に自信が持てれば、ということで、女性らしさにつながるような石とか、ダイエットに効果がある……ということで強い意思を持つことに効果がありそうな石……など、「そのためには」さらに「そのためには」を考えると、いろんな石を選ぶ選択肢が出てきます。

このように、得たい効果を「そのためには」と細分化した結果選んだ石は、いわば個人仕様の組み合わせということになりませんか?
何より「そのためには」と考え、自分の内面を見直すことに意味があると思います。
漠然と自分自身を見直せといわれても難しいけれど、石でブレスレットを作ることをきっかけにできれば、やってみようと言う気になるかもしれない。
それだけでも違うと思うのです。
石を意味で楽しむなら、ちょっと踏み込んでみてもいいんじゃないかなあ。


ところで、最近書店に行ったらパワーストーンブレスレットやペンダントを付録に付けた雑誌が複数出ていて驚きました。
それが揃いも揃って「恋愛」「金運」。
わかりやすいし、一般的と言ったら一般的ではありますが、

「はい、金運にはコレ!」

……それでいいんでしょうか。
こういう雑誌が出て、それこそ十把一絡げ的に「金運にはコレで決まり!」とぶちあげることで、パワーストーンとはこういうもの、悩みにダイレクトに効く石あります……という流れが加速するのが怖い。

だんだん、パワーストーン……(天然)石であることの必要性が失われている……別に天然生石でなくても「効果あります!」と誰かが言ったものならなんでもいいという風潮になってきてやしませんか。

ほんの6,7年前には、石といえば原石で、石を使って瞑想したり、自分で石を選び、石を介して自分を見つめ、ヒーラーと呼ばれる人はその過程でアドバイスするファシリテーター的な役割だったと記憶してます。

それがいつの間にか、パワーストーンといえばブレスになり、「お願い」や「悩み」対応の処方箋的意味合っぽく「○○には○○石」という考えになり、占い師などの「専門家」に石を選んで作ってもらう形式がステータス。

石の本が書店の「精神世界/ニューエイジ/自己啓発」のジャンルより「占い」に並べられていることが多くなったことも頷けます。
そしてさらには付録付き雑誌。
お手軽でわかりやすくなればいろんな人が楽しめるようにはなるけれど、「手軽」「わかりやすい」が変な方向に流れている気がしてなりません。
  



あおぐろ石

ゾイサイト。
こいつもそうです。

yuurennisi

ところで、昨日ゾイサイトの和名を灰簾石としたのですが、後になって違和感。

……もっとややこしい漢字が使われてなかったっけ?

もう一度検索すると、出てきました「黝簾石(ゆうれんせき)」。
そうです、こっちだこっち。
私が覚えていたのはこちらでした。昨日は検索して出てきたものを、「これだっけ?」と思いながら使ったんですけど、灰簾石って言い方、まえからありましたっけ?

エピドート(緑簾石)と「簾」の文字が共通していることで、何となく想像が付くように、ゾイサイトはエピドートの緑簾石の Fe3+ が Al に置き換わった、いわば親戚関係にある石で、エピドート・グループに属します。

昨日のタンザナイト(じゃなくて紫色のゾイサイト)が色としては派手なタイプで、多くは灰色や暗い緑、褐色などの地味な色が多いそうです。
写真の石も、見た目薄い灰色の地味渋色。

灰簾石の名前がぴったりかも。

でも……、最初に覚えた黝簾石の名前も捨てがたい。
「黝」は人文字では「青黒い」を意味します。やはり、地味渋な色を指しているというわけです。

写真の石は、加熱すると何色になるかはわからないけれど、かなり色が変わるはずだ……と教えていただきました。
気になるなあ……加熱したくはないけれど。

つい、呼んじゃうけれど

名前は厳しく使いましょう(適用しましょう)とかいいながら……

ゾイサイト

つい、「タンザナイト」と呼んでしまう。

えー、正しくは、ゾイサイト

というのは、ゾイサイト(灰簾石)という鉱物の中で青(青紫)のものに付けられた宝石名をタンザナイトと言うからです。
その名の通りタンザニアで採れる青(青紫)のものだけをタンザナイトというのだという説も聞いたことがありますが、産地限定の名前なんでしょうか。

もっとも、天然の状態で青(青紫)のものは少なく、たいていは紫や緑がかっていて、加熱によって色が調整されています。
多分この石も加熱すれば、タンザナイトと呼んでもいい色になるはずです。

だから、加熱されていないこの色のままでは、本当はタンザナイトと呼んではいけない……はず。

繰り返しますが、タンザナイトというのは、青(青紫)色のゾイサイトに付けられた名前。
時々見かけるパープル・タンザナイトとかグリーン・タンザナイトというのはあり得ない。

グリーン・ゾイサイトといったら「緑色の青(青紫)のゾイサイト」という訳のわからない意味になっちゃいます。

最近は、安易に色名を冠する名称が見られますが、ちゃんと用いないと大笑いなことになるので、実は注意が必要です。

たとえば。
ブラック・サードオニキス
サードオニキスは「サード(赤茶色系カルセドニー)+オニキス(すっきりはっきりの白い縞模様)」という意味の名前なので、その心は白黒縞瑪瑙の赤バージョン、つまり赤縞瑪瑙。
これにブラックがくっつくと「黒・赤縞瑪瑙」。
赤と黒の縞瑪瑙ならまだ名前の通りとも言えますが、この名前が付けられるのが白黒の縞瑪瑙なので、「白と黒の縞瑪瑙の赤バージョンの黒いの」という変なことになってます。

クンツァイト
これはスポデューメン(リチア輝石)という鉱物のピンク~ライラックの色合いのものに付けられた名前。
緑のものはヒデナイト、黄色いものはトライフェーンと呼ばれます。
透明なものには特に名前がないので普通にスポデューメンと呼ばれるはずなのですが、クンツァイトの方が知名度が高いのか「クリア・スポデューメン」と呼ばれていることがあります。
黄色いトライフェーンが「イエロー・クンツァイト」だったことも。
これも「ピンク色のリチア輝石の無色バージョン」「ピンク色のリチア輝石の黄色いの」という意味で実は変。

それで言うとグリーン・アメジストも変なんですが、これは実に難しい。
アメジストを加熱すると黄色い色になりますが、中には緑になるものがあり、緑になったものには「プラシオライト」という名前があります。
では、グリーン・アメジストではなくてプラシオライトと呼べばいいじゃないか。

……だめなんです。

プラシオライトは自然の状態で透明薄緑になっているものか、加熱のみで緑になるものに付けられる名前。
ところがビーズで大量に出回っているものは「放射線+加熱」のダブル加工らしいのです。
そしてこのダブル加工のものは「プラシオライト」と呼んではならない。(実はグリーン・アメジストもダメみたいです)。
正しくは「グリーン・クォーツ」と呼ぶべき何だそうですが、そうすると宝石関係(ルースなど)ではまだしも、天然石分野ではクローライトが内包されて緑になった「グリーン・クォーツ」も多いので逆にややこしくなります。

宝石では自然・加熱のみをプラシオライトといって、天然石(パワーストーンやビーズ)ではダブル加工でもプラシオライトといえばいいじゃないか……これには頷けません。
ビーズでブレスが全盛期の今では宝石ともっとカジュアルなビーズの境目も曖昧ですし、カジュアルな天然石ビースを鑑別に出す場合もあります。
検索すれば宝石・その他の天然石区別なくヒットしてきます。
同じ名前で二通りに適用するのは、原石エレスチャルとビーズのエレスチャルの例と同じく混乱の元。

じゃあ、どう呼べば……判断が付かないので、グリーン・アメジストの名前を使っちゃってるんですが、実はね、という部分を忘れないようにしています。

さて、写真のタンザナイト、もとい、ゾイサイト。
写っているよりは若干青っぽいです。3センチ近くの詩歌里とした大きさがあるのに、そこそこ透明感があって光に透かすとなかなか綺麗。
そのくせなかなかにお安かった優等生です。

ビーズ(さざれ)などで見かけるタンザナイトは淡い青(青紫)をしてますが、ちょっと色が単調なので、タンザナイトとは呼べないけれど、加熱前のニュアンスのある紫の方がきれいに思えます。
タンザナイト

透明な結晶形の「タンザナイト」はさすがに綺麗ですけど、やっぱり加熱してない方が色に深みがあります。

なつかし石

懐かしい石の登場です。
某ショップが驚きの70%オフセールをやったとき……たしか2004年くらいに買った石じゃなかったかな。

ポルトガル白1

産地としてはあまり聞かない(たぶん)、ポルトガル産。

中心部は半透明っぽいですが、表層近くを白く不透明な層が覆っている水晶です。
まるで山脈のように先端のとんがり部分だけが群れているクラスターですが、一緒に柱面がしっかりあるものも売られていたと記憶しているので、このクラスターに柱面があまり無いのは偶然です。

かなり目立つところに剥離面もあるし、今見るとおもしろさと粗のバランスがちょっと微妙な感じもしますが、当時は別の所に気を取られていました。

それはここ……錐面です。
ポルトガル白2

一番大きな結晶の錐面をよく見ると、まるで鱗。
キャンドルというか無数の小さな結晶が集まったような状態になっています。

これは今見ても大好き、「鱗状!」ですが、当時は、この「鱗」の埋め残しを眺めて、
「これってもしかしてトライゴーニックとか言わないかしらん」
……なんて思ってたんですねえ……。
もちろん、これは溶け水晶ではないので、トライゴーニックではあり得ませんが、このときの私はトライゴーニックの実物を見たこともなく、かろうじて写真で見せていただいたものも、触像の「▽」がものすごくちいさいもので、溶けとトライゴーニックの関係がしっかりわかってなかった私には、しっかり区別が付かなかったのでした。

今見ると、これはもしかしてスカルンの産ではないかと、そんなことを考えます。
白い所、無数の結晶に覆われた「鱗状」のテクスチャ、ダルネゴルスクや「メテオラ・クォーツ」の産地、コロラド州オーレイ郡、スカルンがあるとされる産地の水晶に、とてもよく似ているんですが……、あいにく産地がポルトガルとしかわからないので、くわしくは確認できません。

なかなか写真に撮れなくて、今の今まで登場しなかったこの石、今回改めて撮ったけれども撮りにくい……。

ちょっと抵抗してみる

ペールローズ

買ったブレスです。
ローズクォーツです。
女性に人気のローズ・クォーツですが、私はローズ・クォーツメインのブレスを作ったことがありません。

いっちょチャレンジしてみるか……と、リメイク予定で買いました。
買ったのは、エスニック雑貨店ですが、そういうところで売っていた割に(失礼)、透明度が高くてなかなか綺麗。
パワーストーンショップで買うより安いし。
同じお店で、あまりの模様の見事さに、手ざわりがプラスチックなのに、すぐにはフェイクと断定できなかった「マラカイト?」を買ってますし、笑っちゃうような間違い石や、あやしい石も見かけますが、専門家じゃないとわからないような見事なフェイクはないので、慣れれば何とか見分けてお安く買い物ができます。

ところで、このブレス、ご覧のように安くて綺麗なんですが、中の2,3粒にこういうものが。

ペールローズ2 ペールローズ3

クラックに赤い染み。

ここでちょっと話がそれますが、最近、パワーストーンブレスを付録に付けた雑誌が出てます。
そのうちのひとつが天然石(チベット産レッド・クォーツ)と言いながらチェリー・クォーツ(ガラス)が使われていて、まわりのローズ・クォーツもあまり質のよろしくないものだったようです。
(そのブレスを見せてもらいましたが、立派にチェリー・クォーツ(ガラス)でした。チベットであんな色の水晶が出るとは聞いたことがありませんし、出たとしても付録にできるくらい大量に出て、安価に調達できるとはとても思えません。)

そのローズクォーツが、こちらに載せたローズクォーツとそっくりだったそうで、某巨大掲示板で引き合いに出され、染めだ染めだという話になっていたと聞きました。
いや、その、赤い色が付着していたのは確かですけど、私はこれを「作業が雑で磨き粉の色が残っているのではないか。染めているとしたら失敗作」と考え、「染めに注意」とわざわざ注意書きするまでもない……と書いたんですけど、やっぱり染めだ、ローズには染めがある……という話になるんですかねえ。

話を戻して今回のローズですが、これも「染め」とは思いません。
赤い染みはあるけど、だからといってこの石全体の色が染料の影響を受けているわけではないでしょう。
なぜならこのブレスの石には大きなクラックはなく、あってもそこに染料のしみこみは見られないからです。

何度も繰り返しますが、水晶そのものには染料は染みこみません。
染みこませたかったら、クラック(ひび)をいれてそこに染みこませるしかありませんが、それはひびを染料で浮かび上がらせる結果になり、見るからにバレバレなものになります。
加熱や放射線でローズの色を改良することもないです。

これをどう考えるのかと言えば……強いて言えば「傷物」かな。
ローズクォーツは、色合いも透明度も内部のクラックの多さもピンキリでそれに加えてビーズへの加工によっても傷がでるのだと考えられます。
このブレスは、石自体はそこそこ綺麗だけれど、加工の段階で傷がでて、磨き粉の色も残ってしまったので、見た目よりも安い値段で流通したのではないでしょうか。

やっぱり、「染め」には見えないし、「染め」と「染まってしまった(結果として色が付いてしまった)」は、区別して考えなければならないと思います。
「染め(染料で染めた)」と放射線や加熱で色を変えたものも違います。
ましてや溶かして色を付けたガラスを「水晶を染めた」とは言いません。

なぜ、このように細かいことをくどくど言うかというと、全部を大ざっぱに「染め」といって「染めがある、染めがある」と騒いでいても、仕方がないからです。
染めがいやだったら、まずは正しく情報整理

信頼できる店で買いましょう」といいますが、少なくとも「染め」がどういう加工を指すか、「染め」といわれている石に施されている加工が本当に染めなのか
(加熱や練りではなく)、見分けられなくてもちゃんと正しい情報を得ていなければ、「信頼できる店」を探すために質問することすらできません。

ついでにもう一つ、こんなブレス。
何だったかのおまけでもらったやっぱりローズクォーツのブレスなんですが、
ペールローズ4

……こちらは間に挟まった透明ボタンカットが……
ペールローズ5

水晶ではなくてアクリル(プラスチック)。
写真ではわかりませんが、触るとわかります(冷たくない)。



別。

ナイジェリア1

あれ~? 昨日と同じ石……ではありません。

買ったイベントも違えば、産地も違う、そっくりだけど別の石。

前回のファントムはミネラルフェア in 赤レンガ倉庫で買ったモザンビーク産。
今回はIMAGE2010で買ったナイジェリア産。

繊細に層を重ねたファントムといい、中心部にちょっと色の入ったファントムがあることといい、そっくり。
少なくとも、私にははそっくりに見えます。

ナイジェリア、モザンビークマップ

こんなに離れた産地なのに……。
油断すると撮った写真がごちゃごちゃになるので、すぐにフォルダを分けました。

……が。

モザンビーク産水晶を買ったお店が、IMAGE2010にも出店されていたので、「そっくりなのがありましたよ」と言ったところ、忙しい合間を縫って見に行かれたそうですが、曰く
「あれは違うよ」

え~? 違う?
ファントムのくっきりさ加減が違うかな? それとも……モザンビークのファントムを売っていたお店は、この水晶をカットしてルースにしているので、輪切り状態でルースにしたときの色の出る具合が違うとか?

少なくとも、私には油断すると間違えそうなくらい似ているように見えます。

国産の尾太水晶とルーマニア産水晶、
国産の五代松鉱山と中国産の黄色い水晶、
ネパール産緑泥入りとパキスタン産緑泥入り、(ブラジルにもある)
など、個性的なのに、離れた産地にそっくり水晶を見かけることがあります。
「えっ、これ、別の産地なの!?」
そんなびっくりもたのしいです。

ナイジェリア2


クレイジー・ファントム

繊細に曲がりくねった縞模様のアゲートを「レースアゲート」と言い、それがさらに細かいと「クレイジー・レースアゲート」といいますが、繊細に層を重ねたファントムを「クレイジー・ファントム」とはいわないものでしょうか。

モザンビーク

思わずそういってしまいたいファントム。
アフリカ、モザンビーク産です。

全体で2センチほどのポイントなので、その中にこれだけのファントムが重なる、その細かさは推して知るべし。
細かく層を重ねるファントムはあるにはありますが、肉眼でもそれがちゃんと見える濃淡のコントラストがこの石の見どころ。

これだけアメジストの濃淡が変化するということは、石が成長した場所の熱水の成分がころころ変わったのでしょうか。
いや……逆かも。

思うに、水晶の成長というのは一定の速度で徐々に大きくなっていくのではなく、早い遅いを繰り返しているのだと思われます。

グラフにするとこんな感じではないでしょうか。
たぶん

こちらで紹介したように、水晶は地下の熱水の中で成長します。
熱水の中にとけ込んでいた水晶の成分(二酸化珪素)が、熱水の温度が下がるにつれて溶けていられなくなり、まわりの岩にくっついて水晶として成長し始めます。

このとき、熱水が冷めていくに従って同じような速度で成長するなら、グラフの青ラインのようになります。
(グラフの横軸は右に行くにつれて熱水が冷める、縦軸は水晶の大きさと考えてください)

ここで私は、実は水晶の成長は赤ラインのように階段状ではないかと考えるわけです。
温度は徐々に下がっていっても、水晶はある時一気に成長し、しばらく成長しない(成長速度がぐっと落ちる)時期があり、また一気に成長する。
今回のファントムは色の濃淡ですが、不純物によるファントムならば、階段状のラインのステップ部分(横に平らな部分)で不純物が付着し、成長しているときにはファントムの層と層の間の透明な部分になり、また成長速度が落ちて不純物が付着する、ということです。

この場合、温度の方が上がったり下がったりすれば、ファントムの層も乱れるでしょう。
むしろ、環境が一定で、熱水が徐々に冷めていった……そんな順調な成長が、綺麗なファントムの重なりを生んだのかもしれません。(想像ですが)

別の角度から見ても綺麗にファントムの層。
美しい……。

モザンビーク2



お花結晶

お花アクア

パキスタン産、アクアマリンの放射状結晶です。

アクアマリンというと、以前は、鉛筆みたいな六角柱状のシンプルすっきりな結晶ばかりだと思ってましたが、アフガニスタン・パキスタン石ブームによって、いやいやそんな単純なものじゃないぞと思い知りました。

いや、なかなかバリエーション豊かで楽しい。

アクアマリンの放射状結晶は、こちらのように母岩に埋もれていて、外に出ているのは根本(放射状の集まった部分)の方だけというのが多いんですが、これは珍しく放射状の結晶団体が現れています。

母岩に埋もれているのは、やや色が濃く、結晶も太く長いタイプですが、全体が見えているのは色も淡く、結晶が細くて全体的に小型のタイプ。
数は母岩埋もれたイプよりも少なかったように記憶しています。しかも結晶は小さいのに母岩が大きいものがほとんどだったんですが、これだけは母岩ちょっぴりのジャストサイズ!
放射状結晶にも欠損はなくてきれいです。

大きな母岩に溜息をつきつつ、あきらめきれずに隅っこを探し続けて見つけました。
お店の隅っこバンザイ。

同じベリルで、モルガナイトやエメラルドがあったらスゴイでしょうねえ……。
プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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