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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
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これでもタビュラー?

ガネーシュ・タビー

過去記事を見直してみたら、昨年9月以来でした、ガネーシュ・ヒマール産。
最近買ってないなあ……。

これは、かなり以前に買ったもので、写真写りがいまいちで、今ごろの登場になりました。

がっちりと緑泥。ワイルドな雰囲気。
ガネーシュ。ヒマール産らしい風情です。

ただ……この石、かなり薄っぺら。
よく見ると、二つの結晶がくっ付いているらしく、真中に筋が見えています。ちょうど割り箸のような感じ。

薄っぺらな結晶と言えば、タビュラー(タビー)と言うことになりますが……。
あ、ここで改めて言いますと、タビュラーというのは結晶全体の形で判断します。
タビュラーというのは「テーブル状の」とか「板状の」という英単語なのですから、全体が平べったい水晶のことなのです。

よく、
no-tabby
……のように先端がマイナスドライバー状になっているものをタビュラーというのだと説明しているところがありますが、全体的に平べったくないものもあるので、この説明はあまり正しくありません。

さて、今回の石は、平べったいことは平べったいんですが、どうも裏面が剥離面っぽい。

ガネーシュ・タビー2

大きな結晶から剥がれるように欠け落ちた……というのではなくて、、何か柔らかい母岩に貼り付くように結晶していたのが剥がれたっぽい感じなのです。

まあ、これでも結晶面だし、平べったいことは平べったいのだから、タビュラー……?
ちなみに、シンギング・クォーツ(ぶつけると高い音が出る水晶)でもあります。

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天珠が仏教グッズでない理由(個人的に)

dZi-9

えい、書いちゃえ。

私が、天珠とチベット仏教が関係ないと考える理由。

まず、歴史的に。

●天珠の歴史が2500年(以上)ならば、チベットに仏教が入ってきたのは7世紀ごろ。仏教の方がずっと後

●天珠が仏教に取り入れられた……というならば、チベットの仏教は8世紀に入っていったん廃れ、再度インドから再度導入されているので、その可能性は低い

仏教の高僧が……というけれど

●仏僧が天珠を身に着けている写真(ショップの「開眼式」の写真など、天珠がらみでない一般の写真として)を見かけない。見かけるとしたらチベットの民族衣装など一般人の写真です。

●2009年に行われたチベット展でも天珠で飾られている仏像は一つもなかった。天珠が登場したのはただ一カ所、「チベットの民俗」コーナーのみ。

●チベット仏教の教義は「最終的に仏陀の境地を達成すること」だそうなんですが、仏陀の境地とはすなわち悟りを開くこと、悟りというからには欲などの煩悩を捨て去らねばなりません。
それを目指す高僧が大切にするものならば、天珠に「財神」とか「財運」「出世運」など現世利益な意味がつけられるでしょうか。それが許されるでしょうか。

●ダライ・ラマが身に着けていた。
これは、ノーベル平和賞の授賞式に於いて「チベットの文化」を表すために着けたと言われてます。
私は身に着けている写真を見たことがないんですが、大切なものだったら身に着けている写真がもっとあってもいいはずですよね。
もし、他人の目に触れさせてはいけないくらい大切なものなら、そもそもこんなにたくさん売られているはずがないし、新しい天珠がどんどん作られるのが許されるはずもありません。

●仏像が天珠で飾られている
そういう仏像もあるようですが、だから天珠が仏教のもの……というなら、一緒に使われているターコイズ山珊瑚も仏教の重要アイテムと言われているはずですが、そういうことはないですよね。

●開眼式は、してくれといったらしてくれるでしょう、でもそれが天珠に必要なものだ、開眼式を行ったから本物の天珠だと言わんばかりの説明はおかしいと思います。



それでも天珠が仏教のものだというなら、この石頭な私を説得してみてください。


天珠の説明は時々おかしすぎます。

キュービズム

china-cube

中国産のフローライトです。
透明感抜群の淡いグリーンで、立方体の角の部分を面取りしたような形の結晶がごちゃごちゃっとひとかたまりになってます。

こんなにも律儀に立方体なのだから、くっつき方も整然としていればいいのに、ごちゃごちゃです。

手に入れたのは何年か前なのですが、この透明感と色の淡さ……まさにこの石の美しさである部分が、写真の撮りにくさに直結していて、
「こんなに綺麗なのに、撮れない~」
と地団駄踏んでいたのです。

だって、あまりにも透明なために、向きによっては背景の黒が写りすぎて、色が見えない。
かといって、背景を白にすると、色が淡いので全体が淡くなりすぎて、シャープな美しさが表せない。
表面がピカピカなので、ピカーッと反射する面と透けてしまう部分のコントラストが激しくなって、結晶のごちゃごちゃが強調されてわけらからん状態になってしまう。

……とこのような具合でボツ写真の山を築いていたのです。
それが、このたび今まで撮ったことのない角度……母岩とのくっつき部分から想像すると、結晶の「背中」側から見下ろすような角度で撮ってみたところ、この通り。

淡い緑色も綺麗に出たし、透明度も、つやも、結晶の形も、何とか写すことができました。

うーん、まさしく光のキュービズム。

きれいだわ~。

触って選ぶ

オレンジ
オレンジ/リバー水晶です。

南アフリカとナミビアの国境を流れるオレンジ/リバーという川があります。
このエリアで採れる水晶は、なかなか個性的な見かけが多いことから「オレンジ・リバー水晶」と呼びます。

ちょうど、タイプは色々あるけれど、この産地っぽいよね、ということで「ガネーシュ・ヒマール(水晶)」と呼ばれているのと同じです。

このオレンジ・リバー水晶は、

真っ赤なファントムが入っていたり、
オレンジ・アメ2
土っぽく色づいていたり、素朴で、ワイルドで、私の好みをかなり強打するんですけれど、持っている数は決して多くはないし、小さいものばかりです。(大きな石も出るんですが)

好きだし、ワイルドさを味わうなら、もうちょっと大きい石も欲しいのに、なぜか縁がないなあ……と思い返してみて気が付きました。

この産地の石を選ぶにあたって、足りないものがある。

それは「感触」。

単に触った感じというのではなくて、いろんな角度から見た表情、写真には写しきれない土っぽさ、写真では色がそのままには出にくい鉄の赤。
今回の石で言えば、今掘り出したばかりと言いたいような、(実際にはそういうことはないんですが)触ったらざらりと土が付きそうなようす、産状を察するに、どうして出やすいらしいダメージ(折れや欠け)のようすを見るためには、なるべく実物を見て、触って選びたい石なのです。

なのに、ミネラルショーでも見かける機会はあまりありません。
そのために、出会いの機会が少ないのです。

うーん、もうちょっと出会いたい。

貔貅

ひきゅう

翡翠の貔貅(ひきゅう)です。
ずいぶん安かったんですが、石の質感から見て翡翠(硬玉/ジェダイド)だろうと思います。

貔貅というのは、中国の伝説上の獣で、本来は破邪の力を持つ動物とされていたのが、最近の風水ではずばり、財運効果抜群の神獣として有名です。
破邪と財運では、ずいぶん違うと思うんですけどねえ……。

まあ、私はこの色合いとニカッと笑ったような愛嬌のある顔目当てで買ったので、そこらへんは気楽でいいからね貔貅くん。

”大豆石”

ケイブ・パール

カリカリ梅漬け?……じゃなくて石です。(カリカリ梅みたい~と選んだんですけどね)
ものは、鍾乳石。

ふつう、鍾乳石というと、洞窟の壁や天井からつららみたいに伸びるのを思い浮かべますが、これは、まんまる。

ちょっと整理すると、鍾乳石は石灰岩の中にできた洞窟の中に、壁や天井から垂れ下がるように成長した、炭酸カルシウム……カルサイトの堆積物です。

天井からつららのように垂れ下がるのをずばり「つらら石」。
逆に床から上へと伸びていくのを「石筍(せきじゅん)」。
どんどん成長してつらら石と石筍がくっついてしまったものを石柱といいます。

そして、今回のこの丸っこいものは、ケイブ・パールといい、浅い水たまりの中にできる鍾乳石です。
水たまりの中の小さな砂粒を核に炭酸カルシウムがくっつき、水たまりに水滴が落ちることでころころこりがったために小こんなに丸くなったと考えられています。

以前、テレビ番組でケイブ・パールというものを知り、「おお! 見てみたい」と思っていたんですが、偶然、某即売会で売り出されることを知り、いそいそ買いに出かけたのが3月11日。

そう……この石は私と一晩帰宅難民したのです。






あの日から2週間。
このときは、このケイブ・パールしか買わなかったので、「予算」と心づもりしていた残りをささやかながら募金しました。
こんなことしかできませんが、被災された方への心からのお見舞いと、一日も早い事態の収束、そして復興をお祈り申し上げます。

スタンダードの美しさ

私の石の中では、ちょっと変わり種かも。

bloodstone

ブラッドストーンです。

パワストーンがブームになって久しく、どんどん新しい石が「レア!」とか言って登場し、一喜一憂してしまうんですが、古くから知られた石も、じっくり見るといいものです。

…………その名前が正しく示す石ならば。

含みのある言い方をしてしまいましたが、なぜかというと、「ブラッドストーン」で画像検索してみて、「これぞブラッドストーン」という石が予想以上に少ないのにびっくりしたからです。

私、ブラッドストーンといったら、深みのある緑色のカルセドニーまたはジャスパーに赤い斑点が散ったような模様の石だと思ってました。
「イエスがゴルゴダの丘で十字架に架けられた時 その血が散って染みこんだ」という伝説がくっついているのだから、なるほど血が散ったような模様の石であると。

ところが……緑じゃなくて灰色だったり、「赤い斑点が散っている」じゃなくて「赤が混ざってる」だったり、黄色やオレンジがどーんと混ざっていたり、ビーズにいたっては、深緑の粒の中に赤い粒(粒全体が赤い)が混じってるのがブラッドストーンと呼ばれている。

これでいいのか。

いや、天然のものですから、全部が全部、緑に赤が散った模様になるわけがないし、ビーズのように小さく削ったら、さらに難しいとわかってます。

でも。

「レッドスポット・グリーンジャスパー」とかではなくて、「イエスの血が……」という伝説を背負った名前で呼ぶならば、掘り出した石全部をまとめてブラッドストーンと呼ぶのではなく。その中から名前にふさわしい部分を選び出して、ブラッドストーンと呼んで欲しいものです。
そんなことをすれば手間がかかり、その分小売り価格に響くので難しいかもしれませんが、手間を惜しんだあげくに、その石が本来どんな色・模様であったかがいい加減にされてしまうのは、悲しい。

と言うわけで、これぞブラッドストーンだよねえ! と選んだのがこの石。
緑の部分が暗すぎず透明感があり、赤が鮮やかなところがポイント。

個人レベルでは好みが色々ありますが、名前がが示すスタンダードも見ておきましょう。ぜひ!

ミント・かき氷

ミント・かき氷

こんな季節にかき氷……じゃなくて。
アポフィライトです。

今ごろ出てくる昨年(2010年)の池袋ショー、戦利品。

なじみの石屋さんのテーブル下で見つけて、目が点。
ナンデスカ、この、かき氷。

手にとってアポフィライトとわかり、口あんぐり。

アポフィライトと言ったら、四角かったりピラミッドみたいだったりするアレでしょう。
いや、ロシアや国産で、水晶の上にキラキラつぶつぶ載っかっているのはあるけれど。
グリーンでこれは初めてだ!
……ということでひとつゲット。

見つけたのが初日で、この後何が出てくるかわからない状態だったので、財布をちょっと引き締めてしまい、小さいものにしてしまいました。
後になってもっと大きいものにしておけば良かったかと、ちょっと後悔。
でも、小さくても色の綺麗なのを選んだつもり。

あまりにおいしそうだったので、知り合いにも「悪魔のささやき」してしまい、何人かはその犠牲になりました。
あとで「小さくてもアポフィライトの形(結晶)をしてる」と聞いたんですが、ルーペで見てもそれっぽい様子を確認できず。
もっとよく見ると、アポフィライトの形をしてるのかしらん。

見れば見るほどシャリシャリとおいしそうですが、扱いをしくじるとぱらりと欠けそうで、ちょっぴりこわいです。
これが、水晶の上にかぶっていたら綺麗でしょうねえ……!

ただし、インドではアポフィライト付き水晶は見かけないように思うので、だったらこちらのグリーン・バージョンを希望。

最後に、角度を変えてもう一枚。色は、こっちの方が実物に近いかな。
ミント・かき氷2



ヘマタイト・レムリア

ヘマタイト・レムリア

レムリアンシードのニューフェイス(?)、ヘマタイト入りレムリアンシードだそうです。

ここで、私が言うところのレムリアンシードとはどんなものか、改めてまとめておきます。

レムリアンシードとは、パワーストーンとしては
「レムリア人の記憶(または魂?)が宿る水晶」
というのが最大の条件であるはずですが、そんなものは一般人にはわからないので、邪道と知りつつ、それ以外、一般人にも判断が付くであろう条件から「これはレムリアンシードと言ってよいでしょう」と見分けるとしたら。

ここで知っておきたいのがレムリアンシードがどのようにしてレムリアンシードと名前が付けられたのか、ということです。

パワーストーンで、ヒーラーが名前を付けた水晶は、なぜ、どうしてその名前になったのかが不明なことが多く、あるいは、「ヒーラーだからわかるのよ」的理由ばかりで、私にはちっとも納得できないものが多いんですが、レムリアンシードは珍しくその理由が明確です。

くわしくはこちらを読んでいただくとして、
さっとまとめると、(初期の)レムリアンシードは、白い砂の中に何者かが並べたように、一本ずつバラバラな状態で見つかったために、その様子を見たヒーラーが「まるでここはレムリアの遺跡で、この水晶はそこで用いられていたものが埋もれたようだ」というインスピレーションを得て「レムリアンシード」とネーミングしたといいます。

その場所は、ブラジル、ミナスジェライス州の真ん中あたり、カブラル山脈というところです。
ここはコルヴァイル・デポジットという、岩が風化して砂のようになり、それが推し固められたような地層があるそうです。
つまり、ここでは水晶の母岩が風化してしまったために、普通はクラスター状態である水晶がバラバラになり、元・母岩だった砂の中(押し固められて固くなっている)に埋まった状態で見つかるというわけです。

それに、もちろんその水晶が際立って美しい水晶であったからこそ、「おお!」というインスピレーションを呼び起こしたのでしょう。

と、こういうことがわかってくると、レムリアンシードの条件は明確です。

見かけの条件は
◇うっすらピンクですっきりとした単晶。柱面にはレムリアンリッジ付き
……何しろ天然のものなので、必ずしもすべての条件を満たす水晶ばかりではありませんが、「レムリア人が使っていたっておかしくないだろう」と思える「美しさ」のある水晶であると言いたいです。

産地の条件は
◇ミナスジェライス州のカブラル山脈産
……これは、名付け親のヒーラーのインスピレーションに敬意を表して。
すべての水晶が「レムリアの遺跡風」の状態で採掘されたかどうかはわかりませんが、その可能性がある、同じ産地というところにはこだわりたい。

このほどさようにやかましく言うのは、あまりに変な「レムリアンシード」の説明を見るからです。
たいてい「柱面の横筋」がレムリアンシードの条件にされていて、横筋が付いていたら産地に関係なくレムリアンシードにされているものが多々。
中にはこの横筋=レムリアンシードと誤解していて「側面にレムリアンシードがでています」という、奇妙奇天烈な説明が出てくる始末。(レムリアンシードの横筋のことはレムリアンリッジといいます)
挙げ句の果てには「国産レムリアンシード」や「ヒマラヤのレムリアンシード」。笑止

だいたい柱面の横筋は、「成長線」「条線」と呼ばれ、鮮明不鮮明の違いはあれど、水晶だったらあってもおかしくないものです。
それを条件にレムリアンシードというのは、あんまりではないでしょうか。

また、「横筋があったらレムリアン」以外にもペルー産だのコロンビア産だの、レムリアンシードが世界中に増殖中。
これらは、「どうしてレムリアンシードか」という理由が明らかではないので、私の中では「非・レムリアンシード」判定です。


……ということで、今回の石。
もちろん産地は確認しました。
カブラル山脈です。

だけど……。
まず、特徴をまとめておきましょう。
透明水晶に破片状ヘマタイトがインクルージョンされています。
写真では表面にくっついているように見えているかもしれませんが、一応表層近くに内包されています。
一緒にあった別の石では、このような破片状ヘマタイトではなく、もっと細かなヘマタイトで、ファントム状に内包されているものがありました。

柱面の横筋、レムリアンリッジは顕著ではありません。
表面もうっすらピンクではなく透明感が高いです。

なんだか……産地はともかく、見かけはレムリアンシードっぽくないですねえ……残念ながら。

個人的には、「非・レムリアンシード判定」。

カブラル山脈に限っても、「レムリアンシード」を名乗る水晶は多い……というか、多すぎです
(くわしくはこちら

レムリアンシードというならやはり、「他とは違う特別な水晶」であるべきでしょう。
名前が付いているから特別なのではなくて、産地や見かけなど「なるほどこれは!」と思えるものがあるからレムリアンシードなのです。
もっとわがままを言えば、私が「おお!」と思えなければ、私にとってレムリアンシードではない。
特別な名前を名乗るなら、それだけのものを見せてもらおう。
……厳しすぎですか?

そんなわけはないんだが。

モヤモヤ・インク

パキスタン産の、アンフィボール、エピドート入り水晶です。
ちょっと見えにくいんですが、水晶の底部にエピドートがざくざく食い込んでいて、真正面にふわりと広がっている白~クリーム色のものがアンフィボール(角閃石)です。

アンフィボール部分の中心にはクラックのようなものがあって、そこが一番色が濃くなっています。

もうちょっと斜め方向から見るとこんな感じ。

モヤモヤ・インク2

まるで、クラックの部分から、水晶内部に向かってアンフィボールが染みこんでいったような感じです。

しかし、そんなはずはありません。
結晶してしまった水晶に、後から何かが染みこむなんてできないはずです。
クラックに染みこむのは別ですが、このアンフィボールは、そういう内包状態ではありません。
水晶の成長過程を考えると、水晶の成長前、あるいは成長と同時にアンフィボールが成長し、水晶の成長によって中に取り込まれた……そのはずなんですが。

結晶の表面には何の痕跡もないし、見れば見るほど後から内部にしゅわっと広がっていたように見えてしまいます。
うーん、そんなはずないのに。

頭の中の考えを目の前の石が裏切ります。
困った。

4つの青

ラピスラズリ結晶2

ラピスラズリです。
結晶です。

ラピスラズリというと、原石はほとんどは塊状で、タンブルやビーズ、丸玉などに加工されてます。
私も長らくラピスラズリとはそういうもの……結晶形にはならない石だと思っていたものです。

結晶形のものがあると知り、この石を手に入れたのは2006年(2005年かも)のこと。
それが今ごろの登場になったのは、この石が、実はとてもややこしいから。

まず、ラピスラズリという名前は、鉱物名ではありません。
鉱物名で言うならラズライト(青金石)ということになります。

しかし。
ラピスラズリという石は、ラズライト(青金石)だけでできているわけではありません。
そのほかにソーダライト(方ソーダ石)、ノゼアン(黝方石)、アウイン(藍方石)という3種類の青い石が混じっているのです。

ラピスラズリが鉱物名でなく、鉱物名ではラズライト。
なのにラズライトだけじゃないというだけでも「?????」なのに、ことはさらに複雑です。
先ほどラズライトに「3種類の青い石が混じっている」と書きましたが、実は正しい言い方ではありません。
専門的に言うと「固溶体(こようたい)」という状態になってます。

固溶体ってなんだろう?
検索してみると
「固溶体(こようたい、solid solution)とは、2種類以上の元素(金属の場合も非金属の場合もある)が互いに溶け合い、全体が均一の固相となっているものをいう。」(Wikipedia
「固溶体:結晶の構造はそのままで、その中の原子のあるものが別の原子に置き換わっているもの。同じ電荷と同じようなイオン半径を持つイオンが入れ替わっている。液体の水とアルコールが任意の割合で混じり合うことができるように、全体として固体のままで端成分が任意の成分で溶け合っているようなもの。」(引用元はこちら

……????????
わかりませ~ん!
とりあえず、「混ざる」と「固溶体」はちがうということだけは、なんとなく。

と、そこらへんでストップしていたので、この石の登場も延び延びになっていたというわけです。
以来○年。(←ちょっと考えたくない)
相変わらずヨレヨレと理解したところによると……。(間違っていたらご指摘下さい)

たとえば、紫色を作るとします。
このとき、
「固溶体」は赤と青の絵の具を溶かし合わせる。
「混ざる」は赤と青の小さなビーズを混ぜる。

と例えられます。
絵の具の方は溶け合ってますが、ビーズの方は二色が混ざって遠目に紫色に見えていても、その気になれば赤と青をわけることができる。そういう違いです。

絵の具の方は、赤と青の割合によって青紫から赤紫までいろんな紫ができます。
それが「固溶体」(たぶん)。

以前、マリアライトの記事で、「スキャポライトの中で、ナトリウムが多いものがマリアライト、カルシウムが多いものがメイオナイトと名前が付けられていて、マリアライトとメイオナイトをそれぞれ両端にして連続的に成分が混ざり合っています。」
と書きました。


これも、「固溶体」。
上の図で言うと、マリアライトとメイオナイトが固溶体を形成しているということです。

実は固溶体を形成している鉱物は多くて、長石やガーネット類、トルマリン、雲母や輝石、角閃石など、造岩鉱物……いろいろ合わさって岩石を作りやすい鉱物の多くが固溶体をつくるのだそうで、造岩鉱物なのに固溶体にならない石英の方が珍しいのだとか。

……というわけで、ラピスラズリは、アズライト、ソーダライト、ノゼアン、アウインが固溶体をつくっているもので、そこにパイライトや石灰岩(白い部分)が「混じっている(分離可能)」ことになります。

でも~、もう一度マリアライトを例に取ると、スキャポライト(柱石)という大きなくくりがあって、その中にナトリウムが多いマリアライト、カルシウムが多いメイオナイトがあって、それが固溶体を作っていて、マリアライト・メイオナイトがいろいろな割合で混じった中間種がある……というならわかります。長石などでも同じです。

ですから、この場合ラピスラズリが柱石に相当する鉱物名で、その中身としてアズライトやソーダライトなどがあるというならわかるんですが、固溶体を作る4つの内の一つであるアズライト(青金石)がラピスラズリの鉱物名として表に出てくるのが納得いかないんですけど……。

今回のような結晶形のものの場合、ラピスラズリ(四つの鉱物の固溶体)の結晶ではなく、この中のラズライトの結晶であるという説も見かけますし、固溶体というのがわかっても、ラピスラズリはやっぱりよくわからない。

よって、私の中では「理解半ば」判定!

ところで、パワーストーンではラピスラズリは、単独で使用するのがいいとか、試練の石とか言われていますが、ラピスラズリという石そのものが、4つの鉱物の固溶体で、ビーズとなればパイライト、石灰岩が混ざる、「混ぜ混ぜ石」なのに、単独でとはこれいかに。

そのうえ、単独で使用「した方がいい」を「単独でなければならない」「じゃあ、これと組み合わせてはいけないのか」など、「~してはいけない」というタブーとして解釈する人が多いのも考えものです。

単独の方がいいという説をもっとつついてみると、ラピスラズリのパワーだけを感じたいなら単独でとか、組み合わせる石によってはラピスラズリのパワーがやさしくなるとか、ラピスラズリがパワーを発揮できないくらい相性が悪い組み合わせはないとか……なんだ、別に気にすることないじゃないか。

それをどうしてそんなに気にするか。

中にはラピスラズリは「精神性の高い石だから(高貴な石だから)」単独で用いた方がいいという説明もありましたが、何ですか、「そんな有象無象の石と一緒にやっておられぬわ」という高飛車な石にしたいんですか。
そんな協調性のない石が、高貴だの、精神性が高いだのとは、おかしな話じゃないでしょうか。

いや、それくらい高貴なんだというなら、
「人間ごときのちっぽけな願い事などに関わっておられぬ」
と、ラピスラズリに鼻で笑われてしまうでしょう。
意味重視で石を楽しむにしても、それはちょっと……。

私は、自分が選んだ石をそんな風に思いたくないぞ。

「試練の石」については、笑えないタイミング一致事件があるにはあるんですが、そんなもん「石とは関係ない」と思ってしまえば終わりです。

持ち主が関係ないと思えば関係ない。
もし、石が関与しているというならば、その強力パワーを有効利用する方法を考えます、私。


そうそう、今回調べていておもしろかったのが、ラピスラズリの青が、混ざっている石の割合で変わるということ。

アウィンが入るときれいなブルーになり、ラズイラトが多くなると濃い(濃すぎる)青になるんだそうです。

では、今回の石は、ラズライト多め……?
それともやっぱりラズライト(単独)の結晶?
ラピスラズリ結晶

ちなみに、この結晶、ポテトチップスみたいな薄い母岩にくっついている……というかはまっているので、このように結晶全体の形を見ることができます。
大きさはおせちの黒豆よりちょっと小さめ。




金色のアメジスト・2

以前に、ゲーサイトをたっぷり内包したアメジストを金色のアメジストとして紹介したことがあります。
金色アメ


今回はその第2弾!

ゲーサイト・アメ

最初のクラスターに比べるとかなり小さいのですが、照り良し、内部のゲーサイトの色合い良し。
金色と言うより飴色?
カラメルがかかったおいしそうな色合いに見えます。

アメジストそのものも透明度が高いので、ゲーサイトの様子がくっきり。

ゲーサイト・アメ3

横から見ると、色合いの移り変わりが楽しいです。
ゲーサイト・アメ2

さて、先ほどから内包物をゲーサイトと書いてきましたが、同じものを「カコクセナイト」としてるところもあります。3年前に金色アメジスト1号を取り上げたときも両方の説があって、どっちが正しいか……と悩みましたが、最近は「分析の結果ゲーサイト」と明記するところが出てきたので、やはりゲーサイトだろうと思われます。

水晶の内包物はややこしく、意外に見た目で「たぶんこれだろう」と判断されたものが通説になっていることが多いのだそうで、実際分析してみると「実は違った」という場合も多々。
たぶん、ネット上ではまだしばらくゲーサイト・カコクセナイト両方入り乱れることになるでしょうが、私がゲーサイトに一票です。


話は変わって、このかわいく綺麗でおいしそうなアメジスト、ごく普通のアメジストに混じって売られてました。当然、普通のアメジスト値段です。
個人的には、このように「普通の中に混じってた」を探すのがおもしろく、お得であると思っています。

……というのも、とあるイベントで、ゲーサイト入りアメジストがそりゃないでしょうという値段で売られていたのを見たからです。
確かにゲーサイトの光沢が強くて綺麗でしたが、掌サイズのクラスターで諭吉先生のお出ましを請わねばならないのは、ちょっと高すぎというものでしょう。
お店の人は、「最近見つかったばかり、採れた分を全部仕入れてきた(他にはないよ)」と自信満々でしたが、石好きも年季が入った私と友人は、
……綺麗だけど、高いよね
……高すぎ。待ってれば似たのが他でもでてくるよ。
……これで2000円、高くても3000円ならちょっと悩むけど。
……似たのを持ってるし、絶対これだけで二度と出てこないってことはないね。
と、ひそひそ密談。
「そうなんですか~、どうも~」
とその場を離れたのでした。

私がこれら2つの石を持っているように、ゲーサイト入りアメジストはちょくちょく見かけます。
アメジストの透明感やゲーサイトの色合いはさまざまで、だから綺麗なのを仕入れた石屋さんが得意になったわけですが、そういう石があることを覚えておいて、地道に探せばそのうち出会うでしょう。

太陽色

しばらくお休みしてました。
被害こそありませんでしたが、今回の地震を(ちょっぴり)体験した身としては、何もなかったように石の話をする気になれなくて……。
でも、自分勝手に落ち込んでいても何にもならないわけで、それより石の話でもなんでもいいから気分を明るく前向きに、自分にできることを考えた方が有益です。
……というわけで、気分を底上げ石雑記。

中身

ブラジル産の水晶(石英)のナチュラル・タンブルです。
普通、売られているタンブル(丸っこい形に磨かれた石)は、タンブリング・ドラムという機械で人工的に磨かれたもの。

対して、今回の石は自然の力で丸くなった、ナチュラル・タンブル。
これまで登場したナチュラル・タンブルは、平べったい形や、やや丸くても形が整ったものが多かったんですが、これはいびつなおにぎり状。

表面は鉄分の付着によってあったかオレンジ色になっています。
もっと形がきれいなのもあったんですが、この石は一部がわれたようになっていて(そこも擦れてある程度なめらかになっています)、そこから内部が見えるのです。
覗いてみると、色が付いているのは表面だけで内部は驚くほど透明でひびひとつありません。

それもそのはず。
川に流され、ごろんごろんと転がり、長い時間をかけて丸くなったということは、ひびが入ったりして割れるべき所はとっくの昔に割れてけずれてしまっているからです。

いわば、これは水晶(石英)のコア

しかもこれは、とても古い地層(先カンブリア時代とか)に埋まっているのだそうで、だとするとそれよりもさらに古い時代に結晶したことになるわけで………、さらにさらに、水晶は風化に強い鉱物ですから、それがこのように丸くなるまでにも相当の時間がかかっていると言えます。

いわば、長い長い時間の果てに残された、時間のコアでもあります。

そう考えると、このさらりとした手ざわりと、形がなんとも味わい深い。
ナチュラル・タンブルとしては、(自然の状態で)内部が見える変わり種を手に、内部に隠された透明感を覗き込んでみます。

帰宅困難体験

11日は、ふらりと出かけたところ新宿で地震に遭遇しました。

そのとき、新宿駅近くの路上にいたんですが、一緒にいた友人が
「揺れてない? 地震?
と言った直後にぐらり。

ぐらぐらというか、ゆらりゆらりというか、確かに地面が動いている。
振動というより、硬いはずの地面が奇妙に柔らかいものに変化して、ぶよんぶよんと波打っている、不安定な感触。
見れば、すぐそばの信号機が揺れている。街灯も揺れている。
見上げれば、あのビルも、このビルも、そっちも、あっちも、ゆらり、ゆらり。
建設用の大きなクレーンもぐらり、ぐらり。
聞こえるか聞こえないかくらいに低い地鳴りもしていたような。

ふだん動かないと思っている、動くはずがないものが不安定に揺れる様は、妙に非現実的でした。
揺れは予想以上に長く続き、近くのビルのエントランスのガラスが、音を立てて割れました。
「ビルから離れた方がいいんじゃない?」
と言ったところで、そもそもまわりにビルがない場所がない。まだしも道路の横断歩道のところで、ビルの前がちょっとだけ広場になっているところが、開けていると言えば開けている。

やっと揺れがおさまったのを確認して、一緒にいた人の携帯のワンセグで宮城で巨大地震があったことを確認。
すぐ、新宿駅へとって返しましたが、途中のコンビニでは商品が棚から落ちた様子はありません。
駅に着き、無駄と知りつつもしかしてと改札を入ってホームに行きましたが、そこでも余震。コンクリートの床を踏んでいても、足下がうごめく不安な感じは何とも言えません。
頭上の電光掲示板が揺れ、電車も乗客ごとゆっさゆっさと横揺れしています。

もちろん、鉄道は即座に止まり、駅は危険なので構内からでるようにとのアナウンスが繰り返し流れます。
駅は電光掲示板や時計など、ぶら下がっているものが多いので、危険というのもわかるんですが、もしビルに影響が出る揺れだったら、大きく上が開けている新宿駅は逆に安全かもしれないけれど。

改札を出て、ダンナに電話やメールを入れますが、つながりません。
あっという間に携帯の電池が減って、今後が心配です。そこでいったん駅を離れて近くで急速受電。
お茶を買って駅に戻りました。どこが一番情報が得られるかとうろうろしていると、幸いダンナと弟に電話が通じて現状説明できました。

こういう場合、携帯はすぐにつながらなくなります。特に人の多いところからかけるのは全滅。
逆に、かかってくる電話だけは、何かのタイミングでつながりました。
Cメールもだめ。
Eメールは送れますが、送信終了になってもすぐに相手に届いているとは限りません。
その後ですが、あるタイミングでまとまってメールが入り、見てみるとかなり時間がたってからのメールも混じっていました。

新宿南口のルミネ入口のエスカレーター(すでにシャッターが占められている)近くで待っていると、ときどき足下が妙な感触になります。
気を付けてみると、天井からぶら下がっている時計が揺れているし、そばのシャッターがガタガタ鳴っている。
誰も騒いでいないけれど、これは余震。その後気を付けていると3分,10分間隔で余震がきていました。

駅では
「安全確認ができていないので駅構内には立ち入らないように」
「地震により、運転を見合わせております」
「復旧の見通しはたっておりません」
と繰り返しアナウンスしていましたが、
これでは、「安全確認」という何らかのチェックをしていて、それがすめば駅が使えるのか、どのくらいで復旧するかその情報はいつ出るのかがわからなくて、結局駅に居座ってしまいます。
以前、やはり出かけた先で地震にあいましたが、その時は数時間で再開したので、揺れたとはいえ大きな被害が出ているようでもないし、もしかしてそのうち再開するのでは、という思いもありました。

「余震が続いている間は、落下物の危険があるので駅は使えない。電車再開の作業のため、再開までは駅に立ち入らないで欲しい」
とか
「余震が続いている間は、とにかく電車を動かせない。余震がおさまってから安全確認をし、車両を配備した後の再開となります」
などと具体的な説明をしてくれると助かるのですが。
「駅構内から出て欲しい、立ち入らないで」と言っている横で、中に入っていく人(一般の人)がいるし、どうにも立ち去るタイミングがつかめません。
そのうち、改札に警視庁の規制線(立ち入り禁止の黄色いテープ)が貼られ、「本日中の復旧なし」のアナウンス。そのうえ急速に寒くなってきたので、その場を離れることにしましたが、さて、どこへ行くべきか。

駅では、広域避難場所が新宿御苑や新宿西口中央公園に指定されていると言っていましたが、建物崩壊や火事の危険があるような場合ならともかく、これから暗くなる時間に公園に行ってもいいものか。
寒さを防ぐこともできないだろう。
都が何らかの対策(テントとか)をとっているかどうかもわからないし。
すると、たくさんいる人の中にはワンセグなどをつけている人がいて、(私の携帯でもみれるけれど電池節約中)公園は地震後一時間半くらいでいっぱいになっているとニュースで報道していたとか、ディズニーランドが津波で浸水したとかいう声が聞こえてきました。

そこで、駅で知り合った女の人二人と、とにかく高島屋へ向かうことに。
この人たちは、高島屋にいて地震にあい、駅にやってきたのだそうですが、高島屋は暖かかったし、新しいビルだからあんぜんだろうというので、そちらに向かうというのです。
このとき6時50分ごろ。
まず地下で食べ物を買い込みます。このときすでにパン屋などはほとんど売り切れ。8時まで営業かと思っていたら、今日は7時までとアナウンスが入ります(このときすでに7時過ぎ)。
でも、7時の時点で新たにおこわを炊きあげ、売っているお店もあり、ありがたく購入しました。

後で知ったことですが、役所などが施設を帰宅困難者のために解放していたそうですが、この時は、そのような情報を手に入れることができませんでした。
駅の放送では、そこまで詳しい情報はなかったし、情報を流しているテレビがどこにあるかもわかりません。
通勤や通学ではなく、たまに遊びに来る程度なので、どこに何があるのか意外に知らないのです。
会社に戻った人もいたと後で知りましたが、買い物客にはいくところがないし、どこへ行けばいいのかわからない。

私が向かった高島屋は、大々的に迎え入れることはしなかったものの、居残る人を無理矢理追い出すようなことはしませんでした。(ただし、いったん出てしまうと、中へ入れてくれません。実は携帯の充電コードが手に入らないかとうっかり外へ出てしまい、締め出されそうになったところを、知人……駅で知り合った女の人……が中にいるから連絡だけしたいと言い張って入り込み、居座ってしまいました)

その後店のシャッターが閉められましたが、終夜照明と暖房がつけられ、乾パンや水、下に敷くための段ボール(私はその前に地下の食品売り場で確保してました)や、梱包用の緩衝シート(これが、薄い割に床の冷たさを防いでくれた優れもの)が配られ、なんとか一夜を過ごすことができました。

館内の公衆電話の前には、常に列ができてました。

高島屋にはいる前に見たところでは、路上にたくさんの人がいましたし、スターバックスは満員、コンビニはかなり売り切れ、家電製品店は7時、8時で閉店。
実はもう一度充電しようと思ったんですが、早め閉店のために果たせず、12頃に携帯の電源が切れました。

新宿高島屋では、1、2階が解放され、100人程度の人がいたんじゃないでしょうか。
館内は店員と警備員が何人も残っていて、水などを配ってくれたり、トイレ等を探してうろうろすれば案内してくれて、鉄道再開の情報を館内放送してくれました。
(高島屋は耐震設計なので安全ですというアナウンスも)

思えば、地震、それも大きめの揺れがあった時点で、鉄道の即時復旧は無理。
今回の場合は、駅に入り浸らずに、水・食料・電源の確保を考えるべきでした。
高島屋では充電コードを持っている人は充電できていましたが、私は持ってなかったのでだめ。
家電店・コンビニでは持ち運び式バッテリーなどが即時売り切れでしたし、店が早めに閉まることが想定できていなかったので、携帯電話店で充電コードを購入することも無理でした。

携帯はすぐにつながらなくなります。Cメールも届きません。
つながりにくいために、電池の減りも早いです。(これも盲点)
インターネットにもつながりにくいと言う声が聞こえていました。
ワンセグはつながります。(使い方がいまいちわからなかったので、つかえてもわたしの場合は不安です)
メールは送れますが、すぐに相手に届くとは限りません。

携帯がまったく役に立たなくなるわけではないし、たとえば高島屋は温かかったけれどテレビ等はないので、情報が思うように得られなくなるので、携帯の電源を確保することを考えた方が心強い感じです。
地震は揺れやその被害の状況によって同じ対応がよいとは限りませんが……。

駅のキオスクや、ルミネ、駅周辺の地下街の店はすぐに閉められました。
周辺の店も早めに営業を切り上げます。
コンビニなどはすぐに売り切れます。
そのことを考えて、必要なものは早めに確保するのが吉。

電車は、近くまで行く路線が夜半に復旧しましたが、直後の混雑、そこからの移動を考え、一夜を高島屋ですごし、JRの復旧をまって帰宅。
11日朝に家を出て以来、まるっと24時間後に最寄りの駅に到着しました。

とんだ体験でしたが、地震にあったのがまだ新宿でよかったかもしれません。
確かに人があふれていましたが、どこに何があるかもよくわからず、行くところもなく、情報も得られない中で、とにかく身を寄せることができる高島屋のような施設があったわけですから。
これが、自宅までの途中……私の場合は中央線ですが、電車に乗っていて地震にあい、途中の駅、たとえば阿佐ヶ谷や西荻窪といったさほど大きくない駅で降りることになっていたら、どうすればよかったでしょう。
たぶんそこから歩いて帰るのは無理。
人を受け入れてくれる施設があったかどうか。
あったとしても、普段乗り降りしないので、新宿以上にどこに何があるかがわからなかったでしょう。

そんなこんなで帰りついた自宅は、ひときわ不安定に本を積んでいた棚から本が落ちた以外、被害なし。
石はほとんど箱の中なので、これがどうにかなるようなら、家の中はめちゃくちゃになっているはず。ですから石だけを心配しても無駄なので、最初から心配してませんでした。

幸い、この程度ですみましたが、いろいろ考えさせられました。

あらためて、亡くなられた方のご冥福と被災地の復興を、心よりお祈り申し上げます。

地震にあいました。

ふらりと出かけたら、新宿で地震にあいました。

帰宅難民となり、高島屋で一夜を明かして、朝になって帰宅。
自宅は一カ所本棚の本が落ちた以外(文庫用の棚に大きな本をはみ出して入れていたので、ひときわ不安定だった)被害は何もなし。
私は、幸いこの程度でしたが、なくなられた方のご冥福と被災地の復興を、心よりお祈り申し上げます。

クリスタルチューナーの謎・その3

はーい、続いています。
クリスタルチューナーの謎・その1はこちらその2はこちら

クリスタルチューナーの4096ヘルツの元になっている地球の基本振動8ヘルツというのはなんじゃらホイと調べてみたら、シューマン共振というものが出てきて、それが7.8ヘルツ。
地球の基本振動8ヘルツは、ここからきているのかな……というところから始めます

電磁波というと、特に低周波はとかく体に害があるもののように思われますが、このシューマン共振の周波数は、常に地球上に存在している電磁波であるために、生物はこの周波数の電磁波と調和している、という考えもあるようです。

7,8ヘルツ(小数点以下の周波数を安定して発生するのは難しいらしく、約7.8ヘルツ前後)の周波数を発生する装置を作って試したところ、すがすがしい気分になったとか、よく眠れるようになったとか、中には血糖値が下がったなんて結果もあったとか。

そのほか、脳波でリラックス状態を表すアルファ波は8~13ヘルツなので、これもシューマン共振に近い。
さらには気功で出るエネルギーが約8ヘルツだ……という話もあったり。

これらは読み物としてはおもしろいですけど、どこまで厳密な結果かわからないので(そもそも気功の周波数なんてどうやって測るんでしょう?)、「だからすごいんだ!」と飛びつくよりも、8ヘルツというのは、まあ、適当な数値じゃないんだな……くらいに思っておきましょう。

で、さらなる問題は、このなにやら意味があるらしい(あるかもしれない)8ヘルツをいったいどうして9オクターブ上昇させるのか、ということです。
先ほどちょっと書きましたが、8ヘルツの周波数によってすがすがしい気分になったりするなら、わざわざ9オクターブあげなくったって、そのまま8ヘルツを使えばいいじゃないですか。

しかも9オクターブ上の音が「天界の扉を開く音」って?

……実は、この疑問に関しては「あれかな?」という見当を付けているものがありました。

ヒントは「on cloud nine」
実は「クラウド・ナイン」という店がありまして、こちらのブレスを作ったとき、この名前が浮かんだのでした。

どういう意味だろう?……と思って調べてみると。
古代、ユダヤ教などでは、天は9層または7層になっていて、一番上の9層めに神や天使が住んでいると考えていたそうで、9つの雲の上、すなわち天国。転じて「on cloud nine」とは「とても幸せな」という意味なんだそうです。
……天にも昇る気持ち、と考えるとわかりやすいでしょうか。

8ヘルツというのは、地面と電離層の間で生まれる周波数。つまり地上界の音といえます。
それから天を一階層上がることを一オクターブあげると重ねると、9オクターブ上の音が天界に達する音
そんなかんじじゃないでしょうか。
これについては同じような言及をしているところがあったので、たぶんこれで正しいんだと思われます。

……ということで、
地球の基本振動が8ヘルツって何?→シューマン共振による数値
なぜそれを倍増し? 9オクターブ上昇って?→天が九層になっていることのイメージ
どうしてそれが天界の入り口?→天の第九層めが天国だから

初期の疑問に一応説明できるようになったんですが。
シューマン共振とか、天が九層になっているとか、そういうことに言及しているクリスタルチューナーの説明は一つか二つしかありませんでした。
そりゃあ、全部説明したら長くて困るのかもしれませんが、だからといって「地球の基本振動を9オクターブで4096ヘルツ」だけで納得しろと言われても。

それに、すっかり石頭モードでつつき回していた私としては、ここまで説明して、逆に疑問が増えました。

昨日の「その2」
個人的には「約」でいいのか? と思うんですけれど、この話題は後で。
と書きました。

そう……シューマン共振を調べると出てくるのは7.8ヘルツや7.83ヘルツという数値。
一日のうちでプラスマイナス0.5ヘルツくらいは上下するとか、年によって若干数値が違うらしいんですが、
それも調べてみると
1996年11月 7.75Hz
1997年05月 7.31Hz
1997年11月 7.80Hz
1998年11月 7.81Hz
1999年02月 7.79Hz
1999年11月 7.84Hz
2000年02月 7.81Hz
2000年05月 7.64Hz
2000年11月 7.83Hz
2001年04月 7.62Hz
2001年05月 7.68Hz
参考サイトさまはこちら

えーと、8ヘルツ前後というより8ヘルツ以下
先に脳波のα波が8~13ヘルツと書きましたが、8ヘルツ未満だと若干ズレませんか?
ちなみに脳波のシータ波は4~7ヘルツなんですが、じゃあ、7~8ヘルツは……なんだろう?

7.8ヘルツと8ヘルツだったら、たったの0.2ヘルツ差、ほとんどわからないかもしれませんが、クリスタルチューナーの考えと同じくこれを9オクターブあげたらどうなります?

7.8×2×2×2×2×2×2×2×2×2=3993.6
4096ヘルツとの差は102.4ヘルツ。だいぶ誤差が大きくなりませんか?
「天国の扉を開く音」……とか言いながら、結構アバウトでいいんだ、なんて考えちゃいます。

クリスタルチューナーの説明には「類似品にご注意」ということで
◇『クリスタル・チューナー』は、正確な振動数の音波を均一な音質で発信することが必要なため、高い精度が要求され、精度の低い製品はヒーリング効果が期待できません。

なんて書かれていますが、そもそも地球の基本振動とやらを8ヘルツにした時点で精度とか言えないんじゃないでしょうか?

そのほか、クリスタルチューナーの説明を抜き書きしている中で
クリスタルチューナーはエンセルチューナーの一部とされていて、エンゼルチューナー(3本セット)のうちわけが4096Hz+4160Hz・4225Hz。
4096Hzはクリスタルチューナーでその数値はシューマン共振8ヘルツの9オクターブ上。
だったら残りは?
4096÷512=8ですから、残りも同じように計算してみると
4160÷512=8.125
4225÷512=8.2519531……
さて、この数値は何なんだ?

あと、地球の基本振動の検索結果の抜き書きで
◇ 今、地球は振動数を高めています。 1980年頃までは7.8Hzぐらいだったそうですが、
 1995年くらいには8.6Hzくらいまで上昇してきているといいます。
◇一昔前、地球の振動数は 7.1 Hz~ 7.4 Hz と言われてきました。それがだんだん上昇し、西暦2013年までには、その振動数が13 Hzにまで高まるという情報もあります。
……という例が出てきましたが、

引用した数値ではそういう変化は見られません。
「1995年くらいには8.6Hzくらいまで上昇してきている」……って1996年は7.76Hz、ですけど。

それに、そんなに大きく変わったら何倍かすると波長が地球一周に一致するシューマン共振からはずれてしまいます。

(上がったら上がったで14Hzというシューマン共振もあるので問題ないような気もします)
そもそもどんどん変わるものを「基本振動」とは言わないでしょう。


シューマン共振が年々変わっていて、しかもクリスタルチューナーが地球の基本振動を9オクターブ倍した波長に厳密でなければならないなら、クリスタルチューナーもどんどん波長を変えないといけないわけで、「クリスタルチューナー2011年版(古いチューナーは使わないでください)」ってことになってないとおかしいです。
それはそれで大変です。

効果があるかは否かは定かではありませんが、シューマン共振というものに着目したのはおもしろいけれど、9オクターブ上という時点で、これははっきりとイメージ的なものになります。
それをしっかり理解しておく必要があると思います。


……個人的には、水晶を叩くという使用方法が、やっぱりどうしてもダメ。

 

クリスタルチューナーの謎・その2

クリスタルチューナーの謎、続いています。(その1はこちら

クリスタルチューナーの周波数である4096Hzで検索してみたら、出てきた説明がすでにばらつきあり。
どうしよう……ということで「地球の振動数」で検索です。そんなモノ、あるんだろうか、どうやって測ったんだろうか。

◇ 今、地球は振動数を高めています。 1980年頃までは7.8Hzぐらいだったそうですが、
 1995年くらいには8.6Hzくらいまで上昇してきているといいます。
◇一昔前、地球の振動数は 7.1 Hz~ 7.4 Hz と言われてきました。それがだんだん上昇し、西暦2013年までには、 その振動数が13 Hzにまで高まるという情報もあります。
◇地球には「地球結晶体」の表面共振の基本振動数として考えられているシューマン共鳴というものがある。
 これは第2次世界大戦初期に、米軍のレーダー探知員により偶然発見された7.5Hzの極超低周波であり……
地球は3×10-4ヘルツの固有振動数をもち、……(略)……地盤の固有振動数は軟弱なところで2~3ヘルツ、
 堅いところで7~8ヘルツとなっています。(参考

ふ、ふふふ……ますますわからない(難しい)世界……。

いや、めげないめげない。
まず、地球の振動が上昇とかいうのはちょっとここではお休みしましょう。
これには魂の振動とか、かなりイメージ的な話が絡みます。
これと~ヘルツという物理的な話を一緒にすると混乱の元。
代わりに「シューマン共鳴」でいってみます。


うっ、話がいきなり難しく……。
シューマン共鳴(シューマン共振)とは「地表と電離層の間の空間においての共振周波数」なんだそうですが、これではちっともわからないので、もうちょっとくわしく。

私が(ヨレヨレと)理解したところによりますと……。(間違いがあったらご指摘下さい)

地球の周り(上空)には電磁波を反射する電気の層があり、これを電離層といいます。
この電離層が雷の放電や太陽風によって震動し、地表と電離層の間の空間が音が響く楽器…………ドラムなどの内部の空間のような働きをして生まれた電磁波の共鳴周波数のうち、その波長がちょうど地球一周の距離の整数分の一に一致したもの。

地表と電離層の間にはいろんな波長の電磁波が飛び回っていますが、その中で整数倍、つまり、2倍、3倍……(何倍かはよくわかりませんが)……すると、その波長が地球一周分に一致する極極超長波なのです。

これは一種類ではなく7.8Hz、14Hz, 20Hz, 26Hz, 33Hz, 39Hz, 45Hなど、何種類もあるようです。

で……よく見ると、おや、7.8Hz。最初に出てきた「地球の基本振動である8ヘルツ」に近い
この周波数は、日や年によって若干の変動があるようですし、約8ヘルツということでしょうか。


個人的には「約」でいいのか? と思うんですけれど、この話題は後で。


さて、もともとのクリスタルチューナーの説明に戻りますと、チューナーの4086Hzという音は、

地球の基本振動である8ヘルツを倍増していき、9オクターブ上昇した振動数

ということですが。
9オクターブ上昇ってどういうことでしょう。

オクターブと言えば音階です。ドレミファソラシド……で言うと、最後の「ド」は最初の「ド」の1オクターブ上の音、ということになります。
ドレミファソラシドならわかりますが、8ヘルツの9オクターブ上と言われても。

1オクターブは7音(ドレミファソラシ)、または8音(ドレミファソラシド)だから、……
(約)8(Hz)×7(1オクターブの音)×9(オクターブ上)=504……違う。
(約)8(Hz)×8(1オクターブの音)×9(オクターブ上)=576……違う。

4096が9オクターブ上昇なんだから、
4096÷9=455.1111……割り切れない。
4096÷8=512……割り切れるけど9オクターブと結びつかない。
8×8×8×8=4096だけど、これも9オクターブと結びつかない。

さあ困った。改めてオクターブについて調べてみなければ。
三度グーグルのお世話になって調べてみると。
オクターブが一つ上がると周波数は倍、2つ上がるとその倍、つまり元の4倍になるとのこと。

なるほど、これなら計算できる。
8×2=16……これが1オクターブ上
8×2×2=32……2オクターブ上
8×2×2×2=64……3オクターブ上
8×2×2×2×2=128……4オクターブ上
8×2×2×2×2×2=256……5オクターブ上
8×2×2×2×2×2×2=514……6オクターブ上
8×2×2×2×2×2×2×2=1024……7オクターブ上
8×2×2×2×2×2×2×2×2=2048……8オクターブ上
そしてついに9オクターブ上
8×2×2×2×2×2×2×2×2×2=4096

おめでとう!
こういうことか!

……しかし、謎はこれで終わりではありません。
さらに続きます

クリスタルチューナーの謎

クリスタルチューナーというものがあります。
U字型に持ち手を付けた金属性の器具で、『水晶のヒーリングパワーを引き出す目的で作られた特殊な音叉』なんだそうです。

私、実は「音モノ」も好きだったりするので、浄化などはしたりしないくせに、シンギングボールとか、チベタン・ベルとか、石笛とか持っています。
で、当然このクリスタルチューナーを知ったときには興味津々だったんですが……。

これ、(個人的に)使い方が問題なんです。
なんでも片手に水晶のポイント、片手に音叉を持ち、水晶の先端を浄化したいものに向けて、音叉で水晶の底面を軽く叩き、音が水晶から対象物に向かっていくようにする……というんですが。

水晶を叩く!? (底面であっても)大却下!

……ということで、さっさと興味を失いました。(安全第一!)
この音叉の音に意味があって……といいますが、音叉というのは一定の周波数の音を作り出すための道具ですから、水晶を叩かなくったって、同じ音が出るんじゃないんでしょうか。
それに、音を出すのは音叉の方ですから、水晶から音が対象物に……と言うのも変な話。

とにかく、私としては「これは違う」と考えました。

それっきり見かけても素通り状態が続いていたんですが、このたびある説明を眼にして再び疑問

このクリスタルチューナーの発する音は毎秒4096ヘルツ
メーカーによると、この周波数は地球の基本振動である8ヘルツを倍増していき、9オクターブ上昇した振動数で、天使界の入り口にあたるレベルの音だというのです。

……で、皆さん、この説明を読んでなるほどと思われましたでしょうか。

私は、わかりませんでした。
こういうことを言うのは野暮かもしれませんが……少なくとも「地球の基本振動を9オクターブで4096ヘルツ」と言われたって「そうなんですか!」と納得して買う気にはならないです。石頭だから(笑)。

だって……
地球の基本振動が8ヘルツって何?
なぜそれを倍増し? 9オクターブ上昇って?
どうしてそれが天界の入り口?
このほどさように疑問だらけ。わかる人にはわかるかもしれないけれど、私にはわからん!

……だったら、調べましょう。

「4096Hz」で検索です。
なぜ、この検索ワードかというと、クリスタルチューナーで検索したのでは、その商品説明しかヒットしてこないだろうし、8Hzでは○○○8Hzのように、関係ないものもヒットしそう。「4096Hz」なら、クリスタルチューナーの説明と、もしこれがチューナーに関係なく意味のある数値なら、それもヒットしてくるだろうと考えたからです。


いざ、検索。グーグル先生ありがとう。


ありゃあ……? のっけから変なことになってきましたよ。
書き出します。

◇天使界の扉を開く音……(略)……4096Hzというのは地球の持つ周波数と同一なのだそうで……
地球の振動数に基づいた高周波の音波をチューニング用の水晶を媒体として増幅し……
◇クリスタルチューナー4096Hzにクリスタル(水晶)とポーチ付き
 ……(略)……地球の振動周波数(8Hz)に調律されたチューナーで、水晶ポイントをやさしく叩くと(略)
   この時に響く美しい音色(第9オクターブ=4096Hz)は“天使界の扉を開く音”と言われ……
◇エンセルチューナー(3本セット)
 ……(略/セットの内容が)クリスタルチューナー(4096Hz)+4160Hz・4225Hzの3本セット
 ※(別の説明で)クリスタルチューナー(4096Hz)はエンゼルチューナーの一部です。
   このチューナーは、水晶エネルギーと同調するため……
◇この音叉は地球の固有振動周波数(8Hz)の9オクターブ上の周波数4096Hzを発生し……
◇4096HZが9オクターブの始まりでその音域が、 天と地を結ぶ音域で扉を開くと言われている
地球の振動数に基づいた高周波の音波

おお……見事にクリスタルチューナーあるいはヒーリング用の音叉の説明だらけでした。
しかも、最初に私が抱いた疑問を解明してくれる説明が出てきません。どういうことだ。

それに……な~んか、説明が微妙に違うんですが。
4096ヘルツは、地球の振動数そのもの? 地球の振動数8ヘルツ(らしい)の9オクターブ上?
え? オクターブの始まり? 
いったい何なの。

まだしも
◇なぜ4096Hz.なのかというと、アメリカのクリスタルヒーラーが天使とチャネルし、
 緻密に計算されたと言われています。
◇心に染み入る正弦波の中でもこの周波数はワークショップでのマーカーに最適と好評
とか、よくわからないけどヒーラーの感覚ではそうなんだって、と言われた方が納得できそう……。

さて、どうしましょう。
長くなるので、分割します。

じっくりラリマー

ラリマー、続きます。

「ラリマー・偽物」で検索していて、それこそ「ちょっと待て」と思ったことがあります。

あの染め瑪瑙が果たして本当にラリマーとして売られていることがあるのかどうか……と調べていると……。
私だったら「(天然)ラリマー」と判断を下すであろう石が、「偽物」と言われているじゃありませんか。

ラリマーは偽物が多いと言われてます。ブルー・アラゴナイト(染め含む)やヘミモルファイトがラリマーとして売られているんだと言うんですが。
(個人的にはヘミモルファイトビーズの方がレアだと思います。アラゴナイトについては、構造・発色原因までそっくりな石があるそうです)

でも、「ちょっと待ったぁ!」と言いたいこのたびの事例は、「鑑別書付き」。
簡易鑑別とはいえ、一応専門家が「ラリマー」と判断し、私が見てもラリマーだよね?と思える石なのです。

偉そうなことを言っていても私は素人です。
完璧に見分けられるとは言えません……が、その素人が実物ではなく画像で見てさえ、これはラリマーで間違いないでしょうと言える程度にはラリマーっぽい(しかも簡易鑑別でラリマー判定)その石が、「偽物」と呼ばれてしまう、その理由は。

見た目がいまいち「充填処理」と付け加えられていたから。

ラリマーは、ご存知の通り美しい石ですが、全部が全部美しいとは限らない。
色味に劣る部分や、母岩が混じってしまう部位があり、そういうものは当然青く美しいものに比べれば安い。

しかし鑑別は、鉱物としてそれが何であるかを見ますから、とびきり綺麗であろうと、見た目残念であろうと、成分や結晶系などの条件が合致すれば同じ鉱物として同定されます。

ラリマーは水晶のように結晶形がはっきりしている石ではないし、磨いた方が綺麗なのでたいていはルースやビーズの形で出回ります。
私も、原石掘り出したままのラリマーは持ってないし、見たこともなくて、持っているのはスライスして磨いたものですが、これでもいろいろなことがわかります。

ラリマール2

水色の部分を囲む灰色の岩は母岩で、ラリマーは、こういう岩(母岩)の中の空洞に成長するものなんですね。
この石全部をビーズにしたとしても、青みのある部分を削れば綺麗なビーズ、まわりの岩ぎりぎりの所まで使えば、灰色の部分(母岩)が混じるビーズになるでしょうし、真ん中あたりはたぶんグレーっぽい感じになるでしょう。
つまり、使う部位によってラリマーでも見かけが違う。
中にはかなり緑っぽいものもあります。
ラリマール3

「鑑別書が付いているけど、偽物だろう」と言われていたのは、ちょうどスライス石の真ん中あたりを使ったもののようでした。(青い部分も入ってました)
たしかに見た目はいまいちでラリマーっぽくないですが、ラリマーです、いちおう。
真ん中の、半透明な部分は、ペクトライト(色が付いていないラリマーと言うことか?)らしいです。

そして奇しくも同じような石が別の所でも「偽物」の範囲に入れられていました。こちらは「充填処理」が理由のようですが、充填処理というのは、原石の穴や傷を樹脂などで埋めること。
本来なら傷を避けて磨くべきですが、そうすると大きく磨けないし、ラリマーのような石の場合は綺麗な模様の部分が使えなくなるので、ちょっと穴埋めしちゃいました……ということです。
(たまに、割れやすいので充填している場合もあります)

で、穴埋めしちゃうと、それはラリマーの偽物なんでしょうか?
こういう処理は、宝石でも行われます。たとえばサファイアなどにガラスで穴埋めするんだそうですが、それでもサファイアはサファイア。処理されていることで価値は低くても、石としてはサファイアです

アラゴナイトやヘミモルファイトなど、ラリマーとは違う石をラリマーとして売っていたのなら、「偽物!」というのもわかりますが、元がラリマーなのに、手を加えたら偽物というのは、ちょっと。

この場合、鑑別書は充填処理のみを添え書きしていて、着色については指摘していません。
つまり、もともと色が付いていないペクトライトを青くしてラリマーに仕立てたわけではない。
だったらそれはラリマー。厳しく言ってもラリマー(穴埋めあり)ではありますまいか。

そういう処理があるものは欲しくない、色が悪いから嫌だというなら、それは好みですから自由です。
でも、ラリマーであると言うことには影響しない。

……ということで、私としては、本物・偽物の他に「加工」もジャンルに加えていただきたい。

以下は、想像になるんですが……

今回の話題に登場した「充填処理」。
実は穴埋めと言うより、樹脂を染みこませる含浸処理の意味合いもあるんじゃないかなあ……。
というのも、ラリマーは針状結晶の集まりだから、磨くには樹脂を染みこませておかないと不便だという話を聞いた記憶があるからです。

ちょっと話題が前後しますが、ラリマーというのは、鉱物名ではありません。
鉱物としてはペクトライト(ソーダ珪灰石)といい、ドミニカ共和国で採れる、銅によって青く発色し、美しい波模様を持つものに、付けられた別名(宝石名?)がラリマーなのです。
ですから、今回の話題の鑑別書も「天然ペクトライト(ブルー・ペクトライト)」という結果で出ています。

上でも書きましたが、結晶の様子がわかる原石(磨いてない)ラリマーは写真でも見たことがないですが、ペクトライトならあります。
こういうのです。
リンク先の写真は、丸いもこもこした球状の結晶が押し合いへし合い塊になっているもので、縁の方に見える白い断面は、細い針状の結晶が放射状に生えている様子がわかります。

なるほど、こういう構造の鉱物なら、樹脂を染みこませてないと、困ることがあるかもしれない。
球状の結晶が押し合いへし合い状態ならば、隙間が残っていて、全体に樹脂を染みこませたら、隙間には樹脂が溜まり、それによって「充填」の判断になるかもしれない。

また、この構造を知っておくと、ラリマーの見分け方にも役立ちます。

ラリマーは、細かい針状の結晶が放射状に生えた構造をしている。
つまり、
ラリマール6

放射状に生えたのが単独でひとつだけあったら、ドーム状になるわけです。(上図右下)
それを半分割りにすれば、放射状。ラリマーの場合は根本が白く先端部分は青い……というように、部分部分で色が違っている様子。(上図左下「断面)。
そのため、ドーム状の部分を上から磨いてしまうと、そこにも色むらが見られるはずです。

実際はこのドーム状になるはずの結晶が無数に押し合いへし合い成長して、岩の中の空洞部分を壁面から中心部分に向かって埋めています。

図にするとこんな感じ。
ラリマール5

灰色の部分が母岩で、そのすぐ内側は、ドーム状結晶の断面を見ることになります。中心部分は、ドーム状結晶の押し合いへし合い状態を上から磨くので、編み目のような波模様に。
この図は、さっきの断面や上から磨いた図と同じパーツを使って作ってあります。単純化してありますが、それなりにラリマーに見えませんか?
つまり、ラリマーの模様はこのようにしてできているといえます。

このように、構造を知っておくことで、見分けたいビーズの様子が、ラリマーとしてあり得るものかどうか判断し、ラリマーかどうかを判断する手がかりにすることができるわけです。

たとえば、上記のような構造なら、まったく色むらなしとか、マーブル模様、縞模様は不自然です。
そういう「ラリマー」があったら……それは、あやしい。
(アラゴナイトの中には、同じく銅で青くなり、ラリマーとそっくりな成長・構造をしたものがあり、さすがにそういうのは見分けがつきません)

絶対確実というわけではありませんが、自分で見分けたいと思うなら、ビーズだけでなくなるべく原石も見てみることをおすすめします。








偽物!!の前にちょっと待て。

ラリマール

ドミニカ産のラリマーです。

なぜにここでの登場かというと、先日染めとわかっているけど(わかっているから)買っちゃったビーズに、拍手コメントで、「ラリマーの偽物として売られている」という情報をいただいたからです。

このビーズですが……
染め青2

ごめんなさい。失礼ですが、叫ばせていただきます。

は!? これがラリマーの偽物? 似てないのに、どうして!
そうです。似てません。
偽物というなら、偽物としてさえ失格でしょう!


たしかに、青と白の網目模様が、何となく似てはいます。
でも、色が違います

ラリマーの青は、最初の写真のような、緑を含む青。このまま濃くしたとしても、青みが強いものでも、どこかに緑っぽさを残した、あたたかみのある青なのです。
対して、染めてあるビーズの方は「青」。緑のニュアンスはありません。

ラリマー比較3
↑画面上二つ(ルースとビーズ)がラリマー、下2連が染め瑪瑙

ラリマー比較2
↑まわりのビーズが染め瑪瑙、中のルースがラリマー。四角い方は色が濃いめだが、それでも色味が違う。

これを、模様が似ているし、どっちも青だから、ととらえてしまうのは石を見る目としては大ざっぱ。

実物を触れば、ビーズは瑪瑙の染めですから、手ざわりが違う、重さが違う
よく見れば模様も似ているのは波模様風の編み目だけで、そこにはラリマーの特徴はまったくない
何より、一連の中に中の紐が透けて見える透明な粒がたくさん混じるなんて、ラリマーにはあり得ない

染め青

色・透明感・手ざわり・重さ。
これだけ違ってるんですから、大違いと言うべきではないでしょうか。


これがラリマーの偽物!? ありえなーい!……と泡を食って検索してみましたら、幸いなことに(?)私が調べたところでは、これがラリマーとして売られている例を見つけられませんでした。(あれば教えてください!)
もし、あったとしても、さほど出回っていないんでしょうか。

では……先に釘を刺しておきたいですね。
(この染めビーズがラリマーの偽物として売られていると決まったわけではありませんが、今後そんなことになると嫌なので、念のため)

この瑪瑙の染めビーズをラリマーとして売るようなお店なら、その良識を疑います。
もし、卸がそういって売っていた、だからラリマーとして売ったと言うなら……
仮にも石を扱うお店なら、これくらい見分けろ、と言いたいです。
卸を見分ける目も、石を見分ける目もない、そんな程度の店だと白状するようなものです。

”sculpture”

sculpture

ブラジル産の水晶です。
色はうっすらスモーキー、照り良し透明度良し。
しかし……目立つのは、結晶を斜めに横切る「傷跡」。

これは一種の成長干渉
つまり、別の鉱物に成長を邪魔され、後にその鉱物がなくなってしまったためにその痕跡だけが残った水晶で、インターフェレンス、あるいはグロース・インターフェアレンスとも呼ばれます。

その名前でよく知られているのは、ロシア産のこういうの。

インターフェレンス(ロシア・ダルネゴルスク産)

まさに切り刻んだと言いたい、シャープな成長干渉です。
これに比べると今回の石の様子は、干渉痕の数も少ないし、浅いし、幅広い。
仕組みは同じ、他の鉱物に成長の邪魔をされたためでも、パッと見には同じに見えません。

そこで、この石を売っていたお店の人は、別の名前を付けていました。

曰く、スカルプチャー。

最近は付け爪の一種もスカルプチャーと呼ばれていますが、ここでの意味はずばり、「彫刻」

なるほど、何ものかがこの透明な水晶から何かを彫り上げてくれようと、鑿を入れた……そんな雰囲気です。

石の名前は、いろいろつけるとややこしさの元ですし、ヒーラーが付けるいろいろがんばった名前は、「どうしてそんな名前?」と、まずそこで引っかかるので、あまり好きではないんですが、今回のスカルプチャーのような名前は、名前によって、「傷」に見えていたものに物語性が加わるようで、いいんじゃないかと思っています。
(余計な意味もくっついてないし)

そういえば、
インターフェレンス
のような水晶が某バイブル(本)では、「シフトクリスタル」と呼ばれていて、「地殻変動のプレートが衝突した」とか、まるで地殻変動で地面が水晶ごとずれてこんな形になったと言いたげな説明がなされていて、それは違う、とツッコミしたくなります。(そもそもプレートがうごくことが地殻変動だと思うので、地殻変動のプレートが、というのは変な言い方です)

……と思っていたら、かの掘氏の本でも「地震水晶」という名前で紹介されていました。
これも同じような誤解を生むんじゃないでしょうか。

たまたまダルネゴルスク産のは、シャープな干渉痕で、まるでその部分で水晶がずれたように見えるものもありますが、今回の写真のような石は、同じような仕組みでできたものにもかかわらず、「ずれた」ようには見えません。

つまり、インターフェレンスが「シフト」でも「地震」でもない証拠。
ずれてません。

天珠の丁寧

天珠、続きます。

昨日の天珠が「変」を楽しむものならば、こっちは比較的正統派。
三眼天珠です。(残り二眼は裏側です)
三眼天珠ー3色

なぜ、「比較的」と断るかというと、天珠と言えばふつう、
至純
こういう、白黒2色の天珠が思い浮かびます。
このような天珠は「至純天珠」などと呼ばれて、昔と同じ製法で作られた、天珠のスタンダード的な説明がされています。

それに対して最初に挙げた天珠は、両端に地の瑪瑙の色を残しています。
これは、この一つだけがたまたまそうなのではなくて、全部がそう。そういうデザインのシリーズなのです。

なので、とてもとても手に入らないけれど、古い天珠に似た天珠……というなら、九眼の方のはずで、両端に地色を残したものは、古い天珠を集めた本には出てきません。
(チョンジーと呼ばれるものには、両端に地色を残し、白と黒のストライプ模様を描いたものがあります。
 注:チョンジー=中天珠で 線珠ではない。線珠=ストライプ・ジーで、中天珠の一種という位置づけです)

しかし……私には、三眼の方が古い天珠の雰囲気に近いんですねえ……。

手は出ませんが、古い天珠を見る機会があれば、できるだけ見るようにしています。
そこで「これはすごい」と思えるのは、白黒模様であることは同じでも、現代作の至純天珠とは、比べものにならない焼き込みの濃さ。

天珠は、ビーズに削ったカルセドニーに、白い染料を染みこませて焼き付けその後模様の部分を残して黒い染料を染みこませ、再び加熱して焼き付けたものです(この方法に当てはまらないものもあります)。
つまり、白と黒の二度にわたって色が染みこんでいるわけで、しっかり染みこみ&焼き付けされた天珠は「こってりと濃い」かんじ強い光でもまったく透けません。

ところが、現代作の白黒至純天珠は、見た目似ているようでも強い光で照らすと、意外に透けてしまうのです。
透け2

古い天珠でも透けるのがありますが、こちらは見るからに透けそうな風情。
現代作のように、見た目白黒で透けなさそうなのに透けてしまうのとは違います。

両端地色のものは、透けません。好きなだけ合っていくつか持っているんですが、全部透けません。
透け

現代作の白黒至純天珠出も透けないのはあるんですが、
透け3

その割合、白い部分の色合い、白と黒の境目の雰囲気などを比べると、やっぱり両端地色のこっち。
ネットで探すと、プレミアム天珠とか、正統チベット天珠とか呼ばれているようですが、私が買ったのはそれほど高くありません。

完全に規格化されてなくて、模様によって大きさが違ったり、断面が丸くなかったりする手作り感が残るあたりもいい感じ。

なんたって、天珠はわからないことだらけなのですから、
自分でどう考えるか、どれが好きかが大きな問題なのです。

のほほん天珠

すでにご存知のように、天珠好き。
ただし、天珠の「意味」ではなく、天珠のデザインや歴史的方面に興味があります。

「歴史」という点では、いろいろ調べてみて、天珠はチベット仏教のものではないな……と思ってますし、数ある天珠の模様では、観音とか龍神とか最近の模様には手を出さず、もっぱら古い天珠に見られる伝統的な模様が好き。

もちろんできることなら古い天珠が欲しい……けれど、まず手に入らないだろうとわかっているので、「古い天珠の雰囲気」を持つ天珠を探しています。

それとは別に、デザインという点では、これは現代作の、アレンジされた天珠であると割り切って、その前提の元に「おもしろい!」と思った天珠に手を出します。
(ここでも意味と新しい模様にはほとんど手を出しません)

……ということで。
「変な石」好きの私が「おもしろい!」と思う天珠は、すなわち「変」

以前にも石選び感覚で選んだ天珠を登場させましたが、今回の天珠も同じく、ミネラルショーのインドブースで、「チベット・ブッダビーズ」の名前で買いました。

のほほん3眼

のほほん3眼2

いちおう○が3つあるので、三眼です。
ひびだらけでずいぶん古びて見えますが、模様を焼き込む際、加熱しすぎるとひび割れになるようですし、穴まわりにも摩耗した形跡はないので、古いとは思いません。

どこに惹かれたかと言うと、まずは、この中途半端な大きさ・太さ
現代作の天珠は、製品化されているためにどれも同じ大きさで作られていて、長細い形ではたいてい40ミリ前後がレギュラーサイズ。
今回の天珠は30ミリ。幅15ミリ。
現代作にも30ミリサイズはありますが、もっと細いです。
この、他にはない、ぽってりとした大きさ。この半端な感じがなかなか良し。

次に表面
ひび割れ……と言うより、使い込んだ革のような雰囲気で、手ざわりは意外になめらか。
ピカピカに磨かれた天珠にはない暖かみがあります。

そして、模様
ふつう、三眼というとこんな感じの模様で、展開するとこうなります。

三眼展開図
なんてモダン! どうしたらこんな模様が考え出されるのでしょう。

でも、今回の天珠とは、違います。今回の天珠はもっと単純な模様。展開してみると。

のほほん展開図

……。

スタンダード・三眼と比べて、六角形の部分がかなり長い。
そのうえ、六角形の中の○は真ん中ではなくずいぶん偏った位置に描かれているのです。

いい加減と言えばいい加減でヘタクソ。
でも……この肩肘張ってない、のほほんとした感じが魅力なのです。



マカルー、もう一つ

マカルー2
先日に続き、マカルー産水晶です。

先発のクラスターは、やや色味があるものの無色透明、照りが抜群のキラキラ・クラスターでしたが、うってかわってこちらは結晶はやや大きめ。色味がなく透明ではあるものの表面の照り、すなわちつやつやピカピカ具合にはいまいち恵まれません。

何も言われなかったら、同じマカルー産とは思わなかったかも……。

このように、はっきりと特徴が違う石なので、マカルーはマカルーでも掘った場所が離れているのではないでしょうか。

クラスタータイプがよく似ていると思ったカンチェンジュンガでも

のような大きめ結晶が出るので、こちらもよく似ています。
(このタイプの水晶を「エベレスト・クォーツ」の名前で売っていた店がありますが、位置で言えばマカルーの方がエベレストに近い! この誤解を招くネーミングはやめていただきたいものです……)


さて、マカルーはネパールの行政区で言えば、サンクワサバ郡にあります。


カンチェンジュンガがあるタプレジュンのお隣です。
これまで、サンクワサバと言えばアクアマリンやトルマリン、ガーネットなど「水晶以外」の産地のイメージが強かったのですが、そういえば一度、「サンクワサバ産」の水晶を見たことがあります。


※この写真はHIROさんにお借りしています。実物も見たことがあります。

サンクワサバと言っても広いので、どこかはわかりませんが、今となってはこの石がマカルー産の第一陣だったんじゃないかと思えてきます。

これまではサンクワサバの水晶を持ってなかったので、別館サイトのコーナーではカンチェンジュンガの項目に入れていたんですが、そろそろ分割しなければ。
だんだんコーナーが増えてきて、そろそろどこがどうなっているのか、把握するのが難しくなってきました。

で持てカイアナイトやガーネットやアクアマリンが出ることがわかっているのですから、ひょっとしたらそれらをどん欲に飲み込んだ水晶が出てくるかもしれないわけで……。

期待しております、マカルー産

エベレストから約20キロ


マカルー1

2010年末からお目見えした、ネパール・ヒマラヤ水晶の新産地・マカルーの水晶です。

位置はここ。右から2番目です。


大ざっぱに言うと、エベレストとカンチェンジュンガの真ん中あたりというかんじでしょうか。

マカルーは標高8463メートル、世界第5位の山で、エベレストと同じクーンブ・ヒマール山群に属します。
なんとエベレストからの距離は約20キロ。意外に近いです。
初登頂は1955年5月15日にフランス隊のによってなされました。
ちょっと残念なことに、山名の意味は不明。チベット語で「Kamalu」という説があると言う情報は出てきたんですが、いかんせん「Kamalu」の意味もわからない。

さて、肝心の石はというと、ご覧の通りの照り、そして透明感。
上の写真で、一番大きな結晶の手前に、小さな結晶がありますね。
それを反対側から見ると。

マカルー3

見よ、この透明感!
結晶越しなのに、見え方が変わらない!


買ったときに合った石全体に通じる特徴としては、全くの無色透明というよりは、ほんのうっすら色づいた感じで、結晶の隙間に土の色がついているものもあるので、全体的に暖かみのある、みずみずしい雰囲気です。
結晶は小さめ。

もう一つは、今回の石に比べると大きめで、照りは鈍めで透明なタイプもありました。

ガネーシュ・ヒマール~、ガウリシャンカール~、カンチェンジュンガ~、わ~い!……とコンプリート熱に浮かされて集めていると、おもしろい傾向が見えてきます。

ネパールの東端、カンチェンジュンガは透明な小粒結晶のクラスターとちょっと大粒結晶が出ます。
 

これは、マカルーに似ていて、マカルーの方が若干色味が強めでしょうか。
ところが、この「色味」はエベレスト方向につながるようで、

エベレストにもうっすらスモーキーで照りの強い水晶が。

さらに西へ行くとガウリシャンカールがあり、ここははっきりとしたスモーキーの産地。
 

結晶は太く逞しくなり、その特徴はガネーシュ・ヒマール水晶の一部に通じるものが……
 

……というように、特徴がつながっているようにも思えるのです。

今後、ローツェ産水晶が出たら、マカルーやエベレストのものににているだろうかとか、チョー・オユー産だったら、もうちょっと色が濃くてクラスターかも、と。想像してしまいます。










冬と春と

ブルガリア・クラスター

ブルガリア産の水晶クラスターです。
お隣ルーマニアの水晶は一時期見かけたけれど、ブルガリア産はあまり見かけなかった記憶があります。

とか

とか

など、いろいろ個性的な水晶が出る産地なので、もっと出会いの機会が増えてくれるとうれしいんですが……。

我が家のブルガリア産水晶の中では3番目なのに、登場は最後になってしまいました。
すでに登場したブルガリア石に比べると、結晶も小ぶりで色も淡く、おとなしめな雰囲気。

ややミルキーな水晶とほんのりピンクのカルサイト(ロードクロサイトにも見えるんですが、ラベルではカルサイト)の取り合わせは、ルーマニア産にも似ています。

もしかしたら、産地がルーマニアよりなのかもしれません。

平べったい形と、淡い色合いのために、なかなか綺麗に写せませんでしたが、やっと写真にとって見ると、雪に埋もれて春を待つ野の花のような、可憐な雰囲気。

春ももうすぐの、今の気分の石でした。
プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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