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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
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ふんわり~

先日のフラワー・セプター・虫歯アメジストと同じときに買った石です。

フンワリ、アメ

虫歯・アメジストはインド産で、同じところに並んでいましたが、こちらはおそらく違うでしょう。
どこかが変だ、面白い……ではなくて、ひたすら「ふんわりきれいでかわいい」で選びました。

下部が白っぽいカルセドニー層なので、ベースが白く映り、淡いアメジストの色合いがきれいに見えています。
こういう石もいいのよね。

フラワー・セプター・虫歯

フラワー・虫歯1

こんな、ごつごつというか、もごもごしたアメジストを見つけました。
欠けなどのダメージがあってこうなっているわけではないようなんですが、結晶の形がはっきりしなくて、もごもご。

なんじゃこりゃ?
……とひねくり回してみてみると。

フラワー・虫歯3

虫歯アメジストだ!

あ、念のために申しあげますと、虫歯アメジストと言うのは、水晶の結晶の先端の、本来ならとんがるべきところが逆にくぼんで「虫歯」みたいになってしまっているアメジストのこと。



今回の石は、凹みが顕著でなく、形状が中途半端であるために「もごもご」になっているらしい。
そのへこみ方は、こちらのチューリップに似ています。
中にはぽっかり洞穴状になっているものも。

ということは、これは、インドのカルール産だろう。

さらに、横から見ると……
フラワー・虫歯2

これは、フラワー?

フラワー・アメジストというのは、アメジストの結晶がぺったり寝そべるように、かつ放射状に結晶し、全体が平べったい花のように見えるもののことです。


今回の石は、厚みがあることで、フラワー・アメジストとは言い難いですが、細め結晶が放射状になっているところは似ています。
カルール産ではこれ(↑)のようなフラワー・アメジストが出ますし、その一部はセプターになってます。


今回の石も、よく見ると根元のフラワーっぽい部分の上に、二次的に成長しているようす。
フラワー・虫歯4

くっつきあっているので形がはっきりしていませんが、これはセプターと同じ。後から成長した部分にゲーサイトが内包されているところも似ています。

おそらく、今回の石の一部をきれいに分離できたら、こちらのようにセプター部分が不明瞭な形のもこもこになっているのでしょう。
そしてその一部が「虫歯」状になっているわけです。

ということは、虫歯アメジストとフラワー・アメジストの産地は重なっているということか!





まんまるみどり

先だっての某即売会での戦利品。

あかたまいと3

オーストラリア産のアタカマイトです。

アタカマイトはその名が示す通り、チリのアタカマ砂漠で見つかった銅の鉱物。
オーストラリアでも採れていたとは知りませんでした。

まあ、乾燥した砂漠で採れる鉱物だそうなので、だったらオーストラリアも可能性は大いにあるはずなんですが、産地を見て、ちょっと意外……いや、mindatを見てみたら、オーストラリアの同じ産地のアカタマイトがずら~り。

実は有名な産地だったみたいです。

ところでmindatに出てくるのは、結晶が大きかったり、もこもこしていたりと形のバリエーションが豊かでしたが、今回の写真のようにころりと丸くて、中がジオード上になっているものは見かけませんでした。

アタカマイトと言う鉱物があるのは前から知っていましたが、いずれもごちゃっとした小さな結晶で、さほど興味をそそられなかったんですが、今回のは、このころりんとした形が決め手。

これは、真ん丸だったものを割ったのか、それとももこもこした部分が発達してコブみたいになっていたのをもいだのか。
割ったかけらが一緒になってなかったところを見ると、もと「コブ状」だった可能性ありです。

ひっくり返すとこんな感じ。

アカタマイト

……で、疑問なんですが、このころリ・アタカマイトの外側、緑で粉っぽく見えている部分もアタカマイトなんですよねえ?
もしかして、緑の粉っぽい部分は別の銅の二次鉱物……マラカイトだったりしないだろうか。
見かけが違うので、ちょっと……。

直径2センチほど。
銅の鉱物だけあって、小さくてもずしりと重いです。

……クラック・クォーツ?

クラック・クォーツ?

えーと、水晶のルースです。
産地は不明。

ご覧のとおり、黒とオレンジの内包物入り。
これで、結晶形の原石(もちろん未研磨で)だったら素敵なんですが~、たぶん塊状だったのでルースになっているんでしょう。(希望コミ)

さて、今や石の分野は鉱物名や宝石名だけでなく、流通名やあだ名みたいなもの、ヒーラーやショップがつけた名前など、いろんな基準で付けられた名前がごちゃ混ぜ状態。
同じとしか思えない石が店によって違う名前で呼ばれていることなんか、珍しくも何ともありません。

この石は、買ったときには
「鉱物名:天然水晶(クラック・クォーツ)」と表示されていました。
簡易(口頭)鑑別の結果なんだそうです。

いや、重さとか手触りなどで、水晶(石英)かな……というのは、わかります。
簡易な鑑別では、この内包物が何か、というのは難しいのでしょうか。

だから「天然水晶」なんだと思うんですが、クラック・クォーツ?

ルーペで見ると、オレンジの部分が、なんとなくクラックに鉄か何かがしみ込んだようにも見えるんですが……クラッククォーツとカッコ書きするほど、クラック……ひびが特徴的な水晶とも思えません。

というかこういうのが鑑別結果として出てくるんだ……?というのが素直な驚き。
疑ったりけなしたりするつもりはありませんが、これをクラッククォーツと言われても……。

だって、これを見て「クラッククォーツです」と言われたら、困惑しませんか。
なんか「主役はそこじゃない」って感じです。

フワフワ・アクチノ

今回、横浜のミネラル・ザ・ワールド戦利品
会場にはいって、最初に目を付けた石です。

アクチノ・ネパール

久しぶりにヒマラヤ。
透明な……どこか柔らかさを感じさせる透明な結晶の中にふんわり緑。

遠目にはクローライトにも見えるんですが、よく見ると、クローライトよりもふわふわした質感です。
手に取ってみれば……これは、アクチノライトじゃないか。

きれいだしー。
かわいい大きさ・形だしー。
こういうアクチノの入り方は初タイプ。
……ということで、値段を聞いてみると、おお、ほどほどにお手頃。

最近、ネパール産ヒマラヤ水晶を扱う店が増えてきたのはいいんですが、そろいもそろって値段お高め、扱っている石も何となく似通ってしまっていて、逆にこれぞというものを見かけなくなっていたので、今回新しいタイプに出会えたのはラッキーでした。

この手の透明感抜群水晶は、黒背景だと背景を透かして逆にアクチノライトが見えなくなりそうだったので、あえて白背景で。
アクチノライトのアップも取ろうとしたら、ややなめらかな成長線のために結晶表面が波打ったようになっていて、ぼやけて撮れなくて残念。

このタイプの大きめのものは、アクチノライトにさらにふわっと丸っこいクローライトが入るようです。

ただ一つ不満があるとすれば、この石を売っていたお店が、これをグリーンルチル、角閃石をルチル入りだと連呼していたこと。ちがうってば。

ハリネズミ・エピドート

エピドート&スモーキー:ポーランド

ポーランド産のエピドート付スモーキーです。
確か、昨年(2011)のお目見えではなかったでしょうか。

最初ネットで見たものは、スモーキーの半面を明るめ緑のエピドートが、ハリネズミのように覆っているもので、一目見て「面白い!」……と思ったものの、実物を見かける機会があまりなく、見かけても高い。
「たくさん産出して、安くなるといいなー」
と思ってましたが、その願いと反比例して、産出はやはり少なかったようです。

ますます見かけなくなる石にやきもきしていたところ、某即売会でお値打ち1000円なこいつを見かけて、無事捕獲成功。

エピドートの表面を、白っぽい砂のようなものが覆っていて、色合いがきれいに見えないのが残念ですが、エピドート・ハリネズミな面影はちゃんと持っています。

エピドートと水晶の組み合わせというのは、あちこちで出ています。
たとえば、これこれこれこれこれも、エピドートと水晶。
でも、たいていは水晶はほぼ透明で、エピドートは内包されているか、エピドートがざくざくしているところに、後から水晶が結晶した感じですが、ポーランドのものはスモーキーで、しかもエピドートの方が後から結晶したように思われます。
私が買ったのは、水晶の方が後に見えますが、もっと「ハリネズミ」になっているものは、エピドートの方が後っぽい。

エピドートが後、というなら中国のこれはそうですが、エピドートの色・形・両が全然違う。

何より、エピドートの緑とスモーキーの色合いの取り合わせが美しい~。

この紫はなんだ

先日のミネラル・ザ・ワールドの戦利品

オハイオ・セレナイト

会場をぐるぐる見回っていると、今回のイベントで初出店だという鉱物屋さんに遭遇。
さっそくチェック。
そこで見つけて「おお!」と握りしめた、それはこんな石。

ほぼ透明……何となく青みがかっているようなセレスタイトに、青みのある紫の母岩。
何とか写そうと試みましたが、実物はもっときれいな……幻想的な色。
繊細で、脆い石は、苦手なんですけど、この色には弱いのよ~。

セレスタイトだけでもきれいですが、それを引き立てる……引き立てあっているこの紫の母岩は何だろう?

聞いてみました。
ところが、
「それが、わからないんですよね~、塩酸には反応しなかったので、方解石ではないようです」

うーん、この色合いはレピドライトにもありそうな。

家に帰って、産地名で検索してみました。

ところで、もらったラベルでは
「White Rock Quarry, Clay Center, Ottawa Co. アメリカ合衆国」
Ottawaというとカナダみたいですが、アメリカです。

まず検索で分かったのは、ここがオハイオ州であるということ。
なので画像にはオハイオも入れました。

さらに産地名とセレスタイトで画像検索して、似たものがないかと見ていくと……あったー!
こちら(写真だけはこちら)は、セレスタイトの青みが強いですが、同じ産地、そしてよく似た紫色の母岩。

ラベルを見ると……Fluorite & Celestite
……フローライト?

さらに調べると、この産地ではセレスタイトにフローライトがくっついたものが出ているようす。
しかし、そのフローライトは黄色~茶色です。
でも、リンク先の写真では、セレスタイトのほかに結晶がくっついているようでもないし(見えないところにくっついているのかもしれませんが)……すると、この紫色の部分がフローライト?

もしもそうだったらこの組み合わせは初めてだ。

ミネラル・ザ・ワールド

行ってきました、ミネラル・ザ・ワールド。

会場についたのは10時半過ぎ。
会場はほどほどの人出。
ゆっくり見られてよろしいです……とはいえ、部分的に人だかり。

まずは、会場をぐるり一周。最初にヒマラヤ水晶に目を付けました。
繊細なアクチノライトがふんわりファントムみたいになっている、わたしにとっては新タイプ。
いいかもしれない。でも、ここは急がず、頭の中にキープして他も見てみます。

池袋でも石を買った鉱物ショップにて、緑泥入りのロシア水晶発見。
これもかわいい……と脳内キープ。

顔見知りのお店にごあいさつしつつ、会場に来るまでに顔を合わせた友人の石好きさんと、あちこちの店をのぞきこんでいると。

思わぬものが!
……こ、これは。

メキシコ産のストロベリー・クォーツ!
しかも、原石!

今現在、ストロベリー・クォーツといえば、カザフスタンですが、実は、ストロベリーと呼ばれたのは、メキシコの方が先。
しかも、カザフスタンのは、スモーキーとコンビで、原石では表面がスモーキーがかったりして、色がくすみがち。
ところが、メキシコ産のはアメジストとコンビを組むのです。
そのため根元が紫だったり、上一層が淡いアメジストで、その下に繊細なゲーサイトの赤が見えたり。

私が石に本格的にのめり込んだころには、すでにほとんど市場では見かけなくて、何年か前に一度見つけたものの、見かけがちょっと……とあきらめたら、それきり見かけないというありさま。
今回も、小さな分離単結とカット用の部分的に結晶面があるラフだけで、形の良い物やクラスターはありませんでしたが、これを逃したら、いつ出会えるかわからない……!ということでホクホクと選びました。
以前あきらめたように、この産地の水晶はどうもクラックや付着物できれいな形は少ないみたいですが、小さいものならば!

思いがけないものに出会って、勢いづいてしまったから、さあ大変。
探せば思わぬものがあるぞよ、というモードに入ってしまいます。
すると、一度覗いた店でも、おおっこれは!というものを見つけてしまい、最後には水晶の本まで買って、意外にもちり積もってしまいました。

こういうイベントでは、新宿や池袋には出店されてないお店もありますし、中には「在庫処分」と思いがけないものが思いがけない値段で出ていたりします。
中でも新規出店のお店はねらい目。今まで見なかった品揃えかもしれません。

全体的な傾向としては、いろいろあれこれ偏りなく……というかんじでしょうか。
鉱物ショップもある。ブレスレットやビーズを置いているところもある。タンブルなどをたくさん持ってきているところもあるし、国産石も見かけます。
どれかが突出して目立っているというのではないので、いろんなタイプの石好きさんが、それなりに楽しめるイベントではないでしょうか。

私は鉱物ショップを中心にのぞいてましたが、アホーアイト入り水晶、シャッタカイト付水晶を扱っている店が複数あり。
ヒマラヤ水晶の店も複数あり。
アフガニスタン・パキスタンのお店も複数ありましたが、ここもあそこも同じような品ぞろえ……という感じではなくておとなしめ。
池袋ショーで盛り上がった内モンゴル産の水晶が1000円台という店もあり。
天珠もあったし、ルースも何店かあったし、1000円、2000円均一売りをしているところもありました。
じっくり探せば掘り出し物がありそうです。

アクアマリンがコロコロ並んでいるところでは、ガーネット入りを見つけましたが、すでに持っているのでここはがまん。
グアテマラ産の翡翠も見つけましたが、これは高くて買えず。(川流れらしい丸みを帯びたのの手触りが良かった~)
でっかい八面体の……何かの仮晶になっているエピドートが面白かったんですが、これも高くて断念。

ガーネットとかセレスタイトとかキュープライトとか、買ったものも多いけど、あきらめたものも多いです。

終盤では、知り合いの石好きさんに「ここに虫歯アメジストがあるよ~」と案内していたら、隣にいた人が興味を持ってしまい、初めて会った人に「悪魔のささやき」してしまいました。

最後に買ったのは、海外の「Quartz」という本。
探していたので、手に入ってラッキーでした。

和風紫

国産!

鉛沢

鉛沢の紫水晶です。

この産地の紫水晶は、以前に一度登場していますが、短めだった1号に対し、今回の2号はすっきり長め。
淡く上品な紫色は健在です。

この色合いは、白い背景で写しても、黒背景で写しても、写しきれないのが悩み。
根元だけ……ではなくて、全体が上品薄紫なのです。

こういう長柱状のアメジストは、あるようでいてなかなかないように思います。
それが国産で出るとは!

いや、国産を差別するわけじゃないですが、いや~うれしい意外。
実はこの産地ではもっと見事な水晶が出ていて、20センチ超えの大型結晶や、まさかの形状を見せていただいたことがあります。
聞くところでは、この手の水晶の出るガマは掘りつくされてしまったようですが、いやいや、またいつか、新しいガマが開くでしょう。
期待を込めて……きっと。

「マヤ文明の水晶髑髏は偽物だった!?」……についてちょっと待て。

昨日夜、日本テレビで「たけしの超新説研究所 最新科学が歴史を暴く」という番組をやってました。

こういうトンデモ歴史ものは好きなのでついつい見てしまうんですが、その中の水晶髑髏のコーナーでびっくり!

「マヤ文明の水晶ドクロはニセモノだった!?」というものなんですが。

これ、変ですよ!

コーナーは、1927年フレデリック・ヘッジスによって、中央アメリカのベリーズでのマヤ文明の遺跡から水晶髑髏が発見され、その後各地で水晶髑髏が発見された。
その当時から様々な憶測が流れた……と始まります。

まず。へッジス・スカルとして知られるこの水晶髑髏の発見者は、フレデリック・アルバート・ミッチェル・ヘッジスではなくて、養女のアンナ。
まあ、ここらへんは細かいことだからいいとしても、この直後のシーンで写る水晶髑髏が、かのヘッジススカルであるかどうかが非常に疑問。

……というのも、画面では水晶髑髏がぐるりと回転します。ここで、頭蓋骨の丸い部分にはっきりと縫合線……骨と骨の合わせ目が彫られているのが写るんですが……。
水晶髑髏1
※縫合線を示す矢印はKUROが加えました

ヘッジス・スカルに縫合線は彫られてない。

ヘッジス・スカルで検索してみてください。
「頭蓋骨の縫合線が無いことを除けば、解剖学的にみてもほぼ完全な水晶髑髏」というような説明がでてきます。
画像検索しても(ほかのスカルもヒットしてくるのでご注意)、手持ちの本の写真にも、縫合線は写っていません。

いったいこれはどこのスカルだ。

「異星人が持ち込んだものではないのか……水晶髑髏に最新科学のメスが入った!
2008年4月、大英博物館の水晶髑髏に対し……」
ちょっと待て。

大英博物館のそれは、ヘッジス・スカルじゃないぞ!

このスカルは、ヘッジス・スカルに対してブリティッシュ・スカルと呼ばれている別物。
1898年に大英博物館がティファニーから買ったもので、19世紀にメキシコで略奪されたとか、Wikiledia ではアステカの遺跡から発見された……などと説明されています。
つまり、いまいち由来不明。
しかもメキシコとかアステカ文明というならば、ヘッジス・スカルのマヤ文明とは場所も時代も違います。

大英博物館の調査については大英博物館のページにも出ています。
こちらのページに出てくる、近代工具で磨いたときにつく平行な傷跡……という電子顕微鏡写真と同じものがテレビにも出ていたので(テレビは部分のアップ)、同じ調査のことを言っているとみて間違いないでしょう。
水晶髑髏2

……で、このブリティッシュ・スカルを分析して、ヘッジス・スカルについて何が言えるか。

ところで、リンク先の大映博物館のページには、ブリティッシュ・スカルの横向き写真が写っています。
最初、「縫合線が写ってる!」と言ったスカルでは、ちょうど耳のあたりを丸く囲むように縫合線がはっきりと映っていました。
さて、ブリティッシュスカルの写真ではどうでしょう。

……なさそうです。

じゃあ、あの縫合線付スカルはいったい。

テレビはこの検査結果を根拠として
「新説:マヤ文明の水晶髑髏ドクロはニセモノだった!?」
「16世紀以降に製作」
……と、ここで現れるのもブリティッシュ・スカル。(たぶん)
水晶髑髏3 
※白く濁っていること、眼窩が丸いことに注目

ヘッジス・スカルは使われている水晶が透明で、画像のものほどミストが入っていない。
またリアルに作られているので、眼窩は丸ではなくて四角っぽい。対して画像のスカルの眼窩は丸い。

そしてその後に再び水晶髑髏が画面に現れるのだが、これはどうやらヘッジス・スカル。
追記:動画で確認しました。ここに登場するのも縫合線付スカルでした。

でもって、ここにかぶさるナレーションが「ロマンあふれる謎の水晶髑髏……しかし最新科学はそれすらも真っ赤な偽物であることを証明したのである……!」

さて、これで、ヘッジス・スカルの何がわかったというのでしょうか。


ヘッジス・スカルは本物のオーパーツだ! 異星人が地球に持ち込んだものだ!
……なんていう気はありませんが、この番組を見て、ヘッジス・スカルが16世紀以降に作られたニセモノ!……と信じるつもりもありません。
ヘッジス・スカルが近年作の偽物だと言いたいなら、少なくともヘッジス・スカルそのものを調べて行ってくれなきゃ、話になりません。
いい加減すぎるぞ、テレビ局。
もうちょっとしっかり作れ。

それにしても、最初の縫合線付スカルは何なんだろう?
どこかで、これ、見たよという方、情報お待ちしております。

※追記
コーナー中に出てくる遺跡もヘッジス・スカルが見つかったベリーズのルバアントゥン遺跡ではなく、メキシコのパレンケ遺跡だそうです。
検索して比べてみると……おお、こりゃ違う。
ルバアントゥンはこちら

水晶髑髏5
※ベリーズとデカデカ表示しているにもかかわらず、これはどうやらメキシコのパレンケ
これと同じですよね。

ここまでむちゃくちゃだと、いかにお手軽に作ってしまったかということがバレバレです。

ちょっと番組中に登場した水晶髑髏を比べてみます。

水晶髑髏1
※縫合線付の謎スカル


水晶髑髏4
※縫合線なし。後頭部のフォルムも縫合線付スカルとは違う。たぶんこれがヘッジススカルっぽい。


水晶髑髏3
※ブリティッシュ・スカル 眼窩が丸く、白く濁っている。


水晶髑髏6
※たぶんヘッジス・スカル? 眼窩は四角っぽく透明。背景の色が青で同じことからBと同じもの

BとDは同じスカルなので、少なくとも3種類のスカルが登場していることになります。

あまりにがっくりしたのでこちらなどいかがでしょうか。
天然石スカルの専門店!(海外)。実に様々なスカルがずら~り!

ディープグリーン

ファーデン・ラインにクローライトが入ったファーデンがある。
表面にクローライトがくっついて全体が緑になったファーデンがある。
全体が緑でファーデンラインが見えなくても、たいていは透かせばラインが見えるんですが……。

もっともっとクローライトがたっぷりだったら。

ディープグリーン

もちろん、緑。
ディープグリーンです。
これは、まったく透けません。

こうなると、本当にファーデンなのか、判別不能。
産地がファーデンの産地として有名なワジリスタンであること、形状が、どうやらファーデンっぽい……ということで、ファーデンと判断しています(希望コミ)

あまりに全体が黒っぽく、透けないので、写真に撮りにくいこと、撮りにくいこと。
ちょっと陰になると黒くて形が見えないし、暗いところを写そうとすると明るいところが必要以上に白くなる。

角度をいろいろ変えて、何とか撮ってみました。

春待ち色

ビビッドグリーン

ブラジル産のクローライト入り水晶です。
特徴は、なんといっても色!
深緑のイメージがあるクローライトですが、実は色合いはさまざま。
その中でもこういう「若草色」はなかなか見かけないように思うのですが、いかがでしょう。

写真化けではなくて、実物もこんな感じで若草色。
マダガスカル産で見かけるセラドナイトによるグリーン・ファントムは、どちらかというと、白が混じった緑ですが、こちらは黄みを帯びた若草色なのです。

おまけに、クラックの部分から鉄がしみ込んだのか、オレンジ色っぽい茶色が入り込んで、いっそう、色鮮やかなイメージに。

ブラジル産としかわかりませんでしたが、その後海外サイトで同じような色合いのがミナスジェライス産と出ていたので、これもおそらく同じ産地でしょう。

日本では春と言えば桜のピンク色ですが、海外では春のイメージは若草色なんだそうです。
……というわけで、まだ寒い日が続いているけど、もうすぐ春を期待して、若草色の石を。

人造……?

やれ偽物、本物と悩ましい事例が多い天然石分野。

昨今は、石というとビーズでブレスレットの場合が多いため、いちおう原石派の私が原石のつもりで話をしたら、相手はビーズのことを言っていた、とか、おそらくビーズの話だろうと合わせたつもりが、相手は原石の話をしていたとか、ネット上のやりとりでは結構すれ違いが多発しています。

みなさん、話の際は、「原石だけど」とか、「ブレスレットなんですが」とかひとこと付け加えませんか。
それでずいぶん違うんですが。

というのも、本物・偽物……まあ何を本物と言い偽物というかという根本的な問題もあるんですが、「これって偽物?」という場合、対象が原石かビーズかで気にするポイントが大きく違う場合があるんです。

たとえば……「変に安かったんですが、これって偽物?」(値段で本物偽物は判別できませんが)という場合、それが原石でクラスターだったら。
これで「実はガラス」なんてありえません。
ガラスでクラスターは作れません。
本物と間違うようなガラス製クラスターがあるなら、それは力作。アートとして一つ欲しいです、わたし。

人工的に色を添加したクラスターというのはありますが、これもベースは天然の水晶で、「偽物」というより「加工」
ラボ・アメ
※紫色の部分を人工的に結晶させた「ラボ製アメジスト」。
ただし、天然アメジストがたくさん産出するため、ほとんど作られないみたいで、私も見かけたのは2回だけ。緑のものが多い。

アメジストのドームなどで接着して作った偽物がある、なんて話が出たことがありますが……実際、外側を人工的に塗り固めたものがありますが、あれは接着というより補強。
元からドームでもなんでもないクラスターを寄せ集めてドーム状にでっちあげるなんて無理です。

たとえば、割れた皿をくっつけたら、皿の形にはなるでしょう。
それでも、細かい破片がなくなっていたり、破片が小さすぎてくっつけられなかったりして隙間が空く可能性も高いです。

では、破片は破片でも、複数の皿のかけら、しかも小皿、カレー皿、どんぶり、茶わんといった雑多なかけらを適当にくっつけて、皿の形が作れるでしょうか。
考えるまでもなく無理無理無理!

それと同じように、適当にアメジストのかけらを組み合わせてドームをでっちあげるなんて、不可能。。
せいぜい元からドームだったのにひびが入ったのをくっつける程度が関の山というものです。

では、ドームは無理でも結晶をくっつけてクラスターをでっちあげることはできるのか?

はい、こういうものがありました。

人造トッコ

でっちあげるというと言葉が悪いですね。
これは、おそらくは水晶峠産の結晶の根元をモルタルで固めた「置物」です。

これを天然とは間違わないですね。バレバレです。
この産地はクラスター状態のものが少なくて、観賞用にこういったモルタル固めの置物が、昔から作られていたのだそうです。

そういうものがある、という参考に。
そして組み合わされた結晶のミルキー・グリーンな色合いがきれいだったので(しかも国産だし!)、一つ買ってみたものです。

私が買ったのは小さくて作りがやや粗いもの。

ちゃんとしたものだと、別の鉱物も一緒にくっつけたり(こちら、石英の粉末で根元をカバーしたり(こちら)した、立派なものもあるようで、こうなると工芸品と言いたい感じ。

でも……やはり、裏面を見たり、結晶の向きや根元を見れば、天然ではないことはわかるでしょう。
全く別の結晶をくっつけて、本物と間違うようなクラスターを作るのは、やはり無理。
無理でも、鑑賞に堪えるものを作ってしまえるのは、やはり国産♪

覚書

2011年池袋ショーで買った、ローズ状パイライトについて覚書。

パイライト・ローズ2

カルサイトの上をパイライトが覆ったのでは……?
と推測していたんですが、どうやら大外れ。

こちらでそっくりなものを見つけました。
えーと、Pyrrhotite pseudomorphed by pyrite from Russia……磁硫鉄鉱の仮晶の黄鉄鉱ってことでしょうか。
つまり、磁硫鉄鉱が黄鉄鉱に置き換わったもの?

Pyrrhotiteで画像検索すると、薔薇みたいな結晶が出てくるので、元・磁硫鉄鉱でまちがいないみたい。

Pyrrhotiteというのはもちろん今まで持ってないし……えーと、ピロータイト
鉄の硫化鉱物らしいです。

某即売会へGO!

今日は、某即売会へGO!
思い起こせば1年前、この即売会に行った帰りに地震に遭遇したのでした。
しかも最近地震続き。
ど、どうしよう……とかいいながら、結局行ってしまいました。
もちろん無事に帰ってまいりました。

午後2時の開場とともになだれ込んだのは約50人(整理券が50番まで配られていたので)。
私はと言えば、人の動きとともに会場を一周して隅の方にはじき出され、再び中に入れなくて、そのまま会計を済ませて出てしまいました。
いや、みなさん凄い熱気です。

私はふたつ買いました。

グリーン

ファーデン・ラインにほわほわとクローライトが入ったファーデンがある。
ガーデンみたいになったファーデンがある。
……では、もっともっとクローライトが入ったら。

グリーン・ファーデン3

入った……というか、クローライトに覆われたというか。
とにかく、グリーン。
中は透明度がありそうなんですが、表面はびっちりグリーン。

この形、産地、そして無理やり透かすと、ファーデン・ラインが見えそうな気がするので、ファーデンということにしておきます。


この石の面白いところは、反対側にあります。
はい、くるりとターン。

グリーン・ファーデン2

えーと。

何枚も紙を重ねたとでもいいましょうか……そんな感じ。


この石は緑さあることが面白い点でもあるんですが、この形を見てしまうと、いったい中のファーデン・ラインはどうなっているかと気になります。

このように薄板上の結晶を何枚も貼りあわせたようなファーデンはほかにもあって、それはファーデンのラインとしては一本だったんですが、今回の石派それどころではない「枚数」と厚み。
いや……単に厚いだけなら、真ん中に一本っておしまいですが、この「枚数」は。

いや、何枚も貼り重ねたように見えて、実は何か別の鉱物に成長を阻害された、成長干渉(インターフェレンス)なんだろうか。
結晶のエッジの様子は、インターフェレンスのようにも、クローライトが多すぎてちょっとルーズになったようにも見えて、判断が付きません。
形からすると、結晶貼り重ね形状にみえるんですが……だったら、ラインは。

気になるー!

グリーン・ライン2(再録)

グリーン・ファーデン?

グリーンなラインのファーデン第2弾!

前回はラインに沿ってクローライトがふわふわッと入った程度でしたが、こちらはがっつり緑。
油断するとファーデンであることを見逃して、ガーデンと言ってしまいそうです。

いや、実は、たまたまそれらしくクローライトが内包されているだけで、本当にガーデンだったりするかもしれないと、思ったりもします。

うーん、ガーデンなファーデンなのか、たまたまファーデンなガーデンなのか。

そりゃ、ファーデンというのは「糸」という意味ですから、糸状のラインが入ってなければファーデンではないということになるのかもしれませんが、だからといってたまたま筋状のミスト入りまでファーデンと言ってしまうのは違う。

やはり、特殊な……というか特徴的な条件で、わけがあってできた「糸」が見られる水晶である、故にファーデンという特別な名前がついた水晶と考えるべきで、だったら見かけの「糸」でなく、糸を作ったのと同じ条件(何らかの理由でライン上の『芯』を中心に結晶が成長した)ならば、ファーデンと考えるべきではないだろうか。

だったらこれも……本当に芯なのか、これ。
改めてじっくり見てみたら、画像の上の方、緑のラインの端の方に、本来の白いラインがちょっぴり見えているような。
つまりこれは、白いラインをたっぷりのクローライトが包み込んだ状態なのかも?


※この石、すでに登場してました。最初の記事はこちら

母岩付き♪

前回の黄色に続いて今度は赤。

シェルアゲート赤

モロッコ産のシェル・アゲートです。
黄色いのと同じ昨年(2011年)の新宿ショーで買ったもの。

先端がちょっぴりかけているんですが、ひときわ目を惹いたこの赤が魅力。

そういえば、前回の黄色のときに、コメント欄で、アゲートでなくてカルサイトでは……といっていただいたんですが、確かめようにも塩酸などないし(トイレの洗剤はサンポールじゃないし)、国内外サイトでもアガタイズド、ペトリファイドとして同じようなのが紹介されているので、とりあえず、アゲート(模様がないことを考えるとカルセドニー?)かなあ……ということに。

そしてこの石の隠れた見どころポイントは……

シェルアゲート赤2

母岩付き。
いやその、これだけ母岩がついていたんです……。
思わず、鉱物のノリで「母岩付き♪」と喜びました。

シュガー・コーティング

久しぶりです、ロシア産。

粉砂糖


おなじみ、ダルネゴルスクの水晶です。
たぶん……うっすら紫のこちらと同じ産地なんじゃないかと思います。

残念ながら、淡い色合いは見ることができないんですが……それを補って余りあるのは……もう、説明する必要もないでしょう。

見事なまでの砂糖まぶし!

ルーペで見ても石英なのかカルサイトなのかよくわからないんですが、とにかく小さくてキラキラで真っ白な鉱物に覆われております。

何かを塗ってグラニュー糖をまぶしたわけではありません。
しかも裏側も同じように真っ白。全体が砂糖まぶし水晶なのです。

それだけでも心憎いのに、このように砂糖まぶしになりながら、キャンドル・クォーツ状であることがはっきりわかる素晴らしさ。

なんてかわいい!
いつもは「変」をキーワードに石を選ぶ私が、手に取ったのは、へんてこ水晶のメッカ・ダルネゴルスクだというのに、このかわいらしさに負けました。

しかもこの石、真上から見ると、ほとんど理想的なジェネレーター。
(六つの錐面がほぼ同じ大きさで一点で交わっている水晶のこと。ただし、普通は透明水晶に対して用いるらしい)
勢い余ってこんな画像を作ってみました。

かべがみ・

シームレスになっているので、パソコンの壁紙などにしていただくと、全面六角形になります。
これ、ほとんど変形させてないんですよ~。

祈り

陸前高田

あの日から一年。

いろいろと消化しきれない思いとともに。

……なんだかいつもうまく撮れない。

もう一度撮ってみました。(3月15日)

陸前高田2

陸前高田3

グリーン・ライン

グリーン・ファーデン

毎度おなじみ(?)ファーデン・クォーツです。

ただし今回のは、ファーデン・ラインにクローライト入り。
一昨年くらいからちょろちょろ見かける、緑のラインのファーデンです。

ファーデンというのは、かつては板状の水晶が地殻変動で一度割れ、そこは修復されたもの……というような説明を見かけたものですが、私はむしろこのラインが結晶の始まり、このラインを芯のようにして結晶が成長したのだと考えています。

最初にラインの部分が棒状に存在したというよりは、地下深くの晶洞の中、結晶が始まりそうで始まらない微妙なところに、新たな熱水が細くぷしゅーっと流入する……といったようなことがあり、その刺激で結晶が始まり(過冷却水が刺激で凍る感じ?)熱水が細くぷしゅーっと入ったところがラインになったんじゃないかと想像するんですが(実際そういうことがあり得るのかもわかりませんが)……つまりラインとまわりの部分の成長開始にはほとんど時間差がないわけで、だとするとラインにだけクローライトが入り込んだ説明がつきにくい。

割れて修復された……とは別に「母岩の割れ目が開いていくと同時に結晶が成長した」という説明も見かけます。
つまり晶洞が地殻変動で開いていくとき、その壁と壁に納豆が糸を引くように……もとい、壁と壁と結ぶようにラインの部分が形成され、そこから左右に結晶が成長したということみたいなんですが、これも私が支持する「ぷしゅーっと熱水流入説」と同じく、どうして開いていく晶洞の壁と壁を結ぶようにラインが形成されたのかよくわからないし、このようにクローライトがラインに入るのかが疑問。

あ、最初にクローライト入りの熱水が入ってきたと考えると、緑のラインもありなのか。

とにかくファーデンは、見た目のユニークさで有名ですが、どうしてこういう形になったのかはいまだに不明。
いろいろ考えるのも面白いので、新たなタイプは大歓迎なのです(今のところは謎を増やしてますが)。


そういえば、今回ファーデンについてもう一度検索してみたら、「中に白い筋が入っているもの」という説明が多くなっていました。「どんな筋か」をはっきりさせておかないと、「筋」だけでは誤解を招くと思うんだけどなあ……。
たとえば、こちら↓のヒマラヤ水晶は、すっと盾に筋状のミスト(白い濁り)が入ってますが、
ファーデンではない
だからと言ってファーデンではありません。
過去に、同じように筋状のミストが見られるというだけで「レムリアンのファーデン」などと言っていたところもあったので、「中に白い筋」という説明だけでは不足だと思います。




つぶつぶ紫水晶

先日の手磨き紫水晶と同じ産地の石がこれ。

万珠鉱山ドゥルージー・アメ

ゴマ粒くらいの結晶がつぶつぶつぶっと集まっています。
小さいけれど、立派に紫……いや、華やかに紫。

「万珠鉱山、水晶」で検索すると、採集に行った人のサイトがいくつも出てきて、みなさん紫水晶を探して山を登り、岩をたたいておられる様子。

そういう大変な思いをして採ってこられた石を手にできるとは!
国産でこんな紫が出るとは!

いやはや、ありがたや、ありがたや。

きっと日本各地で、知らないうちにいろんな水晶がでてるんだろうなあ……。

ターマリン

以前にもちょこっと書いたことがあるんですが、「クォーツターマリン」とか「ターマリンクォーツ」という名前がついているビーズを見かけます。

たーまりん袋入り

何かというと、クォーツというからには、たぶん水晶にクラックを入れて、そこに色を染み込ませている加工ビーズです。

たーまりん1

このほかにもちょっと緑っぽいもあったり、色とりどりで、どうやらトルマリンのビーズを模しているようす。
ビーズに加工されるトルマリンは、けっこうクラックが多いので、このひび染めのビーズはそのあたりの雰囲気を狙っているのでしょう。最初は、表面に色を塗っているのかと思っていましたが、今回買ってみて、クラック染と判断しました。

名前もターマリンと言ってますから、おそらく間違いないでしょう。
だって、トルマリンはTourmaline。もしかして英語圏の発音はトルマリンよりターマリンに近かったりするのかも。

ただし、トルマリンビーズに偽物がある、注意!……というほどではありません。
よく見れば違いは明らかですし、トルマリンビーズよりも派手で「濃い」色合い。トルマリンは一粒に色が混じったものもありますが、こちらの「ターマリンクォーツ」にはありません。
仮にも石を扱う店なら、これを「トルマリンだ!」と間違えて仕入れるとか、間違えて売るなんてことはないでしょう。
そんなことをしていたら、よほど見る目がないか、ごまかし確信犯です。

……で、この中の一粒をアップにしてみたら……。
ターマリン・アップ

なんだかやたらに写真写りが良くて、ちょっとショック。
実物は、くどい色合いなのに。


もう一つ、買ったのはグリーンタイガーアイの新色。
アップルグリーン・タイガー

タイガーアイを一度脱色して染めたのでしょうか。さわやかなアップルグリーンです。
こういう質感・色の石はほかにないので、きれいと言えばきれい。
これで色落ちしたりしなければいいんだけど。(それと、加工の表示を!)

国産紫

ちょっと、ひねりの入った石です。

万珠鉱山

国産紫水晶のペンダント!

産地は栃木県万珠鉱山。
ここでは、ゴマ粒くらいの小さな結晶が群れたドゥルージー状のアメシストがでるのだそうです。
中にはせっかく採ったものの、結晶の先端が傷ついていたりするものもあって、今回の石は、そういう瑕ありアメシストを磨いたもの。

なんと石をとったご本人が磨かれたそうですから、出所がはっきりした貴重品です。(ありがとうございます!)

まだまだこの季節は、写真を撮るには光が悪くて、いくらホワイトバランスを調整しても色がくっきり実物どおりに出ないんですが、実物を見ても、このアメシストは……ウルグアイ産などに比べると、やや赤みを帯びた、どこか和風な色合い。
アメシストというよりも、ここはゆかしく「紫水晶」と呼びたい気分。
手磨きされているために、ややマットですが、それもこの石の雰囲気に合っています。





溶けの魅力

溶けスモーキー

この石は写真に撮りにくかった!

透明度が高いスモーキーなので、黒背景にすると、背景を透かして透明度が意外に写せない。
淡い背景にすると、スモーキーであるだけに、必要以上に暗く写って沈み込む。
黒い背景、淡い背景をとっかえひっかえ写真の撮って、最終的に落ち着いたのがこの写真。

もっと透明なんだけどなーと思いながら、これを選んだのは、もうひとつ、この石には大きな特徴があるから。

この石の特徴それは……溶け。

とこがというよりほとんど全面溶けてます。

ふつう、溶け水晶というと錐面にトライゴーニックが出たり、柱面がでこぼこしたりしますが、この水晶は溶けて全体がつるり、濡れた氷のような照りを持っているのです。

この手触り!

溶け水晶の魅力は、溶けた形の面白さ、結晶それぞれに溶けの癖がある不思議、そしてひそかに「手触り」もあると思っています。
ふつうの水晶の硬くて鋭いとは違う、滑らかで、どこか石ではないような。
生き物のような、その風情。

溶けというと、トライゴーニックかアイスクリスタルばかりが注目されますが、それ以外の全面溶けも面白い。

……セプター?

淡いシトリン

……透明な水晶に見えていますが、いちおう、淡い黄色の水晶です。
あまりに淡すぎて、シトリンと言ってしまっていいものかどうか悩む色ではあります。

ご覧のとおり、ちょっとコロンとした形の先端付近に、もこっとかぶさるように余分な結晶がくっついております。
さてこういうものは、セプターと言ってしまっていいものか?

セプターとはご存じ王笏(おうしゃく)のこと。王様がその権威を示すのに持つ、杖のことです。
先端に十字架とか鷲などの飾りがついて、膨らんでいるように見える様子を水晶の形になぞらえたのだと思われます。
あるいはキノコ水晶。これはみたまんま。

つまりは細めの軸となる結晶の上に、キノコのかさのように結晶がかぶさっているもののことです。

ところが、今回の石は、下の水晶がころりとしすぎていて、「軸」とは言い難い感じ。

……うーん、帽子、かな?

ヘリオドール

ヘリオドール

アクアマリンのお仲間、ヘリオドール。
ヘリオドールは、写真のようなやや緑のニュアンスのある、「レモンイエロー」なベリルの名前として憶えてしまったので、黄色は黄色でももっと温かみのある黄色はイエロー・ベリルじゃないかと思ってしまう。
(ゴールデン・ベリルと言う名前もあったりするけれど、イエローとゴールデンの違いがあるのかどうかわからない)

ご存じ、アクアマリンやヘリオドールはベリルという鉱物の色違い。

純粋なベリルは無色透明でゴシェナイト。
緑はエメラルド。
緑は緑でも発色原因の違いでグリーン・ベリルと分けられたりする。
水色(緑がかった水色もある)はアクアマリン。
ピンク~オレンジがかったピンクはモルガナイト
黄色はまとめてヘリオドールと言われたり、色合いの差でヘリオドール、イエロー・ベリル、ゴールデンベリルにわかれていたり。
意外にかわいい色が多いかも。

で、このベリル類で、色はついているけれど白濁したり、ややあいまいな色合いではっきり分けられないものがビーズになって、「マルチベリル」と呼ばれていたりします。
パステルカラーのかわいいビーズです。

ところが、これを「マルチアクアマリン」と呼んでいる例を見つけてしまいました。
ベリルという鉱物が色によって宝石名が付けられ、その一つがアクアマリンなのだから、いろいろベリルと言う意味でマルチベリルと言われているのを、マルチアクアマリンと言ったら、変でしょう。

それでなくてもベリル類は、レッドベリルが「レッドエメラルド」、モルガナイトが「ピンクアクアマリン」など、変な名前で呼ばれていることが多いので、これ以上はやめていただきたい。

ところで、「マルチベリル」のビーズは、ときどき、色味のバランスのためか、さりげなく淡いアメジストが混じっていたりするのもあります。注意。

加工前提の偽物って?

てんじゅ

ここ数日、「天珠 偽物」や「天珠 偽物 見分け方」の検索ワードが多い。
何かあったのだろうか?

で、繰り返しになるのだけれど、天珠の偽物は難しい。
見分け方が……ではなくて、いったい偽物って何なんだと言うところからして難しいのです。

天珠の偽物って、なんでしょう?
私は、考えるほどにわかりません。

石だと、厳しい人は「加工してあったら偽物!」と言ってたりしますが、天珠は模様を描くという加工前提なので、加工=偽物はありえません。

◇瑪瑙に描いてあるのが本物、他は偽物。
この場合は、瑪瑙ではなくて玉髄(カルセドニー)と言うべきでしょうね。瑪瑙=模様がきれいなカルセドニーですから、石に模様があったら天珠の模様が描けません。
でも、骨董扱いされるような古い天珠にもカルセドニー以外(蛇紋岩など)を使った天珠があるそうなので、カルセドニーじゃなかったら偽物と言うのもちょっと違います。

◇ちゃんと焼きこんであるのが本物。偽物は上に描いただけ。
……これも微妙。よく上に描いてあるだけ、と言われているタイプはこういうの↓ですが

最近、これと同じ色合いで表面をカットしてあるのを見かけました。
もちろん表面はつるつるで、模様のところに段差はありません。カットしてなお模様が見えているということは、焼きこまれて模様が内部にしみこんでいるということ。
上に描いただけではなかったのです。
しかも、ガラスかと思ったら石目があるものもあり、どうも石。

確かに、こういうタイプは、模様の部分だけ剥げ落ちる……というか、削れて落ちやすいものがあります。
だから上に描いただけ……と言われるんでしょうが、実は天珠のルーツの一つではないかと言われるエッチドカーネリアンでも、同じように模様がはがれ……あるいか欠け落ちるものがあるんです。
この場合のエッチドーネリアンは、古い物。つまり模様を描いて加熱されて作られています。
なのに、模様が落ちる。
これは比較的低い温度で加熱されているからではないかと言われています。

つまり「上に描いただけ」と言われているタイプは、低い温度で加工されたものなのかも。


◇こういうのが本物。
しじゅん
そりゃまあ、骨董扱いの天珠に、似てはいるんですが、最近はどんどん新しいタイプが出てきて、老鉱天珠とか言ってるのはこのタイプに似ていない。
これ以外を偽物と言ったら、異論を唱えるショップは多そうです。

◇古いのが本物
さて、古い、新しいの線引きをどこでするか。
その、公式基準はありません。


◇石でできているのが本物、それ以外は偽物。
……これはなるほどではあるんですが、ちらりと現地チベットの人も樹脂製の天珠を身に着けている……なんて噂もあるので、いったい天珠って、材質と模様とどっちが大事と言われたら……模様かも。
わたし、
新しい天珠
こういう↑新しい天珠よりは、

こっち↓の樹脂製天珠の方が天珠っぽいと言ってしまいそうです。
樹脂天珠

ガラスになるとこんな感じで、見分け方!……と一生懸命にならなくてもわかる感じですし。
ガラス天珠

ですから、天珠については、本物偽物と言うよりも先に、いったい自分はどんなものを「本物」と言いたいのか……いや、はっきり分けられるものではないので、いったいどういうものが好きなのか、ちゃんと納得いくまで調べた方がいいと思います。

いろいろ言われていてわからない。難しい話で分からない、なんて言わないこと!
好きなものだったら調べましょう。

もちろん、私はホクホクと調べ中です♪







プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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