自分判断
水晶のクラスターです。売っていた時は「チベット水晶」と書かれていて、お店の人は「カイラス産ですよ」と言っていたけど、どうでしょう。
そんなに簡単にカイラスの水晶が出回るとも思えないんだけれど。
チベット産と言うならば、もちろんカイラスはチベットにあるし、カイラスそのものでなくてもその近くと言うならヒマラヤの範疇にはいるかもしれません。
でも、チベットは広いので、ヒマラヤでない部分ももちろんあるわけで。
さらに今のチベット自治区なのか、チベットの文化圏と言う意味なのかも、意外にあいまいだったりします。
同じように「ヒマラヤ水晶」と書かれて売られていても、どうもヒマラヤ……というよりは四川省産っぽいなあ……というものもあったり、時には今回の写真の石のように成長線がくっきりついている水晶だと「レムリアンシード」の名前がついていたりして、ときどきびっくりさせられます。
なるべく安い方が嬉しいし~、とやや表示に難ありの店をのぞくせいでしょうか。
「店の表示が正しいとは限らない」
という例を多く見るので、自然と「店はこういってるけど、私はこう判断する」と自己判断するケースも多くなります。
もちろん自己判断が正しいとは限らないけど、自分で言って間違えたのならあきらめもつきます。
今日も、角閃石入りで赤くなった水晶ビーズが、こともあろうに「ロードナイト」の名前で売られているのを見かけて口あんぐり。
いやいやいや、いくらなんでも鉄の赤でロードナイトはないでしょう。
とはいえ、そのせいか(?)お財布に優しい赤水晶だったので、お得だったかもしれません。
表示が怪しくてもなんでも、自分で見分けられれば問題ない。
……が、今回の水晶の場合はいろんな意味で難しい。
まず、石そのものに「これ」と言う特徴がない。
もちろんこの石だけで見れば、小さいながらにまとまりがいい形で、根元の方がグレーがかっている色合いもいい感じなんですが、「あ、この緑泥の様子はガネーシュヒマール」「鉄で薄赤いからクルのあたり?」というような特徴的な様子ではありません。
さらにお店の人が言うようにカイラス産だったとしても、「カイラスらしさ」というものが以外にない。(少なくとも私はわかりません)
困った。