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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
写真を撮ったり、調べてみたり、日々、石を相手に奮闘しながら、
知れば知るほど、見れば見るほど深みにハマる石の世界へとご案内します。
石好きさんも、これから石好きさんになる方も、どうぞ覗いてみて下さい。

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一足先に御用修め?

明日はいよいよ御用修め。
私は一足先に御用納めになりそうで、ひとまず当ブログは今日で年末モードに突入します。
今夜の更新はできるかどうか不明なので、ここでご挨拶を。

今年一年、石だらけの当ブログにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
2013年も、良い石と巡り合う楽しい一年でありますように。
きれいなものを素直にきれいと思い、楽しむ、心の余裕を忘れないようにしたいです。

では、皆様、よいお年を!

銅の緑と赤

赤銅鉱

キュープライトです。
買ったときにラベルが付いていなかったんですが、産地はアフリカ、たぶん、コンゴとかそのあたり。

緑の苔のようなマラカイトの中に赤黒い八面体のキュープライトがころりころりと挟まっています。
一つ一つの結晶は1センチ近くある大きさ。
それがこれだけくっついているのですから、標本としてはかなりゴージャスです。

さて、キュープライト。和名は赤銅鉱。
マラカイトの中に埋まっているのも道理、銅の鉱物です。
読んで字のごとく、赤い銅の鉱物。

赤いんです。

赤銅鉱2

ペンライトで照らしてみたら、透けました!

そういえば先だっての池袋でもロシア産のキュープライト(分離単晶)が売られてました。見た目もっと黒くて、表面はピカピカ金属光沢。
一見八面体のヘマタイト……?に見えて、透かすと(透けるものは)赤い。
深い赤は好きな色なので、いいなあ……と思ったんですが、赤く透ける石はカットされることがあるけれど、時間が経つと表面が再びメタリック黒になっていくんだって……と聞いたので、断念。

スティーブナイトもそうですが、変色してしまう石は、なかなか買えません。
今回の石を買ったときはそれを知らなかったんですが、いつかこれも真っ黒になっちゃうんだろうか。

どうだろう?

……と言うのも、この石、ミネラルショーではなくてミネラル・ザ・ワールドで買ったもので、値段があり得ない破格。
見てみるとテープで張られた値札の下に古びた値札が重なっていて、見てみると、買った値段の5倍(以上)。
どうやら、売れ残っていたのか、古い仕入れの石が出てきたのか、在庫整理的に売られていたようでした。
ミネラルショーでは、なかなかこういうことはありませんが、ミネラルイベントだと在庫整理品で思いがけない掘り出し物が合ったりするので、侮れません。

ふんわりグリーン

ふんわりグリーン

先日のうっすらピンクのクラスターと一緒に買った、ふんわりグリーン。
ややマットな結晶の中に緑泥のファントム。
緑泥の様子が柔らかい感じで、それがマットな表面でさらにソフトフォーカスされて、何ともかわいい感じになってます。

大きさも500円玉より一回り大きいくらいのかわいいサイズ。
形もまとまりが良くて愛らしい。
ついついクラスターも「変」とか「個性的」を求めてしまうけれど、「かわいい」もなかなかいいではないか。

これは小さくて「かわいい」だけど、拳くらいのボリュームがあってもいいな。

これもマニカラン産。
溶け水晶のアイスクリスタルから始まって、透明ぴかぴか(表面うっすらピンク)、緑泥入り……とおそらく出ている場所が違うであろう水晶が何種類も出ている。
そのうち、ガネーシュ・ヒマールみたいに細かい産地に分けられたりしていくのだろうか。

ツリー

クリスマス(イブ)なので。

ダルネ・ツリー3

ツリーっぽいかなあ……ということでこの石。
ダルネゴルスク産です。

錐面だけがやたらにデカい……実はそろばん型なのだろうかと思われる結晶が積み重なった形。
重なりすぎて、下の方がキャンドル・クォーツにも見えているけれど、よく見ると柱面はなく、上下の錐面だけで成り立っているのがわかります。

色はうっすら緑。
この色と形で、クリスマスツリーにこじつけてみました。

さて、ダルネゴルスクのグリーン。
ヘデンベルガイト入りと言われているものが多いですが、この石は……。

ダルネ・ツリー

実は、普通の形の結晶をそろばん型結晶が覆った、二段構造。
普通結晶を覆う緑のものは、なんだか緑泥っぽく見えます。

緑泥に見えて、これもヘデンベルガイトなのか。
たまたまここだけ緑泥が覆っているのか。
そもそもヘデンベルガイトじゃなくて緑泥でうっすら緑に見えている石なのか。

正体はなんだ。

ミニレッド

ミニ・レッド

ブラジル産です。

小さい石ですが、鮮やかにオレンジ……おまけで赤と言いたい色合い。
ただし、色づいているのはほぼ表面のみ。
ゆえにこのように透明感のある、光に透けて鮮やかに見える色合いなのです。

産地を見ると、レムリアンシードの産地じゃありませんか。
でも、明瞭なレムリアン・リッジ(柱面の横筋)はなく、同じときに一緒に並んでいた石も小粒なものばかりで、すっきり伸びた結晶はなく、レムリアンシードとしての外見的特徴はありません。

これをレムリアンシードというか否かと言われたら、「否」と判断します。
私のレムリアンシード・マイルールは「産地・外見(気品コミ)」なので。
こちらの石くらいの外見をしていたら、レムリアンシードかなあ……と思っちゃうかもしれませんが。

まあ、私の場合、「レムリアンシード」は「あだ名」みたいなもので、レムリアンシードとしてのパワーがあるかという問題は気にしないのでその点は楽です。
それに、この石は、レムリアンシード問題をさておいても、鮮やかできれい。
天然鉄さびに覆われた……と言ってしまえばそれまでですが、鉄さびコーティング層が薄ければ物足りないオレンジになり、厚すぎれは赤黒くなってしまう。
粒子の大きさなのかどうかわかりませんが、くすんでまさしく「錆び」な色合いになってしまうものもある。
見た目が冴えないからと言って磨いてしまえば、天然コーティングの意味がない。

いろんな意味で絶妙のバランスが整ったればこそ、こんなに鮮やかで、天然コーティングなのにつややかな石が生まれたということです。

寒い一日だったので、目に温かい石を。

ピンク・マニカラン

ピンク・マニカラン

マニカラン産の鉄分でうっすらピンク水晶です。

私の場合、マニカランと言われて連想するのは、溶けてごつごつのアイスクリスタル。(アイスクォーツとは言わない)

でも、この産地、最近では……というかアイスクリスタルがひと段落ついてからはうっすらピンクや緑泥入りのなかなかきれいな水晶を見かけるようになりました。
これ等の水晶はかつてクルとかマナリ産と言われていたものと区別がつきません。

それどころか溶け水晶のアイスクリスタルがクル産として出ていたりするので、細かく言えばマニカラン、大雑把にいえばマニカランやパルバティ渓谷もクル産になってしまう……と言うところでしょう。

ふと考えてみると、インド・ヒマラヤ水晶の特徴の一つである、うっっすら鉄コーティングでピンク~オレンジっぽいきれいな水晶は、ずいぶん前に買ったこれ以外持ってない。
ほかは、面白い形や内包物のものばかり。

もう一つくらい欲しいな。

……ということで選んだのが今日の石。

ほどほどの大きさで、透明度が高いにもかかわらず、しっかり色がついているのがポイントです。
母岩というか、根元の、結晶がたくさん集まったあたりまでけっこう透明度があり、そこらへんが特に色づいているため、全体がかわいいピンクに見えます。

ついつい「変」に流れてしまうけど、こういうスタンダードもいいな。

ブルー・ゴースト・インクルージョン

今年は池袋でアフガニスタン・パキスタンものを買わなかったぞ……と思っていたら、いやいや、買ってた。

買ったのは見た目普通の水晶玉。
白い濁りやクラックもちょっとあったりして、本当に見た目はごく普通。

それを知り合いの石好きさんからおすすめされました。

なぜなら。



ペンライトのような強い光をあてると、角度によってこんなことになるから。



ブルーゴースト3

角度を変えるとこう。

ブルーゴースト2


これは、実は、極細のルチルが入ってた……というものではありません。
マダガスカル産であったような、ほぼ透明なジラソルで、青白いフラッシュが出るタイプでもありません。


もちろん、こんな様子が、スター(アステリズム)でもないし、
スター見本

ときどきある、どの方向でも出るスターでもない。
スター見本2

その様子は、まるでホログラムのよう。
拡大すると……

ブルーゴースト1

枝分かれしているというか、足が生えてるみたいというか……とにかく、ルチルのような針状・繊維状ではないことは明らか。

「こんなのがあったんですよ!」
……と勧められて……これはお店の人も気が付いていたので、それなりのお値段。
悩んだあげくに堕ちました。

確かにこういうのは、初めて見ます。

その時に一緒にいた、石に詳しい方に見ていただいておききしたことと、私の想像をあわせて、何とか理解したところでは、これは、水晶の結晶のズレ(?)のようなところに、ミルキー・クォーツの白濁と同じもの(細かな液胞など)が集まったものではないか……とのこと。

買ったお店で産地を聞いてみると、「北アフガニスタン」としかわからない。

ここでさらに推理を働かせます。

北アフガニスタンではないけれど、北パキスタンのK2産と言われる「ムーンクォーツ」というのがあります。

原石は、ブラジル産のメタモ(メタモルフォーゼス)のようなふんわり白濁塊状ミルキー・クォーツで、ビーズはほぼ透明に近いような……でもなんとなく白濁して見えるミルキー・クォーツ。
(くわしくはこちら

ミルキー・クォーツと言えばいいのに、「ムーンクォーツ」という別の名前(商品名)が付けられているのは、ミルキー・クォーツとして売られているビーズと比較すると、ちょっぴり青白く見えるからのようです。
くわしくはこちら

この鉱脈がアフガニスタンの北の方まで伸びていて、アフガニスタンではほぼ透明水晶……一部にミルキー成分が集中したタイプになったのではないだろうか?

あやしい理解の上に想像を重ねた説ですが、今の私には、こう考えないと納得できない感じです。

どなたかもっと詳しくご存じの方、情報熱烈募集中!



アンフィボール・ファイア

なんだかうすら寒い日が続いているので、気分だけでも暖かく。

アンフィボール・ファイア1

おお~なんだか、炎っぽい、と思ったんですが、いかがでしょう?

全体を映すと、こんな石。

アンフィボール・ファイア2

実を言うと、この石が今年の池袋戦利品第1号。
ミネラルショーの初日は、素早く会場全体を見回し、大物・一点もの(いい石はどうしても初日に売れてしまうので)を探すんですが、この石は、トレイにざらりとたくさん入れられていた石でした。

目を惹いたのは、この色。オレンジ味が強い茶色に、黄緑と言えそうな色味が混じった、妙に鮮やかな角閃石。
大きさは4~5センチと、さほど大きくない(もうちょっと大きな石もありましたが)にもかかわらず、この色合いに目をとめてしまいました。

波打つように、渦巻くように内包された角閃石の色合いを鮮やかに写し取るべく、今回は白背景で。

いつもの黒背景&角度違いだとこんな感じ。

アンフィボールファイア3

産地はブラジル、バイア州。
バイア州のどこかはわかりませんでしたが、ブラジルでこういうアンフィボール石はバイア州が多いような印象があります。

唐突にフローライト(付)

気が付いてみたら、池袋戦利品(池袋前も含む)は、インドとブラジルのオンパレード。実際そうだったんだけれども、産地が違うものも登場させねば。

クリーダイト

メキシコ産のクリーダイトです。

クリーダイトという石は以前から知っていました。
オレンジ色のいがぐりのようなこの石、必死に探さなければならないほどレアというわけでもなく、ある時にはかなりお手軽な値段だったり……そんなことがあるせいか、どうせ買うんだったら、もっときれいなのを……とか、よけいな欲が出てしまって、今まで持っていなかった石でした。
(薄紫バージョンもありますが、こっちは見かける機会が圧倒的に少なくて高くて買えない)

それをこのたび初めてゲット。

……クリーダイトというより、フローライトが主役になっちゃったかもしれない。

いやあ、この唐突なくっつきっぷりがステキで。

しかもフローライトの色合いがみずみずしくて美しい。
なんだか、接着剤で痕からくっつけたようにも見えますが、天然です、天然。

以前に見たフローライト付はフローライトの透明感がいまいちで、「できればもっときれいなの」と我慢した甲斐がありました。

さて、クリーダイト。なんで唐突にフローライトとくっついているのかと思ったら、同じハロゲン化鉱物というグループに属していました。
本来は透明な結晶で、オレンジ色に見えているのは酸化鉄によるもの。
金山で産出することが多いので、金を見つける目印にもされるとか。そのうち「金運」なんてお手軽な意味を着けられたりしないことを祈ります。

正統派!

レムリアンDT

お久しぶりです、正統派レムリアン・シード。

耳タコを自覚しつつ、隙あらば繰り返しますが、私は、一面置きに横筋付き水晶=レムリアンシードではないというスタンス。

レムリア伝説が生まれたきっかけ、それを膨らませたマダム・ブラヴァツキーの説明……それを受けたレムリアンシードのネーミングのいきさつを総合して、レムリアンシードの条件は「見かけと産地」と考えるからです。
詳しくはこちらこちら

何しろ、実にいろいろな「レムリアンシード」が出てきて……一番ぶっ飛んだのは「国産レムリアン」でした。横筋付き=レムリアンのノリで国産水晶に「レムリアンシードが出てきます」ですと!……いちいち、これは本当にレムリアンなのか? とやってられないので、「私がレムリアンシードと考えるのはこれだ」という自己基準を作っておかないとやってられません。
その自己基準のために、いろいろ聞いたり調べたりして、「産地(ブラジル・ミナスジェライスのカブラル山脈)と見かけ(レムリアンリッジ、単晶、うっすらピンクでスタイリッシュ)」に行きついたわけですが、今回の石はその王道ど真ん中を行く、ザ・レムリアン。

最初にレムリアンシードが発見された鉱山のものだそうで、何ともきれいなうっすらピンク(表面天然コーティング)にうっとりです。
写真ではわかりにくいですが、DT(両錐)。ほぼダメージなし♪

さて、レムリアンシード、鉱山が閉山したという情報を見かけます。
「閉山」と聞くと、ああ、もう採れないのか……と思ってしまいますが、「閉山」情報も、実はいろいろです。

閉山と言いつつ石は出回り続けているものは、鉱山が一つだけではなかったかもしれません。
もしかしたら同じような場所に同じような石が採れる鉱山が複数あって、その一つが「閉山」だったり。

主な鉱山が一つで、そこが掘るのをやめてしまった場合も、掘りつくしてしまって閉山したわけではないこともあるようです。
たとえば、石そのものはまだあるけれど、採算が取れなくて掘るのをやめてしまった……とか。
掘りつくしたことは掘りつくしたけれど、近くで別の鉱脈や晶洞が見つかった、という場合もあります。この場合は、「○キロしか採れなかった」と言いつつ、近くで後続の石が採れてるのに「新しく見つかっている」という情報が広まらなくて、初期の「○キロ限定」情報だけが生きていたりします。

このレムリアンシードの場合、何でも鉱山のオーナーさんの家庭の事情で掘るのをやめたため、鉱山に水が上がってしまって掘ってないとか。(そのため大きな結晶が手に入らなくて、在庫に残ってた小さいのばかりなんだよ、とのこと)
そのうち掘りはじめるかもしれないよ……という話もあるので、今後に期待です。

レムリアンDT2

私は、レムリアンシードの名前を使っても意味や効果はどうでもいい派です。
ただ、特別な名前を使うなら、その名前に恥じない石に対して使いたい。

……ということで、今回の石は、合格。
いい質感です。



スモーキー・タンジェリン?

スモーキー・タンジェリン

昨日の石と同じ箱から探したもの。
昨日のアメジストファントムは、ペンライトで透かして見つけましたが、これは箱の中に入っている時から変わった色合いで目を惹きました。

同じく3センチくらいの小さい石です。
写真に写っている面の裏側は、剥離面。もしかしたらもっと大きなエレスチャルもしくはジャカレーっぽい石からはがれおちたものかもしれません。
おそらく内部は白濁していて、表層近くがスモーキー、特にエッジの部分が濃くなっています。

そこに、オレンジの色合いが。

どうも、表面か表面のわずか下(内部)が部分的に鉄さびコーティングされているようす。

表面スモーキー内部白濁結晶なので、その鉄さびのオレンジが浮かび上がり、光にすかさなくても変わった色合いに見えていたのです。

鉄さびでオレンジに見えている水晶をタンジェリン……無理やり訳せば「みかん(またはオレンジ)」……といいますが、これは、スモーキーがタンジェリンになっているところが特徴です。
スモーキー・タンジェリンとでも呼ぼうかな。
ちょっぴりポップな色合いです。

透かして見れば

アメジスト・イン・スモーキー

ブラジル産です。

見つけた時は普通に小粒のスモーキー、3センチほどと小さいので、セプターともエレスチャルとも言い切れない感じの石でした。
ちょうどその時、他の石を見るためにペンライトを持っていたので、何の気なしに照らしてみると……。

なんともきれいなアメジストのファントム!

アメジストの中にゲーサイトが入っているのもポイント高いです。

こういうこともあるので、ミネラルイベントにはルーペとペンライトをお忘れなく!

アマゾンのアメジスト

ロンドニア
シェブロンアメジスト第3弾!

第1弾はインド産
第2弾はマダガスカル産
……あ、オーラライトとして買ったカナダ産もあるけど、あんまりシェブロンっぽくないので、2.5弾?

そして第3弾(カナダのを加えたら第4弾)であるこの石は、ブラジル産。
紫と白の色合いがくっきりはっきりしたシェブロンです。

普通目にするアメジストは、ブラジル南部のリオ・グランデ・ド・スル州のものが多いですが、このくっきりはっきりシェブロンは一味違います。
その産地はロンドニア。
アマゾン川の源流域にあたる州で採れました。

ロンドニア・マップ

ほとんどは磨かれてしまうのだそうですが(これはこれできれいだと思いますけど)、
ロンドニア磨き

あえて原石で! と仕入れられてきたのが、今回の石。
これも、昨日のレッドアメジストと同じく、もとは先端のとんがり部分(錐面)だけが群れたようなクラスターで、それをばらしたもの。ばらすことで紫と白の層の重なりがくっきり見えています。

けっこう大きくて10センチ以上あるので、ばらす前のクラスターは、さぞかし立派だったことでしょう。





レッドキャップ

レッドキャップアメジスト

今年の新宿~IMAGEではいろんな産地のシェブロンアメジストを手に取りましたが、池袋ではレッドアメジストでした。

レッドアメジストといっても、赤っぽい紫水晶ではなくて、表面あるいは内部にヘマタイトを含んで赤くなっているアメジストのこと。
ゲーサイト(針状結晶)になっているものは、レッドアメジストとは呼ばないようです。

アメジストの色の原因は、水晶を構成するに酸化珪素の珪素の一部が鉄イオンに置き換わって、そのことによりバランスを取るために電子が動き、黄色~黄緑の光を吸収してしまう仕組み(カラーセンター)ができて、黄色~黄緑の光が吸収された残りの色で紫に見えている……ということだそうです。

ということは、アメジストのあるところには鉄があってもおかしくないわけで、ストロベリー・クォーツのようなゲーサイト入り水晶は、アメジストになる代わりに鉄がゲーサイトとして結晶してしまった、ゲーサイト入りアメジストは余った鉄がゲーサイトになっちゃった、ということではないでしょうか。

そして、レッドアメジストは、アメジストの最終段階で鉄が増えて、ゲーサイトになることなくヘマタイトとしてアメジストの中に取り込まれたということなのでしょうか。

この石の場合は、最終段階というより、真ん中あたりから真っ赤です。
この石は、ウルグアイ産のアメジストに見られるような、柱面が発達せずに先端のとんがり部分(錐面)だけが群れたようなクラスターとして結晶していたものを、バラバラにしたもの。
上部の、ショット粉里をふりかけたように白くなっているところから下のでこぼこした赤い部分は、柱面ではなくて、結晶同士がくっついていたところをはがした剥離面です。
こうしてみると、結晶の成長のかなり初期から赤い鉄(天然鉄さび)が内包されていたことになるんですが、どうしてゲーサイトにならなかったのだろう……?

レッドアメジストは結構小ぶりの結晶のものばかりだったのですが、これだけが大ぶりだったので、表面があまりきれいではないけれど、大きさに負けてチョイス。
きれいなクラスターは、今後に期待です。

レッドアメジストというと、カナダ産が有名ですが、これはブラジル産。
最近、かなりきれいな赤いアメジストが出てきています。

一帯ブラジルのどこだろうと検索してみたら、どうやらミナスジェライスっぽい。

ところで……ここまで「レッドアメジスト」としてきましたが、根元のあたりをペンライトで透かすと、どうもスモーキーな色合いなんですが……どうしよう。
本当にすモーキーなんだろうか。それともほんのり鉄が入ってスモーキーっぽく見えているだけか。
(一緒にあったほかの石はアメジストでした)

池袋戦利品(3) 三重塔

池袋戦利品!
初日にやっちゃった2キロ超と一緒に買った石です。
ディスカウントをお願いしたら、2キロ超石にこの石がおまけにつきました。
つまりこの石の値段分、安くしていただいたということ。

三重塔

エレスチャルです。

耳タコ承知で繰り返すと、スモーキーの色交じりは関係なく、このごつごつした形がエレスチャルの所以。

画面左側は、剥離面でダメージのように見えますが、なんといっても右側の形がステキ。
この角度で見ると、三重塔のようにも見えてきます。

三重塔2

反対側から見ると、意外にそんなかんじではないのが逆に不思議。
結晶のエッジの部分の色が濃くなっているのも、形をくっきりと浮かび上がらせているようで面白い。

三重塔3

骸晶のメカニズムを調べて以来、「エレスチャル」は、「水晶の長老」とか「英知」ではなくて濃い大地のスープの中でエネルギッシュににょきにょき成長した、力強く元気な水晶のイメージがあります。

池袋戦利品(2) リボンか斧か

真面目に撮ってます、戦利品。

アイスクリスタルに続いてまたもインド産です。
そんなに元気がよかった印象がないのに、終わってみればインド産戦利品がまだあるぞ。

ブラジル産やアフガニスタン・パキスタン産、中国産は、ミネラルショー以外でも見たり買ったりできる環境にあるんですが、インド産はそうはいきません。
そのあたりが原因なのかも?
いや……だったらロシア産も同じことだけれど、今年はロシア産を買ってない。

今回登場するのは、初日に買ったコレ。
一緒にいた石好き友達が見つけてくれました。

リボン2

私はステレライトと見ましたが、スティルバイトの可能性もあり。
この二つの鉱物派ともにゼオライト(沸石)の仲間で、ともにインドで産出し、見た目も成分も似ている、実は見分け困難石であるようです。
一応比べてみました。

ステレライト    Ca4(Si28Al8)O72·28H2O
スティルバイト NaCa4(Si27Al9)O72·28H2O
             Na9(Si27Al9)O72·28H2O

なるほど似ています。

私がこれをステレライトと見てしまったのは、まず、こちらの石に似ているから。
リンク先の石は、2010年の池袋ショーで買ったもので、実を言えばスティルバイトだと思ってました。それがステレライトだといわれていったいどっち!と大混乱。
さらにさかのぼればこちらのスティルバイトを持っていて、真ん中をきゅっと絞ったようなリボン型がそっくりだったので、スティルバイトと簡単に考えたのです。

この二つを比べてみると、こちらは「リボン」の端っこの方がややとんがり気味の結晶の集まりに見え、色もやや温かみのある淡いオレンジピンクなかんじ。2010池袋戦利品の方は半透明白で、「リボン」の端っこの方はとんがりではなく平べったい結晶が集まったもこもこ型。
今回の石を見てみると、色はほぼ半透明白。「リボン」の端っこはもこもこ型。
……ということで、予想・ステレライト。

さて、この石、全体像を見ると、「変」度が上昇します。

リボン

なんと長さ10センチ以上、細めの箸くらいの「軸(カルセドニー)」の上に、ひとつだけ、くっついているんです。
ステレライト(またはスティルバイト)だけを見れば「リボン」あるいは「蝶ネクタイ」。
全体像を見ると……斧?

石写真中

今日は、池袋の戦利品を並べて写真を撮りたくり。
一番日が短いこの時期は、太陽光を光源に撮る私には不利な季節。
光の角度・色が厳しいです。

ウニルチル

マーブル模様

一部病気?

海底

ゴースト




行って来た最終日

行ってきました最終日。

昨年は閉場を告げる蛍の光も流れようかというタイミングで「この値段でどうだ!」の最終呪文に負けたりしてましたが、今年は(そんなに)負けていないぞ。

ちょこちょこと小さいものを買い、あとはお取り置きしてもらったものを引き取り、おしまい。
「最終日まで残っていたら」と自分に賭けをしていた石はだいたい売れてしまっていました。
その場で決心できなかったのですから、しかたありません。
取り置きのなかのひとつが値段的に痛かったので、よけいなものに落ちることができなかった、という事情もあります。

なんでしょうね、いつもだと会場をぐりぐり何周も回遊し、隅から隅まで眺め(眺めた気分になり)、よっしゃこれでおしまいだ……ということになるんですが、今回はしょっぱなに「え? 今回内モンゴルがもっと来ると思ったのに?」というアテがはずれたせいか、どこかで気持ちの歯車がずれて、全部チェックしたぞという気持ちになれず、どこか見落としがあるような中途半端な気持ちです。

でも、泣いても笑っても今日が最終日。
明日からは写真で楽しもう。

池袋戦利品(1) ヒントは温泉?

池袋真っ最中ですが、今日はさすがに自宅待機。
皆勤賞ではありません。

家でグータラしつつ、ちょこっと写真を撮りました。

戦利品登場第一弾は、おなじみ産地の意外な内包物。

パイライト入りアイスクリスタル

じゃん。

「また買ったのか!」と突っ込まれそうですが、アイスクリスタルです。

※しつこいようですが、個人的にはインド、マニカラン産のものをアイスクリスタルと呼びます。
 他の産地はよく似た溶け方をしてもアイスクリスタルとは呼ばないで、エッチドクォーツとか溶け水晶と呼びます。
 アイスクォーツとは呼びません。
 アイスクォーツは、産地に関係なく透明でみずみずしい「氷のような」水晶に対して使いたいです。


では、改めて……の前に、せっかく写真を撮ったのでもう一枚。

パイライト入りアイスクリスタル2

大きさは高さ4.5センチ……と小ぶりなようで、けっこう太さがある「太短い」ずっしり型。
意外に錐面のダメージは少ないですが、柱面には、溶けたへこみがかなり食い込んでいるし、先端部分のとんがりは溶け消えています。

表面の照りもかなりあります。
かつてのアイスクリスタルの多くは、全体的に鉄(鉄さび)がコーティングされて薄ピンクに見えている代わりに、すりガラス状で艶消しでした。
今回……というかIMAGE展と池袋でみかけたアイスクリスタルは、しっかり色づいているように見えるのに、照りがあって、内部が見える透明感があります。

ルーペで見ると、表面についた鉄(酸化鉄=天然鉄さび)の粒が大きいようで、そのために色がついて見えるけど透明感あり……ということになっているようです。

もともとこのアイスクリスタルは内包物が少ない水晶で、以前見つけた緑泥ファントム入りアイスクリスタルは、いまだに例外の域に入ります。


たくさん持っているのに、さらに手に取ってしまったこの石にも「例外」がありました。

パイライト入りアイスクリスタル3

くっきりきれいな結晶のパイライト入り。

面の形が五角形の十二面体の結晶が、けっこう表層近くに……かつ、ばっきりと内包されています。
写真に写したものが最大で直径2ミリ弱。
これ一つだけでなく、数えてみたら肉眼で見えるものだけで10粒ほどは内包されているようです。

緑泥も意外だったけど、パイライト入りも初めてです!

そういえば緑泥入りもパイライト入りも、箱にたくさん入れられている中から見つけました。
ひとつひとつ全部チェックして見つけたのではなく、たくさん入っている箱を覗き込んでひょいと見つけたのも共通しています。
(これを見つけたあと、チェックしましたが、他にはありませんでした……)

パイライト!

パイライト入りそのものはブラジル産でもパキスタン産でも見たことがあるし、持っているので、レアというほどでもないかもしれませんが、アイスクリスタルで出くわすとは。

意外だなあ~、と言っていて、思い当たりました。

アイスクリスタルの産地、マニカランは温泉地としても有名なのだそうです。
温泉ならば、硫黄があっても不思議じゃない。
もともとアイスクリスタルには鉄が絡んでいるんだから、鉄と硫黄でパイライト?

……とはいえ、アイスクリスタルに鉄が絡んだのは結晶した後(だから表面に鉄がコーティングされている)。
産地はマニカランになっていても、実際に水晶が取れるのはマニカランという街よりはずっと山の上の方だと言われているので、単純に鉄と硫黄……とは言えないですけど。
(ひょっとしたら最初のアイスクリスタルとは産地がずれて、もっと低地で採れてたりするかもしれない)

もしかして、今後パイライト入りでキラキラのアイスクリスタルが出てくるかも?

あ、この石にももちろん、トライゴーニックが出てます。
パイライト入りアイスクリスタル4






池袋二日目

今日も行って来た池袋。
最大にして今年最後の石イベント、とことん楽しむために行ってまいりました。

とはいえ、初日にまさかの2キロ超をやらかしたので、「大物はダメ、大物はダメ」と心理的ブレーキがかかります。

11時前に会場入りし、さくっと会場を一周したところで、お世話になっている石屋さんのところに行くと、いつもは二人でブースを切り盛りしているのに、今日はお一人。
手伝いに来てくれる人が午後からで、一人ではトイレにも行けない、ちょっと手伝って!とヘルプがかかり、ちょっとだけ、お店番手伝いしました。

その後は再び会場をぐるぐる巡回。

初日は大物に目が奪われますが、2日目はお店の隅っこ探索隊と化します。

すると……初日には見えていなかったものが見えて来る来る。

3階では、カナダのレッドアメジストの手ごろな大きさ(五百円玉より一回り大きめ~2倍くらい)のクラスターが、1000円、2000円。
このレッドアメジスト、産地はThunder Bay Ontario Canada.
……で、今回も出店されていたデイビット・ガイガー氏プロデュースのオーラライト23の産地も同じ。
オーラライトは、大きいものになるとトップ(錐面)がヘマタイトで赤くなっている(シェブロン)アメジスト。
もしかして、レッドアメジストとは結晶の大きさの差しかないんじゃあるまいか。
だったら私は、レッドアメジストが欲しいぞ。(本当はもっと大きなのが欲しいんだけど)

それから、ルベライトと言えそうな濃いピンクのトルマリン(直径1センチ以上、長さ2センチちょいくらい)が1000円。一回り小さいのは500円。色は濃い目(暗いめ)ですが直径3センチほどもあるウォーターメロントルマリンのスライスも1000円。
ルベライトは、持っていなかったらきっと買っていたけれど、持っているのでここでは自粛。

ブルー・アンバーの原石もグラム200円のところを大幅におまけしていただき、ほくほく。

インドヒマラヤ水晶で、透明キラキラの溶け水晶があり、一つにくっきりはっきりトライゴーニックの連打が入っているものがありました。
(買わなかったけど)手に取ると、照明のランプでかなりホットになってました。

もちろん2階メイン会場でもいろいろありましたねえ……。
中国産のオレンジ色っぽいカルサイトと紫色のフローライトの組み合わせが300円から。
いつも掘ってしまう箱ごとに500円とか1000円とかの均一売りをしているお店では、スモーキーとスモーキしとりんと言えそうなものの溶け(小さいの)を。
普通に混じっていて、探せばトライゴーニック入りもあります。

3階ではカナダ産レッドアメジストでしたが、2階はどうもブラジルのレッドアメジスト。クラスターを500円、1000円で売っているところあり。

そうそう、おなじみの石で初めてのものを買いました。
おお、と、手に取ったのは、アイスクリスタル。インドマニカランのです。
……マニカラン以外はアイスクリスタルとは言いたくないです。ややこしいので。
昨日も600円からで売っていた、と書きました。

アイスクリスタルはいくつも買っているし、IMAGE2012でも買ったはず。
その上またか!……と言われそうですが。
この産地では初めての内包物を見つけてしまったので、思わずゲット。
詳しくは後日。

元気がないかと思っていたインド産も、よーく見ると面白いのがあります。
黄色い球状フローライトも大きいのがありましたし、きれいな緑のヒューランダイトもお手頃です。

これだけぐるぐる回っていても、そういえば、まだご挨拶してない店があったり、念のために見ておくかというお店がまだある……さすが最大規模。
てことで最終日覚悟。

行って来た池袋

行ってきました池袋。
相変わらずの賑わいで……でも、新宿ほどにぎゅうぎゅう詰めの印象がないのは、会場の形と通路の広さのおかげでしょう。

ざっと会場を回ってみたところでは……、内モンゴルに期待していたのに、今回はさほど元気なし。
まさか、出なくなったわけでもあるまいに……もうちょっと扱う業者があると思ったんだけどな。

インドも、昨年のようなルチルを見かけず。(よく見るとルチル入りを扱っているところもあるんだけれど、昨年のような鮮やかなルチルは見られず)
アイスクリスタルはちょこちょこあって、小さくて照りの良いものがひとつ600円くらいで売られていました。
濃い緑泥(緑と赤黒い色)が入った水晶はきれいでした。
沸石やアポフィライトはじっくり探すときれいなものがありそう。

ロシア産も個人的に今一歩。
いや、相変わらずにんじんレッドな赤水晶とか、クラッシュゼリーのようにアポフィライトが付いた水晶とかあるんですけど、持っているものをさらに買うまでには至らず。
昨年、私たちの間で大人気だった、パイライトローズ……カルサイトの上にパイライト改め磁硫鉄鉱の仮晶の黄鉄鉱は今年もありました。

パキスタン産ではひとつの結晶にアクアマリンとモルガナイトが色別れしたものが。これは癒してぃーずでも見かけたので、最近産出があったのかもしれません。
そして実に久々にアキシナイト付の水晶! 一つ買ってから見かけなかったので、レアかと思っていたら今回は複数個所で見つけました。
ファーデンも面白そうなものがちょこちょこみられます。

あ、池袋にもデイビット・ガイガー氏が出店されてました。
大きいロシアンレムリアンがあり、「これはオールドストックだ」みたいなことをおっしゃっていました。

私はといえば、「これは変わっていて面白い」というより「その石」の迫力にやられた感じです。
なんたって
まさかの2キロ超。
でっかいのを買っちまいましたぜ。

家に帰って家庭用料理秤(2キロ秤)にのせてみたらあっさり振り切ったので、何キロなんだかわかりません。

そのほか、久しぶりに見たインディゴたっぷり青水晶とか。
ネバダ州のハレルヤ・ジャンクション産水晶とか。

バイア産のけっこう色鮮やかな角閃石入り水晶とか。

じっくり見ればいろいろありそうですが、初日は目移りしまくりで、じっくり見れておりません。
てことで明日。

池袋イブ

いよいよ明日から池袋ショーですぞ、皆の衆。

準備できてますか?
私はもちろん、行く予定。
そわそわ準備(?)に追われて、今日はミネラルショーについてのまとめでお茶を濁します。
何かの参考になれば~。

ミネラルショー、ファーストステップ

ミネラルショーを攻略せよ

お買いもの心得

ミネラルショーをどう見るか

知恵袋の知恵ノートにもミネラルショーについてまとめました。
簡略版としてはこれがいいかも。
ミネラルショーに行ってみる?

今年最後にして最大のミネラルショー。
気合を入れて、楽しみつくしましょう~。

中身は何だ?

池袋まであとちょっとー!
……ということで池袋戦利品だった石。

内包物入りトパーズ

ほぼ無色に近いくらいのうっすらシェリー色……全体的に淡い色合いなので、背景を黒くすると中が写らないし、このように淡色背景だと全体がぼやけ気味になるので、まだまだ写真が納得できていないんですが、池袋でこういう石が来てくれよ、というゲン担ぎを兼ねて。

たぶんガーネット石とパースです。
石全体もしっかりした大きさがあります。500円玉くらいはあるでしょうか。

その中に、赤い内包物!
形と色合いからガーネットかなーと思うんですけど、ちょうど角のところにあるのと、やや奥まったところにあるせいで、厚みのある結晶なのか、ひょっとして結晶の隙間に鉄か何かがしみ込んでいるだけなのか、いまいちわからないのが悩ましい。

「何であれ、トパーズに内包物があるのは珍しいよ」と言われたので、ガーネットだったらいいなー、ガーネットでしょう、きっと!と希望的観測。

世の中にはフローライト入りトパーズというのもあるそうで、できればそういう石の原石も欲しいですねえ!

虹クラスター

こういう石が日本で出るなんて、幸せ♪
……と言いたい石があります。

レインボー・ガーネット・クラスター

レインボー・ガーネットです。
奈良の天川でまとまって産出する以前は、メキシコ産だけしか知られておらず、名前は聞いたことがあるけれど見たことも、どこへ行けばみられるかもわからない幻の石という感じでした。
それが日本で出たなんて。

私もこれこれを手に入れ、小さいながらも石の中に見える虹にホクホクしてました。
……が分離単結が手に入ると、クラスターもいいなあ……と思えてくるから困ったもの。

レインボーガーネットは、結晶がごちゃっと集まったようなクラスター状態で出るにはでるんですが、どうもばらばらばらけやすいようで、クラスターを見かける頻度はかなり低いです。
そのうえ、探し方も悪かったのか、同じミネラルショーでクラスターを買った!という人がいる一方で私は見つけられなかったり。

クラスターや~いと指をくわえて待つこと●年(分離単晶を買ったのが2005年頃なので、以来7年?)。
ついに6月の飯田橋で出会いが!

天川のレインボーガーネットは、何種類か様子が少し違うものが出ているようで「ネオンレインボー」とか「スーパーレインボー」という名前を見かけています。(じっくり見比べたことがないので、私には見分けが付けられません)
今年(2012年)6月の飯田橋のミネラルマーケットでは、オーロラレインボーという名前のが出ていました。
並んでいる石を見たところでは、レインボーというより銀色のコーティングがうっすらかかっているような輝きの強いガーネットという感じでしたが、この記事を書くにあたって検索してみたところでは、レインボーがれるようです。結晶の一面が何色かに輝くというよりは一面の中何色もの色が現れる感じ?やっぱり見分けがつかないかも。

その(私には銀色の輝きの方が強く見えた)「オーロラレインボーガーネット」の一角に、集まった結晶のあちこちがいろんな色に輝くレインボーガーネット!
お店の人の言うことには、オーロラレインボーが出た場所の一角でちょっとだけ見つかったものなのだそうです。

間違いなくレインボー!

それも結構大きめ。これまで見たことがあるレインボーガーネットのクラスター(結晶の塊)は500円玉くらいでしたが、これは、その3倍はあります。真ん中がへこんだ塊で、……小さいみかんくらいはあるでしょうか。

あちこちにけっこうはっきり色が見えて美しい……!
が、これは写真の天敵でした。

虹を取ろうとすると、あちこちがピカーッと光を反射する。
くぼんでいるところに光が当たらないので黒くなる。
何より肉眼ではあちこちに色が見えているのに、カメラでは少ししか写らない!……これは、人間の目は二つあるので、片目ずつで微妙に違う角度から見ているので、いろんな面の光が見えるけれど、カメラはレンズが一つしかないので、一つの角度からしか見えないからだそうです。(インドのレインボー水晶の虹が写しにくいのも同じ理由)

あれこれ角度を変え、白い布で光を反射させて窪みに光を入れ、四苦八苦しながら何とか写したのが今回の写真。
石の名誉のために申しあげますが、実物はもっときれいです!

いつもは写真で化かしているけれど、今回は実物の方が上!

おまけに、クラスターの裏側は水晶です。
レインボーガーネットクラスター裏側

そういえば、近年内モンゴル産のレインボーガーネットも出ましたね。
笑っちゃうほど大粒でびっくり。

それにレインボーガーネットの産地ではない(レインボー・ガーネットが出るとは聞かない産地)のに、よく見るとレインボーが出ているのを、昨年の池袋で見つけているので、もっとはっきり出ているのがないかと、二匹目のどじょうを狙う気満々です。

白サボテン

もういくつ寝ると池袋(ショー)~♪

池袋ショーは年間を通じてのミネラルイベントの中で、ロシア産石に出会える確率が高いショー。
どうか豊作であって欲しいとの願いを込めて。

白サボテン

ずいぶん昔に買った石です。
池袋ショーで買ったものではなく、残念ながら底面が平らに切られています。
その方が、飾りやすく見やすいのはわかるんですが、できればそのまま希望。

かなりの時間が経っての登場と相成ったのは、一にも二にも写真が撮れなかったから。
この写真もまだ満足できません。

形としてはカクタス……南アフリカのものとは違いますが、サボテンっぽい形。
何しろ半透明真っ白なので、光を当てても光にすかしても、この複雑な形の立体感を写し取ることができなかったのです。

ダルネゴルスクでは、もうちょっと不透明なのを見かけますが、こういう半透明できれいに白いのは……意外に見ないかも?

先端は結晶が密集して集まったとげとげ状。
側面は細かな粒状結晶に覆われ、ところどころから粒の大きめな結晶が覗いている……全体に「太短い」感じで、そこらへんがサボテンっぽい所以なのですが、いったいこの形は、根元の部分がとがっていたから切って整えたたのか。それとも、もっと長い結晶を何らかの理由があって先端だけ切り取ったのか。
長い結晶だったらそのまま持ってきそうなので、もともと短いものだったと考えたいですが、だとすると、クラスター状態(母岩にくっついていた時)は、他の結晶とどんなふうにくっついていたのか。

いろいろ気になる形です。

ちくちくクォーツ

モロッコちくちくクォーツ

モロッコ産の水晶です。
写真では若干ピンクっぽく見えているかもしれませんが、実物は白。かなり不透明です。
ごらんのとおり、先端のとんがり部分だけが丸く固まったようなイガイガ状で、大きさはさしわたし3センチほどのかわいいサイズ。

以前似たようなモロッコ産水晶を登場させましたが、あれは褐色……というか「味が染みたおでん色」でしたっけ。

この石は、結晶の隙間に土がついているようで、そのせいで白さがちょっと削がれているんですが、これを歯ブラシできれいにしてしまうと、結晶の形がわかりにくくなりそうで、結局そのままにしています。

考えてみると、モロッコ産水晶はこれとかこれとかこれとか、楽しい個性派ぞろい。
出会う機会としても、新宿ショーに必ず出店する業者さんがいるので、探さないと出会えない!……と言うほどでもないのに、意外に数が少ないのは、水晶以外にもフローライトやバナディナイト、カルセドニーなど、さらなる個性派石が多いから……?
いやいや、私のホームグラウンドは水晶なのだから(そのはず!)、やっぱり水晶を。
もうすぐ池袋ショーなので、さがしてみようっと。

トクチャ

トクチャ

骨董市で買ったトクチャ。

トクチャというのは、チベットの金属製のお守りのようなもの。

天鉄ともいい、「稲妻とともに天から降ってきた」とか「隕石(隕鉄?)」が混じってると考えられているとか。
ペンダントのように身に着ける、根付のように使う、お経(細長い板のようなものを束ねてある)を縛っておく紐の留め金に使う……お経の上に乗っているからありがたい力がある……という話を聞きました。

形式も大型の物、ボタン型のもの、ぶら下げる形式のものなどがあるようす。

古い物は7世紀にさかのぼるとのことなので、この年代が正しければ、チベットに仏教が入ってきたころからのものということになります。
実際、トクチャにはバジュラや仏像系のものなど、仏教モチーフのものも多くみられます。
ただ、動物や馬具、矢じり型のものもあるので、トクチャとして成り立ったのは7世紀以後でも、その前身となるものは、より古い時代からあったのかもしれません。

私が買ったこれは、お店の人のいうことには、スノーライオンだそうです。
スノーライオンと言えば、チベットの旗にもあしらわれています。

ただ、これは、古い物ではありません。
古いものは、人の手にこすられ、角が取れ、細かい模様もすり消えているものが多いです。
古い物は、細かな違いがあるとはいえ、同じモチーフのものがいくつもありますが、スノーライオンでこの手のデザインのものは、海外サイトもみてみましたが、見当たりませんでした。

何より一度買おうか迷って、会場を一回りして戻ってきたらなくなっていて、売れたと言われたのに、次の機会に同じ店に行ってみたら、これがあったので、いくつも同じものがあったのかもしれません。
お店の人も「古い」「これはいついつ頃のものだ」とはっきり言わなかったし、言葉の濁し方からして、まあ、これは古い物ではないんだろうな……という印象を受けました。(値段もそんな感じだし)

それでも、ずんぐりした体躯のスノーライオン、なかなかに味わい深くて。
一度買い損ねて残念な思いをしたので、再び見かけて今度は捕獲と相成りました。

見たところ、真鍮と思われる色合いですが、古いトクチャはニッケル、亜鉛、鉄、錫、鉛、金、銀、銅、蒼鉛、アンチモン、硫黄など11種類の成分からなるものだった……とか。(このあたりはシンギングボールもそうで、7種類の金属から成る合金だとかいわれます)
まあ、逆に古代の金属は、厳密に精錬されていたわけではないでしょうから、不純物としていろんな成分が出てもおかしくないんじゃないかという気もします。

天珠にしろ、トクチャにしろ、時を経て人の手に触れられ大切にされてきたものは、何とも言えないいい雰囲気を持っているのですが、やはりというか値段も手が出ない雰囲気。
ここはひとつ、このスノーライオンを私の手でいい感じにしちゃおうじゃないか。

スノーライオンは、五行で言えば「土」で、清らかさと恐れを知らぬ心、勝利を意味するとか。
うん、このぶっとい足で大地を踏みしめ、雄々しく吠えてくれそうです。

鼻先からおしりまで4.7センチとペンダントヘッドにしてはかなり大ぶりですが、セーターの季節には、逆にいい感じです。
プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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