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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
写真を撮ったり、調べてみたり、日々、石を相手に奮闘しながら、
知れば知るほど、見れば見るほど深みにハマる石の世界へとご案内します。
石好きさんも、これから石好きさんになる方も、どうぞ覗いてみて下さい。

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途中セプター

途中セプター

ナミビア産のちっぽけ水晶です。
大きさは3センチくらい。

先細り……あるいは基部がもうちょっと太いところを見るとこちらのような逆セプターだったのかもしれませんが、とにかく先細りの結晶が元になったセプターです。
しかも普通のセプターは土台となる結晶の先端にキノコの笠のように成長しますが、これは途中に。
土台の結晶の先端が飛び出している変わり種。

まるで東京タワーやスカイツリーの展望台のよう。
買ったときはへこんだ部分に土が詰まっていたので端でつついてクリーニングしました。

この土が先端がセプター上に成長するのを邪魔して、こんなことになったのか。
それとも成長した後に詰まったものなのか。

こういう「途中セプター」はあんまり見かけないように思うので、何かの原因があったのだろうと思っています。

グリーンの中のうっすら虹

グリーンカイアナイト虹

ブラジル産のグリーンカイアナイトです。
グリーンとか言いながらけっこう青……。

でも、カイアナイトの青は、たいていは藍晶石の和名にふさわしい青!
青カイアナイト

今回の石は、うっすら青……ですけど結晶の縁の方はうっすらグリーン。
苦しい色味ですがグリーンということに。

ビーズだと、こういうミントグリーンな感じのがあるんですが、全体的に緑で青のカイアナイトくらい大きいグリーンは見かけません。
ビーズグリーンカイアナイト

オレンジもそうですけど、あんまり大きくならない性質があるんでしょうか?
それとも知らないだけで大きい緑があるとか?

さて、今回の石。
カイアナイトらしい板状結晶、けっこう透明度高し。

そして、真ん中あたりを見ると……

グリーンカイアナイト虹2

なんとなーく虹が出てます。



ステラ・アトム

以前に取り上げたような気がするんだけど……単独ではなかったような記憶。
まあ、再録でいいや。
きれいな写真撮れたし。

stellar-atom

中国産です。

詳しい産地はいまいち不明。
四川省産でこの手を見かけるけど、石墨っぽい黒い内包物入りだと、雲南省もあるし。(ちょっと形がちがう?)
うんなん←雲南省産


さらに記憶をたどると、「カイラス産」名義もあったような。
ただし、カイラスの山の上じゃなくてカイラスのふもと付近……という説明ではあったけれど。

シチュアン・クォーツの名前もありますが、それだと
 
こういうやや大きめタイプも含んだり、シチュアンは「四川省の」という意味なので、
細い透明結晶が群れたクラスターや
しせん1

エピドート付ヘマタイトかぶりアメジストもいわば「シチュアン」
しせん3


たまにしれっと「ハーキマー」、「中国産ハーキマー」(←「タイプ」を付けましょう、せめて)と呼ばれていたりもする、
石墨入り、
しせん4 しせん5

今回の写真のように石墨がファントム状になっているの、

透明
しせん2

……がある比較的小粒でDT(両錐)の、このころころ水晶を示す名前はないものか。

……あります。


国内ではほぼ見かけませんが、海外サイトで見つけました。
その名も「Stellar Atom Quartz Crystal」

別名を「Himalayan Diamonds DTs」とか。

説明を拾い読むと、透明なDTとしているとこもあるし石墨入りを含める場合もあるようです。
曰く、千里眼とかテレパシーがどうとか……それはまあいいや。(←ネタ以外に興味なし)
とりあえず、「(たぶん)四川省産の小粒透明DT、物によっては石墨or石墨ファントム入り」を示す名前があれば。

気になるとすれば、この石が「ヒマラヤで採れる」と説明されていること。
一時期見かけた「カイラスのふもとエリア」だったら、ヒマラヤ山脈中になるけど……まあ、細い透明結晶が群れたクラスターなど四川省産の水晶が「ヒマラヤ水晶」として売られていることも少なくないので、「ヒマラヤで採れる」とされるのもあり得るといえばあり得るかも。
(※私は四川省産をヒマラヤ水晶とは呼びません。私にとって四川省はヒマラヤ外)

最近はグラファイト・イン・クォーツの名前で売られているビーズもありますが、それがこの水晶をいちいちビーズに削ったのかはわかりません。小さい水晶をちまちま削ったとしたら手間がかかると思うけど……。
……ということで、個人的には「(たぶん)四川省産の小粒透明DT、物によっては石墨or石墨ファントム入り」の原石をStellar Atomと呼びたい。かわいい名前だし♪

ビーズは、元の形がわからないので「グラファイト・イン・クォーツ」。
これを「グラファイト・イン・クォーツ(エレスチャル水晶)」としているところも見かけましたが、エレスチャルは形の名前なので、ビーズにしてしまったのでは魅力半減。内包物のあるなしでエレスチャルは判断できないのであやしさ五割増し。

今回の石を例に見てみると、内部のファントム状グラファイトは、元の結晶をコーティングしたように付着していたようす。
エレスチャル(骸晶)であったことを物語る隙間に内包されているようではありません。
よって、ビーズに削る前の形がエレスチャルだったかどうかは疑問です。

それと、「グラファイト・イン・クォーツ」に一見似ている「スティブナイト・イン・クォーツ」というのがあります。
こちらはグラファイト(石墨)ではなくてスティブナイト(スティーブナイト/輝安鉱)入り。
ときどきこれはグラファイト入りじゃないか?と思えるものがスティーブナイト入りにされているので、ご注意を。





石写真絵画風?

先日のピンクファイアーのときに、いろいろ石のアップも撮ってみました。

デンドライトアップ
枝振り良しのデンドリチック・クォーツ。

ゲーサイト入りアメアップ
アメジストの中のゲーサイト。ピンぼけた様子が水彩画のよう。

フローライトアップ2
青いフローライト

フローライトアップ
透明なフローライト

レッドルチルアップ
レッドルチル

スポデューメン
スポデューメン。ピンク~紫のものがクンツァイトだけれど、これはそれよりも青っぽい。



間違えるかも(ミネラル・ザ・ワールド戦利品)

先日のミネラル・ザ・ワールド戦利品。

アイザ・クォーツ

出会う機会の少ないオーストラリア産水晶です。

でも……産地を隠して見せられたら、「オレンジリバー(産水晶)?」と元気いっぱい間違えちゃう可能性大。
似てませんか?

大きさは500円玉より二回りほど大きいくらい。
ごらんのとおり天然鉄さびが「面白い」と「キモチワルイ」の境目を行くようなへんてこ模様を作っております。

特筆すべきは、それが結晶の表面ではなく、一層下のファントム面であること。
水晶の透明層に覆われた模様なのです。

裏面も母岩から剥がした剥離面ではなくて結晶してます。

同じところに並んでいた水晶は、日本の荒川鉱山産のような錐面が群れたような形状で緑のクラスターの一部(結晶の半分)を赤い鉄入りそうが覆っていたり、ちょっと緑が混じったキャンドル状だったり、スモーキー(スモーキーシトリン)の上をやや白濁した層が覆っているものだったりと個性的。
これまでなかなか見かける機会がありませんでしたが、こんな水晶が出るなら今後が楽しみです。

産地はクイーンランドのMt.Isa。
お隣、ノーザンテリトリーとの州境近くの場所のようです。

アイザマップ

最初は綴りをそのままローマ字読みで「イサ」と呼んでしまったんですが、調べてみると「アイザ」と発音する様子。
アイザ山あたりは、鉛や銀・銅・亜鉛が多くとれる鉱山の町らしいです。



ピンクの影の緑

ピンクファイアーマクロ2

何じゃろかと思われそうな写真ですが……。

ピンクファイアー・クォーツの超アップ。
カメラを構える手がプルプルするのを懸命にこらえながら撮りました。
中央やや上よりの金属片のような白いものは、この石が元は骸晶系の石であることを物語る、結晶の隙間です。

ピンクファイアールース

ご存じピンクファイアー・クォーツと言えば、メタリックなマゼンタ(ピンク紫)のラメがきらめく石。
インクルージョンでこれほど強烈に輝くものは今までになく、この色合いも前例がありません(たぶん)。
初期は、ルースしか出回らなかったために人工石ではないかと言われたほど。

後に原石も見かけるようになり、この印象的な内包物はコベリン(コーベライト/銅藍)だという説が出ました。

今も検索するとコーベライト・イン・クォーツという情報が出てくるんですが、この石をX線解析した人から直接お聞きした話では銅も硫黄も検出されなかったので、コベリンではない(コベリンは銅と硫黄の鉱物)とのことでした。(くわしくはこちら
かわりに検出されたのは……鉄。

私が持っている情報はここまで。

その後、他でも分析されたのかコベリンではない、鑑別結果ヘマタイトという説が出ました。

水晶の中で鉄というなら、ヘマタイトはありえる、内包されていても不思議ではない鉱物ですけれど……。
本当に、ヘマタイトなんだろうか?

鑑別結果という専門家意見が出ているのに、疑問を呈する理由はひとつ。
「ヘマタイトってこんな色になってこんなに光を反射するんだろうか?」

今回、ピンクファイアーのラメ部分、特に大粒なあたりを腕プルプルで撮影してみて、さらに疑問が増えました。
最初の写真にも写っていますが、こっちの方がわかるかな。

ピンクファイアーマクロ

緑。

おなじみ、マゼンタのラメと一緒に緑の内包物が写っています。
内包物が2種類あるわけではありません。

どうも光を反射するとマゼンタ、透けると緑になっているようす。

たとえば内包物としておなじみのレピドクロサイトやゲーサイトといえば赤。(オレンジ~赤~茶色)

レピドクロサイトマクロ

これらは、ピンクファイアーほどはキラキラしないし、透けても赤。

レピドクロサイトやゲーサイトではなくてヘマタイト……と思われるものも赤・透けても赤。
インド・ヘマタイト
※内部のうろこ状の赤い部分

やや分厚くなればおなじみのメタリック黒になります。


水晶以外でヘマタイトというと……
アイオライトのヘマタイト入り。
ブラッドショットアイオライトマクロ
こっちは赤でもマゼンタでもなくレインボー。

サンストーンもレインボー
サンストーンマクロ

これも不思議ではありますが、鉄の被膜(いわゆる天然アクアオーラ)が虹色になったりするので、何となくそれもありかという気になります。

しかし、これらの虹色ヘマタイトもピンクファイアーほどにはキラキラしません。

なぜ、ピンクファイアーだけがこれほど強烈に輝くか。
どうしてこんな色になるのか。
ヘマタイトだというならば、ピンクファイアーだけがこうも違う理由が知りたい。




たんぽぽいろ

マスタードジャスパー

何とも魅力的なタンポポ色&縞模様のジャスパー。
こちらの「エクリプス・ジャスパー」と同じものだそうです。
模様こそ違いますが、黄色い色合いと、ダークグリーンにも見える栗っぽい色との取り合わせが同じ。
つまり、同じ縞模様のアゲートのビーズでも穴をあける方向で、天眼石と呼ばれたり、バンデッドアゲートだったりするようなものです。


原石はこんな風だそうです。(海外サイト)
リンク先にはたくさんのルースも出ているんですが、私がこの石を買ったミネラルショーでも、まさしくこんな感じでたくさん売られていました。
説明にはサルファー(硫黄)とありますが、別の説明ではオーピメント入りとされています。
※硫黄と砒素の鉱物がオーピメント(石黄)。
ジャスパーとのことなので、石英分にがっちりかためられているんだとおもいますが……。

先に登場している「エクリプス」、名前はかっこいいけれど模様はこっちの方が好みかな……。
繊細で複雑な縞模様は、まさしく自然の絵画。

結晶ローズ

結晶ローズ

桜の季節真っ盛り……ということでピンクの石をと思ったんですが、考えてみたら名前が「ローズ」。
でも、色合いは薔薇というより桜な感じ。

ブラジル産のローズクォーツの自形結晶、つまり、結晶の形をしたローズクォーツ。
ご存じのようにローズクォーツは塊状で産出することが多く、ゆえにビーズや丸玉など磨きで売られているのがほとんど。
他の水晶のように結晶の形で出るのは少数派で、結晶形になっても大きくなりません。

この石も一つ一つの結晶は米粒よりもやや小さめ。全体でも3センチくらいのかわいいものです。
それでも結晶形、そして色も濃い目。

さらに。

結晶ローズ2

裏面を見ても結晶の形……つまりこのローズクォーツはDT(両錐)の集合体というわけです。

ところで、薔薇色というよりはピンクと言いたい色合いなのにどうして「ローズクォーツ」なのかというと、ローズクォーツの一大産地ブラジルの公用語であるポルトガル語には「ピンク」という単語がなくて、その色を意味するのは「ローザ(ローズ)」なのだそうです。
もしも、日本がローズクォーツの世界的産地だったら……「桜クォーツ」たっだかも?

花見へGO!

井の頭公園に行ってきました。
満開まではあと少し……みたいでした。
例年だと木の下はお花見シートで埋め尽くされていますが、今年はそれほどでもなく。(午前中だったから?)

しかし、池は白鳥ボートがひしめき合い。



満開のところを選んでパチリ。万回にはもうちょっと間があるせいか、開花がはやかったせいなのか、なんだか花密度が低めの感じ。


しだれ桜は特にピンク。

見かけた花をいろいろと。



しべの部分が大きくてまるで巨大なお茶の花みたいだった椿。




ミネラル・ザ・ワールド行って来た

行ってきましたミネラル・ザ・ワールド。
開場40分後ぐらいに入ってみると、思ったよりも人が多くて、やや歩きにくい感あり。

まずは一回りしてみると、若干店の入れ替わりがあったようで、これまで出店していた店がなかったり、新しい店(たぶん)があったり。

……で、今回は個人的に外れかなあ……。

いや、これは私個人だけで、単に好みにはまらなかったんだと思うんですけど、ツーソンショー明けのイベントだというのに、お、これはツーソンものだね、と目を惹く石が目立たない印象です。

これまでこういうイベントではあそこもここもという感じだった、アフガニスタン・パキスタン産の店もおとなしいい感じ。
前回はたくさん見かけたザギ水晶もおとなしめ。

今回私が手にしたのは、なかなか見かけないオーストラリア産水晶。
なかなか個性的な石を置いているところがありました。個性的すぎて、産地を伏せてホイと見せられたら、「オレンジリバー産?」と自信満々に間違える自信があります。

小さいスモーキーシトリンのポイントもありました。
お店の人の話では天然とのことで、やや緑がかっているようなシトリンとスモーキーがファントム状になってます。

あとは、イルメナイト入りの国産。

それと……マルチルチル(ルチルやアクチノライト・角閃石など色とりどり内包物入り)のカット入りビーズ。
意外に安いところあり。

かなりぐるぐる歩いたつもりだったけど、ヒットするものがなかなかなくて、やや残念というかんじ。

思い出したので追加。
ガテマラ翡翠のラベンダーを見ました。ガテマラ翡翠というと濃い……黒に近いくらいの深緑というイメージがあったんですが。

オーストラリア産の礫状のビビアナイト。





「文字通り」?

ファーデン・正

ファーデンです。
産地はおなじみパキスタン。

ファーデンとしては古参で、あとになってへんてこなファーデンが増えたあおりで、登場しそびれていました。
その名前の由来であるラインはあんまりすっきり見えていませんが、確かに中心となるラインがあり、それを芯とするように結晶が成長しているのがわかります。

よくファーデンとは「糸」という意味であり、水晶の中に糸が入っているようだからファーデン水晶というのだと説明されています。

しかし、「糸みたい」といってもこれ(↓)
ファーデン・誤
みたいな、たまたま真ん中あたりに筋状のミストが入っているのはファーデンとは言えないだろうと思います。
実際にこういうの(もっと似てなかった)が、ファーデンの名前で売られているのを見たので、いくら「糸が入っているみたいだからファーデン」と説明されているにしても、ちょっとはファーデンと言われている水晶がどういうものか見ようよ……とぼやいたものです。

ところが。

上には上がいました!

某所で
「ゴールドファーデン水晶とはシトリンの事ですか?」
という質問があったので、ひょっとして天然コーティングで黄色くなったファーデンが出たのか、それとももしかして本当にシトリンでファーデンが出たのか(スモーキーはあります)!?と思って検索してみると。

……。
……。
……。

なんじゃこりゃ。

検索でヒットしてきたのはファーデン水晶とは似ても似つかない水晶です。
最初にこれは違うでしょうと言っていたものは、ともかく原石で中のミストも糸っぽい感じでした。
それに対して今回見たのは、磨きの六角柱ポイントや磨きのペンダントヘッド。
中に入っているのはどうやら角閃石とおぼしき黄色いもやもや。

片方はベースの水晶がうっすらレモン色で、なぜか説明にはファーデンの一言もなくシトリンの説明だったので、おそらく質問した人はこの手の石を見たのでしょう。

それにしても。
これのどこがファーデン。

もしかして、繊維状(見えるのは繊維というより綿っぽい)に見える角閃石(たぶん)「中に糸が入っているような」と解釈し、それが黄色いからゴールドファーデンと言いたいのか!

これはもう、ファーデンという石を良く知らずに説明を文字だけで判断したための誤りというより、意図的にこじつけようとしたようにも思えてきます。

こんなに特徴的な石なのに……へんてこもいいけど、やっぱりスタンダードも重要です……。


かきあげ・ミニ

個人的に「かきあげ」と呼んでいる水晶があります。

ネパールはガネーシュヒマール産のこういう水晶です。
 

 

たいてい水晶は母岩となる岩から「生えている」感じですが、これはいったいどうなっているのやら、細い結晶が縦横無尽に絡みまくり。ゆえに「かきあげ」。
こういう結晶はあるようでないと思います。
ガネーシュ・ヒマール以外では、アーカンソー産のこれくらい?
とうめいかきあげ

あとは、ブラジル産で大きいのを見たことがありますが……。

……と思っていたら、ありました。
これ。
スイスグリーン1

スイス産です。小さいです。
かきあげというより、金平糖といいたいかんじですが、細い結晶が母岩はどうした!といいたい感じでくっついているところは立派に「かきあげ」。緑泥ぎっしりでちょっとぼそぼそした質感に見えているところは、ガネーシュ・ヒマール産そっくりです。

どちらもアルプス・ヒマラヤ造山帯に属しているし、似たような時期に似たような仕組みでできた山なので、似た水晶が出ても不思議ではないと思いますが、かきあげはアルプスで見かけていませんでした。

やっぱりあったか、かきあげ!
これも、どういう仕組みでできたのか、どういう環境(と思われる場所)が多いのか、気になるところ。

実は、買ったのは何年か前ですが、今頃の登場になったのは、ラベルのせいです。

何しろ達筆で。
スイスグリーン2



鉱物図鑑!

3月25日に鉱物図鑑が刊行されます。

図鑑1

水晶、紅水晶、碧玉、蛋白石、瑪瑙、虎目石、砂漠の薔薇、黄鉄鉱、蛍石、瑠璃、紫水晶、黒曜石の12巻に特典の紅玉を加えた全13巻構成です。

面白いのは、そのパッケージ。
パッケージ自体が厚みのある図鑑風になっていて、背のところにサムネイルサイズの標本が組み込まれています。
図鑑2


大きさはこれくらい。
図鑑3

実は私、この図鑑の写真協力をさせていただきました。

※全部ではありません。

ごらんのとおり、見覚えのある写真が……。
図鑑4



中には16ページの小冊子が組み込まれていて、1巻につきひとつの鉱物を取り上げています。(表題以外の似た鉱物を含む場合も)
図鑑5

ここにも見覚えのある写真。


鉱物についてのちょっぴり専門知識も載っています。
図鑑6

今週末に専用ホームページがアップされるので、詳しくはそちらで。
http://zakkabooks.com/(※今週末にアップされます)

こちらに詳しく載っていました、予約も可。
※初回1500セット印刷とのことで、大きい書店でしか扱わないかもしれません


どうぞよろしく!

桜石

桜つながりで。
……というか、こちらの方が有名でしょう。

桜石2

京都は亀ヶ岡の桜石。
これも同じく元はコーディエライトだったものがセラサイト(桜石)になったもの。
風化(といっていいのかな?)の具合が進んでいるのか、昨日の足尾のものに比べて母岩も「花」の部分もやわらかく脆そうな風合いです。

大きさは直径4~5ミリ。
必死にマクロで迫って写しました。

色は、パールっぽいベージュ色。ものによってはさらに桜っぽくピンクがかったものも見られます。

色合いといい、脆くはかない様子といい、まさに桜。

さて、この「桜」、押し花状で母岩の上に張り付いているのではなくて、厚みがある……というか金太郎飴状。
母岩からぽろぽろ分離するらしく、母岩付きよりは花だけを分離したものをみかけます。

ぎっしり並べると……

桜石1

桜吹雪。

これを買っていつかはやろうと思っていたもの……桜石のシームレス(継ぎ目なし)壁紙。
和風です。

桜壁紙1

桜壁紙2


桜壁紙3

桜壁紙5

一足先に石の中

東京で桜の開花宣言!
私が住んでいるあたりではもうちょっと先ですが、気分は桜……ということで。

足尾桜石

桜石です。
桜石と言えば京都の亀ヶ岡のものが有名ですが、

こちらは栃木。

京都の桜石に比べて、母岩は黒く桜は白く硬い感じに見えます。

この「桜」はもともとはアイオライトもといコーディエライト。(菫青石。アイオライトは宝石名です)
これが三つ、互いに120度で交叉して貫入双晶になったものが分解して桜石(Cerasite)になり、コーディエライトの結晶の形そのまま仮晶になって桜の花のように見えています。

紫水晶で知られる鉛沢と庚申川が合流するあたりで採れるようです。

桜の季節を待ちながら、石の中の凛とした桜の花で一足先に、ささやかにお花見。

にょろにょろイエロー

にょろにょろイエロー

産地がいまいちよくわからない黄色い内包物入り水晶。(実物の方がもうちょっと黄色い感じ)
売っていたのは中国系の品を扱う店だったけど、ブラジル産かもしれない。

最初に見かけたときは、ときどき見かける黄色っぽい緑泥かと持ったけれど、よく見ると、ご覧の通りのにょろにょろ。
緑泥というと「苔入り」の名前があるように、まるで苔が内包された感じだけれど、これは苔というより……焼きそば状?

緑色ならばこういうのもありますが、黄色は初めてです。

緑泥の色変わりか、それとも別の鉱物か。

国産赤

下寺島

国産水晶!
産地は栃木県だそうです。

以前、万珠鉱山の紫水晶を取り上げましたが、その産地もたしか塩谷町。
検索してみたら、紫水晶も塩谷町下寺島の万珠鉱山でした。

つまり、同じ産地?
この赤い水晶と紫水晶の出た場所が問う言う位置関係になっているのかわかりませんが、どちらも小粒でつぶつぶしているところはそっくりです。

ついでに小粒ながら色鮮やかなところも似ています。

どうしても国産というと、詫び錆びというか……ずばり「地味」といういめーじがあるんですけど、こんな朝やかな水晶も出るとは!
実は差し渡しで3センチほど、一つの結晶は数ミリレベルの小ささ。画面いっぱいに写そうとすると、どうしてもどこかがピンぼけます。

でも、こうして拡大して見ると単なるつぶつぶではなくて、キャンドルというかこちらのアゼルバイジャン産に近い、キャンドルクォーツの根元をギュッと絞ったようなスプレー・クォーツっぽい感じです。
その色合いも表面ではなくて内部のファントム。

それでいて、この鮮やかさ。
すばらしい。

バイオレット

バイオレット

フィンランドはユレマ産のラブラドライト。
地色が黒く不透明なためか、とても鮮烈なラブラドレッセンスを放つのが魅力です。

ときどき、他産地のラブラドライトをスペクトロライトと呼んでいることがありますが、やはり私はユレマ産をスペクトロライトと呼びたい。

ラブラドライトは青~青緑のラブラドレッセンスのものが多くて暖色系は少な目。中でもピンク~紫~赤になると少数派です。見かけても青ほどには鮮やかでないことが多い様子。
ところがスペクトロライトでは、鮮やかになりにくい色合いもご覧の通り。

シャープなストライプと、端の方のミントグリーンがアクセントになってます。

産地のユレマを地図に落としてみました。

ユレマ・マップ

フィンランドの首都はヘルシンキ。
ユレマはそれより東の方、ロシアとの国境沿いになります。
地図ではほぼ同じ位置に見えるリプシニエミはこちらの黒水晶の産地。


……ところで、今回再びスペクトロライトを検索してみたら……なんでも競走馬にこの石の名前を持つ馬がいるらしく、馬ページがどっさりヒットしてきました。画像検索では石が出ましたが。

スペクトロライトという馬。どんな毛色の馬なんでしょう?
気になります。

浮かぶ青い石

フローライト・イン

マダガスカル産のフローライト入り水晶です。

この石は、けっこう初期のころに未研磨研磨ありを買ったんですが、未研磨の方は、表面のマット具合がきつくてフローライトが良く見えず、研磨ありはたくさん入っているけれどフローライトの色が淡い。

フローライトの色がはっきりしていて、未研磨で、かつよく見えるもの!……と贅沢を叫んで探しました。
……で、最初の二つを買ったのと同じ店で再び遭遇! ありがたや。

4センチくらいとかわいいサイズですが、いちおうDT(両錐)、未研磨。そしてはっきり見えるフローライト。

このさわやかに美しい色合いを活かすべく、写真もさわやかにしてみました。

この石、一番最初は25キロだか、限られた量しか採れなかった!……といわれてましたが、後続が出たのかその後けっこう見かける機会がありました。クラスターはさほど出回りませんでしたが、大きめクラスターを2度ほど目撃。

その後ビーズにもなっているところを見ると、けっこう出たと思われます。
さすがに原石で見かける機会はめっきり減りましたが……ビーズにしているのは、塊状のものでしょうか。
まさか、結晶形のものを磨いていないことを祈ります。(ビーズにするくらいなら原石で!)

せっかくなので、アップで。

フローライト・イン2

さて、こんなきれいな石なのでどこかの誰かがパワーストーン的な名前を付けるかと思っていたら、結局、これぞという名前はつかなかったようです。
いや、見かけたことは見かけたんですが、広まらずに終わってしまったみたい。

その名前は「Blue Joy Crystal」。
久しぶりにこの名前で検索したら、ほとんどヒットしませんでした。
かろうじてヒットしたのは、マダガスカル産でよく似た石だったんですが、アパタイト入りになっていたし……アパタイト入りのが新しく出たのか? それとも間違い?(フローライトとフローアパタイトを間違えた、あるいはブラジル産のブルー・アパタイト付水晶をマダガスカル産と間違えた?)

フローライト入りならば、中国からもちょっと出ていますが、あれは色が薄いし……。
どこかできれいなフローライト入りが再び出ることを祈って。


ルチルじゃないね

産地不明な小さな石。

ルチルじゃない

かなり前に「アメジストの中にルチルが入ってる」と言われて買ってみた石だったはず。
当時は「……? なんか変」というところで止まっていましたが、久しぶりに取り出してみると、ルチルじゃない。

やはりアメジストでこの様子となれば、ゲーサイトあたりが妥当ではないでしょうか。

アメジストの発色には鉄イオンがかかわっている……ということは、内部に鉄が(ちょっとは)あるということ。それがゲーサイトとして結晶したと考えれば、他の鉱物よりも可能性が高いというものです。

それに、ルチルは途中で火花みたいに枝分かれしたりしないし。(向かって右肩のあたり)

これがゲーサイトだとすると、こんなにすっきりしゃっきり伸びているのは少ないというか、様子のいい部類に入るでしょう。
……で、この石の産地はどこだろう?
聞いておけばよかった!

ブレッチア

ブレッチアオパール

オパールビーズです。
ペルー産との説明を見かけます。

私がこのオパールを知ったのは、たしか……2010年。
粒売りで買って、しばらくしてからこのブレスレットに一粒使ったのが最初です。
ぐるり天珠

その後、このビーズがブレッチアオパールの名前で売られていることを知り、連で買ったのは去年。

ブレッチア(breccia)とは「角礫岩」のこと。割れてバラバラになった岩が別の成分がしみ込むことで隙間が埋まって固まったものです。この割れたかけらが丸くなると礫岩(コングロメレイト)になるようです。
この場合は、岩じゃなくてオパール(遊色がないのでオパライト?)が割れて、ひびが埋まって固まったもの……ということになりますが、確かにひびはあるけれど、単なるひびなのかブレッチアの名前の通り角ばったかけらになって固まったのか、微妙なところ。

写真はオレンジ~ブラウンですが、もっと淡い色のも、緑がかったものもあるようです。

オパールだけあって軽く、肌触りがやさしいのも魅力。
こういう温かいオレンジ~ブラウンで透明度のある石は、実はありそうでいて少ないような気がします。

ところで、breccia opal、brecciated opalで検索しても、海外サイトではこの石を見かけません。いったいどういう名前で出回っているのだろう……。


炎の山

セプター・ブランドバーグ2

アフリカつながりで、ナミビアのブランドバーグ産!
ブランドバーグ産というと、クリア&スモーキー交じりの鮮やかなアメジストがよく知られていますが、我が家のはアメジストは淡めですが内包物が印象的な石。

下部が何やらごつごつしているように見えますが、実はこの石、セプターなのです。

セプター・ブランドバーグ3

ベースは白濁した水晶で、その上に透明度の高いうっすらアメジスト(ゲーサイト入り)がかぶさるように結晶しているのがわかります。

しかも……このベースとなる白濁水晶(やや黄ばんだ感じ)は、先細りのとんがり水晶だったようす。なぜそれがわかるかというと、そのとんがり部分がアメジスト越しに見えているから。

もう一度、拡大でどん。
セプター・ブランドバーグ

ファントム……と思いきや、下部の結晶のラインをたどっていくと、見事に一致。
まるでその部分から細いゲーサイトが伸びているように見えるのが面白いです。


同じ地図の使い回しになりますが、ナミビアのブランドバーグはここ。


このブランドバーグという山、衛星写真で見るとナミブ砂漠の北端にまるでクレーターかと見まごうような円形の台地としてそびえています。
標高2500m以上、その広さ650平方km。東京23区がすっぽり入る大きさです。
1億2000万年前に岩石の塊が隆起して出来たと考えられていて、現地の人は、「炎の山」と呼んでいるとか。

炎の山 (Branden-burg)ということでBrandberg だそうです。




ムシナ

ときどきパワーストーンは高い……そんなに質の高くない石に説明を付けて高く売っている……などという鉱物好きさんがいます。
そう言われるのも仕方ないかもと思う反面、この石がある限り人のことは言えないよな……と思っちゃいます。

アホーアイト入り

アホーアイト入り水晶。
ご存じ南アフリカ産。
アホーアイトという鉱物そのものはほかでも出ていますが、水晶の中にこのようにきれいに内包されるのはメッシーナだけ。

私が石に本格参入したころにはメッシーナ鉱山(銅鉱山)は閉山していて、すでに掘られた分の残りが細々と流通している程度でした。
ゆえに、私のファースト・アホーアイト(入り水晶)はこちらのアホーアイト……入ってる?と首をかしげるささやかなもの。

ところが、その後明らかに最近掘られたと思われるアホーアイト入り水晶が出回りだし、「メッシーナ(鉱山)の裏口をあけたか」「いや、工事をしていたら出てきたそうだ」とかいろいろうわさが流れ、2~3年前には思いがけずまとまって見かけるようになりました。
それだけで回れば、ちょっとはお手頃価格になるかと思っていましたが、やはり高嶺の花の域を抜けてはくれず……。
たかいよー、と嘆きながら、我慢できずに買いました。
よく、高いし……と遠慮して(?)小さい単結晶を買い、あとで「クラスター!」と叫ぶことになるパターンなので、この時はクラスターを選びました。(買ったのは2008年)

さすがに姿はいまいちですが、はっきりファントムが少なくとも二か所!
薄汚れたワイルドな結晶にアホーアイトのブルーグリーンが映えます。

やっぱりきれいなんだよなあ。
アホーアイトは銅の鉱物。コンゴやチリなど大規模な銅鉱山はほかにもあるのだから、そこでもアホーアイト入り水晶やパパゴアイト入り水晶が出たっていいのに!

さて、画像には産地を「南アフリカ、トランスヴァール州、メッシーナ鉱山」と入れています。
ご注意ください。これは古いラベルです。

現在はトランスヴァールではなくリンポポ州になってます。

……で、今回、地図を作り直そうと思って調べていたら……メッシーナの名称も変わっていました。

というより、メッシーナの方がもともと間違いだったらしいのです。
この場所は、かつてムシナ(Musina)族がすんでいたことからムシナと呼ばれていましたが、20世紀に入って植民者や探鉱者が入ってきて、間違って「Messina」と綴ってしまい、以来メッシーナと呼ばれるようになってしまったとか。
それを2003年にムシナ(Musina)に修正したのだそうです。

ムシナの方が由緒のある名前ではあるけれど……どうする、ラベル。

作った地図はコレ。
南アフリカ新地図
ムシナは南アフリカの最北部、ジンバブエとの国境近くです。

まだ見ぬ原石

アパタイト入り

ルースです。
産地はブラジル、ミナスジェライス。
ラベルによると……アパタイト入りのスモーキー・クォーツ

左右対称でもない不思議な四角にカットされた、なるほどスモーキー・クォーツ色の石の中に、点々と薄青い内包物……これがアパタイト?
雪みたいに散っている点々もアパタイトかな?

石自体の長辺が15ミリくらいなので、アパタイトの大きさは推して知るべし。見えることは見えますが、むちゃくちゃちいさいです。
まずは、よくぞ見つけた!と感動します。

ところで、スモーキー・クォーツはたくさん出る石なので、逆にルースではあまり見かけない(たぶん)石。
アルプス産とか産地でプレミアが付くならともかく、手間をかけて磨いても、高く売れないためにわざわざカットしないんだと思います。

なのに、このルースがあるということは、スモーキーをカットしていて「アパタイト入りだ!」もしくは「何か内包物はいってる」と気が付いたというよりも、最初から入っているとわかっていて磨いたのだと考えた方が可能性が高そうです。

つまり、ミナスジェライスでアパタイト入り水晶がある、産地も分かっていて、石が採られ、カットされたということ。

でも、アパタイト入りの原石は見たこともないし、噂も聞いたことがありません。
昔に出てそれっきりなのか、結晶形ではなくてマッシブ(塊状)なのか。
ミナスジェライスの、いったいどこだ?
原石見た~い!

ピンクエピドートの疑問

ピンクエピドート

最近(というよりちょっと前から)堂々とストロベリー・クォーツの名前で売られていることが多い「ピンクエピドート入り水晶」です。
ただ、水晶と書きましたが、水晶ではなくてクォーツシストなんだそうです。

つまり、ピンクエピドート・イン・クォーツシスト

もちろん、ビーズの中の濃いピンク色のものが「ピンクエピドート」、まわりの比較的透明な部分が「クォーツシスト」
これを「へー、そういう名前なんだー」と通り過ぎるのは禁物です。

ちょっとつついてみると、疑問がいっぱい。

まず、エピドートと言えばこういう石。

やや褐色がかってはいますがエピドートと言われて思い浮かぶのは「緑」。

その緑の石がピンクだからピンクエピドート……なんですが、なぜこんな色になったかというと、エピドートにマンガンが混じった、あるいはエピドートの中の鉄分がマンガンに置き換わったから。
ゆえにマンガノエピドートという呼び方をしているところもあります。

……で、エピドートの成分がマンガンになっちゃった、という石には、ちゃんと鉱物名が付いています。
ピーモンタイトと言います。

エピドート(緑簾石)に対してピーモンタイト(紅簾石)。
なるほど、内包物の部分だけ見ると、ピンクというより「紅」。

ここで疑問その一
何故ピーモンタイト・イン・クォーツシストと呼ばないのか。

ピンクエピドート呼ばわりは、モルガナイトの名前がマイナーだから「ピンクアクアマリン」レッドベリルを「レッドエメラルド」と呼ぶようなノリなんでしょうか。

それともここにも例の「50%ルール」みたいなのがあって、ピーモンタイトと呼ぶにはマンガンの量が少ないので、マンガノエピドートなんでしょうか。
……ただ、所によってはピーモンタイトの化学式でエピドートが鉄に置き換わった(完全置き換わり)じゃなくて
鉄の一部がマンガンになった……と読める式を用いているところがあるので、いったいピーモンタイトと呼べる基準が何なのかわからないところではあります。

次にクォーツシスト
漢字で書けば「石英片岩」
片岩というのは、地下深くで熱や圧力が加わってできた変成岩の一種で、薄い破状に割れやすいのこと。
石英片岩となると、石英を主とする結晶片岩ということだそうです。

あれえ……?

ピーモンタイト、石英が主成分、そしてシスト(片岩)。
この組み合わせ、どこかで見たぞ。

えーと……
えーと……

これだ!


詳しくはリンク先の雑記を見てもらうとして、簡単に言うと、この石、
「シリシャスシスト」「ローズシリシャスシスト」「ピーモンタイトシスト」などの名前で売られていました。
ピーモンタイトとシストがここに。

ざっくり言えば、ロードナイトに間違えそうな(事実混ざって売られていたり)ローズ色の素はピーモンタイト。
ピーモンタイトを特徴的に含むシリシャシシスト(珪質片岩)なんだそうです。
漢字で書くとわかるように珪質……石英の成分を含むシスト。

中身を字にするとすごく似ているのに、みためは似てないぞ?

どうして片やピーモンタイト、他方ピンクエピドート?
シリシャスシストとクォーツシストの違いは?

いったい、ピーモンタイトシストとピンクエピドート入りの関係は?
……これが疑問その2.

ピーモンタイトと呼ばれている方が、ピーモンタイトらしい結晶の影も形もないのが不思議。
さらに珪質片岩と石英片岩の何が違うのかと調べていくと
両者を=にしているところもあれば、珪質片岩の一種が石英片岩だとしているところ、珪質片岩≒石英片岩としているところがあって、これまたわからない。

同じならば、どうしてこんなに見かけが違うのか。
もしかして中に含まれる石英の分量の違いか、圧力や熱で再結晶した結晶の大きさの違いか。

ここで、他の石も加わるとさらに疑問が増殖します。

ピンクエピドート入り(面倒なので何に内包されているのかをぼやかしてこの名前で)にそっくりな石に「アフリカンストロベリー」がありますこれもいったい何が何に入っているのかがやや不明で、ぼやかす意味も込めて「アフリカンストロベリークォーツ」とは呼ばないことにしています。

最近はピンクエピドート入り=アフリカンストロベリーとしていると頃もあります。
ピンクエピドート入りの産地はタンザニアらしいので、アフリカで苺っぽい石ではあるのですが。

ただ……一緒といえるかどうかはやや疑問。
なぜならばピンクエピドートは中の内包物がしっかりした形で、一定方向に整列したように内包されています。

ピンクエピドート2
※ビーズの穴の方向がバラバラなので粒ごとに方向が異なってしまっていますが、一粒の中で見れば内包物が整列しています。

シスト……破片状に割れやすい岩と考えれば、なるほど、ぱりぱり平らに割れやすいように思われます。

しかし、ピンクエピドート(入り)と呼ばれる石が出てくる以前から売られていた「アフリカンストロベリー」は
内包物が細かいし、整列しているようには見えないです。
 

マスコバイト入りとかアフリカンアベンチュリンの名前で売られているものは、色合いは似ていて内包具合もやや整列しているように見えるけれど、内包物自体はもっと柔らかであいまいな感じ。


こちらはレピドクロサイトとかマスコバイトの名前が挙がっていたけれど、ピーモンタイトやマンガノエピドートの名前は出てなかった……なぜ?

さらにさらに。
ピンクエピドート入りの内包物の形や整列具合を見ていると……色を変えると、(グリーン)アベンチュリンに似たものがあるぞ。


ちょうどいい石を持ってないのがもどかしいんですが、キラキラタイプのグリーンアベンチュリンの中には、フックサイトがきれいに整列して層になっているものがあります。

こちらはシストではなくてクォーツァイト(珪岩)ということになってます。

もしかして……見方や判断の基準によっては、こちらもクォーツシストの判断になったりするのだろうか?

クォーツァイトも変成岩の一種だけれど、さらに圧力が加わったりすると、内包物が整列状態になり、シスト扱いになる……とか?

いろいろあれこれ疑問だけれど、この疑問を解決するために何を、どんな分野を調べたらいいのかわからない。
困った。

ハマグリカルサイト

石屋さんと顔なじみになると「次はいついつごろに新しい石が入ってくるよ」と教えてもらえることがあります。
入荷した手のほやほやの石を見せてもらえるチャンスなので、都合が合えばラッキー♪

今日の石も、そんなラッキーな時に買った石。
……ただし、その時入荷した石ではなくて、以前からその店に合ったらしいのです。
タイミング的には私も一度は見ているっぽいのですが、記憶にない……。

とにかく、私は基本水晶好き。その時も新しい水晶がたくさん入荷してました。
そんな中で見つけてしまい、おお!と惹きつけられて買った……カルサイトのクラスター。

カルサイトは、水晶に負けず劣らず形も色もバリエーション豊か。
ひとつ難があるとすれば、それは柔らかく劈開があること。
つまり、傷つきやすく、割れやすい。
これさえなければ、私は水晶かカルサイトかあるいはどちらもかと始終迷いまくっていることでしょう。

とにかく、水晶に比べて脆い石であることを理由に、なるべく手を出さないようにしているにもかかわらず買ってしまったカルサイト。

ハマグリカルサイト2

灰色の母岩の上に、ほぼ透明な結晶が群れて、花が咲いているよう。
美しいことはもちろんですが、私の目を惹きつけたのは、その結晶の形でした。

カルサイトは水晶以上にいろいろな結晶形を持っています。
水晶のように六角柱状になったり、板状だったり、とんがったり。
このクラスターのカルサイトは、板状というかうろこ状というか縁が薄くなった平べったい形。

しかもその形の結晶が二つずつ、まるでハマグリなどの二枚貝がちょっと口を開いたような形にくっついているのです。

ハマグリカルサイト

しかも、すべての結晶がこの「二枚貝型」

一つ二つなら偶然かもしれませんが、全部が同じ形ということは、これは双晶の一種ではあるまいか。
……こういう形は見たことないけど。

残念ながら、産地は湖北省としかわからず、湖北省はカルサイトもたくさん出るので、「Hubei、Calcite」で検索しても見当たりません。
このようにクラスター全体が双晶になっているなら、もっとあってもおかしくないはずなんですが……。

ともかく、透明な花びら(または二枚貝)が群れるクラスター! この際、柔らかい石でもいい!

ゲーサイト入り。

ゲーサイト・インド

インドのゲーサイト入りアメジスト。

私はこれをスーパーセブンとは見ないし、なぜかストロベリー・クォーツにも見えません。

スーパーセブンと見ない理由は簡単明瞭。
インド産だから。

スーパーセブンについては、とりあえず、パワーや意味じゃなくて「内包物たっぷり迫力水晶」という点に魅力を感じていますが、その名前を使うなら、名付け親に敬意を表してブラジルのエスピリト・サントと個人的にミナスジェライスのものに限っておこうと決めています。
(※産地は合っていても、内包物の入り具合でこれは違うと判断することもあります)

このルースの場合、削り出した元の大きい塊を想像するに、ゲーサイト以外の内包物がなさそう……産地問題抜きでも、スーパーセブンと呼ぶには石の表情がやさしすぎるんじゃないでしょうか。
このゲーサイトの繊細さ、内包具合……いかにもインド産だねえ、という感じです。

繊細なゲーサイト入り……ということで、ストロベリー・クォーツと呼べるか否か。

私は、ストロベリーというのはあだ名であって、大きく言えば「見た目苺みたいにかわいい水晶」だったら、ストロベリークォーツだと思っています。
カザフスタン産は、「ストロベリー・クォーツとして一番有名なもの」という位置づけです。
「見た目苺」なので、ゲーサイト入りであっても色が黒っぽかったら苺ではないし、レピドクロサイト入りでも赤くて結晶が小さく全体が苺っぽければいいけれど、だからと言ってレピドクロサイト入りなら何でもストロベリーは反対。
ゆえに、今現在一番有名なカザフスタン産や初代ストロベリーだったメキシコ産は、ほとんどが苺っぽいものなので、名実ともにストロベリー。

インド、マダガスカル、ブラジル産はゲーサイト入りレピドクロサイト入りという内包物の名前だけでなく、一部にストロベリーと言ってもいいものがあるだろう……という「一部ストロベリー」だと思っています。

で、この石は。
ゲーサイトは赤いし、細いし。
アメジストが入っているけれど、メキシコ産だってアメジストベースだし。
ストロベリーと言ってはいけない理由は見つからないけれど……えい、これはもう好みの世界ですが、ストロベリーには見えない。

どうして見えないかと考えてみると……。
たぶん、ゲーサイトの密度かも。
この角度から写すと、赤いところが中心に写っているけれど、全体で見るとやや赤みが足りないかんじ。
そして……こちらのルースも、きれいに赤いゲーサイトが入っているのにストロベリーと書かなかったのですが、どうやらゲーサイトの濃淡がファントム
になっているかんじ、さらにはゲーサイトの長さがストロベリー感をそいでいるように思われます。

カザフスタンもメキシコも、ゲーサイトはもっと短くて針状だけれど柔らかくて細かい感じ。
それに比べるとこのルースは、細いけれど長くて……なんだか硬そう。
カザフスタン産も、ゲーサイトはファントム状に入っていますが、インド産のようにゲーサイトの濃淡でファントムになっているのは見かけないような。

何しろカザフスタン産・メキシコ産が大御所として鎮座しているので、それに比べてもそん色ない苺っぷりでないと、ストロベリー・クォーツには見えないようです。
ああ、苺への道は険しい。(注:私の場合です)

リチウム・ポイント

リチウムポイント(磨き)

リチウムクォーツの磨きポイントです。

リチウムクォーツも好きなので、原石、丸玉、ビーズ、タンブル、磨きポイントといろいろ持っていますが、今回の石はちょっと変り種。

黒っぽい感じからやや白、先端あたりのいかにもリチウムクォーツらしいセピアピンクへの色変わりというか色むらな感じが美しいのですが、よーく見ると普通のリチウム入り水晶に見られるファントムではなくて、何か繊維っぽいものが内包しているような。

鉄で赤くなった角閃石がありますが、それのリチウムバージョン?

実物は太さ1センチ弱、長さ3センチほどのミニサイズなので、大きく写すとピンぼけるのが悩み。
素でピンボケしているようなふんわりもやもやした感じでもあります。

とにかく大きい石では見てないので、あればいいなと期待を込めて。

バイカル湖

ロシア・アパタイト

アパタイトつながりで。

これまた古参の石で、ロシアのアパタイトです。
改めて検索していたら、海外サイトでそっくりな色合いの同じ産地のが「COOL GEMMY BLUE APATITE」と書かれてましたが、ブルーというよりグリーン。(確かに青いのも出ているようです)

真ん中が淡い目のグリーン(レモンイエローっぽい)で、両端がやや青みがかったグリーンになっています。
ちょっと溶けているのか、結晶のエッジは丸みを帯びて手触りつるつる。

ラベルを見るとバイカル湖周辺のよう。
地名を検索してみると……バイカル湖の南はし、意外にモンゴルに近いあたりの場所でした。

私が買えたくらいなので、見たこともないほど珍しいとは思いませんが、探すと見かけない感じです。


地味なせいだと思ってた。

フォスフォライト1

地味~な石で失礼。
まさかの磨き仕上げの泥団子ではなくて、れっきとした石であります。

フォスフォライト。

ずいぶん前から持ってる石なんですけど、確か登場してなかったはず。
……で、画像を作っておこうとして、「フォスフォライト」の名前が一瞬出てこなかったのに、焦りました。
確かフォスフォ……が付く似た名前の石があってややこしいんだよな。
えーと、長い方の名前が、違う石だから、フォスフォライトだ……と思いだし、検索すると……
出てこない!

出てくるのはフォスフォフィライト(これが覚えていた長い方の似た名前の石)、そしてフォスフォシデライト。
え? 間違えた? 私、名前を忘れちゃってる? と焦りました。

でも! 「フォスフォ」がついて、アパタイトの一種だったはず!
あわてて「Phospholite」か? それとも「Phosphorite」か?とありそうな綴りで検索しました。
正解は「Phosphorite」。

正確には炭酸弗素燐灰石(Carbonate-fluorapatite)なんだそうです。
アパタイト(燐灰石)と言われてすぐに思い浮かぶのは、フロー・アパタイト(フッ素燐灰石)。
このフッ素の一部が炭酸に置き換わると炭酸フッ素燐灰石になるんだそうですが、

ふつうアパタイト
こういう透明感のある石がこんな真っ黒泥団子になっちゃうなんて、いったい何ごと。

そしてこの石を調べてもヒット数が少ないのが驚き。これってそんなに珍しい石だったのか?
みため地味だから、あんまり売られてないんだと思っていました。

さてこの石、買ったときにお店の人が半分に割ったものを持っていて、写真を撮らせてもらっていました。
中身はこんな感じ。

フォスフォライト2

何か小さい破片のようなものを芯にして、放射状の構造をしているように見えます。
クリーム色の砂岩にぽこぽこ埋もれているようです。

調べて出てこなかったことが驚きの石でした。




プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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