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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
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石に迫る(つもり)

個人的な意見は「アメジストにルチル入りはない」。
※針状内包物ではなくて、ルチル(金紅石)入り

理由はかなりわがまま
◇これまで一つも見たことない
◇ルチル入りだと言われたものはゲーサイトだった(見て確認したもの、店の判断両方で)

これに加えて
◇知り合いの石好きさんや石屋さんにも機会があれば聞いてみたが、みなさん「見たことない」
私だけならいざ知らず、みなさん「そういや『これはルチル』と言えるのはみたことないね」とおっしゃったので、「じゃあ、やっぱりなさそうだよね」と思っていたんですが。

こちらのサイトさまで、淡い目のアメジストの中にオレンジ色っぽい細かい針状の内包物が入っている石に対して、
◇ラベルはルチル入りアメジスト
◇ただし含有物の同定には問題発生
◇ディーラーサイドで破壊検査した結果ゲーサイトとルチルのものあり。(両方含むのもあるかも)

……とのこと。

リンク先の写真を見ながら、この石を思い出しました。

内包物考察1
残念ながら、産地を聞きそびれたので正しい産地は不明です。
とりあえず、内包物の様子から、ブラジルやインドっぽくはなさそう……ナミビア?と予想しています。

透明水晶ベースにアメジストやスモーキーが混じっていて、
内包物として一番目立つ黒い針状のものは、ゲーサイトでしょう……たぶん。

で、画像の左半分、何となく放射状に広がって内包されている黒い針状の部分の根元(放射状の針が集まっていくあたり)をよくご覧ください。
茶色のような、赤っぽいような、細くて短い針状内包物が縦横無尽に散らばっています。
これが、「アメジストの中のルチル(かも)」とされたものに似ているような……。

以前、黒い針状のものがゲーサイトだったら、何となく金色に見えなくもないこの短い針状のものはカコクセナイトじゃないか?と変な予想を立てたことがあるんですが、その後いろんな説明を見た結果、今のところカコクセナイトが水晶の中に入るのは難しそう……と思ってます。
カコクセナイトとされていたのが、分析の結果ゲーサイトと修正される例も多いようですし。
(※「宝石宝飾大事典」にはアメジストやスモーキーの中の金色のゲーサイトが入ったものをカコクセナイトと呼ぶ……というようなことが書かれていますが、これは金色のゲーサイト=カコクセナイト扱いではなくてゲーサイト入りアメジストまたはスモーキーをカコクセナイトと呼んでいるということです)

しかし、この石の場合、黒くて目立つ針と細かい針、両方ゲーサイトなんだろうか?というのが疑問。
ゲーサイトはストロベリー・クォーツの内包物のように赤く見えたり、金色の束のようになったり、黒い針状になったりするようですが、それは何らかの環境の違いでそうなるのでしょうから、同じ環境であったはずの同じ石の中で見た目の異なるゲーサイトが混じるものなんだろうか?
ファントム状になっていて、あるところまでは金色小さい針、あるところからは黒い針……と別れていたら、結晶していくうちに環境が変わったのかも、と思えますがじっくり見ても混ざってるみたい。

もしかしてこれもルチルだったりするのだろうか?

そこで、カメラにマクロコンバージョンレンズをつけ、手振れ補正機能をオーバーしそうになるのをこらえ、必死にマクロ写真してみました。

内包物考察2

うーん、私の石は、ルチルではないっぽい。

というのは、矢印で示した金色針(拡大)をご覧下さい。
途中から太さが変わっています。
ぼやけてますが、他の針もなんとなく細い→太いと一本の針の両端で太さが変わってるかんじ。
ルチルは、細かったり太かったりいろいろですが、一本のルチルでこのように太さが変わることはないイメージがあります。

そしてもうひとつ……これはちょっと自信がないんですけど、水晶に内包されたルチルはけっこう「長い」ような気がするんですよね。
ビーズにしてしまうとわかりにくいですけれど、たとえば原石でルチル入りの場合、今回の写真のように、短い針状のルチルが水晶内部に縦横無尽に散らばって内包されているのは意外に見かけない。
そりゃ、たまに短いのが混じることはあっても全部が短くて縦横無尽というのは、そういえばない…少ないと思いませんか?

こんなふうに太さが変わるのはどっちかというとゲーサイトっぽいけれど……。
とりあえずこの石については「ルチルっぽくない」ということにしておきます。

こうなったら、ジンバブエ産の実物が見たいぞ!

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▽まみれ

全面溶け

ブラジル産の溶け水晶!
錐面には、小さいけれど鋭く掘りこまれたようなトライゴーニック(※)が無数に連打。
(※:水晶が軽く溶けた時に錐面に現れることがある、凹状の逆三角形。触像)
柱面(側面)も溶けて複雑な凸凹になっていて、全面溶けて鱗状態といいたいかんじです。

2006年頃にはまって以来、溶け水晶をいろいろ集めてきたので、トライゴーニックは結構持ってます。
パワーストーンの分野ではいろいろあれこれすごい説明がされている、パワーの強い水晶ということになっていますが、もちろん私にはわかりません。
それよりも、溶けるとどうしてこんな規則正しいもようができるのか……という、水晶の表情の一つとして惹かれます。

今はビーズでブレスレットが人気ですけれど、こういうものは原石でしか味わえないもの。
エレスチャルやレムリアンシードなど、形に特徴がある水晶が磨かれてビーズになっていたりしますが、こればかりは磨いてしまったら台無しなので、ビーズはないだろう!……と思っています。
(あ、インドのアイスクリスタルはビーズになってますが、あれはアイスクリスタル=全部にトライゴーニックありとは限らないので、トライゴーニックをビーズにしたとはカウントしません。個人的に)

何でもかんでもビーズなってしまって残念な思いをすることがあるので、中には原石じゃないとだめだよね、という石があってもいいと思います。

この石のトライゴーニックは荒々しく、今から鑿で彫りこんで何か別の形を削り出そうとしているかのよう。
一体どんな形が現れる途中だったのか……そんな想像も膨らみます。



輝く赤

フンザ産ルビー第2弾!

フンザ・ルビー2

フンザ産のルビーらしいルビー。
いや、ルビーというのは赤いコランダムで、この色ではあかというにはあたらなくて、厳密にはピンク・コランダムとかピンク・サファイアになるんだろうけれど、とりあえずルビーの名前でも売られているのでルビー。

やや青みを帯びたこの色合いは、フンザ産ルビーでよく見かけるものです。
前回のはやはり、鉄分かなんかがこびりついてやや黄色身を帯びていたようです。

こちらは鉄分(要するに鉄さび?)がくっついていなくて、白い母岩にかわいくルビー(ピンク・サファイア)。
でも前回のように白の陰影が飛んでしまう~!とか言わずにきれいに写すことができました。

ところで、ルビーは紫外線ライトをあてると、赤くきれいに蛍光します。
そうやらライトでなくても太陽光の紫外線にも反応してるんじゃないかと思えてきました。
というのもこの石、太陽光の舌で見た方が断然きれいに見えるし、きれいに写るのです。

同じくルビーが絡むこの石も、太陽光の下の方がきれいに見える。


ルビーをお持ちの方は、お試しあれ。
※インドルビーのような不透明なものはちょっと厳しいかもしれません。

南洋美人

国産!

南洋美人1

その名も「南洋美人」。
私が勝手に付けたんじゃなくて、ラベルもこの名前です。

ほぼモリオンと言いたいくらい濃いスモーキーの上に透明水晶がかぶさっていて、ブラックファントム状態になっているうえに白ややや黄色い長石のつぶつぶが散らばっている……その様子が南国の夜空のようであるというイメージで「南洋美人」だそうですが、「美人」……?

私が買ったこの石は一応クラスターですけど、中央部分がぼっきり折れていて、結晶も背が高くないので見どころであるスモーキー部分と透明部分のコントラストがいまいちです。
もっと大きくてきれいな結晶があって、それがとっても美人なんでしょう!きっと!

買ったときも単結晶があって、それはコントラストや散らばる長石がうつくしいものでした。
でもそれはさすがのお値段。
手の届く値段の単結晶もあったけれど、この時はクラスターが欲しくてこの石。

いまいちとは言いましたがちゃんとファントムは入っているし、長石もぽちぽち。
あとは私がもっときれいに写すだけ!

がんばろう……。

それにしても「南洋美人」と別名付きで売られる水晶もなかなかないです。

ルビー・シルバー

意外に古い石。
当時は産地が重要だとは思ってなくて、産地を聞いてなかったのが今となっては痛い。

プルースタイト

淡紅銀鉱……プルースタイトです。(たぶん)
中央で深い赤に透けているのがそれ。

銀と砒素と硫黄の鉱物だそうで、砒素がアンチモニーという鉱物になると濃紅銀鉱(Pyrargyrite/ピラージライト、パイラルガイライト、パラージライト)という鉱物になります。
両者は見た目よく似ていて、違いは名前に「淡」「濃」とあるような色の明るさの差とか。

最初に淡紅鉱物に「たぶん」とくっつけたのはそれ。
何が何だかわかってなくて(今でもわかってないけど)、表面に金属光沢があるようなのに深い赤いに透ける様子に惹かれて買った石で、当時のメモにお店の人に教えてもらって書き留めた「淡紅銀鉱物」という名前だけがこの石の根拠。
濃紅銀鉱より淡紅銀鉱物の方が少ないという説明も見かけましたし、淡と濃を取り違えていたとしても不思議じゃないです。

ということで今回はあくまで「たぶん」ということで。

プルースタイト2

それにしても、この赤!
すてきだわー。
どちらの名前にも入っているように美しい赤が特徴でルビー・シルバーとも呼ばれます。

ただし……光などで劣化すると聞いているので、買って以来厳重に箱入り娘しています。





ブルガリアン・ピンク

ブルガリア・ピンク

ブルガリアのピンク・カルサイト。
何ともかわいい、あわ~いベビー・ピンクが愛らしい。
カルサイトの柔らかさが憎いぞ!

このピンクの原因はマンガンだそうなので、マンガン・カルサイト(マンガノ・カルサイト/マンガノアン・カルサイトの表記も)とも呼ばれます。
蛍光するらしいですが、ただ今紫外線ランプ電池切れ中で確認できず。

このピンクカルサイト、「もう出ない」「鉱山が閉まった」という噂を過去何度も聞いているんですが……もともと探せばいつもどこかでは扱ってるというものでもない感じで、ミネラルショーでも実店舗でも「ある時はある」「見かけないときもある」という感じで、目撃例には波があります。

そのうえ、なんだかこのピンクカルサイトは大きいものが多くて、掌サイズできれいで……というものがやや少なめ。
なので、この石を買ったのは結構最近です。
希望通りの手のひらサイズ底面の長さ6センチくらい。とんがり気味の結晶にはやや透明感もあって良い感じ。

ただ、黒背景で撮るとかわいい度がちょっと低め。
白背景で撮ると淡すぎる。
困った。

さて、カルサイトはご存じCaO3。
このCaがマンガン(Mn)になるとMnCO3……ロードクロサイト。

そういやこの形、そのままぴんくをどんどん濃くしたら、ロードクロサイトでも見かけそうな結晶形です。(これとか)
カルサイトとロードクロサイトにも例の50%ルールがあって、カルサイトとマンガン、どちらかが50%を超えると超えた方の鉱物名になる(カルサイトが50%以上ならカルサイトとか)と聞いたことがあるんですが。
ということは、マンガン・カルサイトというのは、ロードクロサイト交じりのカルサイト……みたいな考え方もできるんでしょうか。

これでもっとマンガンが多く含まれていればカルサイトではなくロードクロサイトになっていた可能性もあるわけで……想像すると……おお、ゴージャス。

でも、ロードクロサイトでマンガンカルサイトのような大きな結晶の、大型クラスターは見かけないような気がしませんか?
これは、きれいなロードクロサイトは他で売れてしまったり、宝飾にまわされて見かけないのかもしれませんが、もしかしてマンガンが多くなると結晶が大きくならない……なんてことがあるんだろうか。

コバルトが混じったカルサイトもきれいなピンクになりますが、あれも大きな結晶はなかなか見かけません。

大きいのがあればいいのに。(でも高そう)

3Dファーデン

3d-ファーデン

ファーデンです。
良く見かける平版状で真ん中にファーデンラインと呼ばれるラインが入っているタイプではありませんが、ラインを芯としてそこから結晶が成長しているようなので、ファーデンと見てもいいと思っています。
(※ファーデンばかりが入った箱の中にありましたし)

そう。
ファーデンは、「ファーデンとは糸という意味で、水晶の中に白い糸のラインが入っている」などと説明されていますが、水晶の中に痕からラインが入ったのではなくて、ラインの部分から結晶が成長したと考えるのが妥当であるように思われます。

以前は「一度割れたのが修復された痕跡」なんて説明もありましたが、「どう考えたってこの方向には割れないだろう」といいたくなるファーデン(↓細い結晶に盾にラインが入っている。割れるとしたらぽきっと横に折れる方が自然です)や、
ファーデン例
厚みのある結晶の真ん中にラインが入っているもの(↓左写真は矢印の先がライン。右は結晶を断面方向から見たもの)
ファーデン例2 ファーデン例3
がありますし、この(↓)ファーデンを見れば、ラインから結晶が成長している感じがよくわかります。


というわけで、私は「ファーデンとは、ライン上の「芯」から結晶が成長したもの」と考えているので、ラインがはっきり見えなくてもこれはファーデンだと分類するわけです。

ライン(芯)からあっち向きこっち向き立体的に結晶が成長しているので、いっそ「3Dファーデン」と呼んじゃおうか。

ファーデンとは糸の意味だけれど、実際は「芯」だ。
これを強調しておきたいのは、検索するとどう見たって角閃石入り水晶なものがファーデンと呼ばれている例を見てしまったから。

「ファーデンの丸玉」ってなんですか、ソレ。

白き天河

マイクロクリン

長石です。
もうちょっと詳しく言うとマイクロクリン/微斜長石といいます。

長石については、以前にこちらこちらこちらこちらで「わからなーい!」も含めて長々と書いたので、詳しくはリンク先を見ていただくとして、今回は簡単に。

長石というのはグループ名で、成分や構造(結晶系)が違ういろんな種類の長石をまとめて呼ぶ名前です。
しかも、天然石はこれはこの種類!こっちはこれ!とずばっとはっきり分けられるものではなくて、いろいろ混ざったり判別しにくい中間種がいっぱいある、そういうものが多いのです。

そのうえ、長石にはきれいで磨くと宝石になるものもあり、そういうものには「長石の種類」と「見た目」を条件として宝石名が付けられていたりします。
ムーンストーンがそうです。

ムーンストーンは長石の中のカリ長石という種類で、丸く磨くと白~青の月光のような輝きが浮かぶものにつけられた宝石名。
「長石の種類」「見た目」が条件なので、たとえば見た目がむちゃくちゃ似ていてもカリ長石ではない長石のペリステライトやラブラドライト(レインボームーンストーン)は厳密にはムーンストーンと言えません。
(※これについてははっきりムーンストーンではないとするところと、そこまで厳密に言わなくても……という意見があったりもします)

長石としてはカリ長石でも、磨いて月光のような輝きが出ないのならムーンストーンとは呼べません。

月光のような輝きが出る、出ないどちらかはっきりしていればまだしも、部分的に輝きが出る、うっすら出るという場合はどうするか、ややこしい問題もあります。
宝石なら、きれいでなかったらお呼びでないので、宝石のムーンストーンはカリ長石の中からきれいな部分だけを取り出してみがくため、ムーンストーンと言えば月光のような輝きを持つ石。
でもパワーストーン(天然石ビーズ)となると、宝石としては使わないような部分まで磨いてしまうので、お世辞にも「月光のような」とは言えないものも、大雑把にムーンストーンと呼ばれたりしています。

売る側からしてみれば、名前がついていた方が売りやすくて嬉しいというのはわかるんですが、あまりにも見た目が違う場合は、ちょっとは考えてほしいと思います。

そう……ちょっとは考えてよー。
と、ぼやきたい。そんな石が今日の石……マイクロクリン。

実はこの石、最近ビーズで見かけます。
が、マイクロクリン(あるいはマイクロクライン)の名前ではありませんでした。

曰くアマゾナイト。
ホワイトアマゾナイトの名前もありましたが……。

ちょっと順番が前後しましたが、マイクロクリンの位置づけはこちら

ラブラドライトとは違う長石のグループにあたるアルカリ長石グループ……ムーンストーンが属するカリ長石の
一種です。

このマイクロクリンという石の中で微量の鉛によって水色~青緑に発色しているものがアマゾナイト。
※まれにクロムで緑になっているものもあるようです。

アマゾナイト


マイクロクリンの一部がアマゾナイトという関係です。

なのに、緑ではないものをアマゾナイトと呼んでいいものか?

アマゾナイトと同じ種類の長石じゃないか。
アマゾナイトの方が有名だし。
商品名(流通名)だからいいじゃない。

……とか言われそうですが、私は反対です。

薄い緑でこれはアマゾナイトと言える色かどうか……という微妙な話ならいざ知らず、全然まったく緑じゃない、白いものまでアマゾナイトと呼ぶ理由がどこにある。

アメジストは水晶の中で紫色のもの。水晶の一部がアメジスト。
このアメジストがいくら有名だからといって、透明や白濁白のものを「ホワイトアメジスト」といって売ったら変でしょう。
それと同じです。

ヘミモルファイトにしても、純粋なものは透明なのに、銅で青い方が有名になってしまい、透明な方が「ホワイトヘミモルファイト」と呼ばれたり、白黒縞模様の瑪瑙がオニキス、それの赤バージョンがサードオニキス(赤縞瑪瑙)なのに、サードオニキスの方が有名(?)になったためか、白黒縞瑪瑙がブラックサードオニキスと呼ばれたり、名前の逆転現象がちょくちょく起こっているのが気になります。

細かいことと言われるかもしれませんが、「○○の一部が××」というのは、理由があって分けられているのですから、それをごちゃごちゃにしてしまうのは混乱のもと。
安易な流通名・商品名は困ります。




石写真

こんな石だよ、という説明ではなく「きれいなもの」として写真を撮りたいときがある。
時に石だとわからなくても、その色や形に魅せられる。

フローライト拡大
透明フローライト

フローライト拡大2
ブルーフローライト

プラチナルチル拡大
いわゆる「プラチナルチル」ブロッカイトとも言われるけど、けばけばしているのはルチルらしい。

アズライト拡大
アズライトの青

ラブラド拡大
まるでオーロラのようなラブラドライト

kasanari.jpg
別のラブラドライト、みためはピンクだけど、拡大して見たらいろんな色が重なっていた。

madaga-ame.jpg
段々畑や棚田に非ず。アメジストの表面がこんなことに。

asahi.jpg
まるで鮮烈な朝日……水晶のスター。普通のスタートはちょっと違うみたいで、どの方向でも見える。

raoibow.jpg
水晶の中に花咲く虹。

フンザ・ルビー

ルビー・フンザ

ルビーです。
もしかしたらルビーというには色味が足りなくて、宝石としてはサファイアとかコランダムとか言われてしまうのかもしれないけれど、こと鉱物(もっとラフに天然石)の範囲だったら、おまけでルビーということで。

産地はパキスタン、ギルギットよりやや北のフンザ。
同じように白い大理石母岩にルビーが埋もれたものがラピスラズリの産地あたりで出ているようですが、これはフンザのブルー・スピネルが出回っていた時に一緒に買ったフンザ産。

調べてみるともっと詳しい産地では「アリアバード」という地名が出てきました。(一応メモ)

この産地のルビーは、真っ赤というよりやや青みを帯びたピンクのものを良く見かけます。この石は、ややオレンジにも見えますが、ルビー周りが鉄分らしきもので黄色く色づいているので、きっとルビーの表面にも鉄分(?)か何かがついていて、オレンジっぽく見えているんだと思います。

ただ、ルビーだとは思うんですが、ルビーってこんな形になったっけ、とか、同じ産地でスピネルも出ているみたいなので、ルビーと言っておきながら陰で「たぶん」と付け加えています。

紫外線ライトをあてれば蛍光するか否かで分かるはずなんですけど、あいにくただいま電池切れ。さっさと取り替えないと。

白い母岩に赤いルビーの組み合わせはとてもきれいなんですが、油断すると母岩が真っ白に反射してしまうし、母岩に合わせると今度はルビーがきれいに写らないという、私の腕では写しにくい石。


ちなみにフンザというところは、「風の谷のナウシカ」の「風の谷」のモデルと言われているとか。

ミステリー・サークル

レコードキーパーやトライゴーニック以外にも水晶表面の微妙な凹凸が作る模様を「サーフェイス」として愛でる楽しみ方があるらしいのですが、多分これもその片隅に加えてもらえるんじゃないかと。

ミステリーサークル

うっすらとした凹凸なので分かりにくいかもしれないですが、よく見るといくつもの丸い模様。

よく見ると、トライゴーニックも見えているし、エッジも丸みを帯びているので、軽く溶けたことでできた模様であると思われます。

さて、これが何かがくっついていて、それがとれて(溶けて?)できた模様だとすると、こんな模様になりそうなものはなんだろう?

とりあえず、この模様は「ミステリー・サークル」と呼んでおきます。


裏が表で表が裏で

裏主役2

インド産の……レインボー水晶です。
クラックや表面天然コーティングで虹が出るレインボー水晶ではなくて、内部に虹が出るアレ。

そういえば、虹のメカニズムの研究はどうなったんでしょうね。

写真には写ってませんが、これはレインボー水晶の虹が写しにくいことと、もともと虹がとてもささやかなものだから。
当時、レインボー水晶は地が白いものばかりでしたが、わずかにアメジストの色合いを残しながら虹が出るものがあるという話を聞いて、見つけたのがこれでした。(淡いアメジストの色合い+虹でもっときれいなものもありましたが、当然それは高くて手が出ず)

結果、アメジストとしても、レインボー水晶としても特徴がはっきりしない中途半端な石を手にしてしまったわけですが……。
後悔はしていません。

なぜならこの石、とっても魅力的だったからです。





裏側が。

はい、ぐるり。

裏主役

何でしょう、この生き物感。
海中のソフトコーラルと言われたら信じてしまいそう。

裏側の様子が楽しくて、この石の写真は裏側が圧倒的に多いのです……。

レムリアというよりも

レムリアンシードと呼ばれる水晶があります。

私個人としてはレムリアンシードというとブラジルはミナスジェライス、カブラル山脈産のうっすらピンクで表面はふんわりマット、くっきり横筋付きの美しくスタイリッシュな水晶であると思ってます。

レムリアなんてのは伝説ですから何でもいいといえば何でもいいんですけど、「レムリアンと名前がついていたからレムリアン」「横筋がついていたらレムリアン」より、レムリア大陸が太平洋にあって、それが海に沈む時にレムリア人(もしくはレムリア人の精神)が南米に逃げ延びた……という説(※)があり、それを踏まえてのレムリアンシードという、いちおう筋の通ったバックボーンを持っている方が「らしい」んじゃないかと思うんですよね。
※詳しくはこちら

私にとっては、レムリアンシードなどの「特別な名前」は一種の「称号」だと思うので、適用は慎重に……というイメージなのです。

ブラジルのレムリアンシードには、特別な「おはなし」がくっついているのだから、他の産地でもレムリアンシードを名乗るなら、それなりの「おはなし」が欲しいじゃないですか。
なのにブラジルに続いて世に出た「ロシアンレムリアン」はいちおう「ブルー・エンジェルの伝説」とやらがくっついていて、名づけた人もわかっていますが、ペルーやコロンビア、モザンビークあたりは、誰がどんな理由でレムリアンシードということになったのかが不明。

なので、私としては「よくわからないけどレムリアンシードの名前がついてる水晶」……と、カブラル山脈のレムリアンシードとは、ちょっと区別しています。
正直に言うと、別に、レムリアンじゃなくてもいいんじゃないか、という気分。

レムリアンでなくてもいいならどう呼ぶか。
そんなネタでおひとつ。

コロンビアンレム

「コロンビアン レムリアンシード」として買った石です。
いちおう、ムゾー産とのこと。

コロンビア産のレムリアンシードの産地については、
◇エメラルド鉱山で見つかった
◇ムゾー産(※ムゾーは有名なエメラルドの鉱山)
◇サンタンデール(州)産
という説明を見かけていました。

それが、最近
◇Peñas Blancas, Boyaca, Colombia
◇ここで採れるものだけがコロンビアンレムリアンシード
……という情報が。

Peñas Blancas, Boyaca, Colombiaを訳す(?)と、
コロンビア、ボヤカ州、ペーニャス・ブランカス。
さらに調べると、ペーニャス・ブランカスは鉱山名でもあるようす。

出た、鉱山限定。

これでインカローズあたりだと、アルゼンチンのカピジータス鉱山のだ!と鉱山限定説を唱えてみたりしますが、あれはカピジータスがインカ帝国の範囲内にあって、インカ帝国の時代から稼働していたという「立地と歴史」という理由があるから。
レムリアという「伝説」……しかもどうしてここでレムリアという理由が明らかでないものでは、鉱山というのは、たまたまそこを人間が掘っていて水晶が出た……というだけの話ではないでしょうか。
それも見るからにペーニャス・ブランカス産は特別だと思える特徴があるならともかく、透明ピカピカ横筋付き……だけでは、他にあっても不思議じゃない。

何でもペーニャス・ブランカスはムゾーと50キロ程度しか離れていないということなんですが、いったいどういう位置関係か。

ちまちま検索を繰り返し、場所をさがして地図をおこしてみました。

どん。

コロンビア地図


ムゾー鉱山とペーニャス・ブランカス鉱山はボヤカ州にあり、サンタンデール州はボヤカ州のお隣。
予想以上に地図が大きくなったのは、いずれの地点も近くて、大きくしないと落とせなかったからです。

ちょっと引いて広い範囲を見てみると、いずれも東アンデス山脈のなかにあり、
傍をマグダレナという川が流れています。
さらにしらべていくと、ボヤカ州の南端にはチボールという、これも有名なエメラルド鉱山があるんですが、同じ州にあるけれど、ムゾーは山脈の西斜面でマグダレナ川流域、チボールは東斜面でオリノコ川流域になり、それぞれの流域を代表する鉱山である……というような説明に行き当たりました。
ペーニャス・ブランカスも大きくはムゾー地区と見られるようです。

ふーむ、共通項は、東アンデスの西斜面、あるいはマグダレナ川流域か。
ブラジルのレムリアンがカブラル山脈という範囲を持っているように、ここでもある程度の範囲があってもふしぎじゃない。
むしろ州とか鉱山とか、人間が設定した範囲に限定する方が難しいのでは。

ここで「マグダレーナ川流域を代表するムゾー鉱山」という説明が印象的だったので、マグダレナ川で検索していくと……。

おや。

この川の名前は、新約聖書の外典「マリアによる福音書」などに登場するマリア・マグダレーナに由来する。(Wikipedia)だそうですが、そのほかにも

◇マグダレナ川の上流にはサン・アグスティン遺跡群がある。
 南米でも最大規模の遺跡群で、紀元前500年にさかのぼるものもある。
 ※サン・アグスティン遺跡群(Wikipedia)

◇アマゾンの奥地にあるとされた黄金郷:エルドラドを求めて、スペインのヒメネス・デ・ケサダは、マグダレナ川をさかのぼり、チブチャ(ムイスカ族)を征服して、1538年にボコダ(現在のコロンビアの首都)を建設した。

◇ボヤカ地方に興ったムイスカ文明は農耕的な民族で、優れた金細工技術と陶芸技術を持ち、族長は毎年1回、祭りの際に全身に金粉をぬって湖で沐浴する儀礼をおこなっていて、その話がエルドラドの伝説になった
http://www.colombia.travel/jp/turista-internacional/colombia/historia

◇「エル・ドラドの真の姿は、ムイスカ族の宗教と切り離せない関係にあった。シャーマニズム的な宗教を信じるムイスカ族は、物質的な世界よりも霊的な世界を重んじる傾向があり、太陽や自然を崇拝していた。」
http://www.bs-asahi.co.jp/bbc/hi_06_01.html

などなど……おおう、よくわからないレムリアを持ち出さなくても、この地には魅力的な歴史や物語があるではないですか。

むしろ、エルドラド・クリスタルとかマグダレナ・クォーツとか、ムイスカ・クリスタルとか……そういう名前で呼んだ方がいいんじゃないだろうか。

東急ハンズで目撃!

図鑑1

以前にお知らせした鉱物図鑑(私が写真協力させていただいたもの)を新宿の東急ハンズで目撃!

1巻ずつばら売りされていました。
どうぞよろしく!(写真協力させていただいただけですが、やはり気になるので)


こちらのサイトもアップされていました。

ひんやりとした色

川流れトパーズ

ブラジル産のブルー・トパーズです。

ごらんのとおり、表面はかなりマットでエッジ(面と面の合わせ目)も丸みを帯びています。
……どうやら川流れ(掘り出されたのではなく、自然に川に流されて角が丸みを帯びた)っぽいです。

ほぼ10年前くらい、石集め再燃初期ごろに買ったものです。
この石を買ったあとブログには登場しないまま、アフガニスタン・パキスタン(個人的)ブームが来たりして今に至るわけですが、最近この石を取りだす機会がありました。

パキスタンのアクアマリンと同じような色合いなので、
「あれ? こんなマットなアクアマリン、買ったっけ?」
……と思わず、アクアマリンと間違いました。

でも、手に取ってみると、すうっと指先から熱を奪うような冷たさ、そしてアクアマリンではありえない重さ。
「あ、これトパーズだ」
気が付いてみると、トパーズの形をしています。8(晶の先端あたり)

見かけよりも、触った時のひんやり感と重さ。
写真ではお伝えできない部分が魅力の石なのです。


産地で「?」

シデライト・モロッコ

先日のシデライトかぶりのファーデンと同じ産地の水晶です。
シデライトと水晶と白い鉱物……なんだかわかりませんがカルサイト?がごちゃごちゃ盛りだくさんに集まった、盆栽チックな石。
良く見えないけれど、水晶がどこか見えないところでファーデンになっていそうな雰囲気です。

2011年の新宿ショーであともう一つと3つ合わせて買いました。

そのときはモロッコとしかわからなかったけれど、今回改めて調べてみると、
どうやら、詳しい産地は、
Iouriren Mine (AGM Mine; Iourirne Mine), Akka, Tafraout, Tiznit Province, Souss-Massa-Draâ Region, Morocco
のようす。
※mindat:http://www.mindat.org/loc-11603.html
※http://wrightsrockshop.com/gallery/morocco/moroccangallery2.htm
※http://crystalclassics.co.uk/product-detail.php?id=4808

いくつかの海外サイトを見ましたが、シデライトの色合いや水晶の様子に特徴があるので、まず間違いないんじゃないかと思っています。
どうやら近年新たに見つかったものらしいです。

……で、いったいモロッコのどのあたりなんだろう……?と思って地図をおこしてみたら。

モロッコmap


もう一度、産地を見てみます。
鉱山の場所まではわからないのでそれ以降で。

Akka, Tafraout, Tiznit Province, Souss-Massa-Draâ Region, Morocco
ええとこれを和訳(?)すると
モロッコのスース・マッサ・ドゥラー地方、ティーズニット州、タフロート、アクカ
ということになります。

地図にもアクカ、タフロート、ティーズニットを入れました。
……あれえ?

タフロートはティーズニット州にあるのは確か。
でも、アクカ(Akka)はちがうんじゃないか?

海外Wikipediaで見てみても「Akka is a town in Tata Province, Guelmim-Es Semara, Morocco. 」になってるし。

どうなってるんだろう?


ミルキーフローライト

ミルキーフローライト2

中国は湖南省、ヤオガンシャンの……フローライトです。
あ、ご覧の通り水晶もくっついています。
全体的な大きさは2センチ×2センチよりちょっと小さいくらい。

色としてはフローライトによくある紫ですが、どうしたわけか色合いがミルキー。

方向を変えてみます。
ミルキーフローライト3

表面の凸凹は、フローライトっぽい小さな立方体の集まりっぽい。
水晶が突き抜けている部分もあります。

もういっちょ。
ミルキーフローライト1

一か所割れたというか、他の結晶が蓮れたような部分があって、そこを見ると表面から数ミリ、白濁して不透明になっているようです。

フローライトの表面を別の鉱物が覆ったのかと思ったのですが、表面の様子がフローライトっぽいことを考えると、フローライトに何かが混じって表面付近が不透明になっているんじゃないかとも思えます。
とはいえ、フローライトがこんな感じのミルキー不透明になったのを見たことがない。
もちろんこれに似たフローライトも見たことがありません。

いったいどうしたことか。
珍しい~と喜んで(かなり昔に)買ってみたものの、珍しいということは調べる手がかりも少ないということを忘れていました。

よく似たフローライトを見かけたよ!という方がいらっしゃったら情報お待ちしております。


ここでもファーデン

ファーデンといえばパキスタン。
アフガニスタンとの国境沿いのワジリスタンというあたりでよく出るようです。
ファーデンパキスタン


そのほかでは、ブラジルでもでます。
ファーデンブラジル

アメリカ・アーカンソー産もあります。
ファーデンアーカンソー

アルプスでも出ます。
ファーデンアルプス2

てことは、ヒマラヤでも出ます。(パキスタン産のは、狭い意味のヒマラヤには入らないと思います)

↑ネパール産

↑インド産

意外にいろんなところで出るんだねえ~と思っていたら、こんな産地もありました。

モロッコ ファーデン

モロッコ。

写真ではわかりにくいですが、ファーデンラインが縦方向にはいったファーデンが2~3本、束のようになっているうえに黒っぽいシデライトが笠のようにかぶさっています。

モロッコ ファーデン2

こっちの方がわかりやすい……いや、やっぱり写真には写りにくいみたい。

そういえば、ファーデンでほかの鉱物とがっちりセットになっているのは少ないような気もします。
そういう点でもちょっと面白いかもしれません。

改めて、ファーデンの産地のラインナップを見ていると、共通点があるのかないのかわからなくなってきました。
ファーデンのでき方はまだまだ謎のようです。


どっちが主役

ブラジル産トルマリンで三連打。

どっちが主役

トルマリンとスモーキーです。

こっくりとした何ともいい色合いのスモーキー・クォーツに、青~緑のグラデーションのトルマリンの束がもたれかかるようにくっついた心憎いセット。
さしわたしで5センチほどあるので、ほぼ良い大きさです。

先日までのトルマリンのようにピンクが混じった華やかな色合いではないですが、束状でボリュームがあるところが見どころ。
色合いがややおとなしめな分、スモーキーのつややかさや色合いのコクが引き立って、いったいどっちを主役に見るべきか……写真の主役にするべきか悩みました。

結果、主役の半ばをスモーキーに譲った感じ?

これもルースをメインに扱うお店出身です。
 

レインボー未満

レインボー未満

前回のトルマリンと同じ産地じゃないかな?
レピドライトのくっつき方や色合いがよく似てる。
だけど、色数はレインボーと呼ぶには足りない感じ。

これも小さい石。

実は鉱物ショップではなくてルースをメインで扱うショップで買った。
ルースが中心なので、原石はたまたま一緒に仕入れてきた脇役扱いで意外にお得。

原石は鉱物ショップの方が種類も多くてきれいなのが多いイメージがあるけど、そういうところはどういうものがきれいで珍しくて値段が高いかも知っているので、店の判断でなく自分で選ぶ気合があれば、あえて脇役扱いの店を狙ってみるのも手かもしれない。

レインボー未満2

最初の写真がピンぼけていたので撮りなおしました。


 

レインボー!(喜)

私は、石を意味では選ばない。

選ぶにあたって一番大きな割合を占めるのは「みため」。
「きれい」だけじゃなくてごつごつワイルドな石を選ぶときも、それは「心にぐっとくる見た目」。
音とか手触りも決め手になったりもするけど。

みため重視だから、石を買うときはとにかくじっくり見たい。
同じ種類の石がいくつもあったら、じっくり見比べその中からチョイス。
なので、買ったらその石の魅力はわかっているはず……なのですが。

写真にとって「おおっ、こいつはこんな石だったのか!」……とびっくりすることもあったりします。

今回の石も緑のトルマリンの中心の方が赤くて、ウォーターメロンの原石だと思っていました。
それを写真に撮ってみたら。

レインボー・トルマリン

なんか、色が多いぞ。

最初に見た通り、根元の方は赤く、ややくすんで見えるのはその周りを薄く緑の層が覆っているから……ゆえにウォーターメロン(トルマリン)の原石だと思ったわけですが、小さな石(約2.5センチ)を、大きく写してみたら、先端の方に青~ピンクのグラデーションが見える。

まるでレインボー!
※やや明るく写しています。気が付かなかったのは、現物だともうちょっと色が暗いから?

この色の豊かさ、華やかさは、さすがトルマリン。

”スプートニク”

ちょっときれいに写真が撮れたので、再録。

スプートニク

モロッコ産のアラゴナイトです。
六角柱状の結晶がまるでイガグリのように放射状にまるくかたまってます。

海の中に、こんなウニがいそうだな……とか、逆に宇宙にこんな小惑星が深んでいても不思議ではなさそうな、個性的で不思議な形。
最初に取り上げた時は、「謎の小惑星X」などとタイトルを付けてましたっけ。

某ジュディ・ホール氏の本では、「スプートニク型」としてこのタイプのアラゴナイトが紹介されてました。(色といい、モロッコ産としか思えないのに、産地にモロッコが入っていない不思議)
スプートニクというのは旧ソ連が打ち上げた人類史上初めての無人人工衛星のこと(またはその計画)。

「謎の小惑星X」みたい~と思っていたので、他の人も宇宙っぽいイメージを抱くんだな……と思って不思議にも思ってなかったんですが、改めて「スプートニク」を検索してみると。
人工衛星スプートニクは、球体から細長い棒状のものが4本つきだしたかたちでした。
……似てないじゃん。

さて、このアラゴナイト、赤い色は鉄分によるらしく、同じ産地で色のついてないのも出ています。

産状はこんな感じらしいです。
参考サイト(mindat/海外) 参考サイト2(mindat/海外)

なんでも「鉱山」というよりは、町の近くの丘の斜面で採れるのだとか。
こんな石が手軽に採れるなんて羨ましい!

リンク先では、赤土が丸く固まったようなものが転がっていて、どうやらその中にアラゴナイトは埋もれているようす。この手のアラゴナイトは、母岩付きのものをほとんど見かけませんが、土の中からコロコロ出てくる状態では、母岩付きにならないのもうなづけます。
土の中の鉄分が、この赤の原因でしょうか。

ひょっとして鉄分にとんだどろどろの泥水の中で成長したため、こういう上下左右関係ない放射状の形状に成長したんじゃないかと想像します。
ああ、こういう「無重力」な感じが宇宙をイメージさせるのかも。




色の楽しみ

春。
あたりに花の色彩があふれる季節……実は、この季節の光は色をきれいに見せてくれると思う。
もちろん、石の色も

ラベンダー色
普通のアメジストもこんなにきれいなラベンダー色♪

マラガ青
最近ちっとも見かけない、マラガのブルー。

とげとげグリーン
そういえばヒマラヤ水晶、最近ごぶざただ。

過ぎ去った桜
ローズクォーツ……ちょい濃いめ。


透明の表情

何度か言っているけど、私は石の写真はマクロから始めた。
小さなものを大きくクリアに写すというより、単に一部を拡大して喜んでいたのだけれど、そうすることで石の表情を楽しみ、同じ種類でも一つ一つ見どころが違うのだということを知った。

だんだん石全体を写すようになり、「こんな石だ」という説明的な写真になってきたような気がするけれど、やっぱり根っこにはあの「なんちゃってマクロ」の気持が残ってると思う。

……ということで。

透明dt

透明ステラ

透明ガネ

表面の魅力

水晶にはいろいろな魅力がある。

透明度、形、色、内包物。
そしてもう一つ……表面の様子。

表面

ブラジル産水晶です。
ごらんのとおり、表面に無数の突っつき痕。
おそらく、何か別の鉱物がくっついていたのがはがれたのだと思うんですが、だとすると一つも残っていないのが逆に不思議。
でも何かのはがれた痕だと考えないと、水晶に自然にこんな痕が付く仕組みが説明できません。

水晶の表面のようすというと、
専門的には成長丘と呼ばれる凸状の上向き三角形(レコードキーパー)や、
成長丘

軽く溶けたとこに現れる凹状の逆三角形(トライゴーニック)、
触像

放射状にくっついていた雲母がはがれた痕(スターバースト)
放射状雲母痕

が有名ですが、それだけではないということです。

海外ではこういうのを「サーフェイス」としてコレクションしている人もいると聞きましたが、そういうサイトに出会ったことがなく……見かけた方、情報お待ちしております!

これぞ、水晶の未加工ならではの魅力だと思います。

ブルー・ゴースト・インクルージョン?2

以前、ブルーゴースト2

真ん中とその下あたりにうっすら青いラインが見えるでしょうか。

これはライン(ルチルみたいな線状)ではなくて面。
目に見えないくらいうっすらのファントム面が光で青白く浮かび上がる感じです。

ペンライトがやや青白い感じなので、普通のうっすらファントムが青白く見えているだけでは……?ともおもったのですが、そうではなく、むしろミルキー・クォーツが光でわずかに青白く見えるのと同じ感じ。

これを買ったのと別のお店で聞いたところでは、光で青白いインクルージョンが見える水晶(話を聞いただけなので、写真と同じように見えるのかはわかりませんが)を見かけることがあるそうです。
多いときにはひと箱仕入れると、その中に何個かあることもあるとか。

最初のブルー・ゴーストは線状(どっとがライン上に並んだ感じ)だし、角度によって見え方が違う(角度によって輝くラインが異なる)や、ファントムではなくて放射状だったりもするので、同じものとは言えないように思いますが、青白く見える理由はよく似ていると感じます。

それにしても、インド・アジャンタのレインボー水晶もそうですが、ひとつ知られるとその後別の産地でも同じあるいは似たものが見つかってくるのが面白い。
一つが有名になることで、みんながその特徴に注目して探すからかもしれませんが、石自体は突然そんな石が生まれたのではなくて以前からあったはずなのに。

最初に買ったブルーゴースト・インクルージョンは、売る店も珍しいとわかっていたので強気のお値段でしたが、今回は普通の丸玉の中から見つけたので「普通丸玉値段」。

ある意味見つけたもの勝ちです。
そういうのがあるよと聞いてから、丸玉を見かけるとペンライトで照らしていた甲斐がありました。

ガーネット迷宮

……あ、「これな~んだ」にすればよかった!

まりガーネット

文字を入れちゃったので……マリ・ガーネットです。

名前の通りアフリカのマリ産のガーネット。
かけらですけど、初のマリ・ガーネット。

名前だけは以前から知っていて、手に入るなら欲しいなーと思ってたんですけど、原石で見かけるのはなんだかやたらにデカくて色もルースだと美しい黄緑系なのに、茶色が混ざった濃い色・透明感なしがほとんど。
ルースと原石の違いに、これ、マリガーネットなの? と手を出しかねていました。

さて、この石、買ったところ袋に(一つ一つが5ミリくらいの小さな石なので、まとめて袋にin)
マリガーネット(ウグランダイト)と書いてくださいました。

ウグランダイト? 

初めて聞く名前です。
こういう時はまず検索。
目の前のパソコンでぽちぽちすれば資料が手に入るわけですから、検索しない手はない。

ふむふむ……ふむー。

ええと。
まず、ガーネットといいますが、これはグループ名。

長石(フェルドスパー)がそうであるように長石の名の元にいろんな種類の長石がある。
ガーネットもガーネットの中にいろんなガーネットがある。
そういう名前なのです。

長石のときは、このように

成分の中に長石として共通する部分とそれにくっつく(便宜上)オプション部分があり、ビーズなどでよく見かける範囲では、オプションが3種類あり、それがそれぞれくっつくと、ほ~ら長石が3種類!
てなことをいいましたが、ガーネットはその上を行きます。

たとえば
ガーネットの中のアルマンディン(鉄礬石榴石)という種類の化学式は
Fe3A12(SiO4)3

この中で、(長石の例を用いれば)後半の(SiO4)3が共通部分。
その前にくっつくFeとAlがオプション部分。……オプション部分が二つある!
てことはその組み合わせも複雑になるということ。

図にするとこんな感じになります。
ガーネット図
参考サイト様1参考サイト様2参考サイト様3を拝見させていただき、自分で理解するためいろいろ付け加えて図にしました。適切でなかったらご指摘ください。

しかも長石がいろいろ混ざりやすいように、ガーネットもいろいろあれこれ混ざり放題。
あまり適切な言い方ではないと思いますが、いわば中間種だらけで、アルマンディンは鉄とアルミニウムを含むガーネットですが、それだけを含むものはまずなくて、たいてい何か別のが混じってる……という状態なんだそうです。
ただし、何でもかんでもごっちゃまぜではなくて、図の実線のところは混ざりやすいけど、点線のところはあんまり混ざらないということです。


で、この暗号のような化学式を整理整頓していくと……それにしても上の図を最初に考えた人、すごいと思います……アルミニウムを含むものとカルシウムを含むものに二分され、カルシウムを含むものをウグランダイトというのだそうです。
ウグランダイトは、色もガーネットといえば赤……というイメージを裏切る緑系。

話を写真の石に戻します。
どうして小さなかけらを買っちゃったかというと、よくご覧ください。
それぞれのかけら、緑の濃い部分と薄い部分があります。

お店の人曰く、
「ガーネットで、こういう風にグラデーションでバイカラーなのは少ないよ」

そういえば……見たことないような気がする。
マリガーネットだしー、バイカラーだしー、レアだしー……と珍しモノ好きで買っちゃったのでした。


ところで、検索していたら「Mari Garnet」と書いてるショップサイトがあったんですが。
マリ共和国だから「Mali]だよねえ……?

地図あそび

ブログへの検索ワードに「アルゼンチン カピジータス鉱山の場所」というのがあったので作ってみました。

南米産地地図

左下の方に カピジータス鉱山の場所をマークしてあります。
この場所はすでに探してあったのですが、個人的に、インカローズというからには、「場所もインカ帝国内、歴史的にもインカ帝国の時代から稼働しているカピジータス鉱山産で、鍾乳石状なので輪切りにするとずばり薔薇なロードクロサイト」と口うるさいことを言っているので、このカピジータスがかつてのインカ帝国の範囲内にあるということも一緒に記したい。
ところが、地図に記せる形のインカ帝国の資料が見つからなくて、足踏みしていたんです。

このたび、無事インカ帝国の範囲を地図に記せる資料が見つかったので、晴れて地図を起こしてみました。

インカ帝国とカピジータスだけではちょっと物足りないので、他のいろいろ産地もマーク。
チョイスは完全に趣味です。

北から。

コロンビアのムゾは言わずと知れたエメラルドの産地。
同時にそばのサンタンデール州とあわせて「コロンビア・レムリアン」の産地とされます。

この産地について、ムゾ? え? サンタンデール産も? と思っていたら近かったのでした。

お次、ブラジルのマラバ。ここはおなじみのつくつくアメジストとは違う大ぶりなアメジストの産地です。


同じくブラジルのカブラル山脈
隙あらば繰り返しますが、最初にレムリアンシードの名前が付けられたのはカブラル山脈産。
産地の様子から「レムリアの遺跡みたい」というインスピレーションを得てネーミングされたとのことなので、レムリアンシードというならカブラル山脈産でしょう。

そのそばのエスピリトサント州は、ご存じスーパーセブンの産地。

ブラジルとの国境近くにあるボリビアのアナイ鉱山は、アメトリンの産地。
マラバ・小
">

一番下の方、ウルグアイのアルティガスは、アメジストの産地として有名です。
このアルティガスのまわりのピンク色の範囲「パラナ玄武岩台地」は、はるか太古、地下から粘りの少ない玄武岩質溶岩があふれ出してつくったもの。
アメジストといわれて思い浮かべるつくつくタイプのアメジストは、この玄武岩の中で育ちます。

なるほど、アルティガスはそのど真ん中。

追記。
ペルー産のモリブデナイト入り水晶の産地をマークしたいんですけど、詳しい産地をご存知の方~。
情報募集中!

ぺルビアン・レムリアンといわれているので、産地の場所を押さえておきたいのです。

追記2
こちらのサイト(海外)に「from the Huallanca Mine in Peru.」とあったので、場所をマークしました。
Huallancaはウワリャンカと読むようです。
南米マップ

味のある色

先だっての横浜・ミネラル・ザ・ワールドでの戦利品
買ったのは前日のオレンジリバー産と間違えそうな水晶とこれだけ……。

オーストラリアシトリン

同じく、オーストラリア産でシトリンです。
2センチ弱とかわいい大きさですが、しっかり黄色、よく見るとファントム。

お店の話では天然のシトリンだそうです。
表面はややマットで土が食い込んでいたりもして、ピカピカきれいというわけにはいきませんが、この何ともコクのある色、いいですねえ~。

小さかったのでもういっちょ。

オーストラリアシトリン

これは、単結晶ばかりだったなかでちょっぴりクラスターっぽく別結晶がくっついていたもの。
これは色がさらに濃い目で、スモーキーのファントムが入ってるのがはっきりわかります。
1枚目の写真もよく見るとスモーキーのファントムが入ってるのがわかります。

さらにもういっちょ。

オーストラリアシトリン

こちらは大小ツイン、土の食い込み具合が多くて表面はいまいちなんですが、実物は色が鮮やかです。

シトリンといっても、スモーキーが混じっているせいか渋めな黄色。
アメジストを加熱した山吹色系黄色(赤みのある黄色)とは違います。
この石の黄色はオレンジではなくて、若干緑がかっている……緑と言えるほど緑がかっているわけではなく、どこかに緑のニュアンスを感じる黄色なのです。

食い込んでいる土の具合から想像するに、母岩は脆く、そのためにバラバラの単結晶で売られていたんじゃないかと思うんですけど、できればクラスターを見たい感じ。


ラベルの産地からたどっていったところ、場所はこのあたりのようです。
エマビルマップ

面影はいずこ

先だっての某研究所のセールでの戦利品

セレストバライト

セレスタイト、だそうです。

この石を知ったのはかの「クリスタルバイブル」の続編「クリスタル&癒しの石」。
この本では「セレストバライト」という名前で紹介されていました。
その時は検索すれどもヒットなし。
一度だけ「ストロンチア重晶石(Strontian Barite)」の名前で見かけて、それっきり見ることもなく忘れていました。

思わぬところで再開! え? セレスタイト(天青石?)とびっくりついでに買ってみました。

改めて検索してみると、かつての手掛かりなしが嘘のようにヒット。
曰く、
セレスタイトとバライトが混じった石。
部分的にスファレライトが混じって黒い縞になることもあり。
このサーモンピンクは鉄分によるもの
……とのこと。

こちらでも触れましたが、セレスタイトの化学式はSrSO4、バライトはBaSO4。
Sr(ストロンチウム)とBa(バリウム)が違うだけ。
……ということでこの両者は混じり合うことがあり、ストロンチウムかバリウムか量の多い方(50%を超える方)の名前が表に出るということになってます。

なので、この石はバリウムよりストロンチウムが多いためにセレスタイト/天青石……になってるはず。
以前見かけたストロンチア重晶石の名前は「セレスタイトが混じったバライト」という意味になるので、感じとしてはバライトの方が多いという意味になるんだけれど。

ともあれ、みためではセレスタイトにもバライトにも見えません。
唯一、面影があるとすれば「重さ」。

セレスタイトもバライトも、みための割にかなり重い石です。
それが混じってるこの石も重いです。
プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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