石に迫る(つもり)
個人的な意見は「アメジストにルチル入りはない」。
※針状内包物ではなくて、ルチル(金紅石)入り
理由はかなりわがままで
◇これまで一つも見たことない
◇ルチル入りだと言われたものはゲーサイトだった(見て確認したもの、店の判断両方で)
これに加えて
◇知り合いの石好きさんや石屋さんにも機会があれば聞いてみたが、みなさん「見たことない」
私だけならいざ知らず、みなさん「そういや『これはルチル』と言えるのはみたことないね」とおっしゃったので、「じゃあ、やっぱりなさそうだよね」と思っていたんですが。
こちらのサイトさまで、淡い目のアメジストの中にオレンジ色っぽい細かい針状の内包物が入っている石に対して、
◇ラベルはルチル入りアメジスト
◇ただし含有物の同定には問題発生
◇ディーラーサイドで破壊検査した結果ゲーサイトとルチルのものあり。(両方含むのもあるかも)
……とのこと。
リンク先の写真を見ながら、この石を思い出しました。

残念ながら、産地を聞きそびれたので正しい産地は不明です。
とりあえず、内包物の様子から、ブラジルやインドっぽくはなさそう……ナミビア?と予想しています。
透明水晶ベースにアメジストやスモーキーが混じっていて、
内包物として一番目立つ黒い針状のものは、ゲーサイトでしょう……たぶん。
で、画像の左半分、何となく放射状に広がって内包されている黒い針状の部分の根元(放射状の針が集まっていくあたり)をよくご覧ください。
茶色のような、赤っぽいような、細くて短い針状内包物が縦横無尽に散らばっています。
これが、「アメジストの中のルチル(かも)」とされたものに似ているような……。
以前、黒い針状のものがゲーサイトだったら、何となく金色に見えなくもないこの短い針状のものはカコクセナイトじゃないか?と変な予想を立てたことがあるんですが、その後いろんな説明を見た結果、今のところカコクセナイトが水晶の中に入るのは難しそう……と思ってます。
カコクセナイトとされていたのが、分析の結果ゲーサイトと修正される例も多いようですし。
(※「宝石宝飾大事典」にはアメジストやスモーキーの中の金色のゲーサイトが入ったものをカコクセナイトと呼ぶ……というようなことが書かれていますが、これは金色のゲーサイト=カコクセナイト扱いではなくてゲーサイト入りアメジストまたはスモーキーをカコクセナイトと呼んでいるということです)
しかし、この石の場合、黒くて目立つ針と細かい針、両方ゲーサイトなんだろうか?というのが疑問。
ゲーサイトはストロベリー・クォーツの内包物のように赤く見えたり、金色の束のようになったり、黒い針状になったりするようですが、それは何らかの環境の違いでそうなるのでしょうから、同じ環境であったはずの同じ石の中で見た目の異なるゲーサイトが混じるものなんだろうか?
ファントム状になっていて、あるところまでは金色小さい針、あるところからは黒い針……と別れていたら、結晶していくうちに環境が変わったのかも、と思えますがじっくり見ても混ざってるみたい。
もしかしてこれもルチルだったりするのだろうか?
そこで、カメラにマクロコンバージョンレンズをつけ、手振れ補正機能をオーバーしそうになるのをこらえ、必死にマクロ写真してみました。

うーん、私の石は、ルチルではないっぽい。
というのは、矢印で示した金色針(拡大)をご覧下さい。
途中から太さが変わっています。
ぼやけてますが、他の針もなんとなく細い→太いと一本の針の両端で太さが変わってるかんじ。
ルチルは、細かったり太かったりいろいろですが、一本のルチルでこのように太さが変わることはないイメージがあります。
そしてもうひとつ……これはちょっと自信がないんですけど、水晶に内包されたルチルはけっこう「長い」ような気がするんですよね。
ビーズにしてしまうとわかりにくいですけれど、たとえば原石でルチル入りの場合、今回の写真のように、短い針状のルチルが水晶内部に縦横無尽に散らばって内包されているのは意外に見かけない。
そりゃ、たまに短いのが混じることはあっても全部が短くて縦横無尽というのは、そういえばない…少ないと思いませんか?
こんなふうに太さが変わるのはどっちかというとゲーサイトっぽいけれど……。
とりあえずこの石については「ルチルっぽくない」ということにしておきます。
こうなったら、ジンバブエ産の実物が見たいぞ!
※針状内包物ではなくて、ルチル(金紅石)入り
理由はかなりわがままで
◇これまで一つも見たことない
◇ルチル入りだと言われたものはゲーサイトだった(見て確認したもの、店の判断両方で)
これに加えて
◇知り合いの石好きさんや石屋さんにも機会があれば聞いてみたが、みなさん「見たことない」
私だけならいざ知らず、みなさん「そういや『これはルチル』と言えるのはみたことないね」とおっしゃったので、「じゃあ、やっぱりなさそうだよね」と思っていたんですが。
こちらのサイトさまで、淡い目のアメジストの中にオレンジ色っぽい細かい針状の内包物が入っている石に対して、
◇ラベルはルチル入りアメジスト
◇ただし含有物の同定には問題発生
◇ディーラーサイドで破壊検査した結果ゲーサイトとルチルのものあり。(両方含むのもあるかも)
……とのこと。
リンク先の写真を見ながら、この石を思い出しました。

残念ながら、産地を聞きそびれたので正しい産地は不明です。
とりあえず、内包物の様子から、ブラジルやインドっぽくはなさそう……ナミビア?と予想しています。
透明水晶ベースにアメジストやスモーキーが混じっていて、
内包物として一番目立つ黒い針状のものは、ゲーサイトでしょう……たぶん。
で、画像の左半分、何となく放射状に広がって内包されている黒い針状の部分の根元(放射状の針が集まっていくあたり)をよくご覧ください。
茶色のような、赤っぽいような、細くて短い針状内包物が縦横無尽に散らばっています。
これが、「アメジストの中のルチル(かも)」とされたものに似ているような……。
以前、黒い針状のものがゲーサイトだったら、何となく金色に見えなくもないこの短い針状のものはカコクセナイトじゃないか?と変な予想を立てたことがあるんですが、その後いろんな説明を見た結果、今のところカコクセナイトが水晶の中に入るのは難しそう……と思ってます。
カコクセナイトとされていたのが、分析の結果ゲーサイトと修正される例も多いようですし。
(※「宝石宝飾大事典」にはアメジストやスモーキーの中の金色のゲーサイトが入ったものをカコクセナイトと呼ぶ……というようなことが書かれていますが、これは金色のゲーサイト=カコクセナイト扱いではなくてゲーサイト入りアメジストまたはスモーキーをカコクセナイトと呼んでいるということです)
しかし、この石の場合、黒くて目立つ針と細かい針、両方ゲーサイトなんだろうか?というのが疑問。
ゲーサイトはストロベリー・クォーツの内包物のように赤く見えたり、金色の束のようになったり、黒い針状になったりするようですが、それは何らかの環境の違いでそうなるのでしょうから、同じ環境であったはずの同じ石の中で見た目の異なるゲーサイトが混じるものなんだろうか?
ファントム状になっていて、あるところまでは金色小さい針、あるところからは黒い針……と別れていたら、結晶していくうちに環境が変わったのかも、と思えますがじっくり見ても混ざってるみたい。
もしかしてこれもルチルだったりするのだろうか?
そこで、カメラにマクロコンバージョンレンズをつけ、手振れ補正機能をオーバーしそうになるのをこらえ、必死にマクロ写真してみました。

うーん、私の石は、ルチルではないっぽい。
というのは、矢印で示した金色針(拡大)をご覧下さい。
途中から太さが変わっています。
ぼやけてますが、他の針もなんとなく細い→太いと一本の針の両端で太さが変わってるかんじ。
ルチルは、細かったり太かったりいろいろですが、一本のルチルでこのように太さが変わることはないイメージがあります。
そしてもうひとつ……これはちょっと自信がないんですけど、水晶に内包されたルチルはけっこう「長い」ような気がするんですよね。
ビーズにしてしまうとわかりにくいですけれど、たとえば原石でルチル入りの場合、今回の写真のように、短い針状のルチルが水晶内部に縦横無尽に散らばって内包されているのは意外に見かけない。
そりゃ、たまに短いのが混じることはあっても全部が短くて縦横無尽というのは、そういえばない…少ないと思いませんか?
こんなふうに太さが変わるのはどっちかというとゲーサイトっぽいけれど……。
とりあえずこの石については「ルチルっぽくない」ということにしておきます。
こうなったら、ジンバブエ産の実物が見たいぞ!