宝石名と鉱物名のごちゃごちゃ

スフェーンです。
おっと、チタナイト(チタン石)です。
スフェーンというのは宝石名なんだそうです。
私はうっかりスフェーンで覚えてしまったので、ついついスフェーンと呼んでしまう。
いちおう、「宝石名は、こういう鉱物の中できれいなもの」という条件があると思っているので、カットには適さない(だろう)この石は、チタナイトと呼ぶべきなんだろうなあ……。
この石の他にも、アイオライト(宝石名)とコーディエライト(鉱物名)とか。
アイオライトあたりは、鉱物分野でもアイオライトの名前を普通に見かけるような気がします。
ベスブ石に至っては、私は「べスビアナイト(鉱物名)」「アイドクレース(宝石名)」と覚えているんですが、今回念のために検索してみたら……あれえ? 両方ある。
◇「べスビアナイト(鉱物名)」「アイドクレース(宝石名)」→参考サイト様
◇「べスビアナイト(宝石名)」「アイドクレース(鉱物名)」 →参考サイト様、参考サイト様
……え?
◇べスビアナイトもアイドクレースも両方鉱物サイドの命名ですか? →参考サイト様
※こちらのサイトさまは「宝石名:アイドクレース」になっているけど、説明では鉱物名はアイドクレース
あー、これだけごちゃごちゃだったら、私が間違えていても不思議じゃない。(←妙に安心)
おっと、話題はチタナイト(←注意)。
透明度にはいまいち乏しいけれど、チタナイトらしい黄緑色。そして母岩付。
かつては母岩付きの標本は手に入りにくかったそうですが、パキスタンで産出するようになってから、私でも手に入れられるようになりました。
この石、カタカナ表記でもごちゃ付きますが、和名もチタン石と楔石の二通りがあります。
写真の石もそうなんですが、先端がとがり、縦に二つ折りしたような面白い形をしています。
この形をして「確かに楔の形」と説明しているところがあったので、念のため「楔」も検索してみました。
ここでいう楔は、石を割るときに石に打ち込む金属の道具のこと。形としては、ドアの下に押し込む「ドアストッパー」みたいな細長い三角形をしています。
……ということはこの結晶にはあまり似ていない。