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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
写真を撮ったり、調べてみたり、日々、石を相手に奮闘しながら、
知れば知るほど、見れば見るほど深みにハマる石の世界へとご案内します。
石好きさんも、これから石好きさんになる方も、どうぞ覗いてみて下さい。

楽天ブログは更新を停止しています。 掲示板や記事へのコメント欄は開いておりますが、見落とす可能性が高いので、こちらにコメントいただくか、画像掲示板web拍手の一言メッセージ等をご利用ください。

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石好きが高じてブレスレットやワイヤーラップ・ペンダントを作ってお店に置いていただいてます。
パーフェクトストーンさん
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意外にある?

wana-faden2_201408312133348a5.jpg

何とも写りにくいんですけど、ファーデンのクラスターです。
あまり丈の長くないファーデンがたくさんみっしりくっついています。

ファーデンというとたいていは単結晶で見かけることが多く、私も最初にクラスターを買うまでは、ファーデンがクラスターになるなんて思ってもみませんでした。
というより、こんなへんてこな水晶がどんな状態で出てくるものか、全く想像もできていませんでした。

ところが、類は友を呼ぶというか、石は石を呼ぶというか、ひとつを買ってからファーデンのクラスターを手にする機会が増えて、このクラスターでたぶん7つめ。

ひょっとすると、見た目がきれいじゃないというだけで……あるいは無傷で採取しにくいということで出回る機会が少ないとか、そういう理由で、意外にクラスターは多いんじゃなかろうか。

実物で見るとわかるんですが、ファーデンクォーツのクラスターは、ファーデン・ラインの方向が揃っています。
あっち向きこっち向き方向がバラバラということはないようです。

以前、ファーデンクォーツはこのように成長したらしい……という説を紹介しました。
簡単にまとめると、
水晶(石英)の粒が混じった岩に亀裂が入り石英粒が分断される。
そこに熱水がしみ込む。
亀裂はわずかな隙間だったので分断された石英粒の断面が再結晶し、隙間を繋ぐ。
亀裂はわずかに動き続けていて、再び石英粒は分断される。
わずかな隙間なので再結晶。
それを繰り返し、再結晶を繰り返した部分がファーデンラインとなり、広がった隙間の部分にまわりの部分が成長する。
……というかんじ。
それを考えると、ファーデンラインの方向がほぼそろっているのは、納得できます。

ファーデンの中にはラインが曲がっているものがありますが、きっとその結晶が出た場所ではまわりのファーデンも曲がったラインを持っていたことでしょう。

紫霞

victoria-2.jpg

ヴィクトリアストーン!

たまたまこの石を知ってから、それを探しているお店の方と知り合いになって「あそこで見かけましたよー!」「(売っている卸の店が)あそこに出店してましたよー」とお話させていただくこのもあったりして、この石に注目する機会が増えました。

このルースは、そのお店から「いつも売ってるところを教えてもらってお世話になっているので」とご厚意でいただいたもの。
ありがとうございます!

この中からどれでも好きなのをどうぞと言っていただいて、
「こ、これ、いいですか……?」
と厚かましく選んでしまったのがこれ。

淡い紫色のヴィクトリア。
ヴィクトリアストーンは、私が見たものでは水色、はっきり青緑(やや青み強め)、葉っきり緑、小豆色、白……この淡い紫色は少ないです。
どちらかというとくっきりはっきりした……ズバリ言うと「派手」な色味が多い印象のヴィクトリアストーンの中で、この色は異色かも。

写真に撮ったら、こんなに幻想的に写りました。

ヴィクトリアストーンは、飯盛博士という方が考案した人造宝石(自然界には存在しない)。博士はその製法を明かさずに亡くなられたとのことですが、ミネラルショーや宝飾展ではルースの他に、加工する前の原石(……というのも変ですが、スライスしたものや塊状のもの)を見かけたりします。
お店の人の話ではデッドストックだということですが、1982年に亡くなった飯盛博士は30年たっても残っているくらいたくさん作っておられたのでしょうか……。
もしかして、どこかで製法が復元されたとか、全然別の方法で見た目そっくりの石が作られるようになった……なんてことがあったりしないでしょうか。
不安だなあ。


かつては

某所で、「ネットで安く買ったモルダバイトビーズだけど、本物だろうか?」という質問に、「安かったら偽物かも」という回答が付いているのを見かけて、隔世の感。
その昔、といっても私が石の本格参入してからだから10年は経ってないころ、質問と同じくらいの大きさ(8ミリ)のモルダバイトビーズが1000円未満だったんだよなあ。(当時はそれでも、ビーズ一個でこの値段? 高! とか思っていました。そのビーズは、ルーペで見たら、いつの間にやら「龍川模様」とか呼ばれている水あめをこねたみたいな様子がみえるので、ちゃんとモルダバイトでした)

石は、相場があってないようなものなので、買う場所によって驚くほど値段が違います。
世に出た当初は高かったけどねくずれしたものもあるので、「昔は安かった」ばかりではありませんが、今買うと高い石は、以前の値段が恋しくなります。

今回の石もそんな石。
paraiba.jpg
パライバ・トルマリンです。

パライバと聞いて思いうかべる、ネオン・ブルーではありませんが、青い部分もあるし、紫色っぽい部分も、あ、銅の色……と思える、独特の色合い。
たしかこれも1000円未満。

当時は、パライバなんて知らなくて、
「これは銅で青くなってる、珍しいトルマリンだよー」(パライバトルマリンは、含銅リチア電気石)
というお店の人の説明に惹かれてった記憶があります。
いや、今思えば買っておいてよかった。
2センチくらいの小さい石だけど、透明度のある青い部分があって、1000円以下は、今はちょっと無理なんじゃないか。

今は「こんな石が出たんだって!」という情報を得て探したり、先に現物を見かけても「この産地でこれなら、あり得る」「他では見かけないな」などと自分の中で情報を突き合わせて判断してしまう、頭でっかちなことが多いんですが、石好き初心者のころ、わけもわからず買った中に、
「買ってよかった、でかした、当時の自分!」
……という石が多いのも確か。(ってことは、あんまり知識は役に立ってないのか?)

帰京したけど

夏風邪の咳が抜けないー!
夜になると特にゲホゲホしています。

聞くところによると、熱+咳の夏風邪と、お腹に来る風邪がはやってるそうなので、お腹風邪もらわないように気をつけないと。

彩雲?

彩雲
ふと見上げたら、空が一部虹色でした。

でも、普通の虹は、太陽と反対側に出るのに、この虹は太陽の隣に。
(画面左に太陽がありました)

これは、「彩雲」とかいうもの?

とっくり

実家居残り中でーす。

夏風邪が抜けきらなくて、夜になるとゲホゴホやってます。

そんな中で新しい陶器を作りました。

とっくり

口元をちょっと失敗したけど、土の感じがいい一輪挿しでしょ?






……というのはうそです。ごめんなさい。


これを正しい方向で見ると、こうなります。
とっくり2

軒先にぶら下がってました。

何ともきれいな鶴首の一輪挿しみたいな……蜂の巣です。

この形から、単純に「トックリバチ?」と思っていたんですが、調べてみたらコスズメバチとかヤブスズメバチの初期の巣(今後形を変えるということ?)らしいです。
鉢が出入りするのは見えなかったけど、現役の巣なんだろうか?

夏風邪ー。

たぶん。

喉が痛くて、熱が出て。咳も出ます

久しぶりにダウンしました。

実家だけど暑い!

実家帰省中です。
いつもなら、お盆あたりになると夜は涼しいのに、暑い!

……で、パソコンも一緒に持って帰っていて、web拍手の管理画面をのぞいてみたら。
無題

なんじゃこりゃ!

14日からのカウントが異常増加。
一言メッセージも、異常な数。しかもほとんど海外(英語メッセージ)。
英語が苦手な私に読めというのか。なんだか宣伝っぽいので、読む気になれません。

お盆につき

帰省&居残り予定でたぶんしばらくサボります。

石のバランスを図る

ものはハンドメイドだけど、話のネタは試行錯誤なので。

gadget.jpg

黒っぽいゲーサイト石水晶をベースに、ヒマラヤ水晶とアイスクリスタルとロードライトを合わせたブレスレットです。
ここ2、3日これを連続でつけています。

理由は
(1)暑いので、細くて軽くて汗に負けない水晶ブレス
(2)長らく身に着けてなかったので、たまには
そして
(3)(1)と(2)の理由で「着けようかな」と取り出したときに、「ちょっと……なんだかな」と引っかかったので、この際、リメイクしてみようか。
というものです。

このブレスレット、最初はゲーサイト入り水晶とポピー・ジャスパーを組み合わせていました。

chinoiserie.jpg

さっきからゲーサイト入り水晶と連呼していますが、これはたいていは「スーパーセブン」で売られています。
でも、私はスーパーセブンで買わなかったし、この産地が特定できないし、意味や効果は別にいいやなので、そういう意味をこめてゲーサイト入り水晶で。

最初に、渋ーい赤のポピージャスパーと組み合わせた時は、(ふつうは)高いスーパーセブンと、安いジャスパーをあえて組み合わせたら、面白いんじゃないか。どちらも渋い色だから、金属パーツを金色にして華やかさをプラス……と考えていました。

こうして写真にも撮っているということは、作った時は、うん、いいんじゃないのと思っていたはずなんですが(気に入らないとゴムを結んだ直後でも切ってばらしてしまいます)、いざはめてみると、「重すぎる」。
もちろん、実際の重さではなくて、見た目の感じの話です。

この組み合わせは渋いよりも「重い」。
その中で金色のパーツが華やかというよりも浮いてしまう。

これではだめだと2か月ほどでリメイク。
今度は明るく見えるようにして見ようと、アイスクリスタルを合わせました。

ここで普通に透明水晶を選ぶと、ゲーサイト入り水晶とは合わないというかバランスが悪くなると思ったので、クラックや濁りがたっぷりのアイスクリスタルのビーズをチョイス。

最初はゲーサイト入りとアイスクリスタル、ヒマラヤ水晶だけで作ったんですが、アイスクリスタルを使った分、明るく見えはするものの、内包物たっぷり水晶には、力負けしている感じ。
そこでロードライトを入れて、全体を引き締めてみました。

それで出来上がったのが、一番上の写真のブレス。
これはこれでいいと思うんだけど、「なんだかな」と感じた、その感覚にこだわってみることにしたのです。

しつこく言っていますが、私は石の意味や効果を目的にブレスレットを作りません。
浄化もしません。
パワーストーン的な相性も気にしません。
浄化なんて、相性なんて……ではなくて、それは私に関係ないというか、それがなくても楽しめる。

このようにいろいろあれこれを「べつにいいや」と取り払ってしまうと、残るのは「自分がどう感じるか」だけ。
気にするのは見た目……でも、実際身に着けて「いいな」と思えるかどうかなので、これも「自分がどう感じるか」の内です。
その、残った唯一の要素の「どう感じるか」で「なんだかな」と引っかかったのですから、これはこだわってみなければなりますまい。

でも、最初みたいに「うわ、重い」とはっきりわかっているなら、さっさとリメイクですが、今回は「なんだかな」という漠然としたものなので、一体どこに「なんだかな」なのかを探るべく、連続着用となったのです。

私のブレスは、たいてい左右非対称で、石の並びにパターンなし。
単に好みの問題ですが、左右対称でパターンのあるデザインは、身に着けるとなんだか持ち主抜きで成り立ってしまっていて、物足りない感じがしてしまうのです。

それをあえて崩して、不安定な並びにした方が、動きがあって、見る方向によって違って見えるのが面白い。
独楽が回ることで安定しているように、(私の場合は)動きのあるデザインの方が身に着けてしっくりきます。

あえてパワーストーン的に言うなら、エネルギーの流れのバランスというか。

「どう感じるか」なので、これが正解というものではありませんが、純粋に感覚の問題なので、たぶん、サイズの関係とか、石の数都合で、「あー、ちょっとなー。でも、まあ仕方ないか」と妥協したところが、今になって引っかかっているのかも。

これはもう、ブレスレット単体のバランスというより、石と自分のバランスを図る感じ。







名前問題。

goyomatu-lemon3_20140811212239e86.jpg

五代松鉱山の水晶です。
レモン色なのでレモン水晶と呼ばれることもあります。

この石が登場したのは、ブログへの検索ワードで「五代松 硫黄入り水晶」というのがあったから。

……え? 硫黄?

この水晶の黄色は、微細な角閃石だったはず。
検索してみると、他の話とのからみでこのサイトがトップ付近に出てきたのはびびりましたが、五代松鉱山で硫黄という話はない(たしか、竹森で硫黄入りが出てたはずだけど)。

ひょっとすると「レモン水晶」という名前だけで、ブラジルのレモン水晶(硫黄入り)と結びついて、硫黄入り?ってことになったのだろうか。

思った以上にレモン水晶→硫黄入りというつながりは強いらしい。
ビーズでスモーキーの加熱か、オウロベルデ系のシトリンじゃない透明レモン色(白濁タイプもあり)水晶がしれっと硫黄入りと説明されている例が多いのも頷けます。

私にとってもレモン水晶と言ったら硫黄入りだけど、同時にブラジル産と産地もセットなので、産地が違ったらレモン入りかどうかも要確認になります。


ばったり。

いくつあるのかすでに数えちゃいませんが、いいものはいくつあっても良いではないか、よいではないか。

battari15_20140810232054dee.jpg

バッタリ水晶です!
小さい結晶をまとめていただいたのを一つひとつほくほくと写真に撮っています。

ほっそりとした水晶の中に、角閃石があいまいなファントムを作り、それが部分的に緑や淡いオレンジに色づいている、繊細な美しさ。
ああ、和風だなあ~。

同じような内包物のバッタリ水晶はいくつもありますが、でもじっくり見ればひとつひとつ表情が違う。
だから、私にとっては一つ一つが違う石。

このように石を一つ単位で見るので、「こういう種類の石」と十把一絡げにするパワーストーンの意味や効果と相いれないんだと思います。
ローズクォーツはこんな意味……といったって、華やかなピンクもあれば、どこか紫ニュアンスのモーヴが買った色合いもある。透明なのも不透明なのもある。カザフスタン産に至っては結晶形で薔薇色。それをどうしてひとまとめにできるか。
マダガスカルローズとかディープローズとか分けてもまだ足りない。

角閃石水晶も「アンフィボールクォーツ」とかひとまとめにしたら、そっちの方がもったいない個性派ぞろいなのです。

色も、ファントムの形も、呼び名さえも、とらえどころのない「あいまいさ」。
逆に言えば、「これ」と決められていない、自由。

あいまいをあいまいとして楽しむのもいいものです。

雨なので。

色を楽しんでみました。

illinois-fluorite.jpg
ものはフローライト。産地はイリノイです。
ふつう、イリノイのフローライトは、けっこういいお値段がするのに、これは廃業する石屋さんのデッドストックだったとかで、超お得プライスでした。

わーい、イリノイ! と飛びついたのはいいんですが、色が濃くて、一見黒っぽい紫。
黒背景では背景と一緒に真っ黒け。光に透かしてもなかなか取れなくて手こずっていたんですが、このたび、汗をだらだら書きながら夏の日差しで撮りました。

illinois-fluorite-4.jpg

illinois-fluorite-3.jpg

illinois-fluorite-2.jpg

illinois-fluorite-5.jpg

透かしてみたら、紫と思っていたのに、紫と青っぽい紫の微妙なゾーニング。
真ん中にはさらに濃い色の芯があるようです。

表面はまっ平らではなくてざらざらですが、それが色に揺らぎをもたらして、一層味わい深く見せています。


脳内補完虹

みなさん、この石を何と呼んでいらっしゃいますか?

india-rainbow.jpg

アメジスト……クラスター……じゃなくて、この石、例のインドの「レインボー水晶」です。
クラック虹でもなく、天然アクアオーラ虹でもなく、石の、錐面の一つ置きに、ファントム状に虹が出る、あの石。

私は最初に「レインボー水晶」の名前で見てしまったので、今でもその名前で呼んでしまうんですが、やっぱりこの名前、虹が出てたらその仕組みにかかわらず「レインボー水晶」と呼んでもおかしくないわけだし、名前のせいでクラック虹や天然アクアオーラと間違われてしまうのもなんだかな。

イリデッセンスクォーツなんでのもありましたが、これも虹に見えるのがイリデッセンスなので、レインボー水晶と同じ。

名前の美しさからか「エローラ水晶」と言っている例も見かけましたが、聞き集めた産地名はエローラだけじゃなかったので、これもちょっと使うに困る。

ずばりこの石だけを指す名称というと、毎度おなじみのロバート・シモンズ氏の「アナンダライト」なんですが、私は、この人のネーミングが好きではないので……水晶とは別の鉱物みたいな「○○ライト」ってどうなのよ、とか……アゼツライトシリーズの売り方とか……アナンダライトを使う気にはなれないんですよね。

でも売る側からするといろんな説明がくっついてくるアナンダライトの方が使いでがあるので、アナンダライトで売ることが多くて、それでこの石を知る人が増えると、この石はアナンダライトになってしまうんだろうか。

さて、この石。
肉眼で見ると、けっこうあちこちにうっすら虹が出ているんですが、カメラで撮ると写らない。
人間の目は左右二つで見ているので、一つ目(レンズ)のカメラより、実は多面的に広い範囲が見えているんだと感心します。
上の写真でも、真ん中あたりと下の方で光を反射しているところに、実は虹が写っています。
こういう感じのがあちこちにあるはず、と脳内補完をよろしく。

初期のころは、アメジストの形をしていながらアメジストの色合いのものはほとんどありませんでした。
色を残したもの……色なしレインボー水晶が、元はアメジストの色をしていたかどうかは不明なので、残したというのも変ですが……は後から、出てきて、全体から見ると少な目。

しかも虹色を生む構造上の仕組みゆえか、結晶表面がピシッと平らではないので、ピカピカきれいな結晶に虹というわけにはいかないようです。
なので、虹がうつりにくい写真では、いまいちアメジストに見えてしまうのが悩みです。
虹、一応出てるのに。

スタンダード・ファントム

tourmaline-a (17)

久しぶりに、磨きのファントム。

普段原石を選んでいると、「やっぱり、未研磨の方がいいよねー」と言ってしまうけど、内部を見るには磨きもありです。
特にこういう白くて多重なファントムは、持っているのに増やしてしまう。

これで、クラスターで、未研磨で(もちろん、透明ぴかぴかで)、すべての結晶にこういうファントムが入っていたら。
綺麗だろうなあ~。
こちらのクラスターがそれに近いかな、と思うけれど、透明部分の厚みが違う。

それとも、単独で見るからこその美しさなのか。

いくつも持っているけれど、この石のポイントは、真ん中のファントムがしっかり白いこと。
これによってふわふわに終わらず、全体の雰囲気がきりりと締まります。


透明と白濁と

kangchen-5.jpg

あまり見かけなくなったような気がする、カンチェンジェンガ産水晶、大きめ白濁タイプ。

カンチェンジュンガは規制で掘れないとか話を聞くけれど、とりあえず透明小さ目結晶クラスタータイプはまだ若干見かけます。
この白濁タイプはそれに先駆けて見かけなくなったような印象です。

単に採れなくなったのか。
透明度に欠けるから人気がなくて仕入れられないのか。
もしかしてもしかしたら、実はカンチェンジュンガとは呼べない離れた地域産でちょろっと出回っただけだったのか。
産地を直接見ているわけでもないし、現地仕入れの人の話を聞いているわけでもないので、状況がちっとも見えません。

「当店は外国から仕入れています!」と説明する店がありますが、それだって、外国に注文してメールと写真のやりとりで仕入れているのか、外国のミネラルショーに行っているのか、産地の国まで行っているのか、それだって集積地か、本当に掘っている鉱山または鉱山主のところまで行っているのか、いろいろです。

まあ、それは他の産地でも似たり寄ったりなので、末端の石好きとしては、とりあえず目の前にあるものを判断するしかないのですが。

水晶は透明ぴかぴかがいいと言われることが多いです。
たしかに、圧倒的な透明感と照りの結晶は、文句なしに美しい。
だけど、じゃあ、透明でなかったり、ピカピカでない石は全部ひとからげでよくないかと言われたら、私は「そんなことない」と即答します。

たとえば今回の石は、表面はマットとは言わないけれどピカピカではない。
内部も透明なところがあるけれど白い濁りが目立ちます。

だけど、じっくり見ると、普通は根元の方が白く濁るのに、これは中間あたりまで白濁が合って、その白濁が何となくふわふわした繊維状に見えるところが面白い。

冷蔵庫で凍らせた氷の中の細かい気泡の濁りのような。
そうなると、表面のわずかなマットさも、取り出してすぐ、溶ける前の氷の感じに見えてきます。

……暑いからそう見えてしまうのかもしれないけど。

青の気分

ただ今猛暑絶好調!
誰ですか、今年は冷夏だといったのは。

こんな暑いときには、目だけは涼しくなりたくて、青い石を取りだしました。
しかも国産!

henmite-2.jpg

逸見石です。
「へんみいし」と読みます。

私は、最初にうっかり「いつみいし」と覚えてしまったので、今でも油断すると間違います。
頭に焼き付けるためにもう一度。「へんみいし」です。

産地は岡山県。見つかった原産地でしか採れない石だそうです。

発見は1986年。最初は小さい結晶しか見つからず、出回った当初はその希少性も手伝ってかなりの高値だったそうですが、その後大きな晶洞が見つかり、一気に値崩れしたとか。
新しく出た石は、これがあるから怖いんですよね……。
新しい鉱物に限らず、水晶などでもちょっと変わった色・内包物のものが出た時は、どうしても高くなり、ここで買うか。いや待て、もしかしたら後日たくさん産出して選べて安くなるかもしれない……と悩ましい事態となるんです。

かくいう私も、買ってしまって「ああ、こんなに安くなったのに」と後悔したこともあれば、「思い切って買っといてよかった!」、後日もっと出るはず……「読みは当たった!」「はずれた」全部あります。
勝率は当たるかはずれるかの五分五分。私に先を読む能力はありません。

さて、逸見石。
この石はありがたき頂き物です。(ありがとうございました!)
私は、どうもこの石のブームに乗り損ねていたらしく、発見当初はまだ石好き参戦していなかったけれど、大きな晶洞が開いて一気に出回った時、「出たぞ、安いぞ、それっ」と飛びついた覚えがありません。
かといって、名前を聞いたことがないわけではなくて、一部で話題になってるみたい……という程度の印象はあるので、これはもうタイミングの賭け違い、ちょうどそのとき別の方向を見ていたのでしょう。

綺麗な結晶と巨大な晶洞の写真はこちら(参考サイト様)

私の石は、結晶はかなり小さ目。
全体像はこんな感じです。

henmite-1.jpg

この青を写したくて、普段は使わない三脚を取り出し、「ちょうどいいポジションに固定できない!」と嘆きながら写真を撮りました。
涼しい気分になりたくて青い石を取りだしたのに、写真を撮るのに汗だくです。

逆にさらにアップでもう一枚。

henmite-3.jpg

ああ、青い。


覗きこむ色。

この石、すでに登場してたっけ……してなかったっけ。
記憶があやふやなので、かぶっていたら「再録」に。

blue-spodumene.jpg

スポデューメン(リチア輝石)です。
ピンク~紫だったらクンツァイトでもいいですけど、この石はピンクではないので、スポデューメン。

おさらいしますと、スポデューメンの中でピンク~紫のものをクンツァイト、黄緑のものをヒデナイト(ヒッデナイト)、黄色いものをトリフェーン(トライフェーン)といいます。
時々、黄色いものを「イエロークンツァイト」などと言っているのは間違いです。

どうせ買うんだったら、きれいなクンツァイトの方がいいんじゃない
……と思われるかもしれませんが、この石はきれいなんですよ!

先端のギザギザは、折れているのではなくて、こういう形。
もしかしたら、いったん折れて再結晶しているのかもしれません。

blue-spodumene3.jpg

側面の条線もシャープで、透明度も高く、こうやって写すと透明な鋼のよう……。

しかし、方向を変えて断面から覗き込むと。

blue-spodumene2.jpg

クンツァイトとは違う、青紫!

クンツァイトは多色性といってみる角度で色が違って見える性質を持っています。
横から見たのと、断面方向から見たのでは、はっきりと色の濃さが違うのです。
同じような性質はアイオライトなどでも有名です。

何ともきれいな青紫ですが、実はこの色、とても不安定で、光の当たる場所に置いておくと、そのうち、淡いピンクになるようです。
なので、この石は厳重に「箱入り石」。
今回も、写真をパチパチっと撮って、すぐに箱に戻しました。

ある特定の角度から覗き込まないと見えない色……思わず「甕覗色(かめのぞきいろ)」と言う色の名前を連想しました。
甕覗色はこういう水色なので、この石の色ではありませんが、覗いてみる色、そこにしかない色……何とも魅力的です。

暑さに汗をぽたぽたさせながら撮りました。

小さくて巨大な虫歯

昨日の石も「一体いくつあるんだよ」でしたが、今日の石もそんな石。

おなじみ、インドの虫歯アメジストです。
そう、水晶の先端部分でとんがるべき部分が逆にへっこんだ変な奴。

musshiba-mini-big.jpg

小さい石ですが、形の奇妙さは負けません!
奇妙すぎて写真で撮るとわかりにくくなるので、虫歯の縁に当たる部分をオレンジと黄緑でなぞってみました。
一番凹んでいる部分はそれぞれ縁の色より濃い色でなぞっています。縁からその部分まですり鉢のように凹んでいると思ってください。

musshiba-mini-big2.jpg

そう……この小さい石は、二つの「虫歯」がまるで白黒の勾玉を互い違いに組み合わせた「対極図」みたいにくっついているんです。

複雑な虫歯なら、この石がありますが、これは規定なアメジストで、シャープな「虫歯」。
よく、これは触像……溶けてへこんだんじゃないかと言われますが、この石のシャープな様子は、溶けたようには見えないので、触像説を否定する材料になると思います。

じゃあ何かというと……やっぱり、こういう形で結晶したんだと思うんですよね。
別の鉱物に成長を邪魔されたという説も出てきますが、こんなにも都合よく、水晶がとんがるべき部分を狙って他の鉱物が成長を邪魔できるはずがないです。

この手のアメジストの産地はカルール。
エレスチャルタイプの結晶が出るところでもあるので、一種のエレスチャル……エレスチャルは、色交じり・内包物ありのアメジストのことではなくて、もちろん、骸晶と言われる結晶の仕方をした水晶のこと。
骸晶というのは、水晶の材料がたっぷりの熱水の中で、結晶しやすいところからどんどん成長した結晶のことです。

ふつう、結晶しやすいところというのは水晶だと、面と面の合わせ目のエッジの部分。
そのために骸晶の結晶は、角の部分が結晶して面の真ん中あたりが窪んだ感じになります。


だから、この虫歯にはならないはずなんですが、ここの水晶がつくつくタイプ(ウルグアイのアメジストのように柱面が発達しない、水面だけが群れた感じの形)であることなどが影響しているんじゃないかと想像します。

それにしても、こんなに面白い、他ではほとんど見かけない(と思う)形なのに、どうして話題にならないんだろう?

小さくてたっぷり

カルサイトなのかフローライトなのかはたまたその他の違うものなのか……いまだに自分の中で決着がついていないので、インクルージョンとぼやかしておこう、アメジスト。

もう、いくつも持っているんだしーと言いながら、強い差くて安かったし、内包物たっぷりで、しかも色が淡くて内部がはっきり見えるという理由でもうひとつプラスしてしまいました。

inc-ame5.jpg

inc-ame5-2.jpg
ファントム自体は見えていませんが、内包物の具合で、見えないファントムの形が浮かび上がっています。

inc-ame5-3.jpg

そうか……フローライト入りはマダガスカル産や中国のヤオガンシャンにあるけれど、それらはフローライトの結晶の形がクリアに見えるものばかり。
だから、この内包物のように内包物の境界線があいまいなものは、フローライトに思えないのかもしれない。

これは、水晶の成長がいったん止まっている間に結晶表面に別の鉱物が結晶し、そのあとで再び水晶が成長し始めたというより、いったん水晶の成長が止まったか遅くなった時に結晶表面で成長を始めたものの、水晶も成長を続け、水晶と争うように結晶したものではないかと思う。

……いい加減四角いのにスノーボールとも言っていられないので、「シュガーキューブ・インクルージョン」とか言ってやろうかと考えています。

そう、角砂糖。

竜王・2

ryuou-q3.jpg

こちらと一緒に我が家にやってきた「竜王鉱山」の水晶です。
竜王第二鉱山じゃなくて、ただ、「竜王鉱山」。……わかりやすく言うなら第一鉱山ってこと?

一つ目よりもややスモーキーがかった色合いです。

外国産水晶のように派手さはなくて、どちらかと言うとわびさびな感じが「ああ国産」なイメージ。
もちろん、外国産に負けない水晶が出ているのも知っていますが、やっぱりイメージは地味だけど味わい深いこういうの。

その雰囲気を写したくて、微妙な角度調整を繰り返しました。
ややマットな表面と透明感。うっすら色づいた、そのようす。

「生々しい」というと時々マイナスイメージになりますが、こと石に関しては「生々しい」ようすを写すのが目標です。
まるで触れそうな存在感……これまで何枚写真を撮ったのかわかりませんが、いまだにコンスタントに「生々しく」写すことができません。

それにしても……暑かった。部屋の中にいたのに、窓辺で日焼けしたみたい。



プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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