土曜日に行ってきました!
結果……原石好きなはずなのに、
丸玉まつりと化しました。
原石はおまけ状態です。
こちらにもミネラルイベントが増えてきた! ……と、いそいそ出かけて、まずは会場を一周。
…………なぜにこんなに原石が高い。
ガネーシュヒマール水晶なんて、以前は樋口価格前後で買えていたようなのが、平気で諭吉価格じゃないですか。
小粒なのしか見たことなかったデュモルチェライト入り水晶の大型版が出ていましたが、肝心のデュモルチェライトは、内包されていると言うより、水晶の底面にへばりついている感じ。
アフガニスタン・パキスタン系もありましたが、目新しさは感じられず。
内モンゴル系も同じくです。たぶん、詳しく聞けば「このフローライトは新しく出た色で……」とかなんとかいうことになるんでしょうが、「これは新しい」という印象はなく、何しろ値段が高くて目が泳いで頭に入ってきません。
結果、原石で買ったのはスペインのパナスケイラのアパタイト付き水晶とカルサイトに埋もれた水晶の二つ。
パキスタンもので、台の下の3000円均一コーナーでちょっと心が揺れましたが、飛びつく気分になれなかったのでパス。
その代わり、目に飛び込んできたのは(別の店の)床の上の
籠いっぱいのモリオン玉。
こういう扱いなので質は高くないもので、よく見ると見るからにスモーキーといいたいのも混じっているし、ひびや石目が目立ちますが、ただいま現在私は、マルチスターモリオンに夢中。
「みせてくださーい」と一言断ってマイライトで照らしてみると……いるわいるわ、マルチスターが
うようよと。
しかも、これまで見てきたのより光の筋を派手に曳いているのが多く、
スターの光の筋が交差しているのまでありますし、中には
十二条スター……もしかしたらそれ以上ありそうなのも混じっています。
スターの見え方ははっきりしてるの淡いのいろいろですが、たぶん、薄暗いところでじっくり見たら、ほとんどがマルチスターでしょう。
しかも、見た目モリオン玉なのですが、ライトで照らすと黒と言うよりはグレー……スモーキーの色合いではなく、黒の中にシルキーな内包物が入った、ブラックムーンストーンを思わせる質感のものがあり、それはスターの出方が派手でした。
直径3センチくらいでお値段かわいく500円。
これは掘らねば。ライトで照らしまくり、スターの出方が顕著なものをチョイスしまくりました。
「コレください」
と会計しようとしたところで、新たに目に入ってきたのは、ジラソルっぽい半透明白と淡いめローズ玉2つ。
もしかしたらピンクジラソル系かも。
こちらは直径5センチほど。
ついでに照らしてみると、薄ピンクの二つはスターが出るし、ジラソルの方はいわゆる「どこでもスター」。
私が興味を示したので、お店の人(たぶん中国の人)は猛プッシュ。
それにやや押されたのと、スターが出る石楽しいしー……と、その3つもお買い上げ。
こんなに丸玉ばかり買うのははじめてです。今回のモリオン玉で七星陣できます。
……結果、それが思わぬことになりました。
まず。モリオン玉はモ
リオンではありませんでした。会場では気がつかなかったのですが、家に帰って一つ一つをじっくり見てみると、一つを除いて残りは強めのライトに透けました。
グレーに見えたものに至っては、上から照らしたときは「他よりちょっとグレー?」程度なのに、透かすと完全に光を通します。

これは……普通のスモーキーというより、スモーキージラソルといいたい雰囲気。
中には見た目で透けているスモーキー玉もありましたが、これはスターもスポットも見えませんでした。
もう一つ意外な結果になったのが、おまけで買ったジラソル系の3つ。
これまで持っていたジラソル系の玉は小さめで、モリオン用の強力ライトで照らすと明るすぎて見えにくかったので、ペンライトで照らしていました。
ところが今回買ったのは大きめ。モリオン玉チェックの流れだったので、強力ライトの方で照らしてみました。
すると……。
繰り返しますが、「どこでもスター」と呼んでいるのは、上から照らすのではなくて下から照らして透かすと、普通のスターは見える場所が二カ所に決まっているのに対して、石を回転させても常に放射状のスターが見えるものです。
これを上から照らすと、スターは見えないけど光のスポットが出ます。
これまでこのスポットはランダムに出ていて、モリオンのマルチスターのスター(というよりスポット)が規則的に並んでいるのとは違っていると思っていました。
が、強い光で照らすとこのスポットもはっきり見え、こちらも規則正しく並んでいることがわかってきました。
ややピンクに見える二つは、どこでもスターというより通常スターなのですが、この光の筋をたどっていくとなんと、マルチスターのモリオンのように筋の延長上に光のスポットが見えるではありませんか。
これは、
一種のマルチスター! モリオン以外にもあったのか。マルチスターのモリオンにも、点在するスポットの一部が輝きが強くて、そこがうっすら光の筋を曳いてスターになっているものがあります。それと同じ見え方です。
輝きが強くてスターになるスポットは、通常スターと同じように丸玉の反対側で対になっているようです。
これまで、通常スターとマルチスターを分けて考えてきましたが、こうなると、
通常スターとマルチスターにはつながりがあると考えられます。おそらく、どこでもスターもふくめて、スターの原理はやはり針状結晶。
その針状結晶の大きさによってスターの見え方が違ってくるのかもしれません。
針状結晶が入っているといわれても信じられないミクロサイズの場合は、石英の結晶構造にはまり込んで規則正しく並ぶので、くっきり見えて場所が限定される通常スターに、肉眼でもわかるくらいの大きさになると、結晶構造とは関係がなくなって縦横無尽に内包されることになり、「どこでもスター」に。その中間の場合にマルチスターになるのかも?
つまり、ある程度小さいので、結晶構造にもはまり込み、しかも通常スターの場合より針状結晶が大きいので、通常スターの場合の張りの並びでは反射しなかった角度でも光を反射して、通常スターではスターにならない場所にもスターを出現させる……とか、そんなからくりがあるような気がしてきました。
……結晶軸とどういう関係になっているかはわからないけど。
まだわからないのは、いわゆる通常ローズやジラソル系が塊状で出る石で、「C軸がずれてる」とか言われるのも、塊であるが故に圧力等の変成作用を受けている可能性がありますが、マルチスターのモリオンは山東省産で、山東省モリオンは、ちゃんと結晶の形をしているものが出ています。結晶の形をしているということは、周りに空間があったわけで、圧力などの変成作用がかかるとは思えないし、かかったら割れるとかゆがむとか、普通の水晶の形をしてないでしょう。
もしかして、丸玉加工されたのは塊状なんだろうか?
※今回のモリオン(改めスモーキー)玉は産地を聞いたらブラジルと言われたけど、店の感じから言うと産地情報に疑問あり。
とにかく、今回のマルチスターを写真に写せないのはとても悔しい!
スターの光の筋の延長上に次のスターが現れ、その数、一周6つ。それどれのスターの筋がつながり、あるいは重なる様子は……そう、色糸をかがって作った手まりを想像していただくと近いかもしれません。
スターとスターがつながる様子は
こちらの写真がよくわかりますが、今回の丸玉は光の筋とスターのかずが多いので、スターが全部いっぺんに見えたら、雰囲気はむしろ
こっちの手まりなかんじ?
光で編まれた籠が丸玉を包み込む様子を想像すると……
「球体曼荼羅」とでも言いたくなってきます。
本当に神秘的!
最後に。
我が家のマルチスターモリオン&スモーキーず。

1番大きいのが最初に買ったもの。
今回、真ん中から左上にかけての同じ大きさ8つが新規参入のスモーキー。
画面一番上の、「言われてみると少~し色が浅いかも?」という丸玉が、ライトの上にのせるとこうなります。

こうやって並べると、脳裏にダースベーダーのテーマが流れそう。