INFORMATION
top-red

石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
写真を撮ったり、調べてみたり、日々、石を相手に奮闘しながら、
知れば知るほど、見れば見るほど深みにハマる石の世界へとご案内します。
石好きさんも、これから石好きさんになる方も、どうぞ覗いてみて下さい。

楽天ブログは更新を停止しています。 掲示板や記事へのコメント欄は開いておりますが、見落とす可能性が高いので、こちらにコメントいただくか、画像掲示板web拍手の一言メッセージ等をご利用ください。

石好きサイトを結ぶ近道リンク(別館サイト内) 


石の素材サイト         ブログの保存版別館サイト。 
  

画像掲示板です          どんどん増えてます!
  

ブレスなどハンドメイドのためのセカンド・ブログ



石好きが高じてブレスレットやワイヤーラップ・ペンダントを作ってお店に置いていただいてます。
パーフェクトストーンさん
 ※KUROのページはこちら
※当サイトの文章・画像等の無断使用・転載・直リンクは固くお断りいたします。
 使用される場合は、画像を改変せず、出典を明記、当ブログへリンクして下さい。

「サードオニキス」の用法

カテゴリーが「調べたこと、考えたこと」になっていますが、新しく「愚痴りたいこと」というのを増やしたくなってきました。

ええ、考えたというよりは愚痴りたい。文句を言いたい盛大に。

何かといいますと、「サードオニキス」です。
サードオニキス


これまでにも、何回か、ブラック・サードオニキスというのは間違った言い方だ、これでは「黒い赤縞瑪瑙」という意味になってしまう……と、言ってきましたが。

最近、さらにひどくなっています。

染めた青い瑪瑙(縞模様)を、ブルー・サードオニキスですと!

なんですか、ソレ。

何度も繰り返している話題なので、すでに知っている方には耳にタコができているかもしれませんが。

まず、ざっくりとしたわけ方として、ミクロサイズの石英の結晶が集まってできた石のうち、
◇半透明模様なしのもの:カルセドニー(玉髄)
◇半透明で模様がきれいなもの:アゲート(瑪瑙、縞模様以外もあり)
◇不純物で不透明になったもの:ジャスパー(碧玉)

といいます。
厳密には、ミクロサイズの石英が集まってできた(潜晶質)石をまとめてカルセドニーといい、カルセドニーの中で半透明で模様ありのものをアゲート、不透明なものをジャスパー……つまり、アゲートやジャスパーはカルセドニーの一部という位置づけです。

とりあえずここでは模様なし:カルセドニー模様あり:アゲートと覚えておいて下さい。

今や、オニキスというのは、ビーズでは、真っ黒カルセドニーなものを指しています。
つまり、真っ黒模様なし。

実は、そもそもはこれが間違いの発端なんです。

オニキスとは、真っ黒模様なしではなくて、本来は、黒地にすっきり白い縞が入ったアゲートのことでした。
オニキス

オニキスとは、「爪」を意味する言葉。
ギリシャ神話において、美の女神・アフロディーテが眠っていたところ、キューピッドがその爪を矢で削り落とし、その爪が川に落ちてオニキスになった……という伝説があります。

白い縞模様を爪の白い部分に見立てたのでしょうか。

ともかくオニキスと言えば、「黒い」という色ではなくて「縞模様」の方が重視されていたのです。
その証拠に、建材の世界では、カルセドニーとは全く別の石である大理石で縞模様のあるものに「オニキス」の名前がついているものがあります。

本来は、縞模様があるアゲートのことなのに、小さなビーズにするとすべての粒に縞が入らなくなったからでしょうか、いつのまにか縞は忘れ去れられ、真っ黒模様なしが「オニキス」になってしまいました。

そこからいろいろ狂い始めます。

真黒模様なし……が転じて、「はっきりした単色のカルセドニー(染め含む)」が、色名を冠して「○○オニキス」と呼ばれるようになってきたのです。

例えば、真っ白な「ホワイトオニキス」(ときどきガラスが混じっているので注意)
染めて真っ青な「ブルー・オニキス」

そして、その後を追うように、サードオニキスの名前までおかしくなってきました。

白黒縞瑪瑙が「ブラックサードオニキス」
白っぽい縞模様の瑪瑙が「ホワイトサードオニキス」
そして染めた青と白の縞模様の瑪瑙が「ブルー・サードオニキス」

ブラックサードオニキスなんて、「白黒縞瑪瑙の赤バージョンの黒いの」というむちゃくちゃな名前だぞ!……と笑っているどころではなくなってきました。

整理します。

カルセドニー(半透明模様なし)で赤いものをカーネリアン、茶褐色のものをサードといいます。
最近ではかなり明るいオレンジのものまでカーネリアンと言われてしまっていますが、本来は深い赤のものがカーネリアンです。
カーネリアン

これよりも茶色っぽいものがサード。
ただ、色合いにはっきりとした区切りがないためか、カーネリアンとサードが明確に分けられていることはなく、そのため「サード」の名前がついたものを見かけることはほとんどありません。

しかし、サードというのは、色を表している名前なのです。

ここにオニキス……色よりも「縞」という模様であることを重視した名前が加わって、サードオニキス。
ゆえに、訳せば赤縞瑪瑙。
サードオニキス図

ここでブラックサードオニキスやらホワイトサードオニキスやらブルーサードオニキスという言い方を見てみると、「サードオニキス」というのが「縞がある」という意味に使われてしまっているのが見えてきます。

しかも、縞々模様の瑪瑙はいろいろあるけれど、すべてが「○○サードオニキス」と呼ばれているわけではなく、その区別を見ていくと、「色がはっきりしたくっきり縞模様」のものに使われているようす。(あいまいな色合い、レースアゲートのようなくねって繊細な縞模様のものはサードオニキスの名前では呼ばれていない)

つまり「単色ではっきりした色合いのカルセドニー」=オニキスという誤った認識がここでもまだ生きている……ということは。
なんてこったい。

本来、オニキス=縞模様、サード=色だったのに、
いつの間にやらオニキス=はっきりとした色、
サード=くっきり縞模様
……とまるで逆になっている。


別にいいじゃん、これくらい。
……と思いますか?
私は、ちっともいいと思えません。

わかるからいいじゃないかという意見には頷けません。
色と模様を示す名前を逆にしておいて、わかるからいいなんて言えませんよ。

オニキスの意味や効果を調べるのに、検索してギリシャ神話のアフロディーテの爪を……という話が出てきたらどうします?
今の真っ黒カルセドニーの、どこに「爪」を思わせるものがあるんですか。

歴史ある名前を、勝手に変えるな。

このブログには、「○○ 偽物」「○○ 偽物 見分け方」で検索して来られる方がたくさんいます。

「偽物」を見分けたいなら、どんなものが偽物と言われているかを知り、自分はどこからを偽物というかを判断する必要があります。
石は、ここまでは本物、ここから偽物とはっきり分けられるものではないからです。
どちらとも分けられない中間種もあるし、偽物本物を分ける境目も、人によって違うからです。

自分の「偽物基準」を決めるためには、もちろん本物も知っていなければ無理です。
中にはまだその石を見たことがないけど、偽物があると聞いて、見分け方を知りたいという人もいますが、本物を知らないのに偽物を見分けようなんて無理です。
本物はこういうもので、偽物と言われているのは、こういうところを加工している、こういうところが異なっている……と見分けていくのですから、本物を知らないことには見分ける基準さえ定まりません。

そして、これがその本物か……と見ていくには、そもそもその名前が示す石がなんであるか、どれであるかを正しく理解していなければなりません。

つまり、一方で偽物は? 本物は?と 気にしていながら、いい加減な名前の用法を「別にいいじゃん、わかるんだから」と容認してしまうのは、矛盾しているということです。

名前はなるべく正しく使いましょう。
特にショップの方、お願いします。








Comment

Secret

プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
検索フォーム
QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム