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「マヤ文明の水晶髑髏は偽物だった!?」……についてちょっと待て。

昨日夜、日本テレビで「たけしの超新説研究所 最新科学が歴史を暴く」という番組をやってました。

こういうトンデモ歴史ものは好きなのでついつい見てしまうんですが、その中の水晶髑髏のコーナーでびっくり!

「マヤ文明の水晶ドクロはニセモノだった!?」というものなんですが。

これ、変ですよ!

コーナーは、1927年フレデリック・ヘッジスによって、中央アメリカのベリーズでのマヤ文明の遺跡から水晶髑髏が発見され、その後各地で水晶髑髏が発見された。
その当時から様々な憶測が流れた……と始まります。

まず。へッジス・スカルとして知られるこの水晶髑髏の発見者は、フレデリック・アルバート・ミッチェル・ヘッジスではなくて、養女のアンナ。
まあ、ここらへんは細かいことだからいいとしても、この直後のシーンで写る水晶髑髏が、かのヘッジススカルであるかどうかが非常に疑問。

……というのも、画面では水晶髑髏がぐるりと回転します。ここで、頭蓋骨の丸い部分にはっきりと縫合線……骨と骨の合わせ目が彫られているのが写るんですが……。
水晶髑髏1
※縫合線を示す矢印はKUROが加えました

ヘッジス・スカルに縫合線は彫られてない。

ヘッジス・スカルで検索してみてください。
「頭蓋骨の縫合線が無いことを除けば、解剖学的にみてもほぼ完全な水晶髑髏」というような説明がでてきます。
画像検索しても(ほかのスカルもヒットしてくるのでご注意)、手持ちの本の写真にも、縫合線は写っていません。

いったいこれはどこのスカルだ。

「異星人が持ち込んだものではないのか……水晶髑髏に最新科学のメスが入った!
2008年4月、大英博物館の水晶髑髏に対し……」
ちょっと待て。

大英博物館のそれは、ヘッジス・スカルじゃないぞ!

このスカルは、ヘッジス・スカルに対してブリティッシュ・スカルと呼ばれている別物。
1898年に大英博物館がティファニーから買ったもので、19世紀にメキシコで略奪されたとか、Wikiledia ではアステカの遺跡から発見された……などと説明されています。
つまり、いまいち由来不明。
しかもメキシコとかアステカ文明というならば、ヘッジス・スカルのマヤ文明とは場所も時代も違います。

大英博物館の調査については大英博物館のページにも出ています。
こちらのページに出てくる、近代工具で磨いたときにつく平行な傷跡……という電子顕微鏡写真と同じものがテレビにも出ていたので(テレビは部分のアップ)、同じ調査のことを言っているとみて間違いないでしょう。
水晶髑髏2

……で、このブリティッシュ・スカルを分析して、ヘッジス・スカルについて何が言えるか。

ところで、リンク先の大映博物館のページには、ブリティッシュ・スカルの横向き写真が写っています。
最初、「縫合線が写ってる!」と言ったスカルでは、ちょうど耳のあたりを丸く囲むように縫合線がはっきりと映っていました。
さて、ブリティッシュスカルの写真ではどうでしょう。

……なさそうです。

じゃあ、あの縫合線付スカルはいったい。

テレビはこの検査結果を根拠として
「新説:マヤ文明の水晶髑髏ドクロはニセモノだった!?」
「16世紀以降に製作」
……と、ここで現れるのもブリティッシュ・スカル。(たぶん)
水晶髑髏3 
※白く濁っていること、眼窩が丸いことに注目

ヘッジス・スカルは使われている水晶が透明で、画像のものほどミストが入っていない。
またリアルに作られているので、眼窩は丸ではなくて四角っぽい。対して画像のスカルの眼窩は丸い。

そしてその後に再び水晶髑髏が画面に現れるのだが、これはどうやらヘッジス・スカル。
追記:動画で確認しました。ここに登場するのも縫合線付スカルでした。

でもって、ここにかぶさるナレーションが「ロマンあふれる謎の水晶髑髏……しかし最新科学はそれすらも真っ赤な偽物であることを証明したのである……!」

さて、これで、ヘッジス・スカルの何がわかったというのでしょうか。


ヘッジス・スカルは本物のオーパーツだ! 異星人が地球に持ち込んだものだ!
……なんていう気はありませんが、この番組を見て、ヘッジス・スカルが16世紀以降に作られたニセモノ!……と信じるつもりもありません。
ヘッジス・スカルが近年作の偽物だと言いたいなら、少なくともヘッジス・スカルそのものを調べて行ってくれなきゃ、話になりません。
いい加減すぎるぞ、テレビ局。
もうちょっとしっかり作れ。

それにしても、最初の縫合線付スカルは何なんだろう?
どこかで、これ、見たよという方、情報お待ちしております。

※追記
コーナー中に出てくる遺跡もヘッジス・スカルが見つかったベリーズのルバアントゥン遺跡ではなく、メキシコのパレンケ遺跡だそうです。
検索して比べてみると……おお、こりゃ違う。
ルバアントゥンはこちら

水晶髑髏5
※ベリーズとデカデカ表示しているにもかかわらず、これはどうやらメキシコのパレンケ
これと同じですよね。

ここまでむちゃくちゃだと、いかにお手軽に作ってしまったかということがバレバレです。

ちょっと番組中に登場した水晶髑髏を比べてみます。

水晶髑髏1
※縫合線付の謎スカル


水晶髑髏4
※縫合線なし。後頭部のフォルムも縫合線付スカルとは違う。たぶんこれがヘッジススカルっぽい。


水晶髑髏3
※ブリティッシュ・スカル 眼窩が丸く、白く濁っている。


水晶髑髏6
※たぶんヘッジス・スカル? 眼窩は四角っぽく透明。背景の色が青で同じことからBと同じもの

BとDは同じスカルなので、少なくとも3種類のスカルが登場していることになります。

あまりにがっくりしたのでこちらなどいかがでしょうか。
天然石スカルの専門店!(海外)。実に様々なスカルがずら~り!

Comment

Secret

No title

我が家にはテレビが無いので確証は得ませんが・・
「メキシコのお土産品」とかじゃないでしょうか?古いものはコルテスの水晶製頭蓋(1500年以前、現在行方不明)から現代にいたるまで製作されており、メキシコ近辺では頭蓋骨への並々ならぬ謎の信仰がございますし。(死者の日の起源?)少なくとも当時のものならばマスゴミごときに貸し出されるものではないです。
ただ、アステカ~マヤ文明の水晶髑髏に再研磨を近代に施したならば・・それが当時のものなのか、16世紀以降に製作されたものか何て違いすらなくなるので、根本的に何を持って「偽物」の定義をつけるのか私にはわかりません。「ガラス製でした」等ならば偽物断定も納得ですが・・・

所詮マスゴミのたわごとですし、純粋に水晶工芸としての美をテレビで伝えてほしいものですね´・ω・`

No title

ひげさん

お土産品だったとしても……ヘッジス・スカルが偽物だったといいたいなら、映像を取り寄せてでもヘッジス・スカルの映像だけを用いるべきでしょう。

そもそも調査されたのが大英博物館のブリティッシュ・スカルだったのですから、ヘッジスの名を出さずに大英博物館の水晶髑髏が近代作だったといえばいいと思います。

要するに水晶髑髏=ヘッジス・スカルと思い込み、しっかり理解も裏付けも取らずに、お手軽に作ったのがバレバレということです。

はじめまして

はじめまして。
いつもブログを楽しみに読まさせて頂いております。
石好きなので、コメントさせていただこうと思いました。

そのような番組が放送されていたのですね。
今年、セドナでヘッジス・スカルに出会えなかったにしろ、
お話を聞いてきました。

ヘッジス・スカルは、発見者のアンさんから譲り受けた方が、個人の所有物として保管していらっしゃるのだそうです。
クリスタル・スカルの研究をされている第一人者さんでさえ、
その方と連絡が取れないのが現状だそうですよ。
なのに、日本のメディアがどうしてヘッジス・スカルを撮影できましょうか…

マヤ文明の遺産ではないという説は、その番組だけが唱えているものではないとは思いますが
違ったクリスタルを登場させてまで、否定する意味はわかりませんね。

何だか悲しいです。

ヘッジス・スカルを公開したくなくなる気持ちも頷ける気が致しました。



ご都合の悪いコメントでしたら削除願います。

No title

SUZUKIさん
お返事遅くなりました。
アンナ・ヘッジスは2007年に亡くなられていたのですね。知りませんでした……

検索していたらこういうサイトが出てきたのですが、このビル・ホーマンという人が、ヘッジス・スカルの現在の所有者なんでしょうか。
http://www.mitchell-hedges.com/en/home.html

なんだか、偽物を出してまでヘッジス・スカルを否定したかったというより、水晶髑髏にもいろいろあることを調べもせずに、お手軽に画像をかき集めて作っちゃった、という安上がりな印象が強いです。

他の番組でも
マヤ暦の話をするのに、「アステカのカレンダー」が出ていたり、マヤのククルカンの話なのに「テオティワカンのケツァルコアトル神殿」が出ていたり、マヤとマヤでないものがごちゃごちゃになっていたそうです。
しっかりしろよテレビ局、って感じですね。

偽物

仮に偽物が存在するってことは本物が存在している証拠ですよね!!

偽物は本物を模倣するから本物があるはずという理屈は「予測」と言うより「期待」と言った方がいいでしょうな
最悪の場合なんとなく神秘的な雰囲気のそれっぽいものを仕込んだだけという可能性もあるし…
実証主義はロマン主義者にはほろ苦い真実を突きつけるのが常ですから

No title

いっそのこと、水晶ドクロから顔面復元とかやって、ドクロのモデルになったであろう人の似顔絵作成したら面白かったんでなかろーかと思っちゃったりして…(^^)

Re: No title

> いっそのこと、水晶ドクロから顔面復元とかやって、ドクロのモデルになったであろう人の似顔絵作成したら面白かったんでなかろーかと思っちゃったりして…(^^)

ヘッジス・スカルなら、それ、やってます。
マヤ人らしきモンゴロイド系の女性になったようです。

No title

もうやってるんですね!
いやぁ、不勉強で恥ずかしい(//△//)

プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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