透明感

ブラジルはミナスジェライスのVirgem da Lapa産レピドライトです。
なんでも、レピドライトは(知らないうちに)独立した鉱物名ではなくなってしまったようです。
でも、普通に使われているし(店でも)、このピンク色の雲母はレピドライトでいいんじゃないかと、だんだん開き直り。
途中で名前を変えられても困るのよ。
ということで、レピドライト!
リチウムを含むということでリチア雲母とも呼ばれます。
言われてみれば、このピンクはリチウムクォーツと同じ色。
時々黄色い雲母にもレピドライトの名前がついていて、いまだに混乱しているけれど、あれはどうもマスコバイト(白雲母)の方だろう……。
さて、雲母と言えばペリペリぱりぱりはがれるイメージで、薄いときれいに透けます。
……が、今回の雲母はひとあじ違うぞ。
横から見るとこんな感じ。

厚みは2センチくらい。
それが……

見事に透ける!
向こう側に指が見えているのがわかるでしょうか。
雲母がぺりぱりはがれるのは、そこに劈開があるから。
はがれずにぴったりくっついていれば、これくらい厚くても、余裕で透けるんですねえ!
「カットできる品質だよ」
とおっしゃってましたが、こういう雲母はカットできるんだろうか?