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情報整理・アメジストエレスチャル

「アメジストエレスチャルって本物?」という検索ワードで、いらっしゃった方がいるようで。
そういえば、以前「アメジストエレスチャルって本当に存在するんですか? 」という質問も見かけたような。

結論から言えばあります。
エレスチャルで、アメジスト。

アメエル

500円玉くらいの大きさで、部分的にごつごつ、大部分は層状、結論:立派にエレスチャル。
そして色はほんのりではあるけれど紫。(右下のあたりが紫なのがわかるでしょうか?)
……てことで、アメジストエレスチャル。


しかしながら、今回のような「質問」は、一部誤解を含んでいるような気がしてならないので、情報整理。

「アメジストエレスチャルって本物?」「アメジストエレスチャルって本当に存在するんですか?」……この手の質問は、たいてい次のフレーズに続きます。

「スーパーセブンとどう違うんですか?」

これがくっつくと誤解確定です。

繰り返し繰り返し…(飽きるほどリピート)…繰り返し、言いますが、
エレスチャルは形の名前。
色や内包物は関係ありません。

スモーキーだろうと、透明だろうと、内包物があってもなくても、骸晶と呼ばれるタイプの結晶のしかたをした、ごつごつあるいは層状の水晶がエレスチャルなのです。

骸晶(がいしょう)というのは、正確に言うと、


みたいに、結晶の角の部分が特に成長して、面の真ん中あたりがへこみ、ちょっと見には骨組みっぽい結晶のこと。右側のは「骨組み」っぽさがよく出ていると思います。
こういうタイプは「スケルタル」とも呼ばれます。
スケルタルとは「骨格の」というような意味で、スケルタル・クリスタルの訳が骸晶です。

それに対して

のようなごつごつタイプは、厳密には骸晶とは言わないようなんですが、ではどういえばいいかというと不明で、でき方というかこういう形になってしまった原因はスケルタルと似ているので、ここでは、とりあえずまとめて骸晶……わかりやすくごつごつ水晶と呼びます。

これらスケルタルやごつごつ水晶がどうしてこういう形になったかというと、水晶が成長した環境が原因です。
水晶は地下深くの熱水の中で育つのですが(詳しくはこちら)、このとき、熱水の中に水晶の成分があまり含まれていないと、水晶はゆっくりじっくり成長してきれいな形になります。

逆に水晶の成分がたくさん含まれているとあっちこっちでいっせいに結晶が始まってしまったり、結晶しやすいところがどんどん成長して、ごつごつ水晶やスケルタルになってしまうんです。
なので、エレスチャル(スケルタルとごつごつ水晶)は、ときどき説明されているように「普通の水晶よりも長い時間をかけて成長した水晶の長老」ではなくて、「普通の水晶よりも急激にエネルギッシュに成長した水晶」と言えます。

水晶の成分がいっぱいということは、他の鉱物の成分もいっぱい含まれている可能性が大。
そのために水晶の成分の一部がほかの成分に置き換わったり、水晶よりも先に、あるいは同時にほかの鉱物も成長して水晶部分がスモーキーになったり、内包物をいろいろ含んでいる場合が多いのです。
でも、エレスチャルと呼ばれる条件は形。内包物は関係なし。(しつこく!)


逆にスーパーセブンの条件というのは、
◇産地がエスピリトサント(個人的にミナスジェライスを追加)
◇クリア、スモーキー、アメジストの3色が混じった水晶に、ゲーサイト、レピドクロサイト、ルチル、カコクセナイトの4種類が内包されたもの(3色+4種類で計7つ ※7種類の鉱物というのはちょっと違う)
ビーズなどにしてしまうとひとつで7つそろうのは、どう考えたって無理なので、
「一つの石の中にそろってなくても、元の鉱脈全体で7つそろっていたらOK」ということになっているようです。
個人的には、ルチルが入ったのを見たことがないし、カコクセナイトも無理っぽい(カコクセナイト入りと言われているのはたいていゲーサイト)と思っているんですが、まあ、そういう説明になってます。

このスーパーセブンの条件を良く見ていただきたいのですが、「こういう形になっていること」という規定は全くありません。
つまり、
スーパーセブンは色や内包物が問題で、形は関係なし。


結晶の形をしてない塊状の場合もあるし、すっきりした形のもあるし、ごつごつしたエレスチャルの形をしたスーパーセブンもあるけど、形は関係なし。

なんたって、エレスチャルとスーパーセブンの名付け親は別なので、形はエレスチャル、色や内包物はスーパーセブンという石があっても、片方は「エレスチャル」と呼び、もう片方の名付け親は「スーパーセブン」と呼ぶでしょう。時々目にする「エレスチャルスーパーセブン」なんて長い名前は、本来ありえない。

話をエレスチャルに戻しましょう。
結晶するときに、水晶の成分もその他の成分もたっぷりだったために、形はごつごつ・色つき・内包物ありの場合が多いエレスチャルですが、色でいうとスモーキーが多め。
透明でエレスチャルというのは少ないし、アメジストも少ないです。(スモーキーとアメジストが混じってるのはある)
なので、色合いがアメジストだと、これは珍しいということで「アメジストエレスチャル」……とちょっと特別待遇しているというわけです。
(※アメジストだけのものはもちろん、スモーキーとアメジストが混じっていてもアメジストエレスチャルと呼ばれたりします)

ちなみに、こういうごつごつ水晶を、人工的に作るのは無理……というか、ガラスでは作れないし、合成水晶ではやればできるかもしれないけれど、わざわざ作る方が手間でお金がかかるのでやらないでしょう。
水晶は、放射線を当てるとスモーキーにはしやすいんですが、放射線でアメジストというのは聞かないので加工してアメジストというのもないでしょう。

ということで、エレスチャルがごつごつ水晶であることを知っていれば、見れば「色はアメジスト、形はエレスチャル」というのは一目瞭然で、「本物?」と疑問に思われることはないはずなのです。

……が、「本物?」という疑問がでてきたということは、これはビーズの話でしょう。
なぜか、ビーズでは色混じり内包物入りが「エレスチャル」と呼ばれて久しいので。

私は、頑固にエレスチャルは形の名前である、という最初の説明を守りたい派。
ビーズではこれがエレスチャル、と認めたくはありません。
エレスチャルは形の名前。だったらエレスチャルのビーズは、ここで写真を挙げたようなスケルタルやごつごつ水晶を磨いたもののことのはずです。

しかし、原石だから、他の水晶とは見た目が違って面白いわけで(だから特別な名前がつけられた)、削っちゃったら大部分は色むらありの中途半端なスモーキーです。しかもごつごつした形なので、ビーズにすると削れなかったり削り落とす無駄な部分が多く出ます。層状タイプだったらビーズにもなりません。

だから、ビーズになっているのは、たぶん、塊状の……つまり、エレスチャルとは呼ばれない石だった可能性が大。
中にはちゃんとエレスチャルを削ったのもあるかもしれないのですべてとは言いませんが、たくさんビーズが出回っているということは、間違いなく塊状のも削っているでしょう。
(※そりゃあ、普通の水晶ビーズに比べれば少ないかもしれませんが、あちこちのショップで売られているということは、石としてはレアとはいいません。本当にレアならビーズにはならないし、特別にビーズにしても、ほとんど一般には知られない間に消えていきます)

しかもビーズを取引している卸の業者は、パワーストーンの専門家ではありません。
たくさん扱う石に商品整理を兼ねて名前を付ける際、ふと周りを見ると色混じり内包物ありのごつごつ水晶が(前述した通り、成長する環境のためそうなりやすい)エレスチャルの名前で高い値段で売れている。

彼らはエレスチャルが形の名前だとは知らないので、「内包物や色が同じじゃないか、じゃあ、このビーズはエレスチャルだ」と適当に名前を付ける。仕入れた方は「エレスチャルなんだからエレスチャルだ」と売ってしまう。

それが繰り返された結果「色混じり内包物あり=エレスチャル」の間違いが大増殖したのでしょう。

形の名前を色混じり内包物ありにしてしまったのですから、スーパーセブンとどう違う? という疑問もごもっとも。
ミネラルショーで海外の業者が「これは七つの鉱物が混じったエレスチャル」とか言って売ってたりしますから、分かってないのは明らかです。(※七つの鉱物が……と言うのは、スーパーセブンのこと。その説明でエレスチャルを売っているということ。念のため。さらにはスーパーセブンは3色の水晶+4つの鉱物なので七つの鉱物というのは実は正しくない)


エレスチャル(ビーズ)とスーパーセブンで「本物?」と疑うなら、以下の点を気にしてください。

エレスチャル
◇元の形は、エレスチャル(スケルタルかもしくはごつごつ水晶)だったか。
エレスチャルの場合は、産地や色、内包物は気にしなくてもいいです。
ひたすら元の形を気にしてください。……たぶん、削る前の形はわからないでしょうけど。

スーパーセブン
スーパーセブンの場合は、いろいろ気にしないといけません。
◇産地はエスピリトサントか。
 そっくりな石は、ミナスジェライスやバイアからも出ます。インドやマダガスカルのまで堂々とスーパーセブンで売られてますが、名付け親のヒーラー氏によると、産地はエスピリト・サント。
 ※エスピリト・サントは州の名前。鉱山の名前ではありません。
  
◇内包物のようすはどうか
 三色と四つの鉱物全部は、まずそろわないと思うので、内包物の様子が名付け親のヒーラー氏がスーパーセブンだと言っているものに似ているかどうか。
 エスピリト・サント産であってもスーパーセブンとは似ても似つかない水晶があります。→これ
 あんまり違うのは、スーパーセブンと言われた石とは別のところで出ているのでしょう。
 個人的には、(当時)今まで見たこともないような内包物たっぷり水晶を見て、「これはすごい!」と名前を付けたのが始まりだと思うので、あまりにも内包物なしのものは、スーパーセブンの名前にふさわしくないと思います。

気にしたところで分かるかどうかは不明ですが、とにかく気にするならば、エレスチャルとスーパーセブンは名前の付け方や気にする点も違うのだということは知っておきましょう。


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水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
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