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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
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ソロモンの黄金

先だっての癒してぃーずの戦利品。
ふと気が付けばIMAGE2012よりも原石度がはるかに高かった!
イベントの名前がアレですが、だからと言ってミネラル・ザ・ワールドやミネラルフェアと売られている石の傾向に大きな違いはありません。

で、先陣を切って登場いたしますは……ザギ。

ザギ・ポイント

私にとってこの名前は、水晶の産地がどこであるかという意味合いが一番大きいです。

角閃石(アストロフィライト説もあり)やエジリン(トルマリンやリーベッカイト説もあり)などを内包し、何とも魅力的な色合いや表情を備えたこの水晶の産地はどこか。それがザギであるということ。

ザギが聖地だとか、この水晶にカルマを焼き払う力がどうとか(検索したら出てきましたが)……関係ないですね。聖地というからには、何の聖地? もしかしてガンダーラ関係?……と言うのは気になりますが。
一般的にはザギマウンテンクォーツの名前が有名ですが、ザギってどこだ?と調べた結果、どうやら意外に低い山らしい(私の調べたところでは)とわかり、個人的にはマウンテンはやめて、「ザギ水晶」と呼ぶことにしていたのが、さらに違う名前で呼びたくなった……というのが今回のお話。

先だっての癒してぃーずでは、何カ所かでザギ水晶が売られていました。
ご存じの通り、キャラメル色だったり、黒い針状内包物が入っていたりと表情豊か。
私は、形の面白さはもちろん、内包物系の水晶も大好きなので、ザギ水晶ももちろん好きなのですが、「ザギマウンテンクォーツ」として有名になりすぎて、お値段がかわいくないのが玉に瑕です。

おおー、おもしろい。でも高い。
と、あれこれ見ながら会場をうろうろしていますと、アフガニスタン・パキスタン系ではないお店で、ザギ。
いろんな産地の石を扱う店……つまり、セレクトして仕入れているお店は一つ一つが高くなりがちなのに、大きさの割に良心的価格ではありませんか!

この石の大きさは、全体でこぶしよりわずかに小さい程度。
しかも、ザギ水晶は、ある程度大きくなると、きれいなポイントの形のものは少なくなる傾向にありますが、これは、珍しく錐面がかっちり現れています。(ただし、独立したポイントではなく、裏面が塊状のかけらにくっついた感じ)

しかも、しかもこんなにおいしそうな色!
ザギ・ポイント2

やっぱり、チョコレートというよりはキャラメル。
おいしそう!

お店の方が私のブログを知っていて、「見てますよ~」とおまけしてくださり、申し訳ないような値段で手に入れることができました。ありがとうございます。

さて、ザギ水晶。
鉱山がほぼ閉山したとか、聖地で立ち入りができないとかいろいろ言われている割に、見かける量は多くなっているような気がします。
閉山前に掘った分が今で回っているのか、それとも……と思っていたら、今回、ザギ水晶を見ていた店(買った店とは別)で、「ザギからバロチスタンにかけてのエリアで出る」という話を聞きました。

え、つまり、この手の水晶が広いエリアで出てるんですか?
と確認すると、そうだ、という返事。

すぐさま地名の脳内検索開始。
バロチスタン。
困ったことにこの名前、パキスタンの北と南、両方で見かけたような気がする。

たまたま、さらにほかのお店の人に頼まれて、自作のパキスタン地図をプリントアウトして持っていたので、それを取り出し、どのあたりかと聞いてみると。
その時示された場所を記したのがこの地図です。

ザギ地図2

地図の右上の方、オレンジの矢印で示したのがザギ。
お店の人はそこから南へ、アフガニスタンとの国境にそって指を動かしました。

なるほどー。
この情報がどこまで本当なのかはわかりませんが、仮に角閃石やらアストロフィライトやらエジリンやらが入ったこの手の石が示された広いエリアで採れていて、もしかしてザギ水晶として売られていても、実際採れたのはザギ以外だった……としても、不思議でもなんでもありません。

むしろ、ザギという小さな山だけで採れる、それ以外では採れない、という方が変。
ヒマラヤ水晶のガネーシュ・ヒマール産にしても、ガネーシュ・ヒマールという山のてっぺんではなく、そのふもとを含むエリアで採れた水晶のことを指します。

それに、考えてみると、
これこれはアフガニスタン産と言われたし、これもそう。

さらに。
地図の左下にKharanという地名があります。
このKharan、実はいろんな内包物入り水晶の宝庫。

この青水晶もKharan.
エピドート入り角閃石とエピドート入りふんわり角閃石入り(たぶん)レピドクロサイト入り、そのほかブロッカイト入りもKharan

このKharan、町としてのKharanはこの位置ですが、どうやら行政区の名前でもあるらしく、ここから西の方までKharanといえるようす。


こうして考えると、角閃石というのはかなり大雑把なくくりで種類はいろいろだし、エピドートやアストロフィライトはいろんな成分が複雑に混ざった石。
成分が違えば所によって違う鉱物になることもあるんじゃないか。
……つまり、パキスタンとアフガニスタンの国境ぞい一帯は、内包物水晶エリアで、ザギ水晶そっくりが出たって不思議でもなんでもないんじゃないか?

そんな気がしてきました。

そしてさらに。地図をにらんでいると、このエリアに共通するものが。
それは、山脈。

これまでヒマラヤとかヒンズークシュばかり見てきましたが、そういえばここにも山脈がありました。
その名はスレイマン(スライマンとも)。

ザギ地図3

これは、かのソロモン王のことです。
しかも、この山脈の最高峰は、タフティ・スライマーン。(ソロモン王の玉座の意味。同じ名前の場所がキルギスやイランにもあるようです)
といってもソロモン王は、古代イスラエルの王で、その勢力圏はここまで及んでいないはずですが。

インドがユーラシアにぶつかったとき、インドを真正面から受け止め、天高く持ち上げられてできたのがヒマラヤならば、この山脈はインドの縁にあたり、インドとユーラシアが激しく擦れるようにして大地を大きくたわめた場所と言えます。

地図を見ていると、反対側の端でたわめられたのは、中国の雲南省や四川省の横断山脈でしょうか。



そういえば、このあたりでも、エピドートやいろいろな鉱物を内包した水晶(アメジスト)が出てますよねえ……
こういうのこういうの

もしかしたら、こういういろいろ内包物入り水晶は、大地が激しくぶつかり、たわみ、もつれ合った場所に出るのでしょうか。
だったら、今回のキャラメル色水晶は、ザギと言わず、むしろスレイマン山脈との関係に目を向けて、ヒマラヤ水晶ならぬスレイマン水晶というべきなのかもしれません。


最後に、前回のザギと比べるとこんな感じ。
ザギ・ポイント3

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KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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