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隕石のツラ

ムニオナルスタ

隕石です。

ギベオンではなくて、スウェーデンのムオニナルスタです。
スウェーデン最北端の街キルナに落下した鉄隕石で、1906年に発見されました。

見ての通りのきれいなウィドマンシュテッテン構造を持つオクタヘドライトです。

隕石は、その構造や成分によって何種類にも分けられます。

ざっくり言うと、
ビーズではサハラ隕石などが有名な石隕石。
ギベオンやこのムオニナルスタなどの鉄隕石。
鉄隕石の中にペリドッドが混じる石鉄隕石。

それぞれがさらに構造や成分で細分化されます。

鉄隕石の場合は、まず、構造によって分けられます。
その構造は、含まれるニッケルの量によって違ってくるので、ニッケルの含有量によって分けられると考えた方がわかりやすい感じです。

●ヘキサヘドライト(ニッケル6%以下または4.5~6.5%)
●オクタヘドライド(ニッケル6~14%または6.5~13%)
●アタクサイト(アタキサイト)(ニッケル14%または13%以上)

鉄隕石は、砕けた小惑星の金属核が起源とかんがえられています。ニッケルを含む鉄合金がじっくりゆっくり冷えていくとニッケルの多いところ(テーナイト)と少ないところ(カマサイト)に分かれます。
これをスライスして酸で処理するとニッケルの少ない部分は、多い部分に比べて酸に溶けやすいので、溶け具合の差が模様となって現れます。

この模様は真ん中のオクタヘドライトで顕著に現れ、ヘキサへドライトやアタクサイト(アタキサイト)でははっきり見えません。

鉄隕石の中でも有名なギベオンは、ニッケルの割合がほぼ真ん中あたりで、ばっちりウィドマンシュテッテン構造。
ムオニナルスタのニッケル含有率はわかりませんでしたが、きっと似たような値なのでしょう。

ムニオナルスタ2

写真の石は、ムオニナルスタのスライスの端の方らしく、ウィドマンシュテッテン構造が単なる模様ではなく、金属の繊維(というには太いですが)のようなものが絡み合っているのがわかります。
ここからサビが進行しそうでこわいのですが、ほぐれたような断面が見えるのも魅力。

そういえば、当ブログに「ギベオンとムオニナルスタの違い」の検索ワードがありました。

もちろん、落下した年代や国が違います。
でも多分、この場合の「違い」は見た目での区別の付け方でしょう。

個人的にはこのようにスライスにした場合は、ムオニナルスタの方がウィドマンシュテッテン構造の「繊維」が細くて、模様が繊細な感じがすると思っています。
(ギベオンの写真はこちら

しかし。
最近、ムオニナルスタのビーズのブレスレットなどが出てきているのが、個人的にとても不思議。
というのも、ムオニナルスタ、スウェーデンの最北部……つまり北極圏あたりに堕ちたので、掘るのが大変らしく、流通量が少ないと聞きます。
実際ミネラルショーでもギベオンやカンポ・デル・シエロ、シホーテアリンはみかけても、ムオニナルスタとなると、見かける頻度が低くなります。

なのにビーズ?
各種デザインのペンダントヘッドもあります。

ギベオンは、先にミネラルショーで見かけていたのが、のちにビーズに進出した感じでしたが、ムオニナルスタに関しては、ビーズやペンダントヘッドの方が目撃頻度が高いです。
しかもメッキされていて、見た目ギベオンとうり二つ。

アイスクリスタルみたいに、昨今の温暖化で、北極圏でも採取できる期間が増えたのでしょうか?
それとも……確証もなく疑いたくはありませんが、ギベオンをムオニナルスタと呼び換え目先を変えているとか、それともフェイクとか、そんなことはないのでしょうか。

今回のようにメッキされてないスライスならば、フェイクかどうかも見た目で分かるし、慣れればギベオンとムオニナルスタを見分けることもできるでしょう。
でも、メッキされちゃうと……。

私、以前からメッキされたブレスレットを「これ、ギベオンですか?」と鑑別に持ち込まれたら、どうやって判断しているんだろうかと不思議でした。
金属なことはわかるだろうけど、メッキされているその下はわかるんだろうか?

詳しい人に聞いてみたら、ギベオンはニッケルの比率もわかっているのだから、比重などでシビアな判断をするんじゃないか。あとは、鑑別する人それぞれに判断のポイントを持っているんだと思う……とのことでしたが、中には「鑑別結果ギベオン」みたいなのもありますし。比重で鉄・ニッケル合金であることはわかっても、産地まで確定できるのか、鑑別。
※鑑別書で「鉄隕石(アイアンメテオライト)と認む」というのは、ただの金属ビーズじゃないよ、鉄隕石だよ、と入っていても、それがギベオンか別の鉄隕石かまでは判断していないはず。それを「鑑別書付ギベオン!」と言ってしまうのは実は、ちょっと宣伝が入っていると思います。

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KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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