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メソポタミアの目

羊眼天珠と呼ばれているものがあります。

天珠と言えばカルセドニーに人工的に模様を描いて加熱によって焼き付けたビーズですが、天珠に数えられながら、羊眼天珠は瑪瑙そのものの模様が元になっています。

どういうものかと言えば、このような、ザ・眼玉ビーズ

d-87_20131118172013720.jpg
※これは現代作です。古いものとしてあげられるのは、真ん中が丸く黒っぽく、まわりが白いものが多いようです。

写真だけでは天眼石に見えてしまいますが、まん丸ビーズの天眼石に対して、羊眼天珠は平べったい形をしています。

天珠の本ではさらっと紹介されているけれど、描いて模様を作っている天珠の中にあって、石そのものの模様を利用している羊眼天珠は異色な存在だと思っていました。
ときどき、自然の縞模様だけでなく、天珠と同じ方法で白目にあたる部分を』書いて補っているものもあるそうで、そのために天珠の片隅に入っているのか……と思っていたんですが。

このたび、新しい情報をゲット!

例によって天珠についてちまちま検索していたら、アンティークの4大ビーズというのがあり、その一つがジービーズである……という説明を見かけました。
三大ナントカとか、そういうのは、一体だれが決めたのかも不明だし、ときどきそれ自体がトンデモ情報だったりして、あんまり信用してません。
たとえば「三大パワースポットの一つがヒマラヤである」というので、じゃああとの二つは何なんだ? と調べたら、三大パワースポットで紹介されている中にヒマラヤは入ってなくて、ヒマラヤと紹介しているのはパワーストーンのサイトだけだった、というオチがついたことがありました。

なので今回も、4大ビーズの一つがジービーズ(天珠)なら、あとの3つは何だ?……と念のためにチェックする気分で調べてみたら……。
『「オランダ又はベネチアの「シェブロン」、インドネシアの「ジャワ玉」、メソポタミヤの「アイビーズ」、そしてチベットの「ジービーズ」(天珠)。』(参考:http://dzi.seesaa.net/article/18586317.html)……とのことでした。
どうしてこれが4大とされるのかはわかりませんが、いちおう、シェブロンとかジャワ玉とか天珠はわかります。
最後の一つ……メソポタミアのアイビーズ?

試しにこれを検索してみたら。

出てきたのが瑪瑙の縞で目玉模様にした平べったいビーズ。
羊眼天珠にそっくり!

大慌てでさらに検索してみるとこちらには
「An ancient goat eye bead from a site in Warad-Sin, Iraq. This ancient Mesopotamian bead[3] is very similar to the Luk Mik beads used by Tibetans. Beads like these are also found in Afghanistan and Bactria.」(イラクの古代の山羊眼ビーズ。このメソポタミアの古代ビーズはチベット人が使うルックミックに似ている。アフガニスタンやバクトリアでも見つかる)
と書かれています。

ルックミックというのはチベット語の羊眼天珠のこと。(直訳だと羊/山羊の目)

なんですとー!

今までに何度も何度も天珠やスレマニ・ソロモンアゲートについて検索したけど、こんな話は出てこなかった!

ここでずばりチベットにつながっている目玉ビーズがあるなら話はいろいろ違ってくるぞ。

なぜならばエジプトにはホルスの目(ウジャト)がある。
udjat.jpg

トルコは青い目玉ガラスのナザールボンジュウだらけ。
nazar-boncugu.jpg

「目」に力があるとする邪視信仰について調べると地中海沿岸にとくに多いとある。

そしてメソポタミアに瑪瑙の目玉ビーズのルーツがあり、バクトリアを経てチベットまで同じようなものがある。

目玉模様になっていないけどソロモンアゲートと言われるのも、はっきりとした白黒瑪瑙。

これを地図に落としてみると……
天珠フローマップ
※大きい図のため右が切れて表示されています。画像をクリックすると全体図が表示されます。


「目」の信仰が西(地中海沿岸)から東へもたらされる途中で、メソポタミアで瑪瑙の模様と結びつき、さらにインダスのエッチドカーネリアンにみられる石に模様を描く技法と結びつき、パミール高原か西チベットのあたり(オレンジの楕円)で天珠が生まれたのではないか。


なぜ、パミールや西チベットを天珠のルーツと見るか……地図に入れてある薄いオレンジの線は、後のシルクロードのルートです。
シルクロードがシルクロードとして知られるのはもっと後の時代ですが、絹が交易されるようになっていきなりシルクロードができたわけではなくて、ずっと昔から人々は東と西を行き来していたはずです。
そしてその道は、険しい山や砂漠を避け、水を得やすい山のふもとをたどって、伸びていたことでしょう。
シルクロードは、そういう地形の事情から生まれたルートなので、シルクロード以前でもそのルートは似ていたとみてもいいはず。
その視点で見てみると、西からの道とインダスからの道が交わるのがパミール、そして西チベット。
天珠というとチベット、チベットというと今のチベット自治区でラサを中心とするあたり……と考えてしまいますが、実は天珠のルーツはもっと西だったように思われます。

もちろん天珠は一気に完成したわけではなく、時代によって新しい模様が加わり、変化したことでしょう。
インドにも天珠やエッチドカーネリアンによく似た技法のビーズがあるので、その影響も流れ込んだように思われます。

そしてチベットよりもさらに東、ミャンマーのあたりで、パムテックビーズが生まれます。
天珠とのつながりが指摘されるビーズですが、その模様を見ると天珠に見られる「目」、丸を描いた模様は意外に少なく、ストライプやジグザグ模様が多いこと、天珠にはない四角い板状のビーズがあることから、ヒマラヤを越えてもたらされた天珠より、インダスからガンジスを経て瑪瑙に模様を焼き付ける技法が伝わった可能性もあるような気がしてきました。

天珠はとてもユニークで存在感あるビーズですが、ある時突然生まれたのではなくて、人と文化の流れにつながっているビーズだと思います。

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KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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