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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
写真を撮ったり、調べてみたり、日々、石を相手に奮闘しながら、
知れば知るほど、見れば見るほど深みにハマる石の世界へとご案内します。
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モス・クォーツ

ワジリスタン


パキスタン産の水晶です。
水晶部分は驚くほど透明、そこにやや淡めの緑泥がふわふわと内包され、結晶の一部には茶色の付着物(シデライト?)がくっついていて、ワイルドにして繊細、なかなか美しい石です。

特にふわふわ緑泥の風情は絶品で、ついつい手が伸びてしまい、この石の他にもすでに二つほど登場しています。

産地は、買ったときに聞いたところではワジリスタン
ふつう、パキスタン産として見かける北部、ギルギット周辺よりももっと南、ファーデン・クォーツの産地に近いあたりです。

さて……話はちょっと変わりますが、別館サイトのアクセス解析を見ていると、「モス・クォーツ」(注:モス・アゲートではない)で検索してくる方がちょいちょいいらっしゃいます。
もちろん、たくさんの単語で検索されているようなんですが、「モス・クォーツ」は、一日のヒット数は一つ二つではあるものの、長期に渡ってずっと検索されている単語です。

わたしは「モス・クォーツ」と言われたら「ガーデン・クォーツの中で特に緑の緑泥が内包されたもの」と理解しています。
なぜならモス・クォーツは呼んで字のごとく「苔水晶」

緑泥と言えば緑ですが、実はかなり黒いのがあったり、灰紫色や白っぽい灰緑色があったりします。
でも普通にガーデン・クォーツというなら、色はともかく、内部に(庭園のような)風景があるものということになりますが、「苔」というなら緑でしょう、と思うからです。

そりゃ、確かに「ガーデン」よりも「モス」という方が圧倒的に少ないですが、それでもその名前を見れば、すぐに見当が付くだろう……と勝手に思いこんでいました。

問題は同じ「モス・クォーツ」の名前で別の石があることです。

モス・タンブル

……クォーツって……これ、石英じゃないと思うんですけど。
クォーツという言葉では自形結晶のもの塊状のもの両方を指すので、結晶の形をしていないから違うとは言えませんが、見るからに複数の鉱物が混じった「岩石」です。
クォーツというなら、写真ではやや灰色に見えている粗い粒状の部分がそうかもしれませんが、そんなことではこの石全体を「~クォーツ」とは呼べません。

素人判断では花崗岩の一種(長石・石英・雲母類)のように見えます。

石英じゃない石が「~クォーツ」で売られちゃってるよ~。……ということで、こちらのモス・クォーツだけを別館サイトの石の雑学辞典にのせていました。ところが、アクセス解析で「モス・クォーツのヒットが細々と続いていることに気づき、慌てて緑の緑泥入り水晶を追加した経緯があります。

そして……このたびもう一度「モス・クォーツ」で検索してみたら……。

……モスクォーツという石がふえてる。

なんだかジャスパーっぽいのもあるし、「ブルー・モス」なんて真っ青な石も出てくるし……水晶とわかる石のヒットの方が少ないぞ!

天然石分野の石の名前は、「商品名」が多くて必ずしも正しくない、名前の規定もはっきりしていないものが多いのは知っていますが、せめて「~クォーツ」というなら水晶(石英)にしていただきたい。
アゲートも、ものすごくおおざっぱに言えば水晶族ですが、ほかでアゲートやジャスパーを区別して呼ぶなら、水晶(石英)ではないものを「~クォーツ」と呼ぶのはいかがなものか。

実は人工ガラスの「チェリー・クォーツ」もクォーツの名前は何とかしていただきたいと思っています。

最近は、水晶の中に内包物というか、すでに知られている名前の石に水晶が混じったもの、あるいは水晶(石英)にっまじったもの、特にそのことで透明な部分がある石が「~シリカ」と呼ばれていることがあるようで、シリカという呼び方はどうかと思いましたが、水晶(石英)じゃない「~クォーツ」よりはよっぽどマシです。

シリカとは二酸化珪素のこと、水晶(石英)は二酸化珪素が結晶したものなので、間違いではないんですが。

「~シリカ」の例としては、このようなものがあります。
クォンタム・クアトロシリカ:スモーキー・クォーツにクリソコラ、マラカイトなど水色~青)の銅の二次鉱物が混じったもの
エンジェル・シリカ:水晶(石英)とチャロアイトが混じったもの
ロードナイト・シリカ:水晶(石英)とロードナイトが混じったもの

いろいろあれこれある石の名前ですが、その名前を丸ごと固有名詞として覚えてしまうより、その名前が意味するところを理解して、石の色や形に反映させ、だからこういう名前なんだと覚えた方がいいんじゃないか……そんな気がします。

モス・クォーツの場合も、「苔水晶」なんだから、もちろん水晶(石英)であるべきで、苔が入っているように見えるもの。
そう考えると、どう見たって水晶ではない石に「モス・クォーツ」の名前は、おかしいと言うことがわかります。

たとえば「カテドラル・クリスタル(クォーツ)」
カテドラルとは、おおざっぱに言えば西洋の大規模な教会です。
いくつもの塔を供えた、堂々とした大きな建物のようだ……その形に似ているというので「カテドラル」と呼ばれます。
ここで「カテドラル」という建物がどういうものか、一度は見ておかないと、その石がカテドラルかどうか判断するのも難しくなります。
ストロベリー・クォーツも「苺のような」「水晶」の意味ですから、それに基づいて判断すればストロベリーと呼べるかどうかも判断できます。

石の名前と石そのものを、しっかり結びつけて覚えることをおすすめします。

Comment

Secret

No title

水槽の中のようなガーデンクォーツ、きれいですね、すき。 白いのは「水晶」じゃな~い、と私ですら思います。
デンバーの石が見たいような、恐いような・・・。
クロさんは出陣されますか?

No title

メテ子さん

デンバー……そんな季節でしたか!
いや~、このところ海外ショーものから離れているので、ころっと忘れてました~。
情報も仕入れてないので、ひょいと出かけて目に付いたら買うかもしれませんが。
とりあえずは10月のIMAGE展ねらいです。
プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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