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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
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偽物、本物、その迷宮

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九眼のパムテックと書いたけれど、違うかも、いや、違うでしょう。

ちょっと解説しますと、写真のビーズは、天珠(ジービーズ)で九眼と呼ばれる模様のもの。
天珠とは、ご存じチベットに古くからあったとされる、カルセドニーに独自の(詳しくは謎)方法で模様を描き、焼き付けたお守りビーズのこと。(現在流通しているのは中国等で作られている現代作です)

ところが、天珠とは歴史的にも謎の多いビーズ。
普通はチベット天珠と呼ばれるように、(もともとは)チベットのものと考えられていますが、アフガニスタンなどからも出るし、おそらくはヒマラヤ山脈沿いにミャンマーの方へも伝わり、オパール化(あるいは瑪瑙化)した木(ヤシ)を材料に、天珠に似た、しかし天珠とはやや違うビーズが作られていました。
それをパムテックと言います。

パムテックは天珠と同じような技法で模様を描いていると言われますが、材料が違いますし、描かれる模様も天珠とは違っているものが多いです。
……が、天珠とのつながりを物語るかのように、中には天珠と同じ模様もあります。

このビーズ(チョーカーになってます)は、スタンダードなパムテックと一緒に買いました。
見た目、模様はともかく質感は天珠ではないし、パムテックの中にあったのだから当然パムテックで、ちょっと珍しい天珠模様バージョンだと思っていたんですが……よく見ると違う。

ベースは、どうもオパール化した木(ヤシ)ではない。(オパール化した木(ヤシ)には、それらしい木目(筋)が見えます)
マーブル状の色合い、部分的にちょっぴり結晶化しているところ……。これは。

先輩天珠好きさんにも見ていただいたところ、カルセドニーじゃないかと言われたのですが……カルセドニーならチベット天珠と同じですが、それにしては質感が違う。この不透明っぷりは、むしろジャスパー。あるいは泥岩(マッドタフ)
ジャスパーもミクロな結晶が集まったつぶつぶ構造の石だから、理論上はカルセドニーのように、染料を染みこませることができるはずだけど、でも本当にできるのかしらん。


ここで考えたいのが「本物」「偽物」です。
最初に申し上げますが、私は写真の九眼を本物か、偽物かと論じたいのではありません。

パワーストーンでは「これは本物でしょうか、偽物でしょうか」という問題が頻繁に巻き起こりますが、私はその心配よりもまず、何を本物と言い、何を偽物というか、一度考えてみた方がいいと思ってます。
特に天珠は難しいです。

すでに書きましたが、天珠とは産地も材質も違うミャンマーに天珠模様のパムテックがある。
天珠しか知らない、天珠だけを見る人が見たらそれは「天珠の偽物」と言われてしまうかもしれない。
でも、パムテックを知っている私としては、それは「パムテック天珠バージョン」(欲しい!)なのです。

天珠にしたところで、その材質はほとんどがカルセドニーですが、古い天珠でもカルセドニー以外の材質のものがあります。
一説では80%がカルセドニー、15%がそれ以外の天然石(蛇紋石や凍石など)、残る5%がこの世のものではないもの(……って何だろう!?)であるそうです。

カルセドニー(または瑪瑙)以外のものは偽物だ、と言い切るサイトもありますが、カルセドニーでなければならないのではなくて、耐久性が高く、白黒はっきりした模様を描くには、カルセドニーという素材が適していて、実際手に入れることができる素材だった……、だから、カルセドニーが用いられた。私はそういうことだろうと考えています。
他にもっと適した素材があり、手に入りやすければ、それが使われていたはず。

そういった事情を知らず、カルセドニー以外は偽物!といってしまったら、カルセドニー以外の石で作られた古い天珠の扱いが微妙です。

コレクターさんの中には現在の新しい天珠なんて天珠じゃないと言い切る人もいらっしゃいますが、そういわれてしまったら、現在パワーストーンの一種として売られている天珠はすべて偽物ばかり。
それは悲しいです。

天珠も、古いものが本物であるとして、それを老天珠と呼ぶ人がいますが、老天珠がいつから「老」なのかも基準がバラバラ。新しいところでは1994年以前、古いものでは2500年以前。
1994年説なら老天珠はレアと言われるほど少ないものではなくなりそうですし、逆に2500年だと古いものは非常にレアですが、ものが石なので年代判定ができない(らしい)、チベットでは考古学的な研究が進んでいないので本当に2500年前に天珠があったのか、まだまだ不明……という落とし穴。
(発掘されたものなら、同時に出土したものからだいたいの判断も可能ですが、民間で代々受け継がれてきたものだと、それすらも不可能です)

このように何を基準にするかによって、本物・偽物判断は揺れ動き、扱いが微妙な物も出てきますし、基準をはっきりさせようにも、その基準すらもが確定されていないのです。

先輩天珠好きさんは、自分たちが少ない情報の中からいかに探し、眼を養ってきたかの話をお聞きします。
(○年くらい前は古い天珠が○○万円くらいで買えたんだと言う話を聞いて溜息をついたり)
それと同時に、今はネットの発達で、自分たちのころとは比べものにならないくらい情報が手に入りやすいのに、逆に興味があっても調べなくなっているのではないかとも言われました。(耳が痛いです……)

先輩天珠好きさんは、パワーストーンではなくコレクターさんですが、「興味があるなら調べてみればいいのに」という意見には賛成です。調べてみて、疑問に思うことがあってはじめて質問できるし、教えてもらったことが腑に落ちる。

かくいう私も、つたないながらに調べ、先輩天珠好きさんに出会って質問し、教えてもらい、推理妄想して天然石とはやや違うこの分野をうろちょろし始めています。

だからこそ、私は今回のこの九眼を、単に「偽物」とは呼びません。
もしかしたら、けっこう新しいものかもしれないけれど、異素材天珠とパムテックの中間種、天珠以上に謎だらけのパムテックを巡るヒントに一つにしてみたい。

あ、もちろん古い天珠、欲しいです(高くて買えないけど)。

Comment

Secret

よく似た天珠を持っています

ネットで画像検索していたら、私の持つ九眼とよく似た天珠(?)の画像を見つけ、コメントを残すことにしました。
私のは、お店では天珠として売られていました。よく見るDziとは異なる質感ですが、万一紛い物や新しい物であったとしても、気に入っているので構いません。
しかしこれ、何でしょうね?
プロフィール

KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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