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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
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雷光のタマゴ(試験運用中&追記)

ケブラ・リーザという水晶をご存じでしょうか。
一見、川にどんぶらこっこと流れ、転がり、角が落ちて丸くなった川流れ水晶にも見える、丸っこい水晶です。

実際「ケブラ・リーザって、川流れ水晶のことでしょ?」と聞かれたことがありますが、違います。

いや、半分だけ当たってるかもしれないけれど、ケブラ・リーザ=川流れ水晶ではありません。

ケブラ・リーザとはポルトガル語で「なめらかに割れる」という意味。
その意味の通り、なめらかに割れて丸っこくなった水晶です。

ここで、ふーん、で終わらせないでください。
ふつう、水晶が割れると、角張ってとんがります。
 
たとえて言えば、ゼリーをスプーンですくったように、割れた面はどちらかというとくぼみ、結果として残った角の部分はとがるのです。
20と18の番号付き写真は、比較的まとまった形に割れているものですが、それでもどこかとがってます。
(番号が付いているのは、以前「参加型実権企画に使ったものだから)

しかし、ケブラ・リーザは「丸い」。
ケブラ・スタンダード
どこもとがってません。

この水晶はかなり以前から知っていて、なぜか気に入っていくつも買ってます。
買うたびごとに説明を聞いているのに、「普通とは違う割れ方をした」「ダイヤモンドの鉱床で見つかる」「落雷で割れたらしい」「お守りにされる」という、断片しか頭に残ってなくて、「えーと、ええーと」と、もごもご言ってたんですが、先日ちゃんと話を聞いた(はず)なので、まとめてみます。

自分なりの補足も混ぜたので、これで正しいかどうか、もう一度チェックしてもらうつもりなので、とりあえず試験運用中ということで。

では、ケブラ・リーザ誕生物語、はじまり、はじまり~(?)

ケブラ1

まず、河原の石を思い出してください。源流部はともかく、中流・下流ともなると石は丸っこくなっています。
これは、源流部から流れ下ってきた石は、ごろごろ流され転がるうちに互いに擦れあい、川底に削られて角の部分がなくなってしまうからです。

ところが、たまたまこの転がってきた石が、川底の岩盤のくぼみにはまりこむことがあります。

ケブラ2

あるものは、くぼみにはまってもまた流れ出していきますが、ものによっては流れの関係で抜け出せず、そのままころころと洗濯機状態でころがり、穴を広げます。

ケブラ3

このとき、上流に水晶やダイヤの産地があると、それらの原石も他の石と一緒に流れてきて、穴にはまりこみます。

岩盤が自然に風化して川に流れ込んだ鉱物・宝石が河口や湖沼に流され堆積したものを漂砂鉱床といいます。この場合は、河口まで行っていませんが、自然に流されてきたものなので、漂砂鉱床の一種です。

ケブラ4
やがて、穴が大きくなりすぎたり、川の流れが変わって水流が弱くなると、くぼみは砂で埋まりはじめ、中の石や水晶やダイヤも埋もれます。

ケブラ5

宝石は、穴を掘り、岩を砕いて採掘するイメージがありますが、中には、川の中や元は川だったところを掘って探すことも多いようです。
川に流され、小石や砂利状になった宝石は、ひびが入っていた部分は流れてくる間に割れて欠け落ち、比較的良い部分だけが残っているのだそうです。

かつて川だったところを掘ったとしてもなかなか見つかりませんが、このようにかつてくぼみだったところには石(水晶や宝石を含む)が集まって埋もれていて、比較的たくさん見つかります。
このような場所を「ポケット(ポケット・ピット)」と呼ぶのだそうです。

現地(ブラジル、ミナスジェライス州、ディアマンティーナ周辺)では、このようなポケットを「カルデロン」と呼んでいるそうです。カルデロンとは「鍋の底」という意味です。

この「カルデロン」の中では、ダイヤモンドや金、重金属類は底の方に、水晶は軽いので比較的上の方に埋もれているのだそうです。
つまり、ダイヤや金を掘ろうとすると、まず水晶が出てくるというわけで……。
ケブラ・リーザがお守りにされるというのは、鉱山の安全祈願だと思ってましたが、もしかしたら、ダイヤや金がたくさん採れますように、というお守りだったりして。
……ということは、ケブラ・リーザのお守り効果は、もしかして金運!?(注:想像&冗談です)

追記:確認しました。やはり採掘中の事故防止のお守りだそうです。
でも、ディアマンティーナ周辺の鉱夫は、「大当たり」のカルデロンを見つけるのが夢で、かつて大当たりした場所の石を縁起担ぎで持っている場合もあるそうです。
かつて、一つのカルデロンで、2キロ(!)のダイヤモンドを掘り当てた人もいるのだとか!

りーざ6

雨が降ると、岩盤のくぼみに水分が溜まり、内部がしめりけを帯びます。
※ポケットが砂に埋まってしまってから、採掘されるまでには長い時間が経っていて、砂はがっちりと固まり、石のようになっていたりします。

しめった砂の中に埋もれた石(水晶)。
これはある意味、ライトニング・クォーツと条件が同じ。

ライトニング・クォーツは崩積鉱床(コルヴィアル・デポジット)という、>母岩が風化して砂のようになり、それががっちり固まった中に風化に強い水晶が埋もれていて、たまたままわりの砂が水分を含んでいるところに落雷し、水分が電流を地中に伝え、まわりの砂(が固まったもの)が電流のショックで水晶が砕け散るのを防いでできたと言われています。
(砂と湿り気があればどこでもできるかというとそうでもなく、砂の細かさなど、いろいろ条件があるみたいです)

ここで登場するのが、「ケブラ・リーザは落雷の衝撃で割れた」という説明。
どうしてケブラ・リーザが普通と違って丸っこく割れるのか、それは通常の衝撃ではなく落雷のような激しい衝撃によるものだから……というのですが、ライトニング・クォーツといえば稲妻のような独特の落雷痕が特徴。

 

ころころケブラ・リーザとは似ても似つきません。
「え~? 本当に~?」と言っていたら、いました!

カミナリ印のケブラ・リーザ!

ケブラ・落雷1
わかりますか? 落雷痕に矢印を入れてみました(↓)
ケブラ・落雷2

なるほど!
ケブラ・リーザは落雷を受けている。
ライトニング・クォーツの一種でもあると納得。


でも、なぜエスピニャッソ層群のライトニングは、稲妻型落雷痕で、ケブラ・リーザはそうではないのだろう?
今回たまたま落雷痕付きを見つけたけれど、ケブラ・リーザに落雷痕を見かけないのはなぜだろう?

石を埋めている砂の粗さなどが関係しているのかな……と思うんですが、ここで気になるのが石の形
というのも、この落雷痕付きケブラ、くるりと裏返すと、かなり原石の形を残しています。

ケブラ・落雷3

そこで想像。
ライトニング・クォーツを見ると、かなりの確率で稲妻形落雷痕がエッジ……柱面と柱面の合わせ目の稜線の部分に現れています。(そうでないのもあります)
稜線などのとがった場所の方が、電流が伝わりやすいのでは……と思われます。

それに対して、普通のケブラ・リーザは川流れ水晶でもあるので、たいていはすでに丸くなっています。
その証拠に川流れ水晶らしい面を残したものもあります。
流れケブラ

とがった、特に電流が伝わりやすい場所がない丸い形の場合、電流が広範囲に広がって流れ、そのために丸く割れるんじゃなかろうか。

今回の落雷痕付きケブラ・リーザは、たまたま原石の形を残していたので、ライトニングらしい落雷痕が付いたのでは。(落雷痕が付いているのが稜線でないという点が謎ですが)。

あくまでも想像ですが、ちょっとくらいは理由があります。
実は、落雷痕付きケブラ・リーザ、私のケブラ1号だったようなのです。
その石は、「ライトニング・メルト」という名前で買っていて、落雷が強すぎて全面溶けちゃった、と説明されたので、ケブラ・リーザにカウントしてなかったんですが、よくよく考えてみるとこれはケブラ。
メルトケブラ

丸いと言うよりやや四角、ケブラにしては角のある形で、そこには落雷痕。

一方、落雷痕が見えないから「え? 落雷で?」と首をひねっていたころころ型ケブラ・リーザにも、実は落雷痕があるとわかりました。
落雷痕ケブラ

このように、なめらかなはずの表面を何かでがつがつがつっとつっついたようなものが、ころころ型ケブラの落雷痕だとか。

まとめます。
原石の形を残したケブラ・リーザには、ライトニングクォーツらしい落雷痕が付く。
川流れで丸くなっていたものには、何かで突っついたような「実は落雷痕」が出る。(ないものもある)

さて、ここでお願いです!
ここをご覧になったケブラリーザ持ちの皆さん、お手許のケブラをじっくり眺めて、落雷痕を探してみてください!
(注:どう見てもないのもあります)

形によって落雷痕に差はあるか!?
情報、お待ちしておりまする。

追記:ケブラ・リーザというのは広く用いられている名前ではありません。
ディアマンティーナのダイヤモンドの漂砂鉱床のある地域だけで用いられています。









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KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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