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石のパワーには全く鈍いKURO@管理人が、
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ブルーストーン

プレセリ

昨今話題の……というか、売り出しに力が入れられているらしい、プレセリ・ブルーストーンです。

曰く、「世界遺産・ストーンヘンジの石」

のっけから言っちゃいますが、この説明、どうなんでしょう。
買っておいて何ですが、個人的に賛成できません。
はっきり言えば、いったんストーンヘンジは脇に置いておいた方がいいんじゃないか、もしくはちゃんと頭の中を整理してからストーンヘンジと結びつけた方がいいんじゃないかと思います。

「ストーンヘンジの石」といわれたら、平原にいきなり現れる、あの神秘の巨石建造物、歴史浪漫とか、ドルイド魔術とか、いろいろあれこれ連想されて、なんとなく「そういう石」なんだ~という気分になってしまいませんか?(私だけ?)

ストーンヘンジ

……でも、違うと思うんですよ。
確かに、プレセリで産出したブルーストーンは、ストーンヘンジに使われている。

「ストーンヘンジにつかわれた石」ではあるけれど、これを「ストーンヘンジの石」と言ってしまうのは、違う
その説明で、ストーンヘンジに対するイメージをこの石とくっつけてしまうのは、もっと違う。

ストーンヘンジに使われているんだから、ストーンヘンジの石でいいじゃない?
……と思います?

じゃあ、翡翠の勾玉で考えてみてください。
古代、日本では糸魚川などで産出した翡翠で勾玉が作られ、勾玉は何らかのパワーがある呪物として大切にされた。
……では、翡翠の原石(糸魚川産)を持ってきて、「古代の秘宝・勾玉の石、糸魚川翡翠!」とか言って売ったらどう思います?

確かに、古代の勾玉に使われたのと、同じ種類、同じ産地の石(ただし原石)。
でも、この場合は、勾玉に使われる石だけれど、翡翠は翡翠だし、原石は勾玉になってないんだから、勾玉パワーはない……と考えませんか?

エジプトのピラミッドに使われていたのと同じ種類の石(かけら)と、ピラミッド型に削った水晶とでどっちが「ピラミッドパワー」があるかと考えたら、ピラミッド型水晶だと思いませんか?

かけらの方が、もし、ピラミッドの石を打ち欠いたものなら、ピラミッドのパワーが宿るといわれてもおかしくないかもしれませんが、同じ種類の石だけど、ピラミッドの石を切り出したのと同じ場所で取ってきた物だけどピラミッドに使われていたわけではないとなると、「ピラミッドパワー」とは言いかねる。
「ピラミッドの石」……とも言いにくいのでは。

しかし、「プレセリブルーストーン」は
「イギリスのプレセリ鉱山でしか産出されない希少な石」
と説明されていて、それに加えて「ストーンヘンジの……」といわれてしまうと、「おお、そうか」という気持ちになってしまうかもしれません。

でも……「ストーンヘンジを打ち欠いてもってきたわけじゃないんだから、違うでしょ?」と、そこで引っかかってしまった身としては、是非ともつついてみなければ。

この石の場合は、販売元がひとつで、オフィシャルサイトでいろいろ説明されているので、手間が省けて助かります。公式ホームページはこちら
問題は、公開されている情報をどう読み解くか。
「ん?」と疑問に思った目線でつっつくので、辛口ツッコミになります。ごめんなさい。

まず、プレセリブルー・ストーンとは……

◇登録商標です。
 ただし、よくよく見ると、オフィシャルサイト一の番最初に「プレセリブルーストーン™はサンシナジーの登録商標です 特許庁登録第5320311号」と書かれています。
 TMというのは「トレードマーク」であって、登録商標ではなかったと思うので、これは、海外ではトレードマーク(つまり、うちのオリジナルネーミングだよ!という意思表明)で、日本国内では商標登録されたということでしょうか。

◇許可を得て、採掘されています。
 プレセリブルーストーンインターナショナル社というところが、地元英国ぺンブロークシャー州議会から公式な採掘許可を得て、掘っていて、日本へは商標登録の所で名前が出ている会社が独占輸入権を得て輸入している……ということになってます。
 まあ、個人がこつこつ採集するのではなく、ある程度まとまって掘ろうとするなら許可は必要ですし、だったら地元の行政機関に許可を取るのは、あたりまえといえばあたりまえ……?

◇「世界で唯一、イギリスのプレセリ鉱山でしか産出されない希少な石」
これ……、受け取り方が微妙な説明です。
オフィシャルサイトでは、「プレセリブルーストーンは、ドレライトの一種で、英国ペンブロークシャーのプレセリ丘陵のある場所で採掘されます。世界で唯一、この地域で取れたドレライトのことを、合法的にプレセリブルーストーンと呼ぶことができます。」
という説明がされています。
これって、「鉱物としては水晶で、ヒマラヤ山脈の範囲内で採れたものだけをヒマラヤ水晶と呼びます。」というのと、さほど変わらないと思いませんか。
ヒマラヤ水晶に法的云々はありませんが、ブレセリ以外で採れたものに産地名ブレセリを冠したら変ですし、ブレセリ産でも青くない別の石をブルーストーンとは言わないでしょう。

「世界で唯一ここだけ」といいますが、ドレライトという岩石名がでてくるということは、成り立ちや成分が似通った石(岩石)が他にもあるということです。
色合いや成分に特徴があって、まったく同じ物は他では採れないかもしれないけれど、それを言うなら別の産地のドレライトもその産地としての特徴があって、それもその産地でしか採れないということになりませんか?

たとえば、ラブラドライトはカナダやマダガスカル、フィンランド、インドなど各地で採れます。
その中で地色が透明~白で「レインボームーンストーン」と呼ばれるタイプはインド産です。逆に地色がほぼ真っ黒でメタリックな輝きの「スペクトロライト」はフィンランド産の特徴です。
だから「レインボームーンストーン」はインドでしか採れない。スペクトロライトはフィンランドだけ……と言っても、間違いではないけれど、それはラブラドライトという鉱物の中の地域的バリエーションの話であって、鉱物として特異な、他に似通った物がないという意味での「ここだけ」ではありません。

ドレライトを検索してみるとWikipediaでは
「ドレライト(dolerite、粗粒玄武岩[1])は、玄武岩の石基部分の結晶が大きくなった火成岩。斑れい岩ほど結晶は大きくない。やや変質して緑がかっているものが多いので、輝緑岩[1](きりょくがん、diabase、ダイアベイス)ともいう。」
……と出てきます。
「緑がかっているものが多い」ということは、プレセリブルーストーンはドレライトの中でとびっきり変わった色合いであるというわけでもないでしょう。

ですからこの「世界で唯一ブレセリだけで」という説明で、必要以上に「すごい!」と思ってしまうと、ちょっと違うのでは……。

◇ストーンヘンジは、ブルーストーンだけで作られているわけではありません。
これもオフィシャルサイトに書かれています。
上に貼り付けたストーンヘンジの写真で言うと、写っている大きな石は、サルセンストーンと言う砂岩で、ブルー・ストーンではありません。
ブルーストーンは、この大きな石が描く円の内側に配置された、もっと小さな石なのです。

だったら「ストーンヘンジの石」としてサルセンストーンも売られていてもいいはずだけど、どうして、ブルー・ストーンだけ?
変だなあ……。

長くなったので続きは明日。


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KURO@虚空座標

Author:KURO@虚空座標
水晶好き、ものづくり好き、石の写真好き。
石好きのきっかけはパワーストーンですが、現在は鉱物としても興味を持っている中間派。
石に関するあれこれいろいろ、気の向くままに書いてみます。

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